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カテゴリ:マイケルジャクソン資料( 86 )

マイケルが被害者である100の理由_f0134963_15242056.jpeg


6月25日は、マイケルが地上から旅立った日です日本時間では626日の626分)。
毎年、この日と誕生日に何か良い記事をと思ってきましたが、今年は2019年から悩ませられた、あのフェイクドキュメンタリーの真偽に完全に決着がついた記念に、海外ファンの間で拡散されていた「リービング・ネバーランドは詐欺でマイケル・ジャクソンは被害者だと思う100の理由」をにほんごて紹介します。ドキュメンタリーを見ていない人にも理解できるように解説もつけました。

これで、自称被害者のドキュメンタリーの疑わしさが、よりはっきりすると思いますが、でも、「真実のマラソン」が終わったと言えるのは、それだけではありません。

『ネバーランドにさよならを(以下LN)は、上映前から謎だらけでした。今まで相手にされなかった訴えを、なぜ今映像にするのか? なぜ、全米一有名な司会者として知られるオプラ・ウィンフリーが、映画の終了直後に登場し、訴えの内容を精査しないまま、自称被害者たちを擁護したのか?

まったく不思議でならなかったのですが、結局この2人の訴えに疑わしいところがあっても、主要メディアが積極的に擁護するという姿勢を見せれば、ワインスタインや、エプスタインのときのように、被害者が続々と現れることが期待されていたのでしょう。

でも、児童性的虐待経験者として、被害者の訴えを擁護してきたコリー・フェルドマンも、ドキュメンタリーに勝手に映像が使われ、これまでに何度もこの疑惑について聞かれてきた少年たちも、みんなが再びマイケルの無実を訴え、誰一人ふたりに続く人物は現れなかった。Metoo運動の激しい最中にありながら、公開から一年半を過ぎても、本当に一人も現れなかった。

それは、FBIの徹底調査や、2005年の裁判ですべて無罪になったこと以上にマイケルの無実を強化したと思います。

GNTalk@GnWord3
MEGA-THREAD 100 reasons why I believe Leaving Neverland is a fraud and #michaeljackson was the real victim #MJInnocent #MJFAM

自称被害者:
ウェイド・ロブソン、ジェームズ・セーフチャック
ジョイ・ロブソン(ウェイドの母)

1.ネバーランドの《駅》は1994年に建てられたものなのに、ジェームズは1988年から1992年まで、そこで虐待されていたと主張。しかも、マイケルは1994年はニューヨークにいて、ネバーランドに戻ってきたは1995年なのに。

2 .ウェイドは、家族はグランドキャニオンに行ったが、自分はネバーランドに1人残されたと言っているが、彼も家族と一緒に行っていた。

3.ウェイドは、自分が女性に近づかないことをマイケルが望んでいたと言っているが、マイケルの姪のブランディは、ウェイドと虐待されていたと主張している間も、その後もデートをしていたと証言し、マイケルも二人の交際を薦めていた。

4.ウェイドは2005年の裁判のとき召喚状を貰ったから証言したのではない。彼は自らマイケルのために証言することを喜んでいた。

5.ドキュメンタリーで、ウェイドがマイケルゆかりの品を燃やしているシーンは演出によるもの。そういった思い出の品は、すでにジュリアンオークションで販売した後で、彼は自分の名前を出さないで欲しいというお願いもしていたが、オークション側に断られていた。

6.彼らは1億ドルもの訴訟を起こしていながら、お金の問題ではないと言っている

7.ウェイドとジェームズの過去の証言に注目しよう。

8.ジェームズは、1989年のグラミー賞での虐待を主張していたが、マイケルはロスアンジェルスで行われた1989年のグラミー賞には出席しておらず、1988年3月ニューヨークで行われた1988年のグラミー賞に出席していた。

9.マイケルが2009年に亡くなったとき、ジェームズの母は大喜びしたと話しているが、ジェームズが虐待されていたことに気づいたのは、2013年。

10.フォトショップで加工されたスナップの数々

11.ウェイドは、切望していたマイケルのシルクドソレイユのショーの仕事を断られていた

12.ジェームズは1987年の感謝祭をマイケルの家で過ごしたと主張しているが、マイケルはオーストラリア(Oz)のステージに立っていた(註:この時期はバッドワールドツアーの最中。オーストラリア公演は11月13~28日。アメリカのサンクスギビングデーは11月の木曜日で、1987年の当該日は11月26日)

13.切り取られた誕生日メッセージ(註:マイケルがウェイドに誕生日のメッセージを送っている部分。LNでは「君のバースデーだね。おめでとう、愛してるよ」と、まるで恋人に送るような言葉が切り取られているが、実際のメッセージはもっと長く、そのあとに「僕は誕生日を祝わないけど、君はお母さんやお父さんとお祝いして、いっぱいプレゼントをもらうといいよ。未来は君のものだからね」と言っている)

《検証ビデオ》
https://www.youtube.com/watch?v=gxY5x2UAgoY

14.LNで語られた話は(マイケルの偽情報の発信源として有名な)グティエレス本とよく似ている

15.Brillopad?(アメリカで一般的なスチールウールでできたタワシ)マイケルは頭皮にやけどをしていたはずだけど。(註:ウェイドは、マイケルとオーラルセックスをした際、彼の頭に手をやったらそこがタワシみたいに硬くてゴワゴワだったと言っている)

16.ゴミビジネス訴訟(家族が高額の賠償金で訴えられた)の後、セーフチャックは虐待を思い出した

17. 偽物のヒットラーの写真。(註:パート1の1:49:53。ジェームスがMJに虐待された様子をしゃべる映像の間にマイケルがブラウン管に映ったヒトラーを見ている場面が挿入されている。このヒトラーの写真が偽物というよりは、この画像を入れることでマイケルの人物像を、ミスリードしているのが問題では?)

18.(映像効果が足らないと判断されたためか)再撮影されたシーンがある

19.マイケル側から証言しろと脅迫されたと話しているが、2005年の裁判では、そもそもジェームズは重要視されていなかった。

20.自称被害者たちには同じ弁護士が付いている

22.(無許可で映像を使用された)ブレット・バーンズ(マイケルの虐待はなかったと何度も証言している)

23.(無許可で映像を使用された)マコーレー・カルキン(マイケルの虐待はなかったと何度も証言している)

23.FBIの捜査記録

24.2005年の裁判において14の疑惑すべてが無罪判決という事実

25.監督のダン・リードは、MJエステートの存在をわかっていない。

26.ウェイドは、虐待について書いた本を出版しようとして失敗していた

27.「私のものを手に入れる時が来た」(という記述が、ウェイドとエステートとの裁判の書類の中に彼が言った発言(メール?)として暴露されている)

28.「私を関連付ける」(上記と同じ書類の中にあったウェイドの発言)

29.彼らの方がマイケルを追いかけている。

30.マーク・ゲラゴス(マイケル側の弁護士)の関係のない映像が使用されている(詳細はこちら→)

31.ロブソン一家は、MJオーパス(マイケルの長年の功績が著されている豪華本)の中で、マイケルのことを「人間の純粋な善良さを信じる主な理由の一つ」と語っている。

32.マイケルが本当にウェイドを虐待していたなら、なぜ、自分を擁護する証言をウェイドにさせたのか?

33.「神聖な土地」(ウェイドは自分の撮った動画のエンディングでネバーランドのことをこう言っている。(詳細はこちら→)

34.亡くなった人には名誉毀損法がない。誰でも法的措置を恐れずどんなことでも言うことができる。

35.笑ったり&ニヤニヤしたり・・

36.ケビン・リプシー
(註:ジョン・ジーグラー(John Ziegler@Zigmanfreud)のポッドキャストでしゃべっていた、LNの撮影に参加していた人物で、ウェイドがダンスレッスンを行っている場面の音声を担当していた。このポッドキャストは1時間20分あり、すべてチェックしていませんが、聴取者のコメントによれば、特に目新しい証言はなく「ウェイドはMJを称賛していた」というような発言がメイン?)
https://soundcloud.com/freespeechbroadcasting/2019-06-09-1-kevin-lipsey

37.ネバーランドの夕食は、証言の後

38.ウェイドは、2009年の追悼式に出席したいと懇願していた。

39.ウェイドは、LNにも登場した妻とネバーランドで結婚式を挙げたいと思っていた。(詳細はこちら→)

40.ジョイはマイケルの子供を養子にしたいと思っていた。(註:おそらくブランディの発言。マイケルが亡くなった時、ウェイドや彼の母のジョイが連絡してきて、マイケルの子供たちは、マイケルの母親ではなく、ロブソン家が面倒みるべきではないかと言ってきたらしい(呆)

《参考音声》
https://www.youtube.com/watch?v=nMi8YIuJ24o

41.マイケルから素敵なメッセージをもらっているのはウェイドだけじゃない。みんなが素敵なメモや、ファックスを手に入れている。

42.ウェイドが虐待を暴露した後も、ジョイはマイケルのフェイスブックに「いいね!」をしていたが、人々に知られるようになって、すぐに消去した。

43.ウェイドはマイケルを、彼が使わない「my n****」というNワードで呼んでいた(註:my n****は、親しい黒人同士が、俺のダチという意味で使う言葉。黒人ではないウェイドが使うのも現在では問題があるが、他人に親しさをアピールしたかった?)

44.ウェイドは自称「欺瞞の達人」。

45.マイケルはゲイではない。

46.LNに登場したウェイドの妻は、当時もその後も「虐待サバイヴァー」ではない

47.ジェームズが見せた結婚指輪(?)、以前はメダリオンだったのに。
(註:ジェームズは、訴訟の書類ではマイケルからもらった貴金属類で手元にあるのは「メダル付きのネックレス」と言っていた。そのせいか、LNの最初の撮影では指輪の話はなかったが、数か月後の撮影で追加された。
《参考記事》
https://leavingneverlandfacts.com/

48.オプラ、友人のワインスタインの件はどうなった?

49.このドキュメンタリーは、嘘が証明されたため、45分もカットされている。

50.H B Oは、マイケルのエステートが公的仲裁に持ち込むのを阻止しようとしている。彼らは何を隠している?

51.ウェイドは、自分が成長したため、マイケルの愛情が、新しく来たマコーレ・カルキンに移ったと言っているが、カルキンは、ウェイドよりも年上!

52.スリラーのジャケットをもらった、NO!
(註:ジェームズは、スリラージャケットをもらったと言っているが、彼がそれを着ている写真は見つかっていない。またLNには、ウェイドがジャケットを燃やしている映像もあるが、そちらはレプリカが使用されている)

53.マイケルは自分のためにネバーランドを作った、NO!
(註:これについては不明)

54.シアタールームには鍵がなかった。

55.シアタールームのガラスは中が透けて見えた

56 . 判事は「合理的な事実を認定する者として、ウェイド・ロブソンを信じることはできない」とは宣言した。

57.他の被害者はどこにいる?

58.彼らの証言には白斑についての言及がない。

59.ウェイドは100 回以上虐待されたと言っているが、彼はネバーランドに4回しか行っていない。

60.ネバーランドにあるお城や、アーケードにベッドがあったことはない

61.ジェームズのいとこのトニーは、マイケルは「偉大な人」だと言っている。

62.監督のダン・リードはマイケルについてほとんど知らないことを認めている。彼はマイケルがビリー・ジーンを歌っていることさえ知らない。

63.ウェイドの2013年の主張は、偽証罪のために時効が切れた直後。なんて素敵なタイミング

64.なぜウェイドの兄弟は、彼がマイケルに不利な発言をするときに、彼のPIと友達であり続けるのだろうか。(註:PIは不明。Private Investigator 私立探偵のこと?)

65.ウェイドは法廷にメールを渡したがらない

67.ウェイドは、MJFacts(ウェブサイト)を訪問して使用している

68.思い出は「進化」している

69.「嘘をついたときと同じくらい大きな声で真実を話す」と、ウェイドはLNで言っているが、その前に手っ取り早くお金を手に入れようと訴訟を起こしている。

70.なぜ警察ではなく、弁護士に相談するのか?

71.マイケルが世界で最も有名な悪人になる危険を冒さなきゃいけない理由ある?

72.マイケルは2人を合わせないようにしていたというけど、2人ともジャムの撮影セットによく来てた。

73.ウェイドは自分の婚約者をマイケルに紹介することに大きな誇りを持っていました。

74.ウェイドのジャンプダンスにおける「変態おじさん」という評判。
(註:彼は優秀なダンサーで、子供の頃からずっと鍛錬を重ねてきた人だと思いますが、徐々にダンスの仕事に行き詰まったことで、これまでの人生に疑問を持ち、マイケルをトラウマと認識するようになったというのが個人的な意見です)

動画)Wade Robson on Dancing With The Stars
動画)MASTERCLASS: (MIRRORED) Wade Robson Instructional PT 2 [DS2DIO]

75.ウェイドはジャネット・ジャクソンのMJトリビュートに参加していた。

76.ジェームズは、1990年に『インディジョーンズ』の映画で使用された鞭をもらったと言っているが、実際のそれは考古学研究所に贈られている。

77.ウェイドは母親にこういう内容でマイケルを訴えるというメールを送り、母親は「あらぁ、そんなこと一度もなかったわよ」と答えたが、彼はその作り話を裁判でも使用した。

78.ウェイドは2冊の本の下書きを書いているが、彼の虐待の話は下書きごとに大きく変わっている。

78.ジェームズはテレビでウェイドを見て名乗り出る気になったと言っている。しかし、ウェイドの弁護士は事前にジェームズに接触していた。

80.ウェイドはマイケルのCDを買うために店に並んでいた。そんなに親しくなかったのでは?

HIStoryのCDの発売直後に並ぶウェイド
https://www.youtube.com/watch?v=hqPdgs6rkBw

81.ウェイドはゾーネンとスネドンの尋問に耐えている。普通の人なら耐えられないのに。

82.これまでジョイは、ウェイドがネバーランドに1人で行くことは1993年までなかったと言っていたのに、LNでは1990年と言っている。

83.サンダンス映画祭の審査には、83名の上院議員がスタンバイ。素晴らしい宣伝

84.ビル・ウィットフィールド(MJのボディガード)は、2008年、ジェームズの母親がラスベガスでマイケルをファンとして追いかけていたと言っている。

85.警察はネバーランドを2回も抜き打ちで家宅捜索をしたのに、なにも見つけられなかった。

89.LNは、2つの大陪審が起訴に失敗するほど証拠に乏しい1993年の事件を由来している。普通なら「不正な証拠」の方を起訴するはず。

(註:ここは、イマイチ意味がわからないのですが、原文の‘ham sandwich’は、警察が証拠不十分なまま容疑者を撃ち殺した場合、後でその人の手に握らせる銃のことを言うらしく、チャンドラーや、スネドンが不正に証拠をでっち上げたことの罪が問われなかったことを指していると思う)

90.ジェームズは2005年に虐待のことを母親に話していると言っているが、なぜ、そのとき警察に行かなかった?(裁判もしていて、警察は躍起になって被害者を探していたのに)

91.ウェイドは多くの著名人と仕事をしてきたのに、なぜ、彼らの中からウェイドを応援する人が現れない?

92.2003年のウェイド、「マイケルが私にしてくれたことの一瞬たりとも忘れたことはない」。2016年のウェイド「記憶は進化し、詳細が追加されていった」。ワケわかんないんだけど!

93.2007年のウェイド(ネバーランドのことを)「暖かさ、存在感、平和的で有機的」 2019年のウェイド「私が虐待され、一生残る傷をつけられた場所だ」

94.オプラ、自身のソーシャルメディアからLNついての言及を削除

95.マイケルは1992年、セーフチャック家が、家を買うために多額のお金を貸し、1997年にその返済を免除しているので、1993年の事件とは関係ない。

96.LNは企業のアジェンダに押されてエミー賞を受賞。あ、でもエミー賞はHBOがスポンサーでしたね。

97.サンダンス映画祭でハーヴェイ・ワインスタインのドキュメンタリーに注目されなかったのは、土壇場でLNが投入されたおかげ。都合のいい話!

98.監督のダン・リードは、MJエステートとジャクソン家も混同している。

99.マイケルを訴えれば、もう働かなくてもいいからね。

100.マイケルを知っている人は、常に彼を応援している。

人種の壁を破り、他のアーティストの道を切り開いたマイケル・ジャクソンは、謙虚なスタートから音楽史のあり様を変え、他のアーティストの3倍の努力をして、その高みに到達した。感謝や注目も求めず、これまでに見たことのないレベルで人道的な行為も行った。誰にも引けを取らないショーマンでありながら、メディアに虐められ、迫害され、殺人以外のほとんどすべての罪で告発されてきた。一体なぜ?

少年時代、マイケルのそばにいたことで知られ、幾度となく、虐待の有無について質問されてきたブレッド・バーンスはこう言っている。

「みんなにわかって欲しいんだ。この世での最後の瞬間には、世界中のお金があっても何の慰めにもならない。慰めになるのは自分の明確な良心なんだってことを」

《下記は真実へのリンク》

93年の疑惑の真実
AMAZON PRIME「Square One」(日本語要約リンク)
http://youtu.be/ZxNDb2PVcoM 

「ネバーランドにさよならを」の嘘
Lies of Leaving Neverland Full Movie(日本語要約リンク)
http://youtu.be/CXOfz1YkWeA 

Neverland Firsthand: Investigating the Michael Jackson Documentary
http://youtu.be/m4trDbeFWTY 

The Man Behind The Dance Documentary 2019 © - LaVelle Smith Jr. about Michael Jackson
http://youtu.be/6D1EPRtNjgo

The Michael Jackson Trial : One of the Most Shameful Episodes In Journalistic History
http://youtu.be/xpzAtdQN56c

#54 - WHY I CHANGED MY MIND
http://youtu.be/-pxGWZ2tAj4

Cognitive Flaws, Leaving Neverland & Michael Jackson | An Appeal to Reason
http://youtu.be/VpR-QboDfyg


by yomodalite | 2020-06-25 07:35 | マイケルジャクソン資料 | Comments(0)
マイケルが好きなラッパー?『クリス・タッカー・ライブ』より_f0134963_20450043.jpeg



7月に東京に戻る予定なのに、東京宅リノベの打合せがいまだに終わらない。
コロナのせい、にしたいけど、ただ単に私がどーでもいいような箇所をしつこく悩んでいるせい。

早く決着をつけて、四国に住む実母の今の家の売却と彼女の大阪への引越しを済ませ、それとは入れ違いに大阪を出て行く私の引越し準備もしなくちゃなんだけど、毎晩のように、夜中に飛び起きては図面の穴を見つけて、それを指摘して終わるどころか、計画そのものを一から見直したりしてしまうなんていうことがやめられなくて、最近は頭を入れ替えるために、おこもり生活で増えてしまった本を読んだりしてたんだけど、

昨晩、飛び起きてしまった自分を抑えようと見始めたのはコレ!
マイケルネタはコスリ倒した感がハンパなかったし、コメディライブとしては序盤から面白くなさそうな匂いがプンプンで(観客映さない&笑いも足してる)、ずっと前に途中まで見てそのままになってたんだけど、クリスがマイケル大好きなのは間違いないし、むしろ、こんなときに見るにはうってつけな気がして・・。

このライブが行われたのは、あの忌まわしいLN前の2015年なので、マイケルはごく自然に讃えられていて、彼の名前は、予告編で紹介されてる部分だけじゃなく、18:00〜のマイケルと一緒にいると、とんでもないもの(銅像)を買ってしまうとか、予告編のネタの26:05〜は、マイケルにはクリスマスというあだ名で呼ばれていて、ネバーランドに行ったらキリンに横切られたというネバラン訪問客が必ず言うおなじみの話題から、マイケルがラップが好きだった話へ。

マイケルは、50セントの曲のリズムもビートもお気に入りで、車の中でもその曲でノリノリ。でも、ビートボックスはすごくイイんだけど、歌い出すと全然ダメで・・・

ここは字幕では「俺はクラブでシャンパンを・・」だけなんだけど、クリスが、マイケル止めてー!っていう感じは、この曲を知ってる方がもっと笑えます。

50 Cent - In Da Club



マイケルが歌ってるのはこんな歌詞・・

You can find me in the club, bottle full of bub'
Look, mami, I got the X if you into takin' drugs
I'm into havin' sex, I ain't into makin' love
So come give me a hug if you into gettin' rubbed

俺を探すんだったらクラブだぜ
溢れるほどのシャンパンに
ドラッグが欲しけりゃ、エクスタシーもある
俺はセックスはするけど、愛はいらない
触って欲しけりゃ、抱かれに来いよ

これを、マイケルが車の中で歌ってたら、そりゃ止めてーて言うわww
マイケルって、ホント『スカーフェイス』の世界が好きだよねー

あと、リック・ロスのこともクレージーで愉快なところが大好きだったとか・・・

クリスが表現してる変な声で思い当たるリックの曲は分かんなくて、マイケルは「彼のレーベルも好きだった」と言ってるんだけど、リック・ロスが創った「Maybach Music Group」の発足は2009年だから、そのレーベルからのヒット曲じゃないと思うんだよね・・・

そんなわけで動画は、ビルボードのアルバム・チャートで首位を獲得した2006年のデビュー・アルバム『ポート・オブ・マイアミ』からの2枚目のシングルで、『スカーフェイス』の主題歌「Push It to the Limit」をサンプリングした "Push It "




MVもスカーフェイスがテーマなんだけど、、ていうか、マイケルってデブ専?ww

なんとなく、この写真のことを思い出したのは私だけかな(これも2006年頃)

マイケルが好きなラッパー?『クリス・タッカー・ライブ』より_f0134963_20544081.jpg


その後、バリーギブと、マイケルがデュエットした場面に居合わせた話から、クリスのマイケルモノマネはますます炸裂して、とうとう夜が開けてしまいました。

(2ヶ月後の東京はどうなってるのかなぁ。。)

追記;
そういえば、オプラのネタも興味深かった(19;50〜)
・・・オプラは誰も信用しないから裕福だ。彼女が有名人を家に招いたとき、俺も行ったんだけど、全員、庭に案内されて、彼女の家の中には入れなかった。「ゲイル・キングとマヤ・アンジェロウ以外はね。他は信用されてない」俺がアンジェロウに「トイレを借りてもいいか?」って聞いたら、「ダメよ、オプラが許すわけない」って。

彼女は2015年の時に、すでにそういう感じだったのね。
ちなみに、オプラとゲイル・キングはレズと言われるほど仲が良く、LNのときもオプラの援護射撃をした人物なんですが、マヤ・アンジェロウは有名な詩人で、マイケルの追悼式で詩を朗読した人物。

こちらの素敵なブログで和訳が紹介されています。



by yomodalite | 2020-05-02 21:46 | マイケルジャクソン資料 | Comments(0)

『ネバーランドにさよならを』の嘘_f0134963_01102976.jpg


みなさん、家に籠ってますかーーーー?

緊急事態宣言を受けて塾考した結果、あのフェイクドキュメンタリーを未だに信じてしまいそうになる、または、そんな方が身近にいるなどという場合に、お役に立てるのではないかと思い、『ネバーランドにさよならを』(原題 Leaving Neverland 以下で “LN” と表記)の嘘に焦点をあてた作品「Lies Of Leaving Neverland」を要約してみました。


見てもらえれば、告発者のふたりが疑わしいことがわかってもらえると思いますが、その前に、告発者について少しだけ補足します。


ジェームズ・セーフチャックは、バッド期のペプシのCMでマイケルと共演し、バッドツアー(1987~1989年)の出演者として、母親とともにツアーに同行した人物ですが、その後の彼については、今回のドキュメンタリーで初めて見たと言うファンが多い(私もその一人)。


一方のウェイド・ロブソンは、マイケルプロデュースにより、少年時代に黒人と白人の2人組ユニット“Quo”としてデビュー。その後も、ダンスの才能やマイケルから教えられたことを元に、絶頂期のブリトニー・スピアーズや、ジャスティン・ティンバーレイクの振付師として若くして大成功する。しかし、当時ティンバーレイクと交際していたブリトニーに手を出したことで、二人は破局。ウェイドはこのスキャンダルから親友だったティンバーレイクとの関係も悪くなり、徐々に仕事が減少していった。そして、2005年に無罪判決が下りた裁判では、マイケル側の証人として再び注目を浴び、多くのテレビ番組にも出演して、マイケルとの親密な関係を語っていたが、マイケル没後は、切望していたシルク・ド・ソレイユが企画したトリビュート作品『One』でも、ポストを得ることができず、2012年にキャリアが破滅状態となると、マイケルからの性的虐待を告発する本を出版しようとし、どこにも相手にされなかったことから、2013年、セーフチャックと共にマイケルの遺産管理団体に民事訴訟を起こし、15億ドルを請求したが2度にわたって棄却されていた。


では、それまで無視され、疑わしく思われていた彼の被害者としての側面が、なぜドキュメンタリー作品とともに、真面目に論じられることになったのでしょう?


その大きな要因としては、ウェイドたちが棄却された時点では成立していなかった、被害にあってから一定の期間が過ぎると訴えとして認められない「出訴期限の廃止」が撤廃される可能性が挙げられるでしょう。(→関連記事)


仮に、これが撤廃されたとしても、マイケルのような故人に対して有効になるとすると大問題なのですが(→関連記事)マスメディアは世紀の裁判と言われるほど熱狂が忘れられず、「マイケルジャクソン裁判」再び!という期待から、このネタを絶対に潰したくないようです。


前置きが長くなりましたが、下記は、あの2人の告発者の嘘に焦点をあてた「Lies Of Leaving Neverland」の要約です。

始まってしばらくはサマリー。


4:05~ 


CBS「THIS MORNING」や、英国「GOOD MORNING BRITAIN」の司会者:なぜ、マイケルの家族や、彼の遺産管理会社に取材しなかったのですか?マイケルは亡くなっていて反論することができないのに… 


リード:この作品は、ウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックの告発に焦点を絞って作っている…。


『ネバーランドにさよならを』の嘘_f0134963_22181050.png


6:55~


《鉄道駅》

チャールズ・トンプソン(優れた調査報道で国際的な賞を多数受賞しているイギリスのジャーナリスト):ジェームズ・セーフチャックは、日常的に性的虐待を受けたのは、ネバーランドの鉄道駅で、彼はその内部について詳しく説明し、虐待の期間は1988年から1989年にかけてと言っている。しかし、鉄道駅がオープンしたのは1994年。(動画にある設計図面で確認できる)


また彼は、現在進行中の裁判の宣誓供述で、14歳になった1992年に虐待は止まった。なぜなら自分がマイケルの相手としては成長しすぎたから、と言っている。マイケルの周囲には大勢の少年がいたが、彼らが大きくなると相手にしなくなるというのは、ウェイドも語っていることだが(彼らはマイケルは7歳から14歳の少年が好きだったと答えている)、そうすると1994年にオープンした鉄道駅での虐待はおかしい(その頃セーフチャックは16歳を過ぎている)。


監督ダン・リードは「問題なのは鉄道駅のオープンの時期ではなく虐待がいつ起こったかだ」などとツイッターで主張しているが(失笑)、セーフチャックは宣誓供述で1992年以後は、虐待などされていないと2度も証言している。となると彼は偽証罪に問われることになるが、LNで言っていることだけを取り上げても色々と食い違いが生じる。


yomodalite註:リード監督は、この指摘の後、該当部分を削除したため、このセーフチャックの発言は現在の作品には残っていません。またその後リードは、疑問に答えて1994年も虐待が続いていた、彼らは虐待が終わった日を間違えていた、などという発言もしていますが、16歳を過ぎたセーフチャックは、マイケルよりも身長が高く、マイケルが14歳ぐらいまでの少年が好きだったという告発者側が描きたかったマイケル像は、この1点だけでも完全に破綻しています。



写真はアルバム『HIStory』ティーザーの撮影時

1994年にはマイケルよりも背が高かったセーフチャック。

これが虐待後に捨てられたという状況?


8:37~


《グランドキャニオン》

LNでは、ウェイドは家族がグランドキャニオンに行っている間、ネバーランドに残され、そこで虐待が始まったと主張している。しかし、LNの撮影が始まる2ヶ月前の宣誓供述(2005年の裁判の際に自分が「マイケルは無実だ」と証言したのは偽証であったことを認める供述)では、


「最初の夜は、妹と一緒にマイケルのベッドで寝た。次の夜、妹は「私たちは上の階の寝室で寝よう」と言ったが、僕はいやだった。それで妹は2階に行って、僕は1階の寝室でマイケルと寝ていた。その夜だったと思う虐待が始まったのは」


と言っている。カメラの前で、たった2か月前と違うことをいう人間を信用できるだろうか? この宣誓供述と、LNで言っていることのどちらが本当なのだろう? しかし、それだけではない。この宣誓供述では、1990年のことについては、ウェイドと彼の母(ジョイ・ロブソン)が言うことも食い違っている。


10:15~


ジョイは1993年に、それまで息子はマイケルと二人きりになったことはないと発言し、その後、2016年の宣誓供述では、家族全員でグランドキャニオンに行ったと言っている。


ネバーランドに二晩泊って、ロブソン家はみんなでグランドキャニオンに行き、またネバーランドに帰ってきて、さらに二晩泊ったんですね?という質問に、はい。と答えるジョイ・ロブソン。


ウェイドは2016年の宣誓供述では、1992年か1993年に、家族と一緒ではなく、1人でネバーランドに行ったと言っているが、その2ヶ月後に撮影が始まったLNでは、母親なしでネバーランドに行ったのは1990年だったと発言している。


『ネバーランドにさよならを』の嘘_f0134963_22253104.png


11:50~


《指輪のシーンを撮るのに17か月》

性交渉の代償としてマイケルがセイフチャックに指輪を与えたという場面は印象的だったという人も多いだろう。しかし、このシーンは17か月も離れた2度の機会に撮影されている。より劇的な演出効果のために再度撮影されたと疑われても仕方ないのではないだろうか。


『ネバーランドにさよならを』の嘘_f0134963_22412896.png


上下の画像を比べると、ほぼ同じ格好をしているが、二度目の撮影ではアンダーシャツ(襟元に白く見えている)を着るのを忘れたらしく、窓の外の景色からも違う季節だということがわかる。この点を指摘されたダン・リードは、同じAirbnbを借りて1年半のインターバルを開けて同じシーンを撮ったことを認めているが、こういった編集が、信用できるだろうか?


12:48~


《燃やした品は、ウェイドの持ち物ではなかった》

ラストシーンで、ウェイドがマイケルに関わる品を燃やしているのも事実とは異なる。なぜなら、彼はそういった品々を2011年までにはすべて売り払っていた。約10万ドルで!


ジュリアンオークション:ウェイドは直接私たちにオークション品を委託してきて、私たちは、お金を必要としている彼に売上金を支払いました。


ジュリアンオークション:2011年の出品の際、ウェイドは売ったのが自分だと知られたくないから、匿名にしたいと言いました。しかし我々はそれに同意せず、「ウェイド・ロブソン・コレクション」として売りに出しました


13:37~


《出版時はあやふやだった記憶が、映画では鮮明》

LNではまったく触れられていないが、ウェイドがエステートに対して訴えを起こす前、彼は金もうけのためにマイケルに虐待をされたという本を出版しようとして、いろいろな出版社にあたったが失敗していた。その本を書いていた2012年は、ウェイドのマイケルについての記憶はあやふやだったが、同じ事柄について、LNでは明確に詳細を述べている。彼は2012年、母親にEメールで確認し、空白部分を埋めていた。


(2016年の宣誓供述の映像)

質問者:あなたは本を書くにあたって母親の助けを借りたことがありましたか?

ウェイド:ある特定の期間のことを聞いたことはあった。いつネバーランドに行った、とか。彼女が覚えていることを聞いたことはあった。


_____________


From ウェイド・ロブソン

Subject 質問

Date 2012年 8月27日 12:30

To ママロブソン

マイケルについての本を書いてるんだけど、思い出せないことやわからないことがある。ママは覚えてる?時々質問してもいい?すべてのことを完璧にしておきたいんだ。

_____________


質問者:その過程であなたの記憶が変わるということはありませんでしたか?

ウェイド:発展していくって感じかな。

質問者:どう発展したんですか?

ウェイド:別に白から黒に変わったみたいなことじゃなくて、なんていうか、出来事が明らかになってヒーリングプロセスに入る前に思っていたこともあって。。でも、2012年に虐待を明らかにしたあと、ヒーリングの旅が始まって、起こったことを明らかにした後は、詳しいことをいろいろ思い出して、それがどういう意味だったかとか、そういう風に記憶が発展していったってこと。


15:22~


《2005年の裁判で、ウェイドは召喚状を受け取っていない》

ウェイドは2005年の裁判において熱心な証言を行った1人だが、LNでは、あの裁判で証言したのは証人として召喚されたからだと述べている。


チャールズ・トンプソン:2005年にマイケルを弁護する証言をした理由について、ロブソンの説明はコロコロ変わる。最初は「虐待されていたことに気が付かなかった」、それから「虐待されていたことはわかっていたけれど、マイケルの子供たちのことを思って証言した」と変わり、さらに「マイケルや彼の弁護士に脅され、嫌がらせを受けていたから(嘘の証言した)」と変わり続ける。彼の話には大きな穴がいくつもあって、私はそれをリストアップしてみたが、それらを見るとこの人物が全く信用ならない人物だとわかるが、でもそういうこともすべて含め彼は他人を破滅に追いこむ資質を持っている。


16:45~


2005年の裁判でマイケルの弁護人だったトム・メゼロウは、マイケルを児童虐待者だと感じたことは一瞬たりとも無いと語っているが、彼は2005年の裁判の時のウェイドは、マイケルが無実だと言うことに関して全く揺るぎがなかったと言っている。


トム・メゼロウ:彼は断固とした態度でマイケル・ジャクソンを弁護した。私にも揺るぎのない口調で、マイケルは何もしてない、こんな裁判はばかげてると言っていた。とにかく彼は本当に強くマイケルを擁護していたんだ。断固とした態度でね。だから近年になって彼が言うことを変えてきたのはショックだった。本当にね。


メゼロウはまた、LNでウェイドが、2005年の裁判における証言は強制されたもので、証人として召喚されたと述べているのは、事実とは違っていると言う。弁護側の捜査員スコット・ロスも同じだ。


スコット・ロス:証人について言えば、ウェイド・ロブソンには、ぜひ、その召喚状ってやつを私に見せてほしいもんだ。もらってないはずのね。


17:40~


2016年の宣誓供述で求められた時も、ロブソンは自分がもらったとする召喚状について詳細を述べることはできなかった。


質問者:2005年の裁判の際の召喚状のことを覚えていますか。

ウェイド:はい。

質問者:その召喚状をもらったとき、どこにいたか覚えていますか?

ウェイド:いいえ

質問者:召喚されたとき誰かといっしょにいたか、覚えていますか?

ウェイド:いや、覚えているのは召喚状をもらったということだけ。


《嘘をついたという2005年の裁判についてのウェイドの宣誓供述》

質問者:これは2005年の裁判でのあなたの証言記録ですよね。

ウェイド:そのようです。

質問者:18行目ですが、あなたはマイケル・ジャクソンに性的ないたずらをされましたかと聞かれて、絶対にない、と答えています。そうですね?

ウェイド:そうです。

質問者:それは嘘だったのですね。

ウェイド:そうです。嘘でした。

質問者:21行目です。あなたは、マイケル・ジャクソンに性的目的で触られたことがありますか、と尋ねられて、いいえ、一度もない、と答えています。そうですね?

ウェイド:そうです。

質問者:それは嘘だったのですね。

ウェイド:はい。マイケルと前もって打ち合わせをして言ったことです。

質問者:それで今は、あれは嘘だったと主張しているのですね。

ウェイド:はい、事実ではありませんでした。

質問者:24行目。あなたは、マイケル・ジャクソンに、身体のいかなる部分も不適切に触られたことがないかどうか尋ねられましたね。

ウェイド:はい。

質問者:あなたの答えは、触られたことはない、でしたね。

ウェイド:そうです。

質問者:それで今は、あれは嘘だったと主張しているのですね。 

ウェイド:はい、事実ではありませんでした。

質問者:91-100のページを開けてください。14行目です。あなたは、マイケル・ジャクソンとの間に性的な接触は一度もなかったか、と尋ねられましたね。

ウェイド:はい。

質問者:そしてあなたの答えは、ただの一度もなかった、です。いいですか?

ウェイド:その通りです。

質問者:それで今は、あれは嘘だったと主張しているのですね。

ウェイド:はい、事実ではありませんでした。


ウェイド・ロブソンは、2005年の裁判で激しい反対尋問にさらされたにも関わらず、自分はあのとき偽証したと言っている。


19:58~ 


スコット・ロス(スマホ音声):(反対尋問は)一番強力な証人から始める。それが定石です。あの時はそれがウェイド・ロブソンでした。ロブソンは、3人の経験豊富で頭の切れる弁護士の尋問に耐えました。そこら辺の弁護士ではなく、検察側の優秀な弁護士です。絶対に確信を持っていて隠し事がないのでなければ、あんな優れた弁護士に束になってかかられて揺らがないはずがない。


20:32~


《セーフチャックは2005年の裁判で証言するように脅された?》

セーフチャックはLNのなかで、2005年の裁判で証言するようにプレッシャーをかけられていたと主張しているが、それは事実と違う。判事は、裁判開始前から彼を証言者のリストから省いていた。


20:48~


《重要な情報が除外されている》

LNでは、ロブソンが語っていることと相反する事実を隠している。彼は、LNでは「恐ろしいところだった」などと言っているが、大人になってからも彼は、ネバ-ランドについて、そんな表現を使ったことはなく、どんなに素晴らしいところか語っていた。


ウェイド:マイケルがスタジオでデンジャラスアルバムをレコーディングしてた、1989年ころかな。お祖父ちゃんも含めて家族全員でスタジオに言ったんだ。あちこち見学したり、ビデオを見たりして。それで、彼はその夜ネバーランドにまたおいでと言ってくれて、結局僕たちはネバーランドに一週間ぐらいいた。


インタビュアー:子供にとっては夢のようだね。私もそんな風になりたかった。


ウェイド:うん。まるでディズニーランド。世界で一番素晴らしいところさ。


マイケルが裁判中だった時期、ロブソンはフィアンセ(LNにも登場している妻のアマンダ)とネバーランドで結婚式を挙げられないだろうかと持ちかけた。時期的に不適切だということで、そのリクエストは却下されたが、ロブソンはその後、妻とともにネバーランドでミュージックビデオを撮影し、そのエンディングロールには「神聖な場所を使わせてくれたマイケル・ジャクソンに感謝」とある。


yomodalite 註:下の動画はそのMVのアウトテイクで、ウェイドと妻のアマンダが、ネバーランドのシンボルツリーの下で撮影したときのことを語っています。虐待を受けた暗い記憶が微塵も感じられないだけでなく、2007年まで、ウェイドの中でそこが素晴らしい場所だったことは明らかですね。






yomodalite 註:こちらは完成した『Within』というビデオ。邦題をつけるとしたら『ありのままで』でしょうかw。






エンディングロールには、「エックハルト・トールの教えが、このビデオに影響を与えた」の後、「神聖な場所を使わせてくれたMJに感謝したい」とあります。



『ネバーランドにさよならを』の嘘_f0134963_21484303.jpg


21:48~ 


《巧みに操作されたニュースクリップ》

ドキュメンタリーを名乗っているあの作品の中には、もうひとつ人々の誤解を招く場面がある。それは、2003~5年に行われた裁判で、何度もニュースに登場し、マイケル側の最初の代理人だったマーク・ゲラゴスのニュース映像。


ゲラゴス:彼の名誉を汚したり、起訴相当となるような方法で彼のプライバシーを侵害するような人間に対して、マイケルは、そして私たちは、ハンマーを振り下ろすような断固とした非難をし、かつてないほど強硬な法的手段をとる。


(ゲラゴスの映像は、2005年の裁判で多くの人が見ているため)まるで、ゲラゴスが原告側の少年らを脅しているようにも見えるが、実は、ゲラゴスが話しているのは、まったく別の訴訟事件。それは、チャーターした飛行機の中で、マイケルとゲラゴスがこっそりビデオ撮影されたという事件についてで、LNで使われた部分の前に、ゲラゴスが話していたのは…


ゲラゴス:録音機能を備えた2台のビデオカメラを秘かに設置し、弁護士とそのクライアントの会話を撮影した映像をいろんなメディアに持ち込んで、高値で売ろうとした不届きな奴がいることを明らかにする…


23:08~


セイフチャックの話は、ヴィクター・グティエレスが書いた『Michael Jackson Was My Lover』の焼き直し。


ウェイドは、シルク・ド・ソレイユの『イモータル』や『ONE』の舞台監督になりたいと渇望し、主催者にメールして自分を売り込んでいたが…


24:22~


タジ:ウェイドの話すことは4回変わっている。彼は自分で決めて、マイケルの追悼式にも出席し、あちこちでMJトリビュートと銘打ったイベントに出演した。でも、『One』の仕事が入らないとなったとたんに、こっそり本を書いた。そして、その本を誰も出版してくれないとなると、いきなり虐待されたと訴え出てきたんだ。


24:43~


ブレット・バーンズ、マコーレ・カルキンなど、マイケルの周囲にいることが多かった少年たちは、いずれも性的虐待を否定している。カルキンも、バーンズもウェイドと同じく裁判でマイケルの無罪を証言しているが、カルキンは、


僕たちは友達同士だったよ。真面目な話、僕が成長していく中で、彼は僕の一番の親友だった。正真正銘の友情だった。僕が言えるのは、彼が本当はどんな人だったかってこと。人はいろいろ憶測するけど、彼といておかしいと思ったことも、不快だと思ったことも一度もない


と答え、バーンズは、弁護士を通して「Leaving Neverlandに、自分の名前を出すな」と要求したが、HBOはそれを無視した。


26:00~


LN にはさらに明らかな嘘があって、それはこの映画のプロモーションでダン・リードが、大人になってからのロブソンとセーフチャックが会ったのは、サンダンスフェスティバルが初めてだったと言っていることだが、それは違う。2016年のロブソンの宣誓供述によると、二人は2014年に会って話していて、そこには二人の共通の弁護士チームも同席していたと。しかし、のちに明らかになったのだが、その会合は二人だけでのランチだった。


また、ロブソンは何百回も性的虐待を受けたとLNでは言っているが、彼と彼の母親の2016年の宣誓供述では、1991年から2005年の間で、マイケルがいるときに彼らがネバーランドに滞在したのは4回、2回ほどCentury Cityのマイケルのマンションに泊ったこともあり、他の人間が一緒のこともあったが、ウェイドはジャクソンのツアーに同行したことは一度もない。


虐待にあったなら、早い時期に他の人に言うことができたはずだが、映画の中でロブソンは、マイケルを愛していたから、早い時期に言えなかったと主張するなど、彼の言うことは常に一貫していない。他のところでは、されたことが虐待だとか、悪いことだとは気づかなかったと言ったり、刑務所に入れられるんじゃないかと怖かったと言ったり、虐待について嘘を言うように教えられたと言ったりしている。だが、彼ら以外の人間から見れば、亡くなって、名誉棄損で訴えることはできないマイケルは、いまや格好のターゲットになっているということではないだろうか。


27:20~ 


チャールズ・トンプソン:マイケル・ジャクソンを訴える人間は、続々と民事の弁護士のところへ行って彼に対する訴訟を起こす。直接警察に行って、マイケル・ジャクソンにひどいことをされたから何とかしてくれ、と訴え出た人間は一人もいない。全員弁護士のところへ行って、「さあ、大金を手に入れよう」と言うわけだ。


《追悼式のことを憶えていない?》

ウェイドが興味深いのは、(宣誓供述では)マイケルの追悼式で自分が泣いたかどうか定かではないと言っているのに、LNでは赤ちゃんみたいに泣きじゃくったと言っていること。そんなことを忘れるだろうか? この宣誓供述は、LN撮影のたった2ヶ月前なのに。


ウェイド・ロブソンと彼の家族は、LNの中で、マイケルの追悼式でのウェイドは、父親の葬儀の時よりも落ち込んでいたと話している。明らかに劇的効果を狙ったものだ。しかし、HBOのカメラの前でそう話す数か月前、2016年の宣誓供述で話したことはそれとは食い違っていて、この供述でウェイドは、自分がマイケルの密葬に招かれなかったことにまだこだわっていると述べている。


28:20~


質問者:あなたは、ステープルセンターで行われた追悼式で泣きましたか?

ウェイド:覚えていません。

質問者:密葬には呼ばれましたか?

