タグ:ミステリ・サスペンス ( 27 ) タグの人気記事

戻り川心中/連城三紀彦

戻り川心中 (光文社文庫)

連城 三紀彦/光文社

undefined



藤の香/桔梗の宿/桐の柩/白蓮の寺/戻り川心中の5篇。

帯コピー「我が国のミステリ史上、もっとも美しくたおやかな“名花”」に偽りなし!めったにない傑作です。

★★★★★(満点)

「BLOG MYSTERY NOVELS」
http://ameblo.jp/toki-t/entry-10012949039.html
_____________

【BOOKデータベースより】大正歌壇の寵児・苑田岳葉。二度の心中未遂事件で、二人の女を死に迫いやり、その情死行を歌に遺して自害した天才歌人。岳葉が真に愛したのは?女たちを死なせてまで彼が求めたものとは?歌に秘められた男の野望と道連れにされる女の哀れを描く表題作は、日本推理作家協会賞受賞の不朽の名作。耽美と詩情—ミステリ史上に輝く、花にまつわる傑作五編。


[PR]
by yomodalite | 2007-04-03 21:19 | 文学 | Trackback | Comments(0)

白夜行/東野圭吾

白夜行 (集英社文庫)

東野 圭吾/集英社




同名ドラマと、続編ともいえる『幻夜』読了後に読んだせいか、雪穂と亮司の特異な愛の物語よりも、雪穂を主人公にした特異なミステリーという印象を受けました。血も、暗黒街もなく、物語の発端では、主人公二人が小学生という舞台設定、主役の内面を

描かないにも関わらず、決して少なくない登場人物にも無駄がない緻密な構成は、再再読に堪える傑作です。

「あたしの上には太陽なんかなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。太陽ほど明るくはないけれど、あたしには十分だった。」(雪穂のセリフ

下記は、http://from1985.pekori.to/keigotaku/review/byakuya1.html 参考

1973(昭和48)年10月、近鉄布施駅近くの廃墟ビルで、質屋の店主、桐原洋介が殺害された。足取り捜査の結果、質店の顧客である西本文代に嫌疑が掛けられるが、アリバイが成立する。捜査の手は、文代と親しくしていた雑貨商・洋介の妻・質店の使用人にも及ぶ。中でも、雑貨商の容疑は極めて濃厚なものであったが、渦中に事故死を遂げた。

翌年、事件が迷宮入りの様相を呈し始めた頃に、容疑者の1人であった文代も一酸化炭素中毒で亡くなる。現場の状況は自殺の可能性を伺わせたが、特定には至らなかった。

被害者の息子である亮司と、文代の娘、雪穂は、共に、幼くして親を失うと言う逆境の中で、それぞれの人生を歩み始める。深い愛憎が織り成す複雑な人間模様、度重なる不可解な事件、息詰まる日々の繰り返しであった19年後の世界に、彼らの瞳は何を捉えていただろうか?

暗い目をした寡黙な少年、桐原亮司と、際立った美貌で周囲を魅了し続ける少女、西本雪穂—、主人公2人の成長と変遷の系譜が、緻密な構成と巧みな筆致で描かれる長編傑作ミステリ。

西本(唐沢・高宮・篠塚)雪穂/桐原洋介刺殺事件時は小学5年生
桐原亮司/桐原洋介刺殺事件時は小学5年生

笹垣潤三/大阪府警捜査一課の刑事、笹垣克子/笹垣潤三の妻、塚班長/大阪府警捜査一課勤務、松野秀臣教授/大阪府監察医、古賀刑事/大阪府警捜査一課勤務、小林刑事/大阪府警捜査一課勤務、桐原洋介/質店「きりはら」の店主・亮司の父親、桐原弥生子/亮司の母親、松浦勇/質店「きりはら」の店長、西本文代/雪穂の母親・うどん屋「きく屋」の店員、木下弓枝/西本文代のアリバイ証人、寺崎忠夫/雑貨商(店名は「アゲハ商事」)・「きく屋」の常連客、田川敏夫/不動産業・西本母娘が入居する「吉田ハイツ」を管理、唐沢礼子/雪穂の継母・雪穂の実父の縁者、秋吉雄一/桐原亮司の中学(大江中学)時代の同級生・カメラを趣味にしている、菊池文彦/桐原亮司の中学時代の同級生・弟は桐原洋介刺殺事件の第一発見者、牟田俊之/桐原亮司の中学時代の同級生・素行不良で知られる、熊沢教諭 :大江中学の理科教師、川島江利子/唐沢雪穂の中学(清華学園中等部)時代からの友人、藤村都子/唐沢雪穂の中学時代の同級生、園村友彦/桐原亮司の高校(集文館高校)時代の同級生、村下/桐原亮司の高校(集文館高校)時代の友人、園村房子/園村友彦の母親、西口奈美江/大都銀行昭和支店勤務の行員、中道正晴 :北大阪大学工学部の学生・雪穂の家庭教師、篠塚一成 :永明大学経済学部出身・在学中はソシアルダンス部の部長・父親は大手製薬会社、篠塚薬品の重役(伯父が社長)、倉橋香苗/清華女子大のソシアルダンス部に所属、榎本宏/西口奈美江の愛人・ヤクザ、高宮誠/永明大学経済学部出身・在学中はソシアルダンス部の副部長・東西電装東京本社勤務・雪穂の一回目の結婚相手 、高宮頼子/高宮誠の母親、高宮仁一郎/高宮誠の祖父、高宮文子/高宮誠の祖母、三沢千都留/東西電装の派遣社員、中島弘恵/「パソコンショップ MUGEN」の従業員・園村友彦の恋人、金城/榎本宏の知人・パソコンゲームの違法コピーで生計を立てている、成田/東西電装東京本社特許ライセンス部の係長、今枝直巳/探偵事務所を経営、安西徹/ソフトウェア開発会社「メモリックス」の経営者・元プログラマ、篠塚康晴/篠塚薬品の常務取締役・篠塚一成の従兄・雪穂の再婚相手、篠塚総輔/篠塚薬品の社長・康晴の父親、菅原絵里/専門学校生・居酒屋でアルバイトをしている、元岡邦子/精華女子学園出身・インテリアコーディネーター、益田均/大手調査会社勤務、栗原典子/薬剤師・帝都大学付属病院に勤務、藤井保/結婚相談所を介して知り合った栗原典子の交際相手、浜本夏美/雪穂の部下、広田淳子/雪穂の部下、篠塚美佳/篠塚康晴の娘
__________

【メタローグ】 前作「秘密」で、温かくて切ない物語を紡いだ東野圭吾が、今回は読む者の心を冷え冷えと切なくさせる。 1973年に起こった質屋殺しがプロローグ。最後に被害者と会った女がガス中毒死して、事件は迷宮入りする。物語の主人公は、質屋の息子と女の娘だ。当時小学生だった二人が成長し、社会で“活躍”するようになるまでを、世相とともに描ききる。2人の人生は順風満帆ではなく、次々忌まわしい事件が降りかかる……。当然ミステリーだから謎が隠されているわけだが、真相は途中で暗示されてしまう。しかし謎の存在などどうでもよくなるほどのスケールの大きさが読後に残る。(石飛徳樹) (解説・馳 星周)

[PR]
by yomodalite | 2007-03-29 11:40 | 文学 | Trackback | Comments(1)

バラバの方を (トクマ・ノベルズ)

飛鳥部 勝則/徳間書店

undefined



残酷描写には相当弱い方なんですけど、他にはない魅力の作家だと思いました。

__________

【BOOKデータベース】大物画家の私設美術館の開館日。展示室のドアを開けると、そこは…死体の山だった。オープンを祝う(呪う)かのごとく、聖者殉教の絵そのままに、老人や少女が、腸を引き出され、乳房を抉られ、歯を抜かれ、針鼠になり…。「聖エラスムスは腸を引き出されて殺されるであろう。聖セバスティアヌスは矢を突き刺されて…」招待客の新聞記者・持田の許に届いた不気味な手紙は、殺人予告だったのだ。血まみれの悪夢、狂気の大事件の幕が開く。

[PR]
by yomodalite | 2007-03-26 18:48 | 文学 | Trackback | Comments(0)

狂骨の夢/京極夏彦

文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)

京極 夏彦/講談社




古本屋「京極堂」を営み、副業として神主を務める中禅寺秋彦を探偵役とする京極堂シリーズの第三作。今回も摩訶不思議な一連の事件を京極堂が「憑き物落とし」の手法を使って解き明かす。

表題の「狂骨」とは、『今昔百鬼拾遺・下之巻』にある、

「狂骨は井中の白骨なり。
世の諺に甚しき事を
きゃうこつといふも、 このうらみの
はなはだしきよりいふならん」

という妖怪(?)から来ている。つまり、今回のキーワードは骨であり、髑髏である。

時は、昭和二十七年(1952年)、海辺に住む怪奇作家、宇田川崇の妻、朱美が続けて見る奇怪な悪夢−海に沈み、肉は溶け白骨だけになっても海底に沈み続ける。急に浮上し、髑髏だけになって浮かび上がる−。そして生家、故郷、前夫にまつわる忌まわしい記憶と金色の髑髏のイメージ。

朱美から相談を受けた元精神科医の降旗もまた幼少時から髑髏の山の前で交合する男女のイメージに苦悩していて、降旗が寄宿している教会の牧師の白岡もまた何か固着して離れないイメージのため基督教の神を信じきれないでいる。

京極堂の妹で編集者の敦子、作家の関口は宇田川から朱美についての相談を受け、指名によって探偵の榎木津も、そして警視庁の刑事木場は逗子の海に浮かび上がる金色の髑髏、山中での集団自決事件の捜査の過程でこの「事件」に巻き込まれる。

骨と髑髏にとり憑かれた人たちの精神的な呪縛を京極堂が解き明かすことによって「事件」は解決される。京極堂=作者の用意する舞台装置はおどろおどろしいものだが、その解決手法は実はきわめて論理的だ。 フロイト やユングなどの精神分析、脳の機能についての医学の成果などが随所に取り入れられている。

上記は、http://www.honnomushi.com/review/2003_08/0002.htm より

本格推理の傑作!
_____________

[BOOKデータベース]夫を四度殺した女、朱美。極度の強迫観念に脅える元精神科医、降旗。神を信じ得ぬ牧師、白丘。夢と現実の縺れに悩む三人の前に怪事件が続発する。海に漂う金色の髑髏、山中での集団自決。遊民・伊佐間、文士・関口、刑事・木場らも見守るなか、京極堂は憑物を落とせるのか?著者会心のシリーズ第三弾。 (1995/5)

[PR]
by yomodalite | 2007-03-25 10:01 | 文学 | Trackback | Comments(0)

幻夜/東野圭吾

明確ではありませんが、「白夜行」の続編とも言える内容。TVドラマであらすじを知っていた「白夜行」より、こちらを先に読むことにしました。結論として、「幻夜」を楽しむにおいては、順番を重視する必要はなかったと思います。

下記は、http://from1985.pekori.to/keigotaku/review/genya.html より

1995年1月17日午前5時46分に発生した「兵庫県南部地震」が、この地方に住む人々の人生を大きく変容させた。死者6,433名、行方不明者3名、負傷者43,792名という、未曾有の大惨事を生んだこの災害は、後に、「阪神・淡路大震災」と称される事となる。

その前夜、水原雅也の家では、彼の父親である幸夫の通夜が営まれていた。借金を抱えた挙句の自殺だった。 眠れない夜を過ごした雅也に、突然の奇禍が訪れる。轟音・激震・破裂音の果てに、雅也の周囲では、幾つもの瓦礫の山が築かれた。「兵庫県南部地震」の発生であった。

水原家の母屋に寝ていた叔父の俊郎は、梁の下敷きになってぴくりとも動かない。呆然となる雅也だが、叔父の懐から飛び出している書類、父親が残した借用書に気付き、奪い取った。ところが、俊郎は絶命していなかった。動揺した雅也は叔父の頭部を殴打し、殺害してしまう。 「もうここには用はない」と、その場を去ろうとした雅也であったが、彼の目の前には若い女が立っていた。 大震災の混乱の中で出会った男女の、運命の変遷を描く長編サスペンス。

●登場人物一覧/
新海美冬:阪神・淡路大震災の被災者/水原雅也:阪神・淡路大震災の被災者
水原幸夫 :雅也の父親・経営する町工場の業績不振で自殺/米倉俊郎 :雅也の母方の叔父・時計眼鏡の卸売業/米倉佐貴子 :米倉俊郎の娘/小谷信二 :米倉佐貴子の内縁の夫/新海武雄 :美冬の父親・元商社勤務/新海澄子 :美冬の母親/木村 :ビデオの撮影者/藤村奈美恵 :ホステス・被災した木村が身を寄せている/倉沢克子 :テレビ局勤務・レポーター/塩野 :テレビ局勤務・カメラマン/秋村隆治 :高級宝飾店「華屋」の社長/畑山彰子 :高級宝飾店「華屋」の販売員/桜木 :高級宝飾店「華屋」の販売員/中洋一 :高級宝飾店「華屋」のフロア長/浜中順子 :浜中洋一の妻/坂井静子 :高級宝飾店「華屋」の販売員/加藤亘 :警視庁捜査一課の刑事/向井班長 :警視庁捜査一課の刑事/西崎刑事 :警視庁捜査一課に勤務/福田 :フクタ工業の経営者/中川 :フクタ工業の職人/前村 :フクタ工業の職人/安浦達夫 :フクタ工業の元職人/有子 :定食屋「おかだ」の娘/青江真一郎 :美容師/飯塚千絵 :美容師・青江の恋人/曽我孝道 :商社勤務/曽我恭子 :曽我孝道の妻/曽我遙香 :曽我孝道の娘/菅原 :商社勤務・曽我孝道の同僚/神崎 :商社勤務・曽我孝道の元同僚/坂本 :新海夫妻が借りていたアパートの家主/浜田美香 :美容室「モン・アミ」の従業員/中野亜美 :美容室「モン・アミ」の従業員/緒方刑事 :玉川署勤務/桑野刑事 :玉川署勤務/倉田頼江 :秋村隆治の実姉/倉田茂樹 :頼江のの航空工学博士/倉田光一 :頼江の息子・医師/草野 :倉田茂樹の助手/長井夫妻 :新海武雄・澄子夫妻の元隣人/中越慎太郎 :京都の土産物屋「ミツヤ工芸」店主/深沢元教諭・「深沢書店」店主 :/日下部 :雅也の取引相手/野瀬真奈美 :家具メーカーのショールームに勤務・新海美冬の元同僚/西部春子 :秋村隆治宅の家政婦/富岡刑事 :生活安全課勤務
______________

【出版社/著者からの内容紹介】 1995年、西宮。父の通夜の翌朝起きた未曾有の大地震。狂騒の中、男と女は出会った。美しく冷徹なヒロインと、彼女の意のままに動く男。女の過去に疑念を持つ刑事。あの『白夜行』の衝撃が蘇る!




[PR]
by yomodalite | 2007-03-21 17:41 | 文学 | Trackback | Comments(0)

嗤う伊右衛門/京極夏彦

嗤う伊右衛門 (角川文庫)

京極 夏彦/角川書店



タイトルの印象とは異なり、大人が泣ける悲恋物語。お岩の美しさを描き、伊右衛門のみならず登場人物の魅力は格段に増している。

物語のリズム感も素晴らしい、めったにない傑作!

★★★★★(満点)
_________

【Amazon.co.jp】ミステリー作家京極夏彦が、斬新な解釈を施して現代に蘇らせた「四谷怪談」。4世鶴屋南北の最高傑作とされる『東海道四谷怪談』とは趣の異なる、凛とした岩の姿が強く心に残る作品である。直助やお袖、宅悦や喜兵衛、お梅といった南北版の登場人物に、自身の著作『巷説百物語』の主人公又市をからませながら、伊右衛門とお岩が繰り広げる凄惨な怪談話を、悲恋の物語へと昇華させている。第25回泉鏡花文学賞受賞作品。

小股潜りの又市は、足力按摩の宅悦に、民谷又左衛門の娘、岩の仲人口を頼まれる。娘を手ごめにされた薬種問屋の依頼を受け、御先手組与力の伊東喜兵衛に直談判した際、窮地に立たされた又市らを救ったのが又左衛門だった。不慮の事故で隠居を余儀なくされた又左衛門は、家名断絶の危機にあるというのだ。しかし、疱瘡(ほうそう)を患う岩の顔は崩れ、髪も抜け落ち、腰も曲がるほど醜くなっていた。

岩を裏切る極悪人である南北版の伊右衛門を、著者は大胆にも、運命に翻弄される不器用で実直な侍として描く。また、幽霊や怪異を持ち出すことなく、人間の心のおぞましさを際立たせることよって、最大の恐怖を生み出しているのも大きく異なる点だ。首を吊った妹の仇を討つ直助の慟哭、喜兵衛に犯されたお梅の悲劇、悪逆非道な喜兵衛の卑劣さ、「伊右衛門様は何故幸せにならぬ」と叫びながら鬼女と化す岩の狂気。彼らの情念のおどろおどろしさを重層的に、丹念に描写することによって、著者は奥行きの深い、きわめて現代的な怪談を作りあげている。(中島正敏)


[PR]
by yomodalite | 2007-03-17 20:36 | 文学 | Trackback | Comments(0)
めったにない傑作。ミステリーの枠を遥かに超えた水準の本格小説

日本のドストエフスキーという形容に偽りなく、最重量級の上下刊ですが、読了後も物語から離れがたい程でした。

著者は、3年半に渡り、グリコ森永事件の犯人逮捕の誤報を出した毎日新聞を取材したらしいですが、実際の事件の真相に迫ったかどうかは、もはや関係ないでしょう。

_____________

【MARCデータベース】「要求は20億。人質は350万klのビールだ。金が支払われない場合、人質は死ぬ。話は以上だ。」 一兆円企業・日之出麦酒を狙った未曽有の企業テロはなぜ起こったか。男たちを呑み込む闇社会の凄絶な営みと暴力を描く。
[PR]
by yomodalite | 2007-03-14 15:13 | 文学 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite