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『ナショナル・ギャラリー』や、『ヴァチカン美術館4K3D』といった美術館をテーマにした映画が予想外につまらなかったので、図書館をテーマにした映画を3時間40分もかけて観るなんて・・・という不安は大きかったのだけど、こちらは意外と面白かった。


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NY公共図書館といえば、世界中の図書館関係者が憧れる荘厳な本館を思い浮かべますが、実際はここだけでなく、4つの公開されている研究図書館と、地域ごとにある分館を合わせた92館の図書館すべてのこと。


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(大阪府立図書館もこの本館をモデルに建てられてるよね


「政治家は、宗教団体に働きかけるけど、無神論者のことは無視している。私たちはすでに国民の2割を占めているということを示すためにも団結する必要がある」

最初に登場したリチャード・ドーキンスが、図書館の講堂で、そんなことを語っているのを見たら、ここが都会の「教会」にも見えてきて、それなら私も信徒になってもいいな、と思ったんだけど、実際、世界最大級の図書館というのは、もっとも「神」に近いものかも。でも、そんなことを思っている間もなく、映画は次々に、図書館が行っているさまざまなことを映し出していく。

子どもから老人まで、宿題からダンスまで教えてくれるし、就職相談にも乗ってくれ、研究のための資料は文字情報だけでなく、図版も幅広く揃っていて、有名人の講演だけでなく、音楽演奏、ポエトリーリーディング、研究発表など、使用する人の用途も幅広い。

映画化された小説よりも、原作を読む方が面白いと感じることがほとんどだし、同じ時間なら、見るよりも、読む方が深い知識が得られることが多いと思うけど、この図書館の映画には「読む」だけではわからないたくさんのことが映し出されていて、華やかなパーティーが企画される一方で、寝床を求めて訪れようとするホームレスへの対応も必要だったり、運営側が考えなくてはならない議題は尽きることなく、最後までまったく退屈しなかった。

と言いたいところだけど、あと少しのところでウトウトしてしまって、気がついたらエンドクレジットになっていた。どんな場面で終わったのかちょっぴり気にはなるけど、3時間半までよく頑張ったと思うw

凄腕の読書人による映画より長いかもしれないレヴュー。
この映画に関してはネタバレの心配は一切ないけど、
観る前に読むとさらにハードルが上がりますw



by yomodalite | 2019-07-18 00:01 | 映画・マンガ・TV | Comments(0)

『岬の兄妹』

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ここ数年の中でもっともあわただしい毎日を過ごしていて、観たい作品のほとんどを見逃してしまっている中、ようやく観れた映画。

どこかから流れてきた「もう二度と観たくはないけれど、絶対に一度は観たほうがいい」という著名人の言葉で、なんだか観たくないシーンが多そう・・とは思ったけど、華々しく全国で一斉上映されるハリウッド映画でも毎回、何度も目を塞いでしまうシーンがあるし、トランプが大統領になる前のテレビは、毎日空爆され、破壊された街ばかりが映されていた。

今どきのインディ映画が、主要メディアが描く「世界」より暗いなんてあり得るのかな?

そんなことを思いつつ、「観たくないシーン」の登場にずっとドキドキしていたのだけど、私には「嫌な描写」や、「衝撃的なシーン」はほとんどなく、同じ人間として納得できなかったり、理解できない人が登場することもなくて、スムーズに感情移入することができました。

著名人のコメントには、喜劇とか笑いという言葉も多いですが、私が見た映画館では笑いが起こることはありませんでした。でも、私にとってこれは「悲劇」ではなく、見た後に暗くなる映画ではなかったことは確か。

気になっている人は是非!

監督は大阪出身で、出演者も関西弁が多かったと思うのだけど、この「岬」ってどこなんだろう?

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by yomodalite | 2019-03-07 12:08 | 映画・マンガ・TV | Comments(0)
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書くのが遅くなってしまいましたが、1月4日その日初日だった『ホイットニー〜オールウェイズ・ラブ・ユー』を観に行きました。

周囲の人間の証言を集めドキュメント仕立てにした映画で、晩年のホイットニーがどんな風に描かれるのか、死の真相などと言って、自分を識者だと思い込んでいるウッカリ者たちの戯言につき合わされそうな予感がプンプンして、およそお正月映画には相応しくないような気はしたものの、ダーリンが『アリー』より見たいというので、しかたなく・・。

ただ始まってみると、めちゃくちゃ歌が上手くて、スーパーモデルのようなスタイルで、みんなが好きだったあのキュートな笑顔や、誰もが知っている名曲の数々が次々にスクリーンに蘇って…

デビューから人気が爆発し、女性歌手として初めてビルボードで初登場1位を記録し、ビートルズの6曲連続を超える、7曲連続で全米シングルチャート1位の記録を打ち立て、

1991年のスーパーボウルでは、史上最高の国歌斉唱と絶賛され、初主演映画の『ボディガード』は世界的に大ヒット、サウンドトラックはグラミー賞最優秀アルバム賞を受賞し、「オールウェイズ・ラヴ・ユー」は全米シングルチャートで14週連続No.1を記録するほどの大ヒット曲に。

1998年には7年ぶりとなる『マイ・ラブ・イズ・ユア・ラブ』をリリースして再び歌手活動を本格化。しかし、2000年、ハワイの空港で大麻所持で拘束され・・・

マイケルとの知られざる関係・・といった広告を見た人もいるかもしれませんが(ジャーメインとの写真が写ったり、ジャネットや、ジャッキー兄の不倫相手としても有名なポーラ・アブドゥルに言及する場面も)、同時代に世界的な活躍をしたふたりには、その反動とも言える大きなプレッシャーと苦しみがあり、マイケルの30周年コンサートに出演したホイットニーは、その極度に痩せた姿でメディアから嘲笑の対象となってしまう。

かつては素晴らしいコメディアンを輩出していた、サタデーナイトライブなどのコメディ番組が、有名人に対してこれほどまでに酷い嘲笑をするようになったのはいつ頃からだろう・・・そんな落胆と憤りを感じながら、マイケルが三バカ大将(Three Stooges)のカーリーの本に書いた序文を思い出したり。

偉大なコメディアンは、微笑みの下に涙を隠し、人々を満足させるために身を削るもの。

それは芸能人としての義務であり、マイケル自身の矜持でもあったわけだけど、今は有名人や政治家は、どんなに叩いても良くて、フェイクニュースの中にしかネタを見つけられないコメディアンばかり・・。

そして、そんなコメディアンよりももっとタチが悪いのが、フェイクニュースを真実と捉え(!)、分析しw、原因だのw、真実だのwとのたまう心理学者といった面々。彼らは何の苦労も痛みもなく、至るところで「虐待」を発見しては、苦しんでいる人々の外側に「原因」と「敵」を作り出し・・・。

そういった晩年のホイットニーの壮絶な苦しみの原因を、とある人物の罪だと告発する手法にも疑問をもちましたが、

光と影は同じところにあるもの。影ばかりに目を向けないで、今は安らかに眠る歌姫の栄光を懐かしく思い出すきっかけになってほしい。と願わずにはいられませんでした。

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by yomodalite | 2019-01-10 18:18 | 映画・マンガ・TV | Comments(4)
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『フランケンシュタイン』を書いたメアリー・シェリーのことを知るきっかけになれば・・という軽い気持ちだったのですが、想像以上に心が動かされました。

ー なぜ彼女は、愛を乞う哀しき〈怪物〉を産み落としたのか

こういった宣伝コピーが、実際の映画の世界と合致していないことは多いけど、この映画はこの問いに真正面から答えようとしている。

駆け落ちした後、数々の波乱を経験したメアリーが、まだ18歳だったことに驚いたけど、その年齢で小説を書き上げ、著者が若い女性ということに難色をしめす出版社しかない状況から匿名での出版に至る、という経緯にはもっと驚かされた。

「絶望や苦悩というものは、女性が表現できるものではない」

メアリーが生まれた時代とは違っていても、彼女の怒りは今尚よくわかる。

でも、この映画はメアリーを “metoo時代” のヒロインとして取り上げたようなシロモノじゃない。

18歳の若い女性が生みだした〈怪物〉があらわしていたもの、それこそが一番の驚きであり、彼女の「・・・が、私を創った」という最後の言葉に圧倒されずにはいられないのだ。

時代を経てリメイクされる間に、怪物の名前が「フランケンシュタイン」になったり、顔も体もツギハギだらけの怪物は、哀しい存在としてだけでなく、無垢でユーモラスなイメージを抱いている人も多いでしょう。

でも、メアリーの物語では、

フランケンシュタインという名の青年が、生命の謎に取り憑かれ、神に背く行為だと自覚しながらも「理想の人間」を創ろうとする。そして、墓を暴き、死体を手に入れ、それをつなぎ合わせることで、ついに〈怪物〉の創造に成功する。

しかし誕生した怪物は、細部まで完成させられず、醜い容貌となり、そのおぞましさにフランケンシュタインは絶望し、怪物を残したまま去ってしまう。

残された怪物は、醜さゆえに人間たちから迫害を受け、自らも殺人を犯してしまう。そして、自己の存在に悩んだ末、フランケンシュタインに自分の伴侶となる異性の怪物を造るように要求し、この願いを叶えてくれれば二度と現れないと約束する。しかし、さらなる怪物の増加を恐れたフランケンシュタインは、その要求を拒否し、製造機器を捨ててしまい・・・

最終的に、フランケンシュタインは、怪物を殺すよう友人に頼み、息を引き取るが、創造主から名前すら与えられることのなかった怪物はその遺体の前に現れ、死を嘆き、自らも海に消えてしまうという話。

フランケンシュタインは大学生で、〈怪物〉はたった数か月で複数の言語をマスターしてしまうほど極めて高い知性の持ち主だったのだ。

そして、メアリー自身は・・・

彼女の両親はともに自由主義者として著書を出版していたような人物。

無神論者でアナキズムの先駆者である父ウィリアム・ゴドウィンと、フェミニズムの創始者とも言われる母メアリ・ウルストンクラフト。共に結婚制度を否定していた二人は、生まれてくる子が私生児ゆえに社会で差別されることを恐れ、友人や支持者が反対する中、教会で挙式する。しかし、母のメアリは出産からまもなく産褥熱のため死亡してしまう。

孤独だったメアリーは、父の元で学んでいたロマン派詩人パーシー・シェリーと恋に落ち、シェリーに妻子がいることを知りながら駆け落ちを選ぶ。

詩人のバイロンに誘われ、ともに過ごしている間に、小説の着想を経るものの、シェリーの妻は自殺し、ふたりは結婚したが、借金に追われ、シェリーとの間にできた子供も亡くなってしまう。そして、数々の波乱を経験したメアリー初の小説が『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』だった。

〈ツギハギだらけの怪物〉を創ったメアリーが、「・・・が、私を創った」と言った理由。『メアリーの総て』は、その問いへの入り口に相応しい出来栄えで、

1813年に出版され、ゴシック小説や、ロマン派小説の代表作であるだけでなく、SF小説の元祖という小説が、200年以上経った今でも傑作でありつづけることの「凄み」を知りたい人はぜひ!

監督は娯楽規制が多いサウジアラビアで
初の女性になったハイファ・アル=マンスール

by yomodalite | 2018-12-20 10:50 | 映画・マンガ・TV | Comments(0)
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テーマパークも映画もイマイチ、ディズニーが苦手で、実写映画は、今年『プーと大人になった僕』を観るまで、一度も劇場に足を運んだことがなかったのだけど、

チャイコフスキーによるバレエ音楽『くるみ割り人形』は、マイケルがこれを手本に『スリラー』を創ったと言うほど、すべての曲が完璧で、文学からバレエの名作へと進化した作品。

こちらは映画の原作を読んだときのもの・・

そして、この作品を映画にするなら、やっぱりディズニーほどふさわしい制作環境はないですよね!

(今回は若干ネタばれしてるかも・・)

そんな期待どおり、とにかく宮殿もドレスも素晴らしくて、7つ星ホテルのスイーツバイキングのインスタ映えをはるかに凌駕する、ディズニーが総力を挙げたゴージャスでスイートな世界が、たったの1100円(レディースデー)で体験できて、太ることもないなんて、まさにファンタジー。

ただ、主役のクララが最近ではめずらしいぐらい正統派のディズニープリンセス顔なのに、おしゃれにも、ダンスにも興味がなく、名付け親であるドロッセルマイヤーの発明品の仕組みに興味を示すような “リケジョ” なのは、まーいいとしてw、

ドロッセルマイヤーが、モーガン・フリーマンだとわかったときのガッカリ感といったら・・・

そして、そのそのガッカリ感を裏切ることなく、賢者の雰囲気だけは漂わせるものの、何にも解決しないうえに、特に深みもない毎回おんなじ「モーガン・フリーマン」がやりそうなキャラクターに退化していて、

これで、マザー・ジンジャーが、メリル・ストリープだったらもうお腹いっぱいで吐きそうになるぐらいウンザリだったのだけど、ヘレン・ミレンだったので・・セーフw

その他、くるみ割り人形役や、クララのパパ役、そしてバレエシーンでもっとも期待していたセルゲイ・ポルーニンも含め、この映画では男性が控えめで、

クララ以外では、マザー・ジンジャーと、お菓子の国の統治者シュガー・プラムを演じたキーラ・ナイトレイなど、主に女性が目立つ仕上がりで、今最も注目の黒人バレリーナ、ミスティ・コープランドも存在感を放っていました。

でも、とりたてて悪人といえるような人物がいないことも、世界を救うなんてことより、自分の心を大切にして、自分の人生を作っていくことなど、どんな少女にとっても大事な価値観をテーマにしている点は素晴らしいのだけど、

登場人物がお互いに戦う理由も、彼らとクララを繋いでいる母や、ドロッセルマイヤーについても描かれ方が弱すぎるせいか、少女の(探究すべき内面への)冒険もイマイチなものになってしまっていて・・

チャイコフスキーの音楽ももうひとつ生かされてなかったところが

ちょっと残念だったかな。




by yomodalite | 2018-12-14 00:49 | 映画・マンガ・TV | Comments(0)
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監督は『ユージュアル・サスペクツ』や『X-MEN2』のブライアン・シンガー、音楽プロデューサーを、ブライアン・メイと、ロジャー・テイラーが務め、数々の超名曲がフレディ自身の歌声で甦る!

そんなクイーンの映画が楽しめないわけはないんだけど、一抹の不安があったのは、フレディ役の完成度。

でも、ラミ・マレック演じるフレディは、予告編の印象よりもずっと違和感がなくて、登場した瞬間から、あの特徴的な動きを捉えていただけでなく、彼の優しささえも伝わってくるような絶品演技。

映画では、フレディの生い立ちや、少年時代であるとか、メンバーが実際には知らないような真実やドラマといったものはあまり描かれず、メンバーがこんな風に記憶されたい、という描き方がされていたと思う。

それは、ともすれば凡庸で綺麗ごとになりがちだけど、物語をつなぐ音楽が非凡なあまり、結局それ以外は、何もいらなかったんだと感じさせてくれる。中心メンバーが関わった名作揃いの音楽構成は本当に素晴らしく、永年のクイーンファンを満足させただけでなく、きっと新たなファンも増えたはず。

終了後、両隣の人が大泣きしていて、席を立つのをためらうぐらいだったんだけど、でも悲しい映画じゃなかったと思う。

永遠の命を手に入れようとして、実際にそうなった姿が見られたんだから・・・


名曲の録音風景、そして、
あのライブエイドのステージを堪能するために
私は「Dolby-ATMOS」で観ました!



by yomodalite | 2018-11-14 23:03 | 映画・マンガ・TV | Comments(11)

『愛と法』

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ゲイカップルの弁護士ふたりを主役にしたドキュメンタリ。

でも、性的マイノリティがテーマじゃない。

人生の伴侶に出会い、周囲に祝福されて結婚式を挙げたふたりは、とても穏やかで幸せそうにみえるけど、ふたりの家族はカミングアウトをすんなり受け入れたわけでもなく、

無戸籍児童、ろくでなし子裁判、君が代不起立裁判・・・ふたりの元に舞い込む依頼は、たしかにマイノリティに関わることばかりだけど、マイノリティを「選別」をする政治的な意図や、イデオロギーでもなくて、

この映画は、そーゆードキュメンタリとも違う。

日本の法律の言葉は、専門家にしかわからないものが多いけど、不可解な判決や、無慈悲な判決が出るのは、裁判官の「感覚」次第ということも。

でも、「法」の可能性を信じているふたりが話す言葉は、論理的でも、戦闘的でもなく、常に「やさしさ」に包まれていて、ふたりは裁判を争う以外に、施設がなくなって居場所を失った少年の養親になったりもするんだけど、

そんな「マジョリティ」とはまったく違うふたりの生活が、淡々と穏やかで「ノーマル」に描かれていて、不思議と「ほのぼの」とした仕上がりになっているのは、ふたりが大阪で弁護士事務所を共同経営していて、監督も大阪在住・・だからかな。


by yomodalite | 2018-10-12 01:08 | 映画・マンガ・TV | Comments(0)
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キャストのほとんどがアジア系でありながら、ハリウッドで大ヒットしたラブコメディ。

・・という情報だけで見に行ったのだけど、冒頭、リッチな中国系の家族が、ヨーロッパの高級会員制ホテルにチェックインするというシーンで、すぐに心を掴まれた。ちょっと大げさに言えば、全アジア人の溜飲が下げられたというか・・。

主役は、ニューヨーク大学で経済学部の教授を務めるレイチェルと、その恋人のニック。ニックの親友の結婚式に出席するためにシンガポールへ行くことになったレイチェルは、飛行機がファーストクラスだったことから、ニックが超お金持ちだったことに気づく。

シンガポール一の超名家の跡取り息子だったニックと、シングルマザーに育てられた生粋のニューヨーカーであるレイチェル。ふたりの恋に次々と襲いかかる障害。

アメリカ人にウチの嫁はつとまらないと考えるニックの家族、そして、超大金持ちの妻の座を狙う女たちからの激しい嫉妬・・・

でも、そういった新鮮味のない昼ドラのようなストーリーに、現代のさまざまな中国系の成功者たちのゴージャスライフが散りばめられると、ハリウッドのセレブライフを見ているときとはまた違った魅力があって…

また、今のハリウッドでは、超資産家の「伝統」を描かないし、出来ない状況でもあるので、お決まりの話のようで、ハリウッド映画としては、意外と新鮮に感じられるのだ。

シンガポールや、中国の現在の成功は、グローバリズムの優等生としてのものだけど、彼らの根本にある「アメリカニズム」とは真逆なものが物語の軸になっているところも面白く、

共に勝者であるもの同士の戦いには陰惨なところがなく、善悪をはっきりさせたがるハリウッド映画にはあまりない、小気味のいい結末も新鮮でした。

日本のバブル時代にこんな映画を一本でも作れていれば・・なんて思ったけど、それが無理だったことも、この映画でよくわかった、という感じ。

キャッチーなオープニングから、鮮やかなエンディングまで、一貫して軽快なストーリー。
レディースデーにぴったりな作品かも!


映像を無駄に盛り込んだだけの、
予告編は見る価値ないのでサントラを!



by yomodalite | 2018-10-04 00:57 | 映画・マンガ・TV | Comments(0)
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クマのプーさんの続編の実写映画。
大人になって妻子とロンドンに暮らすクリストファー・ロビンが、再びプーに出会ったことで、人生が変わっていく、というストーリー。

ベンジャミン・ホフの『タオのプーさん』を読んだときとか、たくさんのプーさんがスケートリンクに舞ったときとか、今まで何度もきっかけがあったはずなのに、実は、これまでクマのプーさんを読んだり見たりしたことが一度もなかったのですが、

最初、おっさんぽい声とイギリス訛りの英語でしゃべるプーさんに、ちょっぴり戸惑ったものの、最近一週間ほど滞在したロンドンの街並みが登場すると、なんだか懐かしさを感じたり、

ロバのイーヨーや、子豚のピグレット、トラのティガーたちが登場すると、徐々に「100エーカーの森」の世界に引き込まれて、実際の旅行ではあまり感じることができなかった、イギリスの田舎の雰囲気にも癒されました。

子供と一緒に観るのに良さそうな映画にみえて、実際は、大人じゃないと楽しめなくて、

プーさんの声も、子役や、少年役の声優じゃなくて、

やっぱり、おっさんの声じゃないと・・って感じでした。

もっとも、私が観たのは字幕版で、吹替版の、まんま半沢直樹らしい堺 雅人さんが相応しいのかどうかはわかりません・・w


監督は、ジョニー・デップがJ.M.バリを演じた
『ネバーランド』のマーク・フォースター!

by yomodalite | 2018-09-25 16:40 | 映画・マンガ・TV | Comments(0)

『カメラを止めるな!』

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特殊歌人の枡野浩一氏が、ツイッターで何度も紹介するだけでなく、何度も足を運んでいることを知って、絶対に見に行こうと思っていたんだけど、大阪上映が始まるまでに前評判がどんどん高くなって、私が見た回では、立見席まで売り切れになっていました。

ネタバレせずに、この映画を語るのは難しいんですが、

ホラーがホントに苦手で、ゾンビの面白さも、怖さやスリルで納涼という感覚もまったくわからないのだけど、この映画はすばらしく清涼感にあふれていて、映画ファンには国境を越えて愛されそうな作品だと思いました。

それと、

そんなに映画は好きじゃないけど、真実が好き!という人にもオススメで、見終わったあと、あちこち巡回して、もう一度あれやこれやのシーンを考えてみると、ますます「わぁーー!」という感情がわき上がってきて、あーー、何度も見に行きたくなるのは、そーゆーことか、なんて思って、またまたじんわりしてしまうかもしれません。

あと、、

エンディングにかかる曲が、えっ!これイイのかな…と思うほどマイケルだっだんだけど、「私もそう思った(もしくは思わなかった)」っていう報告も待ってます(^^)

では、

公式サイトや予告編でなく、ネタバレなしの監督インタビューを!
こちらは、見終わって感染した人向け!


by yomodalite | 2018-08-20 12:36 | 映画・マンガ・TV | Comments(2)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite