メディアがMJの性的疑惑に関しての過ちを認めないことへの苛立ち、このときの解決方法さえ間違わなければ2005年の「裁判」はなかったという悔しい思い....
1.
The Michael Jackson Tapes by Shmuel Boteach
☆2つ (230 customer reviews)
2.
Michael Jackson Conspiracy by Aphrodite Jones
☆5つ (210 customer reviews) 邦題『マイケル・ジャクソン裁判』
3.
Unmasked: The Final Years of Michael Jackson by Ian Halperin
☆2つ (198 customer reviews)(邦訳本あり)
4.
Michael Jackson: The Man behind the Mask by Bob Jones, Stacy Brown
☆3つ(191 customer reviews)(邦訳本あり)
5.
Moonwalk by Michael Jackson
☆4つ半 (177 customer reviews) 邦題『ムーン・ウォーク』
6.
Michael Jackson: The Magic, The Madness, The Whole Story, 1958-2009 by J. Randy Taraborrelli
☆4つ (158 customer reviews) 初版のみ邦訳本あり、現在絶版
7.
Be Careful Who You Love by Diane Dimond
☆2つ (125 customer reviews)
8.
Michael Jackson: A Visual Documentary by Adrian Grant
☆5つ(62 customer reviews) ここから写真を除外して単行本に編集し直したのが『マイケル・ジャクソン全記録』
9.
Redemption: The Truth Behind the Michael Jackson Child Molestation Allegation by Geraldine Hughes
☆4つ (54 customer reviews) 邦題『救済』(本書)
10.
Remember the Time: A True Intimate Look at Michael Jackson by Theresa J. Gonsalves
☆4つ半 (44 customer reviews) 邦題『テレサ・イン・ネバーランド』
11.
An Angel Among Us: We called Him Michael Jackson... by Ms. Elizabeth Michelle Billeaudeaux & Mr. Henry Diltz
☆4つ半 (26 customer reviews)
12.
Michael Jackson: The Book the Media Doesn't Want You To Read by Shawn Henning
☆3つ半 (21 customer reviews)
13.
La Toya: Growing Up in the Jackson Family by LaToya Jackson他
☆4つ半 (19 customer reviews) 邦題
『インサイド・ザ・ジャクソンファミリー』現在絶版。『ムーンウォーク』と同時期を姉の視点で描いた佳作本。
14.
The Secret: The Story of Brilliant, Beautiful, Handicapped Michael Jackson by Patricia Eddington
☆4つ (14 customer reviews)
2位の『Michael Jackson Conspiracy』(邦題『マイケル・ジャクソン裁判』)の評価の高さとレヴュー数の多さは目立ちますね。これは著者のアフロダイテ・ジョーンズのこれまでの作品の中でも、レヴュー数がダントツに多いのですが、本の表紙写真もなく、翌年の著書の「著者紹介」にも、ドリュー・バリモア主演の映画の原作者で、他にもパトリシア・アークェット主演のTV映画の原作者として、ベストセラー作家である。と紹介されているだけで、この本にはまったく触れられていません(このページは今回初めて見たので、出版当時から表紙写真がなかったのかどうかはわかりません)
本書の『救済』は『マイケル・ジャクソン全記録』に次いで、レヴュー数が多く、評価も高いようです。また、11位の『An Angel Among Us』が、今度、寺尾氏の会社から出版予定の『私たちの天使、マイケル・ジャクソン』です。
ポジティブに描いているか、いないかという区分けはあまり単純にすべきではありませんし、人には「光と影」があって当然なんですが、MJの場合「光」は一番売れたことと黒人として初めて記録ぐらいで「影」は整形と性的疑惑という、彼の凄さのほんのさわりだけを扱った「バカでも書けるMJ本」もしくは「ラクラク書けるMJ本」の書き方を踏襲した「パターン」が多いのもうんざりなんですよね。
わたしは英語が苦手なので、原書を読むのは相当苦痛なんですが、この中で、それでも読みたいと思ったのが、1位の『The Michael Jackson Tapes』と4位の『The Magic, The Madness』。でも『The Magic〜』の方は発注ミスにより、結局、最終版の『〜The Whole Story, 1958-2009』の内容は確認出来ていません。
『The Michael Jackson Tapes』は、MJが何年も一緒に行動していた、ラビ・シュムリーが公表したMJの音声テープから構成した本で、これは、なんとか読みました。230のレヴューで☆2つというのは、一見するとすごい悪本のようですが、実際はそんなに酷い本ではありません。
ただ低評価の理由は理解できます、、、なんていうか、確かにシュムリーのコメントはウザイところがあるし(笑)このテープを公開することの道義的な疑問も、MJとの会話からシュムリーが抜粋している不満もある。でも、
こちらの上から6番目の写真にあるように、ユダヤ教のラビであるシュムリー、国際的に有名な超能力者でユダヤ教徒のユリ・ゲラーとMJは2001年にイスラエルの首相に会って会談をしてます。わたしは、長く友人関係であったこの2人のユダヤの友人とMJが会話していた内容に興味をもっていたので、プロの説教師であるシュムリーのMJへの“嫉妬”や“葛藤”を想像して興味深く読みました。

翻訳本で読んだ、3位の『Unmasked』は、全体のかなりの割合を締める05年の裁判に関してはMJ擁護側ですが、興味を惹く“ネタ”のために、取材姿勢にバラツキが見られ、多くの怪しい記述あり。4位の『The Man behind the Mask』は完全なタブロイド本。
7位の『Be Careful Who You Love』は未読ですが、著者は美人TVレポーターとしてLarry King やGeraldo Riveraと仕事をしていますが、MJファンは絶対に許せないであろう「Hard Copy」の記者としての活躍が大きいようで、MJ裁判時もTVレポーターとして現場取材していることが低評価レヴューに繋がっているのだと思います。ただし同じ著者による他書(ある有名人夫婦の裏ネタ?)も50レヴューで☆1つ半ですね(笑)
12位の『The Book the Media Doesn't Want You To Read』既存メディアへの挑戦的なタイトル。MJの熱狂的なファンによる、彼のメッセージを伝えるために書かれた処女作のようです。
14位の『The Secret』の著者は、児童心理学や教育について学んだ後、22年間教師を務め退職後は教材販売の会社を経営。14レヴューの内訳は5つ星と「Interesting」という感想が目立つ一方、1つ星の酷評もあるという「読書好き」なら挑戦したくなる評価内容。たぶん著者の心理学研究からの視点が独自で興味深いけど、ファンの中には、自分の内なる“MJ”に対して違う見方を絶対に赦さないという姿勢の人も多いからでしょうか。
わたしは現在、心理学にあまり興味はありませんし、むしろ、その学問の様々な限界や弊害が気になる方ですが、読書は自分と違った意見を知ることが面白いので、これは読んでみたいですね。

下記は、現在のランキングです。(ただし順位は常に変動しています。下記は2011年1月16日前後)
1.
Never Can Say Goodbye by Katherine Jackson Story
(2010.6.1)
2.
Moonwalk (2009.10.13)
3.
Michael Jackson: The Magic, The Madness, The Whole Story, 1958-2009 (2010.8.14)
4.
Michael Jackson: A Visual Documentary The Official Tribute Edition (2009.8.1)
5.
The Making of "Thriller": 4 Days / 1983 by Douglas Kirkland
(2010.10.28)
6.
Michael Jackson Conspiracy (2010.11.11)
7.
The Michael Jackson Tapes...(2009.9.25)
8.
Michael Jackson: In Search Of Neverland by Gloria Rhoads Berlin
(2010.3.29)
9.
An Angel Among Us: We called Him Michael Jackson... (2010.3.9)
10.
Unmasked: The Final Years of Michael Jackson (2009.7.14)
11.
Remember the Time: A True Intimate Look at Michael Jackson (2009.10.19)
12.
Thriller: The Musical Life of Michael Jackson (2010.6.8)
13.
The Secret: The Story of Brilliant, Beautiful, Handicapped Michael Jackson (2010.1.29)
14.
Be Careful Who You Love: Inside the Michael Jackson Case (2009.7.28)
15.
Michael Jackson: The Man behind the Mask (2010.1.1)
16.
Redemption: The Truth Behind the Michael Jackson ....(2004 ☆1ST edition)

1位のMJのママが出版した本は順位が大きく変動しやすいのですが、2位、3位、4位は定番ロングセラー、『Michael Jackson Conspiracy』(MJ裁判)は重版後の売行きも好調と言えそうですが『Redemption』(救済)は、2004年が初版で、MJ裁判本で満足してしまう読者も多いことから、現在の売行きは好調とは言えないかもしれません。
レヴュー数のベストになかった4位の『Michael Jackson: The Making of "Thriller": 4 Days / 1983』は、去年の11月頃に出版された新作と言える本。15レヴューで星4つ。写真がキレイという評価が多いものの、作家のコメントが今イチやアンチという意見も少数あり。読んでないのでわかりませんが、未だに「スリラー」という著者は、それしか書けないという大人の事情か、もしくは根本的にMJに興味がないように思えてなりません。
8位の『Michael Jackson: In Search Of Neverland』は、MJにネバーランドを売った不動産屋さんの女性が書き、16レヴューで星4つ。評価にバラツキのないポジティブな本のようです。12位の『Thriller: The Musical Life of Michael Jackson』は、邦題
『スリラー マイケル・ジャクソンがポップ・ミュージックを変えた瞬間』で《1》〜《4》まで長々と感想を書きました。
レヴュー数ベストと、現在ベスト、全18冊のうち、ポジティブ(アンチでない)なのは、・Michael Jackson Conspiracy
・Moonwalk
・Michael Jackson: A Visual Documentary
・Redemption
・Remember the Time
・An Angel Among Us
・The Book the Media Doesn't Want You To Read
・The Secret
・Never Can Say Goodbye
・Michael Jackson: In Search Of Neverland
オールポジティブとは言えないものの、光と影の「光」の部分が描かれているのは・The Magic, The Madness, The Whole Story, 1958-2009
・The Michael Jackson Tapes
わたしが未読で判断できないものと、微妙なのは・Michael Jackson: The Making of "Thriller": 4 Days / 1983
・Thriller: The Musical Life of Michael Jackson(個人的にはアンチ本だと思う)
・Unmasked: The Final Years of Michael Jackson by Ian Halperin
完全にポジティブでない、アンチ本なのは・Michael Jackson: The Man behind the Mask
・Be Careful Who You Love

こうして見ると「ポジティブ」に描いていない本が少ないとは言えず、むしろ「ポジティブ」本は増えているという印象もあります。
現在MJ出版の総合1位は『Michael Jackson 2011 Calendar (Jun 2010)』(601レヴューで星4つ半)で、全体の4,163位(Wall Calendars部門で過去最高3位)なんですが、上記を過去の部門別最高順位で見てみると
1.『Michael Jackson Conspiracy』現在29,273位(過去最高1位☆自費出版)
2.『Moon Walk』現在80,052位(過去最高3位←再販後)
3.
『The Secret: The Story of Brilliant....』現在140,853位(過去最高5位!!!!!!近年の“Biographies & Memoirs”のMJ本で最高に売れてる?☆処女作)
4.
『The Michael Jackson Tapes』現在139,144位(過去最高10位)
5.
『The Magic, The Madness』現在287,705位(過去最高27位←再販後)
6.『The Man behind the Mask』現在299,283位(過去最高29位。著者というよりは多分「監修」を担当したStacy Brownは以前にスティービー・ワンダー関連の著作あり)
7.『The Making of "Thriller": 4 Days / 1983』現在55,231位(過去最高30位)
8.『Unmasked』現在303,041位(過去最高30位。著者はカート・コベインやジェームズ・テイラーを描いた本など著書多数。TV番組制作者としても活躍)
9.『An Angel Among Us』現在277,060位(過去最高43位)☆処女作、自費出版
10.『Remember the Time』現在452,860位(過去最高46位。著者はMJと同い年で少年時代からのガールフレンド。
『Obsessions: The Shocking True Story of the Real Billie Jean in Michael Jackson's Life』というMJ本が処女作←29レヴューで星4つ、ランキング記録なし。金儲け!という定番1つ星批判はあるものの平均的に高評価。上記レヴュー記録で洩れてました)
11.『Thriller: The Musical Life of MJ』現在600,993位(過去最高57位)
12.『Redemption』現在689,094位(過去最高70位。『Be Careful〜』より過去も今も上位!!! ☆処女作、自費出版)
13.『The Book the Media Doesn't Want You To Read』現在699,634位(過去最高72位。『Be Careful〜』より過去も今も上位!!!☆処女作)
14.『Be Careful Who You Love』現在759,975位(過去最高77位)
15.『Never Can Say Goodbye』現在8,548位(過去最高90位)
16.
『In Search Of Neverland』現在187,559位(ランキング記録なし)☆処女作

データから、自費出版かどうかわからないのですが、アマゾンに過去に出版記録のない人は、自費出版されているかもしれませんね。でも『MJ裁判』を筆頭に、同じく自費出版の『An Angel Among Us』が有名著者の『Unmasked』と遜色なく売れていたり、表紙にMJの写真も使われていないような地味な『The Secret...』が、それらを上回るほど好調だったり、MJの旅たちから2年を経て、ジェラルディン・ヒューズや、寺尾和子氏のような意志をもった方が増えていて、読者もそちらに移っているように思いました。
さて、近所の図書館の“バランス”は、どうなってたかなぁ.....