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今朝、MTVの「80’sHits」みたいな番組で久しぶりに聞いたら、やっぱりすごく好きだった曲。当時は(今もだけどw)ヒアリングなんて出来なかったのに、この歌がどんな気持ちを歌っているかについては、完璧にわかっているような気がして、今まで一度も歌詞を見たことがなかった。


でも、MJの歌詞和訳でも、やってみたら、「えっ、そうだったの?」とか、何度考えてもなかなか判断できない、なんていう経験をいっぱいしたこともあって、もしかしたら・・と思って数十年ぶりに初めて歌詞を見てみたんだけど、やっぱり間違ってなかったと思った。


ていうか、和訳がちょっぴり間違っていたとしても、この曲が伝えている感情の方はものすごく正確に伝わっていて、低コストのビデオなのに、彼女たちのルックスやファッションも、何もかもが完璧で、今見ても古くなっていないせいで、私があの日朝を迎えたとき、昨日とはまったくちがう今日になっていた感じもそのまま蘇ってきて、、


音楽ってスゴイなぁって思う。


80年代、自発的に音楽を聴くようになったきっかけが、パンクとか、ニューウェーブだった私は、歌や演奏が上手いミュージシャンのことも、楽器がどうだとか、録音が・・とか、そんなことで判断している人たちのことも、みんな「不潔」だと思っていてw エンターテイメントとか、ディズニーランドのことも、全部まがい物だと思っててw そんな考えであらゆる修練をバカにしていた自分を、今はかなり反省してるけど・・・


ときどき宝物のように、その箱を開けてあのときの感覚のまま「不潔」だって言いたくなる。だって女の子だから(おえっーーーww)






Since Yesterday


Just close your eyes and then remember

The thoughts you've locked away

When tomorrow comes you'll wish

You had today


眼を閉じて 胸に刻む

心にしまったあなたとの思い出を

明日という日が来たら

わたしたちに残るのは

思い出だけだから


And as we sit here alone

Looking for a reason to go on

It's so clear that all we have now

Are our thoughts of yesterday


こうしてここに座って

付き合い続ける理由を探しても

今のわたしたちには昨日までの

思い出しかないことが

はっきりしてる


If you're still there when it's all over

I'm scared I'll have to say

That a part of you has gone

Since yesterday


すべてが終わってしまったのに

あなたがまだそこに居るのなら

怖いけど言わなくちゃ

昨日までのあなたはもういないって


And as we sit here alone

Looking for a reason to go on

It's so clear that all we have now

Are our thoughts of yesterday


こうしてここに座って

付き合い続ける理由を探しても

今のわたしたちには

昨日までの思い出しかないことが

はっきりしてる


Well, maybe this could be the ending

with nothing left of you

A hundred wishes couldn't say

I don't want to


そう、これで終わりなのね

もう、あなたのことはなにも残っていない

言えなかったたくさんの思いも

あなたに伝えることは、もうないでしょう


And as we sit here alone

Looking for a reason to go on

It's so clear that all we have now

Are our thoughts of yesterday


こうしてここに座って

付き合い続ける理由を探していても

わたしたちには昨日までの

思い出しかないことがはっきりしてる


It's so clear that all we have now

Are thoughts of yesterday


わたしたちが持っているのは

すべて昨日までの思い出


It's so clear that all we have now

Are thoughts of yesterday…


わたしたちには、

もう昨日までの思い出しかない・・・


(訳:yomodalite)


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by yomodalite | 2016-09-14 12:20 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(24)
「Invincible」の和訳を見てくださった方と、ツイッター経由でやりとりしました。プリンスの歌詞や、ふたりの関係についてなど、色々と補足する内容になっていると思うので、前回の和訳と合わせてこちらもお読みくださいませ。
_________

yomodalite ‏

マイケルがこっそりプリンスをディスっている曲(笑)です!



かみるん ‏@3121Rain

@yomodalite Diamonds&Pearlsの解釈が反対の様に思います。歌詞では、「もしもぼくがダイヤモンドと真珠をあげたなら~」となっていますが、最後は「でもぼくにできるのは あなたに愛を捧げることだけ」と締められます。


(下記の和訳は歌詞カードから)


This will be the day

That you will hear me say

That I will never run away

今日この日、ぼくはあなたに言おう

決して逃げたりしないと


I am here for you

Love is meant for two

Now tell me what you're gonna do

ぼくはここにあなたのために居る

愛は二人のために在る

さあ どうするつもりかおしえて


(コーラス)

If I gave you diamonds and pearls

Would you be a happy boy or a girl

If I could I would give you the world

But all I can do is just offer you my love

もしもぼくがあなたにダイアモンドと真珠をあげたなら

あなたは幸せな少年か少女になってくれるだろうか

できるなら ぼくはあなたに世界だってあげる

でもぼくにできるのは あなたに愛を捧げることだけ


Which one of us is right

If we always fight

Why can't we just let love decide (let love decide)

ぼくらのうちどっちが正しいんだろう

いつも争ってばかりいたりしたら

何故ぼくらは愛に決定を委ねられないんだろう


Am I the weaker man

Because I understand

That love must be the master plan (love is the master plan)

ぼくは弱い男だろうか

愛はマスタープランにちがいないと考えているから


D to the I to the A to the M

O to the N to the D to the pearls of love

D to the I to the A to the M (to the m)

O to the N to the D to the pearls of love

DへIそしてAへMそしてOへNそしてDへ

真珠のような愛へ


There will come a time (there will come a time)

When love will blow your mind (blow your mind)

And everything you'll look for you'll find (take a look inside)

やがて訪れるだろう

愛が我を忘れさせ

そして 探していたものすべてがみつかる時が


That will be the time (that will be the time)

That everything will shine (forever)

So bright it makes you colorblind (you will be color blind)

その時こそ、あらゆるものが燦然と輝いて

あなたは色による差別ができなくなるだろう



yomodalite

@3121Rain かみるんさん、感謝です!!!おっしゃる通り、プリンスの歌詞は、「でもぼくにできるのは あなたに愛を捧げることだけ」で、プリンスの意図ももちろんそうだと思います。ただ、MJがこの歌詞で「こっそり」プリンスを意識しているのは、間違いないんじゃないかと。


かみるん ‏@3121Rain

@yomodalite 基本は物質より愛という路線の曲なんだと思います。プリンスがマイケルを意識した曲というのは、「My Name Is Prince」で、「俺の名前はプリンスー俺はキングになりたくない」の所だと思います。これは僕もマイケルを意識したのかな、と思いました。


yomodalite

@3121Rain 同感です!それに関しては(http://nikkidoku.exblog.jp/24643638/)ここに少し書いたんですが、いずれにしろ、プリンスがマイケルを意識している部分は、すごくはっきりしているんですけど、マイケルの方はあくまでも「こっそり」なのではないかと。


かみるん ‏@3121Rain

@yomodalite ここの解釈は気になっていましたので書いてみました(*_ _)失礼しました。でもいつも興味深く読ませて頂いています。

おやすみなさい


yomodalite

@3121Rain 励みになります。ありがとうございます。ちなみに、私の文章の至らない点を補足したいので、このツイートのやりとりを該当記事に転載してもいいでしょうか?


かみるん ‏@3121Rain

@yomodalite 今仕事の休憩中で、あまり時間がないので長いお返事はできないんですけど、転載はオッケーですよ( ´∀`)b


yomodalite

@3121Rain 転載OK感謝です。MJファンにはプリンスに興味がある人が少ないので、プリンスファンの人と「ふたりの天才」について語れるのはすごく楽しいです。そんなわけで、私の解釈も「ネタ」として楽しんでいただきたいのですが・・・


①マイケルの場合は、プリンスに限らず、大体感情の発露まで、常に「ワンクッション」置くところがあるんですよね。ここでも、ときに自分より評価されていることに対して、どうして、彼(プリンス)の方がいいなんて言うの?という疑問を「彼女」に言っているようなんですが・・


②自分の口からじゃないラップ部分では、「俺はネックレスもブレスレットも、超輝いてるやつを手に入れたぜ」とか、「旅は出来ても、金は長続きしそうにないね。悪態つくことはできても、勝負強さが足らねえんだよ」とか・・「上辺だけなんてのはナシだぜ。俺のはマジだから」っていうのは、


③自分だって結構稼いだ癖に、「僕にできるのは、あなたに愛を・・」だなんて、歌詞だけ甘ったるいこと書いてんじゃないぜ。みたいなねw そんなところも、プリンスの歌詞が、「かみるんさんがおっしゃる通り」だからこそ効いている、と。


かみるん ‏@3121Rain

@yomodalite なるほど、そういう形の捉え方はかなり頷けます。

実際プリンスも、金持ちの生活を送っている事は事実ですからね。

それで歌詞と実際にギャップを感じてマイケルが皮肉っているとしたら、それは確かに面白いです。


かみるん ‏@3121Rain

@yomodalite 大変分かりやすかったです、ありがとうございます(^ω^)

マイケルがプリンスを意識した最たるものは僕は「This Is It」だと思います。

同じO2アリーナ、プリンスの21公演に対して50公演の予定。

実現していたら…見てみたかったです。


yomodalite

@3121Rain 「This Is It」はホントそうですよね。オルテガが、MJの「神様が僕にアイデアをくれたのに、やらなかったらプリンスにあげちゃうかもしれない」発言をフィルムに残してくれたことで、ムーンウォーカーに続いて、MJの映画2本にプリンスが登場したことになりますよね。


かみるん ‏@3121Rain

@yomodalite ムーンウォーカーでもしっかりプリンスの名前出してましたねえ。バブルス絡みでしたっけ。W

奇妙なことに、プリンスのCream の最初の歌詞がThis Is Itです。W






yomodalite

@3121Rain いくらポール・アンカと昔作った曲だからって言ったって、ダメですよねw。きっとなんかあるって私も思っちゃってますw


yomodalite

@3121Rain 私は天才同士の熾烈な戦いみたいなのが、大好きなんですけど、ふたりの間には、卑怯な手口が全然なくて、胸がすくようなライヴァル争いって感じがして、たまらないんですよね!


かみるん ‏@3121Rain

@yomodalite 色々タイプが違ったり、でも共通する部分もあったりして。本当、両方が最高に魅力的です。

マイケルのソロデビュー、プリンスのI Wanna Be Your Lover辺りから続いたライバル関係は、本当に素晴らしいものでしたよね。


yomodalite

@3121Rain MJは、自分が遺す歴史をすごく意識していましたから、プリンスを、彼のヒストリーの重要な登場人物と位置付けていたと思うんですよ。オルテガが語ってくれたアイデア相撲の話もプリンスのことを思い出したなぁ・・


yomodalite

@3121Rain クリームのエロい歌詞wで思い出したんですけど、MJTapesで、僕は世界中で親善大使のようにメッセージを広めてきたのに、他のシンガーはセックスについてとか「ベイビィ、バスタブの中で君の体を・・とか歌っているのに、僕だけがメディアに変な奴だって叩かれてる」って嘆いてるんですよ(笑)ですから、曲の類似以上にプリンスの This is It がそれなら、僕のはこれだよ。って絶対に言いたかった気がしますw 


yomodalite

@3121Rain そして、そんなMJの思いを見通してかw、彼が休止中に、エロを封印し、MJが脱退した教団に入会し、MJが92年に出版した詩と同じタイトルのアルバム「Planet Earth」をリリースし、すっかり上品になっていくプリンス(笑)


かみるん ‏@3121Rain

@yomodalite Creamの出だしがThis Is It問題は、メロディの類似もあるし、かなり前から頭の中にありました。多分今日初めて言いました。W

沢山本を読み込んで、マイケルとプリンスの世界を解き明かしたい。

おやすみなさい!


Judith ‏@mj_bljn

@3121Rain @yomodalite 横からすみません!This is itは83年に制作されたものだそうで、時代的にはCreamよりも先だと思います。すごい偶然じゃないかと

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/THIS_IS_IT_(曲)





(意外とメロディも似ているw)




かみるん ‏@3121Rain

@mj_bljn @yomodalite なるほど、実はマイケルの方が制作は先だったんですね!(°ω°)!聴いてみて良かったW

ここ数年の疑問が消えました、ありがとうございます。

聞いてみるもんですね。W

それにしても本当、凄い偶然!


yomodalite

@mj_bljn 参加大歓迎!どっちが先かって、私もよく調べたくなるので助かりました!Safire版がカナダでリリースされたのが3/5、クリームは9/9だから、もし訴えていたらプリンス不利だったかもですねw


(ツイッターからの転載終了)


MJの「This is It」(曲)が発表されたとき、 Sa-Fireの ”I Never Heard" と同じ曲ではないかと話題になった。その後、ポール・アンカがこの曲は、1983年に自分とマイケルが共作したもので、Sa-Fireが1991年5月にリリースしたアルバム 「I Wasn't Born Yesterday」に収録された ”I Never Heard" も、自分たちの曲を提供したものだと証言。一方、プリンスの「Cream」は、 1991年のアルバム「Diamonds and Pearls」に収録され、1991年9月に先行シングルとしてリリース。プリンスは、この曲で久しぶりの全米No.1を獲得している。


ちなみに、、


これは、ブログ記事への返信だったので、ツイッターで会話させていただいたのですが、通常ツイッターでは、ブログ記事更新のお知らせをしているだけで、自分からつぶやくことはなく、フォロー返しもしていないので、このブログを見てくださっている方は「探さないでくださいね」(笑)


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by yomodalite | 2016-08-01 06:00 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(2)

和訳 “Invincible”

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今回は、アルバム「Invincible」のタイトルソングを和訳します。


この曲も、例のごとく誰が誰に言っているのか、混乱するところがある歌詞ですよね。


アルバムタイトルでもあるので、「Invincible」は、マイケル自身のことかと思って歌詞を読むと、インヴィンシブルなのは彼女ということになっていて(she's invincible)、では、自分を無視するツンデレ女に惹かれてしまう心情を歌にしているのかと言うと、そんな恋心を歌っているようには聴こえない。


やはり、これも一般的な恋愛系の曲とは少し違っている曲なのだと思います。


何をどうやっても、自分を理解せず、受け入れようとしない「彼女」は、マイケルの恋愛対象というよりは、音楽評論家とか、ジャーナリスト、TVレポーターなどの存在を思い浮かべるとイメージがつかみやすいのではないでしょうか。(ラップ部分では、芸術の女神という側面も)


そして、そのインヴィンシブルな「彼女」以上に、なぜかw言及されている「彼」は、マイケルと比較されるような存在・・・私は、ここに「プリンス」を当てはめてみると、しっくり来るのではないかと思います。


マイケルの何世代にもわたるアーティスト生活を支えたのは、彼の並外れた歌やダンスの才能とそれにすべてを賭ける情熱、そして世界中の人々への愛・・・だけでなく、彼が世界一負けず嫌いだったからだと思います。


自分ならこれまで誰も到達できなかったような世界一のエンターティナーになれる!


そう信じた彼は、実際にそれを成し遂げたあとも、未来永劫その座に君臨することを望んだという点でも、スゴいとしか言いようがないんですが、同時代的にはもっとも力強くそれを阻もうとしたのが、プリンスだということは説明するまでもないと思います。


青字のRap部分は、マイケルが言わないような言葉遣いですが、ラッパーは、MJに言っているのではなく、MJが子分に言わせている感じですねw


he's buying diamonds and pearls,・・ここは、プリンスのアルバムタイトルで、シングルヒットもした「Diamonds and Pearls」を。そして、he's taking you all across the world, では、やはり、プリンスのアルバム「Around the World in a Day」のタイトルソングが浮かびます。これは、君を1日で世界一周の旅に連れて行く・・みたいな歌詞なんですが、So many trips の「旅」は「ライブツアー」を思い浮かべるといいでしょう。


実際に、二人とも最後までお互いを意識していたことは間違いなく、プリンスにも、しばしば、マイケルを意識していると思われる曲があるんですが、マイケルも、こっそりプリンスをディスっていた(笑)と思うと、このトリッキーな曲がますます味わい深くなるのでは?







“Invincible”


[Verse 1]

well… well…

If I could tear down these walls that keep you and I apart

I know I could claim your heart and our perfect love will start

But girl you just won't approve of the things that I do

When all I do is for you but still you say it ain't cool

If there's somebody else, he can't love you like me

And he says he'll treat you well, he can't treat you like me

And he's buying diamonds and pearls, he can't do it like me

And he's taking you all across the world, he can't trick you like me


さて、さて、

君と僕を隔てるいくつもの壁を壊すことができたら、

僕は君の心を取り戻し、僕らの完全な愛が始まるだろう

でも、ガール、君は僕のすることをまったく認めようとはしない

僕のすることは全部君のためなのに、君はそんなのダメだって言う

他の誰だろうが、僕のように君を愛することはできない

彼が君にごちそうすると言ったって、僕のようにはできない

彼はダイヤモンドや真珠を買ってくれるかもしれないけど

僕のようなやり方はできない

彼は世界のどこにでも君を連れて行ってくれるかもしれないけど

僕のような芸当は出来やしないさ


[Chorus]

So why ain't you feelin' me, she's invincible

But I can do anything, she's invincible

Even when I beg and plead, she's invincible

Girl won't give in to me, she's invincible


それなのに、なぜ僕を感じない?彼女は頑固だね

僕にはどうにも出来ない 彼女は攻略できない

僕が許しを請うようにお願いしても、彼女には通じない

僕を受け入れようとはしない、彼女は鉄の女なのさ


[Verse 2]

Now many times I've told you of all the things I would do

But I can't seem to get through no matter how I try to

So tell me how does it seem that you ain't checking for me

When I know that I could be more than you could ever dream

If there's somebody else, he can't love you like me

And he says he'll treat you well, he can't treat you like me

And he's buying diamonds and pearls, he can't do it like me

And he's taking you all across the world, he can't trick you like me


君には、僕がしたいことはすべて話しただろう

でも、どうやったところで君には通じないし

君は僕が言ってることを調べてみようともしない

僕を知れば、僕が君が今まで思い描いた以上だってわかるのに

他の誰にも僕のように愛することなんてできない

彼が君にごちそうするって言ったって、僕のようにはできない

彼がダイヤモンドや真珠を買ってくれたって、僕みたいにはできない

彼が世界のどこにでも君を連れて行ったところで、僕のような芸当はできない


[Chorus]

So why ain't you feelin' me, she's invincible

But I can do anything, she's invincible

Even when I beg and plead, she's invincible

Girl won't give in to me, she's invincible


それなのに、なぜ僕を感じない?彼女は頑固だね

僕にはどうにも出来ない 彼女は攻略できない

僕が許しを請うようにお願いしても、彼女には通じない

僕を受け入れようとはしない、彼女は鉄の女なのさ


Now some way I'll have to prove all that I said I would do

Giving you everything, fulfilling your fantasy

Then maybe you'll change your mind and finally give in in time

Then I'll be showing you what other men are supposed

To do for you my baby


僕は、自分がこれからやることをなんとか証明してみせるよ

君が夢だと思っているようなことをすべて満たしてあげる

そしたら、君はようやく心変わりして負けを認めてくれるだろう

僕は、他の男がしそうなことはすべて君にみせてあげられるよ


[Rap]

Yo, mami, stop the fronting, I'm real with mine

All the things that I promised, I'll fulfill in time

Chains and the bracelet, got the realest shine

So many trips, ya'll have jetlag and still be fine

You can trip, but this money ain't long enough

He can spit, but his game ain't strong enough

Now the way you resisting, this ain't cool

It's like nothing seems to work, she's invincible


よぉ、上辺だけなんてのはナシだぜ、俺のはマジだから

約束したことはすべてやってやるよ、近いうちにね

ネックレスもブレスレットも、超輝いてるやつを手に入れたぜ

お前は、たくさん旅し過ぎて、時差ぼけしてるけど、まだ元気だろう

ただ、旅は出来ても、金は長続きしそうにないね

悪態つくことはできても、勝負強さが足らねえんだよ

おめえの反抗の仕方は、クールじゃねえな

てめえがやったことなんて無いのと同じ、彼女には通じない


[Chorus][X3]

So why ain't you feelin' me, she's invincible

But I can do anything, she's invincible

Even when I beg and plead, she's invincible

Girl won't give in to me, she's invincible


それなのに、なぜ僕を感じない?彼女は頑固だね

僕にはどうにも出来ない 彼女は攻略できない

僕が許しを請うようにお願いしても、彼女には通じない

僕を受け入れようとはしない、彼女は鉄の女なのさ


(訳:yomodalite)



☆こちらは補足記事です。

和訳 “Invincible” の補足と「Cream」と「This Is It」の類似



Prince - Diamonds and Pearls






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by yomodalite | 2016-07-19 09:23 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(2)

和訳 “Whatever Happens”

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プリンスと並行して、マイケルの訳詞をしていると、ふたりを比較して、思うことが色々とあります。

例えば、エロい内容が多い割には、アメリカ国内で、詩人としても評価されたプリンスに比べ、マイケルに対してそういった評価はあまり聞かないことについてとか・・

確かに、マイケルの詩はあまり文学的ではないというか、『Dancing The Dream』でも、わかりやすく伝えたいという以外の理由では、レトリックが使われていないし、詩の世界だけでなく、テレビに出演したときも、プリンスの方が圧倒的に気が利いたことを言っている。というか、どうして私たちのKINGはあれほどの読書家でありながら、あんなに言葉足らずなの?

と思ったことがあるのは、私だけではないですよね?(笑)

プリンスは、マイケルが憧れたジェームズ・ブラウンのようなダンスもすごく上手くて、大勢の人を躍らせることも出来た。マイケルに憧れたアッシャーや、ジャスティン・ティンバーレイクや、クリス・ブラウンも、ダンスの上手さという点では、マイケルに勝っていたかもしれない。

でも、彼らのダンスは饒舌過ぎて、だから、マイケルのダンスのような「詩」が感じられないのだと思う。

マイケルは、世界で一番多く「I Love You」と言っていたような気がするけど、彼の曲には、いわゆる「ラブソング」と言えるものが少なくて、新生マイケル・ジャクソンを決定づけた「ビリー・ジーン」からずっと、彼は愛を歌っているというよりは、むしろ、愛の消失や、本当の愛ではない、偽物の愛について歌っていることが多いんですよね。

『Whatever Happens』もそういった曲だと思います。

彼の曲の多くがそうであるように、この曲の主語もマイケルではなく、普遍的な男女関係をテーマにしていると思います。

「なにがあっても、この手を離さないで」というのは、本当は「愛の言葉」ではない。それは、ただ相手を縛っているだけ・・・


『Dancing The Dream』に納められた「love」から、私はそんな風に想像をして、ギターの音色だけで「切ない言葉」を紡いできたサンタナと、男ふたりが互いに歩んできた「荒野」から、この曲が創られたのではないかと思いました。最後のふたりの「あいさつ」は、役者がカーテンコールで出てきたような感じでしょうか。

曲の中の「男」は、マイケル自身ではないので、曲調から「僕」ではなく、「俺」にしてみました。

それでは、説明が長くなりましたが「Whatever Happens」の和訳です。



(Fan Made Video)




"Whatever Happens"

He gives another smile, tries to understand her side
To show that he cares
She can't stay in the room
She's consumed with everything that's been goin' on
She says

男は、彼女の気持ちを理解しようと、もう一度微笑みかける
大切に思っているのだと伝えるために
彼女は居たたまれず
何もかもに疲れきって、こう言う

Whatever happens, don't let go of my hand

なにがあっても、この手を離さないで

Everything will be alright, he assures her
But she doesn't hear a word that he say
Preoccupied, she's afraid
Afraid what they've been doing's not right
He doesn't know what to say, so he prays
Whatever, whatever, whatever

すべて上手くいくさ、男はそう保証するが
女は、もう男の言葉に耳を貸せない
夢中になっていたことに不安を感じ
一緒にいたことが間違っていたと悩む
男は、そんな彼女にかける言葉を失い、祈るしかない
何でも、どんなことだって(・・するよ)

Whatever happens, don't let go of my hand
Whatever happens, don't let go of my hand
Whatever happens, don't you let go of my hand

どんなことがあっても、この手を離さないで
なにがあっても、君だけは俺の手を離さないでくれ

Don't let go of my hand
Don't let go of my hand

この手を離さないで

He's working day and night, thinks he'll make her happy
Forgetting all the dreams that he had
He doesn't realize it's not the end of the world
It doesn't have to be that bad
She tried to explain, "It's you that makes me happy,"
Whatever, whatever, whatever

男は、女を幸せにしようと昼も夜も働いている
抱いていた夢もすべて忘れて
この世の終わりというわけでもないのに
男はそうしないわけにはいかない
女は男に言い聞かせる「あなたがいてくれるだけで幸せなのよ」
何でも、どんなことだって(・・するわ)

Whatever happens, don't let go of my hand
See, whatever happens, don't let go of my hand
Whatever happens, don't let go of my hand
See, whatever happens, don't let go of my hand
See, whatever happens, don't you let go of my hand

どんなことがあっても、この手を離さないで
そう、どんなことがあっても、この手を離さないで
どんなことがあっても・・・

See, don't you do it baby
I said yeah
Don't you let go baby
See, you
Don't you do it

そんなことしないだろう、ベイビィ、
そう、
俺から離れるんじゃない、ベイビィ
なぁ、
置いて行かないでくれよ

Whatever happens, just don't let go of, my hand.

何があっても、俺の手だけは離さないでくれ

[Carlos Santana:] Thank you, man!
[Michael Jackson:] Thank you, Carlos!

カルロス・サンタナ「ありがとな!」
マイケル・ジャクソン「ありがとう、カルロス!」

(訳:yomodalite)

気になる点はどんなことでも遠慮なくお知らせくださいね。



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by yomodalite | 2016-07-13 09:02 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(0)
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プリンスの曲の和訳も今回で7曲目。


これは、語りにくく、無視しがちだったプリンスの信仰について考えてみよう。マイケルとはどう違うのかを知るために!というシリーズなんですが(毎回色々と言い方を変えていますがw・・)、


今回とりあげた曲は、あの大ヒット曲「We Are The World」(1985)に参加しなかったプリンスが、アルバムの方に提供した「4 The Tears In your Eyes」


◎[Wikipedia]We Are the World (album)


このタイトルを聞いただけで、すぐにイエスのことが頭に浮かぶひとでないと、ピンとこない歌詞なので、いつも以上に四苦八苦し、kumaさんにもかなりご協力いただいて、なんとか日本語にしてみました。


ちなみに、私はマイケルとプリンスの宗教的な側面に注目していますが、私自身はクリスチャンでもなければ、その他あらゆる宗教や、宗教ではないと言いたがる各種スピリチュアルとも関係なく、ふたりが、GodやJesusを真剣に考えているせいで、聖書や宗教関連の本を読んでいるだけなんですが、


ふたりのライヴァル関係は、その時代における最高の天才ミュージシャンという称号だけでなく、ふたりとも、それまで白人のロックスターだけに許されていた「現代のイエス」という存在感においても、ライヴァルだったと思うんですね。


マイケルの「神性」の方が、日本のファンにはわかりやすいのかもしれませんが、ゴスペル(聖書の福音書をベースとした音楽)が、ソウルや、R&Bを生みだした・・という黒人文化の発展の歴史において、ある意味、プリンスは正統派であり、また、彼は言葉の上でも、マイケルよりも正統派というか、正攻法なところがあって・・といったことも、今後書いていきたいと思っていますが、


まずは、歌詞和訳から・・


この曲の「He」や「man」は、イエスのことで、「4 the tears in your eyes(for the tears in your eyes)」は、あなたの涙のために(死んだ)人のことを歌っています。


『USA for Africa』というチャリティから、どうして、そういった曲が生まれたのかは、私たち日本人にはちょっと理解しにくいのですが、プリンスは、イエスが人々の罪を背負ったことによって、救われるというような信仰の仕方ではなく、イエスの生き方に学ぶべきだと考えているのではないでしょうか。


プリンスの公式動画チャンネルが出来たので動画を入れ替えました!

この曲はプリンスの『The Hits/B-sides』にも収められています。







4 the tears in your eyes

あなたの涙のために


Long ago there was a man

Change stone to bread with the touch of his hand

Made the blind see and the dumb understand

He died for the tears in your eyes, your eyes


昔、そこには男がいた

彼が触れば、石はパンに変わり

盲人は見ることができるようになり、愚者は道理を知ったが

彼はあなたの目に浮かぶ涙のために死んだ


Many people came from all around

To hear this man preach, glorious sound

He spoke of man in harmony and love abound

He died for the tears in your eyes, your eyes

Your eyes, your eyes


あらゆる地域から、大勢の人がやってきた

彼の説教と、その心地よい声を聞くために

男は調和と愛の中に生きる人間のことを語ったが

彼はあなたの目に浮かぶ涙のために死んだ

あなたのために


He died for the tears in your eyes

For the tears in your eyes and the tears of sorrow

Four cents may be all that they're worth

For the rising sun each day assures us

The meek shall inherit the earth, the earth


彼はあなたの涙のために死んだんだ

あなたの目に浮かぶ、悲しみの涙のために

その涙にわずかな価値しかないとしても

そんな力なき者たちがこの地を受け継いでいくのだと(*)

日々昇る朝日は教えてくれる


Faith is a word, we all should try

Describing the man who willingly died

Believe that your hunger, sorrow and fears

Is less than the tears in your eyes, your eyes


信仰と一言で言うのは簡単だけど

僕たちがやらねばならないのは

進んで死んでいったあの男のことを語ること

信じるべきなのは、飢えや、悲しみや、恐れよりも

あなたの、あなたの目に浮かぶ涙の方なんだ


Less than the tears in your eyes

For the tears in your eyes and the tears of sorrow

Four cents may be all that they're worth

For the rising sun each day assures us

The meek shall inherit the earth


あなたの目に浮かぶ涙を・・

あなたの目に浮かぶ、悲しみの涙を・・

その涙がわずかな価値しか持たないとしても

そんな力なき者たちがこの地を受け継いでいくことを

日々昇る朝日は知らせてくれる


Say it again

For the tears in your eyes and the tears of sorrow

Four cents may be all that they're worth

For the rising sun each day assures us

The meek shall inherit the earth, the earth


もう一度言おう

あなたの目に浮かぶ、悲しみの涙のために・・

その涙に大きな意味がなかったとしても

そんな力なき者たちがこの地球を受け継いでいくことを

日々昇る朝日が教えてくれる


(訳:yomodalite)

_____________


(*)マタイによる福音書の第5章から7章までを「山上の説教(垂訓)」と呼び、マイケルも大好きだと答えているのですが(→7章の訳はこちら)


The meek shall inherit the earth, the earth


これは、マタイ伝(5-3)の`Blessed are the meek for they shall inherit the earth' の引用で、日本の口語訳聖書では「柔和な人々は幸いである。その人たちは地球を受け継ぐ」と訳されています


私は最初、Blessed are ~がないこともあって、プリンスはその地に留まるだけの人を揶揄しているという解釈もありかと思ったのですが、やはり、聖書の素直な解釈でいいのだと思い直しました。


その他、気になる点はどんなことでも遠慮なくお知らせくださいませ。



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by yomodalite | 2016-07-05 10:30 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)
今頃?って言われそうですが、「You Rock My World」の和訳です。


主語や代名詞がわかりにくいことが多いマイケルの詩の中では、すごくわかりやすい詞で、歌詞を読んでいると、すごく甘いラブソングなんですが、曲を聴いていると、完璧な愛を見つけたとか、最愛の女性が見つかった、という感じはあまりしないのではないでしょうか。


歌の前のセリフ部分のコメディタッチも、曲の印象とミスマッチな印象で、ふたりの会話はショートフィルムと同様、仲の良いおとこ同士が街でみかけた女性をナンパしようとする内容ですが、マイケルは照れているというか、イマイチその役に入り込めていないという感じでしゃべっていますよね。このシャイな感じにはグッとくるんですが、


「偉大な俳優と言われた人たちの誰よりもさらに上を行く」(→21歳のマニフェスト)


というほど厳しい研鑽を積んだ結果がこれ?と疑問を抱いた人も少なくないはず(笑)


イマイチなのは、台詞回しだけでなく、ショートフィルムの演技もオカシイですよね? あれは、どう考えてもナンパしに行こうという「顔」じゃないし(笑)。この当時の体調の悪さ、SONYとの対立、カシオ本の記述など・・・あらゆる原因についてずいぶんと長く考えたつもりですが、これまで、語られた物語の中に私が納得できるものはありませんでした。


なぜなら、マイケルがあらゆる意味で万全だったとしても、「ナンパ」や、クリスのコメディタッチも、「完璧な愛を見つけた」という内容も、この曲の雰囲気と合っているとは思えませんし、ショートフィルムだけならいざ知らず、アルバムに納めるときでさえ、曲の前に「ナンパ」というシチュエーションが必要な理由がわかりません。(この「ナンパ」は、フレッド・アステアの有名な「ガールハント・バレエ」に関連しているのかも・・)


初めに、男たちの会話があって、素敵なガールをナンパするというのは、『The Way You Make Me Feel』のヴィデオと似ていて、このときも、マイケルはダンスによって彼女の心をゲットするのですが、マイケルが『Invincible』で到達していた世界は、素敵な女の子をゲットするのとは別の世界で・・・このときのマイケルのチグハグさは、彼が演技が下手とか、キャラ設定が間違ってるというのではなく・・・


演じられるようなモデルが存在しないような「人間」を表現しようとしているからだと思います。


つまり、それは彼が、「マイケル・ジャクソン」の完成形として創造している人物のことなのですが、マイケルが「偉大な俳優と言われた人たちの誰よりもさらに上を行く」ほど演技を学ぼうとした理由は、優れた俳優になりたいと思う人々とは、かなり違ったものでした。


僕は演技を、演じなければならないものだとは思わない。演技というものが、演じているということなら、リアリズムを模倣していることだけど、リアリズムの方を創造すべきなんだよ。それは、演じるではなくて(acting)信じる(believing)と呼ばれるべきなんだ。あのね、僕は演技について考えているとき、いつもそれに反対だった。僕は演じている人(actor)なんか見たくない。僕は信じる人(believer)が見たいんだ。あたりまえのこと(truth)を模倣するような人なんか見たくない。それは、その時点で本当のこと(real)じゃない。1984年「EBONY」インタビュー)

"You Rock My World”のショートフィルムを見た当時、多勢の人が「人間離れした」と感じたのは、彼が自分の演技を「リアリズムの模倣」ではないことを突き詰めたから・・・


なぜなら、完璧な愛が見つかることは、現実に生きる人間には起こりえない。

そして、この曲が、クリスとのコメディタッチの会話から始まるのは、

僕を変えてしまった君(You rocked my world)や、完璧な愛や、稀少な愛(perfect love、rarest love)と歌われている「愛」や「君」が、最愛の女性のことではなく、


ショートフィルムで表現されているように、バディもの、ボーイ・ミーツ・ガール、波止場、ギャング、戦う男・・・といった映画によくある舞台設定、そして最も大きな影響をうけたスターであるフレッド・アステアが引用され、マーロン・ブランドが実際に登場し、物語は「Happy End」を迎えても、エンターテイナーとしての日々や、ショーは常に「To be continued」であるという、


マイケルが人生を捧げた「エンターテイメントの世界」を指しているからでしょう。


甘い言葉が並べられていても、この曲に通底しているリズムが切ないのは、ここまでの彼のストイックな歩みが、そう感じさせるのかもしれません。


和訳の前にずいぶんと長く書いていますが、


時間がかかったのは、和訳ではなくて、この「まえがき」の方でw、


これをどんな風に書こうか、とか、いつ書くべきかとか、どんな感じにして、どの程度の長さにしようか、・・とか、そんなことがいつまで経ってもよくわからなかったうえに、


会話の最後とDarkchild… I like that までをどうするかも、なかなか決心がつかなかったんですよね(まだ悩んでますけどw)。


それでは長くなったので、和訳は次回。




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by yomodalite | 2016-07-01 11:30 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(6)

和訳 PRINCE “The Ladder”

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「一線を越えろ 一線を越えろ 神が守ってくれる・・・


みんな、心を守れ この先は長い。ありがとう、愛してる!」


昨晩のNHK洋楽倶楽部「プリンスLovesexy Live 1988」は、めちゃくちゃキュートで最高にグレイトでした!


「神」ではなく、「宗教(イデオロギーとかその他諸々含めて)」しかわからない人々が、報道を左右していて、上品とか、下品とか、正や、悪に対して、杓子行儀な判断しかできなくて、「愛」も「芸術」も「ユーモア」もわからなくなって、みんなの心は分断するばかり・・・


そんな厳しい世の中で「心を守る」ために、プリンスの渋い曲を訳してみようシリーズ


今回は、前アルバム『Purple Rain』の大ヒットで増やしたファンを一挙に減らした(?)と言われるほど、変化の大きかった『Around The World In A Day』(1985)から、自伝的映画『Purple Rain』でも重要な存在であり、息子に「プリンス」と名付けたミュージシャンの父親、John Nelsonとの共作、「The Ladder」!




(リハ版の音源ですが・・)


The Ladder


Once upon a time in the land of sinaplenty

There lived a king who didn't deserve to be

He knew not where he came from

Nor where he was going

He never once said thank you, never please


昔々、シナプレンティの国には

その地位に値しない王様がいた

自分がどこから来て

何を目指せばいいのかもわからず

一度も感謝を口にすることなく、

人にお願いすることさえ知らなかった


Now this king he had a subject named electra

Who loved him with a passion, uncontested

for Him each day she had a smile

But it didn't matter

The king was looking for the ladder


王様には、エレクトラという名前の召使いがいて

彼女は、誰よりも熱心に王に尽くし

王のためにいつも微笑みを絶やさなかったが

そんなことはどうでもよかった

王様は天国に行ける梯子を探していたのだ


Everybody's looking for the ladder

Everybody wants salvation of the soul

The steps you take are no easy road

But the reward is great

For Those who want to go


誰もがその梯子を追い求め

誰もが魂の救済を望んでいる

その階段を登るのはたやすいことではないけど

行きたい人にとって

受け取るものは大きい


A feeling of self-worth (everybody's looking)

Will caress you (for the answers)

The size of the whole wide world will decrease (how the story started)

(And how it will end)

The love of god's creation will undress you

And time spent alone my friend, will cease


自分を信頼できたら

(誰もがそれを探してる)

君は癒されるだろう

(答えが得られたら)

世界は小さくなる

(物語がどう始まって、どう終わるのかがわかれば)

神の愛は君の心の鎧を脱がせ

孤独を友としていた時間は

終わりを迎える


Everybody's looking for the answers

How the story started and how it will end

What's the use in half a story, half a dream

You have to climb all of the steps in between (yeah, we ride)


誰もが答えを探している

物語はどんな風に始まって、どう終わるのか

物語も、夢もまだ途中

上につながる梯子を全部上りきらなきゃ

(そう、上り続けなきゃ)


Everybody's looking for the ladder

Everybody wants salvation of the soul

The steps you take are no easy road (the steps you take are no easy road)

(It's not that easy)

But the reward is great

for Those who want to go (I do)


誰もが上に行くための梯子を探し

誰もが魂の救済を求めている

上へと登り続けるのはたやすいことじゃない

(それは簡単じゃない)

それでも行きたい人にとって

受け取るものは大きい

(僕はそうするよ)


Everybody everybody's looking (everybody's looking for the answers)

For the answers

Everybody wants to know how the story (how the story started)

Started and how it will end (started and how it will end)

What's the use in half a story, (what's the use in half a story)

Half a dream (half of a dream)

You, you gotta climb, you gotta climb (you have to climb all)

All of the steps in between (the steps in between)


誰もがみんな答えを探している

誰もがどんな物語で、どんな風に始まったのか

どう始まって、どう終わるのか

物語も夢もまだ途中(まだ途中なんだよ)

君は登るんだよ、最後まで(最後まですべて登りきらないと)

一段一段すべて(最後の段までね)


Everybody

Everybody's looking for that ladder (everybody's looking for the ladder)

Everybody wants salvation of the soul (everybody wants salvation of the soul)

(Salvation)

The steps you take are no easy road (the steps you take are no easy road)

(That's for sure)

But the reward is great (the reward is great)

For Those who want to go, (for those who want to go)

Those who want to go


誰もが上に行くための梯子を探し

誰もが魂の救済を求めている(救済を)

上へと登り続けるのはたやすいことではない

(それは確かだ)

それでも行きたい人にとって

受け取るものは大きいんだ


Everybody everybody wants (everybody's looking for the answers)

An answer

Anyone who know how the story (how the story started)

Started, how it will end (started and how it will end)

Will it be lonely in the world (what's the use in half a story)

What's the use? (half of a dream)

(Have to climb all)

(The steps in between)


誰もがみんな答えを探している

誰もがどんな物語で、どんな風に始まったのかを知りたい

始まってから、それがどう終わるのか

この世は孤独なものなのか(まだ途中までしかわからない)

それが何の役に立つのか?(まだ夢の途中なのさ)

すべてを登ってみなくちゃ(一段一段最後までね)


(訳:yomodalite)


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(LPジャケットでは中央に梯子が描かれていた)


少し前に、プリンスファンの方からのコメントで、国内版の訳詞が素晴らしいということを初めて知り(汗)、これから、CD訳を大いに参考にしようと思っているのですが、このアルバムの訳詞は、なんとあの中川五郎氏!


私訳は、氏が意訳された部分を、もう一度自分なりに何度も考えてみた・・・という結果なんですが、それでも結論を出しにくい箇所はいっぱいあったので、そのあたりをメモしておくと、


1行目の「sinaplenty」中川氏の注釈では、


これは、おそらくプリンスの造語で、Sin - a - plenty、plenty of Sin 罪悪に満ちた国というような意味ではないか。とあります。私もこれに同意します。


2つ目のパラグラフの、


But it didn't matter

The king was looking for the ladder


ここは、中川訳では「王様はどうすれば名を挙げられるかということしか考えていなかったのです」


「ladder」は、旧約聖書のJacob's Ladder(ヤコブの梯子)の話が有名で、出世の階段とか、地位や身分っていう意味と、天国への道、神の元へと至る梯子という意味があって、中川訳では、全体を通して上手く訳し分けておられると思います。


私は最初、召使のエレクトラの愛情に対して「But it didn't matter」なら、彼女の身分や地位しか見ていなかった。という意味かと思ったんですが、look at じゃなくてlook for だし・・・でも、中川訳の現世的に上に登るという意味も「王」という立場を考えると・・と悩み、このあとのパラグラフに出世の手段や魂の救済が登場することもあって、ここは、「天国に行ける梯子」にしました。


なんの徳もなく、王という現世の階段を上りきった人が、「愛」や「魂の救済」とは別に、最後は、天国に行きたいと思っている、というか。


また、ここで登場する召使が、神話に登場する王女として有名なエレクトラという名前だという意味は、プリンスによる神話の書き換え。という以外には思いつきませんでした。


その他、あちこち悩んでいるので、気になる点は遠慮なく、ご意見くださいませ。


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by yomodalite | 2016-06-27 14:48 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)

和訳 PRINCE “WAY BACK HOME”

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エロい歌詞が多いプリンスですが、聖と俗を行き来する生き方にこそ、天国への道は開かれている・・てなことが、よくわかる歌詞を訳してみようというシリーズ!


今回は「WAY BACK HOME」です。


前回の “BREAKDOWN” と同じく2014年の『Art Official Age』に収録された曲で、彼がまさに「天に帰っていった」ことがよくわかる曲ではないでしょうか。







WAY BACK HOME


Any person or object whatsoever

That requires your attention

Is something that has veered from its path

And preordained destiny of total enlightenment


(ナレーション)

人の関心をひこうとする人々もどんな話題も

完全な悟りへと繋がる道から外れたものです


I never wanted a typical life

Scripted role, huh a trophy wife

All I ever wanted, to be left alone

See my bed's made up at night

'Cause in my dreams I roam

Just trying to find, trying to find

My way back, back home


誰もが望むような人生なんて欲しくなかった

筋書きのある人生も、見せびらかすための妻も

僕はずっとひとりでいたかった

そう、きちんとしたベッドで

僕が夢の中をひとり彷徨うのは

ただ懸命に探し求めてるからなんだ

僕が帰る道、帰るべき場所を


So many reasons why

There's so many reasons why

I don't belong here

But now that I am I

Without fear I am

Gonna conquer with no fear

Until I find my way back home

Until I find my way back home

(Find my way back home)


ここが僕がいるべき場所じゃない

そんな理由なんかいくらでもあるよ

それでも今、僕が僕である間

ここにいることを恐れてはいない

恐れることなく進んでいくさ

帰る道を、帰るべき場所を見つけるまでね・・・

(帰るべき場所を見つけるんだ)


Most people in this world (Most people in this world)are born dead

But I was born alive

(I was born with this dream)

With a dream outside my head (outside my head)

That I could find my way back home

My, my, way way back home


この世界に生きる多くの人々は、死んだように生まれてくる

でも、僕は生きるために生まれてきた

(この夢とともに生きるためにね)

その夢は僕の頭の外にあったけど

それは、帰るべき場所への道を見つけることだったんだ

僕が帰る道、帰るべき場所


Is this the way? (Is this the way?)


これがその道だろう


(Power to the ones)

Power to the ones who could raise a child like me

The path was set

But if you look the truth will set us free

I've heard about those happy endings

But it's still a mystery

Lemme tell you about me

I'm happiest when I can see

My way back home

Can you see

My way back, my way back home


(人々に力を)

子供のような僕を育てることができた人たちに力を

道は定められているんだ

君だって、真実を見ようとすれば自由になることができる

僕は、幸せな結末について聞かされたよ

まだ謎はあるけど

それでも君に言いたいんだ

僕の最高の幸せは

帰るべき場所を知ること

その道を見つけること

わかるよね

僕の帰る道、帰るべき場所のこと


訳:yomodalite)


◎iTunes「ART OFFICIAL CAGE」


和訳の気になる点は

いつでも遠慮なくお知らせくださいね。




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by yomodalite | 2016-06-16 13:58 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(2)

和訳 PRINCE “BREAKDOWN”

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エロい歌詞が多いプリンスの名曲の中から、そうでないものをより分けて訳してみようというシリーズ!


今回は「BREAKDOWN」。


2014年、プリンスは何年も関係が悪化していた古巣のワーナーから、久しぶりにスタジオアルバムをリリースしました。そのアルバム『Art Official Age』からの先行シングルが、「BREAKDOWN」でした。


上記の経緯や、この曲の雰囲気から、Break down は「破壊」ではなく、(互いの間にあった)「壁」が壊れた。という意味だと解釈しました。


下記の詞は、曲を聴いてから読んでください。今回は、お誕生日記念の特別許可ですw

http://ja.musicplayon.com/play?v=240939



“BREAKDOWN”


Listen to me closely as the story unfolds

This could be the saddest story even been told

I used to want the house with the biggest pool

I've been missing out I just feel like a fool


これから話をするからよく聞いて欲しい

すごく哀しい話になってしまうかもしれない

大きなプール付きの家を手に入れたいと思っていたのに

叶えられなくて、自分の愚かさを感じているみたいな


Keep breaking me down, down, down

Keep breaking me down, down, down

Keep breaking me down, down, down

Keep breaking me down, down, down


君はずっと僕を壊し続けてきて

僕は自分を壊し続けてきたんだ、ずっと


I used to throw the party at the New Year's Eve

First one intoxicated, last one to leave

Waking up in places that you would never believe

Give me back the time, you can keep the memories


大晦日にやったパーティーで

僕は一番早く酔っ払って、最後までそこに残ってて

信じられないような場所で目覚めたよ

時間が戻せたら、いい思い出のままでいられたのに


Keep breaking me down, down, down

Keep breaking me down, down, down

Keep breaking me down, down, down

Keep breaking me down, down, down


君はずっと僕を壊し続けてきて

僕は自分を壊し続けてきたんだ、ずっーとね


Every book I've read said that I would meet somebody like you

Whenever I was sorry, so sorry for the things I used to do

A journal full of numbers that I used to go through

(1, 2, 3, 4, 5, 6, 7) all behind me now, all because of you


僕が読んだあらゆる本に、君のような人に会うだろうって書いてあった

自分がしたことにうんざりしたり、嫌になって

数字ばかりの日々を過ごしてきたけど

それもすべて過去のこと、全部君のおかげだ


Keep breaking me down, down, down

Keep breaking me down, down, down

Keep breaking me down, down, down

Keep breaking me down, down, down


君はずっと僕を壊し続けてきて

僕は自分を壊し続けてきたんだ、ずっーと


You keep breaking me, you keep breaking me down

I don't wanna walk out

Don't wanna go down, down, down


君は、僕をずっと壊し続けるけど

僕は、出て行きたいとは思ってない

ずっと昔に戻るなんてしたくないんだ


See there's a door that you can walk through

Where there used to be a wall

I don't care, it's cool as long as you catch me baby

(Catch me when I fall) If there's ever a fall

Closer to the breakdown, the closer we get・・・

Closer to the breakdown


そこにあるドアは今は外に通じているけど

かつては壁だったよね

君が僕をつかまえていてくれるなら、僕はなんでもかまわない

僕が倒れそうなときは受け止めて、倒れることがあったらね

変化のときが近づいてきた

僕らはそれを受け入れる・・・

変化がやってきたんだ


(訳:yomodalite)


気になる点はどんなことでも遠慮なくお知らせください。


◎iTunes「ART OFFICIAL CAGE」





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by yomodalite | 2016-06-09 09:32 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)

和訳 PRINCE “GOLD”

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1995年のアルバム「Gold Experience」の最終曲 。

何度か紹介したことがある、大好きな曲なんですけど、

いざ、訳詞を考えてみると結構悩みました。

気になる点は、遠慮なくお知らせくださいませ。






"GOLD"


There's a mountain and it's mighty high

You cannot see the top unless you fly

And there's a molehill of proven ground

There ain't nowhere to go if you hang around


そこにある山が、とてつもなく高ければ

飛ばない限り頂上は見えないし

開拓され尽くした土地にはモグラ塚がぽつんとあるだけ

同じ場所を彷徨っていたって先は見えない


Everybody wants to sell what's already been sold

Everybody wants to tell what's already been told

What's the use of money if you ain't gonna break the mold?

Even at the center of fire there is cold

All that glitters ain't gold

All that glitters ain't gold, mm


誰もがもう売っているものを売りたがり

誰もがすでに語られていることを語りたがる

型を打ち破るつもりがないなら

お金にどんな意味がある?

炎の中心でさえ、冷めた部分がある

輝いているものすべてが黄金ではないんだ


There's an ocean of despair, there are people livin' there

They're unhappy and each and every day

But hell is not fashion, so what you tryin' to say?


絶望に沈んだ海があり

そこで暮らす人々がいる

彼らは毎日が不幸だけど

地獄が流行ることなんてない

君ならなんて声をかける?


Everybody wants to sell what's already been sold

Everybody wants to tell what's already been told

What's the use of money if you ain't gonna break the mold?

Even at the center of fire there is cold

All that glitters ain't gold, no, no

All that glitters ain't gold, no, no


誰もがもう売っているものを売りたがり

誰もがすでに語られていることを語りたがる

型を打ち破るつもりがないなら

お金にどんな意味がある?

炎の中心でさえ、冷めた部分がある

キラキラしているものがみんな黄金ってわけじゃない

輝いているものすべてが黄金ってわけじゃないんだ


There's a lady, 99 years old

If she led a good life, heaven takes her soul

Now, that's a theory and if you don't wanna know

Step aside and make a way for those who want to go


99歳の女性がいる

彼女が良き人生を送ったなら

天国は彼女の魂を引き受けるだろう

今、そんなセオリーを知りたくないというのなら

先を行きたい人のために、道を譲ってくれないか


Everybody wants to sell what's already been sold

Everybody wants to tell what's already been told

What's the use of bein' young if you ain't gonna get old?

Even at the center of fire there is cold


誰もがもう売っているものを売りたがり

誰もがすでに語られていることを語りたがる

人が年をとらないとしたら

若さになんの意味がある?

炎の中心にも、冷めた部分はあるのさ


All that glitters ain't gold, no, no, no, no, no

All that glitters ain't gold, alright, all that glitters

All that glitters, all that glitters ain't gold


輝いているものすべてが黄金ってわけじゃない


Na na na, na na, na, na na, na na

(Gold, gold, gold, gold)

Na na na, na na, na, na na, na na

(Gold, gold, gold, gold)

Gold, gold, gold


All that glitters ain't gold, gold, gold

All that glitters ain't gold, gold, gold

(Na na na, na na, na, na na, na na)


キラキラしているものがみんな黄金ってわけじゃない


All that glitters ain't gold, gold, gold

(Na na na, na na, na, na na, na na)

All that glitters ain't gold, oh, oh yeah


輝いているものすべてが黄金じゃない


One, two, one, two, three, let's go


Na na na, na na, na, na na, na na

Na na na, na na, na, na na, na na

Na na na, na na, na, na na, na na


(Na na na, na na, na, na na, na na)

You are now an official member

Of the New Power Generation

Welcome to The Dawn


(ナレーション)

あなたは「ニュー・パワー・ジェネレーション」(*)の正式メンバーになりました。

ようこそ、この「夜明け」に。


(訳:yomodalite)


(*)New Power Generation(NPG)は、1988年のアルバム『Lovesexy』の冒頭で発せられた言葉で、1990年のアルバム『Graffiti Bridge』には同名の曲が収録され、1991年の『Diamonds & Pearles』では、1986年に解散していたザ・レボリューションに変わって、プリンスのバンド名にもなるなど、プリンスにとって、未来への予言であり、重要なスローガンでもあった。



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by yomodalite | 2016-05-18 07:00 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(12)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite