カテゴリ:☆マイケルの言葉( 73 )

和訳 “Give In To Me”

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引き続きアルバム『Dangerous』より「Give In To Me」の和訳です。


白人ロックバンドの典型的なステージスタイルを、ガンズ・アンド・ローゼズのSlashや、リヴィングカラーのベーシストのMuzz Skillingsといったアフリカ系アメリカ人のミュージシャンとともにカッコよくキメたこの曲のショートフィルムは、


1993年のオプラ・ウィンフリー・ショウ(米国では2月10日)で初放映されました。


Slashは、「スタジオに入ると、マイケルはブルック・シールズと一緒にいて、挨拶を終えると、『好きなように演奏して』と言われて、二人はディナーに出かけてしまった」と語っていましたが、マイケルは、アクセル・ローズよりもゴージャスな女を連れているところをスラッシュに見せつけたかったのかも。


そして、出演時34歳だったマイケルに、「あなたって、童貞なの?」と聞いたオプラや、様々な疑惑や偏見をもっていた世界中の視聴者にも・・・。






Give In To Me


She always takes it with a heart of stone

'Cause all she does is throw it back to me

I've spend a lifetime

Looking for someone

Don't try to understand me

Just simply do the

Things I say


何に対しても心を動かさず

僕が何をしても冷たく反応する女

僕は人生をかけてずっと

探してきたんだ

僕を理解しようとするんじゃなく

ただ、シンプルに

僕が言った通りにしてくれる人を


Love is a feeling

Give it when I want it

'Cause I'm on fire

Quench my desire

Give it when I want it

Talk to me woman

Give in to me

Give in to me


愛は感覚

僕が欲しいときはあたえて

だって燃えているんだから

僕の欲望を鎮めて

求めているときは応えて

女の方から来たっていいんだ

僕の思うままに

僕が思うようにして


You always knew just how to make me cry

And never did I ask you questions why

It seems you get your kicks from hurting me

Don't try to understand me

Because your words just aren't enough


君は僕の泣かせ方だけはわかってる

なんでそんなことするのか聞いたことはないけど

僕を傷つけるといい気持ちなんだろう

僕をわかろうとなんかするな

君がもってる言葉じゃ無理なんだから


Love is a feeling

Quench my desire

Give it when I want it

Takin' me higher

Love is a woman

I don't want to hear it

Give in to me

Give in to me


愛は感覚

この欲望を鎮めて

僕が欲しいときはあたえて

もっといい気持ちにさせて

愛は女次第だなんて

そんな話は聞きたくない

僕の思うままに

僕が思うようにして


You and your friends

Were laughing at me in town

But it's okay

And it's okay

You won't be laughing girl

When I'm not around

I'll be okay

And I'll, I'll not find

Gotta, the peace of mind no


君は街で友だちと

僕のことを笑ってたね

別にいいけどさ

気にしてないよ

君なんか僕がいなけりゃ

笑うこともできない子なんだから

僕はいいんだ

ただ、それじゃあ僕は

満たされることがないんだよ


Don't try to tell me

Because your words

Just aren't enough


僕にあれこれ言うなよ

君がもってる言葉じゃ無理なんだから


Love is a feeling

Quench my desire

Give it when I want it

Takin' me higher

Talk to me woman

Love is a feeling

Give in to me

Give in to me

Give in to me


愛は感覚

この欲望を鎮めて

僕が欲しいときはあたえて

もっといい気持ちにさせて

女の方から来たっていいんだ

愛は感覚

僕が思うようにして

僕の思うままに


Love is the feeling

I don't want to hear it

Quench my desire

Takin' me higher

Tell it to the preacher

Satisfy the feeling

Give in to me

Give in to me


愛ってそういうことじゃない

でもそんな話はいらない

僕の欲望を鎮めて

もっといい気持ちにさせて

愛がなんだとかいう話は牧師にしてくれ

僕を満足させて

僕が思うように

僕の思うままにして


I don't want to

I don't want to

I don't want to Hear it

Give it to the fire

Talk to me woman

Quench my desire

I don't like a lady

Talk to me baby

Give in to me


違うんだ

違うんだ

僕はもう

そんな話は聞きたくない

炎に身をゆだねろ

女の方から来てもいいんだ

この欲望を鎮めて

淑女なんか好きじゃない

ベイビィ、君の方から

僕が思うようにして


Give in to the fire

Give in to me

Give in to me

Give in to me


炎に身を任せて

僕が思うように

僕の思うままに

僕が思うようにして


Love is a woman

Give in to me

Give in to me

Give in to me

Give in to me


愛は女次第

僕が思うように

僕の思うままに

僕が思うようにして


'Cause I'm on fire

Talk to me woman

Quench my desire

Give it to the feeling


だって燃えているんだから

女の方から来たっていい

この欲望を鎮めて

僕の欲望を鎮めて

感覚に身をまかせて


(訳:yomodalite)



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by yomodalite | 2018-05-02 23:00 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(2)

和訳 “Who Is It”

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前回から引き続きアルバム『Dangerous』より「Who Is It」を。
オプラ・ウィンフリーの番組に出演したとき、アカペラで歌ったことが注目され、シングルカットされることになった曲ですが、ライブでは演奏されたことがなく、のちに有名監督になったデヴィッド・フィンチャーによるミュージック・ビデオが印象的でした。

発売当時、アメリカではこのビデオが放送されることはなく、過去のパフォーマンスをミックスしたMVが流されていたらしいのですが、

フィンチャーによる映像でのマイケルは、この頃の小説や映画でも盛んに描かれるようになった都会に住むヤング・エグゼクティブのようで、歌詞は、彼の多くの曲にみられるように主語が入れ替わる構造ではなく、最初から最後までひとりの「僕」の心情が歌われています。

一方、女性は髪の色もスタイルも名前さえも自由に変え、約束を守ることもなく去っていく。

愛に裏切られ傷つくマイケルにはキュンとしてしまうのですが、何度も「Who Is It」と言わなくてはならなかったのはどうしてなんでしょうね?

映像では、彼女が複数の名前をもっていたことが示され、歌詞では、「彼女が僕の元を去ったのは、他に誰かを見つけたからなのか?」と問い、友人や兄弟(仲間)への疑いが歌われていますが、重点が置かれているのは、去っていった女性への思いや、失恋の痛手というよりは、やっぱり「Who Is It」という叫びではないでしょうか?

当時のマイケルには、そんな風に言いたかったことがいっぱいあったことだけはわかるような気がしますが・・・。





Who Is It

Written by Michael Jackson


I gave her money

I gave her time

I gave her everything

Inside one heart could find

I gave her passion

My very soul

I gave her promises

And secrets so untold


僕は彼女にお金を与え

時間も与えた

僕は彼女にすべてを捧げた

胸の奥にひそむたったひとつの心も

情熱も

たいせつな魂も捧げると

僕は彼女に誓った

そう、誰にも言えない秘密さえも


And she promised me forever

And a day we'd live as one

We made our vows

We'd live a life anew

And she promised me in secret

That she'd love me for all the time

It's a promise so untrue

Tell me what will I do?


そして、彼女は僕に永遠を誓い

いつか一緒になって生きることを約束した

共に新たな人生を歩もうと

彼女は密かに僕だけに約束してくれた

ずっと僕だけを愛すると

でも、その約束は嘘だった

教えて、僕はどうすればいい?


And it doesn't seem to matter

And it doesn't seem right

'Cause the will has brought

No fortune

Still I cry alone at night

Don't you judge of my composure

'Cause I'm lying to myself

And the reason why she left me

Did she find someone else?


それはよくあることかもしれないけど

それでいいとは言えないよ

だって、僕の気持ちはこんなにも裏切られたんだから

夜になると、今もひとり泣くだけ

僕が落ち着いてるだなんて誤解しないで

自分に嘘をついてるだけ

彼女が僕の元を去ったのは

他に誰かを見つけたからなのか?


(Who is it?)

Is it a friend of mine

(Who is it?)

Is it my brother?

(Who is it?)

Somebody hurt my soul

(Who is it?)

I can't take this stuff no more


(誰なんだ?)

僕の友だちなのか

(誰なんだ?)

僕の兄弟なのか

(誰なんだ?)

僕を傷つけたやつ・・ 

(誰なんだ?)

無理だよ、こんなこともう耐えられない        


I am the damned

I am the dead

I am the agony inside

The dying head

This is injustice

Woe unto thee(*)

I pray this punishment

Would have mercy on me


僕は地獄に落とされ

死んだも同然

身体中が苦しみに支配されて

なにも考えられない

不当だよ

僕に試練が与えられるだなんて(*)

神に祈る

僕に慈悲が与えられんことを


And she promised me forever

That we'd live our life as one

We made our vows

We'd live a love so true

It seems that she has left me

For such reasons unexplained

I need to find the truth

But see what will I do?


彼女は僕に永遠を誓った

一緒に生きていくと

僕らは約束したんだ

真実の愛に生きると

それなのに彼女は理由も告げずに

僕を置き去りにした

僕は本当のことが知りたい

でも、どうすればいいんだろう? 


And it doesn't seem to matter

And it doesn't seem right

'Cause the will has brought

No fortune

Still I cry alone at night

Don't you judge of my composure

'Cause I'm bothered everyday

And she didn't leave a letter

She just up and ran away


それはよくあることかもしれないけど

それでいいとは言えないよ

だって、僕の気持ちはこんなにも裏切られたんだから

夜になると、今もひとり泣くだけ

僕が落ち着いてるだなんて誤解しないで

毎日思い悩んでいるんだから

彼女は一通の手紙も残さず

いきなりいなくなってしまったんだ


(Who is it?)

It is a friend of mine

(Who is it?)

Is it my brother?

(Who is it?)

Somebody hurt my soul

(Who is it?)

I can't take it 'cause I'm lonely


(誰なんだ?)

僕の友だちなのか

(誰なんだ?)

僕の兄弟なのか

(誰なんだ?)

僕の魂を奪い去ったのは・・

(誰なんだ?)

僕はひとりきり、もう耐えられそうにない   


(Who is it?)

It is a friend of mine

(Who is it?)

To me I'm bothered

(Who is it?)

Somebody hurt my soul

(Who is it?)

I can't take it 'cause I'm lonely


(誰なんだ?)

僕の友だちなのか

(誰なんだ?)

僕の兄弟なのか

(誰なんだ?)

僕を傷つけたやつ・・

(誰のせいなんだ?)

僕はひとりきり、もう耐えられそうにない 


And it doesn't seem to matter

And it doesn't seem right

'Cause the will has brought

No fortune

Still I cry alone at night

Don't you judge of my composure

Cause I'm lying to myself

And the reason why she left me

Did she find someone else?


それはよくあることかもしれないけど

それでいいとは言えないよ

だって、僕の気持ちはこんなにも裏切られたんだから

夜になると、今もひとり泣くだけ

僕が落ち着いてるだなんて誤解しないで

自分に嘘をついてるだけ

彼女が僕の元を去ったのは

他に誰かを見つけたからなのか?


And it doesn't seem to matter

And it doesn't seem right

'Cause the will has brought

No fortune

Still I cry alone at night

Don't you judge of my composure

'Cause I'm bothered everyday

And she didn't leave a letter

She just up and ran away


それはよくあることかもしれないけど

それでいいとは言えないよ

だって、僕の気持ちはこんなにも裏切られたんだから

夜になると、今もひとり泣くだけ

僕が落ち着いてるだなんて誤解しないで

毎日思い悩んでいるんだから

彼女は一通の手紙も残さず

いきなりいなくなってしまった


(訳:yomodalite)


(*)Woe unto thee は「汝に災いあれ」と訳されることが多いのですが、聖書のマタイ伝11章20-30、ルカ伝10章13-15に登場する言葉で、イエスがコラジンとベツサイダに言った言葉から来ています。

ちなみに、現在もっともよく読まれている新共同訳では、「コラジン、お前は不幸だ。(Woe unto thee, Chorazin! )ベトサイダ、お前は不幸だ。(woe unto thee, Bethsaida! )お前たちのところで行われた奇跡が、ティルスやシドンで行われていれば、これらの町はとうの昔に粗布をまとい、灰をかぶって悔い改めたにちがいない」という部分。

神やイエスは自分を信じる人間に、なぜ災いを与えようとするのか、そして、新共同訳の解釈は・・・など疑問は尽きないものの、「汝に災いあれ」という謎の伝統訳では、誰が誰に言っているのかわからないことが多いので、上記の訳のようにしてみました。



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by yomodalite | 2018-04-20 22:00 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(2)

和訳 “Black Or White”

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今回の和訳はアルバム「Dangerous」の先行シングルで、マイケルの作品の中で、もっともアカデミックな世界で注目された作品だと言われる「Black Or White」。


この曲については、大勢の人が「黒人と白人」をイメージすることから、マイケルが人種差別について考えた曲であり、黒人が被ってきた悲劇的な歴史や、今なお残る差別について語られることも多いですね。公民権運動によって様々な人種差別法が撤廃され、黒人の大統領が誕生するまで現実が変化していても、人種差別はなくなっていない、と語ることは依然としてトレンドです。


でも、そういった理由のひとつに「アイデンティティ政治」と言われるものがあるのも確かなことで、人々を、ジェンダー、人種、民族、性的指向、障害など、特定のアイデンティティに基づく集団に分類することは、その集団の利益を代弁しようという統治者側の意図でもある。(能力差や階級差に目を向けさせず、労働者の利益を守るとか、反戦運動など、人々による大きな団結を阻止し、資本家にとって都合のいい人材を安く輸入するため・・・)


裏返して言えば、政策に人種差別撤廃をうたう統治者やエリート集団には、飯の種である「人種差別」をなくすことは出来ないのです。そしてそれは黒人至上主義の多くを見過ごし、白人至上主義を「悪魔」のように語ることにもつながっている。


「人種には優劣がある」という分類が流行らないのなら、「人種差別を完全撤廃せよ」という運動を推進すればいい。どちらも「分断して統治せよ」という政治手法であり、アメリカに限らず、これまでの帝国がやってきたことで、トランプ大統領によって分断されたわけではないのですが、現代を生きる人々にとって、こういった影響から逃れることは本当にむずかしいことです。


実際多くのアーティストが様々な差別撤廃への政策を支持し、アイデンティティを歌にする一方で、マイケルが常にそういったことに慎重だったのは、彼がその様々な問題点に気づいていたからだと思います。そして、それが最もよく表れているのが、今から27年も前に発表されたこの曲ではないでしょうか。


何度も書いていることですが、ほとんどの場合、彼の詩の主語は、いくつも変化していきます。マイケルが生前出版した詩集『Dancing the Dream』(1992)でも顕著に見られる特徴ですが、彼は常に「自分は・・」よりも、「わたしたちは・・」を大事にしているんですね。


「心の中を見てごらん」と、“わたしたち” は言う。「何が見える?」あなたと、わたしではなく、ただひとつの “わたしたち” が見えるだろう(「I YOU we」より)



黒人として生まれた彼のアイデンティティは「黒人」に留まることなく「KING OF POP」へと成長していったのだ、と私は思いますが、残念ながら、そんなに賢明ではない私たちは、日々くだらないトピックを発見しては大騒ぎして、怒ってみたり、記事を書いたり、お金を稼いだりしてしまいがちなんですよね。


数年前も、セレブに関する都市伝説を映像化しようとしたコメディTV映画『Urban Myths』で、マイケル役を白人が演じることに批判が集まったことがありました。「黒人にも様々な肌色を持つ人がいて、黒人の血が流れている人もいるのに、白人が演じるのは、マイケルに対する侮辱だ」と。


そして、その根拠として、あるコマーシャルで彼の幼少期を演じるのに、マイケルが白人の男の子を配役したがったという噂に対して、マイケルが「僕は黒人のアメリカ人だ。それを誇りに思っている。だからそんな噂を信じないで」と語ったインタビューが紹介されていました。


マイケルが黒人として生まれたことに誇りを持っているのは確実で、幼少時「黒い肌だった自分」を演じるのに「白い肌の少年」を選ぶなどという馬鹿げたことをするわけがない、と言いたいのはよくわかります。


しかし、2000年以降、白人よりもさらに白い肌になり、またそれを堂々と隠すこともしなかったマイケルが、その当時の自分を演じる俳優を「黒人でなければ・・」などと考えるとは私には思えません。


また、この批判の中で「黒人にも様々な肌色を持つ人」というのは、ワンドロップルールのことで、以前は見た目には白い肌で白人に見えても、祖先に黒人の血が混じっていると「黒人」とみなされるということがありました。ただアイデンティティ政治が進んだ現代では、そういった人々のことを黒人とは認めない、という黒人サイドの意見が大きいのも確かで、最近では、黒い肌にみえるブルーノ・マーズにアフリカ系の血筋が認められないという理由で、黒人文化を盗用していると批判されたこともありました。


つまり、こういった批判をしている人を納得させるには、ルーツを遡って、アフリカ系の血筋を確認し、なおかつメイクをすれば、マイケルのような白い肌と細い鼻筋が可能というような、相当むつかしい俳優選びになるわけですが、仮にそうして選んだ黒人俳優が「白塗り」したとたん、今度は「黒塗り」を批判されてきた白人が・・と、なることも容易に想像がつきますよね(笑)


つくづくバカバカしく、日々記事を作らなくてはならない商売の方々にはお疲れさま、とだけ思って無視したかったのですが、日本のMJファンの方で真剣に怒りを覚えたと書かれていた方がいたので、つい長々と説明してしまってますw


マイケルが「白人になりたかった」という噂に反論するつもりで、マイケルの肌の色が白くなったのは病気のせい・・という説明もよく目にしますが、マイケルが肌の色を明るくしたいと思っていたことまで覆す必要はないでしょう。なぜなら、肌を白くしたいことと、白人になりたいと思うことは別問題だからです。


美白化粧品を使用している日本人は、色白の肌を美しいと思い、日焼けマシンが欠かせない日本人は、黒い肌を美しいと思っているだけ。黒人が黒い肌を薄い色にしたいのも、白人が日焼けに精を出すのも、個人の自由であって、黒人も、白人も、誰かの基準で「らしさ」を求められることが、はたして自由(リベラル)な社会でしょうか。


マイケルがインタビューで答えたことからわかるのは、彼が黒人としてアメリカに生まれたことにプライドをもっていた、ということ。


でも、今後もアメリカ黒人として生きて行くとことに誇りを持ち続けるのではなく、本当は人種なんて区別はないのだと気づき、常に両方の意見を聞いて、世界中みんなで手をつなげる社会を夢に描き、また、そんな自分が世界中で愛されたことに、もっともプライドを持っていたのではないでしょうか。


そんなことは、この曲を聴けば明らかだと私は思うんですが、(拙訳も含め)訳した人の人種問題に関する考えが反映されやすい曲なんですよね。


Black Or White は、白人音楽とみなされているロックと、黒人音楽だとされているヒップホップが融合されているのですが、「僕は生涯、有色人種と呼ばれて生きる気はない(下記の私訳では色分けされて・・)」というラップを「白人」の Bill Bottrell にやらせたり、


◎参考記事「Black or White」でラップを歌った謎の男に会う


SFの前半では、アメリカの一般的な白人家庭とアフリカの民族を対比させ、暑いインドと寒いロシアといった対極の国が登場し、後半では、それまでにこやかに踊っていたマイケルは、過激な黒人解放運動で知られるブラックパンサー党をも匂わす黒豹に変身し、既存の社会を破壊するだけでなく、自己イメージの破壊をも試みている。


「Black Or White」は、黒人と白人というだけでなく、完璧な正義(白)も、完璧な悪(黒)もない、この世界そのもののことでもある、とも言えるのではないでしょうか。


ところで、、

マイケルはこの曲の中で「奇跡がおこった」と言っています。

この「奇跡」を、あなたはなんだと思いますか?


理想の女の子とひとつに結ばれたこと?

それとも、黒人が白人の女の子と対等につきあえたこと?


でも、黒人が白人の女の子とつきあうなんて、マイケルが最初でもないし、少年時代から世界的な白人アイドル女優を2人も彼女にした彼にとっては奇跡でもなんでもないですよね?(^^)


マイケルの主語は「I」であっても、「You」であり、そして「We」でもあることがほとんど。この奇跡もマイケルにだけ起こったことではなく、私たちも目にした奇跡・・・


そう、「黒であり白でもある」ということを全身で表現し尽くしたマイケルを目の当たりにしたとき、私たちが感じた、それこそが奇跡だったのではなかったでしょうか。






(冒頭のスキットはSFから)

大音量の音楽。父親はリビングのソファで野球を見ていて

二階のベッドで飛び跳ねる息子に、父親は我慢しきれず怒鳴る。


Father : Turn that noise off!

父親:その雑音を消せ!


それでも止まらない音楽、父親は階段を上って息子の部屋へ行きドアを開ける。


Father : I thought I told you to turn that thing off! It's too late, and it's too loud!

父親:消せって言っただろう、もうこんな時間なのに、うるさすぎるぞ


Kid : But Dad, this is the best part.

子供:でも、パパ、今いいとこなんだよ


Father : You are wasting your time with this garbage. Now go to bed!

父親:こんなくだらないもので時間を無駄にするな、とっとと寝ろ。


ドアを強く締め部屋を出ていく父親。その拍子にドアにかかっていた大きなフレーム入りのマイケルの写真が落ちてガラスが割れる。


Kid : OK

子供:オーケー


息子は、ニヤリとし、リビングに巨大スピーカーを運び、ギターをアンプにつなぎ出力を最大限にする。目盛りの端にはバカじゃないの?(Are you nuts?)と書かれている。


Kid:Eat this.

子供:これでも食らえ


息子がギターをかき鳴らすと、父親は椅子ごと別世界へと飛んでいく。


Mother : I'm afraid your father's gonna be very upset when he gets back.

母親:お父さん、帰ってきたらカンカンよ


(ここから曲がスタート)


[Verse 1]

I took my baby on a Saturday bang

Boy, is that girl with you?

Yes, we're one and the same

Now, I believe in miracles

And a miracle has happened tonight


土曜のパーティーに彼女を連れてった

おい、あの子が君の彼女なのか?

そう、僕らはふたりでひとつ、等しく結ばれている

僕は奇跡を信じてたけど、

奇跡は今夜起きたんだ


[Hook]

But, if you're thinking about my baby

It don't matter if you're black or white


でも、君は僕の彼女のことを考えているんだろう

黒人か白人かなんてどうでもいいことをさ


[Verse 2]

They print my message in the Saturday sun

I had to tell them I ain't second to none

And I told about equality

And it's true, either you're wrong or you're right


僕のメッセージが土曜のサン紙に載ってる

僕は彼らに自分が一番だと言わなきゃならなかった

そのうえで平等についても話したよ

人は「正しい」と同時に「間違ってる」こともある。それだけは真実だよ


[Hook]

But, if you're thinking about my baby

It don't matter if you're black or white


それなのに、君は僕の彼女のことを考えているんだろう

黒人か白人かなんてどうでもいいことをさ


[Coda]

I am tired of this devil

I am tired of this stuff

I am tired of this business

So when the going gets rough

I ain't scared of your brother

I ain't scared of no sheets

I ain't scared of nobody

Girl, when the going gets mean


こんな悪意にはうんざり

こういった雑誌や

こういった商売のすべてにうんざりする

たとえ、状況が悪くなったって

おまえの仲間なんて怖くないし

シーツをかぶった奴ら(KKK)のことも怖くない

僕は誰も恐れない

どんなに卑怯なことをされてもね


[rap lyrics by Bill Bottrell]

Protection for gangs, clubs and nations

Causing grief in human relations

It's a turf war on a global scale

I'd rather hear both sides of the tale

See, it's not about races

Just places, faces

Where your blood comes from is where your space is

I've seen the bright get duller

I'm not going to spend my life being a color


ギャングや様々なグループ、そして民族のための防衛が

人々の間に深い悲しみをもたらしている

それは世界規模での縄張り争い

話は両方から聞かないと

ね、人種の問題じゃないんだよ

縄張りとメンツなんだよ

俺は優秀な奴がだめになっていくのを見てきた

おまえのルーツは、おまえがいる場所なんだよ

俺は色分けされて生きていくつもりはない


[Verse 3]

Don't tell me you agree with me

When I saw you kicking dirt in my eye


「君の意見に賛成だ」なんて気安く言うなよ

君に汚されたときのことは目に焼き付いているんだから


[Hook]

But, if you're thinking about my baby

It don't matter if you're black or white

But, if you're thinking about my baby

It don't matter if you're black or white

I said if you're thinking of being my brother

It don't matter if you're black or white


君はただ、僕の彼女のことを考えているんだろう

黒人か白人かなんてどうでもいいことをさ

君は僕の彼女のことを考えているんだろう

黒人か白人かなんてどうでもいいことなのに

教えてあげるよ

君が僕の仲間になりたいと思うなら

君が黒くても白くてもどうでもいいよ


[Outro]

It's black, it's white

It's tough for you to be(*)

It's black, it's white

It's tough for you to be

It's black, it's white


黒でも、白でも

キツイよね

黒でも、白でも

楽じゃないよ

黒でも、白でもさ


Alright, alright

Ooh, ooh

Alright

Yea, yea, yea now

Alright, alright

Ooh, ooh

Yea, yea, yea now

Alright

It's black, it's white

It's tough for you to be

It's black, it's white, whoo

It's black, it's white

It's tough for you to be

It's black, it's white, whoo・・・


曲が終わりモーフィング部分が終わると、監督(ジョンランディス)が女の子に近寄って、「カット!完璧だよ、君どうやって姿を変えたの?(Cut! That's perfect. How do you do that? )と声をかけた後、パンサーパートが始まり、最後はシンプソンズのアニメ。


Father : Bart, turn off that noise!

父親:バート(子供の名前)、その雑音を消せ!


Kid : Chillout, homeboy.

子供:おまえこそ、落ち着けよ。


父親、無言でテレビの電源を切る。


(和訳:yomodalite)


(*)CDでは、to get by ですが、マイケルが実際に歌っているのは、to be で、デンジャラス~ショートフィルムコレクションの歌詞表記でも、to beになっています。





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by yomodalite | 2018-04-07 12:03 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(0)

和訳 “She Drives Me Wild”

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なんだか訳詞ばっかりしている気もするんですが、今回はようやくマイケルに戻って、アルバム『Dangerous』から、She Drives Me Wild を。


車のエンジンやクラクションといった、様々な街のノイズがサウンドになっているこの曲では、Aqil Davidsonによるラップも街を表現する音であり、マイケルの声もそこに溶け込みリズムと化していて、私的な思い出でもなく、なにかを伝えたいわけでもなく、というのはマイケルの歌詞にはめずらしくないことですが、この曲は特にそんな感じ。


訳は色々なパターンが考えられる部分が多くて悩ましいのですが、もっとも苦労したのは、CDに記載された歌詞と実際に歌っているものが異なっていて、ネットで探せる歌詞にもいくつか種類があり、最終的に英詞に関しては、あちこちからツギハギしています。


ラップ部分は特に種類が多く、大きく分けると、Timberland boots(ティンバーランドのブーツ)が出てくるものと、temple(寺院)になっているものがあります。


私訳では、Timberland ヴァージョンを押しますが、templeヴァージョンも一応下の方に載せました。




She Drives Me Wild

by Michael Jackson and Teddy Riley


She's got the look

She so fine

And you know damn well

The girl will be mine


彼女は抜群のルックスで

すごくイケてる

君もよく知ってると思うけど

あの子はいずれ僕のものになるよ


She's got the breaks

She's the scene

And you know damn well

She gives it to me uh-huh


彼女はなにか持っていて

その場を支配することができる

君もよく知ってると思うけど

彼女は僕のことも誘ってきた


Black jeans and a turtleneck sweater

I know the girl is fakin’

Cause I’ve seen her look better


ブラックジーンズにタートルネックのセーター

そういう女の子は

真面目そうに見せているだけ


She's got position

She's the statistical fact

Got it ready for the willing

Got it kickin' in the back


彼女はキャラを心得てる

人々のパターンを知ってるのさ

周到に準備しておびき寄せ

いきなり相手をモノにする


She's got the look

wanna look better

She's got the look

She drives me wild


彼女は飛びっきりの美貌に

さらに磨きをかけている

彼女の抜群のルックスは

僕の野生を呼び覚ます


She's got the look

Wanting no break time

She's got the look

She drives me wild


彼女は飛びっきりの美貌で

一瞬の隙も与えない

彼女は抜群のルックスで

僕の本能を目覚めさせる


Come to the place

Shock to see

And you damn well

You know what I mean

hot in the face

1 2 3

Like a pleasure trip

Like you’ve never seen uh-huh


ここに来れば

衝撃を受けるだろう

そしたら、君だって

僕が言ってる意味がよくわかるはず

あのエロい顔を見たら

すぐに

快楽への旅って感じ

君が見たことないような、ね


Satin lace and a paisley cut top

The girl is wasting over

And she knows she look hot

She’s got this position


サテンのレースや、ペイズリー柄のトップスを着ている子

あの子は時間をもてあまし

自分が魅力的に見えることを知ってる

彼女は自分のキャラを心得てるんだ


She got what it takes

She got mojo in her pocket

She got it ready

Just in case


彼女はリスクもわかってて

ポケットに魔法のお守りを持ってる

常に準備してあるのさ

もしも、のときのためにね


Rap by Aqil Davidson (*1)

Please no, kick back

I can't take it

You're driving me wild

I might not make it

You got me looking like buckwheat(*2)

Oh, hair pulled

Every which way but neat

Far from Medusa

But you look so deadly

Your walk is soft

Still I hear the medley

Uh, shiver my Timberland boots,(*3)

cramped my style

She drives me wild


お願いだから、引っ込めてくれ

俺はそんなの受け入れられない

君は俺の本能を操ろうとするけど

俺には無理だから

君には、モジャモジャに見えるこの髪型だって、

どんなにまっすぐに引っ張ったことか

メドゥーサとはかけ離れているけど

君は心臓が止まりそうになるほど魅力的

君がエレガントに歩くと

次々に音楽が聴こえてきて

ティンバーランドのブーツじゃ恐れ多くて、

俺のスタイルが卑屈に思えてくる

彼女が俺の本能を呼び覚ましたんだ


She's got the look...

(She's got the look)


彼女は美貌の持ち主・・・


She's got the look

I wanna know better

She's got the look

And she's drivin' me wild


彼女は飛びっきりの美貌に

さらに磨きをかけて

僕の本能を目覚めさせる・・・


She's got the look

(She's got the look)

She's got the look

(She's got the look)


She's got the look

She's got the look

And she's drivin' me wild


She's got the look

I wanna know better

She's got the look

And she's drivin' me wild


(訳:yomodalite)

※和訳の気になる点はいつでも遠慮なくご指摘ください。


(*1)Aqil Davidson / ボビー・ブラウンや、ヘヴィ・D、ノトーリアスB.I.Gなどとも共演した黒人ラッパー。このラップは複数の歌詞が存在するのですが、下記は上記とは異なる例。


Please, no I can't take it.

She's drivin' me wild.

My life won't make it.

You got me looking like buckwheat.

Ooh

Hair blows every which way but me

Far from a distance your looks are deadly.

Walks and talks till I hear the medley.

Oh it's like a temple that does cramp my style,

She drives me wild.

頼むよ、そんな誘いに乗るわけにはいかないんだ

彼女は、の本能を操ってくるけど

は自分の人生をそんな風にしたくないんだ

君には “buckwheat” みたいに見えるだろうけど

どうやったって俺の髪はまとまらない

君は遠くから見ても死にそうになるぐらい魅力的で

歩きながら話していると、まるでメドレーを聞いてるみたい

それはまるで寺院にいるようにを束縛する

彼女が俺の本能を呼び覚ましたんだ


(*2)buckwheat / 1920~1944年に大ヒットした映画シリーズ「Our Gang」(邦題「ちびっこギャング」)の登場人物、Billie "Buckwheat" Thomas のような、モジャモジャで爆発したようなアフロヘアのこと(垢抜けない黒人のステレオタイプに用いられる)で、 “蕎麦” のことではないと思います。


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(*3)Timberland boots / ティンバーランドは、日本ではアウトドアやハイキングが好きな人のブランドというイメージですが、1973年に開発された完全防水のレザーブーツは、そのブランド名(Timberland)が、後に会社名になるほど有名になり、アメリカではヒップホップ系の必須アイテムとして大人気でした。


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by yomodalite | 2018-03-19 19:01 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(22)

和訳 “In The Closet”

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『インヴィンシブル』の和訳が終了したので、今後はこれまでどおり、ゆっくりではありますが、『デンジャラス』や『ヒストリー』も完訳(MJ作のみ)を目指そうと思います。


それで、まず最初に、と思ったのが「In The Closet」。マイケルの曲に「エロ」が登場した初めての曲ですね。


最近は無宗教者の比率が高くなっていると言われるアメリカですが、かつては国民の80%がクリスチャンで、中でもプロテスタントの比率が高かったのですが、同じプロテスタントでも、黒人が多く通う教会と白人の教会には大きな違いがありました。


奴隷としてアメリカ大陸に連行された黒人は、苦しい状況の中で、聖書の福音(ゴスペル)に救いを求め、言語を剥奪された彼らは、音楽によって神を賛美するようになっていく。


そして、ゴスペル(福音音楽)は、リズム・アンド・ブルース(R&B)へと発展し、徐々により都会的な音楽へと変化していったのですが、R&Bにエロい歌詞が多いのは、黒人の宗教観には、愛と性は分離できないもので、SEXの快楽の中にも神の恵みを感じる、ということもあるようです。


しかし、それは性欲や快楽を悪とみなし、禁欲に価値を見出す白人プロテスタントの宗教観とは相容れないもので、白人の黒人への差別や、黒人と白人が聴く音楽が異なっていた背景には、そういった宗教や文化の違いといった要因もあったんですね。


でも、エルヴィス・プレスリーが黒人音楽を取り入れ、80年代には、マイケルやプリンスといったティーンエイジャーの白人にも受け入れられる黒人スターも登場したことで(音楽における)「人種の壁」がなくなった、と言われたわけですが、


アルバム『スリラー』や『バッド』に「エロい歌詞」がなかったのは、マイケル自身の個性や、当時の彼の宗教の教義だけではなく、白人リスナーを取り込むための「戦略」でもあったと思います。


一方、愛と性を分離しないという、これまでの黒人スピリットを踏襲していたプリンスの大ヒットアルバム『パープルレイン』には、相当際どい歌詞もあり、娘が聴いていた曲の内容に驚いた、当時の副大統領の妻ティッパー・ゴアに、卑猥な表現のある歌詞の曲を排除するための委員会を設立させ、その後のR&Bのアルバムにはほとんど「ペアレンタル・アドバイザリー」というステッカーが貼られることになりました。




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「In The Closet」の話に戻りますが、


In The Closet には、自己の真の姿を隠すといった意味があり、同性愛を秘密にしているというスラングにもなっていることから、マイケル自身の恋愛対象について想像をかき立てられるタイトルではあるのですが、ここで表現されているのは、マイケル自身の “秘密” ではありません。


そもそも、愛や平和のメッセンジャーというイメージが強いマイケルには、いわゆる “ラブソング” はすごく少なくて、特に、女性のきもちを掬いとってくれたと感じるような内容は皆無といえるほどなのですが、


この曲の歌詞も、 “女性から男性への欲望” は隠さないで欲しいけど、ふたりの関係は “秘密” にして欲しい・・・という身も蓋もない内容でw


ショートフィルムでのマイケルの美しさにはうっとりはするものの、おそらく多くの女性はこの曲を聴いて、エッチな気分にはならないし、愛も感じられないのではないでしょうか。


この曲は、多くのR&Bのように、性愛を描いてはいてもロマンティックな “ラブソング” ではなく、日常的でどこか殺伐とした、ありふれた男女のSEXそのものの感覚であり、多くの人が、本当は愛とは無関係に望んでいる快感への欲望そのもの。


つまり、それこそが人々が “隠しているもの” (In The Closet)で、これまで、誰も歌にしなかったこと・・・


踊りたいと思う気持ちに理由はいらないし、「そこが疼けば、愛撫が必要」なんですけどね。



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また、艶かしい女性の声は、ショートフィルムでは、共演者のナオミ・キャンベルですが、発売当時はミステリーガールとして名を伏せられていたCDの女性の声は、女優からモナコ公妃になったグレース・ケリーの3人の子供の末っ子である、ステファニー公女。


グレース公妃が亡くなった自動車事故の際に同乗していた彼女は、10代の頃から、数々の男性との噂が報じられるなどゴシップ雑誌を賑わすことも多く、当時は、公室のボディガードと未婚のまま2人の子供をもうけたことも話題になっていました。


聴き比べてみると、セレブリティで白人のステファニーの方が、より「エロい」という点も、人種への偏見と戦ったマイケルの戦略というか、


定番という意味での “王道” ではなく、道なき道を歩んで王となった “覇道” も感じられて・・・エロい気分にはならないものの、とにかく色々と「感じてしまう」曲ですよね!






In The Closet


[Spoken Intro : Princess Stephanie of Monaco]

There's something I have to say to you

If you promise you'll understand

I cannot contain myself when in your presence

I'm so humble

Touch me

Don't hide our love

Woman to man


[ステファニー皇女]

あなたに言わなくちゃ

わかってくれるって約束してくれるわよね

あなたの前では、自分を抑えることができなくて

私は触れられることを

卑しく求めてる

ふたりの愛は隠せない

女から男への欲望も


[Verse 1 : Michael Jackson]

She just a lover(*)

Who’s doing me by

It's worth the giving

It's worth the try

You cannot cleave it

Or put it in the furnace

You cannot wet it

You cannot burn it


[マイケル]

彼女はいわゆる愛人(*)

僕が求めたことを与えてくれる

やってみよう

引き裂こうとしたり

無理やり押し込もうとするんじゃなくね

濡れなければ

燃えることもできないのさ


[Refrain : Michael Jackson]

She wants to give it

(She wants to give it

(Ahh she wants to give it)

Dare me

(She wants to give it)

(Ahh, she wants to give it)

She wants to give it

Yeah

(Ahh, she wants to give it)

(She wants to give it)

(Ahh she wants to give it)


彼女がそれを求めてる

彼女がしたがっているんだ

彼女が僕にしたいんだ・・・

僕に挑むように

そう、彼女が求めているんだ

彼女が求めてる


[Verse 2: Michael Jackson]

It's just a feeling

You have to soothe it

You can't neglect it

You can't abuse it

It's just desire

You cannot waste it

Then if you want it

Then won't you taste it


それはまさに感覚なんだから

鎮めてあげなきゃ

無視しちゃいけないけど

暴走するのもだめ

それが欲望ってものなんだから

無駄にするんじゃなく

欲しいんだったら、

ちゃんと味わえばいい


[Refrain : Michael Jackson]

She wants to give it

(She wants to give it)

Ahh she wants to give it)

Dare me

(She wants to give it

(Ahh she wants to give it)

She wants to give it

(She wants to give it Yeah)

(Ahh she wants to give it No No)

(She wants to give it)

(Ahh she wants to give it)


彼女がそれを求めてる

彼女がしたがっているんだ

彼女が僕にしたいんだ・・・

僕に挑むように

そう、彼女が求めてる

彼女が求めているんだ


[Pre-Chorus : Princess Stephanie of Monaco]

One thing in life you must understand

The truth of lust, Woman to man

So open the door and you will see

There are no secrets

Make your move

Set me free


人生の中で理解しておくことのひとつは

女も男への欲望があるってこと

そう、扉を開けてみればわかるはず

隠すことなんてない

あなたがしたいように

私を自由にして


[Chorus : Michael Jackson]

Because there's somethin about you baby

That makes me want to give it to you

I swear

There's somethin about you baby


ベイビー、君には何かがあって

それで、僕はその気になってしまうんだ

本当だよ

君には何かあるよね


Just promise me whatever we say

Or whatever we do to each other

For now we will be making a vow, to just

Keep it in the closet


約束して

僕たちが話したことや、したことを

今は、僕たちだけの

秘密にすると誓って


[Verse 4 : Michael Jackson + Princess Stephanie]

If you can get it

It's worth a try

I really want it

I can't deny

It's just desire

I really love it


もし、それを君がわかってくれるのなら

試してみる価値がある

僕は本当にしたいし

拒むなんてできない

それは、まさに欲望

そういうのが好きなんだ


'Cause if it's aching

You have to rub it


そこが疼いたのなら

愛撫が必要なのよ


[Refrain: Michael Jackson]

She wants to give it

(She wants to give it

Ahh she wants to give it)

(Dare me)

(She wants to give it

Ahh she wants to give it)

She wants to give it

(She wants to give it)

Yeah

(Ahh she wants to give it)

(She wants to give it

(Ahh she wants to give it)


彼女はしたがってる

(彼女はしたがってる、

ああ、彼女はしたがってるんだ・・)


[Chorus : Princess Stephanie of Monaco]

Just open the door and you will see

This passion burns inside of me

Don't say to me

You'll never tell

Touch me there

Make the move

Cast the spell


扉を開けてみれば、わかるはず

私の中に燃えるような情熱があることを

気がつかないなんて言わないで

私のそこに触れて

したいようにして

魔法にかけて


[Chorus: Michael Jackson]

Because there's something about you baby

That makes me want to give it to you

I swear there's something about you baby

That makes me want

Just promise me whatever we say

Or do to each other

We make a vow for now to just

Keep it in the closet


ベイビー、君には何かがあって

それで、僕はその気になってしまうんだ

本当だよ。君には何かあるよね

約束して

僕たちが話したことや、したことを

今は、僕たちだけの秘密にすると


For now we'll make a vow, to just

Keep it in the closet


今は、僕たちだけの秘密にするって


Because there's something about you baby

That makes me want to give it to you

Because there's something about you baby

That makes me want to give it to you

I swear

There's something about you baby

That makes me want to give it to you


I swear there's something about you baby

That makes me want to give it to you

There's something about you baby

That makes me want to give it to you

There's something about you baby

That makes me want to give it to you


Just promise me whatever we say

Or whatever we do to each other

For now we'll make a vow to just

Keep it in the closet


She wants to give It

She wants to give it

She wants to give it

Ahh, she wants to give it

She wants to give it

Ahh, she wants to give it

She wants to give it

Ahh, she wants to give it

She wants to give it

Ahh, she wants to give it

She wants to give it

She wants to give it

Ahh, she wants to give it

She wants to give it

She wants to give it

She wants to give it

She wants to give it

Ahh, she wants to give it


(訳:yomodalite)



(*)「あなたとマイケル・ジャクソンが殴り合いをしたらどちらが勝つ?」と記者に聞かれたとき、プリンスは、「マイケルは戦う人ではなく、愛する人だよ(Michael is not a fighter he is a lover)」と答えていて、それは、マイケルがポールとデュエットした「Girl is mine」での、”Paul, I think I told you. I'm a lover not a fighter” の引用でもあるんですが、

上記の素敵な記事の中でも、記者が下品な意味にとって笑ったと書かれていますが、一般的に「lover」は「愛する人」とか「愛に生きる人」「恋人」というような意味ではなく、「セックスフレンド」という意味合いが強く、マイケルも、ここではそういった意味で使っていると思います。


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by yomodalite | 2017-12-18 22:31 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(0)

Speechless!!(59th Birthday)

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今年の聖誕時刻は「Speechless」の和訳をアップすることにしました!


アルバム『Invincible』の中で、もっとも訳すのに躊躇して、最後に残ってしまっていたのですが(あまりにも美しい曲なので・・)、マイケルの誕生日に、彼への言葉としてなら・・・そんな想いで言葉にしてみました。


多くのアーティストが、愛や正義のために言葉を発していますが、音楽や芸術が「正しいメッセージ」を伝えるためのものになってしまったら、その本当の価値はなくなってしまうのでは・・と、思えてなりません。


でも、マイケルは「言葉を失う」という、芸術に触れたときのもっとも尊い感覚を誰よりも理解し、本当に美しい曲として遺してくれました。


だからこそ、マイケルは多様な世界中の人々に「愛」を感じさせ、ほとんど語らないという姿勢を貫きながら、大勢の人の心に遺る「メッセージ」を送ることができたのではないでしょうか。






Speechless

Written by Michael Jackson


Your love is magical, that's how I feel

But I have not the words here to explain

Gone is the grace for expressions of passion

But there are worlds and worlds of ways to explain

To tell you how I feel


あなたの愛はまるで魔法のように、僕には感じられる

でも、言葉で説明することができなくて

その尊さが過ぎ去るまでに、溢れる想いを表現できない

この世界には、そういった言葉も方法もあるとは

思うんだけど


But I am speechless, speechless

That's how you make me feel

Though I'm with you I am far away and nothing is for real

When I'm with you I am lost for words, I don't know what to say

My head's spinning like a carousel, so silently I pray


でも、やっぱり言葉にならない、言葉にできない

あなたから感じるものをなんて言ったらいいのか

一緒にいるのに、遠く離れているようで、

なにもかもが現実ではないような

あなたと一緒にいると、僕はいつも言葉を失って

なんていっていいのかわからなくなる

頭の中はメリーゴーランドみたいにぐるぐる回っているのに

ただ祈ることしかできなくて


Helpless and hopeless, that's how I feel inside

Nothing's real, but all is possible if God is on my side

When I'm with you I am in the light where I cannot be found

It's as though I am standing in the place called Hallowed Ground


救いもなく、望みもなく、どうにもならない僕の心

確かなものなど何もないけど、神さえ僕の側にいてくれるなら

不可能なことなんてない

あなたといれば、僕は見失っていた光の中にいて

聖地と呼ばれる場所に立っているみたい


Speechless, speechうless, that's how you make me feel

Though I'm with you I am far away and nothing is for real

I'll go anywhere and do anything just to touch your face

There's no mountain high I cannot climb

I'm humbled in your grace


あなたから感じたことを表現する言葉が見つからない

ずっと一緒にいるのに、遠く離れているようで、なにもかもが現実ではないような

僕はあなたの頰に触れられるなら、どこにでも行き、なんでもする

どんな高い山にだって登れる

僕はあなたの尊さに、ひれ伏すしかない


Speechless, speechless, that's how you make me feel

Though I'm with you I am lost for words and nothing is for real

Speechless, speechless, that's how you make me feel

Though I'm with you I am far away, and nothing is for real

Speechless, speechless, that's how you make me feel

Though I'm with you I am lost for words and nothing is for real

言葉にならない、言葉にできない。あなたから感じたことをどう表せばいいのか

一緒にいると、言葉を失ってしまって、まるで夢の中にいるみたい

あなたから感じたことを表現する言葉が見つけられず

一緒にいるのに、遠く離れているようで、なにもかもが現実ではないみたい


Speechless

your love is magical, that's how I feel

But in your presence I am lost for words

Words like, "I love you."


言葉にできない

あなたの愛は魔法のようで、ただそう感じるしかない

でも、あなたの前では、言葉を失ってしまう

“I love you.”という言葉でさえ


(訳:yomodalite)


この曲の「あなた」は、マイケルにとっては「神」ですが、私にとっては「マイケル」であり、「マイケルの愛」に、すべて置き換えられる。


Happy 59th Birthday, Michael!

We don't never forget you.


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by yomodalite | 2017-08-30 10:33 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(2)

和訳 “Unbreakable”

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さて、いよいよ、アンブレイカブル の和訳です。

なんていっても、今頃?って思われそうだったり、一番の難問だったビギーのラップは、すでに「You Can't Stop the Reign」で訳し終えていて、




それ以外の部分は、特に迷うところもないので、和訳の前に、マイケルがすでに年も前に亡くなっていたビギーの既発曲のラップを使ったのは、なぜなのか? について、「マイケルとヒップホップ」では書ききれなかったことを補足したいと思います。


* * (補足はここから)* * 


ヒップホップのアーティストたちに、もっとも人気がある映画は『スカーフェイス(Scarface)』だと言われています。


アル・パチーノ主演のこの映画は、キューバの刑務所を出て、アメリカにやってきた主人公のトニー・モンタナが、コカインの密売でのしあがろうとする物語で、危険を冒しても成功を手に入れたいストリートのプレイヤーにとって「バイブル」とも言われ、


◎[参考記事]人生で成り上がりたいなら「スカーフェイス」を見ろ!!


ビギーのラップに登場する、コロンビア人のエピソードや、また、黄色のクーペも、まだ成功する前にトニーが乗っていた車を思わせるのですが、


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ラッパーたちだけではなく、マイケルもこの映画にこだわっていたんですね。


1983年に、アル・パチーノがトニー・モンタナを演じた『スカーフェイス』は、元々、マイケルもお手本にしていた伝説的な大富豪ハワード・ヒューズが、アルカポネをモデルにした映画を作ろうと、ハワード・ホークスに監督を依頼して制作されたもの(原題は同じ、邦題は『暗黒街の顔役』)のリメイクで、


主人公を演じていた、ポール・ムニは、マイケルが尊敬し、親友でもあったマーロン・ブランドが最も尊敬する俳優であり、Billie Jeanや、You Rock My World のショートフィルムに引用された『ゴッドファーザー』も、この映画から大きな影響を受けていて、マイケルはまだ幼いブランケットにさえこの映画を見せていたほどです。


You Rock My World のショートフィルムには、Unbreakable で映像化しようとしたアイデアが少し形を変えて組み込まれているに違いないと、私は思っているのですが、『スカーフェイス』は、彼が “心を揺さぶられた(You Rock My World)” ものであり、マイケルが考える「不屈の精神(Unbreakable)」のために引用されているんですね。



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「World Is Yours(世界は君のもの)」は、『スカーフェイス』に何度も登場する言葉なんですが、


シャックとビギーの「You Can't Stop the Reign」は、トニー・モンタナが悲劇的な結末を迎えるのとは異なり、成功はしたけど、彼のような失敗はぜずに、俺たちの世界を維持し続ける、という曲ですが、


マイケルの Unbreakable は、本当の成功や、強さとは、「決して負けないこと」である、という言葉だけでなく、時流に対して気が利いていて、韻を踏んだ「言葉」だけで勝負したがるラッパーたちに、もっと「音」そのもので勝負しろ!といわんばかりの、音の “奇襲攻撃” であり、


「スリラー」で、人種やジャンルを越えた地点から、より高い壁を突破しようという、マイケル自身の音とリズムによる「声明」でした。


そして、実は『スカーフェイス』へのこだわりは、彼自身の「顔」にも関係があって・・・


というのも、1992年、デイリーミラー紙は、マイケルの整形手術を揶揄するかのように、彼の顔のアップを一面にし、「Scarface(傷だらけの顔)」という見出しを付けていたからです。


マイケルはこれに抗議し、その写真の使用禁止と謝罪文の掲載を勝ち取りましたが、もともと整形手術を行った事実はオープンにしていますし、そうやって変えた顔に関して一度も後悔することなく、ここまで何度もひどい中傷にあっても負けなかった、という思いもあったでしょう


You Rock My World のショートフィルムのルックスは、当時、多くのファンを失望させましたが、歌詞にもあったように、その後、彼は余裕で這い上がり(I’m steady laughin’ while surfacing)、昔のファンが戻っただけでなく、大勢の新たなファンを増やし、今もなお KING Of POP の座を明け渡してはいません。


エリオット・ネスのチーム「アンタッチャブル」は、アル・カポネを刑務所に送り込みましたが、トム・スネドンは、結局、マイケルに手出しは出来ず、アンタッチャブルだったのは、やっぱり、マイケルの方でした(you can’t touch me ‘cause I’m untouchable)


(マーティン・バシールのドキュメンタリ番組などで、マイケルへの少年性的虐待疑惑は再度持ち上がるのは、ここから数年後のことですが、私はこのアルバム以降の彼の発言や動向が記録された海外本の翻訳などから、疑惑の再燃の半分ぐらいは、マイケルが「トム・スネドンをけしかけた」からだと思っています。)


そう、マイケルは「Unbreakable」のミュージックビデオは創れませんでしたが、その後の人生すべてを賭けて、Unbreakable」を演じたんです。


「あなたの天下は終わらない(You Can't Stop the Reign)」


「世界はあなたのもの(World Is Yours)」


そんな風に、マイケルに言いたくなる気持ちが抑えきれなくなったところで、


Unbreakable」をもう一度じっくり聴いてみてください。






"Unbreakable"


[1st VERSE]

Now I’m just wondering why you think

That you can get to me with anything

Seems like you’d know by now

When and how I get down

And with all that I’ve been through

I’m still around


僕は不思議でならないんだよね

君が僕をどうにかできると思っているなんて

もう分かってもいい頃だろう

どんなに落ち込むようなことも

僕はすべてを経験して

いまだに生き延びてるんだ


Don’t you ever make no mistake

Baby, I got what it takes(I've got )

And there’s no way you’ll ever get me(get to me)

Now why can’t you see(Why can't)

That you’ll never ever hurt me

‘Cause I won’t let it be

See, I’m too much for you, baby


君は間違ってばかりだよね

ベイビィ、君とは持ってるモノがちがうんだよ

僕にたどり着こうなんて、君には無理さ

君に僕を傷つけることなんかできない

どうしてわからないのかな

僕はそんな手には乗らない

ね、僕は君の手には負えないんだよ


[CHORUS]

You can’t believe it

You can’t conceive it

And you can’t touch me

‘Cause I’m untouchable

And I know you hate it

And you can’t take it

You’ll never break me

‘Cause I’m unbreakable


君は信じられないし、

納得できないだろうけど

僕には手出しはできないよ

僕は君には手の届かない相手だからね

君が僕を嫌っているのは知ってるけど

君にはなにもできない

僕を壊すことなんか絶対に

だって、僕は不死身だから


[2nd VERSE]

Now you can’t stop me even though you think

That if you block me, you’ve done your thing

And when you bury me underneath all your pain

I’m steady laughin’ while surfacing


君がなにをしたところで僕は止められないよ

君があれこれと僕を妨害したり

あらゆる苦痛を与えて、僕を沈めようとしても

僕は余裕で笑いながら、這い上がる


Don’t you ever make no mistake

Baby, I’ve got what it takes

And there’s no way you’ll ever get me

(You can’t do it, baby)

Why can’t you see that you’ll never ever hurt me

‘Cause I won’t let it be

See I’m too much for you, baby

(I’m too much for ya, baby)


君は間違ってばかりだよね

僕からなにかを取ろうとしても

君は僕にたどり着くことはできない

(君にはどうすることもできないよ、ベイビー)

君に僕を傷つけることなんかできないよ

どうしてわからないのかな

僕はそんな手には乗らない

君には手に負えない相手なのさ

(手に負えないのさベイビー)


[CHORUS]

You can’t believe it

You can’t conceive it

And you can’t touch me

‘Cause I’m untouchable

And I know you hate it

And you can’t take it

You’ll never break me

(you can’t break me)

‘Cause I’m unbreakable


君は信じられないし、

納得できないだろうけど

僕に手出しはできないよ

僕は君には手の届かない相手だからね

君が僕を嫌っているのは知ってるけど

君にはなにもできない

僕を壊すことなんか絶対に

(君には僕を壊せない)

だって、僕は不屈だから


You can’t believe it

(I’m unbreakable)

You can’t conceive it

And you can’t touch me

(you can’t touch me)

‘Cause I’m untouchable

(just watch me, baby)

And I know you hate it

(come on now)

And you can’t take it

You’ll never break me

You can’t stand it, babe, ’cause I’m unbreakable


君は信じられないし

(僕が不死身だってこと)

納得できないだろうけど

僕に手出しはできないよ

(君に手出しはできない)

僕は君には手の届かない相手だからね

だって、僕は不屈だから

(ただ見てればいいのさ、ベイビー)

君が僕を嫌っているのは知ってるけど

(come on now)

君にはなにもできない

僕を壊すことなんか絶対にできないし

君には耐えられないよ

だって、僕は不屈だから


[BRIDGE]

You can try to stop me

But it won’t do a thing

No matter what you do

I’m still gonna be here

Through all your lies and silly games

I still remain the same(I'm a still remain the same)

I’m unbreakable


僕を止めようとしたって、上手くいかないよ

君が何をしたところで、僕はまだここにいる

君が嘘をつき、愚かなゲームを続けても

僕は変わらない

僕は不屈だから


RAP(Notorious Big)

A lime to a lemon with my DC women(*5)(*6)

Bringin’ in ten G minimums to condos with elevators in ’em

Vehicles with televisions in ’em

Watch they entourage turn yours to just mirages

Disappearing acts, strictly nines and MACS(*7)

Killers be serial, Copperfield material

My dreams is vivid

Work hard to live it

Any place I visit I got land there

How can players stand there and say I sound like them?

Hello! Push wigs back and push six coupes that’s yellow(*8)

Plus clips that expand from hand to elbow(*9)

Spray up your Day’s Inn, any hotel you in

Crack baggin’ sick of braggin’ how my mink be draggin’

Desert ease street sweeper inside the Beemer wagon

I rely on Bed-Stuy to shut it down if I die(*10)

Put that on my diamond bezel

You’re messin’ with the devil

What? what? what? what


レモンからライムまで、(*5)

俺が支配してるD.Cの女たちにたんまり稼いでもらう(*6)

エレベーター付きのコンドミニアムや、

テレビ付きの車に運ぶのさ

見てろよ、俺の仲間はおまえが持ってるものを幻に変える

殺し屋は次々と、消すのに使うのは、9's か、MAC(*7)

デヴィッド・カッパーフィールドが手品で消すようなものさ

俺の夢ははっきりしてるし、必死にやってる

どこへ行こうが、そこが俺のシマ

そこらにいる奴が、俺みたいに出来るだって?

よぉし、頭数をそろえたら、6台の黄色のクーペに押し込んで、(*8)

肘から手まで伸びるやつを装着して(*9)

デイズインだろうが、どこのホテルだろうが、

ぶっ放してやるよ

ミンクのコートが引きずるほど長いだとか、

バカな自慢ばっかりしてるけど

乾ききった楽園の通りを、BMWワゴンの中から掃除してやる

俺が死ぬときは、ベッドスタイの連中にカタをつけてもらうぜ(*10)

俺のダイヤ付きの指輪に刻んでおこうか、

「お前は悪魔を相手にしてる」ってな。

どうよ?


[CHORUS]

You can’t believe it

You can’t conceive it

And you can’t touch me

‘Cause I’m untouchable

And I know you hate it

And you can’t take it

You’ll never break me

‘Cause I’m unbreakable


君は信じられないし、

納得できないだろうけど

僕に手出しはできないよ

僕は君には手の届かない相手だからね

君が僕を嫌っているのは知ってるけど

君には何もできない

僕を壊すなんて絶対に無理

だって、僕は不屈だから


You can’t believe it

You can’t conceive it

And you can’t touch me

‘Cause I’m untouchable

And I know you hate it

(why’d you do it?)

And you can’t take it

(just why’d you do it?)

You’ll never break me

You can’t fix me

You can’t stand of me

You can’t stand it, babe, ’cause I’m unbreakable


君は信じられないし、

納得できないだろうけど

僕に手出しはできないよ

僕は君には手の届かない相手だからね

君が僕を嫌っているのは知ってるけど

(そんなことしてどうするの?)

君には何もできない

(まったく、なぜそんなことがしたいのか?)

君は僕を壊せないし、

僕を矯正することも

僕と同じ立場に立つこともできないし

君には耐えられないよ

だって、僕は不死身だから


(訳:yomodalite)


☆訳註は(ビギーのラップ部分のみ)こちらをご覧ください。

http://nikkidoku.exblog.jp/27982381/



この曲を作った当時や、その後のマイケルのギリギリの不屈の精神に思いをめぐらせていると、ピーターパン(トリックスター!!)の作者である、J.M.バリが「勇気とは何なのか?」について語ったときのことを思い出します。



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by yomodalite | 2017-07-26 00:00 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(2)

和訳 “Jam”

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「マイケルとヒップホップ」最初に書くのを忘れていましたが、

「Unbreakable」の和訳のためのヒップホップ学習から理解したことをまとめておこうと思って始めたことで・・・で、その(2)の前に、Dangerousのラップ曲「JAM」の和訳をしておくことにします。






JAM

lyric by Michael Jackson


Nation to nation

All the world

Must get together

Face the problems

That we see

Then maybe somehow


全世界の国という国が

一つになり

僕らが直面する問題に取り組めば

何か方法が見つかるはずだ


I asked my neighbor

For a favor

She said, “Later”

What has come of

All the people?


隣人に頼みごとをしたら

彼女に「後でね」と言われた

みんなどうなってるんだ?


False prophets cry of doom

What are the possibilities?


偽物の預言者がみんなに叫んでることなんて

どれほどありえることだと思う?


I told my brother

There’ll be problems

Times and tears of fears

But we must live each day

Like it’s the last


僕は(宗教指導者や)仲間に

そういうのは問題だって言ったんだ

恐怖も悲しみも、時代とともにある

ただ、僕たちは毎日を

いつも最後の日だと思って生きなきゃならないんだって


Go with it

Go with it

Jam


それをやって行こうよ

みんなで自由に


It ain’t too much stuff

It ain’t too much

It ain’t too much for me to

Jam


それは多すぎることはないし

大変すぎるわけでもない

僕にとってはどうってことじゃない

みんな自由にやればいい


The world keeps changing

Rearranging

Minds and thoughts

Predictions cry of doom

The baby boom

Has come of age

We’ll work it out


世界は変化しつづけ

再編成される

精神も思考も

予言された運命も

ベビーブーム世代も年を重ねた

僕らは乗り越えていくんだ


I told my brother

Don’t you ask me for no favors

I’m conditioned by the system

Don’t you preach to me

Don’t scream and shout


僕は(宗教指導者や)仲間に言ったんだ

僕をあてにしないでほしいって

僕はシステムに組み込まれてる

説教したって無駄だよ

大声でどなったり叫んだりもしないでくれ


She pray to God, to Buddha

Then she sings a Talmud song

Confusions contradict the self

Do we know right from wrong?

I just want you to recognize me

In the temple

You can’t hurt me

I found peace within myself


彼女は神に祈り、仏に祈り

それからタルムードの歌を歌い

その混乱から自己矛盾に陥る

僕らに正しいとか、間違ってるとかわかると思う?

僕はただ君に気づいてもらいたいだけ

僕が安らかな場所にいるんだってことを

僕を傷つけることなんてできない

僕は自分の中に平和を見つけたから


Go with it

Go with it

Jam

It ain’t too much stuff

It ain’t too much

It ain’t too much for me to

Jam

It ain’t too much stuff

It ain’t

Don’t you

It ain’t too much for me to

Jam

It ain’t too much stuff

It ain’t too much

It ain’t too much for me to

Jam

It ain’t too much stuff

It ain’t

Don’t you

It ain’t too much for me to


やってみろよ

みんなで集まって

何をするにも多すぎることはないし

大変すぎるなんてこともない

みんな混じりあって

自由にやればいいんだ・・・


[Rap by Heavy D]

Jam Jam

Here comes the man

Hot damn

The big boy stands

Movin’ up a hand

Makin’ funky tracks

With my man

Michael Jackson

Smooth Criminal

That’s the man

Mike’s so relaxed

Mingle mingle

Jingle in the jungle

Bum rushed the door

3 and 4’s in a bundle

Execute the plan

First I cooled like a fan

Got with Janet

Then with Guy

Now with Michael

Cause it ain’t too hard to …


みんな集まってやりあおうぜ

熱くてヤバい奴らはこっちへ来いよ

デッカい男のお出ましさ

手を動かして

ファンキーなやつを作るんだ

一緒にやるのは、マイケル・ジャクソン

あのカッコイイ完全犯罪の男さ

マイケルの曲は、超リラックスしてて

なんでもかんでも入れ込んで

混ざりに混ざってる

のらくらしてる奴もドアをぶち破って

3人とか4人で束になれば

計画を実行できる

最初にやったジャネットのように

おまえらも後に続けよ(*)

今度は、マイケルと一緒なんだから

むずかしいことなんてないだろ・・


Jam

It ain’t too much stuff

It ain’t too much

It ain’t too much for me too


混じり合うんだ

何をするにも多すぎることはないし

大変すぎるなんてこともない

自分にとって多過ぎることなんてないんだ


Jam

It ain’t too much stuff

It ain’t

Don’t you

It ain’t too much for me to


みんな自由にやれよ

なんだってやり過ぎることなんてない

そんなことはないよ

そうだろ?

自分にとってやり過ぎることなんてないんだ・・・


Jam

It ain’t too much stuff

It ain’t too much

It ain’t too much for me to


混じり合うんだ

何をするにも多すぎることはないし

大変すぎるなんてこともない

自分にとって多過ぎることなんてないんだ


Jam

It ain’t too much stuff

It ain’t

Don’t you

It ain’t too much for me to


みんな自由にやれよ

なんだって多すぎることなんてない

そんなことはないよ

そうだろ?

自分にとってやり過ぎることなんてないんだ・・・


(訳:yomodalite)







(*)ここは、テディ・ライリーのバンドである「Guy」の意味も含まれていると思います。ただ、First I cooled like a fan got with Janet は、ここでは主にジャネットの「Rhythm Nation」(1989)を指していると思いますが、それに対応するような内容のGuyの曲が見当たらなかったので、「それから、Guyもね」という訳にはしませんでした。




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by yomodalite | 2017-04-26 07:00 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(0)

和訳 “This Time Around”

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インヴィンシブルの和訳は、あと2曲を残すのみ。

それなのに、「Speechless」に手をつけようとすると緊張してしまうし、「Unbreakable」はラップが一番の難問なので、Notorious B.I.G(別名ビギー・スモールズ)の生前のアルバムを繰り返し聴いたり、同じ時代のヒップホップのリリックを調べたり、自分でも呆れるほど遠回りして考えているんですが、なかなかビギーの魂が降りてこないこともあって、


「Unbreakable」よりも前、MJが初めてビギーを使った「This Time Around」から取りかかることにしました。


Notorious B.I.G(本名Christopher George Latore Wallace)は、犯罪とクラックが蔓延する環境に育ち、17歳で銃の不法所持により逮捕され、その後はお決まりのようにドラッグディーラーの道へ。しかし、その頃からラッパーとしても注目を集め、1994年のデビューアルバム『レディ・トゥ・ダイ』は大成功をおさめます。


当時のヒップホップ業界は、西海岸(デス・ロウ・レコード)と、東海岸(バッド・ボーイレーベル)が争っていて、それぞれを代表するスターとなった2pacとビギーは交友をもちながらも激化する両者の抗争の渦に巻き込まれ、


94年に、2pacが何者かに銃撃されると、ビギーは犯行に関わったと疑われ、96年に2pacが射殺されると、翌年ビギーも同じように亡くなってしまう。


マイケルは、再び王冠を手にするために、『Dangerous』をチャートのNo.1から蹴落としたニルヴァーナや、インダストリアル・ロックのナイン・インチ・ネイルズらだけでなく、ブラックミュージック界を席巻していたラップをも取り入れようとしたわけですが、


X世代と呼ばれた当時の若者の気持ちを代弁していたカート・コバーンや、2pac、ビギーにとっては、成功の重圧や、周囲の変化にやりきれない思いを抱いている時期でもありました(カート・コバーンは、2pacが銃撃された94年に猟銃自殺によって亡くなった)。


批評家は、『HIStory』に対して、様々な批判を繰り広げましたが、マイケルは再びNo,1に返り咲き、この曲から数年後の裁判ではすべてにおいて無罪を勝ち取りました。


この曲は、ビギーとマイケルふたりのスターダムの苦悩が歌われていると言われていますが、本当に劇的な「This time around」を演出できたのは、マイケルだったのではないでしょうか。






This Time Around

song and lyrics by Michael Jackson


[Verse 1]

This time around I’ll never get bit

Though you really wanna fix me

This time around you’re making me sick

Though you really wanna get me

Somebody’s out

Somebody’s out to get me

They really wanna fix me, hit me

But this time around I’m taking no shit

Though you really wanna get me

You really wanna get me


今度は絶対にひっかからない

君は心底僕をハメたいだろうけどね

今度ばかりはうんざりだよ

君は僕をいいようにしたいんだろう

外に誰かがいる、僕をつかまえようと、うろつく誰かが

彼らは、心底僕を捕らえて、ぶちのめしたいのさ

でも、今度ばかりは君の相手はしてられない

君はマジで、僕を本当に捕まえたいだろうけどね


[Chorus]

He really thought he really had

Had a hold on me

He really thought he really had

They thought they really had control of me


彼はでかしたと思った

僕を仕留めたってね

彼はでかしたと思った

マジで僕を自由にできると思ったのさ


This time around I’ll never get bit

Though you really wanna get me

This time around I’m taking no shit

Though you really wanna fix me

Somebody’s out

Somebody’s out to use me

They really want to use me

And they falsely accuse me

This time around

They’ll take it like spit

‘Cause you really can’t control me

You know you can’t control me


今度は絶対にひっかからない

君は心底僕をハメたいだろうけどね

今度ばかりはうんざりだよ

君は僕をいいようにしたいんだろう

外に誰かがいる、僕を利用しようとする誰かが

彼らはマジで僕を利用して、偽りの罪で僕を告訴する

今度ばかりは、彼らに言ってやる

君に僕を自由にはさせないって


[Chorus]

He really thought he really had

Had a hold on me

He really thought he really had

They thought they really had control of me

He really thought he really had

A hold on me

He really thought he really had

They thought they really had control of me

He really thought he really had

Had a hold on me

He really thought he really had

They thought they really had control of me

He really thought he really had

A hold on me

He really thought he really had

They thought they really had control of me


彼はでかしたと思った

僕を仕留めたってね

彼はでかしたと思った

マジで僕を自由にできると思ったのさ


[rap by The Notorious BIG]

Listen

I’ve got problems of my own

Flashin’ cameras

Taps on my phone

Even in my home

I ain’t safe as I should be

Things always missin’

Maybe it could be my friends

They ain’t friends

If they robbin’ me

Stoppin’ me

From makin’ a profit, see

Apology

Shallow like the ocean

I guess I’ll resort to gun totin’

If I was dead broke and smokin’

I’d probably be by my lonesome

I’m a killer nigga

I ain’t jokin’

Endo smoke got me choked

And I’m hopin’

The fool comes slippin’

So I could blow ’em open

This time around

I changed up my flow

Got rid of the rocks

Got Pitts by the door

I’ve raised other people

To watch my back

Stay away from strangers

So I won’t slack

And I know my nigga Mike like that

Baby


聞いてくれ

俺には俺の悩みがある

カメラのフラッシュ、電話の盗聴

自分の家でさえ、安全とは言えず

いつもモノがなくなるんだ

たぶん、やったのは俺のダチさ

でも、俺から奪うなんて、ダチとは言えないな

俺が儲けようとすれば、足を引っ張り

しょっぱい謝罪は、海のごとく(*1)

俺は銃を持って歩くしかないのかも

もし俺が死ぬほど貧乏で、煙でもふかしてたら

だれもそばには寄ってこないんだろうけどな

俺は最高の黒人(*2)

冗談なんかじゃないぜ

マリファナの煙でむせてるけど

そうありたいって思ってる

バカなヤツがうっかりやって来たら

そいつをぶちのめしてやる

今度こそは、俺が流れを変えるんだ

ドラッグとはおさらばして(*3)

ピッツに表に立ってもらう(*4)

今までとは別のやつらを引き立てて

俺を背後から守ってもらい

知らない奴らからは離れて、気を緩めたりしない

俺のダチのマイク(MJのこと)もそうしてるんだ、ベイビィ


This time around, yeah

He really thought he really had

Control of me

He really thought he really had

They thought they really had control of me

He really thought he really had

A hold on me

He really thought he really had

They thought they really had control of me

He really thought he really had

Had a hold on me

He really thought he really had

They thought they really had control of me

He really thought he really had

Control of me

He really thought he really had

They thought they really had control of me

He really thought he really had

A hold on me

He really thought he really had

They thought they really had control of me

This time around yeah

He really thought


今度こそは・・

彼はでかしたと思った

僕を仕留めたってね

彼はでかしたと思った

マジで僕を自由にできると思ったのさ・・・


(訳:yomdalite)

_________


(*1)CD訳の「お詫びは大洋のように空っぽ」とは別の訳を考えてみました。

(*2)このkiller は凶暴ではなく最高!という意味。(MJインタビューでの使用例→)

Rod Temperton came into the studio and he came up with this killer

ロッド・テンパートンがスタジオに現れたとき、彼はあのスゴい曲を持ってきたんだ。

(*3)rocks は、クラックや、コカインといったドラッグのことだと思う。

(*4)Pitts は、落とし穴や、ピッツバーグではなく、ビギーのマネージャーであり、プロデューサーでもあった、Mark Pitts のことだと思う。→ https://en.wikipedia.org/wiki/Mark_Pitts



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by yomodalite | 2017-04-14 09:01 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(0)

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昨日の記事にも登場した “They Don't Care About Us” の和訳です。

この曲は、マイケルにはめずらしいプロテストソングとして知られていて、2015年から立て続きに起きた、武器をもたない黒人の射殺事件への抗議運動(BlackLivesMatter)の中でも多く歌われるなど、MJファン以外の人にとっては、発売当時よりも有名になっている曲のようです。


ただ、「彼らは、私たちのことをまったく気にしていない」という「彼ら」を、権力者や、為政者といった「他者」のことだと感じている人も多いようですが、

スキンヘッズも、頭を使ってない人も、誰もが悪くなってて、家の中も、ニュースも、みんな酷い・・・みんなが「私たち」のことを考えていない。

というところが重要なんだと思います。マイケルは、白人が黒人差別で、黒人を撃っていると言っているんじゃない。

これまでもずっと、時代を超える曲だと思っていましたが、今聴くとより一層そんな気がして驚いてしまうぐらいです。



Munich 1997- Live





They Don't Care About Us

Written by Michael Jackson


Skin head, dead head

Everybody gone bad

Situation, aggravation

Everybody allegation

In the suite, on the news

Everybody dog food

Bang bang, shot dead

Everybody's gone mad


スキンヘッズも、頭が死んでる奴も

みんな悪くなってる

状況は深刻化していると

誰もが主張する

家の中でも、ニュースでも

みんな酷いものさ

バンバン、射殺される

誰もが狂ってる


All I want to say is that

They don't really care about us

All I want to say is that

They don't really care about us


僕が言いたいのは

彼らは、僕たちのことなんか気にしてないってこと

僕が言いたいのは

みんな、僕たちのことなんか考えてないってこと


Beat me, hate me

You can never break me

Will me, thrill me

You can never kill me

Jew me, Sue me

Everybody do me

Kick me, kike me

Don't you black or white me


僕を叩いたり、憎んでも

君が僕を壊すことは絶対に出来ない

僕を脅せるか、やってみればいい

君が僕を殺すことは絶対に出来ない

誰もが、僕にするように

騙したり、訴えたりすればいい

僕を黒人だとか、白人とか

ユダヤだとか差別して、蹴ったりすればいい(*1)


All I want to say is that

They don't really care about us

All I want to say is that

They don't really care about us


僕が言いたいのは

彼らは、僕たちのことなんか気にしてないってこと

僕が言いたいのは

みんな、僕たちのことなんか考えてないってこと


Tell me what has become of my life

I have a wife and two children who love me

I am the victim of police brutality, now

I'm tired of being the victim of hate

You're ripping me off my pride

Oh, for God's sake

I look to heaven to fulfill its prophecy…

Set me free


教えてくれ、僕の生活はどうなってしまうのか

僕には妻と愛するふたりの子供がいるのに

今は、野蛮な警察の犠牲者さ

憎しみの犠牲になるのは、うんざりだ

君たちは、僕からプライドを奪い取った

ああ、僕は神に

預言を果たしてくださいと天を仰ぐ

僕を自由にしてください、と


Skin head, dead head

Everybody gone bad

Trepidation, speculation

Everybody allegation

In the suite, on the news

Everybody dog food

Black man, black mail

Throw your brother in jail


スキンヘッズも、頭を使わない奴も

誰もが悪くなってる

恐怖や、憶測で

誰もが主張する

部屋の中でも、ニュースでも

みんな酷いものさ

黒人が、黒人を脅して

仲間を刑務所へぶち込む


All I want to say is that

They don't really care about us

All I want to say is that

They don't really care about us


僕が言いたいのは

彼らは、僕たちのことなんか気にしてないってこと

僕が言いたいのは

みんな、僕たちのことなんか考えてないってこと


Tell me what has become of my rights

Am I invisible because you ignore me?

Your proclamation promised me free liberty, now

I'm tired of being the victim of shame

They're throwing me in a class with a bad name

I can't believe this is the land from which I came

You know I really do hate to say it

The government don't want to see

But if Roosevelt was living

He wouldn't let this be, no, no


教えて欲しい、僕の人権はどうなったのか?

無視されている僕は、見えない存在なのか?

宣言書によれば、僕の自由は約束されたはずだろう

恥辱にまみれた犠牲者でいるなんて、うんざりだよ

彼らは、僕に汚名を着せようととしている

ここが、僕が生まれた国だなんて信じられない

こんなことを言うのは、本当は嫌だってわかるよね

政府は、僕を見ようともしないけど

もし、ルーズベルトが生きていたら

こんなことはしない、ありえないよ(*2)


Skin head, dead head

Everybody gone bad

Situation, speculation

Everybody litigation

Beat me, bash me

You can never trash me

Hit me, kick me

You can never get me


スキンヘッズも、頭を使わない奴も

誰もが悪くなってる

状況は相場次第で

誰もが訴える

僕を殴っても、非難しても

僕をクズ扱いには絶対に出来ない

僕を叩いても、蹴り飛ばしても

僕は絶対にやられない


All I want to say is that

They don't really care about us

All I want to say is that

They don't really care about us


僕が言いたいのは

彼らは、僕たちのことなんか気にしてないってこと

僕が言いたいのは

みんな、僕たちのことなんか考えてないってこと


Some things in life they just don't want to see

But if Martin Luther was living

He wouldn't let this be, no, no


彼らは見たくないものは見たくないんだ

でも、もし、キング牧師が生きていたら

こんなことはしない、ありえないよ


Skin head, dead head

Everybody gone bad

Situation, segregation

Everybody allegation

In the suite, on the news

Everybody dog food

Kick me, kick me

Don't you wrong or right me


スキンヘッズも、頭を使わない奴も

誰もが悪くなってる

状況は分断しているというのが

みんなの主張

部屋の中でも、ニュースでも

みんな酷いものさ

僕を蹴ったり、軽蔑して

僕が間違ってるとか正しいとか、決めたいんだろう


All I want to say is that

They don't really care about us

All I want to say is that

They don't really care about us


僕が言いたいのは

彼らは、僕たちのことなんか気にしてないってこと

僕が言いたいのは

みんな、僕たちのことなんか考えてないってこと


All I want to say is that

They don't really care about us

All I want to say is that

They don't really care about us


僕が言いたいのは

彼らは、僕たちのことなんか気にしてないってこと

僕が言いたいのは

みんな、僕たちのことなんか考えてないってこと


All I want to say is that

They don't really care about us

All I want to say is that

They don't really care about us


僕が言いたいのは

彼らは、僕たちのことなんか気にしてないってこと

僕が言いたいのは

みんな、僕たちのことなんか考えてないってこと


(訳:yomodalite)


2番目に創られた「Brazil Version」




(*1)Jew me, Sue me

Everybody do me

Kick me, kike me

Don't you black or white me


Jew、kike にはともに「騙す」という意味がありますが、どちらも、ユダヤ人への蔑称で、特に「kike」は、黒人を「nigger」と言うのと同じような侮蔑的表現。


当時、ニューヨークタイムス紙は、この曲の発売前に、「反ユダヤ主義の噴出である」と記事にし、ADL(ユダヤ名誉毀損防止同盟)をはじめ、メディアはこぞって、マイケルを批判し、放送中止にもなりました。


マイケルは誤解だと弁明し、苦痛を受けた人への謝罪を表明し、また、スタッフや友人のユダヤ人に、自分が反ユダヤではないことを説明してほしいと頼んだようですが、スピルバーグを始め、ユダヤ人の知人全員から断られたそうです。(『MICHAR JACKSON, INC』p257)


これは、あくまで推測ですが、


ニューヨークタイムスの記者は、その記事の中で「マイケルは存命中のアーティストの中で最も才能のあるひとり」とも書いていて、曲の発売前ということも考えれば、ある意味、レコード会社もグルになった「宣伝活動」だったのかもしれませんし、マイケル自身も抗議されることを想像していなかったとは言えないと思います。なぜなら、ADLは常にこういった活動をしてきたからです。


ただ、この曲のテーマを考えれば、マイケルが売れるためだけに、そうした行為をしたのではなく、人種の名誉や権利を守る団体は、人々を思いやる気持ちを踏みにじっても、「差別語」を取り締まる団体だということを、広く世界に知らしめたかったのではないでしょうか。


米国大統領の選挙中、ヒラリーが、トランプ支持者たちを蔑んだときの言葉、「人種差別主義者、女性蔑視、同性愛者嫌い、外国人恐怖症、イスラム恐怖症・・」といった差別は、ユダヤの名誉を守るADLと同じように、すでに強力な圧力団体として存在し、政治家や、議会の決定を動かしています。


米国では、寄付には税金がかからないという制度があり、高額納税者は税金を軽くするために、こういった非営利団体に多額の寄付をするため、都市生活者にとっては、魅力的な就職先であり、クライアントでもあり、自らのアイデンティティと帰属を確認する場でもあり、何より「反・・」と批判されないためにも、彼らを批判することは不可能になっています。


黒人が入れない場所も、ユダヤ人や、女性がなれない職業もなくなり、政治で撤廃すべき「差別」がなくなっても、「差別撤廃を訴える」団体は、より政治との関わりを強め、誰もが、被害者や、マイノリティになるチャンスをうかがい、起訴を起こそうとする状況は、マイケルがこの曲を発表した1995年よりもずっと拡大しているようです。


死後に発売されたユダヤ教のラビとの録音会話を納めた本の中で、マイケルは、このときのことをこう語っています。


MJ:僕が言いたかったのは、誰からも見捨てられていて、不当な扱いを受けている人々、結婚していない両親から生まれたり、「ニガー」(黒人への差別用語)なんて言われたり、これは、僕が言ったことで、誤解を受けた言葉だけど「カイク」(ユダヤ人への差別用語)もね。


少年の頃、ユダヤ人の弁護士と会計士が、僕が寝ているベッドの隣で、お互いに “カイク” と呼び合ってた。僕が「それはどういう意味?」と聞くと、彼らは「ユダヤ人に対する悪い意味の言葉だよ。黒人に対して “ニガー” というのと同じさ」って、僕は「ああ、そうなんだ」と答えた。だから、“ニガー” も “カイク” も、人々が不当に扱われるときの言葉だって知っていて、そう言ったんだ。大勢の人に誤解されたけど、僕は決して… わかるだろう?


SB:君は声なき人たちのために、立ち上がろうとしたんだね?


MJ:そう。声なき人のためにね。僕は憎むことは決して教えない。それは僕が言いたいことじゃない。(『MJTapes』より)


マイケルが一貫して守ってきた子供たちは、その「声なき声」の代表ですが、マスメディアは永年マイケルを、常に「変人」として扱い、その証拠を突きつけるかのように、子供を守るという「正義」を装って、マイケルに「性的幼児虐待」の罪を着せ、全メディアがそれを後押ししました。

「FAKE NEWS」は、ネットから生まれたのではなく、マスメディアの手法を誰もがカンタンに真似できるようになったにすぎません。



(*2)前日の記事の「註」をお読みくださいませ。


最初に創られた「Prison Version」





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by yomodalite | 2017-02-10 08:52 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite