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何かとやらなきゃいけないことが迫ってきて、色々とあせってしまうことの多い年末ですが、冬空に似合う映画を見てきました。

最初、タイトルを見たときは、物心両面で支えていた弟テオとの手紙を通して、ゴッホの人生を描く、これまでにもあったような物語を想像していたのですが、全然そうではなくて・・・

ゴッホの絵に描かれていた人々が、ゴッホのタッチそのままのアニメーションになって、死の真相を探るというアートサスペンス。


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(郵便配達人ルーラン)


友人だった郵便配達人ルーランは、1年ほど前に自殺したゴッホが弟テオに宛てて書いた手紙を出し忘れていて、息子のアルマン・ルーランに手紙を届けてほしいという。


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(アルマン・ルーラン)


父の願いを聞き入れた息子アルマンは、テオの消息をつかめないまま、パリへ旅立ち、画材商のタンギー爺さんを訪ねると、兄の死にうちひしがれたテオは、半年後、後を追うように亡くなっていた。


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(タンギー爺さん)


ゴッホの最期を知るうちに、その死に疑問を抱くようになったアルマンは、精神科の主治医だったポール・ガシェや、


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(ポール・ガシェ)


その娘マルグリットに会い、一般的には銃による「自殺」とされているゴッホの死に、不可解な事実が隠されていたことを突き止め・・・。


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(マルグリット・ガシェ)


ゴーギャンとの友情が破綻し、耳切り事件を起こしたことはよく取り上げられますが、アルルの村での生活や、村人との交流、そしてあの絵のモデルたちとの関係を通して、彼の日常や、その狂気についても、これまでとは少し違う、ゴッホに出会えて、

エンデイングで、Don McLeanでおなじみの「Starry, Starry Night」のカバーが流れ、映画館を出て家に着くまでの寒空が少しだけ輝いて見えました。





この映画は画面に字幕が入らない方がキレイなので、吹替版の方がいいかも(主役のアルマンの声は山田孝之!)。また、通常のシネマサイズではなく(4:3)、油絵タッチのアニメなので、劇場ではいつもより前方の席をオススメします。

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by yomodalite | 2017-12-28 10:37 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

Merry Christmas!!

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年々クリスマスを楽しむ余裕がなくなっている私なんですが・・・



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以上、グランフロント大阪のイブの夜の風景でした。



お仕事ばっかりだったという人にも
良さげな癒し系のクリスマスソング






これは、ちょっぴり哀しい曲だけど・・・
(→ 歌詞和訳)







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by yomodalite | 2017-12-25 01:00 | 日常と写真 | Trackback | Comments(0)

和訳 “In The Closet”

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『インヴィンシブル』の和訳が終了したので、今後はこれまでどおり、ゆっくりではありますが、『デンジャラス』や『ヒストリー』も完訳(MJ作のみ)を目指そうと思います。


それで、まず最初に、と思ったのが「In The Closet」。マイケルの曲に「エロ」が登場した初めての曲ですね。


最近は無宗教者の比率が高くなっていると言われるアメリカですが、かつては国民の80%がクリスチャンで、中でもプロテスタントの比率が高かったのですが、同じプロテスタントでも、黒人が多く通う教会と白人の教会には大きな違いがありました。


奴隷としてアメリカ大陸に連行された黒人は、苦しい状況の中で、聖書の福音(ゴスペル)に救いを求め、言語を剥奪された彼らは、音楽によって神を賛美するようになっていく。


そして、ゴスペル(福音音楽)は、リズム・アンド・ブルース(R&B)へと発展し、徐々により都会的な音楽へと変化していったのですが、R&Bにエロい歌詞が多いのは、黒人の宗教観には、愛と性は分離できないもので、SEXの快楽の中にも神の恵みを感じる、ということもあるようです。


しかし、それは性欲や快楽を悪とみなし、禁欲に価値を見出す白人プロテスタントの宗教観とは相容れないもので、白人の黒人への差別や、黒人と白人が聴く音楽が異なっていた背景には、そういった宗教や文化の違いといった要因もあったんですね。


でも、エルヴィス・プレスリーが黒人音楽を取り入れ、80年代には、マイケルやプリンスといったティーンエイジャーの白人にも受け入れられる黒人スターも登場したことで(音楽における)「人種の壁」がなくなった、と言われたわけですが、


アルバム『スリラー』や『バッド』に「エロい歌詞」がなかったのは、マイケル自身の個性や、当時の彼の宗教の教義だけではなく、白人リスナーを取り込むための「戦略」でもあったと思います。


一方、愛と性を分離しないという、これまでの黒人スピリットを踏襲していたプリンスの大ヒットアルバム『パープルレイン』には、相当際どい歌詞もあり、娘が聴いていた曲の内容に驚いた、当時の副大統領の妻ティッパー・ゴアに、卑猥な表現のある歌詞の曲を排除するための委員会を設立させ、その後のR&Bのアルバムにはほとんど「ペアレンタル・アドバイザリー」というステッカーが貼られることになりました。




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「In The Closet」の話に戻りますが、


In The Closet には、自己の真の姿を隠すといった意味があり、同性愛を秘密にしているというスラングにもなっていることから、マイケル自身の恋愛対象について想像をかき立てられるタイトルではあるのですが、ここで表現されているのは、マイケル自身の “秘密” ではありません。


そもそも、愛や平和のメッセンジャーというイメージが強いマイケルには、いわゆる “ラブソング” はすごく少なくて、特に、女性のきもちを掬いとってくれたと感じるような内容は皆無といえるほどなのですが、


この曲の歌詞も、 “女性から男性への欲望” は隠さないで欲しいけど、ふたりの関係は “秘密” にして欲しい・・・という身も蓋もない内容でw


ショートフィルムでのマイケルの美しさにはうっとりはするものの、おそらく多くの女性はこの曲を聴いて、エッチな気分にはならないし、愛も感じられないのではないでしょうか。


この曲は、多くのR&Bのように、性愛を描いてはいてもロマンティックな “ラブソング” ではなく、日常的でどこか殺伐とした、ありふれた男女のSEXそのものの感覚であり、多くの人が、本当は愛とは無関係に望んでいる快感への欲望そのもの。


つまり、それこそが人々が “隠しているもの” (In The Closet)で、これまで、誰も歌にしなかったこと・・・


踊りたいと思う気持ちに理由はいらないし、「そこが疼けば、愛撫が必要」なんですけどね。



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また、艶かしい女性の声は、ショートフィルムでは、共演者のナオミ・キャンベルですが、発売当時はミステリーガールとして名を伏せられていたCDの女性の声は、女優からモナコ公妃になったグレース・ケリーの3人の子供の末っ子である、ステファニー公女。


グレース公妃が亡くなった自動車事故の際に同乗していた彼女は、10代の頃から、数々の男性との噂が報じられるなどゴシップ雑誌を賑わすことも多く、当時は、公室のボディガードと未婚のまま2人の子供をもうけたことも話題になっていました。


聴き比べてみると、セレブリティで白人のステファニーの方が、より「エロい」という点も、人種への偏見と戦ったマイケルの戦略というか、


定番という意味での “王道” ではなく、道なき道を歩んで王となった “覇道” も感じられて・・・エロい気分にはならないものの、とにかく色々と「感じてしまう」曲ですよね!






In The Closet


[Spoken Intro : Princess Stephanie of Monaco]

There's something I have to say to you

If you promise you'll understand

I cannot contain myself when in your presence

I'm so humble

Touch me

Don't hide our love

Woman to man


[ステファニー皇女]

あなたに言わなくちゃ

わかってくれるって約束してくれるわよね

あなたの前では、自分を抑えることができなくて

私は触れられることを

卑しく求めてる

ふたりの愛は隠せない

女から男への欲望も


[Verse 1 : Michael Jackson]

She just a lover(*)

Who’s doing me by

It's worth the giving

It's worth the try

You cannot cleave it

Or put it in the furnace

You cannot wet it

You cannot burn it


[マイケル]

彼女はいわゆる愛人(*)

僕が求めたことを与えてくれる

やってみよう

引き裂こうとしたり

無理やり押し込もうとするんじゃなくね

濡れなければ

燃えることもできないのさ


[Refrain : Michael Jackson]

She wants to give it

(She wants to give it

(Ahh she wants to give it)

Dare me

(She wants to give it)

(Ahh, she wants to give it)

She wants to give it

Yeah

(Ahh, she wants to give it)

(She wants to give it)

(Ahh she wants to give it)


彼女がそれを求めてる

彼女がしたがっているんだ

彼女が僕にしたいんだ・・・

僕に挑むように

そう、彼女が求めているんだ

彼女が求めてる


[Verse 2: Michael Jackson]

It's just a feeling

You have to soothe it

You can't neglect it

You can't abuse it

It's just desire

You cannot waste it

Then if you want it

Then won't you taste it


それはまさに感覚なんだから

鎮めてあげなきゃ

無視しちゃいけないけど

暴走するのもだめ

それが欲望ってものなんだから

無駄にするんじゃなく

欲しいんだったら、

ちゃんと味わえばいい


[Refrain : Michael Jackson]

She wants to give it

(She wants to give it)

Ahh she wants to give it)

Dare me

(She wants to give it

(Ahh she wants to give it)

She wants to give it

(She wants to give it Yeah)

(Ahh she wants to give it No No)

(She wants to give it)

(Ahh she wants to give it)


彼女がそれを求めてる

彼女がしたがっているんだ

彼女が僕にしたいんだ・・・

僕に挑むように

そう、彼女が求めてる

彼女が求めているんだ


[Pre-Chorus : Princess Stephanie of Monaco]

One thing in life you must understand

The truth of lust, Woman to man

So open the door and you will see

There are no secrets

Make your move

Set me free


人生の中で理解しておくことのひとつは

女も男への欲望があるってこと

そう、扉を開けてみればわかるはず

隠すことなんてない

あなたがしたいように

私を自由にして


[Chorus : Michael Jackson]

Because there's somethin about you baby

That makes me want to give it to you

I swear

There's somethin about you baby


ベイビー、君には何かがあって

それで、僕はその気になってしまうんだ

本当だよ

君には何かあるよね


Just promise me whatever we say

Or whatever we do to each other

For now we will be making a vow, to just

Keep it in the closet


約束して

僕たちが話したことや、したことを

今は、僕たちだけの

秘密にすると誓って


[Verse 4 : Michael Jackson + Princess Stephanie]

If you can get it

It's worth a try

I really want it

I can't deny

It's just desire

I really love it


もし、それを君がわかってくれるのなら

試してみる価値がある

僕は本当にしたいし

拒むなんてできない

それは、まさに欲望

そういうのが好きなんだ


'Cause if it's aching

You have to rub it


そこが疼いたのなら

愛撫が必要なのよ


[Refrain: Michael Jackson]

She wants to give it

(She wants to give it

Ahh she wants to give it)

(Dare me)

(She wants to give it

Ahh she wants to give it)

She wants to give it

(She wants to give it)

Yeah

(Ahh she wants to give it)

(She wants to give it

(Ahh she wants to give it)


彼女はしたがってる

(彼女はしたがってる、

ああ、彼女はしたがってるんだ・・)


[Chorus : Princess Stephanie of Monaco]

Just open the door and you will see

This passion burns inside of me

Don't say to me

You'll never tell

Touch me there

Make the move

Cast the spell


扉を開けてみれば、わかるはず

私の中に燃えるような情熱があることを

気がつかないなんて言わないで

私のそこに触れて

したいようにして

魔法にかけて


[Chorus: Michael Jackson]

Because there's something about you baby

That makes me want to give it to you

I swear there's something about you baby

That makes me want

Just promise me whatever we say

Or do to each other

We make a vow for now to just

Keep it in the closet


ベイビー、君には何かがあって

それで、僕はその気になってしまうんだ

本当だよ。君には何かあるよね

約束して

僕たちが話したことや、したことを

今は、僕たちだけの秘密にすると


For now we'll make a vow, to just

Keep it in the closet


今は、僕たちだけの秘密にするって


Because there's something about you baby

That makes me want to give it to you

Because there's something about you baby

That makes me want to give it to you

I swear

There's something about you baby

That makes me want to give it to you


I swear there's something about you baby

That makes me want to give it to you

There's something about you baby

That makes me want to give it to you

There's something about you baby

That makes me want to give it to you


Just promise me whatever we say

Or whatever we do to each other

For now we'll make a vow to just

Keep it in the closet


She wants to give It

She wants to give it

She wants to give it

Ahh, she wants to give it

She wants to give it

Ahh, she wants to give it

She wants to give it

Ahh, she wants to give it

She wants to give it

Ahh, she wants to give it

She wants to give it

She wants to give it

Ahh, she wants to give it

She wants to give it

She wants to give it

She wants to give it

She wants to give it

Ahh, she wants to give it


(訳:yomodalite)



(*)「あなたとマイケル・ジャクソンが殴り合いをしたらどちらが勝つ?」と記者に聞かれたとき、プリンスは、「マイケルは戦う人ではなく、愛する人だよ(Michael is not a fighter he is a lover)」と答えていて、それは、マイケルがポールとデュエットした「Girl is mine」での、”Paul, I think I told you. I'm a lover not a fighter” の引用でもあるんですが、

上記の素敵な記事の中でも、記者が下品な意味にとって笑ったと書かれていますが、一般的に「lover」は「愛する人」とか「愛に生きる人」「恋人」というような意味ではなく、「セックスフレンド」という意味合いが強く、マイケルも、ここではそういった意味で使っていると思います。


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by yomodalite | 2017-12-18 22:31 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(0)
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アナザーストーリーズ 運命の分岐点「浅田真央 伝説のソチ五輪」
浅田真央ほど、何度も泣かせられたスケーターはもう二度と現れないと思うけど、あの皇帝プルシェンコが絶賛するわ、ソチで金メダルをとったソトニコワと、コーチのタラソワまでもが泣きながら語るんだもん。私が番組中ずっと号泣してたってしかたないよね。

11日(月)午後再放送

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by yomodalite | 2017-12-10 23:28 | 日常と写真 | Trackback | Comments(0)
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十代のときに『エル・トポ』を見たときは、後々、ホドロフスキーのことがこんなに好きになるなんて思ってもみなかったのだけど、

全世界驚愕!ホドロフスキー88歳にして第2黄金期へ。ひょっとしたら50本ぐらい楽勝かも知れない自伝シリーズ第2作は「最も元気な前衛映画」! 

という、菊地成孔氏のコメントに完全に同意しますw

主要スタッフや、キャストを集め、絵コンテ迄制作されながら、制作が中止された映画『DUNE』の始まりから、後世の映画界への影響についての証言といった貴重なエピソードだけでなく、ホドロフスキーのしゃべりの上手さに引き込まれる傑作ドキュメンタリー『ホドロフスキーのDUNE』のあと、すっかりその魅力にまいってしまっていた私ですが、本作は、超絶面白い自伝をすばらしく映像化した『リアリティのダンス』の待ちに待った続編で、

前作で少年時代のホドロフスキーを演じた映画初出演の美少年は今回も登場し、父親と青年期以降のホドロフスキーをふたりの息子が演じ(ホドロフスキー役の息子が、父以外でもっとも影響を受けたのは「座頭市」と「子連れ狼」!)、そして、あのオペラが上手な母親は、今回、青年期のホドロフスキーの恋人の二役を演じ分け、制作費はクラウドファンディングで調達したという、低予算映画なのですが、

何百億円もかかっているハリウッド映画よりも、ずっと芳醇な世界に浸れました。

こちらは、劇場で買った「Present」という本。


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若者の力になり、誰かの役に立つように、とホドロフスキーがTwitterに投稿した、200の言葉がまとめられています。


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他にも、

うちの猫が枯葉を追いかけている。
私は自分にある思い込みを想う。
波はひとつとして繰り返されることがない。
私だけが私を繰り返している。

とか、

いつでも自分自身であるように、
たくさん変わりなさい。

とか、もうどのページを開いても珠玉の言葉ばかり!

スカパー!

冬の5大テーマ祭り「映画」をもっと見る

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by yomodalite | 2017-12-07 15:06 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)
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WOWOWで偶然見た、『キー・アンド・ピール』という冠番組をもつ黒人コメディアンコンビが主演の映画。

ロサンゼルス郊外に暮らす平凡な青年、レル(ジョーダン・ピール)は、恋人に振られ、引きこもり状態だったものの、仲良しのいとこで、妻と娘をこよなく愛する真面目な常識人クラレンス(キーガン=マイケル・キー)が訪ねてみると、レルはすでに失恋から立ち直っていて、たまたま拾った子猫に、ハワイ語で「涼風」の意味もつ「キアヌ」と名付け、そのキュートさに夢中になっていた。クラレンスの妻ハンナと娘が、友人のスペンサー一家と週末旅行に出掛けると、家族から解放されたクラレンスとレルは仲良く映画館へ。しかし、夜、レルの家へ戻ってみると、部屋は荒らされ、キアヌの姿はなかった。隣に住むドラッグの売人に、怪しい奴が来なかったかと問い詰めると、麻薬取引の縄張り争いでトラブったグループ「ブリップス」が犯人に浮上。愛するキアヌを取り戻すため、レルとクラレンスはブリップス一味のたまり場へと乗り込み、ギャング同士の抗争に巻き込まれていく・・・

といったストーリーで、子猫とブラックカルチャーが好きな人には、ちょっぴり楽しめそうな2016年の米国のコメディなんですが、

人種間の溝がいっそう深まったと言われた、ヒラリーとトランプによる熾烈な大統領選挙の最中に封切られたこの映画には、ある意味、白人至上主義に火をつけることになった、ギャングやドラッグといった都市文化をフューチャーした黒人分離主義的なラップミュージックによって蔓延した黒人のイメージを覆して、笑いにし、全体を通して、人々の間の緊張や分断を和らげるといった意図が感じられ、

ジョージ・マイケルを神と仰ぐクラレンスが、黒人がやっている音楽にしか興味のない若い世代の黒人に、ジョージの音楽を教えるなど、この映画では、ジョージの曲が重要な場面のネタになっているだけでなく、

映画のコンセプト自体が、白人アーティストとして史上初の最優秀R&B男性アーティストと、最優秀R&Bアルバムを受賞した(しかも、『BAD』のマイケルと『Don’t Be Cruel』のボビー・ブラウンという黒人のスーパースターを抑えて!)ジョージ・マイケル無しではありえなかったという内容なんですね。

マイケルが黒人音楽の垣根を壊したと言われていた時代、ジョージも白人の枠を超えて、黒人社会に愛されていたということを思い出させてくれるような映画が、2015年から制作され、2016年のジョージが亡くなる数ヶ月前に公開されていたなんて・・・

私には、子猫のキアヌの可愛さ以上に、ほんのりと心が温かくなった映画でした。





映画で使用された曲の中から、
クラレンスが怪しげな解説をしていた「Father Figure」をライブVerで。




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by yomodalite | 2017-12-04 19:32 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(3)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite