カテゴリ:☆マイケルの言葉( 73 )

和訳 “Invincible”

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今回は、アルバム「Invincible」のタイトルソングを和訳します。


この曲も、例のごとく誰が誰に言っているのか、混乱するところがある歌詞ですよね。


アルバムタイトルでもあるので、「Invincible」は、マイケル自身のことかと思って歌詞を読むと、インヴィンシブルなのは彼女ということになっていて(she's invincible)、では、自分を無視するツンデレ女に惹かれてしまう心情を歌にしているのかと言うと、そんな恋心を歌っているようには聴こえない。


やはり、これも一般的な恋愛系の曲とは少し違っている曲なのだと思います。


何をどうやっても、自分を理解せず、受け入れようとしない「彼女」は、マイケルの恋愛対象というよりは、音楽評論家とか、ジャーナリスト、TVレポーターなどの存在を思い浮かべるとイメージがつかみやすいのではないでしょうか。(ラップ部分では、芸術の女神という側面も)


そして、そのインヴィンシブルな「彼女」以上に、なぜかw言及されている「彼」は、マイケルと比較されるような存在・・・私は、ここに「プリンス」を当てはめてみると、しっくり来るのではないかと思います。


マイケルの何世代にもわたるアーティスト生活を支えたのは、彼の並外れた歌やダンスの才能とそれにすべてを賭ける情熱、そして世界中の人々への愛・・・だけでなく、彼が世界一負けず嫌いだったからだと思います。


自分ならこれまで誰も到達できなかったような世界一のエンターティナーになれる!


そう信じた彼は、実際にそれを成し遂げたあとも、未来永劫その座に君臨することを望んだという点でも、スゴいとしか言いようがないんですが、同時代的にはもっとも力強くそれを阻もうとしたのが、プリンスだということは説明するまでもないと思います。


青字のRap部分は、マイケルが言わないような言葉遣いですが、ラッパーは、MJに言っているのではなく、MJが子分に言わせている感じですねw


he's buying diamonds and pearls,・・ここは、プリンスのアルバムタイトルで、シングルヒットもした「Diamonds and Pearls」を。そして、he's taking you all across the world, では、やはり、プリンスのアルバム「Around the World in a Day」のタイトルソングが浮かびます。これは、君を1日で世界一周の旅に連れて行く・・みたいな歌詞なんですが、So many trips の「旅」は「ライブツアー」を思い浮かべるといいでしょう。


実際に、二人とも最後までお互いを意識していたことは間違いなく、プリンスにも、しばしば、マイケルを意識していると思われる曲があるんですが、マイケルも、こっそりプリンスをディスっていた(笑)と思うと、このトリッキーな曲がますます味わい深くなるのでは?







“Invincible”


[Verse 1]

well… well…

If I could tear down these walls that keep you and I apart

I know I could claim your heart and our perfect love will start

But girl you just won't approve of the things that I do

When all I do is for you but still you say it ain't cool

If there's somebody else, he can't love you like me

And he says he'll treat you well, he can't treat you like me

And he's buying diamonds and pearls, he can't do it like me

And he's taking you all across the world, he can't trick you like me


さて、さて、

君と僕を隔てるいくつもの壁を壊すことができたら、

僕は君の心を取り戻し、僕らの完全な愛が始まるだろう

でも、ガール、君は僕のすることをまったく認めようとはしない

僕のすることは全部君のためなのに、君はそんなのダメだって言う

他の誰だろうが、僕のように君を愛することはできない

彼が君にごちそうすると言ったって、僕のようにはできない

彼はダイヤモンドや真珠を買ってくれるかもしれないけど

僕のようなやり方はできない

彼は世界のどこにでも君を連れて行ってくれるかもしれないけど

僕のような芸当は出来やしないさ


[Chorus]

So why ain't you feelin' me, she's invincible

But I can do anything, she's invincible

Even when I beg and plead, she's invincible

Girl won't give in to me, she's invincible


それなのに、なぜ僕を感じない?彼女は頑固だね

僕にはどうにも出来ない 彼女は攻略できない

僕が許しを請うようにお願いしても、彼女には通じない

僕を受け入れようとはしない、彼女は鉄の女なのさ


[Verse 2]

Now many times I've told you of all the things I would do

But I can't seem to get through no matter how I try to

So tell me how does it seem that you ain't checking for me

When I know that I could be more than you could ever dream

If there's somebody else, he can't love you like me

And he says he'll treat you well, he can't treat you like me

And he's buying diamonds and pearls, he can't do it like me

And he's taking you all across the world, he can't trick you like me


君には、僕がしたいことはすべて話しただろう

でも、どうやったところで君には通じないし

君は僕が言ってることを調べてみようともしない

僕を知れば、僕が君が今まで思い描いた以上だってわかるのに

他の誰にも僕のように愛することなんてできない

彼が君にごちそうするって言ったって、僕のようにはできない

彼がダイヤモンドや真珠を買ってくれたって、僕みたいにはできない

彼が世界のどこにでも君を連れて行ったところで、僕のような芸当はできない


[Chorus]

So why ain't you feelin' me, she's invincible

But I can do anything, she's invincible

Even when I beg and plead, she's invincible

Girl won't give in to me, she's invincible


それなのに、なぜ僕を感じない?彼女は頑固だね

僕にはどうにも出来ない 彼女は攻略できない

僕が許しを請うようにお願いしても、彼女には通じない

僕を受け入れようとはしない、彼女は鉄の女なのさ


Now some way I'll have to prove all that I said I would do

Giving you everything, fulfilling your fantasy

Then maybe you'll change your mind and finally give in in time

Then I'll be showing you what other men are supposed

To do for you my baby


僕は、自分がこれからやることをなんとか証明してみせるよ

君が夢だと思っているようなことをすべて満たしてあげる

そしたら、君はようやく心変わりして負けを認めてくれるだろう

僕は、他の男がしそうなことはすべて君にみせてあげられるよ


[Rap]

Yo, mami, stop the fronting, I'm real with mine

All the things that I promised, I'll fulfill in time

Chains and the bracelet, got the realest shine

So many trips, ya'll have jetlag and still be fine

You can trip, but this money ain't long enough

He can spit, but his game ain't strong enough

Now the way you resisting, this ain't cool

It's like nothing seems to work, she's invincible


よぉ、上辺だけなんてのはナシだぜ、俺のはマジだから

約束したことはすべてやってやるよ、近いうちにね

ネックレスもブレスレットも、超輝いてるやつを手に入れたぜ

お前は、たくさん旅し過ぎて、時差ぼけしてるけど、まだ元気だろう

ただ、旅は出来ても、金は長続きしそうにないね

悪態つくことはできても、勝負強さが足らねえんだよ

おめえの反抗の仕方は、クールじゃねえな

てめえがやったことなんて無いのと同じ、彼女には通じない


[Chorus][X3]

So why ain't you feelin' me, she's invincible

But I can do anything, she's invincible

Even when I beg and plead, she's invincible

Girl won't give in to me, she's invincible


それなのに、なぜ僕を感じない?彼女は頑固だね

僕にはどうにも出来ない 彼女は攻略できない

僕が許しを請うようにお願いしても、彼女には通じない

僕を受け入れようとはしない、彼女は鉄の女なのさ


(訳:yomodalite)



☆こちらは補足記事です。

和訳 “Invincible” の補足と「Cream」と「This Is It」の類似



Prince - Diamonds and Pearls






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by yomodalite | 2016-07-19 09:23 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(2)

和訳 “Whatever Happens”

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プリンスと並行して、マイケルの訳詞をしていると、ふたりを比較して、思うことが色々とあります。

例えば、エロい内容が多い割には、アメリカ国内で、詩人としても評価されたプリンスに比べ、マイケルに対してそういった評価はあまり聞かないことについてとか・・

確かに、マイケルの詩はあまり文学的ではないというか、『Dancing The Dream』でも、わかりやすく伝えたいという以外の理由では、レトリックが使われていないし、詩の世界だけでなく、テレビに出演したときも、プリンスの方が圧倒的に気が利いたことを言っている。というか、どうして私たちのKINGはあれほどの読書家でありながら、あんなに言葉足らずなの?

と思ったことがあるのは、私だけではないですよね?(笑)

プリンスは、マイケルが憧れたジェームズ・ブラウンのようなダンスもすごく上手くて、大勢の人を躍らせることも出来た。マイケルに憧れたアッシャーや、ジャスティン・ティンバーレイクや、クリス・ブラウンも、ダンスの上手さという点では、マイケルに勝っていたかもしれない。

でも、彼らのダンスは饒舌過ぎて、だから、マイケルのダンスのような「詩」が感じられないのだと思う。

マイケルは、世界で一番多く「I Love You」と言っていたような気がするけど、彼の曲には、いわゆる「ラブソング」と言えるものが少なくて、新生マイケル・ジャクソンを決定づけた「ビリー・ジーン」からずっと、彼は愛を歌っているというよりは、むしろ、愛の消失や、本当の愛ではない、偽物の愛について歌っていることが多いんですよね。

『Whatever Happens』もそういった曲だと思います。

彼の曲の多くがそうであるように、この曲の主語もマイケルではなく、普遍的な男女関係をテーマにしていると思います。

「なにがあっても、この手を離さないで」というのは、本当は「愛の言葉」ではない。それは、ただ相手を縛っているだけ・・・


『Dancing The Dream』に納められた「love」から、私はそんな風に想像をして、ギターの音色だけで「切ない言葉」を紡いできたサンタナと、男ふたりが互いに歩んできた「荒野」から、この曲が創られたのではないかと思いました。最後のふたりの「あいさつ」は、役者がカーテンコールで出てきたような感じでしょうか。

曲の中の「男」は、マイケル自身ではないので、曲調から「僕」ではなく、「俺」にしてみました。

それでは、説明が長くなりましたが「Whatever Happens」の和訳です。



(Fan Made Video)




"Whatever Happens"

He gives another smile, tries to understand her side
To show that he cares
She can't stay in the room
She's consumed with everything that's been goin' on
She says

男は、彼女の気持ちを理解しようと、もう一度微笑みかける
大切に思っているのだと伝えるために
彼女は居たたまれず
何もかもに疲れきって、こう言う

Whatever happens, don't let go of my hand

なにがあっても、この手を離さないで

Everything will be alright, he assures her
But she doesn't hear a word that he say
Preoccupied, she's afraid
Afraid what they've been doing's not right
He doesn't know what to say, so he prays
Whatever, whatever, whatever

すべて上手くいくさ、男はそう保証するが
女は、もう男の言葉に耳を貸せない
夢中になっていたことに不安を感じ
一緒にいたことが間違っていたと悩む
男は、そんな彼女にかける言葉を失い、祈るしかない
何でも、どんなことだって(・・するよ)

Whatever happens, don't let go of my hand
Whatever happens, don't let go of my hand
Whatever happens, don't you let go of my hand

どんなことがあっても、この手を離さないで
なにがあっても、君だけは俺の手を離さないでくれ

Don't let go of my hand
Don't let go of my hand

この手を離さないで

He's working day and night, thinks he'll make her happy
Forgetting all the dreams that he had
He doesn't realize it's not the end of the world
It doesn't have to be that bad
She tried to explain, "It's you that makes me happy,"
Whatever, whatever, whatever

男は、女を幸せにしようと昼も夜も働いている
抱いていた夢もすべて忘れて
この世の終わりというわけでもないのに
男はそうしないわけにはいかない
女は男に言い聞かせる「あなたがいてくれるだけで幸せなのよ」
何でも、どんなことだって(・・するわ)

Whatever happens, don't let go of my hand
See, whatever happens, don't let go of my hand
Whatever happens, don't let go of my hand
See, whatever happens, don't let go of my hand
See, whatever happens, don't you let go of my hand

どんなことがあっても、この手を離さないで
そう、どんなことがあっても、この手を離さないで
どんなことがあっても・・・

See, don't you do it baby
I said yeah
Don't you let go baby
See, you
Don't you do it

そんなことしないだろう、ベイビィ、
そう、
俺から離れるんじゃない、ベイビィ
なぁ、
置いて行かないでくれよ

Whatever happens, just don't let go of, my hand.

何があっても、俺の手だけは離さないでくれ

[Carlos Santana:] Thank you, man!
[Michael Jackson:] Thank you, Carlos!

カルロス・サンタナ「ありがとな!」
マイケル・ジャクソン「ありがとう、カルロス!」

(訳:yomodalite)

気になる点はどんなことでも遠慮なくお知らせくださいね。



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by yomodalite | 2016-07-13 09:02 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(0)

和訳 “You Rock My World”

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☆この曲の解説はこちら・・・


前の記事でも書きましたが、この曲の「You」は、最愛の女性でも、完璧な愛を与えてくれる女性でもないと思いますが、マイケルが歌の中で呼びかけているような「Girl」は、それぞれ自分のことだと考えて良いと思います。


最後が切れていますが、

曲の前に会話が付いてるのがこれしかなくて・・



"You Rock My World"


Oh man! Look at that girl, right there!

Goodness gracious! That girl fine, man!

Look at it, she just too fine! She know she fine too!

She is banging!

She's off the hook!

She looks good, you're right

Hey, I bet you, can't nobody get that girl

Chris, I can get her

You can't get that girl, Mike

I guarantee you can't get that girl!

Watch me get that girl

I bet you never-Neverland, you can't

I can get her

All right! Shomon, then. Shomon!

Watch


(I don't think they're ready for this one

Darkchild… I like that)


クリス:よぉ、見ろよ、あそこにいるあの娘!

優しそうだし、上品な雰囲気、超いいじゃん!

よく見ると、ますますいいね!

自分の魅力をわかってるって感じ!

マイケル:ドンピシャだね!

クリス:サイコー!

マイケル:確かにね、まちがいないよ

クリス:賭けてもいいぜ。誰もあの娘を手にいれられないよ

マイケル:クリス、僕なら彼女を手に入れられるよ

クリス:君には無理だよ、マイク

君があの娘を手にいれられないことは俺が保証する

マイケル:見ててよ、僕があの娘をゲットするのを

クリス:賭けてもいいよ、君には、絶対、ぜぇっーたい無理だって

マイケル:僕は彼女を手に入れるよ

クリス:わかったよ、じゃあ、やってみろよ

マイケル:見てて


(みんなをびっくりさせてやる・・・

ダークチャイルド・・いいんじゃない)(*)


[Verse 1]

My life will never be the same

Because girl, you came and changed

The way I walk

The way I talk


僕の人生は、もう前と同じにはならない

君が現れて、僕の歩き方も

話し方も変えてしまったから


I cannot explain the things I feel for you

But girl, you know it's true

Stay with me, fulfill my dreams

And I'll be all you'll need


君から感じたことを

説明することなんて出来ないよ

ガール、君もそれが本当だってわかるだろう

だからずっとそばにいて、僕の夢をかなえて欲しいんだ

僕もすべて君が望むようにするから


Oh, oh, oh, oh, ooh, it feels so right (Girl)

I've searched for the perfect love all my life (All my Life)

Oh, oh, oh, oh, ooh, it feels like I (Like I)

Have finally found her perfect love is mine

(See, I Finally found, come on, girl)


ああ、まさにこれだよ(ガール)

僕が人生のすべてを賭けて探していた完璧な愛を

見つけられた気がする

とうとう僕のための完璧な愛がね

(そう、ついに見つけたんだ)


[Chorus] 

You rocked my world, you know you did

And everything I own I give (You rocked my world)

The rarest love who'd think I'd find

Someone like you to call mine (You rocked my world)


君は僕を変えてしまった、君もそれをわかっているだろう

僕は君にすべてを捧げなくてはいられない

これほど稀少な愛を、見つけられるだなんて

君のような人を僕のものだと言えるなんて

誰が思っただろう(君は僕を変えてしまった)


In time I knew that love would bring

This happiness to me

I tried to keep my sanity

I waited patiently


いつかは、こんな愛が

僕に幸せを与えてくれるんだってわかってた

ずっと辛抱強く待ち続けたんだ


Girl, you know it seems

My life is so complete

A love that's true because of you

Keep doing what you do


ガール、君もそう思ってくれたら

僕の人生は完璧さ

君への愛こそが真実

ずっとこのままでいて


Oh, oh, oh, oh, who'd think that I (Oh)

Have finally found the perfect love I searched for all

My life (Searched for all my life)

Oh, oh, oh, oh, who'd think I'd find

(Whoa oh oh)

Such a perfect love that's so right

(Whoa, girl)


人生のすべてをかけて求めた完全な愛を

僕が見つけられるだなんて

誰が思っただろう

こんなにも完璧に、素晴らしい愛を


[Chorus]x 3

You rocked my world, you know you did

(Come on, come on, come on, come on)

And everything I own I give

The rarest love who'd think I'd find (Girl)

Someone like you to call mine (You rocked my world)


君は僕の世界を変えた 君もそれをわかっているだろう

僕は君にすべてを捧げなくてはいられない

これほど稀少な愛を、見つけられるだなんて

君のような人を僕のものだと言えるなんて

誰が思っただろう


[Verse]

Girl, I know that this is love

I felt the magic all in the air

And girl, I'll never get enough

That's why I always have to have you here, hoo


ガール、僕は知ってるんだ

これが愛なんだって

すべての空気に魔法が宿っていることを感じる

でもね、ガール、これからもずっと一緒にいてくれなきゃ

僕は永遠に満たされないからね


[Chorus]繰り返し


(訳:yomodalite)

__________________


(*)Darkchild は、ロドニー・ジャーキンスがプロデュースした曲に「お約束」として入っている、彼のシグネチャーなんですが、マイケルは、これをトンデモなくセクシーに言っていますね。


気になる点はいつでも遠慮なくお知らせくださいませ。


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by yomodalite | 2016-07-02 09:00 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(2)
今頃?って言われそうですが、「You Rock My World」の和訳です。


主語や代名詞がわかりにくいことが多いマイケルの詩の中では、すごくわかりやすい詞で、歌詞を読んでいると、すごく甘いラブソングなんですが、曲を聴いていると、完璧な愛を見つけたとか、最愛の女性が見つかった、という感じはあまりしないのではないでしょうか。


歌の前のセリフ部分のコメディタッチも、曲の印象とミスマッチな印象で、ふたりの会話はショートフィルムと同様、仲の良いおとこ同士が街でみかけた女性をナンパしようとする内容ですが、マイケルは照れているというか、イマイチその役に入り込めていないという感じでしゃべっていますよね。このシャイな感じにはグッとくるんですが、


「偉大な俳優と言われた人たちの誰よりもさらに上を行く」(→21歳のマニフェスト)


というほど厳しい研鑽を積んだ結果がこれ?と疑問を抱いた人も少なくないはず(笑)


イマイチなのは、台詞回しだけでなく、ショートフィルムの演技もオカシイですよね? あれは、どう考えてもナンパしに行こうという「顔」じゃないし(笑)。この当時の体調の悪さ、SONYとの対立、カシオ本の記述など・・・あらゆる原因についてずいぶんと長く考えたつもりですが、これまで、語られた物語の中に私が納得できるものはありませんでした。


なぜなら、マイケルがあらゆる意味で万全だったとしても、「ナンパ」や、クリスのコメディタッチも、「完璧な愛を見つけた」という内容も、この曲の雰囲気と合っているとは思えませんし、ショートフィルムだけならいざ知らず、アルバムに納めるときでさえ、曲の前に「ナンパ」というシチュエーションが必要な理由がわかりません。(この「ナンパ」は、フレッド・アステアの有名な「ガールハント・バレエ」に関連しているのかも・・)


初めに、男たちの会話があって、素敵なガールをナンパするというのは、『The Way You Make Me Feel』のヴィデオと似ていて、このときも、マイケルはダンスによって彼女の心をゲットするのですが、マイケルが『Invincible』で到達していた世界は、素敵な女の子をゲットするのとは別の世界で・・・このときのマイケルのチグハグさは、彼が演技が下手とか、キャラ設定が間違ってるというのではなく・・・


演じられるようなモデルが存在しないような「人間」を表現しようとしているからだと思います。


つまり、それは彼が、「マイケル・ジャクソン」の完成形として創造している人物のことなのですが、マイケルが「偉大な俳優と言われた人たちの誰よりもさらに上を行く」ほど演技を学ぼうとした理由は、優れた俳優になりたいと思う人々とは、かなり違ったものでした。


僕は演技を、演じなければならないものだとは思わない。演技というものが、演じているということなら、リアリズムを模倣していることだけど、リアリズムの方を創造すべきなんだよ。それは、演じるではなくて(acting)信じる(believing)と呼ばれるべきなんだ。あのね、僕は演技について考えているとき、いつもそれに反対だった。僕は演じている人(actor)なんか見たくない。僕は信じる人(believer)が見たいんだ。あたりまえのこと(truth)を模倣するような人なんか見たくない。それは、その時点で本当のこと(real)じゃない。1984年「EBONY」インタビュー)

"You Rock My World”のショートフィルムを見た当時、多勢の人が「人間離れした」と感じたのは、彼が自分の演技を「リアリズムの模倣」ではないことを突き詰めたから・・・


なぜなら、完璧な愛が見つかることは、現実に生きる人間には起こりえない。

そして、この曲が、クリスとのコメディタッチの会話から始まるのは、

僕を変えてしまった君(You rocked my world)や、完璧な愛や、稀少な愛(perfect love、rarest love)と歌われている「愛」や「君」が、最愛の女性のことではなく、


ショートフィルムで表現されているように、バディもの、ボーイ・ミーツ・ガール、波止場、ギャング、戦う男・・・といった映画によくある舞台設定、そして最も大きな影響をうけたスターであるフレッド・アステアが引用され、マーロン・ブランドが実際に登場し、物語は「Happy End」を迎えても、エンターテイナーとしての日々や、ショーは常に「To be continued」であるという、


マイケルが人生を捧げた「エンターテイメントの世界」を指しているからでしょう。


甘い言葉が並べられていても、この曲に通底しているリズムが切ないのは、ここまでの彼のストイックな歩みが、そう感じさせるのかもしれません。


和訳の前にずいぶんと長く書いていますが、


時間がかかったのは、和訳ではなくて、この「まえがき」の方でw、


これをどんな風に書こうか、とか、いつ書くべきかとか、どんな感じにして、どの程度の長さにしようか、・・とか、そんなことがいつまで経ってもよくわからなかったうえに、


会話の最後とDarkchild… I like that までをどうするかも、なかなか決心がつかなかったんですよね(まだ悩んでますけどw)。


それでは長くなったので、和訳は次回。




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by yomodalite | 2016-07-01 11:30 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(6)

和訳 “Threatened”

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さて、、「Threatened」の和訳です。


Threatened は、MJの最後のオリジナルアルバムとなった『インヴィンシブル』の最終曲で、Thriller、Gohsts、Is It Scaryなどと同じく、ホラーをテーマにした作品。


Thriller の『THIS IS IT』のヴァージョンでは、Threatenedとのミックスがなされ、ゾンビたちが十字架となり、空から天使のように降りてくる映像は『TII』の中でも突出して美しいイメージとなっていました。



Thriller ”This is it version”

(ゾンビ降誕シーンは4:20~)





MJは当時のインタヴューで、


'Invincible' is just as good or better than 'Thriller', in my true, humble opinion. It has more to offer. Music is what lives and lasts. 'Invincible' has been a great success. When The Nutcracker Suite was first introduced to the world, it totally bombed. What's important is how the story ends.


『インヴィンシブル』は『スリラー』と同じか、それ以上にいいアルバムだよ。控えめに言っても、それが僕の正直な意見だよ。この先もより多くのものが得られるだろう。音楽は生き続けるからね。『インヴィンシブル』は大成功だ。チャイコフスキーの『くるみ割り人形』が最初に世に出たときだって、評判は散々だった。重要なのは、物語がどう終わるかってことなんだ。(2001年「USAToday」)


と、エンディングの重要性についても語っていましたが、『ヒストリー』の最終曲に「スマイル」を選んだMJは、最後のアルバムと考えていた『インヴィンシブル』のエンディングに「スレテンド」を選んだ。。







"Threatened"

written by Michael Jackson, Rodney Jerkins…


[ROD SERLING INTRO]


Tonight’s story is somewhat unique and calls for a different kind of introduction

A monster had arrived in the village

The major ingredient of any recipe for fear is the unknown

And this person or thing is soon to be met

He knows every thought, he can feel every emotion

Oh yes, I did forget something didn’t I? I forgot to introduce you to the monster.


《ロッド・サーリングのナレーション》(*)


「今夜の話は、いささか風変わりなので、いつもとは違う感じで始めましょう。

怪物が村にやってきました。その恐怖は未知数ですが、その人物はまもなくやってきます。彼はあらゆる考えを理解し、どんな感情をも感じとることができるのです。


ああ、大事なことを忘れていましたね。みなさんに怪物を紹介しなくては」


You’re fearing me, ‘cause you know I’m a beast

Watching you when you sleep, when you’re in bed

I’m underneath

You’re trapped in halls, and my face is the walls

I’m the floor when you fall, and when you scream it’s ‘cause of me

I’m the living dead, the dark thoughts in your head

I heard just what you said

That’s why you’ve got to be threatened by me


僕が獣だと知って、君は僕を恐れている

君が寝ているとき、僕は君を見ていて

君がベッドに入るとき、僕はその真下にいる

君が廊下で行き止まれば、その壁には僕の顔が浮かび

君が倒れれば、床には僕がいて、君は僕をみて叫び声をあげる

僕は生きる屍であり、君の頭の中の闇

君が僕に脅えるのは、

僕が君が言ったことをちゃんと聞いていたからさ


[CHORUS]

You should be watching me, you should feel threatened

Why you sleep, why you creep, you should be threatened

Every time your lady speaks she speaks of me, threatened

Half of me you’ll never be, so you should feel threatened by me


[CHORUS]

君は僕に気をつけた方がいい

君は脅えるべきなんだ

どうして寝ていられる? 

コソコソして何になる?

君は恐れるべきだよ

君の女が話しているのはいつも僕のことなんだよ、恐ろしいよね

君は僕の半分にだってなれはしない

だから、君は僕に畏れを感じるべきなんだ


You think you’re by yourself, but it’s my touch you felt

I’m not a ghost from Hell, but I’ve got a spell on you

Your worst nightmare, it's me, I'm everywhere

In one blink I’ll disappear, and then I’ll come back to haunt you

I’m telling you, when you lie under a tomb

I’m the one watching you

That’s why you got to be threatened by me


君はひとりでいると思っていて、僕に触れていることをわかっていない

僕は地獄から来た幽霊じゃないけど、君に呪文をかけたんだ

君の悪夢は、この僕さ 僕はどこにでも現れる

瞬きひとつで姿を消し、また現れては君を悩ませるだろう

君に言っておくけど、君が墓の下に眠るとき

僕はそれを上から見下ろすだろう

だから、君は僕に脅えなければならないのさ


[CHORUS]


[ROD SERLING VERSE]

The unknown monster is about to embark

From a far corner, out of the dark

A nightmare, that’s the case

Never Neverland, that’s the place

This particular monster can read minds

Be in two places at the same time

This is judgement night, execution, slaughter

The devil, ghosts, this monster is torture

You can be sure of one thing, that’s fate

A human presence that you feel is strange

A monster that you can see disappear

A monster, the worst thing to fear.


[ナレーション]

未知なる怪物が暗い物陰から抜け出ようとしています

これはまさしく悪夢です

ネバー、ネバーランドという

永遠に子供の国から来たその怪物は、人の心を読み

ふたつの場所に同時に姿を現すこともできる

処刑か、虐殺か、今夜、審判が行われる

悪魔? 亡霊? この怪物はあなたの心を縛っているもの

ひとつ確実に言えるのは、それも運命であり

人が奇妙だと感じるとき

この怪物は現れ、また消えていく

この怪物こそがもっとも恐ろしいのです


[CHORUS×3]


[ROD SERLING OUTRO]

What you have just witnessed could be the end of a particularly terrifying nightmare.

It isn’t. It’s the beginning.


[ナレーション]

あなたが今目撃したものは、恐ろしい悪夢の終わりだったのでしょうか。

いいえ、それは始まりに過ぎないのです。


(訳:yomodalite)

______________________


(*)ロッド・サーリングのナレーション/アメリカで放映されたSFテレビドラマシリーズ『トライライト・ゾーン』の脚本家。番組の進行役もつとめ、劇中劇の出演者でもあった。



こちらは『トワイライト・ゾーン』の映像を使用した

ちょっぴり興味深い動画

Michael Jackson-Story behind THREATENED






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by yomodalite | 2015-09-01 21:00 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(0)
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こちらは、2009年に「EBONY」のサイトで公開になった、07年のインタビューテープの音声を訳したもので、雑誌に掲載された文章の元になっている話と、掲載されなかった内容が含まれています。

話した内容のすべてではありませんが、MJがノリノリでしゃべっていた感じがわかると思います。

現在のサイトには、この音声は遺されていないのでこの動画は youtube で見つけたものです。スクリプトには不十分な点があるとは思いますが、MJの声を楽しむときの参考にしてください。







(~1:00)

To really go to the root of it, I think you would have to start, I would say when I was – I think I was 8 years old and Sammy Davis Jr. introduced me to Quincy Jones, I’ll never forget it and I heard him say something like that and I just tucked it away subconsciously and never mentioned it – this is the first time I’ve mentioned it other than probably ― but I never thought about seeing Quincy again and so years later Motown was preparing to do this movie called “The Wiz” and it was with Diana Ross, myself, Nipsey Russell and Lena Horne. Barry Gordy recommended that I play the Scarecrow so I did. So we made this film and I enjoyed it and Quincy Jones happened to be the man that was doing the music. I had heard of Quincy before in Indiana as a child, my father use to buy Jazz albums and I knew him as a jazz musician.


元はといえばね、、そろそろ(インタビュー)始めるよ。僕が8歳の頃だったかな、サミー・デイヴィス・ジュニアが僕をクインシー・ジョーンズに紹介してくれたんだ。そのときのことは絶対忘れないね。クインシーがそんな感じこと(訳者注:おそらく褒め言葉)を言ってくれて、僕はその言葉を無意識に心にしまっていて、誰にも言わなかったから、話すのは、これがおそらく初めてじゃないかな。クインシーとまた会うことになるなんて全く思わなかったんだけど、それから何年もたって、モータウンが『The Wiz』という映画の制作に取りかかって、ダイアナ・ロスと、僕、ニプシー・ラッセル、レナ・ホーンが加わって、ベリー・ゴーディーが僕にカカシの役を勧めてくれたから出演したんだ。映画を作るのは楽しかったし、そこで音楽をやっていたのがクインシーだったというわけ。クインシーの名前は、インディアナにいた子供の頃すでに耳にしていた。父がよくジャズのアルバムを買ってたから、彼の事はジャズ・ミュージシャンとして知ってたんだ。


(1:01~2:11)

Rod Temperton came into the studio and he came up with this killer – he’s this little German guy from Worms Germany and this little white guy from Worms Germany comes in with this he comes with this … “doop, dakka dakka doop, dakka dakka dakka doop”, this whole melody and the chorus of “Rock with You” wow! So when I heard that I said, “OK I have to really work now.” So the first thing I presented was “Don’t Stop Til You Get Enough” and that’s what I wrote for … Umm I wrote, “Don’t Stop Til You Get Enough” and I think it was …Gee how many did I do? I think I did three or four on “Off the Wall”. I’ll think of them in a sec. So every time Rod would present something, I would present something and we’d form a kind of friendly competition but I love working like that because I used to read about how Walt Disney used to – if they were working on Bambi or any other animated show they would put a deer in the middle of the floor and make the animators kind of compete for different styles of drawing the deer so whoever had the most stylized affect that Walt liked he would pick that and they would kind of compete. It was like a friendly thing but it was a competition that breeds higher effort. So whenever Rod would bring something, I would bring something, then he would bring something and I would bring something else.


ロッド・テンパートンがスタジオに現れたとき、彼はあのスゴい曲を持ってきたんだ。彼はドイツのボルムス出身の華奢な男で、その、ボルムス出身の華奢な白人男性が持ってきたのが、あの「ドゥ、ダ、ダ、ドゥン、ダ、ダ、ダ、ドゥン」っという、メロディとコーラスも含めた『Rock With You』でさ、僕は「すごい!」って思って、それを聴くなり「僕も今からがんばらなきゃ」と言ったよ。それで、最初に持っていったのが『Don't Stop 'Til You Get Enough』で、どうやって創ったかって言うと…うーーん、とにかく『Don't Stop 'Til You Get Enough』を作曲して… 僕は、何曲書いたんだっけ。『Off The Wall』では、3曲か4曲ぐらい作曲したのかな。うん、そうだね。とにかくロッドが何か出してくると、僕も何か出して、フレンドリーだったけど、争っていたんだよね(大笑い)。そんな感じのやり方が好きなんだよ。ウォルト・ディズニーの仕事ぶりについての本をよく読んでいたんだけど、バンビとか、そういったアニメを作るとき、彼は部屋の真ん中に本物の鹿を連れてきて、アニメーターたちに様々なスタイルの絵を描かせて競わせたらしいんだ。誰が描いたものであろうと、ウォルトは気に入った絵を採用した。それはある種の競争で、友好的ではあるんだけど、やっぱり競争で、それがより良い成果をもたらすんだよね。そんな感じでロッドが何かを持ってきたら、僕も何かを持ってくる。すると彼もまた何かを持ってきて、また僕も何か違うものを持ってくる、ってそんな感じだったんだよね。


(2:12~2:54)

I always want to do music that influence and inspire people. Each generation. I mean let’s face it. Who wants mortality? Everyone wants immortality, wants what you create to live whether it be sculpture or painting, music or composition. Like Michelangelo said “I know the creator will go but his works survives. That is why to escape death I attempt to bind my soul to my work” and that’s how I feel. I give my all to my work because I want it to just live and give all I have, you know? Yeah, it has to be that way.


僕はいつも、みんなに刺激や影響を与える音楽をやりたいと思っている。すべての世代に向けてね。考えてみて。死んだら終わりだなんて誰が望む? 誰だって永遠を、つまり自分が創造したものが生き続けてくれることを願うよね。それが彫刻であれ絵画であれ音楽であれね。ミケランジェロも言ってるよね。「創作者は消え去っても、作品は生き続ける。だからこそ死から逃れるため、自分の魂を作品に結びつけようとするのだ」って。僕もそんなふうに感じている。作品に生き続けてほしいから、自分のすべてを仕事に捧げるんじゃない? うん、そうでなくっちゃね。


(2:55~3:19)

What I do is when I work I will do a raggedy rough version just to hear the chorus, see how much I like the chorus. If it works for me that way, when it’s raggedy then I know ― you really go in it. (rough demo version of Billie Jean begins to play) That’s at home – that’s Janet, Randy and me. Janet and I go “hoo, hoo”!(laughs)


僕が曲を創るときは、大雑把なヴァージョンで、コーラス部分だけやって、どれぐらい好きか聴いてみるんだ。大体の感じでやってもうまくいくときは、実際にも、うまく行くんだよね。(ビリー・ジーンのラフなデモバージョンがかかる)これ、家で創ったものなんだけど、ランディと、ジャネットと僕とで、“whoo,whoo, whoo, whoo….!(笑い声)


(3:20~4:17)

??? very important because we had umm...Quincy calls me a nickname. “Smelly” came from, Spielberg calls me that because especially, I say a couple of swear words now but especially then you couldn’t get me to swear. So I said that’s a “smelly” song I meant that’s so great you’re engrossed in it so he would call me “smelly”.


??? はすごく大事なんだ。僕たちにとって… クインシーは、僕のことをニックネームで呼んでた。「スメリー」っていうのは、スピルバーグが僕のことをそう呼んでて、なぜかっていうと、いまは僕も少しは悪い言葉使うけど、特にその頃の僕は絶対に下品な言葉を使うことはなくて、それで僕は「これは匂う曲だね」なんて、(臭いという意味のfunkyと同じように)「とても素晴らしい、夢中になる」っていう意味で言ってて、それでクインシーも「スメリー」って呼ぶようになったんだ。

Working with Quincy is just wonderful because he lets you experiment and do your thing and he’s genius enough to stay out of the way of the music and if there’s an element to be added he’ll add it. He hears these little things, like for instance in Billie Jean I came up with this piece of a bass lick and a melody and the whole composition I brought but then from listening he’ll add a nice riff.


クインシーと仕事するのは、素晴らしかったよ。僕なりのやりかたで、いろいろ試させてくれて、彼は天才で、音楽の邪魔になるようなことはしないけど、つけ加えるべき要素があれば、つけ加える。彼は些細な音も聞き逃さないんだ。たとえば、「ビリー・ジーン」で、僕はまずベースの部分、それからメロディー、それから曲全体を作っていったんだけど、それを聴いたあと、クインシーはあの素晴らしいリフを足したんだ。


(4:18~5:05)

Ever since I was a little kid I used to study composition and it was Tchaikovsky that influenced me the most I think and of course Debussy who I love very much but if you take an album like “The Nutcracker Suite” every song is a killer – every one, and I said to myself why can’t there be a pop album or an album where every – because people used to do albums where you would get one good song and the rest were like “b sides” they were called album songs and I would always say to myself why can’t every one be like a hit song? Why can’t every song be so great that people would want to buy it or you could release it as a single, you know every one could be a single? So I would always try to strive for that and that was my purpose for the next album that I'd do. That was the whole idea, I wanted us to be able to put just anyone out that we wanted to and I worked hard for it.


子どものころから、僕はずっと作曲の勉強をしていて、もっとも影響を受けたのは、チャイコフスキーだと思う。あと、大好きなドビュッシーも。でも、例えば『くるみ割り人形』のようなアルバムは、1曲1曲がすごくて、すべてが完璧だよね。それで僕は、「ポップスのアルバムでもこういうのできないかな」って思ったんだ。以前はみんな、ポップスのアルバムには良い曲を1曲だけいれて、あとは、シングルだとB面にくるような曲を入れていた。「アルバム・ソング」といわれるような曲をね。それで、僕は、なぜすべての曲をヒットソングにできないのかな?と思っていたんだ。全曲、シングルカットしても人々が買いたくなるような良い曲にできないのかな?ってね。だから、常にそれを実現しようと頑張った。次のアルバムでは、それが自分が出す次のアルバムの目的だって。そういう考えのもとに、アルバムに関わる誰もが、最大限の力を出せるようにしたかったし、僕はそのために必死だった。


(5:06~6:20)

But it broke my heart, but at the same time, it lit something that was just “Oh my God” I was like saying to myself, you know, I would have to do something where they – let's refuse to be ignored. I came up with “Thriller” and every time I was always trying to outdo myself right? Billie Jean – they said we won’t play it so Walter Yetnikoff who was President of Sony at the time said “OK we’re pulling Streisand, we’re pulling Neil Diamond, we're pulling Chicago and when they played it, it set the all time record and they were asking for everything we had.


それはつらいことだった。でも同時に僕の心にあることがひらめいたんだ。「そうだ、そうだよ」って。僕は自分に言った。やるなら、やっぱり・・・絶対に注目されなければって。僕が「スリラー」っていうタイトルを考えついたのは、いつでも過去の自分を上回ろうとしていたからってところが正解だろうね。ビリー・ジーンは、(MTVが)やらないと言ってたのを、当時ソニーの社長だったウォルター・イエトニコフが、「よし、それならストライザンドもニール・ダイアモンドもシカゴも引き上げる」って言ってさ、それで放送されたら、歴代最高の記録になって、今度は僕らのものなら全部やらせてって頼んでくるようになったんだ。

Interviewers : They said we’re pulling Streisand, pulling Chicago, pulling Neil Diamond?
インタビュアーたち:ストライザンドも、シカゴも、ニール・ダイアモンドも引き上げるって?(大ウケ)

That’s what Walter Yetnikoff said and after they played it they were knocking our door down and then Prince came, it opened the door for Prince and all the other black artists because it was 24 hour heavy metal and a potpourri of crazy images and they came to me so many times in the past and said “Michael if it wasn’t for you, there would be no MTV” they told me that over and over personally.

イエトニコフがそう言ったんだよ。で、放映の後は、みんなが僕たちのドアをたたくようになって、それで、プリンスも登場して、、ビリー・ジーンの成功は,プリンスや他の全ての黒人アーティストたちのための道をつくった。それまでは24時間ヘビーメタルとか流してて、クレイジーなイメージばっかりだったからね。彼らは、僕のところへ何度も来て、「マイケル、君がいなかったら、いまのMTVはなかったよ」って言ったものだよ。個人的に、繰り返しそう言ってたね。


(6:21~7:01)

I was at the studio editing Beat It, and in some kind of way I happened to be at Motown studio doing that and I had long left the company of Motown and I was there and Suzee Ikeda, who is a sweet, lovely Japanese lady who I adore. This is the lady who use to, when I was a little boy, a little boy, at Motown. She was ― her job was to keep my head in the microphone when I ― I had a little apple box with my name on it “Michael Jackson” and this little Japanese lady’s job was to keep my head in there, because I like to dance when I sing, so she kept my head in the microphone.


僕はスタジオで「Beat It」を編集していたんだけど、どういうわけか、モータウンのスタジオでそれをやっててさ、ずっと前に会社を辞めていたのにね。で、そこには僕の大好きなスージー・イケダ(*)という優しくて素敵な日系人の女性もいてね。この女性は僕が小さかった頃、小さな男の子としてモータウンにいた頃そこにいて… 彼女の仕事は、僕がちゃんとマイクの前にいるようにすることだった。「マイケル・ジャクソン」と書かれた小さなリンゴの木箱があって、この小柄な日系女性は、僕がその箱の上で歌って、マイクから離れないようにすることが仕事だったんだよ。僕は歌うと踊りたくなるからさ。彼女は僕がマイクから離れないように見ててくれたんだよね。


(7:02~8:14)

She happened to be at the studio and she asked me what I was working on and I said, “I was editing this thing I just did” it was Beat It and she watched it and she said… she was catatonic and she said, “Oh my God” and in some kind of way she told Berry Gordy and I think something happened. So they were happening to be getting ready to do something with the Motown Anniversary and Berry Gordy came over and he asked me “did I want to do the show” and I told him “no.” I told him “no” and I said no because the Thriller, umm the Thriller thing ― I was building and creating um something I was planning to do and he said to me “Well, it’s the anniversary.” I said, this is what I said to him, I said, “Okay, I will do it” I said but umm this is what I said in these very words, “I will do it, if you”,.. because I know it’s all Motown artists and it’s all Motown songs, I said, “you have to let me do”, I said, “the only way I’ll do it is if you let me do one song that is not a Motown song.” He said, “what is it?” I said, “Billie Jean.” He said, “Okay, fine.” I said, “You’ll let me do Billie Jean”? (laughs) he says “yes” and I said, “Okay, fine.”


たまたま彼女がスタジオにいたことがあって、何をやっているのと聞くから、編集を終えたところだよと答えて「Beat It」の映像を見せたら、あっけにとられた感じで「オー・マイ・ゴッド」と言ってたよ。彼女がそれをベリー・ゴーディに話したことが発端だったんだろうね。その頃モータウンは記念祭の準備をしてて、ベリー・ゴーディが、僕にショーをやらないかって(クスクス笑い)尋ねてきたんだけど、僕は断った。『スリラー』で様々な計画が始まって、それを実行してるところだったから。でも、彼が「だが、これは記念パーティなんだ」って言うから、僕は「じゃ、やるよ」と言ったんだ。でも、正確にはこう言った。「やってもいいよ。モータウン時代じゃない曲を1曲やらせてくれるならね」彼が「何をやるんだ?」って聞くから、「ビリージーン」だって答えると、彼は「わかった、きまりだ」って。僕は「本当に、ビリー・ジーンをやっていいの?」って聞き返したんだけどね(笑)、彼は「いいよ」って。それで、僕も「いいよ、きまりだね」って言ったんだ。


(8:15~8:59)

So I remember, we umm, I had two or three days or something and I rehearsed and choreographed and dressed my brothers. I choreographed them with Pete and picked the songs, the medley. Not only that you have to work out all the camera angles and oh, I direct and edit everything I do. Every shot you see is MY shot. I’m not joking, let me tell you why I have to do it that way. I have five, no I have six cameras um ― one, two, three ― because when you’re performing, I don’t care what kind of performance you give, if you don’t capture it properly, people will never see it and usually there ― it is the most selfish medium in the world.


たしか、僕は2~3日で、リハーサルをして、振付をし、兄弟たちの衣装を決めなきゃいけなかった。ピート(訳者註:マイケル・ピーターズのこと?)と兄弟たちの振り付けをして、メドレー用の曲を選んだ。それだけではなく、カメラアングルの調整もしなければならない。僕は監督から編集まで何でもする。みんなが目にするショットはすべて、僕の選んだショットなんだ。本当だって。どうしてそんな事までするかと言えば、僕は5台、いや6台のカメラを用意するんだけど、1カメ、2カメ、3カメ、、パフォーマンスは、それがどんな種類のパフォーマンスであっても、きちんと捉えておかないと、もう二度と観る事ができない。それは世界で一番、自分の思うように扱えるメディアでね。


(9:00~9:49)

Directing and camera work is so selfish because you’re filming what you want people to see, when you want them to see it, how you want them to see it, what juxtaposition you want them to see it, so you’re creating the totality of the whole feeling of what’s being presented in your angles and your shots. So I had to set the cameras, set the angles, edit it. Suzanne De Passe knows that I go and I edit every angle (laughs) because I know what I want to see, I know when I want to go to the audience and I know when I want to come back because I know the emotion that I felt when I performed it, I try to recapture that same emotion when I cut and edit and direct, that’s the idea.(訳者注:雑誌版の方では赤字のwhen 部分は what ですが…)


自分で監督し、カメラワークを考えるのは、すごく自分本位のやり方なんだ。だって、観てもらいたいものを、観てもらいたいタイミングと、方法と、順番で、撮っているわけだから。アングルでもショットでも、その場の雰囲気のすべてを作り上げる。だから、自分でカメラの位置を決め、アングルを決め、編集もする。スザンヌ・ドゥ・パッセは僕がそんな風にすべてのアングルを決めることを知ってるよ。僕は自分が観たいものが分かっているからね。いつ観客の方を撮ればいいのか、いつ僕の方にカメラを戻せばいいのか、分かっている。パフォーマンスしているときのフィーリングがわかるから、映像を編集する時は、同じフィーリングを再現しようとする。ということなんだよ。

(音声終了)

_________________

(*)スージー・イケダ
マイケルは、スージー・イケダのことを、自分を台の上にあげて見守ることが専門の人(笑)のように言ってますが、彼女は、ベリー・ゴーディのアシスタントだっただけでなく、モータウンからレコード・リリースもしているシンガーで、マイケルのアルバムや、テンプテーションズ、ダイアナ・ロスなどモータウンのスターたちのアルバムに、エグゼクティブ・プロデューサーとしてクレジットされている人物で、あのジャーメインの大ヒット曲「Let's Get Serious」のバック・ボーカルもやってます。


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MJ&スージー・イケダ&ハル・デイヴィス



マイケルが、sweet, lovely というのも納得の歌声!







さて、、、なんとなく、今日見たくなった、

このインタビューの1年前の、
2006年ロンドンでの「World Music Awards」の動画も貼っておきます。






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by yomodalite | 2015-06-25 06:00 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(2)
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こちらの翻訳は『MJ Tapes』でお世話になっているchildspirits先生にもご協力いただきました。また、最後まで判断に迷った部分は、既出訳とは少し異なる方を選択するようにしました。

☆グーグルでこの雑誌のすべてのページがアップされています。

下記は、Joy T. Bonnett によるイントロ記事のあとの、Bryan Monroe によるインタビュー部分です(P94- P109)。


EBONY Magazine, December 2007
Michael Jackson in his own words
by Bryan Monroe

マイケル自身が語るマイケル・ジャクソン
インタビュアー:ブライアン・モンロー


Sitting on the sofa next to Michael Jackson, you quickly look past the enigmatic icon´s light, almost translucent skin and realize that this African-American legend is more than just skin deep. More than an entertainer, more than a singer or dancer, the grown-up father of three reveals a confident, controlled and mature man who has a lot of creativity left inside him.

ソファでマイケルジャクソンの隣に座って、すぐに目に入ったのは、この謎めいたアイコンの白く、透き通るような肌、そして、その皮膚の下にある、この生ける伝説であるアフリカ系アメリカ人の奥深さだ。エンターティナーであり、シンガーでダンサーでもあり、れっきとした3人の子供の父親でもある彼は、自信と落ち着きを身につけた成熟した男性で、内にまだまだ多くの創造性を秘めているように見えた。

Michael Joseph Jackson rocked the music world in December 1982, when he exploded on the pop scene with Thriller, the rich, rhythmic, infectious album that introduced many Whites to a talent that most Blacks had known for decades, and shattered nearly every industry record on the planet. The historic project was yet another, albeit giant, step in a musical career that began 18 years earlier, at age 6, with his brothers in the Jackson 5.

マイケル・ジョセフ・ジャクソンは、1982年12月、アルバム「スリラー」でポップシーンに衝撃を与え、音楽の世界を変えた。豊かで、リズムに溢れ、またたくまに大勢をとりこにしていったアルバムは、黒人たちが何十年も前から知っていた才能を、多くの白人たちにも知らしめ、世界の音楽業界の記録をことごとく打ち破っていった。この歴史的偉業は、18年前、ジャクソン5で、兄弟と共に、6歳の彼が歩み始めた、大きな一歩とは、また別のものだった。

In his first U.S. magazine interview in a decade and on the 25th anniversary of Thriller, Jackson sat down with Ebony magazine for a rare, intimate and exclusive conversation about the creation of Thriller, the historic Motown 25 performance, being a father, the state of the music industry and the force behind his creativity.

彼がアメリカの雑誌のインタビューを受けるのは十年ぶりのことだ。「スリラー」25周年に際して、エボニー誌は独占インタビューを行い、ジャクソンは、「スリラー」製作、歴史的なモータウン25でのパフォーマンス、父親業、音楽業界の現状、彼の創作の秘密などについて、貴重な話を、打ち解けた様子でしてくれた。

Here is Michael Jackson, in his own words…

以下は、マイケル自身が語る、マイケル・ジャクソンである。


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How did it all start?
『スリラー』は、どのように始まったんですか?

Motown was preparing to do this movie called The Wiz… and Quincy Jones happened to be the man who was doing the music. Now, I had heard of Quincy before. When I was in Indiana as a child, my father used to buy jazz albums, so I knew him as a jazz musician.

モータウンが『ウィズ』という映画を準備していて、クインシー・ジョーンズが、たまたまその音楽をやっていたんだよね。クインシーの名前は聴いたことがあったんだ。僕がインディアナ州に住んでいた子どもの頃、父がジャズのアルバムをよく買っていたからね、彼のことはジャズ・ミュージシャンとして知っていたんだ。

So after we had made this movie—we had gotten pretty close on the film, too; he helped me understand certain words, he was really father-like—I called him after the movie, out of complete sincerity—´cause I´m a shy person, ESPECIALLY then, I used to not even look at people when they were talking to me, I´m not joking—and I said, “I´m ready to do an album. Do you think… could you recommend anybody who would be interested in producing it with me or working with me?” He paused and said, “Why don´t you let ME do it?” I said to myself, “I don´t know why I didn´t think of that.” Probably because I was thinking that he was more my father, kind of jazzy. So after he said that, I said, “WOW, that would be great.” What´s great about working with Quincy, he let´s you do your thing. He doesn´t get in the way.

それで、その映画を創ったあと、、僕たちは映画製作中にかなり親しくなって、彼は、僕がある言葉を理解するのを助けてくれたりして、まるで本当の父親みたいでね、それで、映画のあと、思い切って電話をしたんだ。できるだけ丁寧な感じで。僕はすっごく恥ずかしがり屋なんだけど、その頃は特にそうで、話し相手の目を見て話すこともできなかったんだ、マジでさ。それで、僕が「アルバムの準備中なんですが、僕と一緒に仕事をすることに興味があって、プロデュースしてくれる人を、どなたかご存知ないですか?」って言ったら、彼は少し間をおいて、「僕じゃ、ダメなの?」って。どうしてそれを思いつかなかったのかって思ったよ。おそらく、彼のことは、むしろ父親のように思っていたし、ジャズの人だと思っていたからかな。それで、彼の言葉のあと、「わぁ、それなら最高です」って言ったんだよ。クインシーとの仕事で何が素晴らしいかって、自分がやりたいようにやらせてくれること。彼はそれを邪魔したりしないんだ。

So the first thing I came to him with was from Off the Wall, our first album, and Rod Temperton came in the studio, and he came with this killer—he´s this little German guy from Wurms, Germany—he comes with this … “doop, dakka dakka doop, dakka dakka dakka doop”, this whole melody and chorus, Rock With You. I go, WOW! So when I heard that, I said, “OK, I really have to work now.” So every time Rod would present something, I would present something, and we´d form a little friendly competition. I love working like that. I used to read how Walt Disney used to, if they were working on Bambi or an animated show, they´d put a deer in the middle of the floor and make the animators kind of compete with different styles of drawing. Whoever had the most stylized effect that Walt liked, he would pick that. They would kind of compete, it was like a friendly thing, but it was competition, ´cause it breeds higher effort. So whenever Rod would bring something, I would bring something, then he would bring something, then I would bring something else. We created this wonderful thing.

彼との最初のアルバムは、『オフ・ザ・ウォール』で、ロッド・テンパートンがスタジオに来てくれたんだ。彼はドイツのボルムスからやって来た(*1)華奢な男性で、彼が「ロック・ウィズ・ユー」の "doop, dakka dakka,doop, dakka dakka dakka doop" という、あの凄いメロディとコーラスを持って来てくれて、それを聴いて僕は「OK、今すぐ取りかからなきゃ」って言ったんだ。ロッドがなにか出してくれるたびに、僕も彼にプレゼンする、ちょっとした競争だよね。そういったやり方が好きなんだ。ウォルト・ディズニーが『バンビ』とか、そういったアニメを創っていたときのことを本で読んだけど、彼はフロアの真ん中に鹿を連れてきて、アニメーターたちに、まったく異なる描き方をさせて競わせた。ウォルトが気に入った最も効果的なスタイルのものが選ばれたんだけど、みんな競争みたいなものだよね。フレンドリーであっても、それは競争なんだ。そして、それがより一層の努力を生み出す。それと同じように、ロッドがなにかアイデアを持ってきてくれるたびに、僕もなにか持っていく。すると、彼はまた何か出してきて、僕も他のものを。といった具合に、僕らはあの素晴らしい作品を創り上げたんだ。

So, after Off the Wall, in the spring of ´82, you went back in the studio to work on Thriller.
それで、『オフ・ザ・ウォール』のあとの82年の春、『スリラー』をやるためにスタジオにもどったんですね。

After Off the Wall, we had all these No. 1 hits from it — “Don´t Stop ´Til You Get Enough,” “Rock With You,” “She´s Out of My Life,” “Workin´ Day and Night”—and we were nominated for a Grammy award, but I was just not happy with how the whole thing happened because I wanted to do much more, present much more, put more of my soul and heart in it.

『オフ・ザ・ウォール』のあと、僕たちはこのアルバムからNo.1ヒットを連発した。「Don’t Stop ‘Til You Get Enough」「Rock With You」「She’s Out of My Life」「Workin’ Day and Night」。それで、グラミー賞にもノミネートされたんだけど、僕はまだ満足じゃなかった。やりきれなかったこともあったし、やりたいことがまだまだ一杯あって、僕の魂も心ももっと注ぎ込みたかったんだ。

Was it a transition point for you?
『スリラー』は転換点になった?

A COMPLETE transition. Ever since I was a little boy, I would study composition. And it was Tchaikovsky that influenced me the most. If you take an album like Nutcracker Suite, every song is a killer, every one. So I said to myself, “Why can´t there be a pop album where every…”—people used to do an album where you´d get one good song, and the rest were like B-sides. They´d call them “album songs”— and I would say to myself, “Why can´t every one be like a hit song? Why can´t every song be so great that people would want to buy it if you could release it as a single?” So I always tried to strive for that. That was my purpose for the next album. That was the whole idea. I wanted to just put any one out that we wanted. I worked hard for it.

完璧にそうだね。子どものころから、僕はずっと作曲の勉強をしていて、もっとも影響を受けたのは、チャイコフスキーだったんだ。例えば『くるみ割り人形』のようなアルバムにしても、1曲1曲がすごくて、すべてが完璧だよね。それで僕は、「ポップスのアルバムでもこういうのできないかな」って思ったんだ。以前はみんな、ポップスのアルバムには良い曲を1曲だけいれて、あとは、シングルだとB面にくるような曲を入れていた。「アルバム・ソング」といわれるような曲をね。それで、僕は、なぜすべての曲をヒットソングにできないのかな?と思っていたんだ。全曲、シングルカットしても人々が買いたくなるような良い曲にできないのかな?ってね。だから、常にそれを実現しようとしていて、次のアルバムではそれが構想であり、目的でもあった。自分が良いと思うものだけを発表したかったし、僕はそのために必死でやったんだ。

So, the creative process, were you deliberate about that, or did it just kind of happen?
創作のプロセスでは熟慮を重ねた? それとも、自然に出来たような感じですか

No, I was pretty deliberate. Even though it all came together some kind of way, consciously, it was created in this universe, but once the right chemistry gets in the room, magic has to happen. It has to. It´s like putting certain elements in one hemisphere and it produces this magic in the other. It´s science. And getting in there with some of the great people, it´s just wonderful.

かなり考えたよ。作品は、何らかの方法で、色々なものが組み合わされて生み出される。そこまでは意識の領域で行われることだよね。だけど、いったん確かな化学反応が起こると、そこには必然的に魔法が生まれる。必ずそうなるんだよ。球体の半分にある要素を入れると、もう半分にも魔法が起こる、というようなね。それは科学なんだ。何人かの偉大な人々とそれを体験することができて、本当に素晴らしかったよ。

Quincy calls me a nickname, “Smelly.” Smelly came from —and [Steven] Spielberg calls me that, too. Back then, especially back then — I say a few swear words now—but especially then, you couldn´t get me to swear. So I would say, ´That´s a “smelly” song.´ That would mean, ´It´s so great´ that you´re engrossed in it. So he would call me ´Smelly.´

クインシーは、僕のことを「スメリー」って呼んでたね、スメリーっていうのは、スピルバーグも僕のことをそう呼んでたんだけど、当時の僕は、今は僕も少しは悪い言葉を使うんだけど、特にその頃の僕は絶対に下品な言葉を使うことはなくて、それで僕は「これは 匂う曲だね」なんて、(臭いという意味のfunkyと同じように)「とても素晴らしい、夢中になる」っていう意味で言っててね、それで人から「スメリー」って呼ばれるようになった。

But yeah, working with Quincy was such a wonderful thing. He lets you experiment, do your thing, and he´s genius enough to stay out of the way of the music, and if there´s an element to be added, he´ll add it. And he hears these little things. Like, for instance, in “Billie Jean,” I had come up with this piece of the bass lick, and the melody, and the whole composition. But in listening, he´ll add a nice riff…

とにかく、クインシーとの仕事は、とても素晴らしいものだった。僕に経験させてくれたし、実験もさせてくれた。彼は天才で、音楽の邪魔になるようなことはしないけど、つけ加えられる要素があれば、それを足すこともできる。彼は些細な音も聞き逃さないんだ。たとえば、「ビリー・ジーン」で、僕はまずベースの部分、それからメロディー、それから曲全体を作っていったんだけど、それを聴いてクインシーは、素晴らしいリフを足してくれた。

We would work on a track and then we´d meet at his house, play what we worked on, and he would say, ´Smelly, let it talk to you.´ I´d go, ´OK.´ He´d say, ´If the song needs something, it´ll tell you. Let it talk to you.´ I´ve learned to do that. The key to being a wonderful writer is not to write. You just get out of the way. Leave room for God to walk in the room. And when I write something that I know is right, I get on my knees and say thank you. Thank you, Jehovah!

曲を作っている時には、彼の家で仕事をしたんだけど、出来たところまで演奏すると、彼はよく言ってた。「スメリー、歌に語らせるんだ」って。僕が「わかった」って言ったら、クインシーは「その歌が何かを必要とするときは、君におしえてくれる。 君は歌と会話するんだ」僕はそんなふうに教わった。素晴らしい作曲家でいる鍵は、書こうとしないこと。ただ、道を開けておくんだ。神が入って来やすいように、場所をあけておくんだよ。だからなにか曲を書いていて、それが良い曲だってことがわかると、僕はひざまずいて言うんだ。「ありがとう、エホバ!」って。

When´s the last time you had that feeling?
いちばん最近、そんな気分になったのはいつですか?

Well, recently. I´m always writing. When you know it´s right, sometimes you feel like something´s coming, a gestation, almost like a pregnancy or something. You get emotional, and you start to feel something gestating and, magic, there it is! It´s an explosion of something that´s so beautiful, you go, WOW! There it is. That´s how it works through you. It´s a beautiful thing. It´s a universe of where you can go, with those 12 notes…

そうね、ついこの間だよ。僕はいつも曲を書いてるからね。いい曲が出来る時は、何かがやって来る感じ。まるで妊娠したみたいな感じで、すごく気持ちが高揚して、何か魔法のようなものが、体の中から生まれ出てくるんだ。ものすごく美しいものが爆発したみたいに「そう、これだよこれ!」って気分になる。作品はそうやって体の中から湧き上がって来るんだ。すごいよね。12の音階で、ひとつの宇宙を味わうことが出来るんだよ。

(He´s now listening to an early, writing version of Billie Jean playing on an iPhone…)
(このときマイケルは「ビリー・ジーン」の初期ヴァージョンをiPhoneで聴いていた)

…What I do when I write is that I´ll do a raggedy, rough version just to hear the chorus, just to see how much I like the chorus. If it works for me that way when it´s raggedy, then I know it´ll work… Listen to that, that´s at home. Janet, Randy, me… Janet and I are going “Whoo, Whoo…Whoo, Whoo…” I do that, the same process with every song. It´s the melody, the melody is most important. If the melody can sell me, if I like the rough, then I´ll go to the next step. If it sounds good in my head, it´s usually good when I do it. The idea is to transcribe from what´s in your mentality onto tape.

…僕が曲を創るときは、大雑把なヴァージョンでやってみて、コーラス部分だけ、そこだけどれぐらい好きか聴いてみる。大体の感じでやっても、うまくいくときは、いい曲になるんだ。これとか、聴いてみて。家で創ったものなんだけど、ランディと、ジャネットと僕とで、“whoo, whoo, whoo, whoo….ってやってるでしょ。どの曲のメロディもそう。メロディが一番重要なんだ。メロディがグッと来て、大雑把な感じのが出来たら、次の段階に行く。頭の中でいい音が聴こえたら、実際にやってみても上手くいく。アイデアを気持ちに乗せて、テープに移していくんだ。

If you take a song like “Billie Jean,” where the bass line is the prominent, dominant piece, the protagonist of the song, the main driving riff that you hear, getting the character of that riff to be just the way you want it to be, that takes a lot of time. Listen, you´re hearing four basses on there, doing four different personalities, and that´s what gives it the character. But it takes a lot of work.

例えば「ビリー・ジーン」のような曲の場合、ベースラインが突出した有名な部分が曲の中心なんだけど、あのリフを今聴いている感じにするには、とても多くの時間がかかるんだ。聴いてみて、この曲のベースは4種類あって、4種類の異なった性格が、曲の個性を創っている。だけど、そうするには、すごい時間がかかるんだよ。

Another big moment was the Motown 25 performance…
もうひとつのビッグな瞬間「モータウン25周年記念」でのパフォーマンス

I was at the studio editing Beat It, and for some reason I happened to be at Motown Studios doing it—I had long left the company. So they were getting ready to do something with the Motown anniversary, and Berry Gordy came by and asked me did I want to do the show, and I told him ´NO.´ I told him no. I said no because the Thriller thing, I was building and creating something I was planning to do, and he said, ´But it´s the anniversary…´ So this is what I said to him. I said, ´I will do it, but the only way I´ll do it is if you let me do one song that´s not a Motown song.´ He said, ´What is it?´ I said, ´Billie Jean´. He said, ´OK, fine.´ I said, ´You´ll really let me do “Billie Jean?” He said, ´Yeah.´

僕はスタジオで「ビート・イット」を編集していたんだけど、どういうわけだったか、モータウンのスタジオでそれをやってたんだ、ずっと前に会社を辞めていたのにね。そこでは、みんなモータウンの記念祭の準備をしてて、ベリー・ゴーディが、僕にショーをやらないかって尋ねてきたんだけど、僕は断った。『スリラー』で様々な計画が始まって、それを実行してるところだったからね。でも、彼が「しかし、これは記念パーティなんだ」って言うから、僕は「やってもいいよ。モータウン時代じゃない曲を1曲やらせてくれるならね」と言うと、彼は「何をやるんだ?」って聞いてきて、「ビリージーン」だと僕が答えたら、「OK、いいんじゃない」って。「本当に、ビリー・ジーンをやっていいの?」って聞き返したけど、彼は「そうだ」って言ったんだ。

So I rehearsed and choreographed and dressed my brothers, and picked the songs, and picked the medley. And not only that, you have to work out all the camera angles.

それで、ぼくは、振りつけして、リハーサルを行って、兄弟たちの衣装を決めて、メドレーのために曲を選んだだけじゃなく、カメラ・アングルも決めなきゃいけなかった。

I direct and edit everything I do. Every shot you see is my shot. Let me tell you why I have to do it that way. I have five, no, six cameras. When you´re performing—and I don´t care what kind of performance you are giving—if you don´t capture it properly, the people will never see it. It´s the most selfish medium in the world. You´re filming WHAT you want people to see, WHEN you want them to see it, HOW you want them to see it, what JUXTAPOSITION you want them to see. You´re creating the totality of the whole feeling of what´s being presented, in your angle and your shots. ´Cause I know what I want to see. I know what I want to go to the audience. I know what I want to come back. I know the emotion that I felt when I performed it, and I try to recapture that same emotion when I cut and edit and direct´.

僕のパフォーマンスに関しては、すべて僕が監督、編集する。みんなが見ている映像は、すべて僕が選んだショットなんだ。どうしてそうするかと言うとね、僕には5台、いや6台のカメラがついている。パフォーマンスするとき、どんなパフォーマンスであってもね、それがきちんと捕らえられていなかったら、人には伝わらない。それは、世界で一番、自分本位のメディアだからね、人が見たいものを、彼らが見たいときに、どのように見せるか、どう並べて、見てもらいたいか、をフィルムにするんだ。アングルやショットを選んで、全体の雰囲気を創り出して見せるんだよ。僕は自分が何を見せたいか、わかってる。観客に近づいたとき何を見せ、戻ってくるとき何を見せるかも、わかってる。だから、僕はフィルムをカットして、編集し、監督するとき、自分がパフォーマンスしたときに感じた感覚を再現しようとするんだよ。


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How long have you been creating all of those elements?
どれくらい前から、そういったことのすべてを創ってきたんですか?

Since I was a little boy, with my brothers. My father used to say, ´Show ´em Michael, show ´em.´

小さな子どものころからだよ、兄弟たちといっしょにね。僕の父はよく「マイケル、ほかの兄弟たちに見せてやれ」って言ってた。

Did they ever get jealous of that?
兄弟が、嫉妬することはなかった?

They never showed it at the time, but it must have been hard, because I would never get spanked during rehearsals or practice. [Laughter] But afterwards was when I got in trouble. [Laughter]. It´s true, that´s when I would get it. My father would rehearse with a belt in his hand. You couldn´t mess up. My father was a genius when it comes to the way he taught us, staging, how to work an audience, anticipating what to do next, or never let the audience know if you are suffering, or if something´s going wrong. He was amazing like that.

その当時は、そんな様子はなかった。でも、難しかったと思うよ、練習やリハーサルの間、僕だけ叩かれることがなかったからね(笑い声)。でもね、結局は僕も巻き込まれることになるんだよ(笑い声)ホントだよ、僕もやられたんだ。父はベルトを手にリハーサルをやってて、ヘマは出来なかったな。父の僕たちへの教え方は、天才的だったね。ステージのやり方、観客への対応、次にどうするかを予測したり、観客に自分たちが苦しんでいるところや、上手くいっていないことを悟らせないようにする方法とか、父のやり方は驚くべきものだったよ。

Is that where you think you got not just a lot of your business sense, but how to control the whole package?
そういったことが、ビジネス感覚だけでなく、すべてをコントロールすることに繋がった?

Absolutely. My father, experience; but I learned a lot from my father. He had a group when he was a young person called the Falcons. They came over and they played music, all the time, so we always had music and dancing. It´s that cultural thing that Black people do. You clear out all the furniture, turn up the music…when company comes, everybody gets out in the middle of the floor, you gotta do something. I loved that.

そのとおりだね。父との様々な経験から多くのことを学んだよ。父は若い頃、ファルコンズというグループをやっていて、彼らは集まれば、いつも演奏していて、だから、僕たちには、常に音楽とダンスがあったんだ。そういったことは黒人の文化でもあるんだけど、部屋の家具を全部移動して、音楽をかけて、仲間が来たら、みんなフロアの真ん中に行って、なにかやらないといけなくてね。僕はそういうのが大好きだったなぁ。

Do your kids do that now?
あなたの子どもたちは、今そういったことをやっていますか?

They do, but they get shy. But they do it for me, sometimes.

やっているよ、恥ずかしがってるけど、ときどき、僕のためにやってくれるんだ。

Speaking of showmanship: MTV, they didn´t play Black folks. How hard was that for you?
ショーマンシップについて。MTVは黒人音楽の放映をしなかった。あなたはそれをどう感じましたか

They said they don´t play [Black artists]. It broke my heart, but at the same time it lit something. I was saying to myself, ´I have to do something where they… I just refuse to be ignored.´ So yeah, “Billie Jean,” they said, ´We won´t play it.´

MTVは(黒人アーティストの)放送はしないと言ったんだ。それは傷ついたけど、それと同時に何かに火がついて、僕は自分自身に言い聞かせた。「なんとかしなければ…」ってね。「ただ無視されるなんて」そう、『ビリー・ジーン』をさ、彼らは「我々はかけない」と言ったんだよ。

But when they played it, it set the all-time record. Then they were asking me for EVERYTHING we had. They were knocking our door down. Then Prince came, it opened the door for Prince and all the other Black artists. It was 24-hour heavy metal, just a potpourri of crazy images…
They came to me so many times in the past and said, ´Michael, if it wasn´t for you, there would be no MTV.´ They told me that, over and over, personally. I guess they didn´t hear it at the time…but I´m sure they didn´t mean any pure malice [laughter].

ところが、彼らが「ビリー・ジーン」を放送したとき、それは空前の記録を打ちたてた。それからは、MTVは何でもかんでも欲しいって頼みに来たよ。ドアを叩きつぶすぐらいノックしてね。それから、プリンスが登場して、彼らはプリンスにも扉を開け、他のすべての黒人アーティストにも門戸が開かれた。以前は、24時間ヘヴィメタルで、クレイジーなイメージばかりが寄せ集められていた。その昔、MTVは、何度も僕のところにやってきて、「マイケル、君がいなかったら、MTVは成り立たないよ」と言ってたね。個人的に、何度も僕にそう言ったんだけど、彼らは、当時そんなに聞いていなかったんじゃないかな。もっとも、純粋に悪意があったわけではないと思うけどね(笑い声)。

That really gave birth to the modern video age…
まさに今のビデオ時代を生み出した…

I used to look at MTV. My brother [Jackie], I´ll never forget, he´d say, ´Michael, you gotta see this channel. Oh, my God, it´s the best idea. They show music 24 hours a day… 24 Hours A Day!´ So I said, ´Let me see this.´ And I´m watching it, I´m seeing all this stuff going on and saying ´If only they could give this stuff some more entertainment value, more story, a little more dance, I´m sure people would love it more.´ So I said, when I do something, it´s gotta have a story—an opening, a middle and a closing—so you could follow a linear thread; there´s got to be a thread through it. So while you are watching the entertainment value of it, you´re wondering what is going to happen. So that´s when I started to experiment with Thriller, The Way You Make Me Feel and Bad and Smooth Criminal and directing and writing.

僕はMTVをよく見てた。忘れられないよ、兄のジャッキーがね、「マイケル、おまえもこのチャンネルを見てみろよ。すごいよ、最高のアイデアだよ。24時間音楽ばかりなんだ!」って言ってね。それで「僕にも見せて」って、すべての番組をじっくり見てからこう言った。「もう少しエンターティメントの質を高くして、もっとストーリー性や、ダンスも取り入れたら、もっと人気が出るのになぁ。僕がやるとしたら、ここに、ストーリーを持ち込むね。始まり、中間部、結末といった具合にね、そうすれば、見る人は一本の筋を追うことができる。筋があるとね、エンターティメントを見ながら、同時に、次はどうなるだろう?とワクワクすることができる」だから、「Thriller」「The Way You Make Me Feel」「Bad」「Smooth Criminal」では演出や脚本で、そういうことを試してみたんだ。

What do you think about the state of music videos and music today?
今のミュージック・ビデオや、音楽ついてはどう思いますか?

[The industry], it´s at a crossroads. There´s a transformation going on. People are confused, what´s going to happen, how to distribute and sell music. I think the Internet kind of threw everybody for a real loop. ´Cause it´s so powerful, kids love it so much. The whole world is at their fingertips, on their lap. Anything they want to know, anyone they want to communicate with, any music, any movies… This thing, it just took everybody for a loop. Right now, all these Starbucks deals and Wal-Mart deals, direct to artist, I don´t know if that´s the answer. I think the answer is just phenomenal, great music. Just reaching the masses. I think people are still searching. There´s not a real musical revolution going on right now, either. But when it´s there, people will break a wall down to get to it. I mean, ´cause before Thriller, it was the same kind of thing. People were NOT buying music. It helped to bring everybody back into the stores. So, when it happens, it happens´.

音楽業界は岐路に立っているね。変革の最中で、みんな混乱している。何が起こるんだろう? どうやって音楽を流通させて、売ればいいんだろうか?と。 インターネットや、そういった類のものは、すべての人を巻き込んでいった。それは、あまりにも強力で、子どもたちももう夢中だからね。指先と、膝の上で、世界がまるごと手に入る。知りたいことも、誰とでもコミュニケートすることも、あらゆる音楽も、映画も。それは、まさに今、すべての人を巻き込んでいて、今、現在も、スターバックスと契約するとか、ウォルマートと契約するとか、アーティストが直販するとか、そういうことが正解なのか、僕にはわからない。僕が思う答えは、ただもう驚くような素晴らしい音楽だけが、人々に届くということ。人々はそれを探し続けると思うよ。こういったこと、今、進行しているようなことは、本当の音楽革命じゃない。でも、それが起きたとき、人々はそのために壁を壊すだろう。「Thriller」の前もね、それと同じようなもので、人々は音楽を買ってなかったんだけど、それはみんなを店に呼び戻すことになった。そう、起こるときは、起こるんだよ。

Who impresses you?
気になるような人はいますか?

As far as artistry, I think Ne-Yo is doing wonderful. But he has a very Michael Jackson feel, too. But that´s what I like about him. I can tell that he´s a guy who understands writing.

芸術性という意味では、僕は、Ne-Yoが素晴らしい仕事をしてると思う。ただ、Ne-Yoはすごくマイケル・ジャクソンっぽいんだよね。そこが、彼の好きなところでもあるんだけど。彼は曲作りを理解している男だと思うよ。

Do you work with these young artists?
そういった若いアーティストたちともいっしょにやるんですか?

Sure. I´ve always been the type where, I don´t care if it´s the mailman or the guy sweeping the floor. If it´s a great song, it´s a great song. Some of the most ingenious ideas come from everyday people, who just go, ´Why don´t you try this, or do this.´ It´ll be a wonderful idea, so you should just try it. Chris Brown is wonderful. Akon, he´s a wonderful artist.

もちろん。僕は、いつだって素晴らしい音楽をやってるかぎり、郵便配達の人だろうが、床掃除をしている人だろうが、気にしないタイプだね。素晴らしい音楽は、素晴らしい音楽だよ。もっとも独創的なアイデアは、普通の人の、まさに日常から生まれるんだ。「これを試してみよう。とか、やってみよう」ってね。すごいアイデアになるかどうか、まずはやってみないと。クリス・ブラウンは素晴らしいし、エイコンもね、彼らは素晴らしいアーティストだよ。

I always want to do music that inspires or influences another generation. You want what you create to live, be it sculpture or painting or music. Like Michelangelo, he said, “I know the creator will go, but his work survives. That is why to escape death, I attempt to bind my soul to my work.” And that´s how I feel. I give my all to my work. I want it to just live.

僕はいつも、自分と異なる世代に刺激や影響を与える音楽をやりたいと思ってる。人は自分が創造するものは、彫刻であれ、絵画であれ、音楽であれ、生きつづけてほしいと思うものだよ。ミケランジェロのように。彼は、「創作者は消えていっても、作品は生きのこることを知っている。だから、私は死から逃れるために、自分の魂を作品に結びつけようとする」と言った。僕も、そんなふうに感じている。僕のすべてを自分の仕事に捧げる。作品には長生きしてほしいんだ。


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How does it feel to know you have changed history? Do you think about that a lot?
自分が歴史を変えたことについてはどう感じていますか?それについてよく考える?

Yeah, I do, I really do. I´m very proud that we opened doors, that it helped tear down a lot. Going around the world, doing tours, in stadiums, you see the influence of the music. When you just look out over the stage, as far as the naked eye could see, you see people. And it´s a wonderful feeling, but it came with a lot of pain, a lot of pain.

うん、よく考えるよ。僕たちが扉を開いて、扉を壊すのに大きな力になったことを、とても誇りに思っている。世界中を回って、スタジアムでツアーをしていると、音楽の影響力が分かるんだよね。ステージから、遠くを見わたすと、肉眼でもね、人が見えるんだよ。それは、素晴らしい感覚なんだけど、そこに至るまでには、ものすごい苦しみがあった。とてつもない苦しみがね。

How so?
それは、どういった?

When you're on top of your game, when you´re a pioneer, people come at you. It´s there, who´s at the top, you want to get at them.

トップに立っているとき、先駆者であるとき、人は襲いかかってくるものなんだ。トップにいる人間には、人は食ってかかりたいもんなんだよ。

But I feel grateful, all those record-breaking things, to the biggest albums, to those No. 1s, I still feel grateful. I´m a guy who used to sit in my living room and listen to my father play Ray Charles. My mother used to wake me up at 3 in the morning, ´Michael, he´s on TV, he´s on TV!´ I´d run to the TV and James Brown would be on TV. I said, ´That´s what I want to do.´

それでも、僕は感謝してる。様々な記録を塗り替え、最大の売り上げのアルバムになったことも、ナンバーワン・ヒットのことも、そういったことは今でも感謝してる。僕はリビングで父さんがレイ・チャールズを演奏するのを聴いて育った男でさ、母さんに、午前3時に起こされて「マイケル、彼がテレビに出てる!テレビに出てるわよ!」って言われて、テレビのとこに走っていくと、ジェームス・ブラウンがテレビに出ていて、僕は、「これが、僕のやりたいことだよ」って言ってたんだから。

Can we expect more of Michael Jackson?
これからも、マイケル・ジャクソンに期待できますね?

I´m writing a lot of stuff right now. I´m in the studio, like, every day. I think, like, the rap thing that is happening now, when it first came out, I always felt that it was gonna take more of a melodic structure to make it more universal, ´cause not everybody speak English. [Laughter] And you are limited to your country. But when you can have a melody, and everybody can hum a melody, then that´s when it became France, The Middle East, everywhere! All over the world now ´cause they put that melodic, linear thread in there. You have to be able to hum it, from the farmer in Ireland to the lady who scrubs toilets in Harlem to anybody who can whistle to a child poppin´ their fingers. You have to be able to hum it.

今、たくさんの曲を書いているよ。毎日のようにスタジオにいる。今流行ってるラップについても、最初出てきたとき、ラップはより世界共通なものになるために、もっとメロディックな要素を取りいれるだろうといつも思っていた。だって、すべての人が英語を話せるわけじゃないからね[笑い声] それに、そうしないと、この国だけに限られてしまうだろう。でも、メロディがあれば、誰でもメロディをハミングすることができる。メロディがあるから、今では、フランスでも中東でもどこでも流行ってる。ラップが今、世界中に広がっているのは、メロディが取りいれられたからだよ。歌はハミングできないとだめなんだ。アイルランドの農夫からハーレムのトイレ掃除をしている女性や、口笛を吹く人、指を鳴らす子どもも、歌はハミングできないとね。

So, you´re almost 50 now. Do you think you´ll be doing this at 80?
もうすぐ50歳ですが、80歳になっても、そういったことをしていると思う?

The truth is, umm, no. Not the way James Brown did, or Jackie Wilson did, where they just ran it out, they killed themselves. In my opinion, I wish [Brown] could have slowed down and been more relaxed and enjoyed his hard work.

正直なところ、ノーだね。ジェームス・ブラウンや、ジャッキー・ウィルソンがやっていたように、彼らのように走り続けるのはね… 彼らは、自殺行為をしているようなものだと思うんだ。ジェームス・ブラウンが、彼のキツイ仕事量を、もう少しゆとりを持って、もっとくつろいで、楽しんで仕事してくれれば良かったのに、と思う。

Will you tour again?
またツアーをするつもりは?

I don´t care about long tours. But what I love about touring is that it sharpens ones craft beautifully. That´s what I love about Broadway, that´s why actors turn to Broadway, to sharpen their skills. It does do that. ´Cause it takes years to become a great entertainer. Years. You can´t just grab some guy out of obscurity and throw ´em out there and expect for this person to compete with that person. It´ll never work. And the audience knows it; they can see it. The way they gesture their hand, move their body, the way they do anything with the microphone, or the way they bow. They can see it right away.

長いツアーには興味がないかな。でも、ツアーの素晴らしいところは、技術が美しく研ぎ澄まされることなんだよね。僕がブロードウェイが大好きなのもそこなんだよ。だから、役者たちは技術を磨くために、みんなブロードウェイに向かう。偉大なエンターティナーになるためには何年もかかる。何年もね。ただ、無名の人間を連れてきて、何もわからない状態で、放り込んで、この人や、あの人と競争しろって言っても、絶対に出来っこない。でも、観客はそれを知ってる。彼らにはわかるんだよ。役者の手の使い方、体の動かし方、マイクの扱い、お辞儀のし方、そういったもので、観客はすぐに見破るんだ。

Now Stevie Wonder, he´s a musical prophet. He´s another guy I have to credit. I used to say to myself, ´I want to write more.´ I used to watch [producers] Gamble and Huff, and Hal Davis and The Corporation write all those hits for the Jackson 5 and I really wanted to study the anatomy. What they used to do, they used to have us come in and sing after they did the track. I used to get upset ´cause I would want to see them make the track. So they would give me “ABC” after the track was done, or “I Want You Back” or “The Love You Save.” I wanted to experience it all.

ところで、スティービー・ワンダーについてなんだけど、彼は、音楽の預言者だよ。彼についても、僕は言っておかなくてはならないと思う。僕は自分自身に言い聞かせてたんだ。「もっと作曲したい」って。僕は見ていたんだ。(プロデューサーの)ギャンブル・ハフや、ハル・ディヴィスや、ジャクソン5のヒット曲をすべてを手がけていた「コーポレーション」をね、僕は本当に解剖するように研究して学びたかった。だけど、彼らのやり方は、出来上がったトラックをもってきて、それから、僕たちを呼んで、歌わせるんだ。僕は彼らが創ってるところが見たくて、気になってしかたなかった。『ABC』も『I Want You Back』も『The Love You Save』もトラックができたあとに渡されたんだけど、僕は創られていくところすべてを体験したかった。

So Stevie Wonder used to literally let me sit like a fly on the wall. I got to see Songs in the Key of Life get made, some of the most golden things. I would sit with Marvin Gaye and just…and these would be the people who would just come over to our house and hang out and play basketball with my brothers on the weekend. We always had these people around. So when you really can see the science, the anatomy and the structure of how it all works, it´s just so wonderful.

そしたら、スティービー・ワンダーが、彼のやってることを文字通り、すみからすみまで近くで見させてくれて、『Songs in the Key of Life』が創られていく、もっとも貴重なところを見ることができた。僕はマーヴィン・ゲイとそこにいたんだよ。彼らは、僕たちの家にやってきて、週末には、兄弟たちとバスケをして遊んだりした人たちで、僕たちの周りには、いつもそういった人々がいた。本当に、技術や、仕組みとか、どうやって創り上げるかという、すべてを見ることができたのは、ただもう素晴らしいとしかいえないね。

So, you play on a world stage. How do you see the shape of the world today?
あなたは世界を舞台に活躍していますが、今日の世界の状況をどのように見ていますか?

I´m very concerned about the plight of the international global warming phenomenon. I knew it was coming, but I wish they would have gotten people´s interest sooner. But it´s never too late. It´s been described as a runaway train; if we don´t stop it, we´ll never get it back. So we have to fix it, now. That´s what I was trying to do with “Earth Song,” “Heal the World,” “We Are the World,” writing those songs to open up people´s consciousness. I wish people would listen to every word.

地球温暖化現象の窮状にはとても関心をもってる。こうなることはわかっていたことで、もっと以前に人びとが興味を持ってくれていたらね。それでも、遅すぎるということは決してない。収拾のつかない暴走列車のように言われてきたけど、今止めなければ、元の地球を取り戻すことはできない。今こそ、元に戻さなければならないんだ。それが、「Earth Song」や 「Heal the World」 「We Are the World」でやろうとしていたことだった。みんなの意識を目覚めさせたくて、こういった歌を作ったんだ。みんなが、言葉のひとつひとつを聴いてくれることを願ってる。

What do you think about the next presidential race? Hillary, Barack?
次の大統領選挙について、ヒラリー・クリントンか、バラック・オバマ、どちらの支持?

To tell you the truth, I don´t follow that stuff. We were raised to not…we don´t look to man to fix the problems of the world, we don´t. They can´t do it. That´s how I see it. It´s beyond us. Look, we don´t have control over the grounds, they can shake. We don´t have control over the seas, they can have tsunamis. We don´t have control over the skies, there are storms. We´re all in God´s hands. I think that man has to take that into consideration. I just wish they would do more for the babies and children, help them more. That would be great, wouldn´t it?

正直に言うけど、それについてはフォローしてない。僕たちは、人間が世界の問題を解決することを当てにしないようにと育てられた。人々にはそれが出来ないというのが、僕の見方だよ。それは僕たちを超えたものなんだ。ほら、僕たちは大地をコントロールすることができないだろう、それは揺れるし、僕たちは海をコントロールすることもできなくて、津波が起こるし、空もコントロールできないから、嵐が起こる。すべては神の手の中にあるんだ。人はそのことを考慮するべきだと思う。僕はただ彼らに、もっと赤ちゃんや子供たちのために助けになるようなことをして欲しいと願うだけだね。そうなったら素晴らしいと思わない?

Speaking of babies, as a father now, rewind back 25 years ago. What is the difference between that Michael and the Michael today?

子供たちについて話してください。今、父親になって、25年前を振り返って、その頃のマイケルと、今のマイケルの違いは?

That Michael is probably the same Michael here. I just wanted to get certain things accomplished first. But I always had this tug in the back of my head, the things I wanted to do, to raise children, have children. I´m enjoying it very much.

あのころのマイケルは、おそらく、ここにいるマイケルと同じだよ。僕はまず、いくつかのことを成しとげたかった。でも、頭の片隅には、いつもひとつの強い思いがあったんだ。僕がしたかったこと、それは、子どもを育てること、子どもを持つことだったんだ。だから、今はそれをすごく楽しんでいるよ。

What do you think about all the stuff that´s out there about you, all the things you read? How do you feel about that?

あなたは、世に出回っている、自分に関してあれこれと書いてあることについてどう思いますか? それらについて、どんな風に感じますか

I don´t pay attention to that. In my opinion, it´s ignorance. It´s usually not based on fact. It´s based on, you know, myth. The guy who you don´t get to see. Every neighborhood has the guy who you don´t see, so you gossip about him. You see those stories about him, there´s the myth that he did this or he did that. People are crazy!

そういったものには関心ないね。それは無知だというのが僕の意見だよ。ほとんどが事実に基づいてなくて、作り話を基にしているんだよね。会うことのない男、どこの街にも、そんな会ったことのない男がいると、人は彼について噂話をはじめて、彼についての物語を目にすることになる。彼はこんなことをしたとか、あんなことをしたとか、そういう作り話をね。みんなクレイジーだよ!

I´m just about wanting to do wonderful music.

僕はただ、すばらしい音楽をやりたいと思ってるだけ。

But back to Motown 25, one of the things that touched me the most about doing that was, after I did the performance—I´ll never forget. There was Marvin Gaye in the wings, and the Temptations and Smokey Robinson and my brothers, they were hugging me and kissing me and holding me. Richard Pryor walked over to me and said [in a quiet voice], ´Now that was the greatest performance I´ve ever seen.´ That was my reward.

モータウン25周年記念の話に戻るけど、あのとき、僕が感動したこと、パフォーマンスを終えたときのことは、忘れもしないよ。舞台袖に、マーヴィン・ゲイがいて、テンプテーションズや、スモーキー・ロビンソンや、兄弟たちもいて、彼らが僕をハグしたりキスしたりして、抱きしめてくれて、リチャード・ブライヤー(*2)が、僕の方に歩いてきて(静かな声で)「今見たパフォーマンスは、これまでに見たなかで最高のものだった」って。それで、僕は報われたんだ。

These were people who, when I was a little boy in Indiana, I used to listen to Marvin Gaye, The Temptations, and to have them bestow that kind of appreciation on me, I was just honored. Then the next day, Fred Astaire calls and said, ´I watched it last night, and I taped it, and I watched it again this morning. You´re a helluva mover. You put the audience on their ASS last night!´ So, later, when I saw Fred Astaire, he did this with his fingers [He makes a little moonwalk gesture with his two fingers on his outstretched palm].

みんな僕がまだインディアナ州に住んでる子供のころ、聴いていた人たち、マーヴィン・ゲイも、テンプテーションズも。彼らに評価してもらえるなんて、本当に光栄だった。そして次の日、フレッド・アステアが電話してきてくれて、「昨晩見たよ、録画したテープで今朝もう一度繰り返して見てね。君はとんでもない動きをするなぁ。昨晩、君は、観客の度肝を抜いたな!」後日、僕がアステアに会いに行ったとき、彼は、指でやってくれたんだよ。(彼は、手のひらの上で、2本の指を使って小さなムーンウォークのジェスチャーをした)

I remember doing the performance so clearly, and I remembered that I was so upset with myself, ´cause it wasn´t what I wanted. I wanted it to be more. But not until I finished. It was a little child, a little Jewish child backstage with a little tuxedo on, he looked at me, and he said [in a stunned voice] ´Who taught you to move like that?´ [Laughter] And I said, ´I guess God… and rehearsal.´

そのパフォーマンスをしたときのことは鮮明に憶えている。僕は自分自身にすごく動揺してた、やりたいと思ったようにできなかったから。もっとうまくやりたかったんだ。けれど、あの日のショーが終わる前だったよ。小さな子ども……、舞台裏にいた小さなタキシードを着たユダヤ人の少年が、僕を見て言ったんだよ。(驚きの声で)「誰からそんな動きかたを教わったの?」ってね。(笑い声)それで、僕は答えたんだよ。「神様だと思う……それから、練習かな」って。

(インタヴュー終了)

____________

(*1)マイケルは、テンパートンのことを「彼はドイツのボルムスからやって来た華奢な男性(this little German guy from Worms Germany)と言っていますが、彼はドイツ出身ではなく、イングランド出身です。70年代前半、ドイツのボルムスで音楽活動をしていたことがあるのですが、それはヒートウェイヴの一員として活動する前です(ただし、ヒートウェイブの結成はドイツだったようです)。スペシャルエディションの『オフ・ザ・ウォール』のテンパートン・インタビューによれば、79年にニューヨークでヒートウェイヴのために曲を書いているとき(バンドのメンバーとしては78年に脱退)にクインシーから誘いを受け、マイケルのために曲を書いたそうです。というわけで、ドイツ出身でも、直前にドイツにいたわけでもないと思います。

(*2)リチャード・プライヤー
町山智浩がリチャード・プライヤーを解説(プライヤーの話は2.19〜)





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by yomodalite | 2015-06-24 06:00 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(0)
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このインタビューをずっと自分でも訳したいと思っていたのですが、疑問に思う点や、迷う部分が多くて、ずっと「塩漬け」になっていました。

すでに何度か読んでいる方が多いと思いますが、これまで翻訳されているものを簡単な見分け方で分類すると、

MJの最初の答が

A:「モータウンが『ウィズ』という映画を~」
B:「8歳の頃、サミー・デイヴィス・ジュニアがクインシー・ジョーンズを~」

という2種類のパターンがあります。

「A」は、07年12月号の「エボニー」に掲載されたそのもので、「B」は、09年にエボニーのサイトで公開されたインタビュー音声を元にしていて、雑誌にはなかった内容も含まれています(2009年に出版された特集号「Ebony Special Tribute : Michael Jackson In His Own Words」に掲載されているのも「A」の内容)。

ちなみに、

http://moonwalker.jp に掲載されている「Ebony magazine 2007」は「B」です。

自分でこのインタビューを訳してみようと思ったとき「B」の英文テキストから訳したかったのですが、いくら探しても見当たらなくて、それでわかったのですが、こちらは「雑誌インタビュー」と書いてありますが、雑誌掲載には含まれていない音声インタビュー部分を追加して、読みやすく編集してくださっているようです(この認識がまちがっている場合はどうかお早目にご指摘くださいませ)。

私も最初はそのやりかたでひとつにまとめようと思っていたんですが、実際にやってみると、色々と違和感があったんですね。

というのは、芸能雑誌のインタビューは、録音したものはあくまでも素材として考え、そのあとライターとか編集者が、雑誌の都合にあわせて創り上げられることが多く、中には、インタビューをせずに「でっちあげている」ことすらあったり。

マイケルはそういったことを嫌い、めったにインタビューを受けませんでしたが、エボニーに関しては、お互いに信頼関係があり、またこのときはMJの特集号なので、前々から準備されていて、あわてて来月号に載せなくてはという事情もないので、おそらく、発売前にMJがゲラチェックをしたと思うんですね。

だとすれば、肉声は、確かに「マイケルの言葉」として間違いないですが、彼は、雑誌に掲載されるインタビューとして話しているわけなので、それは言わば「下書き」であって、掲載された方が、彼が承認した「完成品」ではないでしょうか。

作家と言われるような人には、しゃべり言葉をそのまま文章にしても、文章として通用する人がいますが、そんな作家でさえ、話したそのままを書き起こした場合、読む文章としてはよくわからない点が多くなってしまいがちです。ですから、作家同士の対談なども、雑誌に掲載する場合は、録音から書き起こしたものに、数多くの赤字を入れて仕上げることになります。

このときのインタビュー音声を聞くと、彼が事前に用意された質問以上のことを話そうとしているというか、これまでのインタビューとは異なり、笑い声も多く、親しい仲間と喋っているような感じなので、インタビュアーもこの時間は楽しくても、テープ起こしをしているときは、どうやって紙面の決められたスペースに納められるのか、MJが予想外にしゃべったことで、少し頭を抱えたのではないかと(音声は一部が公開されているだけなので、はっきりとしたことはわかりませんが)。

まったくの想像ですが、おそらく、MJチェックの段階で、テープ起こしそのままではなく、最初から字数制限を考慮し、雑誌サイドで編集したものを見せたのではないかと私は想像します。なので、雑誌から省かれた部分は、MJの意思ではないと思いますが、

それでも、掲載されたインタビューのゲラチェックはしていたんじゃないかと思うので、そうなると、雑誌掲載分の文章に、音声内容を付け足してひとつにまとめるというのは、なにか、別々のものを接合するような気がしてしまうんですね。

少し堅苦しい考え方かもしれませんが、両方の「マイケルの言葉」を加工してしまうことになりそうで、私には出来ませんでした。

それ以外にも、音声と雑誌で少し意味が違っているのではないかと思われる部分に何度もつまづき、テキストの方でも訳に迷う部分があって、それは、私にとっていつものことではあるものの、このインタビューでは、特にその迷いに決着がつけられなくて時間がかかってしまいました。

最初は、話し言葉ではわかりにくい部分に、音声というヒントがあるので、聞き取りができれば、判断しやすいかと思ったんですが、なかなかそうはいかはいかないんですよね。優秀な英語耳をもった人は、たいていの場合日本語に問題がありますし、、英語から日本語は、厳密に置き換えることが出来ないので、どなたが訳したとしても、どこかで「ゆるーーく」考えて、「自分の中のマイケル」にしゃべらせて日本語訳とするわけです。

ただ、2007年の頃のマイケルと思うと、どんなに長年、マイケルのことをよく知っていたとしても、彼の成長とファンの成長とでは、とてつもなく違いがあるはずです。「自分の中のマイケル」はほとんど変わらなくても、実際のマイケルは、誰も越えられないような山をいくつもいくつも越えてきているわけですから。

そう思うと、よけいに彼の言葉を、自分の言葉にすることのしんどさが増してきて(逆に言えば、そう思わない人のことを、私は信用することができないのですが)、

それは英語力の問題だけではないので、私の場合は、苦手な英語の勉強をサボって、日本語の本を読むことの方に必死になっているんですが、それも、知識として読むのではなく「マイケルのように読む」っていうことがむつかしいわけです(ぐっすん)

散々既出のインタビュー訳に、ずいぶん長々と「まえがき」を書いていますが、もう少しだけわけのわからないことを言うと、

彼が、私たちが想像できるようなレベルの天才だったなら、もう『スリラー』にばかり注目するのはやめて欲しいと言ったと思うんですよね。彼自身もトロフィーなんて見たくない。すでに登った山にはもう興味がないとも答えているわけですし、、それなのに、なぜ、彼は『スリラー』以降の大傑作アルバムについてほとんど語ることなく、数少ないインタヴューの機会に、自ら『スリラー』が成し遂げたことについてだけ、何度も語っているのでしょう?

彼の『スリラー』への執着は、マイケルの顔の変化と同じぐらい、私にとって大きな疑問だったのですが、彼が遺してくれた「鍵」は、いつもひとつを開けると、そこに必ず他の扉を開ける糸口が隠されているように感じます。

おそらく、マイケルは、自分が亡くなったあと、100年とか200年、あるいはそれ以上後のことまで想像していたから「スリラー」の栄光についてだけ、これほど何度も語り、そして、それぐらいの歴史観をもっていたからこそ、当時あれほどの批判や嘲笑にあっても、彼は耐えることができたのだと。

そして、彼の現在と数百年後にまで続く栄光は、彼が刻んだその後の歴史のピースが(ネガティブだと言われているようなものでさえ)ひとつでもなかったら、完成しなかったかもしれないと思えてなりません。

共にマイケルに信頼され、何度も仕事をしていても、ケニー・オルテガは彼の死の意味を考え、カレン・フェイは彼の死の原因は何かと考えた。

そして、そのふたりだけでなく、ひとりの死の意味が、これほどまでに鮮やかに異なって見えるということ、それも世界的な現象として、そうなったという経験は、私にとって、これが最初であり、また最期ではないかと思いますが、同時代を生きるみんなにとっても、きっとそうに違いないと思います。

私は、そのことで考えさせられたことが本当に多くて、何年も前に「オトシマエ」をつけるつもりだったのに、未だにウロウロしていて、時々うんざりしていることもありますが、それでも、彼の欠片のようなものは、なぜかいつもキラキラと輝いてみえて、それで、つい何度も拾ってしまうんですよね。

そんなわけで(???)、

ほとんど新鮮味はないかもしれませんが、次回、2007年の「エボニー」インタビューを、雑誌掲載版と音声版の2種類にわけてアップすることにします。


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by yomodalite | 2015-06-23 08:51 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(0)
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以前に読んだ方も多いと思いますが、1992年「EBONY/JET」5月号のインタビューです。

’92年は「Dancing The Dream」が発売になった年でもあり、前回のシカゴトリビューン紙もそうですが、このあとと比較すると、ストレートに読書家という面を打ち出している感じですね。


EBONY/JET: Do you have any special feeling about this return to the continent of Africa?

今回のアフリカの大陸への復帰について、なにか特別な印象をお持ちですか?


Michael Jackson: For me, it's like the "dawn of civilization." It's the first place where society existed. It's seen a lot of love. I guess there's that connection because it is the root of all rhythm. Everything. It's home.


僕にとっては「文明の曙」といった感じかな。社会が初めて誕生した場所で、たくさんの愛があった場所。そういったことが、リズムの根元にあるんだと思う。すべてのことの、故郷というか。

EBONY/JET: You visited Africa in 1974. Can you compare and contrast the two visits?

1974年にアフリカを訪問したときと比較して、どうでしたか ?


Michael Jackson: I'm more aware of things this time: the people and how they live and their government. But for me, I'm more aware of the rhythms and the music and the people. That's what I'm really noticing more than any thing. The rhythms are incredible. You can tell especially the way the children move. Even the little babies, when they hear the drums, they start to move. The rhythm, the way it affects their soul and they start to move. The same thing that Blacks have in America.


MJ:人々についても、彼らの生活や、政府のことも、今回の方が気づいたことが多いよ。でも、僕にとっては、リズムや音楽と人々の方だね。それは、本当にどんなことよりも注目したことなんだけど、驚くようなリズムがあるんだ。子供たちの動き方は特にスゴいと言っていいね。小さな赤ちゃんでさえ、ドラムの音を聞くと動き始めるんだよ。リズムが、魂に影響して、彼らが動き始める様子は、アメリカの黒人が持ってるものと同じだね。


EBONY/JET: How does it feel to be a real king?

本物の王様になった気分はどうでしたか?


Michael Jackson: I never try to think hard about it because I don't want it to go to my head. But, it's a great honor....


そういったことについては、なるべく考えないようにしてる。そんな風に意識したくないんだ。すごく名誉なことなんだけどね。。

EBONY/JET: Speaking of music and rhythm, how did you put together the gospel songs on your last album?

音楽とリズムについてなんですが、あなたの最新アルバム(「デンジャラス」のこと)のあのゴスペルソングは、どうやってまとめられたんですか?


Michael Jackson: I wrote "Will You Be There?" at my house, "Never Land" in California.... I didn't think about it hard. That's why it's hard to take credit for the songs that I write, because I just always feel that it's done from above. I feel fortunate for being that instrument through which music flows. I'm just the source through which it comes. I can't take credit for it because it's God's work. He's just using me as the messenger....


"Will You Be There"は、家で作曲したんだ。カリフォルニアのネヴァーランドで。。一生懸命考えたというわけじゃないから、自分が作曲したことになっているのは申し訳ないんだよね。曲はいつも空から降ってくるみたいな感じだから。僕は音楽を伝えられる道具であることを幸せに思う。僕は来たものを、出しているだけ。それは、神の仕業であって、僕の手柄とは言えない。神は僕をメッセンジャーとして使っているだけ。。



EBONY/JET: What was the concept for the Dangerous album?

アルバム『デンジャラス』のコンセプトはなんですか?


Michael Jackson: I wanted to do an album that was like Tchaikovsky's Nutcracker Suite. So that in a thousand years from now, people would still be listening to it. Something that would live forever. I would like to see children and teenagers and parents and all races all over the world, hundreds and hundreds of years from now, still pulling out songs from that album and dissecting it. I want it to live.


チャイコフスキーの『くるみ割り人形』のようなアルバムにしたかったんだ。今から1000年後も、人々に聴いてもらえて、 永遠に生き続けるような。子供も、若者も、その親たち、世界中のすべての人種が、何百年もの間、ずっとそのアルバムを取り上げて、議論している様を見てみたい。作品に生き続けて欲しいんだ。



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EBONY/JET: I notice on this trip that you made a special effort to visit children.

この旅行では、子供たちを訪問するために、特別な努力をされていましたね


Michael Jackson: I love children, as you can see. And babies.


見てのとおり、子供たちや、赤ちゃんが大好きだからね。

EBONY/JET: And animals.

それと、動物たち。


Michael Jackson: Well, there's a certain sense that animals and children have that gives me a certain creative juice, a certain force that later on in adulthood is kind of lost because of the conditioning that happens in the world. A great poet said once. "When I see children, I see that God has not yet given up on man." An Indian poet from India said that, and his name is Tagore. The innocence of children represents to me the source of infinite creativity. That is the potential of every human being. But by the time you are an adult, you're conditioned; you're so conditioned by the things about you and it goes.


そう、子供たちや動物は、クリエイティブの源泉で、彼らから力をもらっていると感じるんだ。大人になると失われてしまうような力をね。偉大な詩にもあるよね。「子供たちを見れば、神は人間を見捨ててはいないことがわかる」。インドの詩人が言っているんだ。タゴールという名前のね。子供たちの無垢な心は、僕にとって、無限の想像性を意味しているけど、それはあらゆる人の可能性でもある。それなのに、大人になると、人は制約をうけ、自分の周囲や、世間のあらゆることにあわせて、それを見失ってしまう。


Love. Children are loving, they don't gossip, they don't complain, they're just open-hearted. They're ready for you. They don't judge. They don't see things by way of color. They're very child-like. That's the problem with adults they lose that child-like quality. And that's the level of inspiration that's so needed and is so important for creating and writing songs and for a sculptor, a poet or a novelist. It's that same kind of innocence, that same level of consciousness, that you create from. And kids have it. I feel it right away from animals and children and nature. Of course. And when I'm on stage. I can't perform if I don't have that kind of ping pony with the crowd. You know the kind of cause and effect action, reaction. Because I play off of them. They're really feeding me and I'm just acting from their energy.


愛だよ。子供たちは愛らしいんだよ。彼らはゴシップを言わないし、愚痴をこぼすこともないし、心を開いて、人を受け入れ、ジャッジをしないし、肌の色で物事を見ることもない。そういったことが本当に子供っぽいということで、そういった子供っぽい資質を失っていることが大人の問題なんだ。それはとても大事なインスピレーションで、曲を創るためにもっとも重要なものだよ。彫刻家や、詩人や、小説家にとってもね。


無垢であることも同じだよ、それらは同レベルの意識で、創造はそういったところから来るものなんだ。子供はそれを持っている。僕は、動物や、子供たちや、自然からそれを感じる。そして、もちろん、ステージに立っているときもね。観客からピンポンのように反応が返ってこなかったら、僕はパフォーマンスすることは出来ない。最初のアクションに対して、反応があって、その結果というようにね。僕は、みんなの反応おかげで動けるんだよ。みんな、本当に僕にエネルギーを与えてくれる。だから、僕は、まさに、みんなのエネルギーで動いているんだ。



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EBONY/JET: Where is all this heading?

それらのすべてはどこに向かっているんですか?


Michael Jackson: I really believe that God chooses people to do certain things, the way Michelangelo or Leonardo da Vinci or Mozart or Muhammad Ali or Martin Luther King is chosen. And that is their mission to do that thing. And I think that I haven't scratched the surface yet of what my real purpose is for being here. I'm committed to my art.


僕は、神が特定のことをするために人々を選んでいると信じている。ミケランジェロやレオナルド・ダヴィンチや、モーツァルトや、モハメド・アリも、キング牧師が選ばれたように。それをやることは彼らの使命なんだ。そして、僕は自分の芸術を通じて、自分がここにいる本当の目的まで、まだ足を引っかけたに過ぎない。


I believe that all art has as its ultimate goal the union between the material and the spiritual, the human and the divine. And I believe that that is the very reason for the exis-tence of art and what I do. And I feel fortunate in being that instrument through which music flows.... Deep inside I feel that this world we live in is really a big, huge, monumental symphonic orchestra.


僕は、すべての芸術には、物質と精神、人間と神聖の融合という究極のゴールがあると思っている。そして、それが、まさしく芸術が存在する理由であり、僕がするべきことだと。だから、僕は音楽を伝えられる道具であることを幸せに思う。 .... 魂の奥底で感じるんだ。僕たちが生きているこの世界は大きく、巨大な、とてつもないオーケストラなんだって。


I believe that in its primordial form all of creation is sound and that it's not just random sound, that it's music. You've heard the expression, music of the spheres? Well, that's a very literal phrase. In the Gospels, we read, "And the Lord God made man from the dust of the earth and breathed into his nostrils the breath of life and man became a living soul."


僕は、すべての創造の原始のかたちは「音」だったんじゃないかと信じてる。そして、それはランダムな音ではなく、音楽だったと。君は「天球の音楽」(*)という表現を聞いたことがある? ゴスペルでは、決まり文句のように、「そして、神は地球の塵から、人間を創り、その鼻に息を吹き込み、そして、人間は生きる魂となった」と言うよね。


That breath of life to me is the music of life and it permeates every fiber of creation. In one of the pieces of the Dangerous album, I say: "Life songs of ages, throbbing in my blood, have danced the rhythm of the tide and flood."
This is a very literal statement, because the same new miracle intervals and biological rhythms that sound out the architecture of my DNA also governs the movement of the stars.


僕にとって、生命の息吹というのは、生命の音楽であり、それは創造のすべての細胞に浸透するんだ。アルバム『デンジャラス』にある作品のひとつで(→「Planet Earth」)、僕は「僕に流れる血の中で、幾時代もの生命の歌が、寄せては返す波のようなリズムを踊る」と言ってるけど、それは、文字通りの声明なんだよ。僕のDNAから生み出される、僕の生体リズムや音階は、新たな奇跡だから、星の運行にも影響を及ぼす。


The same music governs the rhythm of the seasons, the pulse of our heartbeats, the migration of birds, the ebb and flow of ocean tides, the cycles of growth, evolution and dissolution. It's music, it's rhythm. And my goal in life is to give to the world what I was lucky to receive: the ecstasy of divine union through my music and my dance. It's like, my purpose, it's what I'm here for.


同じように音楽は、四季のリズムや、僕たちの心臓の鼓動、渡り鳥たちの移動や、潮の満ち干き、成長のサイクル、進化と崩壊といったサイクルを支配する。それが音楽であり、リズムなんだ。だから、僕のゴールは、僕が授かったものを、世界に与えること。僕の音楽とダンスによる神聖なエクスタシーをね。僕の目的はそういったことで、それが、僕がここにいる理由だと思う。



EBONY/JET: What about politics?

政治についてはどう思いますか?


Michael Jackson: I never get into politics. But I think music soothes the savage beast. If you put cells under a microscope and you put music on, you'll see them move and start to dance. It affects the soul.... I hear music in everything. [Pauses] You know, that's the most I've said in eight years. You know I don't give interviews. That because I know you, and I trust you. You're the only person I trust to give interviews to.


僕は、絶対に政治には関わらない。でも、音楽は獰猛な獣をなだめることが出来ると思う。顕微鏡の下に細胞をおいて、音楽をかければ、それが踊りだすのが見られるよ。音楽は魂に影響を及ぼすから。。あらゆるものから音楽は聴こえるんだ。(しばし沈黙)こういったことは、8年間、僕がもっとも言ってきたことだよね。僕はインタヴューを受けないことは知ってるでしょう。でも、あなたのことは知っているし、信頼してるから。あなただけだよ、信頼してインタヴューを受けられるのは。


(インタヴュー終了)



(*)「天球」とは天体がその上を運行すると考えられた地球を中心とする球体のこと。古代ギリシャより、天体の運行が音を発し、宇宙全体が和声を奏でているという発想があり、これが「天球の音楽」と呼ばれた。その響きはきわめて大きいが、つねに鳴り続けているため人間の耳には気づかれないとされる。こうした発想の根底には宇宙が数の原理に基づき、音楽はこの原理を体現するという西洋の伝統的思想がある。最初に着想したのはピタゴラスだと言われ、プラトン、プトレマイオスら、多くの思想家がこの発想を受け継ぎ、ケプラーも自身の理論を天球の音楽に結びつけた。


感情や自己の表現を音楽の本質とする見方が普及した19世紀以降、こうした音楽観は顧みられなくなっていったが、20世紀になると、シェーンベルクなどの前衛音楽家が受け継ぐことになり、1977年に打ち上げられたボイジャーには、地球を代表する音楽や、各言語でのあいさつなどが収められた黄金のレコードが積まれ、 風や犬の鳴き声を収録した「地球の音」の最初には、天球の音楽が収録された。

_______


今回のインタヴュアーの名前は確認できなかったのですが、最後に8年間と言っているのは、おそらく前回紹介した1984年のエボニーインタビューからの年数ではないかと。それと、ここで紹介されている詩が納められているタゴール詩集、ずっと探しているんですが、まだ発見できていません。ご存知の方はぜひ教えてくださいませ。


上記に関してkumaさんから教えていただきました!(感謝)


マイケルが言っている、"When I see children, I see that God has not yet given up on man." 「子供たちを見れば、神は人間を見捨ててはいないことがわかる」は、"Every child comes with the message that God is not yet discouraged of man" がよくある英訳で、


タゴール自身が英訳した詩集『迷い鳥たち(Stray Birds)』内山眞里子訳 にこの詩は納められています。


また、『タゴール詩集』山室静訳(弥生書房刊ではP78。kindle版もあり)では、


「すべての嬰児は、神がまだ人間に絶望してはいないというメッセージをたずさえて生まれて来る」として納められているようです。



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by yomodalite | 2015-04-20 06:00 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(0)
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2ヶ月ほど前のジョセフ・ヴォーゲル氏のツイッターで、


@JoeVogel1

An incredible 1992 interview with Michael Jackson I had never seen before...


ヴォーゲル氏が、今まで見たことがないインタビューってどんなの?って思って見てみたところ、私も読んだことがなかった素晴らしい内容に驚くと同時に、シカゴトリヴューンだなんて有名紙のインタビューが、どうして今まで埋もれてたの?と疑問に思っているうちに、時間が経ってしまったのですが、


雑誌とちがって、新聞の場合、当時は、ネット上にアーカイブがあるわけではなく、手に入れられた人も、読んだ人も限られていたからかな。ということで、とりあえず納得しました。


アメリカではデンジャラスツアーが行われなかったのに、米国一流紙によるインタビューが、わざわざミュンヘンに出かけて行われていること、また、その内容は、当時出版されたばかりだった『Dancing The Dream』に焦点をあてていて、本来、それが当然ではあるものの、質問者がMJを尊敬していて、至極まっとうな質問をしていることが新鮮で、また、質問内容がこれまでと違うからなのか、マイケルが使っている言葉もいつもとは違っているように感じました。


日本語の気になる点は、遠慮なくお知らせくださいませ。


Source : http://articles.chicagotribune.com/



Out Of The Mouth Of Michael . . .

マイケルの口から出た言葉。。


August 16, 1992 / By Glenn Plaskin.


Between performances on his whirlwind European tour, Michael Jackson agreed to this rare interview with Glenn Plaskin. An emissary was sent to hand-deliver the questions to Jackson in Germany after his Munich concert, whereupon he dictated his answers, which were then transmitted to his literary agent in Washington, D.C. The answers were typed and faxed to Plaskin for publication.


あわただしいヨーロッパツアーのパフォーマンスの間、マイケル・ジャクソンはグレン・プラスキンによる、この珍しいインタヴューを受けました。 ジャクソンへの質問を手渡しするために、ミュンヘンのコンサートの後ドイツに向かい、そこで、マイケルは質問に答えてくれました。それはワシントンにいる彼の著作権代理人に送られ、タイピングされ、出版のため、プラスキンにファックスされました。


(ここからインタヴュー)


I like that you care, drawing attention in your new book ``Dancing the Dream`` to ``a child crying in Ethiopia, a sea gull struggling pathetically in an oil spill, a teen-age soldier trembling with terror. . .`` Do you think we`ve become numb to all this?


私は、あなたの新しい本「Dancing the Dream」において、あなたが、エチオピアで泣き叫ぶ子供、石油の流出で悲しそうにもがいているカモメ、テロの恐怖に震える10代の兵士などを気にかけ、描いていることを好ましく思っています。あなたは、私たちがこういったことに鈍感になってしまったと思いますか?



``No, I don`t think we have become numb to these tragedies. We are seeing a worldwide resurgence and restoration of basic human values and concern for the sacredness of all life on our planet.``


いえ、私たちがそういった悲劇に鈍感になったとは思っていません。私たちは、全世界の再建にも、基本的人権の価値や、私たちの星で生きるうえでの神聖さに対する懸念といったことにも、目をそらしてはいないと思います。



Your book is filled with an old soul`s wisdom about life. Do you think of yourself as a philosopher?


あなたの本には、人生に対する先人たちの叡智が詰まっていますね。あなた自身は、自分のことを哲学者のようだと思うことはありますか?



``I don`t think of myself as a philosopher. I think I have a purpose, as does everyone else on Earth. To find that purpose and to live to express it is to ignite the spark of divinity within us.``


自分を哲学者だとは思っていません。僕は地球上の誰もがそうであるように、自分には生まれてきた意味があると考えています。その意味を探して、それを表現して生きることが、私たちにとって神聖の光を放つことだと。



Did all the poems and essays in the book come from a daily journal?


この本の中にある詩やエッセイは、日々書きためたものですか?



``I don`t keep a journal. Ideas gestate and incubate in my mind.``


日々書きためたわけではなく、アイデアは心の中で育てて、生み出します。



You always say dreaming is so important. Have you realized all your dreams?


あなたはいつも夢見ることはとても重要だとおっしゃいますね。すべての夢が実現しましたか?



``No. I haven`t. Without dreams there is no creativity. The creative urge in us comes from discontent-a divine discontent that seeks to change, to transform, to fill the world with more magic. My priority in life is to make a difference, to tread unfamiliar, uncharted territory and to leave some trails behind.``


いえ、まだですが、夢がなくては創造はありえません。変化しようとする、私たちの創造的な衝動は、不満から来ます、神聖な不満ですね。世界をより多くの魔法で満たすこと。人生における僕のプライオリティーは、世界に変化をもたらし、見知らぬ道に足を踏み入れて、未知の領域を歩み、そこに足跡を遺すことです。



What do you like about kids and how do they revive you when you feel burdened?


子供のどんなところが好きですか、あなたが重荷を感じるようなとき、子供たちは、どうやって元気づけるのですか?



``Children are innocent and they are non-judgmental. They revive me, because they help me find my own inner child, without whom I would be lost. From children we can learn to love, to forgive, to create anew in everything and to heal the world.``


子供たちは無垢で、ジャッジをしない。彼らは僕の内側にいる子どもを見失わないように、手助けをしてくれて、僕を生き返らせてくれる。子どもたちから、私たちは、愛することや、許すこと、新たに創造し、世界を癒すことを学ぶことができます。



When you`re alone, do you feel lonely or contented?


ひとりでいるとき、あなたは孤独を感じますか?それとも満足感でしょうか?



``I know how to experience solitude. Loneliness can be a harsh experience, but solitude is love and consciousness with all of life.``


僕は、独りで過ごす方法を知っています。孤独は辛い経験にもなりますが、独りでいることで、すべての人生において、愛を意識するということもあります。



You often speak of God and spirituality, and you were reared as a Jehovah`s Witness. Do you consider yourself a religious person today?


あなたは、しばしば、神や精神性について語り、「エホバの証人」として成長しています。今のあなたは自分を宗教的な人間だとお考えですか?



``I don`t consider myself religious in the sense of subscribing to a particular dogma. I would consider myself spiritual-in that I believe there is a domain of awareness in which we can experience our universality. I read all kinds of religious literature, because I believe there is truth in all of them.``


特定の教義を信じるという意味では、信心深いとは言えませんが、僕は、この世界に共通して認識できる考え方があると信じているので、そういう点では、精神的なものを重んじて生きていると思います。僕はあらゆる種類の宗教の文献を読みます。そのどれにも、真実が含まれていると信じているからです。



In your book`s essay ``Trust,`` you write: ``We think separating ourselves from others will protect us, but that doesn`t work. It leaves us feeling alone and unloved.`` Do you feel imprisoned by your fame?


本の中のエッセイ「Trust」で、あなたは「距離さえ保っておけば、自分の身を守れるという考えは間違いで、それでは、いつまでたっても孤独で、自分が愛されていないと感じることから脱け出すことができない」と書いていますね。あなたは、名声を得たことで、監禁されているような感覚にとらわれることはないですか?



``Yes. Fame can be imprisoning. But the best part of being Michael Jackson is that I know I can interact with millions of people; and in that interaction we exchange something.``


ええ、名声によって、監禁されていくことはあります。でも、マイケル・ジャクソンであることの最もすばらしいことは、自分が何百万人とも交流できることだと思います。そして、そういった触れ合いから、私たちは大切なものを交換します。



Which is . . .


それは、、



``Love. It is exhilarating. It is magic.``


愛です。それは素晴らしく素敵な、魔法ですね。



I bet you could have been a great ballet dancer. Your mother once said you could imitate almost any dance move by the time you were 5. When you`re dancing onstage, how does it feel and how hard do you work at it?


あなたは、偉大なバレエダンサーにもなれたでしょう。あなたの母親は、あなたが5歳の頃から、どんなダンスでも真似することができたと言っていました。あなたは、ステージで踊っているとき、それをどのように感じますか?また、どれぐらい熱心に練習をしているんですか?



``I dance to express my bliss. I do not strain at practice when I`m dancing. I just feel that the dance is dancing itself through me. I`m an instrument for the expression of ecstasy.``


僕は自分の喜びを表現するために踊っています。無理に練習するようなことはしません。ダンスが僕を通して踊っているように、僕は歓喜を表現するための道具なんです。



Give us a few secrets: What do you eat, how do you exercise?


少しだけ秘密を教えてください。あなたは何を食べ、どのようなエクササイズをしていますか?



``My life is not constrained by special diets or exercise routines! I have fun with my friends or by myself. I like to see movies, read books, dance-and sometimes do nothing.``


特別な食事や、決められた運動で束縛されるようなことはないです。友人と一緒に、あるいは、ひとりで人生を楽しんでいます。映画が好きですし、読書も、ダンスも、時には、何もしないことも。



You write so much about animals. What can we all learn from them?


動物についてもたくさん書かれていますね。 私たちは、彼らから何を学ぶことができますか?



``Animals do not kill out of cruelty, greed or jealousy. And most do not kill their own kind. We are the only animals that plunder and destroy the Earth! But we are learning, and it is not too late.``


動物は残酷に殺害するとか、貪欲に嫉妬したりしませんし、ほとんどの場合、同じ種族を殺すこともないですが、私たちは地球を略奪して、破壊する唯一の動物です。でも、私たちが学べば、遅すぎるということはありません。



Speaking of animals, after the sexy, violent ``panther`` section of``Black or White`` created so much controversy, amateur psychologists speculated that you were letting off tremendous feelings of anger about . . .


動物の話といえば、『Black or White』の性的で暴力的でもあるパンサーシーンは、多くの論争を巻き起こしました。アマチュア心理学者たちは、あなたが周囲にとてつもない感情を爆発させていると推測していましたが、、



``Anger and rage are the prelude to a shift in consciousness. Unless we feel rage at some of the inequities and injustices of our society, there is no hope for transformation.``


怒りや激しさは、意識が変動する前兆です。 私たちが不正に対していくらかの怒りや、社会への不当性を感じない限り、変革への希望はありません。



Your videos are state-of-the-art, like a mini-motion picture. Would you like to make feature-length films?


あなたのビデオは、最高の技術水準をもった短編映画のようですが、長編映画を創りたいと思いますか?



``I`m going to produce and direct many feature films; movies that bring out the magic of life that entertain but also make people think.``


たくさんの長編映画を製作し、監督したいと思っています。人が楽しめるだけでなく、考えさせられるような、人生の魔法についての映画を。



In the meantime, when you`re composing songs for your next album, do the words come first or the music?


ところで、次のアルバムのために、曲を創っているとき、最初に、歌詞が浮かぶのですか?それとも、メロディですか?



``I first hear the music and feel the dance, and then the words come spontaneously.``


最初にメロディが聴こえて、それからダンスを感じて、そのあとに、自発的に言葉がやってくるという感じです。



In your essay ``On Children of the World,`` you say so many children have had their childhoods stolen from them. As a child star, did you feel that way?


『On Children of the World』というエッセイで、「大勢の子供たちは、こども時代を奪われている」と書いていますね。チャイルドスターとして、あなたもそのように感じたのですか?



``I certainly did not have a routine childhood. But the magic was always there.``


確かに、僕には普通のこども時代はありませんでした。ただ、こども時代の魔法はいつもそこにありました。



We`ve all seen Elizabeth Taylor fight so passionately for AIDS funding and compassion. What quality do you like most about her as a friend?


私たちは全員、エリザベス・テイラーが大変情熱的にエイズのための基金や、理解のために尽くしていることを知っています。友人として、あなたは彼女のどのようなところが好きですか?



``Elizabeth has passion for life. We must live with passion.``


エリザベスの生きることへの情熱ですね。私たちは情熱をもって生きるべきですね。



Having hosted Elizabeth Taylor`s wedding last October, do you dream that one day you might have a wedding of your own?


去年の10月に、エリザベス・テイラーのために結婚式を主催されましたね。あなたも、いつか結婚式をあげることを夢にみますか?



``My life is the present. And the excitement of life is to step into the unknown every morning. I look forward to the future-whatever it brings.``


人生は贈り物だと思っています。毎朝、未知の世界に踏み出すことで、人生の興奮を感じます。僕は未来がもたらす、すべてを楽しみにしています。



(June 27, 1992 ミュンヘン公演日のインタビューだとすれば。。)



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by yomodalite | 2015-04-13 08:37 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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