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和訳 Blood on the Dance Floor

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初めて Blood on the Dance Floor のショートフィルムを見たときの恐怖は今でも忘れられません。当時マイケルより、デヴィッド・リンチの大ファンだった私は、デイル・クーパーの中に邪悪な存在が宿った瞬間を、ドラマではなく、実際にこの眼で見たような戦慄を覚えました。


一定の限度を超えたスターは、誰もがその成功の代償を支払うかのように、破滅へと向かってしまう。でもマイケルを襲った成功の反動は、それらとは比べものにならないほど激しく、その無垢な心が壊れてしまうことを心配しながらも、彼が正気で居続けるなんて誰も信じられなかった時代、


ある意味、彼は、期待を裏切らなかったわけです。


このときのマイケルの怖さは、THIS IS IT後のファンにはなかなかわからないと思うけど、別に生前ファンの優位を語りたいわけじゃなく、


多くのファンは、性的虐待疑惑への無罪を信じるあまり、マイケルが一般的な39歳よりも遥かに成熟したエンターテイメント界の熟達であることを忘れ、彼の被害者像しか見えなくなっていたし、


日頃からマイケルに辛口になることが多い評論家は、数々のスキャンダルに見舞われながら、それを全てバネにしたかのような楽曲を、いつものしたり顏でむしろこれまで以上に高く評価してみたり、


とにかく、誰もが、マイケル自身のことば「But they say the sky’s the limit and to me that’s really true and my friends you have seen nothin’ Just wait ’til I get through」( →和訳Bad )を信じず、ただ、自分勝手に彼を必要としていて、私もそのひとりだったんですね。


さて、曲の内容ですが、この曲には、ビリージーンや、ダーティ・ダイアナ、デンジャラス・・これまでもマイケルの多くの曲にみられる「怖い女」が登場して、マイケルは、いっけんこの女に破滅させられようとしているエリート男性を演じているように見えて、すこし違います。


マイケルは、歌詞の中の“語り手”で、「僕」と「彼女」の両方に、自身の別の意味を重ね合わせながら、男と女のダンスを両方の側から見ることができる存在。


SFの冒頭、イバラが巻きついた心臓は、カトリック系の教会に飾られることが多い受難を示すもので、このハートに、SUSIE + ME とあるように、最初の受難は、スージー(と、マイケル)の方。



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(ここにナイフが刺さって曲が始まる)


つまり、この曲の「彼女は・・」という部分は、すべて先に男がしたことで、「僕」が最初に彼女の電話番号をゲットし、彼女を押し倒して7インチのモノを突き刺した。それで、彼女はおなかにベイビーを授かった。(だから、彼女がゲットしたのは番号ではなく、get someone's number 本心を知る、正体を見抜く等の方だと思います

「僕」の破滅の要因が、彼女のおなかの中の子供だという、何万年も続いてきた愛と欲望のすれ違い・・そこにはシンプルな原理があるだけなのに、キリスト教社会は愛と性を分離し、神の愛を禁欲の熱狂へと導き、「聖女」という存在を生み出してしまう。


ダンスフロアは熱く燃えるように赤く、「僕」はそこに自分のパワー(Blood on my side)を感じたけれど、マイケルは、そこが冷たく滴るような紅で濡れていることも知っている。


そして「怖い女」とは、男の無知と自分勝手が作り出した存在だということも。


そんなわけで、


さまざまなメタファーが散りばめられ、言葉と音がバシバシとキマリまくり、時代を超えた魔力に満ち溢れ、私が最もマイケルらしい、と感じてならない究極のダンスナンバーの和訳です!






Blood on the Dance Floor

Michael Jackson


[Verse 1]

She got your number, ah

She know your game, ah

She put you under, ah

It's so insane, ah

Since you seduced her, ah(*1)

How does it feel? Ah

To know that woman, ah

Is out to kill


彼女は君の正体をつかんだよ

君のやり口をわかっていて

君を支配してるのさ

まじヤバイよね

ねぇ口説いた女に

破滅させられることがわかるって

どんな気分?


[Refrain]

Every night stance is like taking a chance

It's not about love and romance

And now you're going to get it

Ah, every hot man is out taking a chance

It's not about love and romance

And now you do regret it


愛や恋とは関係なく

毎晩チャンスをねらうのが君のスタイル

で、今もそれを欲しがってる

愛や恋とは関係なく

デキる男はみんな試したがる

で、今になって後悔してるってわけ


[Pre-Chorus]

To escape the world, I've got to enjoy that simple dance

And it seemed that everything was on my side

(Blood on my side)

She seemed sincere like it was love and true romance

And now she's out to get me

But I just can't take it (*2)

Just can't break it


この現実から逃れようと

僕はただあの例のダンスを楽しむしかなかった

そうすれば、世界が僕のものだと信じられたんだ

(熱い血潮が僕の中に)

彼女は心の底から僕を愛してると思ってたのに

今、彼女は僕の息の根を止めようとしている

そんなことはさせない

でも、どうすることもできない


[Chorus]

Susie got your number and Susie ain’t your friend

Look who took you under with seven inches in

Blood is on the dance floor, blood is on the knife

Susie's got your number and Susie says it's right


スージーは君の本心を見抜いているし

友達なんかじゃない

君を押し倒して7インチも刺したやつだぜ

熱い血がたぎるダンスフロアに

紅い血に染まったナイフ

スージーは君の運命を手に入れた

スージーに言わせれば当然の権利ってわけ


[Verse 2]

She got your number, ah

How does it feel? Ah

To know this stranger, ah

Is about to kill, ah

She got yo' baby, ah

It happened fast, ah

If you could only, ah

Erase the past (Ah)


彼女は君の運命を手にしたよ

ねぇどんな気分?

たいして知りもしないやつに

息の根を止められるのは

彼女は君の子供も身ごもった

あっという間の出来事さ

君はただ過去を消せたらいいのにって

思うだけ


[Refrain]

Every night stance is like taking a chances (Ah)

It's not about love and romance

And now you're going to get it

Ah, every hot man is out taking a chance

It's not about love and romance

And now you do regret it


愛や恋とは関係なく

毎晩チャンスをねらうのが君のスタイル

で、今もそれを欲しがってる

愛や恋とは関係なく

デキる男はみんな試したがる

で、今になって後悔してるってわけ


[Pre-Chorus]

To escape the world, I got to enjoy this simple dance

And it seemed that everything was on my side

(Blood on my side)

It seemed to me like it was love

And true romance

And now she's out to get me

And I just can't take it


この現実から逃れようと

僕はただあの例のダンスを楽しむしかなかった

そうすれば、世界が僕のものだと信じられたんだ

(熱い血潮が僕の中に)

それは愛とか恋のようにも見えたけど

今、彼女は僕の息の根を止めようとしていて

どうすることもできない


[Chorus]

Susie got your number and Susie ain’t your friend

Look who took you under with seven inches in

Blood is on the dance floor, blood is on the knife

Susie got your number, you know Susie says it's right (Hoo-hoo)


スージーは君の本心を見抜いているし

友達なんかじゃない

君を押し倒して7インチも刺したやつだぜ

熱い血がたぎるダンスフロアに

红い血に染まったナイフ

スージーは君の運命を手に入れた

スージーに言わせれば当然の権利ってわけ


[Chorus]

Susie's got your number

Susie ain’t your friend (Ah, it's goin' down, baby)

Look who took you under, she put seven inches in

Blood is on the dance floor, blood is on the knife (It's goin' down, baby)

Susie's got your number (Ah)

Susie says it's right


スージーは君の本心を見抜いているし

友達なんかじゃない

君を押し倒して7インチも刺したやつだぜ

熱い血がたぎるダンスフロアに

紅い血に染まったナイフ

スージーは君の運命を手に入れた

スージーに言わせれば当然の権利ってわけ


[Outro]

It was blood on the dance floor

(Blood on the dance floor)

It was blood on the dance floor

(Blood on the dance floor)

It was blood on the dance floor

(Blood on the dance floor)

It was blood on the dance floor

(Blood on the dance floor)

And I just can't take it

The girl won't break it

Hoo!


ダンスフロアは血気盛んな

血みどろの世界

僕にはもう耐えられないけど

女もそれを抑えることはできない

ああ・・・


(訳:yomodalite)


(*1)CD歌詞では、Since she 

(*2)CD歌詞では、And I just can't take it


by yomodalite | 2019-05-27 00:00 | ☆マイケルの言葉 | Comments(2)

和訳 Bad

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どういうわけか最近、「Who's Bad!」と叫びたくなることが多いような・・

そんなわけで、今日の和訳は「Bad」!


実はこの曲がリリースされたとき、まだファンでなかった私は、ロックアーティストをアイドル風に表現したようなファッションや、当時のすさまじい人気にも反発して、マイケルに対して偽物のロックスターという印象が拭えなかったんですが、その印象を最初に変えてくれたのが「Bad」のロングヴァージョンのショートフィルムでした。






これは、奨学金を受けて都会の進学高に通う黒人青年が地元に帰ったとき、友人たちの誘いを断れずに強盗に加担することになり、それが原因で殺されてしまったという実話を元に、結末を変えた作品なんですが、名匠スコセッシによる名作映画のような質感や、最後のアカペラのコール&レスピンスなど、ショートVerでは感じなかった、マイケルの強い思いが伝わってきて、彼が仲間に「Who's Bad」と迫るシーンは、それまでの印象を大きく変えるものでした。


そして次に、印象が変わったのが、2012年に発売になった「Live At Wembley」。


ここでの “Bad” は、日本公演などツアー前半のものとは違っていて、暗転したステージに「Who's BAD」という文字が何度も現れ、頭を下に向け、ひたいに指を添えて考えるポーズをとり、軽やかにステップをするマイケルは、仲間に自分の本当の強さを表現しようとした、あのショートフィルムで演じた男ではなく、その後も自詩に数多くの普遍的なテーマを織り込んでいく、思索者としてのマイケルでした。( → 参考記事)




(Badが始まるのは、1:38:00~)



バッドツアーは日本から始まったこともあって、日本でのマイケル人気はBAD期が最盛期なんですが、この曲も『BAD』というアルバムも当時のアメリカでは高い評価を得られませんでした。


「黒人初」というのは、彼を賞賛する文章の多くにみられますが、Bad期はそこに暗雲が立ち込めた時期で、それは映像をみれば明らかなように、マイケルが黒人ではなくなったからです。(ソングライティング能力も、ボーカル力も最盛期といっていいこの時期、ローリングストーン誌がマイケルをワーストボーカリストや、バッドをワーストアルバムに選んだのは、いわゆる人種差別ではなく、マイケルが黒人らしくなくなったからです!!)


マイケルをアーティストというよりは “黒人” として賞賛していた人たちが、当時のマイケルを見てがっかりしたり、モヤモヤする気持ちは、例えば、私たちが、大坂なおみを「日本人」として誇らしく思ったり、彼女が今後、別の国籍を選択したときに多くの人の心に湧き上がる感情を想像してみると、少しは理解できると思うのですが、彼は黒人という枠から大きく逸脱した存在となったことで、変人として認知されることが多くなっていました。


マイケルは、世界中でカッコイイと賞賛されながら、大きな非難や嘲笑を受ける存在でもあり、まさに色んな意味で「Bad」だった。そして重要なのは、おそらくマイケル自身が、そういった人々の感情を予知した上で、この曲を作っていたということ。


そんなわけで今回の訳詞は、Bad(ワル)のカッコイイという意味から、「本当のBad(悪)とは何か?」という哲学的なテーマまで、悪の道に入りそうになる仲間だけでなく、マイケルが世界中に言いたかったメッセージについて意識してやってみました。


Bad

by Michael Jackson


Your butt is mine

‘Gonna tell you right

Just show your face

In broad daylight

I’m telling you

On how I feel

Gonna hurt your mind

Don’t shoot to kill

Come on


おまえの正体はつかんだから

正しいことを教えてやるよ

堂々と明るいところで

ケリをつけてやる

俺のやり方は

おまえを傷つけるかもしれないが

殺すわけじゃない

さあ


Come on

Lay it on me

All right …


さあ

かかって来いよ

上等だね・・


I’m giving you

On count of three

To show your stuff

Or let it be …

I’m telling you

Just watch your mouth

I know your game

What you’re about


3つ数える間

おまえにチャンスをやる

おまえの力を見せてみろよ

それともなすがままに・・か

言っておくけど

言葉には気をつけな

おまえの手口はわかってる

おまえがどんな奴かもね


Well they say the sky’s the limit

And to me that’s really true

But my friend you have seen nothin’

Just wait ’til I get through …


よく可能性は無限だって言うだろう

俺にとってはそのとおり

でもおまえらそんなの見たことないだろ

俺がこれからやってやるから見てな・・


Because I’m bad, I’m bad Come on

(Bad bad – really, really bad)

You know I’m bad, I’m bad –

You know it

(Bad bad – really, really bad)

You know I’m bad, I’m bad –


俺はイケてる、超ヤバイやつだからね

(激ヤバ、超マジで)

俺はワル、俺はワルなんだよ

わかってるだろ

(めちゃくちゃ – 最高に超ヤバイやつ)

俺がイケてる、超ヤバイやつだって


Come on, you know.

(Bad bad – really, really bad)

And the whole world has to

Answer right now

Just to tell you once again,

Who’s bad …


さあ、君も知ってるよね

(激ヤバ、超マジで)

今、世界中でそうなんだから

でも、おまえのためにもう一度教えてやる

誰が本物なのか・・


The word is out

You’re doin’ wrong

Gonna lock you up

Before too long,

Your lyin’ eyes

Gonna tell you right

So listen up

Don’t make a fight,

Your talk is cheap

You’re not a man

You’re throwin’ stones

To hide your hands


噂を聞いたよ

おまえが悪いことしてるって

そのうち捕まるだろう

おまえの偽りに満ちた目は

おまえの正体を語ってる

よく聞けよ

抵抗したって無駄だよ

おまえの言ってることなんか安っぽいし

男らしくもない

おまえは石を投げていながら

自分の仕業じゃないふりをしてる


But they say the sky’s the limit

And to me that’s really true

And my friends you have seen nothin’

Just wait ’til I get through


可能性は無限だって言うけど

俺にとってはそのとおり

でもおまえらそんなの見たことないだろ

俺がこれからやってやるから見てな・・


Because I’m bad, I’m bad

Come on

(Bad bad – really, really bad)

You know I’m bad, I’m bad

You know it

(Bad bad – really, really bad)

You know I’m bad, I’m bad

You know it, you know

(Bad bad – really, really bad)

And the whole world has to

answer right now

Just to tell you once again,


なぜなら、俺はワルで、超ヤバイやつだから

かかって来いよ

(超・超マジで、激ヤバだぜ)

俺はワル、俺はワルなんだよ

そんなのわかってるだろ

(めちゃくちゃ – 最高に超ヤバイやつ)

今、世界中でそうなんだから

でも、おまえのためにもう一度教えてやる


We can change the world tomorrow

This could be a better place

If you don’t like what I’m sayin’

Then won’t slap my face


俺たちは世界を変えられる

もっといい場所にできるんだ

俺の言うことが気に入らないなら

俺の顔をひっぱたけばいいさ


Because I’m bad, I’m bad

Come on

(Bad bad – really, really bad)

You know I’m bad, I’m bad

You know it

(Bad bad – really, really bad)

You know I’m bad, I’m bad

You know it, you know

(Bad bad – really, really bad)

And the whole world has to

answer right now

Just to tell you once again


俺はイケてる、超ヤバイやつだからね

かかって来いよ

(激ヤバ、超・超マジで)

俺はワル、俺はワルなんだよ

わかってるよな

(めちゃくちゃ – 最高に超ヤバイやつ)

今、世界中がそう答えるけど)

おまえのためにもう一度言うよ


You know I’m smooth

I’m bad – you know it

(Bad bad – really, really bad)

You know I’m bad – I’m bad, baby

(Bad bad – really, really bad)

You know, you know, you know it

come on

(Bad bad – really, really bad)

And the whole world has to

answer right now

(And the whole world has to

answer right now)

(Just to tell you once again)


俺は人当たりが良くて頭もいい

ワルだからさ、わかるだろ

(激ヤバ、超・超マジで)

そして今、全世界でもそうなんだ

(今、世界中がそう答える)

でも、おまえのためにもう一度教えてやる


You know I’m bad, I’m bad

You know it

(Bad bad – really, really bad)

You know I’m bad – you know

(Bad bad – really, really bad)

You know I’m bad – I’m bad

you know it, you know

(Bad bad – really, really bad)

And the whole world has to

answer right now

(And the whole world has to

answer right now)

Just to tell you once again

(Just to tell you once again)

Who’s bad?


君も知ってるように、俺は悪、悪なのさ

知ってるだろ

(悪、悪、超・超マジで悪)

そして今、全世界でそうなってる

(全世界で今それが答えなんだよね)

でも、おまえのためにもう一回だけ言うよ

(もう一回だけだよ)

本当の“悪”は誰?


(訳:yomodalite)


by yomodalite | 2019-05-12 23:13 | ☆マイケルの言葉 | Comments(2)

和訳 Beat It

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さて、今夜は『Beat It』ですw
マイケルの曲の中でも、多くの訳詞が見つかる曲だと思いますが、

例のドキュメンタリーに関してのアレコレで、ザワついたり、ムカついたりしている内に結局「和訳しなきゃ」って気分になってきて・・・で、なんとなくというか、いや、今夜こそ「Beat It」でしょ!と思ったのは、

It doesn’t matter who’s wrong or right
誰が正しくて、誰が間違ってる、なんてどうでもいい

なんてところを思い出しからなのかも・・

Beat It は発売当初 「殴れ」と訳されていましたが、その後、地面を叩く、蹴るなどの意味から、今は「逃げろ」が正しいとされているようですね。

でも、Beat には色んな意味がありますし、英語圏でも「殴れ」とか「やっちまえ」的な意味がまちがっているわけではなく、マイケルにとって、リズムと同様に重要なそれは、まさに「ビート」としか言いようのない感覚でもあったり・・

また、ミュージカル映画の傑作『ウエスト・サイド物語』がショートフィルムのモチーフになっていることもよく言及されていますが、そこでは、「Beat It!(逃げろ!)」というセリフが多く使われているんですね。でも、結局逃げることができなかった主人公は悲劇を迎えてしまう。

『ウエスト・サイド物語』の元になっているのは『ロミオとジュリエット』で、ともに若者による悲劇的な物語ですが、マイケルの『Beat It』は、消極的な意味合いで「逃げろ」と言っているのではなく、もっと強い意志や未来を感じさせてくれるでしょう。

前進しているようなフォームで後退するムーンウォークのように、マイケルの歌詞は「Love trumps hate(愛は憎しみに打ち勝つ)」などのように、どちらが正義でどちらが悪というような単純思考ではなく、

正しいものと不正直なもの、
善人と悪人をはっきりと区別することはできない。
あなた方の誰かが正義の名のもとに罰をあたえ、
邪悪な木に斧をふるうなら、その根を見せるがよい。
(→マイケルの愛読書より)

Beat It という言葉の意味は、曲の進行に少しづつ変化していて、「逃げ出せ」でもあり、「打ち勝つ」でもあり、終盤になるほど強調され、繰り返される「Beat It」は、マイケルにとって「ビート」とし言いようのないパワーワードになっているのだと思います。







Beat It

written by Michael Jackson


1st Verse

They told him don’t you ever come around here

Don’t wanna see your face, you better disappear

The fire’s in their eyes and their words are really clear

So beat it, just beat it


彼らは言った「二度とここに来るな」って

おまえの顔なんか見たくない、消えた方がいいって

燃え盛るような目で、はっきりとね

そう(ここから)立ち去るんだ、逃げればいい


2nd Verse

You better run, you better do what you can

Don’t wanna see no blood, don’t be a macho man

You wanna be tough, better do what you can

So beat it, but you wanna be bad


急いだ方がいい、君は自分が出来ることをやるべきなんだ

血なんか見たくないし、

マッチョな男になりたいわけじゃないだろう

タフに生きたいなら、もっと自分が出来ることをすべきなんだ

ワルを気取りたいのはワカルけど、さっさと抜け出せ


Chorus

Just beat it, beat it, beat it, beat it

No one wants to be defeated

Showin’ how funky and strong is your fight

It doesn’t matter who’s wrong or right

Just beat it, beat it

Just beat it, beat it

Just beat it, beat it

Just beat it, beat it


そう、やるんだ、やるしかない

敗北なんて誰も望まない

君の戦いがどんなに強烈で凄いものか、見せるんだよ

誰が正しくて、誰が間違ってる、なんてどうでもいい

(自分のことを)ただやるんだ、やれよ、やるしかないんだ


3rd Verse

They’re out to get you, better leave while you can

Don’t wanna be a boy, you wanna be a man

You wanna stay alive, better do what you can

So beat it, just beat it


彼らはおまえを捕まえようとしているから、

今のうちに離れた方がいい

子供のままじゃなく、大人の男として生きたいなら

自分が出来ることを、もっとやるべきなんだ

だから、逃げろ(こんなところから)さっさと抜け出せ


4th Verse

You have to show them that you’re really not scared

You’re playin’ with your life, this ain’t no truth or dare(※)

They’ll kick you, then they beat you,

Then they’ll tell you it’s fair

So beat it, but you wanna be bad


怖気付いたんじゃないってことを見せるんだ

君は人生をもて遊んでるけど、これは“ゲーム”なんかじゃない(※)

彼らは君を蹴ったり殴ったりしたあと

当然のことをしたまでだ、って言うだろう

だから、ワルを気取りたいのはワカルけど、そこから抜け出んだ


Chorus

Just beat it, beat it, beat it, beat it

No one wants to be defeated

Showin’ how funky and strong is your fight

It doesn’t matter who’s wrong or right


そう、やるんだ、やるしかないんだ

誰も敗北なんてしたくない

君の戦いがどんなに強烈で凄いものか、見せるんだ

誰が正しくて、誰が間違ってる、なんてどうでもいい


Chorus

Just beat it, beat it, beat it, beat it

No one wants to be defeated

Showin’ how funky and strong is your fight

It doesn’t matter who’s wrong or right


そこから逃げろ、今こそ抜け出すんだ

誰にも負けたくないなら

君の戦いがどんなに強烈で凄いものか、見せるんだよ

誰が正しくて、誰が間違ってる、なんてどうでもいい


Chorus

Just beat it, beat it, beat it, beat it

No one wants to be defeated

Showin’ how funky and strong is your fight

It doesn’t matter who’s wrong or right

Just beat it, beat it

Beat it, beat it, beat it


そう、やるんだ、やるしかないんだ

誰も敗北なんてしたくない

君の戦いがどんなに強烈で凄いものか、見せるんだよ

誰が正しくて、誰が間違ってる、なんてどうでもいい

強いビートで(彼らに)打ち勝つんだ

(自分に)打ち勝つんだ、打ち勝つんだ・・


Chorus (×2)

Beat it, beat it, beat it, beat it

No one wants to be defeated

Showin’ how funky and strong is your fight

It doesn’t matter who’s wrong or who’s right


やるんだ、やるんだ、やるしかないんだよ

誰にも負けたくないなら

君の戦いがどんなにスゴくてとんでもないものなのか、見せるんだ

誰が正しくて、誰が間違ってる、なんてどうでもいい


Chorus

Just beat it, beat it, beat it, beat it

No one wants to be defeated

Showin’ how funky and strong is your fight

It doesn’t matter who’s wrong or who’s right

Just beat it, beat it, beat it, beat it

No one wants to be defeated

Just beat it, beat it

Beat it, beat it, beat it


そこから逃げろ、今こそ抜け出すんだ

誰にも負けたくないなら

君の戦いがどんなにスゴくてとんでもないものか、見せるんだ

誰が正しくて、誰が間違ってる、なんてどうでもいい

ただ(自分に)打ち勝て、打ち勝つんだ

誰にも負けたくないなら

ただやればいい、やるしかない

やる、やる、やるしかないんだ


(訳詞:yomodalite)
_________

(※)truth or dare は、有名なパーティーゲームで「Truth(真実)」か、「Dare(挑戦)」を選択し、「Truth」を選べば、どんな質問にも正直に答え、「Dare」 を選べば、相手から指示された内容を実行するというもの。だから、直訳すれば「嘘でも挑戦でもない」なんだけど、「ゲームじゃないんだ」の方が、ain’t no の感じが出てると思うので。

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by yomodalite | 2019-02-05 21:00 | ☆マイケルの言葉 | Comments(7)

和訳 Heal The World

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前回の “Will You Be There” と同じくマイケルが作詞作曲した曲。

2曲とも1992年に出版された詩集『Dancing the Dream』に収録されているので、そちらでも訳しているのですが、詩集とは少し違う点も踏まえて、再度和訳したいと思います。


* * *


マイケルのよく知られたメッセージソングの中で、We Are The Worldは、ライオネル・リッチーとの共作、そして、Man In The Mirrorは、サイーダ・ギャレットとグレン・バラードによるものですが(Keep The Faithも同じコンビ)、「Heal The World」は、マイケルがひとりで創った曲。


この穏やかな曲が、アルバム『デンジャラス』の中でもっとも “危険” な曲だったということは、前にも書きましたが(→)、発売当時のアメリカでは低評価だったこの曲は、現代のラップにありがちな、メディアが描きたがる現代や、彼らが好む社会性とは違って、いつの時代にも通じる普遍的な内容を、誰もが口ずさめる歌にしたものです。


冒頭の子供の声は、決められたセリフを読み上げたのではなく、100人以上の子供たちへのインタヴューから選ばれたもので、ミキシングを担当したマット・フォージャーが友人の娘にした、地球についての質問の返答が、そのまま使用されています。


フォージャーが、子供が口ごもったような箇所を編集しようとすると、マイケルは「だめだめ、そのまま残しておいて」と。


歌になった「Heal The World」は、「地球を良くしたい」という少女の思いに、マイケルが出した答えになっているようです。


広大な地球を良い場所にするには、自分の心の中の小さな場所を良くすること。

みんなにとって良い世界とは、愛に満ちた世界であり、正しい世界のために、命をかけて戦うのではなく、愛とはただ与えるものだという「勇気」を知れば、不安も恐怖もない、至福の世界に生きられるということ。








Heal The World


(a child's voice) 

"Think about amm.. the generations and a... 

say you wanna make it a better place 

for the children and children's children.

So that they...they, they know What's a better world for them,

and think they can make it a better place."


(子供の声)

考えてみたんだけど、あのね…世代は引き継がれていくでしょ、で、みんな「この世界をもっと良い場所にしたい」って言うでしょう。「子供たちと、またその次の子供たちのために」って。だからみんな… みんなが、みんな自分たちにとって、何がもっと良い世界なのかがわかれば、みんなの力で世界をもっと良い場所にすることが考えられるんじゃない。


There’s a place

In your heart

And I know that it is love

And this place

Could be much brighter than tomorrow

And if you

Really try

You’ll find there’s no need to cry

In this place

You’ll feel there’s no hurt or sorrow


君の心がある場所に

愛があることはわかってる

そして、未来はもっと輝くようになることも

君がその気になれば

泣くことなんが何もないんだって気づくよ

ここには、痛みも悲しみもないんだって


There are ways to get there

If you care enough for the living

Make a little space

Make a better place


もし、君が生きることについてよく考えたら

そこにたどりつくことができるよ

ほんの小さな場所でいいから

今より良い場所を作るんだ


Heal the world

Make it a better place

For you and for me

And the entire human race

There are people dying

If you care enough for the living

Make a better place

For you and for me


世界を癒そう

今より良い場所にしよう

君と僕と

すべての人々のために

この世界では、人は常に死んでいく

でも、君が生きることについてよく考えたら

もっと良い場所にできる

君にとっても、僕にとっても


If you want

To know why

There’s a love that cannot lie

Love is strong

It only cares of joyful giving

If we try

We shall see

In this bliss we cannot feel fear or dread

We stop existing and start living


どうしてか知りたいよね?

ここには、嘘のない愛があるからだよ

愛はすごく強いんだ

そして、それはただ与える喜びなんだよ

やってみれば

みんなわかるはず

この至上の喜びには、不安も恐怖もないってことが

僕らはただ生きているだけじゃなく、

ちゃんと生き始めるんだ


Then it feels that always

Love’s enough for us growing

So make a better world

Make a better world


そしたら、いつだって感じられるようになるよ

僕たちが成長するために十分な愛があるってことが

だから、もっと良い世界にしようよ

もっと良い世界に


Heal the world

Make it a better place

For you and for me

And the entire human race

There are people dying

If you care enough for the living

Make a better place

For you and for me


世界を癒そう

今より良い場所にしよう

君と僕と

すべての人々のために

もし、君が生きることを深く考えたなら

人は死んでいくものだとわかるよね

もっと良い場所にしよう

それは、君のためでも、僕のためでもあるんだから


And the dream we were conceived in

Will reveal a joyful face

And the world we once believed in

Will shine again in grace

Then why do we keep strangling life

Wound this earth

Crucify its soul?

Though it’s plain to see

This world is heavenly

Be God’s glow


そして僕らが抱いてきた夢が

喜びにあふれた形で現れるだろう

僕たちが信じてきた世界が

大いなる恵みの中でまた輝き出すだろう

それなのに、なぜ僕たちは息苦しい生活をして

この地球を傷つけ

その魂を責めるようなことをする?

この世界をみれば

天国のように素晴らしいことは明らかで

神のおかげで輝いているのに


We could fly

So high

Let our spirits never die

In my heart

I feel you are all my brothers

Create a world

With no fear

Together we’ll cry happy tears

See the nations

Turn their swords into plowshares


僕らはもっと高く

飛べるし

僕らの魂が死ぬことはなく

僕の心の中では

みんな僕の兄弟なんだ

恐れのない世界を創っていこう

僕らはともに喜びの涙を流し

国々が剣を鍬に持ち換えるのを見るんだ


We could really get there

If you cared enough for the living

Make a little space

To make a better place


僕たちは絶対にそこにたどりつける

君が生きることについてよく考えればね

小さくても

今より良い場所をつくるんだ


Heal the world

Make it a better place

For you and for me

And the entire human race

There are people dying

If you care enough for the living

Make a better place

For you and for me


世界を癒そう

今より良い場所にしよう

君と僕と

すべての人々のために

この世界では、人は常に死んでいく

でも、君が生きることについてよく考えれば

もっと良い場所になる

君にとっても、僕にとっても


Heal the world

Make it a better place

For you and for me

And the entire human race

There are people dying

If you care enough for the living

Make a better place

For you and for me


世界を癒そう

今より良い場所にしよう

君と僕と

すべての人々のために

この世界では、人は常に死んでいく

でも、君が生きることについてよく考えれば

もっと良い場所になる

君にとっても、僕にとっても


Heal the world

Make it a better place

For you and for me

And the entire human race

If you care enough for the living

Make a better place

For you and for me


世界を癒そう

今より良い場所にしよう

君と僕と

すべての人々のために

この世界では、人は常に死んでいく

でも、君が生きることについてよく考えれば

もっと良い場所になる

君にとっても、僕にとっても


There are people dying

If you care enough for the living

Make a better place

For you and for me


ここでは、人は皆死んでいく

でも、君がよく考えて生きていけば

今よりもっと良い場所にすることができる

君と僕のために


There are people dying

If you care enough for the living

Make a better place

For you and for me


人は皆死んでいく

でも、君がよく考えて生きていけば

もっと良い場所が創れる

君にとっても僕にとっても


You and for me

You and for me

You and for me

You and for me

You and for me

You and for me

You and for me

You and for me

You and for me

You and for me

You and for me


君と僕のために・・・


(訳:yomodalite)


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アルバム『デンジャラス』のマイケル作詞はこの曲で終了。

『インヴィンシブル』『デンジャラス』を終えて、次回からは、『スリラー』『バッド』『ヒストリー』の中から順不同ではありますが、マイケル作詞の曲の訳詞は、最後まで必ずやる予定!



by yomodalite | 2018-11-01 11:41 | ☆マイケルの言葉 | Comments(9)

和訳 Will You Be There

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“Will You Be There”は、作詞作曲ともにマイケルによるもの。

誰も自分を傷つけることはできない、僕は自分の中に平和を見つけたから、という「Jam」で始まるアルバム『デンジャラス』は、マイケルの信仰が突き詰められて出来上がった作品ですが、そこから、ずいぶんと遅い順番ではあるものの、マイケルにとって重要な数字である7番目にシングルカットされた「Will You Be There」は、同じく7番目にリリースされた「スリラー」もそうであったように特別な曲だと思います。

和訳の前に、冒頭でベートーヴェンの第九からコーラスが使われている(アルバムVer)意味と、また、マイケルが作ったゴスペルと言われることもあるこの曲が、黒人霊歌とは異なる点について、ちょっと長めに語っちゃいます。

では・・

アメリカのプロテスタントが無数の宗派を生み出したのは、移民国家の中で、出自や、肌の色、階層の違いによってできたグループの集会所として、教会が機能したからで、宗派の性質は、教義ありきというよりは、その教会に通える住民と、そこで選ばれた牧師の資質から様々な宗派が生まれて行ったという事情があります。

人種差別が激しかった時代、奴隷として連れてこられた黒人と、自由と理想を求めて新天地にやって来た白人とでは、神に望むものも違っていて、黒人が多く通う教会では、歌や音楽がより重要視され、ソウルやR&Bシンガーの多くが、教会の聖歌隊から生まれました。

ゴスペルシンガーとして名高いマヘリア・ジャクソンや、クイーン・オブ・ソウルと言われ、父親がカリスマ説教師でもあったアレサ・フランクリンは、キング牧師と同じパブテスト教会出身。同じく説教師を父に持つマーヴィン・ゲイや、黒人音楽から多くの影響を受けたエルヴィス・プレスリーは、有名なゴスペルを多く生み出したペンテコスタ派の教会に通っていました。

ただ、歌や音楽が好きだっただけでなく、読書家でもあったマイケルの母キャサリンは、パブテスト教会の信仰に疑問を抱いて、エホバの証人の信者となり、BAD期までのマイケルもその教会の信者だったのですが、そこでは、ゴスペルが重要視されることはなく、歌われていた曲も他の教会とは異なるものでした。

多くの黒人アーティストと違って、マイケルはゴスペル育ちではないんですね。

また、Will You Be There の冒頭には、ベートーベンの第九のコーラスが使われているのですが、日本で「歓喜の歌」として知られる曲は、英語圏の教会では、ヘンリー・ヴァン・ダイクが1907年に歌詞を書いた「Joyful, Joyful, We Adore Thee」として、黒人白人を問わず、よく歌われています。


こちらに、動画と歌詞(英語+日本語)があります。

ゴスペル風のアレンジ
「歓喜の歌」の日本語歌詞は何種類もありますが、概ねこれらと似た内容を歌っているようですが、元々の歌詞は、ベートーヴェンが、フリードリヒ・フォン・シラーの詩『歓喜に寄す』から抜粋して歌詞にしたもの。そして「歓喜の歌」の前後にも歌詞があり、

前半は、

O Freunde, nicht diese Töne!
Sondern laßt uns angenehmere
anstimmen und freudenvollere.

おお友よ、このような旋律ではない!
もっと心地よいものを歌おうではないか
もっと喜びに満ち溢れるものを

後半は

Ihr stürzt nieder, Millionen?
Ahnest du den Schöpfer, Welt?
Such' ihn über'm Sternenzelt!
Über Sternen muß er wohnen.

大勢の人々がひざまづいたのは
この世界の創造主を感じたからか?
煌めく天空の向こうにいる彼を求めるのだ
その人は星々の上に必ず居るのだから
(訳:yomodalite)

前半の歌詞は、ベートーベンが独自に書いたもので、彼がシラーの詩より “もっと良い歌” を目指していたことがわかりますね。マイケルもその精神を受け継ごうとしているのだと思いますが、「Will You Be There 」の冒頭には、この後半のコーラスが使われています。

元になったシラーの詩はフリーメーソンの理念を詩にしていると言われていますが、元々フリーメーソンは、異端を摘発し、処罰する権力をもっていた当時のカトリックに対抗してできたものでした。

しかし、それがフランス革命を起こし、アメリカ建国の中枢を担い、力をもつようになると、自由はお金を友とし、貧しさは怠惰で無能の印となって、大勢の巨大資本家を生み出し、政治もメディアも支配するようになると、彼らもまた「異端」を処罰することに邁進するようになっていく。

カトリックの異端審問権も、「ポリティカル・コレクトネス」が抱える問題も、理念が何であれ、愛や正義を教義化して人を縛ることから抜け出せない人間の限界なんでしょうか。

でも、「神」がカビの生えた教義でしかないときは、無神論が進化であり、未来にもなりますが、マイケルの「神」への思いは、その限界を見据えたうえで生まれたもので、それは、シラーや、ベートーヴェンや、モーツァルトが、フリーメーソンに同調した思いとも重なるのだと思います。

彼らも、マイケルも、危険な領域に身を置きながらそれを信じた。

それは、今、マイノリティの権利や差別について語ろうとする芸能人とは異なるものです。

マイケルは晩年まで、エホバ(Jehova)を信じていると言っていますが、それは「エホバの証人」の教義を信じているという意味ではなく、全世界の創造主(Jehova)の存在を信じているという意味で、それは、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教にみられる「唯一神」のことです。

ただ、そういった宗教の中では、その名を呼べないほどに畏れを抱いたり、彼と呼んだりしますが、マイケルは名前や「You(あなた)」と呼び、常に身近に感じているようです。

教義は異なってしまったけれど、人々が感じた「彼」への思いは同じではなかったか、冒頭のコーラスには、そんな思いが感じられ、この曲がMTVで披露されたとき、ステージには多様な民族を象徴するような衣装を着た人々が立ち、デンジャラスツアーでは、ダンサーたちが中東やインドで用いられるようなターバンを頭に巻いていました。

下記では、CDやリリックサイトには掲載されていない、コーラス内のMJパートも聴き取れる範囲で訳しています。





Will You Be There

[Choir Intro] Symphony No,9 In D minor, Opus 125: Presto
ベートーヴェン交響曲第9番第4楽章の第1主題から

(コーラス・ドイツ語歌詞)
Ihr stürzt nieder, Millionen?
Ahnest du den Schöpfer, Welt?
Such' ihn über'm Sternenzelt!
Über Sternen muß er wohnen.

(英訳)Do you bow down, millions?
Do you sense the Creator, world?
Seek Him beyond the starry canopy!
Beyond the stars must He dwell.

大勢の人々がひざまづいたのは
この世界の創造主を感じたからか?
煌めく天空の向こうにいる彼を求めるのだ
その人は星々の上に必ず居るのだから

Hold me
Like the River Jordan
And I will say to thee
You are my friend

ヨルダン川のように
僕を抱きしめてくれたら
僕はあなたを友と呼ぶでしょう

Carry me
Like you are my brother
Love me like a mother
Will you be there?

僕を兄弟として
連れて行ってくれて
母のように愛して
側にいてくれますか?

When weary
Tell me will you hold me?
When wrong will you scold me?
When lost will you find me?

疲れたときは
僕を抱きしめてくれますか?
間違っているときは叱ってくれて
迷子になったときは探し出してくれますか?

But they told me
A man should be faithful
And walk when not able
And fight till the end
But I’m only human

でも、みんなは僕に言う
人は信念を貫くべきだと
動けないときこそ歩き
最後まで戦うのだと
僕はただの人間なのに

Everyone’s taking control of me
Seems that the world’s
Got a role for me
I’m so confused
Will you show to me
You’ll be there for me
And care enough to bear me

誰もが僕を支配しようとする
まるで世界が僕に与えた役割があるかのように
僕はすごく混乱してる
あなたがいつもそばにいて
愛情深く僕を支えてくれることを
示してほしい

(Hold me)
show me
(Lay you head lowly)
tow me
(Softly then boldly)
yeah
(Carry me there)
I’m only human

(抱きしめて)
姿を見せて
(身体をかがめ、頭を近づけて)
僕の手を引いて
(やさしく、そして果敢に)
そう
(私をそこに連れて行って)
僕はただの人間だから

(Lead Me)
Hold me
(Love me and feed me)
yeah
There I'll get(??)
(Kiss me and free me)
yeah
(I will feel blessed)
I’m only human

(導いて)
僕を抱きしめて
(私を愛し養って)
そう、そう
(キスして、解き放して)
ああ
(私は祝福されたと思うでしょう)
僕はただの人間だもの

(Carry)
Carry
(Carry me boldly)
Carry yeah
(Lift me up slowly)
yeah
(Carry me there)
I’m only human

(連れて行って)
連れて行って
(大胆に連れて行って)
連れて行って
(ゆっくりと抱き上げて)
そう
(そこへ連れて行って)
僕はただの人間なんだ

(Save me)
Need me
(Heal me and bathe me)
Lift me up, Lift me up
(Softly you say to me)
(I will be there)
I will feel blessed

(救って)
そばにおいて
(癒し清めて)
僕を抱き上げて・・・
(優しく言ってほしい)
(側にいてくれると)
僕は祝福されたと思うでしょう

(Lift me)
tow me yeah
(Lift me up slowly)
(Carry me boldly)
yeah
(Show me you care)
Show me you care

(抱き上げて)
僕の手を引いて
(優しく抱き上げて)
(やさしくそして大胆に)
(私をそこへ連れて行って)
そう
あなたの愛を見せて
僕のことを思っていると

(Hold Me)
Whooo
(Lay Your Head Lowly)
I get lonely some times
(Softly Then Boldly)
I get lonely yeah yeah
(Carry Me There)
Carry me there

(抱きしめて)
(身体をかがめ、頭を近づけて)
ときどき孤独になるんだ
(やさしく、そして大胆に)
孤独になるんだ
(私をそこへ連れて行って)
そう・・僕をそこへ連れて行って

(Need me)
(Love me and feed me)
Lift me up, hold me up
(Kiss me and free me)
Lift me up sometime, up sometime
(I will feel blessed)
There…

(私を必要として)
(愛し養って)
僕を抱き上げ、僕を引き上げて
(キスして、解き放して)
僕を引き上げて、天へと、いつか、いつの日か
(私は祝福されたと思うでしょう)

[spoken]
In our darkest hour
In my deepest despair
Will you still care?
Will you be there?

私たちが暗く
深い絶望の中にいるとき
あなたは気にかけてくれますか?
そばにいてくれますか?

In my trials
And my tribulations
Through all doubts
And frustrations

試練を受け
苦難に苛まれているときも
すべてが疑問で
不満なときも

In my violence
In my turbulence
Through my fear
And my confessions

自分の激しさに
心を乱され
恐れを感じて
告白するときも

In my anguish
And my pain
Through my joy
And my sorrow
In the promise of
Another tomorrow

苦悩と
痛みを感じたときも
喜びの時も
悲しみの時も
新しい明日への
希望を持つときも

I’ll never let you part
For you’re always
In my heart

僕はあなたから離れることはない
どんなときもあなたは心の中にいるのだから

(訳:yomodalite)


アルバムリリースから1年後に出版された詩集にも、同じタイトルの詩が・・



MTV 10th Special (1991)




Live Argentina 1993



by yomodalite | 2018-10-14 23:34 | ☆マイケルの言葉 | Comments(5)

和訳 Can't Let Her Get Away

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アルバム『Dangerous』の和訳

今回は「Can't Let Her Get Away」。


「Dangerous」では、There was something different about this girl(この娘には、特別な何かがある・・)


「She Drives Me Wild」では、She's got the breaks(彼女は何か持っていて・・)、


そして今回の「Can't Let Her Get Away」では、I thought she had to have it(彼女には何かあると思った・・)


などなど、このアルバムでは「どこかで危険を感じながらも、求めずにはいられない何か」というテーマが随所に感じられるのですが、


マイケルの言葉は、彼自身の感情を表現したというより・・・というケースも多いんですよね。


「Can't Let Her Get Away」は、マイケルの永年のアイドルである、ファンクの帝王ジェームズ・ブラウンへの直接のオマージュだと言われていますが、JBといえば「世界でもっともサンプリングされたアーティスト」としても有名。


マイケルの曲がカバーされたり、未発表曲のサンプリングには、ファンの間でも賛否両論あるようですが、生前のマイケルは、2000年以降「サンプリングの帝王」として復活したJBを見習うかのように、カバーもサンプリングもすべて承諾し、お金さえ取らないという方針でした(2007年頃の証言)。


「She Drives Me Wild」では、普通の楽器だけでなく、車のクラクションやエンジン音やサイレンといった街のノイズを取り入れることで、複雑なサウンドを作り出していましたが、


「Can't Let Her Get Away」では、JBがリズムや音を重要視して、言葉を選んでいたように、マイケルも「言葉」をサウンド化していたことが、よりわかる歌詞になっていると思います。







Cant Let Her Get Away


[Verse 1]

I thought she had to have it

Since the first time she came

Who knows the situation

Mysteries do remain

And now I wonder why

I break down when I cry

Is it something I said

Or is it just a lie? (Is it just a lie)


彼女には何かあると思ったんだ

最初に会ったときからね

それがいったい何だったのか

今でも謎は残ったまま

僕は崩れ落ちるほど嘆き悲しんでる

僕が何か悪いことを言った?

それとも、そもそも最初から嘘だったの?


I try so hard to love you

Some things take time and shame

I think the whole world of you

Your thoughts of me remain

I'll play the fool for you

I'll change the rules for you

Just say it and I'll do

Just make this dream come true (make a dream come true)


時間がかかろうが、プライドを捨てようが

君を愛するためなら僕は何でもやるし

世界中で君のことだけを考えてる

僕に対する君の気持ちが大したことなくたって

僕は君のためなら道化も演じるし

君のためなら、ルールを変えることさえ厭わない

言ったからには必ずそうする

この夢が叶うならね


If I let her get away

Though I'm begging on my knees

I'll be crying everyday

Knowing the girl that got away


ひざまずいて頼んでも

彼女が去ってしまうのなら

僕は去ってしまったあの娘を思って

毎日泣くだろう


[Hook]

I can't let, I can't let her get away

I can't let, I can't let her get away

I can't let, I can't let her get away

I can't let, I can't let her get away


僕にはできない、彼女から離れるなんて

僕にはできない、彼女から離れるなんて・・・


[Verse 2]

I tried to mastermind it

By saying let you be

But everytime I did it

The hurt came back at me

I told you that I need you

A thousand times and why

I played the fool for you

And still you said goodbye (still you said goodbye)


僕は「したいようにすれば」なんて言って

どうにでもなると思ってた

でも、そうすればするほど

自分が傷つくだけだった

僕は君が必要だって何千回も言ったのに

君のためなら道化も演じたのに

どうして「さよなら」なんて言えるの(「さよなら」だなんて)


If I let her get away

Then the world will have to see

A fool who lives alone

And the fool who set you free


もし、彼女を手放すことになったら

世界は一人ぼっちの愚か者を

発見するだろう

そう、君を手放した愚か者をね


[Hook]

I can't let, I can't let her get away

I can't let, I can't let her get away

I can't let, I can't let her get away

I can't let, I can't let her get away


僕にはできない、彼女から離れるなんて

僕にはできない、彼女から離れるなんて・・・


[Bridge]

I got the feeling, trouble's gotta stop

I got the feeling, she's never gonna try

I got the feeling, she's never gonna stop

I got the feeling but she's never gonna know

My friends thought she's gonna like it

I got the feeling but she's never gonna take it

I got the feeling, her head's all fucked up

I got the feeling, she's out to play

Can't let go

Can't let go


トラブルが避けられないことはわかってた

彼女にやり直す気がないことも

彼女を引き止められないこともわかってたし

彼女が僕のきもちを絶対にわかってくれないことも、ね

きっと彼女はわかってくれるって友だちは言ったけど

彼女はそんなのおかまいなしだと思ってた

彼女の頭の中はイカれまくってて

遊びまわってるってわかってたから

(それなのに)彼女を手放せない

彼女から離れられないんだ


[Hook]

I can't let, I can't let her get away

I can't let, I can't let her get away

I can't let, I can't let her get away

I can't let, I can't let her get away


僕にはできない、彼女から離れるなんて

僕にはできない、彼女から離れるなんて・・・


(訳:yomodalite)




by yomodalite | 2018-08-17 00:00 | ☆マイケルの言葉 | Comments(0)

和訳 Give In To Me

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引き続きアルバム『Dangerous』より「Give In To Me」の和訳です。


白人ロックバンドの典型的なステージスタイルを、ガンズ・アンド・ローゼズのSlashや、リヴィングカラーのベーシストのMuzz Skillingsといったアフリカ系アメリカ人のミュージシャンとともにカッコよくキメたこの曲のショートフィルムは、


1993年のオプラ・ウィンフリー・ショウ(米国では2月10日)で初放映されました。


Slashは、「スタジオに入ると、マイケルはブルック・シールズと一緒にいて、挨拶を終えると、『好きなように演奏して』と言われて、二人はディナーに出かけてしまった」と語っていましたが、マイケルは、アクセル・ローズよりもゴージャスな女を連れているところをスラッシュに見せつけたかったのかも。


そして、出演時34歳だったマイケルに、「あなたって、童貞なの?」と聞いたオプラや、様々な疑惑や偏見をもっていた世界中の視聴者にも・・・。






Give In To Me


She always takes it with a heart of stone

'Cause all she does is throw it back to me

I've spend a lifetime

Looking for someone

Don't try to understand me

Just simply do the

Things I say


何に対しても心を動かさず

僕が何をしても冷たく反応する女

僕は人生をかけてずっと

探してきたんだ

僕を理解しようとするんじゃなく

ただ、シンプルに

僕が言った通りにしてくれる人を


Love is a feeling

Give it when I want it

'Cause I'm on fire

Quench my desire

Give it when I want it

Talk to me woman

Give in to me

Give in to me


愛は感覚

僕が欲しいときはあたえて

だって燃えているんだから

僕の欲望を鎮めて

求めているときは応えて

女の方から来たっていいんだ

僕の思うままに

僕が思うようにして


You always knew just how to make me cry

And never did I ask you questions why

It seems you get your kicks from hurting me

Don't try to understand me

Because your words just aren't enough


君は僕の泣かせ方だけはわかってる

なんでそんなことするのか聞いたことはないけど

僕を傷つけるといい気持ちなんだろう

僕をわかろうとなんかするな

君がもってる言葉じゃ無理なんだから


Love is a feeling

Quench my desire

Give it when I want it

Takin' me higher

Love is a woman

I don't want to hear it

Give in to me

Give in to me


愛は感覚

この欲望を鎮めて

僕が欲しいときはあたえて

もっといい気持ちにさせて

愛は女次第だなんて

そんな話は聞きたくない

僕の思うままに

僕が思うようにして


You and your friends

Were laughing at me in town

But it's okay

And it's okay

You won't be laughing girl

When I'm not around

I'll be okay

And I'll, I'll not find

Gotta, the peace of mind no


君は街で友だちと

僕のことを笑ってたね

別にいいけどさ

気にしてないよ

君なんか僕がいなけりゃ

笑うこともできない子なんだから

僕はいいんだ

ただ、それじゃあ僕は

満たされることがないんだよ


Don't try to tell me

Because your words

Just aren't enough


僕にあれこれ言うなよ

君がもってる言葉じゃ無理なんだから


Love is a feeling

Quench my desire

Give it when I want it

Takin' me higher

Talk to me woman

Love is a feeling

Give in to me

Give in to me

Give in to me


愛は感覚

この欲望を鎮めて

僕が欲しいときはあたえて

もっといい気持ちにさせて

女の方から来たっていいんだ

愛は感覚

僕が思うようにして

僕の思うままに


Love is the feeling

I don't want to hear it

Quench my desire

Takin' me higher

Tell it to the preacher

Satisfy the feeling

Give in to me

Give in to me


愛ってそういうことじゃない

でもそんな話はいらない

僕の欲望を鎮めて

もっといい気持ちにさせて

愛がなんだとかいう話は牧師にしてくれ

僕を満足させて

僕が思うように

僕の思うままにして


I don't want to

I don't want to

I don't want to Hear it

Give it to the fire

Talk to me woman

Quench my desire

I don't like a lady

Talk to me baby

Give in to me


違うんだ

違うんだ

僕はもう

そんな話は聞きたくない

炎に身をゆだねろ

女の方から来てもいいんだ

この欲望を鎮めて

淑女なんか好きじゃない

ベイビィ、君の方から

僕が思うようにして


Give in to the fire

Give in to me

Give in to me

Give in to me


炎に身を任せて

僕が思うように

僕の思うままに

僕が思うようにして


Love is a woman

Give in to me

Give in to me

Give in to me

Give in to me


愛は女次第

僕が思うように

僕の思うままに

僕が思うようにして


'Cause I'm on fire

Talk to me woman

Quench my desire

Give it to the feeling


だって燃えているんだから

女の方から来たっていい

この欲望を鎮めて

僕の欲望を鎮めて

感覚に身をまかせて


(訳:yomodalite)



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by yomodalite | 2018-05-02 23:00 | ☆マイケルの言葉 | Comments(2)

和訳 Who Is It

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前回から引き続きアルバム『Dangerous』より「Who Is It」を。
オプラ・ウィンフリーの番組に出演したとき、アカペラで歌ったことが注目され、シングルカットされることになった曲ですが、ライブでは演奏されたことがなく、のちに有名監督になったデヴィッド・フィンチャーによるミュージック・ビデオが印象的でした。

発売当時、アメリカではこのビデオが放送されることはなく、過去のパフォーマンスをミックスしたPVが流されていたらしいのですが、

フィンチャーによる映像でのマイケルは、この頃の小説や映画でも盛んに描かれるようになった都会に住むヤング・エグゼクティブのようで、歌詞は、彼の多くの曲にみられるように主語が入れ替わる構造ではなく、最初から最後までひとりの「僕」の心情が歌われています。

一方、女性は髪の色もスタイルも名前さえも自由に変え、約束を守ることもなく去っていく。

愛に裏切られ傷つくマイケルにはキュンとしてしまうのですが、何度も「Who Is It」と言わなくてはならなかったのはどうしてなんでしょうね?

映像では、彼女が複数の名前をもっていたことが示され、歌詞では、「彼女が僕の元を去ったのは、他に誰かを見つけたからなのか?」と問い、友人や兄弟(仲間)への疑いが歌われていますが、重点が置かれているのは、去っていった女性への思いや、失恋の痛手というよりは、やっぱり「Who Is It」という叫びではないでしょうか?

当時のマイケルには、そんな風に言いたかったことがいっぱいあったことだけはわかるような気がしますが・・・。





Who Is It

Written by Michael Jackson


I gave her money

I gave her time

I gave her everything

Inside one heart could find

I gave her passion

My very soul

I gave her promises

And secrets so untold


僕は彼女にお金を与え

時間も与えた

僕は彼女にすべてを捧げた

胸の奥にひそむたったひとつの心も

情熱も

たいせつな魂も捧げると

僕は彼女に誓った

そう、誰にも言えない秘密さえも


And she promised me forever

And a day we'd live as one

We made our vows

We'd live a life anew

And she promised me in secret

That she'd love me for all the time

It's a promise so untrue

Tell me what will I do?


そして、彼女は僕に永遠を誓い

いつか一緒になって生きることを約束した

共に新たな人生を歩もうと

彼女は密かに僕だけに約束してくれた

ずっと僕だけを愛すると

でも、その約束は嘘だった

教えて、僕はどうすればいい?


And it doesn't seem to matter

And it doesn't seem right

'Cause the will has brought

No fortune

Still I cry alone at night

Don't you judge of my composure

'Cause I'm lying to myself

And the reason why she left me

Did she find someone else?


それはよくあることかもしれないけど

それでいいとは言えないよ

だって、僕の気持ちはこんなにも裏切られたんだから

夜になると、今もひとり泣くだけ

僕が落ち着いてるだなんて誤解しないで

自分に嘘をついてるだけ

彼女が僕の元を去ったのは

他に誰かを見つけたからなのか?


(Who is it?)

Is it a friend of mine

(Who is it?)

Is it my brother?

(Who is it?)

Somebody hurt my soul

(Who is it?)

I can't take this stuff no more


(誰なんだ?)

僕の友だちなのか

(誰なんだ?)

僕の兄弟なのか

(誰なんだ?)

僕を傷つけたやつ・・ 

(誰なんだ?)

無理だよ、こんなこともう耐えられない        


I am the damned

I am the dead

I am the agony inside

The dying head

This is injustice

Woe unto thee(*)

I pray this punishment

Would have mercy on me


僕は地獄に落とされ

死んだも同然

身体中が苦しみに支配されて

なにも考えられない

不当だよ

僕に試練が与えられるだなんて(*)

神に祈る

僕に慈悲が与えられんことを


And she promised me forever

That we'd live our life as one

We made our vows

We'd live a love so true

It seems that she has left me

For such reasons unexplained

I need to find the truth

But see what will I do?


彼女は僕に永遠を誓った

一緒に生きていくと

僕らは約束したんだ

真実の愛に生きると

それなのに彼女は理由も告げずに

僕を置き去りにした

僕は本当のことが知りたい

でも、どうすればいいんだろう? 


And it doesn't seem to matter

And it doesn't seem right

'Cause the will has brought

No fortune

Still I cry alone at night

Don't you judge of my composure

'Cause I'm bothered everyday

And she didn't leave a letter

She just up and ran away


それはよくあることかもしれないけど

それでいいとは言えないよ

だって、僕の気持ちはこんなにも裏切られたんだから

夜になると、今もひとり泣くだけ

僕が落ち着いてるだなんて誤解しないで

毎日思い悩んでいるんだから

彼女は一通の手紙も残さず

いきなりいなくなってしまったんだ


(Who is it?)

It is a friend of mine

(Who is it?)

Is it my brother?

(Who is it?)

Somebody hurt my soul

(Who is it?)

I can't take it 'cause I'm lonely


(誰なんだ?)

僕の友だちなのか

(誰なんだ?)

僕の兄弟なのか

(誰なんだ?)

僕の魂を奪い去ったのは・・

(誰なんだ?)

僕はひとりきり、もう耐えられそうにない   


(Who is it?)

It is a friend of mine

(Who is it?)

To me I'm bothered

(Who is it?)

Somebody hurt my soul

(Who is it?)

I can't take it 'cause I'm lonely


(誰なんだ?)

僕の友だちなのか

(誰なんだ?)

僕の兄弟なのか

(誰なんだ?)

僕を傷つけたやつ・・

(誰のせいなんだ?)

僕はひとりきり、もう耐えられそうにない 


And it doesn't seem to matter

And it doesn't seem right

'Cause the will has brought

No fortune

Still I cry alone at night

Don't you judge of my composure

Cause I'm lying to myself

And the reason why she left me

Did she find someone else?


それはよくあることかもしれないけど

それでいいとは言えないよ

だって、僕の気持ちはこんなにも裏切られたんだから

夜になると、今もひとり泣くだけ

僕が落ち着いてるだなんて誤解しないで

自分に嘘をついてるだけ

彼女が僕の元を去ったのは

他に誰かを見つけたからなのか?


And it doesn't seem to matter

And it doesn't seem right

'Cause the will has brought

No fortune

Still I cry alone at night

Don't you judge of my composure

'Cause I'm bothered everyday

And she didn't leave a letter

She just up and ran away


それはよくあることかもしれないけど

それでいいとは言えないよ

だって、僕の気持ちはこんなにも裏切られたんだから

夜になると、今もひとり泣くだけ

僕が落ち着いてるだなんて誤解しないで

毎日思い悩んでいるんだから

彼女は一通の手紙も残さず

いきなりいなくなってしまった


(訳:yomodalite)


(*)Woe unto thee は「汝に災いあれ」と訳されることが多いのですが、聖書のマタイ伝11章20-30、ルカ伝10章13-15に登場する言葉で、イエスがコラジンとベツサイダに言った言葉から来ています。

ちなみに、現在もっともよく読まれている新共同訳では、「コラジン、お前は不幸だ。(Woe unto thee, Chorazin! )ベトサイダ、お前は不幸だ。(woe unto thee, Bethsaida! )お前たちのところで行われた奇跡が、ティルスやシドンで行われていれば、これらの町はとうの昔に粗布をまとい、灰をかぶって悔い改めたにちがいない」という部分。

神やイエスは自分を信じる人間に、なぜ災いを与えようとするのか、そして、新共同訳の解釈は・・・など疑問は尽きないものの、「汝に災いあれ」という謎の伝統訳では、誰が誰に言っているのかわからないことが多いので、上記の訳のようにしてみました。



by yomodalite | 2018-04-20 22:00 | ☆マイケルの言葉 | Comments(2)

和訳 Black Or White

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今回の和訳はアルバム「Dangerous」の先行シングルで、マイケルの作品の中で、もっともアカデミックな世界で注目された作品だと言われる「Black Or White」。


この曲については、大勢の人が「黒人と白人」をイメージすることから、マイケルが人種差別について考えた曲だとする論考が多いですね。

公民権運動によって様々な人種差別法が撤廃され、黒人の大統領が誕生するまで現実が変化していても、人種差別はなくなっていない、と語ることは依然としてトレンドのようです。

その理由のひとつに「アイデンティティ政治」があるのは確かなことで、人々を、ジェンダー、人種、民族、性的指向、障害など、特定のアイデンティティに基づく集団に分類し、その集団の利益を代弁するという政治手法には、人々の能力差や階級差から目をそらし、労働者の利益を守るとか、反戦運動といった、より大きな団結を阻止し、資本家にとって都合のいい人材を安く輸入するという意図も・・・

裏返して言えば、政策に人種差別撤廃をうたう統治者やエリート集団には、すでに既得権益化された「人種差別」をなくすことは出来ず、白人至上主義は「悪魔」のように語られても、多くの黒人至上主義は見過ごされることに。

「人種には優劣がある」という分類ができないのなら、「人種差別を完全撤廃せよ」という運動を推進すればいい。

どちらも「分断して統治せよ」という昔ながらの政治手法であり、アメリカに限らず、これまでの帝国がやってきたことで、トランプ大統領によって分断されたわけではないのですが、現代を生きる人々にとって、こういった影響から逃れることは本当にむずかしいことです。

実際多くのアーティストが様々な差別撤廃への政策を支持し、アイデンティティを歌にする一方で、マイケルが常にそういったことに慎重だったのは、彼がその様々な問題点に気づいていたからだと思います。そして、それが最もよく表れているのが、今から27年も前に発表されたこの曲ではないでしょうか。

何度も書いていることですが、ほとんどの場合、彼の詩の主語は、いくつも変化していきます。マイケルが生前出版した詩集『Dancing the Dream』(1992)でも顕著に見られる特徴ですが、彼は常に「自分は・・」よりも、「わたしたちは・・」を大事にしているんですね。

「心の中を見てごらん」と、“わたしたち” は言う。「何が見える?」あなたと、わたしではなく、ただひとつの “わたしたち” が見えるだろう(「I YOU we」より)


黒人として生まれた彼のアイデンティティは「黒人」に留まることなく「KING OF POP」へと成長していったのだ、と私は思いますが、残念ながら、そんなに賢明ではない私たちは、日々くだらないトピックを発見しては大騒ぎして、怒ってみたり、記事を書いたり、お金を稼いだりしてしまいがちなんですよね。

数年前も、セレブに関する都市伝説を映像化しようとしたコメディTV映画『Urban Myths』で、マイケル役を白人が演じることに批判が集まったことがありました。「黒人にも様々な肌色を持つ人がいて、黒人の血が流れている人もいるのに、白人が演じるのは、マイケルに対する侮辱だ」と。

そして、その根拠として、あるコマーシャルで彼の幼少期を演じるのに、マイケルが白人の男の子を配役したがったという噂に対して、マイケルが「僕は黒人のアメリカ人だ。それを誇りに思っている。だからそんな噂を信じないで」と語ったインタビューが紹介されていました。


マイケルが黒人として生まれたことに誇りを持っているのは確実で、彼は、幼少時「黒い肌だった自分」を演じるのに「白い肌の少年」を選ぶなどという馬鹿げたことをするわけがない、と言いたかったのでしょう。

でも、2000年以降、白人よりもさらに白い肌になり、またそれを堂々と隠すこともしなかったマイケルが、その当時の自分を演じる俳優を「黒人でなければ・・」などと考えるとは私には思えません。(それは、彼の子供たちを見てもあきらかなでは?)

また、この批判の中で「黒人にも様々な肌色を持つ人」というのは、ワンドロップルールのことで、以前は見た目には白い肌で白人に見えても、祖先に黒人の血が混じっていると「黒人」とみなされるということがありました。ただ、アイデンティティ政治が進んだ現代では、そういった人々のことを黒人とは認めない、という黒人サイドの意見も大きく、最近では、黒い肌にみえるブルーノ・マーズに、アフリカ系の血筋が認められないことから、黒人文化を盗用していると批判されたこともありました。

つまり、こういった批判をしている人を納得させるには、ルーツを遡って、アフリカ系の血筋を確認し、なおかつメイクをすれば、マイケルのような白い肌と細い鼻筋が可能というような、相当むつかしい俳優選びになるわけですが、仮にそうして選んだ黒人俳優が「白塗り」したとたん、今度は「黒塗り」を批判されてきた白人が・・と、なることも容易に想像がつきますよね(笑)

つくづくバカバカしく、日々記事を作らなくてはならない商売の方々にはお疲れさま、とだけ思って無視したかったのですが、日本のMJファンの方で真剣に怒りを覚えたと書かれていた方がいたので、つい長々と説明してしまいましたw

また、マイケルが「白人になりたかった」という噂に反論するつもりで、マイケルの肌の色が白くなったのは病気のせい・・という説明もよく目にしますが、マイケルが肌の色を明るくしたいと思っていたことまで覆す必要はないでしょう。なぜなら、肌を白くしたいことと、白人になりたいと思うことは別問題だからです。

美白化粧品を使用している日本人は、色白の肌を美しいと思い、日焼けマシンが欠かせない日本人は、黒い肌を美しいと思っているだけ。黒人が黒い肌を薄い色にしたいのも、白人が日焼けに精を出すのも、個人の自由であって、黒人も、白人も、誰かの基準で「らしさ」を求められることが、はたして自由(リベラル)な社会でしょうか。

マイケルがインタビューで答えたことからわかるのは、彼が黒人としてアメリカに生まれたことにプライドをもっていた、ということ。

でも、今後もアメリカ黒人として生きて行くとことに誇りを持ち続けるのではなく、本当は人種なんて区別はないのだと気づき、常に両方の意見を聞いて、世界中みんなで手をつなげる社会を夢に描き、また、そんな自分が世界中で愛されたことに、もっともプライドを持っていたのではないでしょうか。

そんなことは、この曲を含め、アルバム『Dangerous』を聴けば明らかだと私は思うんですが、(拙訳も含め)この歌詞には、訳した人の人種問題に関する考えが反映されやすいんですよね。

Black Or White は、白人音楽とみなされているロックと、黒人音楽だとされているヒップホップが融合されているのですが、「僕は生涯、有色人種と呼ばれて生きる気はない(下記の私訳では色分けされて・・)」というラップを「白人」の Bill Bottrell にやらせたり、

◎参考記事「Black or White」でラップを歌った謎の男に会う

SFの前半では、アメリカの一般的な白人家庭とアフリカの民族を対比させ、暑いインドと寒いロシアといった対極の国が登場し、後半では、それまでにこやかに踊っていたマイケルは、過激な黒人解放運動で知られるブラックパンサー党をも匂わす黒豹に変身し、既存の社会を破壊するだけでなく、自己イメージの破壊をも試みています。

「Black Or White」は、黒人と白人というだけでなく、完璧な正義(白)も、完璧な悪(黒)もない、この世界そのもののことでもある、とも言えるのではないでしょうか。

ところで、、

マイケルはこの曲の中で「奇跡がおこった」と言っています。

この「奇跡」を、あなたはなんだと思いますか?

理想の女の子とひとつに結ばれたこと?

それとも、黒人が白人の女の子と対等につきあえたこと?

でも、黒人が白人の女の子とつきあうなんて、マイケルが最初でもないし、少年時代から世界的な白人アイドル女優を2人も彼女にしたマイケルにとってはいまさら奇跡でもなんでもないですよね?(^^)

マイケルの主語は「I」であっても、「You」であり、そして「We」でもあることがほとんど。この奇跡もマイケルにだけ起こったことではなく、私たちも目にした奇跡・・・

そう、「黒であり白でもある」ということを全身で表現し尽くしたマイケルを目の当たりにしたとき、私たちが感じた、それこそが奇跡だったのではなかったでしょうか。




(冒頭のスキットはSFから)

大音量の音楽。父親はリビングのソファで野球を見ていて

二階のベッドで飛び跳ねる息子に、父親は我慢しきれず怒鳴る。


Father : Turn that noise off!

父親:その雑音を消せ!


それでも止まらない音楽、父親は階段を上って息子の部屋へ行きドアを開ける。


Father : I thought I told you to turn that thing off! It's too late, and it's too loud!

父親:消せって言っただろう、もうこんな時間なのに、うるさすぎるぞ


Kid : But Dad, this is the best part.

子供:でも、パパ、今いいとこなんだよ


Father : You are wasting your time with this garbage. Now go to bed!

父親:こんなくだらないもので時間を無駄にするな、とっとと寝ろ。


ドアを強く締め部屋を出ていく父親。その拍子にドアにかかっていた大きなフレーム入りのマイケルの写真が落ちてガラスが割れる。


Kid : OK

子供:オーケー


息子は、ニヤリとし、リビングに巨大スピーカーを運び、ギターをアンプにつなぎ出力を最大限にする。目盛りの端にはバカじゃないの?(Are you nuts?)と書かれている。


Kid:Eat this.

子供:これでも食らえ


息子がギターをかき鳴らすと、父親は椅子ごと別世界へと飛んでいく。


Mother : I'm afraid your father's gonna be very upset when he gets back.

母親:お父さん、帰ってきたらカンカンよ


(ここから曲がスタート)


[Verse 1]

I took my baby on a Saturday bang

Boy, is that girl with you?

Yes, we're one and the same

Now, I believe in miracles

And a miracle has happened tonight


土曜のパーティーに彼女を連れてった

おい、あの子が君の彼女なのか?

そう、僕らはふたりでひとつ、等しく結ばれている

僕は奇跡を信じてたけど、

奇跡は今夜起きたんだ


[Hook]

But, if you're thinking about my baby

It don't matter if you're black or white


でも、君は僕の彼女のことを考えているんだろう

黒人か白人かなんてどうでもいいことをさ


[Verse 2]

They print my message in the Saturday sun

I had to tell them I ain't second to none

And I told about equality

And it's true, either you're wrong or you're right


僕のメッセージが土曜のサン紙に載ってる

僕は彼らに自分が一番だと言わなきゃならなかった

そのうえで平等についても話したよ

人は「正しい」と同時に「間違ってる」こともある。それだけは真実だよ


[Hook]

But, if you're thinking about my baby

It don't matter if you're black or white


それなのに、君は僕の彼女のことを考えているんだろう

黒人か白人かなんてどうでもいいことをさ


[Coda]

I am tired of this devil

I am tired of this stuff

I am tired of this business

So when the going gets rough

I ain't scared of your brother

I ain't scared of no sheets

I ain't scared of nobody

Girl, when the going gets mean


こんな悪意にはうんざり

こういった雑誌や

こういった商売のすべてにうんざりする

たとえ、状況が悪くなったって

おまえの仲間なんて怖くないし

シーツをかぶった奴ら(KKK)のことも怖くない

僕は誰も恐れない

どんなに卑怯なことをされてもね


[rap lyrics by Bill Bottrell]

Protection for gangs, clubs and nations

Causing grief in human relations

It's a turf war on a global scale

I'd rather hear both sides of the tale

See, it's not about races

Just places, faces

Where your blood comes from is where your space is

I've seen the bright get duller

I'm not going to spend my life being a color


ギャングや様々なグループ、そして民族のための防衛が

人々の間に深い悲しみをもたらしている

それは世界規模での縄張り争い

話は両方から聞かないと

ね、人種の問題じゃないんだよ

縄張りとメンツなんだよ

俺は優秀な奴がだめになっていくのを見てきた

おまえのルーツは、おまえがいる場所なんだよ

俺は色分けされて生きていくつもりはない


[Verse 3]

Don't tell me you agree with me

When I saw you kicking dirt in my eye


「君の意見に賛成だ」なんて気安く言うなよ

君に汚されたときのことは目に焼き付いているんだから


[Hook]

But, if you're thinking about my baby

It don't matter if you're black or white

But, if you're thinking about my baby

It don't matter if you're black or white

I said if you're thinking of being my brother

It don't matter if you're black or white


君はただ、僕の彼女のことを考えているんだろう

黒人か白人かなんてどうでもいいことをさ

君は僕の彼女のことを考えているんだろう

黒人か白人かなんてどうでもいいことなのに

教えてあげるよ

君が僕の仲間になりたいと思うなら

君が黒くても白くてもどうでもいいよ


[Outro]

It's black, it's white

It's tough for you to be(*)

It's black, it's white

It's tough for you to be

It's black, it's white


黒でも、白でも

キツイよね

黒でも、白でも

楽じゃないよ

黒でも、白でもさ


Alright, alright

Ooh, ooh

Alright

Yea, yea, yea now

Alright, alright

Ooh, ooh

Yea, yea, yea now

Alright

It's black, it's white

It's tough for you to be

It's black, it's white, whoo

It's black, it's white

It's tough for you to be

It's black, it's white, whoo・・・


曲が終わりモーフィング部分が終わると、監督(ジョンランディス)が女の子に近寄って、「カット!完璧だよ、君どうやって姿を変えたの?(Cut! That's perfect. How do you do that? )と声をかけた後、パンサーパートが始まり、最後はシンプソンズのアニメ。


Father : Bart, turn off that noise!

父親:バート(子供の名前)、その雑音を消せ!


Kid : Chillout, homeboy.

子供:おまえこそ、落ち着けよ。


父親、無言でテレビの電源を切る。


(和訳:yomodalite)


(*)CDでは、to get by ですが、マイケルが実際に歌っているのは、to be で、デンジャラス~ショートフィルムコレクションの歌詞表記でも、to beになっています。


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by yomodalite | 2018-04-07 12:03 | ☆マイケルの言葉 | Comments(0)

和訳 Iggy Pop "China Girl"

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イギー・ポップの「China Girl」の和訳です。

『ギミー・デンジャー』を見てから、再びイギーが大好きになったものの、訳詞のことはまったく考えてなかったんですが、下記のコメント欄にいただいた、ephemeralさんからの訳詞をきっかけに、自分でも訳してみました。


「China Girl」は、ナイル・ロジャースがプロデュースしたデヴィッド・ボウイ版の方が有名で完成度も高いのですが、元々は、ボウイとイギー・ポップが共同制作した曲で、1977年のイギーのアルバム『イディオット』の収録曲でした。


その後、薬物依存症で破産の危機にあったイギーを救うため、1983年のボウイのアルバム『レッツ・ダンス』でセルフ・カバーされ大ヒット。印税の半分がイギーに与えられたという、ふたりの友情話も有名ですね。


あらためて歌詞を見てみると、西欧の白人男が犯してきた罪の重さから、東亜の女性に惹かれているようだったり、


また、歌詞に出てくる「マ-ロンブランドのような悲劇的な気分」というのは、おそらく、ブランドの映画『サヨナラ』のことなんですが、ブランドが演じているのは、朝鮮戦争で活躍した少佐で、転勤で日本に来て知り合った日本女性との悲恋話なんですけど、、まぁ、白人男にとっては、日本女性も「チャイナ・ガール」なんですよね。


また、MTVの賞も受賞したボウイのMVでは、現在、スポーツ選手が相手チームの選手にこれをやるとかなり重い処分を受ける、アジア人に対して目を横に引っ張る仕草なんかもあったりして・・・


ボウイの「チャイナ・ガール」は、同じ国に住むことなどない、遠い異国の女だったことも感じられますが、イギーのヴァージョンは・・・






China Girl

※グレー部分はボウイの歌詞とは少し異なる箇所


I could escape this feeling, with my China Girl

I'm just a reck without my little China Girl

I d'hear her heart beating, loud as thunder

I saw the stars crashing


チャイナガール、おまえさえいてくれれば、俺はこの気持ちから逃げられる

おまえがいないと俺は抜け殻みたい

彼女の心臓の音が雷みたいに響いて

星が爆発するのが見えたんだ


I'm a mess without my, China Girl

Wake up mornings there's no China Girl

I 'd hear hearts beating, loud as thunder

I see stars crashing down


おまえがいないと俺はどうしようもなくなる

朝、目が覚めて、ここにチャイナガールがいないなんて

彼女の心臓の音を聴くと、雷みたいに響いて

空から星が燃えながら墜ちてくるのが見えたんだ


I feel tragic like I'm Marlon Brando

When I look at my China Girl

I could pretend that nothing really meant too much

When I look at my China Girl


チャイナガール、おまえを見ると

俺はマ-ロン・ブランドみたいな悲劇的な気分になって

チャイナガール、おまえを見ると

どんなこともたいした意味はないんじゃないかって思える


I stumble into town just like a sacred cow

Visions of swastikas in my head

Plans for everyone

It's in the whites of my eyes


俺はよろめきながら、聖なる牛のように街に出る

頭の中はハーケンクロイツで一杯で

みんなのための計画を実行する

俺が考えていたことはそんなこと


My little China Girl

You shouldn't mess with me

I'll ruin everything you are

I'll give you television

I'll give you eyes of blue

I'll give you men who want to rule the world


の小さなチャイナガール

君はおれに関わらないほうがいい

おまえのすべてがだめになってしまう

はおまえの世界にテレビを持ち込み

青い目の人間の見方を持ち込む

世界を支配することを望む男なんだ


And when I get excited

My little China Girl says

Oh baby just you shut your mouth(?)

She says ... sh-sh-shhh


そんな風に興奮していると

のチャイナガールは、ねぇもう口を閉じてって

彼女は言うんだ「シーッ」ってね


Oh oh oh ohoo little china girl

Oh oh oh ohoo little china girl


ああ、かわいいチャイナガール・・・


(訳:yomodalite)



by yomodalite | 2018-03-13 23:04 | 現代文化・音楽・訳詞 | Comments(13)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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