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共産中国はアメリカがつくった-G・マーシャルの背信外交

ジョゼフ・マッカーシー,副島 隆彦,本原 俊裕/成甲書房




非常に重要な本。安易な特定アジア批判に熱中することが、いかに間違った外交意識を生み出すか、現在の日本が陥っている状態への警告をうながす書。翻訳本のタイトルはそれを明確に伝えている。もっともっと話題にすべき。

★★★★☆

世相のウラを読む(132) 拉致問題のウラに隠された真実

(引用開始)

六カ国協議は一向に進展しない。しかも、わが国の悲願である拉致問題解決はこのところ協議されないし、議題にさえのぼらない。これは事実である。後で日本を除く関係者がどのように言い繕おうとも以前の協議合意後の声明文の中にも盛り込まれなかったのだから、今後も取り上げられない事は明らかだ。その原因はどこにあるか。新聞・テレビの分析はいずれも的外れだ。
 
この原因は、アメリカ政府が本気で拉致問題を解決しようする意思がないからだ。それはなぜか。アメリカ国民は拉致被害者に対して大変好意的ではなかったか。そのアメリカ政府がなぜ本気にならないのか。その事を理解するためには、ある事実を知る必要がある。それは、北朝鮮という国はアメリカ政府が間接的に作った国だからだ。
 
へえ、そんなバカな、と思う人がほとんどだろう。だが、これは真実なのである。まず第一に知らなければならない事は、「共産中国はアメリカが作った」(ジョゼフ・マッカーシー米上院議員の著作)という書物が存在することだ。また、これを裏付ける資料が最近出てきた。それは「ヴェノナ文書」というものだ。これは、アメリカと旧ソ連の間で交わされた暗号電報を、1930年代から1940年代にかけて傍受し、暗号を解読したアメリカ国家安全保障局(NSA)の記録文書である。コラム子は原書でこれを入手した。いつか機会が出来れば誰かに翻訳して貰いたいと思っている。
 
長らくこの文書は極秘扱いされ、噂になったことはあるが真相が明らかになるには至らなかった。それが、ついに1995年7月11日公開された。ロシアと米国の資料がつき合わされ、かつての米国地下共産党の活動が明らかになり始めた。米国地下共産党は民主党を隠れ蓑にして議会に入り込んでいたほか、政府中枢部に浸透し、政策決定にまで深く関わっていた。アメリカにソ連スパイ網が作られていたのである。この文書の存在と公開は米国一般市民に強い衝撃を与えた。
 
まずその影響が出たのは、悪名高かった「赤狩りマッカーシズム」が再評価され、正当なものとして認められ始めた事。昔の話で済まなくなったのである。つまりだ、先に挙げたマッカーシー議員の著作は全く正しかった。共産国中国はアメリカがてこ入れし、ルーズヴェルトがクレムリンの共産主義者に売った結果なのだ。どうしてこんな事が起ったのかはこの本の中に詳しく書かれている。

彼ら(ルーズヴェルト及びマーシャル、そして米国地下共産党とクレムリン)の最終目的は極東の共産化という途方もない策謀であった。それが防止されたのはダグラス・マッカーサー将軍並びに日本国民の強い決意のたまものである。マッカーサー将軍という人はこの意味で日本の大恩人なのである。彼は順当であればアメリカ大統領になるはずであった。アイゼンハワーという軍人は、マッカーサーからすればまるで能なしであり、指揮官の器ではない、とその能力を認めていなかった。
 
結果として共産化した中国は、北朝鮮をそそのかして38度線を越境し南朝鮮に攻め込んだ。日本駐留の米軍が迎え撃ったが、本来あるべきはずの米本国からの軍事物資の補給は全くなく、当初は苦戦を強いられたが、次善の策として日本からの補給に切り替え、北朝鮮軍を38度線まで押し戻し、背後にいる中国赤軍をも脅かす情勢となった。これはマッカーサー将軍の優れた戦略能力と、奇跡的に回復していた日本の工業力が背景にある。
 
これを聞いたトルーマン大統領は仰天した。なぜなら北朝鮮の38度線越境はマーシャルを始めとするアメリカ民主党左派リベラルが仕組んだ中国及びソ連との密約の結果であり、朝鮮半島の共産化は既定の事実であったからだ。恐らく爾後日本の共産化は時間の問題であるとふんでいたのだろう。それが阻まれたのだから、トルーマンは慌てた。直ちにマッカーサーを軍司令官から解任し、本国に呼び戻した。しかし本国では北朝鮮軍を破り中国を慌てさせた手腕に対し、国民の喝采は大変なものであったという。
 
想像するに、以後のマッカーサーに対しての誹謗・中傷や、嫌がらせ、大統領にさせまいとする民主党内の隠れ共産党員の策略は想像を絶するものがあったであろう。もし、彼が大統領になっていれば、ヴェトナム戦争やそれに続く血なまぐさい陰謀、東西冷戦などは起り得なかった。
 
今、アメリカ国民の戦中・戦後の歴史観は大きく変わろうとしている。コラム子がかねてより指摘してきた通り、価値観が180度ひっくり返る日もそれほど遠い事ではない。それに引き換え日本はどうか。北朝鮮の拉致問題一つを取ってみても、真実をつかんで交渉しているとは言い難い。北朝鮮が拉致して連れ帰った日本人は、日本共産化の尖兵にしようと企んだ結果なのだ。アメリカがその事を知らなかったはずがない。そしてそれはアメリカが仕組んだ、中国及びそれに続く北朝鮮の共産化が原因なのだ。そんなアメリカに拉致問題を解決しようとする意思がないのは当たり前である。
 
ではどうすればいいのか。答えは簡単である。アメリカ追随政策を直ちに改め、日本の独自外交を展開すればいいだけである。真に日本の利害をはっきり表明し、言うべき事を言う外交姿勢に改めなければならない。アメリカに脅されて腰を引くような臆病な外交官は直ちにクビにせよ。アメリカナイズされた政治家や学者は売国奴として追放せよ。
 
田中角栄はただ一人独自外交を始めようとしてアメリカ(キッシンジャー)に睨まれ失脚させられた。その片棒を担いだのは自民党内の親アメリカ派と、アメリカにマインドコントロールされたマスコミである。
 
最後に、長くなるが真珠湾奇襲攻撃はルーズヴェルトによって仕組まれた罠であった、と暴露したジョン・コールマン博士の文書から引用する。
「朝鮮戦争が起きると、日本に対するマッカーサーの政策は実質的な成果を上げ、両国に益をもたらした。とりわけ、ワシントンの強い反対を押し切って、幣原喜重郎(しではら きじゅうろう)を超党派内閣の首相として残したその政策は、日米両国民の友好的関係の修復という点で、大きな分岐点(ターニングポイント)となった。1946年4月10日(第一回総選挙の日)には、共産党の立候補者はほとんど落選し、中道政党による新たな政府が復活した。
 
だが、こうした屈辱を甘受するような『中国専門家=チャイナ・ギャング』ではなかった。彼らはマッカーサー将軍の強い反対にもめげず、——連合国の後押しを得て、日本でも『知識人、ビジネスマンも含む、攻撃的国粋主義活動分子』に対して、レーニンのやりかたを思わせるような『粛清=パージ』を展開した。これはトルーマン大統領によって仕向けられた方策だった。

同大統領はマッカーサー将軍による日本とアメリカの関係修復策にことごとく反対した。そして何と言っても、この大統領の名は1945年8月6日の、広島への原爆投下を決定した大統領として、(三日後には長崎への投下も決定している)記憶にとどめられるに違いない。どちらの都市への原爆投下も日本政府が降伏文書に調印することを同意したあとのことだった。
 
計算され尽くしたこの残虐行為で、三十万名(95%が一般市民だった)の日本人が死亡した。『アメリカ人の生命を救う』ため、というその釈明は——就任後、トルーマンも無条件降伏の政策をとり続けた事実と照らし合わせると——まったく筋が通らず、説得力も希薄である。本当に『アメリカ人の生命を救う』ことを望んでいたとすれば、『無条件降伏』つまり、前大統領によって植えつけられた復讐心と憎しみに立脚した政策を撤回すれば、それで事足りたはずである」
 
日本人もここらで、本当の歴史認識と真実に目覚めなければならない。

(引用終了)

【目 次】
第1章 なぜ私はマーシャルを糾弾するのか
第2章 マーシャルと第二戦線
第3章 ベルリンを落とさなかったアメリカ軍
第4章 ヤルタ会談での背信行為
第5章 裏切られた蒋介石
第6章 共産中国はアメリカがつくった
第7章 マーシャルの任務とは何だったのか
第8章 マーシャル=プランの虚妄を暴く
第9章 マーシャル‐アチソンによる謀略戦略

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[内容紹介]共産主義と資本主義の対立による米ソ冷戦は、すべて捏造されたものだった! アメリカを第二次世界大戦の勝利国に導いた英雄、ジョージ・マーシャル国防長官を糾弾。その不可解な政策決定の数々を詳細に解き明かしていく。 ジョージ・マーシャルは、戦後復興計画の「マーシャル・プラン」によりノーベル平和賞を受賞した。マッカーシズム、赤狩り・・・・これらの意図を覆す刺激的な著作。1951年に刊行されたものを、副島氏の監修により復活。

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by yomodalite | 2007-03-23 22:44 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)

これだけは知っておきたい 世界の宗教 知識と謎80 (オトナの常識)

竹内 睦泰/ブックマン社




キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンズー教、ユダヤ教、神道、儒教、道教・・・・上記とゾロアスター教、シーク教、ジャイナ教を加えた世界8大宗教の成り立ちと教えに加え、

世界の新宗教(サイババ〜エホバの証人)、日本の新宗教(仏教系、神道系・・・)、世界の秘密結社と密議、最終章は、日本・ユダヤ同祖論、キリスト日本伝来、死海文書、竹内文書など、、、秘史や、闇の日本史まで。

最後のコラムにはイノキイズムを付け加える程の徹底網羅ぶり。タイトルには、これだけは知っておきたいオトナの常識とありますが、内容はかなりマニアックです。

入門、初伝、中伝、上伝、皆伝、総伝、奥伝、秘伝という章立ては、さすがは元予備校講師!アンチョコとしては、各々の宗教ごとの方が良かったんですが・・。
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[MARCデータベース]世界の多くの人々にとってのアイデンティティーは宗教にあり。宗教を知らずして「国際人」にはなり得ない! 8大宗教から、民族信仰、新宗教、秘密結社まで、世界の宗教の教えや成り立ち、秘史や謎までを徹底紹介。

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by yomodalite | 2007-03-23 21:45 | 宗教・哲学・思想 | Trackback | Comments(0)

若者殺しの時代 (講談社現代新書)

堀井 憲一郎/講談社




若者が消費尽くされた先は、格差社会とナショナリズムの中で戦場に再び送り込まれる。伝統文化への回帰に希望を見いだそう。

若者よ、伝統文化に逃げるのだ!

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[BOOKデータベースより]クリスマスが恋人たちのものになったのは1983年からだ。そしてそれは同時に、若者から金をまきあげようと、日本の社会が動きだす時期でもある。「若者」というカテゴリーを社会が認め、そこに資本を投じ、その資本を回収するために「若者はこうすべきだ」という情報を流し、若い人の行動を誘導しはじめる時期なのである。若い人たちにとって、大きな曲がり角が1983年にあった—80年代に謎あり!ずんずん調べてつきとめた。

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by yomodalite | 2007-03-23 20:09 | 評論・インタヴュー | Trackback | Comments(0)

韓国の悲劇―誰も書かなかった真実 (カッパ・ビジネス)

小室 直樹/光文社

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85年の初版から10年以上再販されていた名著。

現在も読んでも価値がある本です。

【目次】
1/獲物は勝利者に属する—国際政治のダイナミズム
・逆流する日韓二千年史
・すべての不信と誤解は「ごめんなさい」からはじまる
・やさしい帝国主義国、日本がなぜ恨まれるのか
・八月十五日以降も朝鮮には日章旗がひるがえっていた
・韓国の解放は日米の共同統治ではじまった
・朝鮮半島分裂の責任は日本だけにあるのではない
・独立運動二人のリーダーの大喧嘩の罪
・日本はアメリカ軍に韓国をひきわたした

2/二つの「日本・朝鮮同祖論」—古代史が落とす影
・日本の比ではなかったイギリスの帝国主義
・韓国人はなぜ、親米、反日なのか?
・日本に対してだけ感情的になってしまう韓国
・何でも韓国が本家で日本が分家という論理
・無礼というだけで軍事行動を起こした日本の異様さ
・二つの「日本・朝鮮同祖論」の意味
・文化的忘恩こそ対日反感の淵源
・なぜ韓国に天智天皇の銅像がないのか

3/日本人の「うそ」と「善意」—差別と安重根
・かみ合わない日韓の用語意識
・「朝鮮征伐」か「倭乱」か
・日本人は李退渓を通じて朱子学を学んだ
・なぜに日本に宗教がないのか
・結婚する日本の僧侶を見てあきれた韓国人
・日本人が韓国人を理解できない理由
・韓国社会の中で正面衝突する儒教とキリスト教
・日本人の「うそ」が小さな差別を大きくした

4/韓国は日本に迫りつつあるか—躍進経済の手品の種
・韓国の爆発的エネルギーは本物か
・インフレが韓国経済の救世主という矛盾
・韓国を苦しめるべらぼうなウラ金融
・見栄っぱり韓国の経営
・ウォンと円の格差が日韓の経済の差
・名家の美女・韓国と喧嘩だけが強い粗野な男・日本
・日韓の「垂直分業」の実態
・紛争が存在すること自体が必要な日韓関係

5/韓国資本主義の弱点—両班の残滓とハングリー経済
・系図を買えば、名門の子孫になれる日本
・キムチとタクアンほども違う、日本と韓国同族経営の意味
・なぜ韓国の企業で人材が育たないのか
・韓国は両班が特権を教授する階級社会
・韓国人が憧れる働かずして食う生活
・韓国人の労働のエトスはなぜ付焼き刃なのか
・資本主義から遠く隔たった韓国人の意識
・ハングリーでなくなったとき、韓国はどうなるか


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by yomodalite | 2007-03-23 20:02 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)

石の扉―フリーメーソンで読み解く世界 (新潮文庫)

加治 将一/新潮社

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竜馬とグラバーとの関係など、手堅くわかりやすくまとめられていて、司馬遼太郎氏による竜馬や、維新ファンにとっては、真実の竜馬を知るきっかけになりそうな本かも。
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【BOOKデータベース】坂本龍馬の背後にはある秘密結社があった。一介の脱藩浪人の事績としてはあまりにも不自然な船中八策、薩長同盟、大政奉還。ある英国人との関わりから維新史を解き明かし、またピラミッド、十字軍、米国建国等々の謎もこの結社の暗躍を軸に読み解く。国内外の会員たちへの直接取材と綿密な調査によって最大最古の秘密結社フリーメーソンの真実に迫る衝撃のノンフィクション。

【著者略歴 「BOOK著者紹介情報」より】
加治 将一/1948(昭和23)年札幌市生まれ。’78年より15年間、ロサンゼルスで不動産関係の業務に従事。帰国後、執筆開始。
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by yomodalite | 2007-03-23 19:17 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)
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TVドラマの脚本家として、
昭和のTV界で脚光を浴びた著者の略歴に惹かれて読みました。


☆続きを読む!!!
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by yomodalite | 2007-03-23 18:22 | 評論・インタヴュー | Trackback | Comments(0)
f0134963_17485064.jpgかなり多い登場人物。田舎町の盗撮サークルメンバーの周囲に繰り広げられる物語は、今後も加速度的に展開していきそう。本当に決してつまらない訳ではないんだけど、もういいかな〜(笑)他に読みたい本を考えると。

上巻読了後に下巻を読まない決断は初めての決断。
★★★
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【内容「MARC」データベースより】
20世紀最後の夏、神の町で何が起きたのか? 占領下の血塗られた歴史と三つの事件が同時多発的に炸裂する現代小説の問題提起作。『アサヒグラフ』『小説トリッパー』掲載に大幅な加筆をして単行本化。
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by yomodalite | 2007-03-22 19:43 | 文学 | Trackback | Comments(0)
f0134963_1941091.jpg聖書は、日本人にとって非常にわかりにくく、また膨大なので、本著のようなポイントをしぼった解説は非常にわかりやすい。

日本で見るニュースではわからないアメリカの真相にふれている点も興味深い内容。

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【MARCデータベース】
堂々たる政治・経済・軍事大国、アメリカ人の底抜けの明るさ、溢れんばかりのボランティア精神…。アメリカン・パワーの根幹となる「アメリカ魂」、そしてそれを生み出す聖書の論理を解説する。

【著者略歴】
鹿嶋 春平太/1941年生まれ。宗教社会学者。
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by yomodalite | 2007-03-22 19:38 | 宗教・哲学・思想 | Trackback | Comments(0)
鴨志田氏に対して、ミャンマーの元僧侶だった人力車夫の言葉。・・・・・

「顔や体から裕福な匂いがしてるんですよ。やわらかい匂いがしてるんですよ・・・・・・長い間1人でいて、疲れきってよごれて、人を疑うことしかできなくなった青年でも、日本人というのは豊かな匂いがします」〜p68  

さて煮え煮えとは?!

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【出版社/著者からの内容紹介》人生、迷いっぱなし。
飲み始めると脳の中が煮えるまで飲んでしまう。
アジアの街にはそんな僕を許してくれる優しさがある。
韓国の熱血漢、タイの落伍者に毛深い謎の美女、ミャンマーの不思議な老人……
みんな、僕が何者にもなれないことを教えてくれる。

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by yomodalite | 2007-03-21 22:44 | 文学 | Trackback | Comments(0)

幻夜/東野圭吾

明確ではありませんが、「白夜行」の続編とも言える内容。TVドラマであらすじを知っていた「白夜行」より、こちらを先に読むことにしました。結論として、「幻夜」を楽しむにおいては、順番を重視する必要はなかったと思います。

下記は、http://from1985.pekori.to/keigotaku/review/genya.html より

1995年1月17日午前5時46分に発生した「兵庫県南部地震」が、この地方に住む人々の人生を大きく変容させた。死者6,433名、行方不明者3名、負傷者43,792名という、未曾有の大惨事を生んだこの災害は、後に、「阪神・淡路大震災」と称される事となる。

その前夜、水原雅也の家では、彼の父親である幸夫の通夜が営まれていた。借金を抱えた挙句の自殺だった。 眠れない夜を過ごした雅也に、突然の奇禍が訪れる。轟音・激震・破裂音の果てに、雅也の周囲では、幾つもの瓦礫の山が築かれた。「兵庫県南部地震」の発生であった。

水原家の母屋に寝ていた叔父の俊郎は、梁の下敷きになってぴくりとも動かない。呆然となる雅也だが、叔父の懐から飛び出している書類、父親が残した借用書に気付き、奪い取った。ところが、俊郎は絶命していなかった。動揺した雅也は叔父の頭部を殴打し、殺害してしまう。 「もうここには用はない」と、その場を去ろうとした雅也であったが、彼の目の前には若い女が立っていた。 大震災の混乱の中で出会った男女の、運命の変遷を描く長編サスペンス。

●登場人物一覧/
新海美冬:阪神・淡路大震災の被災者/水原雅也:阪神・淡路大震災の被災者
水原幸夫 :雅也の父親・経営する町工場の業績不振で自殺/米倉俊郎 :雅也の母方の叔父・時計眼鏡の卸売業/米倉佐貴子 :米倉俊郎の娘/小谷信二 :米倉佐貴子の内縁の夫/新海武雄 :美冬の父親・元商社勤務/新海澄子 :美冬の母親/木村 :ビデオの撮影者/藤村奈美恵 :ホステス・被災した木村が身を寄せている/倉沢克子 :テレビ局勤務・レポーター/塩野 :テレビ局勤務・カメラマン/秋村隆治 :高級宝飾店「華屋」の社長/畑山彰子 :高級宝飾店「華屋」の販売員/桜木 :高級宝飾店「華屋」の販売員/中洋一 :高級宝飾店「華屋」のフロア長/浜中順子 :浜中洋一の妻/坂井静子 :高級宝飾店「華屋」の販売員/加藤亘 :警視庁捜査一課の刑事/向井班長 :警視庁捜査一課の刑事/西崎刑事 :警視庁捜査一課に勤務/福田 :フクタ工業の経営者/中川 :フクタ工業の職人/前村 :フクタ工業の職人/安浦達夫 :フクタ工業の元職人/有子 :定食屋「おかだ」の娘/青江真一郎 :美容師/飯塚千絵 :美容師・青江の恋人/曽我孝道 :商社勤務/曽我恭子 :曽我孝道の妻/曽我遙香 :曽我孝道の娘/菅原 :商社勤務・曽我孝道の同僚/神崎 :商社勤務・曽我孝道の元同僚/坂本 :新海夫妻が借りていたアパートの家主/浜田美香 :美容室「モン・アミ」の従業員/中野亜美 :美容室「モン・アミ」の従業員/緒方刑事 :玉川署勤務/桑野刑事 :玉川署勤務/倉田頼江 :秋村隆治の実姉/倉田茂樹 :頼江のの航空工学博士/倉田光一 :頼江の息子・医師/草野 :倉田茂樹の助手/長井夫妻 :新海武雄・澄子夫妻の元隣人/中越慎太郎 :京都の土産物屋「ミツヤ工芸」店主/深沢元教諭・「深沢書店」店主 :/日下部 :雅也の取引相手/野瀬真奈美 :家具メーカーのショールームに勤務・新海美冬の元同僚/西部春子 :秋村隆治宅の家政婦/富岡刑事 :生活安全課勤務
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【出版社/著者からの内容紹介】 1995年、西宮。父の通夜の翌朝起きた未曾有の大地震。狂騒の中、男と女は出会った。美しく冷徹なヒロインと、彼女の意のままに動く男。女の過去に疑念を持つ刑事。あの『白夜行』の衝撃が蘇る!




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by yomodalite | 2007-03-21 17:41 | 文学 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite