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『ミッドナイトスワン』

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放送時は3話目で挫折した『鬼滅の刃』へのリトライとか、メル・ギブソンとショーン・ペン共演による世界最高辞書の誕生秘話『博士と狂人』、久しぶりのイタリア映画『マーティン・エデン』・・など色々と迷ったあげく、なんとなく一番内容が想像できなかったという理由で、『ミッドナイトスワン』を観た。

レディースデーとはいえ公開後しばらく経っているのに15時台上映で、ほぼ満席。でも冒頭からしばらくの間、草彅君が演じる凪沙(なぎさ)の喋り方や声の低さが、女装家や、オネエぽい感じで、トランスジェンダーの女性には見えなかったし、母親から育児放棄された一果(いちか)への態度も冷た過ぎて、脚本もキャスティングもイイとは思えなかった。

実際のトランスジェンダーは、もっとナチュラルに女性ぽい人も多いのに・・・そんな違和感がしばらく拭えなかったけど、新人女優・服部樹咲が演じた一果はすごくリアルで、彼女が踊るシーンには目を奪われた。

草彅君が演じるトランスジェンダーの女性が主人公だと思い込んでいたけど、この作品は、バレエ好きで孤独な少女の成長物語でもあるんですね。

で、この二人が主人公だと分かると、草彅君の演技の良さも見えてきたり、話の中の凪沙(なぎさ)も徐々に優しくなってきて・・・実際この作品は『花とアリス』の蒼井優よりもずっと踊るシーンが多い、かなりのバレエ映画でした!

若手のイケメン俳優が演じたものとは違って、トランスジェンダーをあまり美しく撮っておらず、痛ましい描写や、元ジャニーズがここまで・・というシーンが多いのですが、海辺のシーンの凪沙(なぎさ)はとても美しく、草彅君に拍手を贈りたくなりました。

バレエ好きの人はぜひ!




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by yomodalite | 2020-10-22 11:22 | 映画・マンガ・TV | Comments(0)

Sabieと読書と、、

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お引越しと自宅リノベでテンパっていて、3週間ほどブログをお休みしていたのだけど、その間に、同居人が増えました!

大阪で知り合ったおともだちで、かわいいだけじゃない素敵なぬいぐるみを創っている大國早苗ちゃんが連れてきてくれた、台所のすみっこで生まれて、フライパンのこげつきが好物の Sabieちゃん。



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こちらは以前、彼女が創ったカビヲ君。
ふたりともすみっこが似合う感じw
→ 大國早苗


一人っ子だったせいか、子供の頃からぬいぐるみとか人形が大好きだったけど、それゆえに、愛し過ぎたり、可愛がりすぎるといった悩みもあって、大人になってからは、できるだけ家に連れてこないようにしていたし、彼らの無垢な眼差しとどう付き合っていいかもわからなかったんだけど、Sabieちゃんなら、どんな本も一緒に読んでくれそうだし、




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『ディープステイトの真実』西森マリー




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『タッチ・ミー・ノット』


ちょっぴり衝撃的なドキュメンタリとか、詩集にも興味を持ってくれそう。



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最果タヒ『恋人たちはせーので光る』




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戸川純『ピーポー&メー』
不思議ちゃんと言われながら、彼女は最初から地に足がついている人だった
蜷川幸雄、町田康、遠藤ミチロウ、久世光彦といった有名人とのエピソードも興味深いのけど、今は知る人が少ないロリータ順子への文章の長さが彼女らしくて泣けた。



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東京に帰って落ち着いたら、外にも連れて行こうかな。。

さなえちゃん、アリガトねーー❤️



by yomodalite | 2020-07-15 17:01 | 日常と写真 | Comments(0)
ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語_f0134963_17161478.jpg


友人の「全然好きじゃなかったけど、劇中ほぼ泣いていた」という不思議な感想を聞いて、あわてて『若草物語』を観に行った。

ずっと前に本で読んでいたことは間違いないんだけど、ひとりっ子だったので、4人も姉妹がいていいなぁとか、質素な生活といっても、やっぱりアメリカの生活はオシャレに見えたこととか、次女の名前がジョーだったぐらいのことしか覚えていなかったけど。

でも、始まってすぐ、彼女たちの家がマサチューセッツ州のコンコードにあったことが告げられると、4人姉妹や彼女たちの両親が、瞬時にエマーソン(マイケルもよく読んでいた)に繋がって、映画で描かれていく場面と、読んでいた当時の思い出が重なって、それぞれに感情移入できる女の子が4人も登場する、子供が読んでも楽しい物語なんて他にはなかったことや、それが自分にとってとても貴重だったことが蘇ってきた(エマーソンは映画には登場しませんが、原作のローレンス氏は彼がモデルになっている)。

そして『メアリーの総て』がそうだったように、今観るべき物語だってことも。

今は、日本でも女性の作家はすごく多くて、直木賞と芥川賞の受賞者が両方とも女性なんてことも全くめずらしくないし、女流作家という言葉もすっかりなくなったけど、私が子供の頃はまだそうじゃなかった。「名作」とされるものは、ほとんど男性が書いていて、そこには「母」と「美女」と「娼婦」しか出てこなくて、ときどき登場する「醜女」という表現には本当に恐怖を覚えた。美女に生まれなかったら、こんな風に扱われるのかと。

若草物語の4人姉妹が、それぞれ選んだ道の中でも、原作者をモデルとするジョーが進もうとする道は、とりわけ難しそうで、彼女が失恋してしまうシーンでは胸が痛くなったけど、観ている間は泣くことはなかった。でも、映画が終わってからは、ちょっぴりトイレで泣いた。

姉妹も家族も誰もいなくなって、自分一人になったような気がして。

道を切り開くような戦いに勝利した人というのは、自分の孤独に耐えながら、他人の声を聞いた人だと思うけど、裕福ではなかったものの、ある意味、オルコットの成功は「実家の太さ」にあったと思う。彼女はエマーソンを軸にした世界に集まる人の中で、同じ理想を持つ両親から生まれ、父から「Little Girl」ではなく、「Little Women(若草物語の原題)」と呼ばれて、一緒に育った姉妹がいた。

彼女は作家生活のために独身を貫こうとしていたけど、ベスから家族のために尽くすことを学んだり、メグや母親から愛する人と結婚することの幸せも学んで、夫と学校で子供を教育し、自分が授かった男の子についても描くようになって、それで、ますます作家として名声を得ることができた。

ルイザ・メイ・オルコットの戦略と、ジャクソン5から、ジャクソンズへ。そして男兄弟だけでなく、ジャクソンファミリー全体がセレブの仲間入りをして、黒人ミュージシャンを絶対に「POP」には分類しなかったアメリカ音楽界が、マイケル・ジャクソンを「キング・オブ・ポップ」と呼ぶようになったことは、どこか似ている、と思ってしまうのはいつもの病気かもしれませんがw

グレタ・ガーウィグ監督の作品は、今後も見逃せないと思いました。

◎原作者ルイザ・メイ・オルコットとエマーソンの年譜

マイケルは常に「All」の人でした。なぜなら、黒人も白人も男も女も同じ神の子供だから。
マイケルの親友だったビージーズのバリーギブは「彼とは永年、仲が良かったというだけでなく、宗教的な部分でもすごく似ていた」と語っています。イギリス出身のビージーズが、「マサチューセッツ」を懐かしい場所だと歌っていたり、二人で作った「All In Your Name」にもそれは表現されています。

数日前Netflixで、監督のグレタ・ガーウィグが女優として出演している『21センチュリーウーマン』(Amazonプライムにもあり)も見たんだけど、こちらの監督は男性なんだけど、ガーウィグが演じるカメラマンや、『メアリーの総て』でメアリーを演じたエル・ファニングが魅力的で、監督自身の母親と姉をモデルにしているせいか、今までに見たことがないような作品でした!マイク・ミルズ監督の名前も忘れないようにしなくちゃ!



by yomodalite | 2020-06-19 17:37 | 映画・マンガ・TV | Comments(2)

私のおこもり生活

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みなさん、家にこもってますかーー?
最近のワタシの読書・・・

渡月橋を一望できる京都嵐山の中心に
100年続くをコンセプトにして創られた「福田美術館」の
『若冲誕生 葛藤の向こうがわ』は
新型コロナのせいで中断してるのだけど、
若冲の書とか書簡なども収録されてる
展覧会カタログが素敵なの!

https://fukuda-art-museum.jp/info/20200408791

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あとアリ・アスター監督の短編解説読本も注文。
『ミッドサマー』はそれほど惹かれなかったものの
これまでの短編作品についてのコラムが
豪華キャストな上に、
全作品書き起こしの
シナリオ+和訳というのにヤラレた。


その他、友人関係からも色々とオススメされて、

書籍では・・

ジョン・アーヴィング『神秘大通り』
石井遊佳『百年泥』(芥川賞受賞作)
『マリリン・モンロー 魂のかけら』
タン・フランス『僕は僕のままで』
ジョージ・ソーンダース『十二月の十日』
エドゥアルド ガレアーノ『日々の子どもたち:あるいは366篇の世界史』
マシュー・ポリー『ブルース・リー伝』
ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』

『神秘大通り』は現在上巻の3分の1ぐらい。
マリリンの本は没後50年のとき15カ国で翻訳されてベストセラーになったものなんだけどまだ読んでなかったし、
全員がイケメンな上に多彩な人生経験が魅力の
『クイア・アイ』(Netflix)は大好きな番組で
出演者のタンは誕生日も一緒なので
この2冊は現在注文中。
でも他のも早く読みたい!

『クイア・アイ』メンバー紹介
タン
https://3xina.com/masterpiece/post-1073/
カラモ 
https://3xina.com/masterpiece/post-1101/
ボビー 
https://3xina.com/masterpiece/post-1127/
ジョナサン 
https://3xina.com/masterpiece/post-1165/
アントニ 
https://3xina.com/masterpiece/post-1070/

映画では・・

『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』
『さらば、わが愛/覇王別姫』

で、とりあえず『フロリダ・プロジェクト』を
Amazonプライムで鑑賞。
タイトルからは想像できないけど、『万引き家族』や、『パラサイト』と同じテーマを扱っていて、子供たちと、子供のような母親が演技とは思えない魅力を発していて、彼らが住んでいる安モーテルの管理人を演じているウィレム・デフォーも良かった!

『覇王別姫』は何度もオススメされてたのに
なぜか観てなかったので今度こそって思ってます!

Netflixでは・・

デイブ・シャペルの
マーク・トウェイン賞受賞スペシャル

コメディおたくのつもりだったのに
この賞がコメディ界の最高の栄誉だなんて
全然知らなかった(汗
でも、マイケル擁護発言の後だから
余計に嬉しい。
出演者の1人がトゥエインの差別的発言に
ちょっぴり触れていたけど
シャペルの人種差別についての発言は
やっぱり素晴らしかったなぁ。


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by yomodalite | 2020-04-13 23:39 | 読書メモ | Comments(5)
『ジュディ 虹の彼方に』_f0134963_19495676.jpeg


ジャクソン家の2019年ベストに従って(?)、『ジョジョ・ラビット』(毎年執拗に作られているヒトラーものだけど、ラストにかかる曲が素敵)、『パラサイト 半地下の家族』(ハリウッドでは、肌の色や性差以上に深刻な経済格差を描くのはタブーだったのね)、『1917 命をかけた伝令』(デジタルワンカット技術を披露するためだけに造られたストーリー)を観て、『パラサイト』のアカデミー賞に納得。(『フォードvsフェラーリ』『アド・アストラ』は観てないけど)


今回も人種や、女性差別が問題になったけど、ハリウッドがそういった「差別」を描きたがるのは、普通の人々が経済格差に目覚めて団結しないように「分断社会」が維持できるからで、これほど白人中産階級が落ち込み続けていても、未だに国内ではこーゆー作品は作れないもんね。


で、次に、元ネタにパラジャーノフが挙げられていたり、ビョルン・アンドレセンという名前にも釣られて『ミッドサマー』を観て、それほど志が高くもないホラーだと感じたあと、


昨日は『ジュディ 虹の彼方に』を観に行きました。


ジュディ・ガーランドのことは、マイケルにハマったせいで見たミュージカルでちょっぴり知っていただけ。子役が経験する天国と地獄を経験し、ライザ・ミネリの母であり、ゲイ・アイコンとして有名、といった浅い知識しかなかくて、観る前は、レネ・ゼルウィガーが、ジュディを演じる?という違和感への答え以上のものは求めていなかった。


でも、始まってみると、そんな違和感よりも、やっぱりマイケルのことを重ね合わせずにはいられなかった。


ライザはすでに成人になっていたものの、他の幼い子供2人の養育に追われていたジュディは、金銭的に追い詰められ、ロンドン公演を成功させなくてはならない状況に追い込まれていた。健康面も、精神面でもボロボロになりながらのステージをこなすジュディ。この映画は、47歳で亡くなる半年前の彼女を描いていた。


子役時代の回想シーンも多く、そこでの彼女を見ていると、仕事に厳しかったとしても、マイケルに類稀なステージパパがいてくれた幸運を思わずにはいられなかったし、


低迷していた時期でさえ、人々に愛され続けていたことや、人生の最後にも光り輝く瞬間があったことも。


帰宅後、ミュージカル映画ではなく、ジュディ・ガーランドのステージや、歌について検索した。








ジェームズ・ブラウンの映画を観たときもそうだったけど、本人にそれほど似ていなくても、確実にその魅力を伝えてくれる俳優のおかげで、自分が体験していない時代を振り返れるのは映画のいい所だよね。レネ・ゼルウィガーがこの映画で復活して主演女優賞に輝いたことも良かった。





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by yomodalite | 2020-03-12 20:30 | 映画・マンガ・TV | Comments(0)
ジャクソン家が選んだ2019年映画ベスト10_f0134963_00232991.png


タジ、プリンス、ビギ(ブランケット)が映画について語るyoutube番組の、2019年のベスト10。

私も1年間で観た映画のベスト10を選んでみようと思ったことはあるんだけど、マイケルの曲と同じく順位をつけるっていうのが、どうしても出来なくて・・・





以下、タジ・ジャクソン(T)、プリンス・ジャクソン(P)、ビギ・ジャクソン(B)

第10位 
・マリッジ・ストーリー(T)
・IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(P)
・2人のローマ教皇(B)

第9位
・1917 命をかけた伝令(T、B)2020年2月14日公開
・アベンジャーズ/エンドゲーム(P)

第8位
・フォードvsフェラーリ(T)2020年1月10日公開
・アド・アストラ(P、B)

第7位
・ジョン・ウィック:パラベラム(T)
・マリッジ・ストーリー(P)
・アベンジャーズ/エンドゲーム(B)

第6位
・パラサイト 半地下の家族(T、P)
・ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(B)

第5位
・ジョジョ・ラビット(T)2020年1月17日公開
・ロケットマン(P)
・フォードvsフェラーリ(B)

第4位
・ジョーカー(T)
・フォードvsフェラーリ(P)
・マリッジ・ストーリー(B)

第3位
・ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(T)
・ジョーカー(P、B)

第2位
・アイリッシュマン(T、P)
・パラサイト 半地下の家族(B)

第1位
・アベンジャーズ/エンドゲーム(T)
・ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(P)
・アイリッシュマン(B)

結果を見ると、46歳のタジと、22歳のプリンス、17歳のビギが選んだ作品は、ほとんど変わりないんですよね。

ひとりだけ選んでいる作品も、ビギが10位に『2人のローマ教皇』、プリンスは10位の『IT/イット THE END』と5位の『ロケットマン』、タジが5位に『ジョジョ・ラビット』7位に『ジョン・ウィック:パラベラム』を選んだぐらいで、プリンスもビギも養育係だったタジへの反抗心は全くない様子w

また、ここ最近の発言から、エルトン関連はもう好きになれないなんて思っていた私と違って、プリンスってなんて寛容なの。と思ったり・・

一番年長者であるタジが『アベンジャーズ/エンドゲーム』を1位にしてるのが若干意外だったものの、プリンスやビギは、幼い頃から父にギャング映画を見せられていた教育が効いていそうw

3人ともベスト3に選んだ『アイリッシュマン』は、Netflixで観ましたが、3時間29分という長編は映画館以外の場所で見られるといいですよね。デ・ニーロは「ジョーカー」に引き続き良かったし、ジョー・ペシは引退状態に近かったらしいのだけど、過去最高かと思うぐらい素晴らしい演技で、今度こそ『ムーンウォーカー』のことが忘れられそうw

でも・・私には「アイリッシュマン」というタイトルで、どうしてイタリア系の顔が並ぶのか、その違和感だけがずっと拭えなかったなぁ。

ハリウッドで、日本人の役を中国やタイやフィリピン人の俳優が演じるのは同じアジア系だから何とも思わないけど、どうしてマフィアが絡むと、ユダヤ人ゲットーの話でも(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ)アイリッシュ系アメリカ人の話でも(アイリッシュマン)、必ずイタリア系の監督が作品化して、俳優もすべてイタリア系ってことになるんでしょうね?

他の2人はいいとしても、ジミー・ホッファは、アル・パチーノがいつもの感じでやるんじゃなく、他にもっと適したイタリア系じゃない俳優がいたと思うんだけど・・・そんなわけで、私にはそっちのマフィアの方が気になって仕方なかったかなw

『2人のローマ教皇』と『マリッジ・ストーリー』もNetflixで観たんだけど、アダム・ドライバーは、今この人が出てるとつい観ちゃう俳優のひとり。

韓国映画もちょっぴり苦手で、ホラーも苦手なんだけど、パルムドール受賞の『パラサイト 半地下の家族』は観なきゃね。それと、最近信用度が激減したゴールデングローブ賞だけど、『ジョジョ・ラビット』は面白そう!

で、ゴールデングローブ賞といえば、毎回過激だったリッキー・ジャーヴェイスの司会、今年は最後ということもあって、過去最高だったみたい!




by yomodalite | 2020-01-11 00:30 | 映画・マンガ・TV | Comments(0)
映画『ニューヨーク公共図書館』_f0134963_23195450.jpg



『ナショナル・ギャラリー』や、『ヴァチカン美術館4K3D』といった美術館をテーマにした映画が予想外につまらなかったので、図書館をテーマにした映画を3時間40分もかけて観るなんて・・・という不安は大きかったのだけど、こちらは意外と面白かった。


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NY公共図書館といえば、世界中の図書館関係者が憧れる荘厳な本館を思い浮かべますが、実際はここだけでなく、4つの公開されている研究図書館と、地域ごとにある分館を合わせた92館の図書館すべてのこと。


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(大阪府立図書館もこの本館をモデルに建てられてるよね


「政治家は、宗教団体に働きかけるけど、無神論者のことは無視している。私たちはすでに国民の2割を占めているということを示すためにも団結する必要がある」

最初に登場したリチャード・ドーキンスが、図書館の講堂で、そんなことを語っているのを見たら、ここが都会の「教会」にも見えてきて、それなら私も信徒になってもいいな、と思ったんだけど、実際、世界最大級の図書館というのは、もっとも「神」に近いものかも。でも、そんなことを思っている間もなく、映画は次々に、図書館が行っているさまざまなことを映し出していく。

子どもから老人まで、宿題からダンスまで教えてくれるし、就職相談にも乗ってくれ、研究のための資料は文字情報だけでなく、図版も幅広く揃っていて、有名人の講演だけでなく、音楽演奏、ポエトリーリーディング、研究発表など、使用する人の用途も幅広い。

映画化された小説よりも、原作を読む方が面白いと感じることがほとんどだし、同じ時間なら、見るよりも、読む方が深い知識が得られることが多いと思うけど、この図書館の映画には「読む」だけではわからないたくさんのことが映し出されていて、華やかなパーティーが企画される一方で、寝床を求めて訪れようとするホームレスへの対応も必要だったり、運営側が考えなくてはならない議題は尽きることなく、最後までまったく退屈しなかった。

と言いたいところだけど、あと少しのところでウトウトしてしまって、気がついたらエンドクレジットになっていた。どんな場面で終わったのかちょっぴり気にはなるけど、3時間半までよく頑張ったと思うw

凄腕の読書人による映画より長いかもしれないレヴュー。
この映画に関してはネタバレの心配は一切ないけど、
観る前に読むとさらにハードルが上がりますw



by yomodalite | 2019-07-18 00:01 | 映画・マンガ・TV | Comments(0)

『岬の兄妹』

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ここ数年の中でもっともあわただしい毎日を過ごしていて、観たい作品のほとんどを見逃してしまっている中、ようやく観れた映画。

どこかから流れてきた「もう二度と観たくはないけれど、絶対に一度は観たほうがいい」という著名人の言葉で、なんだか観たくないシーンが多そう・・とは思ったけど、華々しく全国で一斉上映されるハリウッド映画でも毎回、何度も目を塞いでしまうシーンがあるし、トランプが大統領になる前のテレビは、毎日空爆され、破壊された街ばかりが映されていた。

今どきのインディ映画が、主要メディアが描く「世界」より暗いなんてあり得るのかな?

そんなことを思いつつ、「観たくないシーン」の登場にずっとドキドキしていたのだけど、私には「嫌な描写」や、「衝撃的なシーン」はほとんどなく、同じ人間として納得できなかったり、理解できない人が登場することもなくて、スムーズに感情移入することができました。

著名人のコメントには、喜劇とか笑いという言葉も多いですが、私が見た映画館では笑いが起こることはありませんでした。でも、私にとってこれは「悲劇」ではなく、見た後に暗くなる映画ではなかったことは確か。

気になっている人は是非!

監督は大阪出身で、出演者も関西弁が多かったと思うのだけど、この「岬」ってどこなんだろう?

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by yomodalite | 2019-03-07 12:08 | 映画・マンガ・TV | Comments(0)
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書くのが遅くなってしまいましたが、1月4日その日初日だった『ホイットニー〜オールウェイズ・ラブ・ユー』を観に行きました。

周囲の人間の証言を集めドキュメント仕立てにした映画で、晩年のホイットニーがどんな風に描かれるのか、死の真相などと言って、自分を識者だと思い込んでいるウッカリ者たちの戯言につき合わされそうな予感がプンプンして、およそお正月映画には相応しくないような気はしたものの、ダーリンが『アリー』より見たいというので、しかたなく・・。

ただ始まってみると、めちゃくちゃ歌が上手くて、スーパーモデルのようなスタイルで、みんなが好きだったあのキュートな笑顔や、誰もが知っている名曲の数々が次々にスクリーンに蘇って…

デビューから人気が爆発し、女性歌手として初めてビルボードで初登場1位を記録し、ビートルズの6曲連続を超える、7曲連続で全米シングルチャート1位の記録を打ち立て、

1991年のスーパーボウルでは、史上最高の国歌斉唱と絶賛され、初主演映画の『ボディガード』は世界的に大ヒット、サウンドトラックはグラミー賞最優秀アルバム賞を受賞し、「オールウェイズ・ラヴ・ユー」は全米シングルチャートで14週連続No.1を記録するほどの大ヒット曲に。

1998年には7年ぶりとなる『マイ・ラブ・イズ・ユア・ラブ』をリリースして再び歌手活動を本格化。しかし、2000年、ハワイの空港で大麻所持で拘束され・・・

マイケルとの知られざる関係・・といった広告を見た人もいるかもしれませんが(ジャーメインとの写真が写ったり、ジャネットや、ジャッキー兄の不倫相手としても有名なポーラ・アブドゥルに言及する場面も)、同時代に世界的な活躍をしたふたりには、その反動とも言える大きなプレッシャーと苦しみがあり、マイケルの30周年コンサートに出演したホイットニーは、その極度に痩せた姿でメディアから嘲笑の対象となってしまう。

かつては素晴らしいコメディアンを輩出していた、サタデーナイトライブなどのコメディ番組が、有名人に対してこれほどまでに酷い嘲笑をするようになったのはいつ頃からだろう・・・そんな落胆と憤りを感じながら、マイケルが三バカ大将(Three Stooges)のカーリーの本に書いた序文を思い出したり。

偉大なコメディアンは、微笑みの下に涙を隠し、人々を満足させるために身を削るもの。

それは芸能人としての義務であり、マイケル自身の矜持でもあったわけだけど、今は有名人や政治家は、どんなに叩いても良くて、フェイクニュースの中にしかネタを見つけられないコメディアンばかり・・。

そして、そんなコメディアンよりももっとタチが悪いのが、フェイクニュースを真実と捉え(!)、分析しw、原因だのw、真実だのwとのたまう心理学者といった面々。彼らは何の苦労も痛みもなく、至るところで「虐待」を発見しては、苦しんでいる人々の外側に「原因」と「敵」を作り出し・・・。

そういった晩年のホイットニーの壮絶な苦しみの原因を、とある人物の罪だと告発する手法にも疑問をもちましたが、

光と影は同じところにあるもの。影ばかりに目を向けないで、今は安らかに眠る歌姫の栄光を懐かしく思い出すきっかけになってほしい。と願わずにはいられませんでした。

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by yomodalite | 2019-01-10 18:18 | 映画・マンガ・TV | Comments(4)
『メアリーの総て』ー フランケンシュタインとは何だったのか?_f0134963_10461461.jpg



『フランケンシュタイン』を書いたメアリー・シェリーのことを知るきっかけになれば・・という軽い気持ちだったのですが、想像以上に心が動かされました。

ー なぜ彼女は、愛を乞う哀しき〈怪物〉を産み落としたのか

こういった宣伝コピーが、実際の映画の世界と合致していないことは多いけど、この映画はこの問いに真正面から答えようとしている。

駆け落ちした後、数々の波乱を経験したメアリーが、まだ18歳だったことに驚いたけど、その年齢で小説を書き上げ、著者が若い女性ということに難色をしめす出版社しかない状況から匿名での出版に至る、という経緯にはもっと驚かされた。

「絶望や苦悩というものは、女性が表現できるものではない」

メアリーが生まれた時代とは違っていても、彼女の怒りは今尚よくわかる。

でも、この映画はメアリーを “metoo時代” のヒロインとして取り上げたようなシロモノじゃない。

18歳の若い女性が生みだした〈怪物〉があらわしていたもの、それこそが一番の驚きであり、彼女の「・・・が、私を創った」という最後の言葉に圧倒されずにはいられないのだ。

時代を経てリメイクされる間に、怪物の名前が「フランケンシュタイン」になったり、顔も体もツギハギだらけの怪物は、哀しい存在としてだけでなく、無垢でユーモラスなイメージを抱いている人も多いでしょう。

でも、メアリーの物語では、

フランケンシュタインという名の青年が、生命の謎に取り憑かれ、神に背く行為だと自覚しながらも「理想の人間」を創ろうとする。そして、墓を暴き、死体を手に入れ、それをつなぎ合わせることで、ついに〈怪物〉の創造に成功する。

しかし誕生した怪物は、細部まで完成させられず、醜い容貌となり、そのおぞましさにフランケンシュタインは絶望し、怪物を残したまま去ってしまう。

残された怪物は、醜さゆえに人間たちから迫害を受け、自らも殺人を犯してしまう。そして、自己の存在に悩んだ末、フランケンシュタインに自分の伴侶となる異性の怪物を造るように要求し、この願いを叶えてくれれば二度と現れないと約束する。しかし、さらなる怪物の増加を恐れたフランケンシュタインは、その要求を拒否し、製造機器を捨ててしまい・・・

最終的に、フランケンシュタインは、怪物を殺すよう友人に頼み、息を引き取るが、創造主から名前すら与えられることのなかった怪物はその遺体の前に現れ、死を嘆き、自らも海に消えてしまうという話。

フランケンシュタインは大学生で、〈怪物〉はたった数か月で複数の言語をマスターしてしまうほど極めて高い知性の持ち主だったのだ。

そして、メアリー自身は・・・

彼女の両親はともに自由主義者として著書を出版していたような人物。

無神論者でアナキズムの先駆者である父ウィリアム・ゴドウィンと、フェミニズムの創始者とも言われる母メアリ・ウルストンクラフト。共に結婚制度を否定していた二人は、生まれてくる子が私生児ゆえに社会で差別されることを恐れ、友人や支持者が反対する中、教会で挙式する。しかし、母のメアリは出産からまもなく産褥熱のため死亡してしまう。

孤独だったメアリーは、父の元で学んでいたロマン派詩人パーシー・シェリーと恋に落ち、シェリーに妻子がいることを知りながら駆け落ちを選ぶ。

詩人のバイロンに誘われ、ともに過ごしている間に、小説の着想を経るものの、シェリーの妻は自殺し、ふたりは結婚したが、借金に追われ、シェリーとの間にできた子供も亡くなってしまう。そして、数々の波乱を経験したメアリー初の小説が『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』だった。

〈ツギハギだらけの怪物〉を創ったメアリーが、「・・・が、私を創った」と言った理由。『メアリーの総て』は、その問いへの入り口に相応しい出来栄えで、

1813年に出版され、ゴシック小説や、ロマン派小説の代表作であるだけでなく、SF小説の元祖という小説が、200年以上経った今でも傑作でありつづけることの「凄み」を知りたい人はぜひ!

監督は娯楽規制が多いサウジアラビアで
初の女性になったハイファ・アル=マンスール

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by yomodalite | 2018-12-20 10:50 | 映画・マンガ・TV | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。


by yomodalite