ウェイド:いいえ。

質問者:そのことで気分を害しましたか?

ウェイド:ええ、傷つきました。

質問者:どうして?

ウェイド:だってあの時点では、私とマイケルは長い付き合いで親密な間柄と思っていましたから、身内の葬儀には呼ばれるものと思っていたんです。


実際ウェイドは、友人の死を利用する気満々だった。マイケルが亡くなって24時間以内に、ゴールデンタイムの番組『アメリカン・ダンスアイドル』(So You Think You Can Dance)に、出演したいとアピールしていたのだ。


29:16~


質問者:これはあなたが2009年6月26日に、Jeff Thackerあてに出したEメールですね。

ウェイド:はい。

質問者:最後の2行であなたはこう言っています。「もしおたくの番組で、MJのトリビュートダンスをやる計画がおありなら、私に参加させていただきたいと思います」この番組というのは、「アメリカン・ダンスアイドル」ですか?

ウェイド:そうです。

質問者:Jeff Thackerは番組の関係者?

ウェイド:はい、番組のプロデューサーです。あの頃私はその分野で仕事してましたから。


29:55~


《ウェイドは虐待者で、彼から受けた虐待を決して忘れないと語っているマイケルのことをずっと尊敬のまなざしで語っていた》


ウェイド:マイケルと僕は素晴らしい関係にあった。アーティストであり、人間としても優しい彼からは、すごく多くのことを学んだ。僕の目標は、自分の世界で、彼の後に続けるような人間になろうと努めることだ。ポップレジェンドとしての彼について話すことは多いし、それは大事なことなんだけど、すばらしい父親だった彼のことも思い出すことも。父として子供たちと素晴らしい関係だったこと。

番組ホスト:今でもマイケルと親しいの?

ウェイド:うん。2か月に一回くらいは話をするね。

番組ホスト:そうなんだ。彼はどんな人?

ウェイド:どんな人って、いい人だよ。


マイケル・ジャクソンが死んだ後も、ウェイドから出てくるのは彼をほめたたえる言葉ばかりだった。2009年のMTVビデオ・ミュージック・アワードでMJトリビュートが行われたときも、ジャネット・ジャクソンを中心に、ウェイドもバックダンサーとして参加したが、そのトリビュートの前のインタビューでもウェイドはこう述べている。


ウェイド:マイケル・ジャクソンとMTVのつながりは深い。まさにミュージックビデオ時代の始まりで、マイケルはそこに君臨してた。そこで僕とマイケルもつながっていたし、すべてが素晴らしい縁でつながっていたんだ。だから、ここにこういう形で参加できることにワクワクしてるんだ。


これ(アームカバー)は、マイケルがBadのミュージックビデオで使ったやつ。7歳か8歳のころマイケルからもらったんだ。彼と一緒にいるような気がするから、今夜はこれをつけて踊りたいと思う。彼に近づくために。


31:38~


LNはその信用性が大きく崩れ、制作側が狙ったインパクトは手に入らなかったようだ。


チャールズ・トンプソン:私が思うに、彼らが狙ったのは、ハーベイ・ワインスタインに対して起こったような反響だ。つまり、突然つぎつぎと証言者が現れ、告発する人の数が雪だるま式に膨れ上がって、最終的にはマイケル・ジャクソンの名を破滅に追い込むという。ダン・リードは大成功を得られると思っていただろうね。でも彼らにとってこの作品は大失敗で、望んだような影響力は持つことができなかった。世界でたったいくつかのラジオ局が彼の音楽をかけるのをやめただけ。他の99.9パーセントは相変わらず彼の音楽をかけ続けている。一方この映画はネットで次々と不審な点が指摘され、数字の上でも成功を収めていない。


(『Lies Of Leaving Neverland』の要約終了)



メディアが、性的幼児虐待について本当に真剣に考えているのなら、虐待経験からのサバイバーでもある、マイケルの甥のタジの発言も同じように取り上げたでしょうし、マイケルから虐待を受けていたと言う時期に、ウェイドと7年間も付き合っていたマイケルの姪の証言にも耳を傾けたでしょう。


メディアは、彼らが望む証言をした人間には、高額な報酬を払うと約束してまで、話を引き出そうとしますが、マイケルの周囲にいた少年たちが、無報酬で、何度否定しても、絶対に諦めることなく「嘘の被害者」を作り出し、エセジャーナリストを利用しては、マイケルの子供たちや、世界中のマイケルファンの子供たちを傷つけています。


冒頭のセーフチャックによる《鉄道駅》の嘘は、告発者側の「マイケルは7歳から14歳までの少年が好きで、それで、成長した自分は捨てられた」と言う主張を完全に覆すものですが、この矛盾についてメディアは、調査も何もせず、ただ憶測のみで書かれた本の記述を引用したり、マイケルの元ボディガードが書いた本には1990年と書かれていた、などと都合のいい解釈をし、彼らの発言を完全に逆にして報道することさえしました。ボディガード側は怒ってすぐに反論しましたが、そういった真実は、すぐさまネットの海に沈んでしまいます。


ウェイド・ロブソンは、恐らくマイケル・ジャクソンから性的虐待は受けているが、裁判では自分の神を捨てられずに偽証してしまったのだろう」などというような意見も、いくつか目にしましたが、そういうのは一見スマートに見えて、単に報道されている記事とのバランスを取っただけで、普段から自ら調査することなどなく、海外記事の内容に多少のアレンジを加えて紹介したり、同業者に足並み揃えたり、他人が書いたものを見てマウントを取るだけの、売文作業に手慣れた人間のする手法なので、良い子は真似しないようにw


また、彼ら二人以外にも、マイケルから被害を受けた少年がいると書かれたものも目にしましたが、マイケルへの最初の疑惑とされる1993年の被害者について丁寧に検証した作品は、こちらで紹介しています。


参考記事リンク

https://themichaeljacksonallegations.com/the-leaving-neverland-files/


(最後になりますが、当ブログでは、上記の元ボディガードが書いた本を含む5冊の本を翻訳して、有料で公開しています。2001年から2009年まで、マイケルと個人的に付き合っていた人物が書いた本や、9歳からマイケルファンで文学博士でもある著者が書いた本をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。




by yomodalite | 2020-04-08 00:58 | マイケルジャクソン資料 | Comments(6)

マイク・タイソンが、マイケルについて語ったこと_f0134963_20231340.jpeg



『ネバーランドにさよならを』が上映されてから、米国のメディアでは、実際はマイケルを擁護しているのに、そうではないように内容を変えたり、勘違いしてしまうタイトル記事がますます多くなりましたよね。


それで、マイケルと親しくしていたマイク・タイソンが、「自分の息子を彼と一緒に過ごさせたりしない」と発言したという見出しを見たときも、またか、と思ったんですが、


えっーーと、これに関しては、確かにそう言ってます。

ただ、ちょっとニュアンスが違っていて・・・


(要約開始)


ボクシング界のレジェンド、マイク・タイソンが新たにマイケル・ジャクソンについての議論に参戦。タイソンは、ポッドキャスト「I AM RAPAPORT」で、友人であるマイケル・ジャクソンについて語った。


「8歳の息子がいるけど、マイケルと遊ばせたりはしないね。家にも行かせないよ。マイケルのことは大好きだけど、わかるだろ、俺の言いたいこと」


タイソンは、マイケルを取り巻くスキャンダルについて、複雑な心情を吐露した。


「みんな言うんだよ。『マイク・タイソン、お前はレイプで刑務所に行ってる。だから、娘をおまえには近づけない』って」(タイソンは1992年にレイプで告発されている)。そういう発言は認めなくてはならない、とタイソンは語る。「すごく腹が立つけどしかたないね。俺がそいつでもそういう風に考えるよ」


しかし、タイソンは、ロブソンやセイフチャックの親の責任にも言及。


「今度のくだらない騒ぎ、親たちにも責任があるよ。『もし誰かがこのことを知ったら、僕たちは一緒に刑務所行きだ』とマイケルが言っただなんて、ほんとに恐ろしい話だよ」しかし、タイソンはドキュメンタリーが出来たタイミングにも疑問を持っている。マイケルの死後にこれを発表するのは怪しいと。「こいつらはただ金を手に入れたいんじゃないかと思うね」「あんたたちがやってることもよくないよ。こんな話題で騒いだりしてさ」


(要約終了)


「わかるだろ」って言われても、イマイチわからない部分についてなんですが、タイソンが服役することになったレイプ事件は、彼自身は無実を主張していて、タイソンが嵌められたと感じる人も多かった事件。だから、これは無実でありながら、汚名を着せられた当人としての発言なんですね。


マイケルのことは大好きだし、(自分の経験からも)彼が無実だと信じているけど、自分の息子が、マイケルの近くにいたら、お互いに不利な噂を立てられる。そういう噂を立てられないようにするのも親の責任だから、「マイケルと遊ばせたりしない」と言ってるようです。


記事は、都合の良い部分のみピックアップすることが多いので、第一次情報にあたれ!という、マイケル研究だけでなく、あらゆる情報に接するときの基本中の基本を抑えるべく、実際のポッドキャストや、





他のネットラジオなども聞いてみたんですが、対戦相手の耳を齧ったなんていう獣のようなイメージとは違う、彼の姿も見えてきて・・現在のタイソンは、周囲に流されず、卒直に自分の意見を言うキャラで人気なようです。





(部分要約)


パーソナリティ:「トランプ支持だって表明してるんだよね。マジ?」


タイソン:世論調査でトランプの方が勝っているのを見て、「あいつらはバカだ。自分たちは賢い。賢い自分たちはトランプに大統領になって欲しくない」って思うんだろ。


パーソナリティ:全員が世論調査に参加してるんじゃないだろ?共和党の世論調査だろ。


タイソン:チーム同士の戦いだ。フェアに戦ってるよ。


パーソナリティ:共和党支持?


タイソン:好きな方が好きっていうだけの話。


パーソナリティ:でも、選挙人登録してるわけじゃないよね。


タイソン:そんなことするわけない。


パーソナリティ:トランプとは個人的に付き合いがあるんだよね。


タイソン:うん。大統領になった人や、なろうとする人で、俺と握手する人なんて他にいないよ。民主党だろうと、共和党だろうと、誰にとっても俺は厄介なニガーだからね。


パーソナリティ:トランプは個人的にはいい奴で、たしかスピンクスとの試合で儲けさせてくれたんじゃ・・・


タイソン:うん、たくさんの金を手に入れたよ。共和党の大統領のときは、俺は大金を手に入れてる。俺は俺なりの考えがあるが、まぁそれは心に留めておいて。とにかく、俺はトランプに入れる。他の人がそれについてとやかく言うことはできない。やりたいようにやるさ。


パーソナリティ:みんなどうして君の意見をすごく気にするのかな。


タイソン:俺には確かにたくさんのフォロワーがいるけど、あくまでもこれは俺個人の意見。俺はトランプを支持する。俺は別に「黒人をやっつける白人警官支持しようぜ!」とか呼び掛けてるわけじゃない。だから、俺の意見はほっといてくれ。そちらと意見が違うからって、どうってことないだろ。意見が違うからって俺をぶちのめすことはないだろ。


パーソナリティ:もちろん。個人的にトランプを知ってる人はみんな、彼のことをいい奴だっていう。それは知ってる。でもこっちは個人的に彼を知らないから、メディアで彼がメキシコとの間に壁を作るとか、そういうことで彼を判断するしかなくて彼を好きになれない。政策にも反対だ。やってることが何か派手なアピールばっかりで。共和党全体がそうかもしれないけど。


タイソン:ひとついいか。正直に言うけど、選挙ってのはいつだって派手なアピールじゃないのか。どの人も、自分の仲間内や、自分の党に権力が行くように行動するだろ。それはいつも変わらないじゃないか。どうして今回いきなり違うようなことを言うんだ。それは感情的な問題じゃないか? どんな政権や、政策になったって、俺は苦しむことになる。だから、状況に合わせてやるまでさ。状況に合わせて自分のできることをやる。ぶつぶつ不平ばっか言ったり、ねだったりしないでさ・・・(引用終了)


このあと、正面に座ってるパーソナリティの発言から、タイソンが気を悪くして話を打ち切ろうとするんだけど、隣に座った人が、「まあ怒らないで」ってJFKジュニア(タイソンはJFKジュニアとも親しかった)の話になったあと、「マイケル・ジャクソンと、マイケル・ジョーダン、どっちと仲が良かった?」という質問に、タイソンは両方と答えてます。どちらも「一言では言えない人物」だったと。

で、そこから、マイケルと初めて会ったときの話へ。

この話は、これまでも何度か記事になっていると思いますが・・・


(以下要約)


タイソンが最初にマイケルに会ったのは、1989年のコンサートのとき。


最後の曲が終わって、マイケルはバックステージで車の来るのを待っていた。タイソンがそこに近づいていくとマイケルは振り向いて、「君、どこかで会ったことがあったっけ?」と。タイソンは、いいえ、ありません(No. sir)。ただショーを見に来ただけで・・と言っている間に、マイケルはその場を立ち去ってしまった。


へビー級王者になり、1987年には三団体のタイトルを獲得。1988年には、ジャクソンズのヴィクトリーツアーでもおなじみのドン・キングがプロモートに加わり、世界中がタイソンの話題で持ちきりだった、まさに彼の絶頂期のこと。


そんなとき、マイケルに大したことのない奴のように扱われ、自尊心がボロボロになり、めちゃくちゃへこんでしまったタイソンは、何年もの間マイケルに対する敵意を抱き続けた。「へなちょこクソ野郎。あんな奴一生嫌ってやる」と言いながら。しかしその後、共通の友人から、MJが会いたがっていることを聞き、彼は自尊心を飲み込み、カタをつけてやると思いながら行ってみると、仲直りをしただけでなく、マイケルが深謀遠慮の天才で「バカなクソ野郎」などではなかったことがわかった。


「彼は愚かでか弱いピーターパンなんかじゃなかった。クソ頭良くて、世の中についてすごく良く知ってた。たまげたよ」


タイソンは、マイケルは人たらしの技を知る「プレーヤー」で、キング・オブ・ポップは美女を落とす方法もアドバイスしてくれた、と。


マイケルとタイソンが一緒に写っている写真は、何度も見ていたものの、具体的な交友関係を想像したことはなかったんですが、徐々にふたりの会話内容が想像できるようになってきていたところ、なんとあのニューヨーク公共図書館もタイソンに注目してました!






彼が自分で書いたという自伝は、格闘ファンだけでなく、読書家の間でも大変な評判になっていたんですね。(この動画は2013年11月12日のもので、インタビュアーは、ニューヨーク公共図書館パブリックプログラムディレクター)




腕力だけは凄いけど・・と思っていたタイソンの中にある真の賢さとか、根本にある善の部分に徐々に惹かれていた私ですが、このインタビューでは、ますます知的に見えてきて、もう顔のタトゥーがなかったら、スタートレックシリーズのパトリック・スチュワートと間違えてしまいそう。


で、さっそく自伝も読んでみました。


◉マイケル関連

最初に出会ったとき、「どこかでお会いしましたっけ?」と言われたことは、自伝の中では、なかなか気の利いたセリフだったと書かれていて、自分も真似しようと思った。


タイソンは、ドン・キングや当時のマネージャーを解雇したあと、ジョン・ブランカを弁護士として雇い、2003年にK-1と契約して、ボブ・サップと戦うというプレスリリースが出された少しあと、彼はマイケルに会いにネヴァーランドに行っています。


マイク・タイソンが、マイケルについて語ったこと_f0134963_20321346.jpeg


マイケルと過ごす時間はすごく楽しくて、彼は「ゆっくり休むといい」と言ってくれたが、彼自身が不眠で苦しんでいることは知らなかった。当時も少年への性的疑惑で世間が騒いでいたけど、俺が滞在していたときに、そこにいたのは不良少年みたいなやつばかりで、ひ弱そうなのは1人もいなかった、淫らなことをしようとしたら、マイケルの方が痛い目にあっただろう、と。



マイク・タイソンが、マイケルについて語ったこと_f0134963_20330077.jpeg
不良少年・・・
アーロン&ニック・カーターの兄弟とか、
あのギャビン・アルビーゾのことかな



◉読書好きエピソード

レイプ事件で刑務所にいたときは、ウィル・デュラントの『文明の物語』や、毛沢東、チェ・ゲバラ、マキアヴェリ、トルストイ、ドストエフスキー、マルクスや、シェイクスピアなど、本を読み漁ったけど、ヘミングウェイにはがっかりし、反抗や革命の話に心惹かれた。特に『モンテ・クリスト伯』のエドモン・ダンテスには心底共感し、エピローグでは毎日読むお気に入りの本として『世界最高の手紙:古代ギリシャから20世紀まで』が挙げられていました。


また、ボクシングについては、技術的なことだけでなく、歴史に残るレジェンドたちについての本もよくよんでいて、全然知らなかった私までボクシングに対して敬意を抱くようになったり・・・という側面も大いにあったのですが、


少年時代のタイソンは、人のものを盗むことに一切躊躇しない悪党で、ボクシングを教え、父親がわりでもあったカス・ダマトに出会い、厳しいトレーニングを積んでチャンピオンになったあとのお決まりのセックス&ドラッグの日々も想像を遥かに超えていて、


コカインを断ち切ろうとして、自分を犠牲にしてまで手助けをしてくれるカウンセラーに感謝し、愛しい妻や可愛い子供のために今度こそ、と何度も何度も誓いながら、それでもコカインを止められない、というところも想像以上w(マーシーなんてまだまだ・・)。


でも、コカインとマリファナへの依存の理由には、ボクシングで傷ついた身体の堪えきれない痛みがあり、克己心の強さをアピールするタイソンと、それでも断ち切れないコカイン中毒の話は重みがありました。


現在、若き日のマイク・タイソンと、トレーナーを務めたカス・ダマトの映画『カス・アンド・マイク(原題) / Cus and Mike』が進んでいて、アンソニー・ホプキンスが、カス・ダマト役で出演するというニュースもありました。こちらは、タイソンが書いた自伝ではなく、作家のモンティース・リングワースが執筆したタイソンの伝記本「Mike Tyson: Money, Myth, and Betrayal(原題)」を基にしていて、監督は『きみに読む物語』などのニック・カサヴェテス、脚色は『アメリカンパスタイム 俺たちの星条旗』のデズモンド・ナカノが担当する模様。


こちらも楽しみーーー!


というわけで、長くなってしまいましたが、第一次情報にあたれば、真実がわかるだけでなく、新たな発見や出会いがたくさんあって楽しい!という話でした。


by yomodalite | 2020-02-27 20:51 | マイケルジャクソン資料 | Comments(0)
マイケル・ジャクソンは自分の名誉を守る権利がある?_f0134963_23173593.jpeg



2週間ぶりのブログになりますが、とうとう、あのモキュメンタリーは、エミー賞だけでなく、TCA(テレビ批評家賞)、PGA(全米製作者組合賞)、IDA(国際ドキュメンタリー協会賞)と4つも受賞してしまいました。もはや驚くこともなくなりましたが、ハリウッドは、本当に真実などまったく気にしない場所なんですね。


この件では、毎日勉強させられることが多すぎて、ブログにシェアする時間も取れないほどなんですが、ここから裁判がどうなるのか?については、今後最も気になるところですよね。日本も難しいけど、アメリカの法律はもっとわからないことだらけですから。


性的虐待の時効が撤廃になるということは、証拠の有無よりも、被害者の訴えの方が重要視されるということ?


自分を守ることが出来ない死者への訴えも可能になるということ?


疑問は尽きないのですが、下記は、ハーバード・ロースクールの名誉教授として著名な、アラン・M・ダーショウィッツが、政治専門紙「ザ・ヒル(The Hill)」に書いた記事の翻訳です。『ネバーランドにさよならを』の公開から間もない時期のものですが、参考までに。


(引用開始)


マイケル・ジャクソンは自分の名誉を守る権利がある?


201943日 アラン・ダーショウィッツ


ここに示された見解は、寄稿者のものであってThe Hillの見解ではありません。


マイケル・ジャクソンがまだ生きていたら、HBOが彼の性的虐待疑惑についてセンセーショナルなドキュメンタリーを放送することは絶対になかっただろう。顧問弁護士は、過去に退けられた訴えを使いまわし、信用のおけない証言を使うことに反対しただろう。少なくとも、弁護士たちは、あそこに出ている証言者たちの信用性には、過去に疑義が上がっていたという但し書きを載せるように、ネットワークにアドバイスしただろう。


しかし、マイケル亡きいま、誰が彼を誹謗中傷するのも自由なのだ。現行法では、名誉棄損の訴えを起こすためには、名誉を傷つけられた本人が存命でなくてはならない。法律にはそういう抜け穴があるために、亡くなった人に対する、さまざまな嘘、ひどい時は金目当てや復讐目当てに行われた虚偽の申し立ても、広く世間に流布してしまう。ある人間が死んだ瞬間から、その人の名誉は、誰かの餌食になりうる。確かな証拠がなくても、亡くなった当人の身内や遺産管理団体が法的措置をとれないまま、その人の名誉はズタズタにされてしまう。こんな風にやりたい放題な状態では、亡くなった有名人についての思い出を都合よく使うことが許されてしまうし、メディアも真実を追い求めることなどどうでもよくなってしまう。このご時世、嘘の方がもてはやされ、曖昧な真実は退屈だとされるのだから。


これはマイケル・ジャクソンの場合に限ったことではなく、守るべき名誉やレガシーをもつすべてのアメリカ人に起こりうることだ。生きていれば、個人的に、あるいは弁護士を通して、反撃もできる。しかし死んだ瞬間から、その人の名誉は、嘘つきや、詐欺師や、タブロイドや、仕返しを狙っていた敵、さらには公平性を書いたメディアの報道にとって、格好の獲物となる。名誉棄損で訴えられる恐れなく、言いたい放題ができるのだから。彼らは、その人が死んだり、死にそうな病気になったり、名誉棄損の裁判を起こして勝てるほどの余命がないとわかると、生前には絶対に言わなかったようなことを活字にして、放送し、罪に問われることがないのだ。


こういう死後商法では、真実はどうでもいい。売れるものを出版し、放送すればいいのだし、入念に精査した真実よりは、下品好色な嘘の方が売れるのだ。私自身、以前に、一度も会ったことのない女性2人から性的不正行為で虚偽の訴えをされたことがあるので、これは他人ごとではない。二人は裁判所あての文書の形で訴えを起こしたので、裁判上の秘匿特権のもと、私は彼女たちに名誉棄損の訴えを起こすことができなかったが、もし彼女たちが裁判所ではなくテレビで、あるいは回想録などで告発をしたら、私は訴えを起こして、彼女たちのでっちあげた話の嘘を、裁判で証明しただろう。だから彼女たちは、私がいくら「その話を世間に向かってすればいいじゃないか」と言っても、そうはしなかった。


生きているうちは、私も、訴えを公にすることを拒んだのはあっちの方だと、世間という法廷に訴えることができる。法廷の場で、あちらの訴えに反撃し、相手の弁護士に制裁措置をとることもできる。私は実際そうしてきた。しかし私が死ねば、どんな偽証者でもテレビに出て、訴えを起こされる恐れなく、私に対して虚偽の告発をすることができるのだ。テレビ局は、FBIの前長官が「捜査の間に得られた証拠全体が、告発への反証になっている」と発言しても、その捜査結果を提示することなく映画を作ることも可能なのだ。公に私を訴えればいいと言われてもそれをしなかった弁護士たちは、私に関して好きなことが言えるようになるのだ。


この構図はおかしくないだろうか? 死後の名誉は生前のそれと同じくらい重要だ。とくに家族や、故人を愛する者たち、そして故人のレガシーにとって。たとえ個人の遺産管理団体が名誉棄損の訴えを起こせるように法律が変わったとしても、名誉を棄損された当人という重要な証人が出廷できないという状況では、勝つのは難しいだろう。だが少なくとも、証拠書類や他の証言者によって、見え透いた嘘を暴くことは可能になるのではないか。


そのような変化は、自由な言論を抑制するのではないかという人もいるが、名誉棄損に関する法律はどれも、言論の抑制のリスクをある程度含んでいる。原告側は、相手の告発が虚偽だということを証明するだけではなく、そこに悪意があること、真実が極端に無視されており、なんの根拠もないことを示さなければならない。しかし、甚だしい事例においては、これらの障害も克服できないことはない。合衆国憲法修正第一条(宗教の自由、表現の自由、報道の自由を定める)については多少手直しが必要かもしれないが、それは、意識的に亡くなった有名人について、確信犯的に嘘をつくことを奨励せよということではない。マイケル・ジャクソンのケースは、修正第一条にどんな手直しが必要なのかを見せてくれている。亡くなった人の遺産管理団体は、悪意のある名誉棄損に対して裁判で争うことを許されるべきである。


アラン・M・ダーショウィッツ:ハーバードロースクール名誉教授。新著は『トランプ弾劾裁判への反論』


(引用終了)

https://thehill.com/opinion/judiciary/432524-should-michael-jackson-have-the-right-to-protect-his-reputation


by yomodalite | 2020-02-05 23:20 | マイケルジャクソン資料 | Comments(8)

『Square One』1993年の性的虐待疑惑の新事実_f0134963_00294123.jpg


『ネバーランドにさよならを(原題:Leaving Neverland)』のあと、有志による真実に基づいたドキュメンタリーがいくつか作られていますが、マイケルへの疑惑の発端となった1993年の性的虐待容疑をベースに創られた『Square One』を要約して紹介します。


1993年の訴えは、マイケルが何十億という巨額の和解金を支払ったことで、世間的にはより疑惑が大きくなり、それが今回の『ネバーランドにさよならを』にも繋がっていきました。


告発者は全員、1993年のチャンドラーの主張を基にしていますが、この最初の訴えが崩れた場合、それらすべては崩れ落ちる。「始まり」や、「原点に戻る」という意味の「Square One」は、それを表したタイトルだと思います。


1993年の性的虐待容疑とはどんなものだったのか?

マイケルは、なぜ巨額の和解金を支払わなくてはならなかったのか?


この訴えが嘘だったことは、『ネバーランドにさよならを』が作られるずっと前に、すでに明らかになっているのですが、メディアは世界一の有名人であるマイケル・ジャクソンの報道に関して、常に真実よりも注目されるような内容に何万倍もの時間を使い、何度も疑惑を再燃させられる方を選びます。


まったくの無実なら、巨額の和解金を払うなんてありえないと思う方は、ぜひ、この作品をご覧になってください。残念ながら日本語字幕は付いていませんが(英語字幕や、パソコンの場合「自動翻訳」で、日本語を選択することが出来ますが、かなりわかりにくいです)、下記の要約を参考に見てもらえば、何が真実なのかわかると思います。


この疑惑について知っている方も、真実がより鮮明になると思いますので、是非!(この作品の再生回数を上げることにご協力ください)





冒頭:この作品は、1993年8月17日、マイケル・ジャクソンが、ジョーダン・チャンドラーという当時13歳の少年に性的虐待を行ったという訴えに対しての調査をベースにしている(作品中のインタビューに、お金は一切絡んでいない)。


◉製作・監督:ダニー・ウー(Danny Wu)


この民事起訴は、1994年1月25日、マイケル・ジャクソンが、チャンドラーに1500万ドル(約16億円)を支払うことで終結し、ニューヨークタイムズは、翌日、この和解により、ジャクソン氏は起訴から解放された。と報道した。尚、ジョーダン・チャンドラー自身は、これについて一切公に話したことはない。


◉ジョセフィン・ゾーニー(Josephine Zohne パブリシスト。ジョーダン・チャンドラーと同じ大学に通っていた)


2001年8月、もうすぐ17歳になろうかという彼女は、ニューヨーク大学でミュージックビジネスを勉強するためにニューヨークにやってきた。クラスは9月から始まり、彼女は9月10日のマイケルの30周年のコンサートにも行った。

そもそもミュージックビジネス(広報や著作権関係)を学ぼうと思ったのも、マイケルのファンで、彼のパフォーマンスだけではなくビジネス体としての彼にも興味を持ったから。

週に1度、同じ学部の学生が集まるミーティングでは、音楽業界のことを話したり、業界のメジャーな人を講演者に招いたりしていた。最初のミーティングで自己紹介をしたとき、マイケルのビクトリーツアーのTシャツを着ていたら、ひとりの青年がそばに来て、そのTシャツいいね、と言った。あとでわかったのだが、その青年こそジョーダン・チャンドラーだった。


4:10

チャールズ・トンプソン(Charles Thompson 幼児性愛者グループへの報道も含む、優れた調査報道で国際的な賞を多数受賞しているイギリスのジャーナリスト)への質問。


ウー監督:あなたが扱ってきた小児性愛者の事件と、マイケルの事件との違いは?


トンプソン:私が取材してきたのはすべて刑事事件、そこには賠償金などの金銭は絡まないし、一貫して主張を変えない犠牲者の証言がある。しかし、マイケルの場合はそうではない。証言内容はコロコロ変わり、第一に金銭を求める。


ウー監督:マイケルは長年FBIの調査を受けていたようですが、あなたがFBIのファイルを精査してわかったことは何ですか?彼の家からは本当に児童ポルノは見つかったのでしょうか?


トンプソン:児童ポルノなど見つかっていない。2005年の裁判のとき、そういう記事が出て、判事と検察側両方が「その情報は嘘だ」と公式に発表した(5:50あたりに映るのが公式文書)。だから、それはファンが勝手に言ってる事じゃなくて、FBIの20以上の部署が10数年にわたって調査しても、いかなる不適切な行いの証拠も出てこなかったということ。


2003年から2005年にかけてマイケルを調べた検察側も、彼のコンピューターをFBIに送って分析を依頼したが、そこでも犯罪的なことは何も見つからなかった。だから、FBIのファイルだけでも十分に彼の無実は証明できるわけ。


ウー監督:2005年にABC(TVネットワーク)が著名な心理学者たちに調査を依頼したとき、彼らはマイケル・ジャクソンの振る舞いは小児性愛者のそれとは合致しないと結論付け、他の学者たちもそれに賛同している。


8:25

◉ジム・クレメンテ(Jim Clemente 元FBI捜査官)

マイケルが小児性愛者だと執拗に主張し、その疑惑を飯の種にしている。タジがまだ10代のとき、マイケルが彼を半裸にし、一緒に写真に撮ったという写真を紹介)


9:35

◉タジ・ジャクソン(TaJ Jackson マイケルの甥で3Tのメンバー)

これは、3Tがマイケルとコラボした「Why」のプロモーションのための写真。僕たちは子供っぽいと言われていたから、イメチェンのためにエッジの効いた写真を撮りたいと思っていた。自分たちが望んでやったことで、おじさんは協力してくれただけ。おまけにクレメンテが挙げた写真は僕じゃなくて、TJなんだ。ホントにバカだよ。もう、うちのファミリーのことは放っておいてくれ。


13:18 

◉エイコン(Akon マイケルと共演した世界的アーティスト)

やりそこなったことがあると、人生に欠けた部分ができる。マイクはそれを取り戻したくて、ただ楽しみたかった、大人たちがやらないことをやりたかっただけだよ。


13:26 

◉アラン・スカニアン(Alan Scanian ネバーランドの管理者)

彼は、名前も知らないような普通の人たちといるときの方が楽しそうだった。地元の人とか、旅行者とかね。誰だか知らない人に話しかけて、少し知り合うと「うちの牧場に来る?」なんて言っちゃうんだよね。


13:40

ウー監督:あなたは、ネバーランドに招待されたことがあるんですか?


◉ジェニー・ワイニングス(Jenny Winings 2005年の裁判の証言者)

8回ぐらい行ったことがある。そこで一晩過ごしたことも何度もあるけど、初めてのときは、マイケルが隅々まで、寝室も、浴室も、記念品が置いてあるような部屋とか、ありとあらゆる場所をマイケルが案内してくれた。そこでは誰もが歓迎されていて、私たちは何でも自由にさせてもらえた。彼は人生で信頼すべきではなかった人さえも信用していた。


◉マコーレ・カルキン(Macaulay Cukin 子役として大成功した俳優)

マイケル・ジャクソンのベッドルームが2階建て構造になっていることを、みんな理解してない。


ジェニー・ワイニングス:ベッドルームは2階建てになっていて、最初そこが寝室だとわからなかった。ベッドがなかったから。下の階にベッドがあって、たくさんの物で散らかっていた。彼のベッドに座って、ネバーランドについて話しているなんて、それはシュールだったわ。


15:21

◉キャロライン・フリステッド(Caroline Fristedt ネバーランドの訪問者)

ヨーロッパからネバーランドに行って、マイケルと一緒に過ごした。マイケルはマイアミに行かなきゃいけなかったんだけど、行く前に、いつまででも居ていいからと言ってくれて、私たちは王族のようなもてなしを受けた。どこへも自由に入れたし、入っちゃいけないとこなんかなかった。


16:27

ジョセフィン・ゾーニー:911のあと学校が再開になり、勉強しながら学部でのバイトをしていると、あの青年が、ギターの個人レッスンの登録に来た。彼は私を覚えていてくれて、少し会話をした。それから登録用の用紙を見たら、「ジョーダン・チャンドラー」の名前があった。それまでファーストネームしか知らなかったけど、初めてフルネームがわかって、どこかで聞いたような名前だと思った。アメリカでは性的虐待の被害者が未成年の場合、情報は保護されるから、彼の名前はそれほど広く知られているわけではなくて、オンラインで調べたりした結果、彼が1993年の告発者だとわかった。


18:00

ウー監督:裁判にならなかった1993年の事件は、どういう事件だったのか?

エヴァン・チャンドラーと、ジューン・チャンドラーには、ジョーダン・チャンドラーという子供がいたが、ジューンは、エヴァンと離婚し、デヴィッド・シュワルツと再婚した。ジューンと、シュワルツ、ジョーダンの一家がマイケルと親しくなったことを知ったことを知ったエヴァンは、それまで養育費さえ払っていなかったジョーダンに突然、興味を持ち始め、マイケルとも親しくなっていく・・。


※ここでウー監督が語っている内容は、ジェラルディン・ヒューズが著した『救済』(原題:Redemption)に書かれている内容で、


西寺郷太氏の『マイケル・ジャクソン』(講談社現代新書) 第4章にも詳しい説明がありますので、そちらもぜひお読みください。



ジョーダンの実父、エヴァン・チャンドラー(Evan Chandler)が歯科医として麻酔を使って息子から嘘の証言を引き出し、悪徳弁護士と組んでマイケルを陥れ、巨額の金をとろうとした経緯については、ウィキペディアにも詳しい説明があります。



ここにも書かれているように、エヴァン・チャンドラー(少年の父)は、デイヴィッド・シュワルツ(少年の母の再婚相手)に電話し、シュワルツはそれを録音しました。


(22:15~の音声は以下のような発言)

「この男(マイケル)は信じられないほどの恥辱にまみれることになるだろう。奴が想像できないようなことが起こる。最低の悪夢よりもっとひどいことがね。あいつのレコードは1枚も売れなくなるだろう。これをやり遂げれば、おれは勝つ。すべてを手に入れる。奴らは永遠に破滅だ」


(この電話の会話には以下のような部分も含まれる)

「彼(マイケル)は、俺の家族をばらばらにした。俺の息子(ジョーダン)はやつの力と金に魅せられてしまっている。だから、俺はマイケルに対して行動することに決めたんだ。もうすべて計画済みさ。他の人間も関わっている。みんな準備万端、自分の位置について俺からの電話を待っている。俺が彼らに金を払ったからね。俺だけじゃなく、みんな共同計画に沿って、すべての事が進んでいくだろう。俺が弁護士に電話するだけで、ここにいるすべての人間が悪魔のような醜さと、これ以上ないほど汚く冷酷な方法で、彼を破滅させるだろう。俺にはそうする権利がある。これが終われば大儲けさ。失敗するなんてあり得ない。隅から隅まで、この計画をチェックした。俺は欲しい物すべてを手にする。それと反対にあいつらは永遠にすべてを破壊されるだろう。元妻は息子の親権を失い、マイケルのキャリアも終わりだ」


エヴァンとシュワルツの会話は複数回にわたっており、すべての会話のトランスクリプトは以下にあります。

https://vindicatemj.wordpress.com/transcript-of-evan-chandlerdavid-schwartzs-phone-talk/


23:35

◉ジェラルディン・ヒューズ(Geraldine Hughs『救済』の著者。エヴァンが雇った弁護士バリー・ロスマンの事務所の法務秘書)

エヴァンとロスマンは常に密室で会話していた。通常のクライアントにはありえないことから、疑いを持ち始めた。


ジョーダンは、マイケルには何もされていない、と何度も証言したため、ロスマンがコーチングし、歯科医の免許をもつエヴァンが薬物を使って、それまでのジョーダンの証言を覆した。そして、子供が誰かに「性的虐待を受けた」ことがわかったら、親は警察に行くものだが、エヴァンはそれをやらずに、マイケルに2000万ドルを要求した。マイケル側はこの要求を拒否し、代わりにエヴァンの映画の脚本1本につき35万ドルを払うと提示したが、エヴァン側は拒否、ジョーダンを精神科医のところに連れて行き、その医師が性的児童虐待の証言を聞いたことから、警察に届け、事件は公になる。


世界一の有名人であるマイケルのネタを求めていたマスコミは大喜びし、大狂乱へ。


33:48

◉ロン・ニュート(Ron Newt ジャクソンファミリーの友人)

私がマイケルを助けようと思ってると話すと、そんな話はいらないと言われた。私の息子たちにマイケルが手を出さなかったか知りたいといってね、マイケルがそういうことをした、という話には20万ドル出す。すぐに小切手を書くから、と言われた。


35:25

◉ラトーヤ・ジャクソン(La Toya Jackson マイケルの姉)

このとき、マイケルに不利になる発言をしているが、これは当時の夫でマフィアとも関係があったジャック・ゴードンに脅されて発言したもの(LNについて、他の兄弟と同様にラトーヤは何も語っていないが、元夫に強制されたことについては、それを改めて肯定するツイートをしている)。


37:40

ジェラルディン・ヒューズ:あの告発が公になるまでは、ジューンたちは告発には全く賛成していなかった。でもいったん告発ということになったら、デイヴィッド・シュワルツとジューン・チャンドラー、そしてはエヴァン・チャンドラーは、私が勤めてたロスマンの事務所でミーティングをやるようになった。彼らはドアの向こうで話し合っていたけど、エヴァンが「尻に火がついてる。刑務所にぶち込まれるかもしれない」と口を滑らすのを聞いた。法律事務所の中で彼らが話し合っているのは、金をどう取るかってことだけだった。彼らは証拠開示手続きを行ったけど、それはマイケルがどれぐらい金を持っているかに集中してた。ホントどうかしてたわ。「結局、お金?正義なんかどうでも良くて、欲しいのはお金だけ」って。


38:40

ジョセフィン・ゾーニー:彼が誰か気づいたときは驚いて、極近しい人には話したが、ジョーダンに直接確かめることはしなかった。マイケルの無実を信じていても、100パーセント確信できたわけではなかったし、もし被害の事実があるなら、そのことで相手を再び傷つけるようなことはしたくなかった。そして、その頃のメディアは、ジョーダンのことよりも、マイケルの新しいアルバムの話題でいっぱいだった。ジョーダンは礼儀正しい良い人間で、いつもギターを持ち、自分で書いた曲もマイケルの音楽に似ていて、マイケルのようなフェドラ帽もかぶっていた。


39:55

◉マイケルが患っていたLupusという病について。

学者の発言:「マイケルの場合は皮膚の色が抜けるという症状が突出して起こった」。Robert Lahita 医師が、2009年の7月9日に「Good Morning America」でダイアン・ソーヤー(Diane Sawyer)に話している映像。彼のメイクも傘もマスクも白い手袋も、Lupusという免疫機能不全の病との闘いのためになされていたもので、不眠症もLupusの症状にあるもの。また、マイケル自身も、オプラ・ウィンフリーにその病気について語っていて、マイケルが亡くなったときの死後報告書にもそれは記載されている。


エヴァン側は、マイケルが抱えていた尋常性白斑(vitiligo)の症状が自分たちに有利に働くと考え、ジョーダンに、マイケルの身体的特徴(特に下半身の)を語らせ、それが実態とあっていれば「やはり」ということになるし、あっていなければ「尋常性白斑によって肌の色は常に変化するから」と言えばいいと考えた。


検察側は令状により、マイケルの身体の隅々まで写真を撮ったが、ジョーダンの証言は記述に合致しなかった。また、ジョーダンがマイケルの身体的特徴を書き留めたとされるものは、表現に不自然な点が多いため、本人が書いたのか、誰かの指導によるものか疑わしい(44:35あたりに記述)。エヴァンは、臀部への注射で、マイケルに鎮痛剤を投与したことがあり、その部分の特徴は知っていた。


45:00

当時の捜査に加わっていた警察官、デボラ・リンデン(Deborah Lindon)が、ジョーダンの供述を記した文書によれば、彼は「マイケル・ジャクソンの性器は割礼が施されていた」と語っている。しかし、警察で行われた身体検査、および写真撮影では、割礼の事実は認められない。つまり、ジョーダンの証言と合致しなかった。


最初にエヴァンと組んだ弁護士、バリー・ロスマン(Barry Rothman)は、マイケル側からゆすりで訴えられたことから担当を外れ、そのあとエヴァンに雇われたのが、グロリア・オールレッド(Gloria Allred)。彼女はお得意の記者会見で、マイケルを刑事告発すると宣言したが、その直後に契約を解除された(エヴァンの目的は刑事告発ではなくお金だったから!)。そして、次に登場した弁護士ラリー・フェルドマン(Larry Feldman)は、刑事裁判ではなく、民事を先に進めようとした。


ウー監督:民事と刑事の違いは?


トンプソン:民事は金銭的賠償を求めるものであり、刑事は相手の罪を問い、刑務所に入れるために起こすもの。そのため刑事事件は長くかかる。そして検察側はマイケル・ジャクソンが罪を犯したという証拠を見つけることができなかった。彼の自宅の捜索をしても、家族の家を捜索しても、罪にかかわる証拠は何1つ出なかった。事件の中心である少年(ジョーダン)も、最初は「マイケルは何もしていない」と言っていたが、薬物を投与されて「された」と発言を変えた。


46:47

◉コリー・フェルドマン(Corey Feldman 子役として成功した俳優。少年時代マイケルとよく会っていた)

1993年にマイケルに性的虐待を受けたか聞かれたが、絶対にないと答えた。僕は性的児童虐待者とそうでない人間の区別がわかる。なぜなら自身が虐待された経験があるから。それで、この際だからと、実際に僕に性的虐待を加えた人間の名前を出して捜査してと言ったが取り合ってもらえず、ひたすらマイケルだけに注目が集まった。


トンプソン:検察側は、他の被害者も探したが、結局見つからなかった。そんなわけで、刑事事件ではらちがあかない。一方、民事は関与している人間の宣誓下での証言から進めやすい。マイケルは1994年1月までに自分の宣誓供述をすることになっていた。しかし、刑事より民事を先にやる場合、被告側の答弁書は出せない。なぜなら、先に答弁を出してしまうと(例えば、自分にはアリバイがあるとか)そのあとにくる刑事訴訟で、原告側の弁護士が、日程を変えたり、証人が出にくくなるといった調整を行う可能性があるから。


つまり、民事で原告側が自分の弁護をしてしまうと、それを利用されてその次の刑事事件で不利になる可能性がでる。金を取られない代わりに、牢屋にはいることになるというリスクを負うことになる。


マイケルの弁護士は、裁判所に掛け合って民事を先に延ばして欲しいと要求した。フェアな裁判を受ける権利が侵害されることから、憲法では、刑事が先に行われることになっている、と。それに対して、チャンドラー側の弁護士は、訴えているのは、記憶が不確かになりがちな未成年だから、早くやってくれと申し出る。


49:33

ジェラルディン・ヒューズ:ジョーダンは当時14歳で裁判を行う上で若すぎることはなかった。世間はマイケル側が、刑事裁判を避けるために示談に応じたと思っているが、そうではなく、チャンドラー側は刑事裁判にもっていくような証拠を全く持っていなかった。マイケルは、虚偽の申し立てによる精巧なスキームの犠牲者だった。


民事を先にしたいチャンドラー側と、そうはさせたくないマイケル側の押し合いになったが、結局民事が先になってしまった。それで、マイケルは裁判を放棄せざるを得なかった。マイケルの宣誓供述は1月25日までの提出だったが、マイケル側は1月2日に和解を選択することになった。マイケルは示談に応じるために、ゆすりの訴えも取り下げなくてはならず、それで、ゆすりの件は世間に出なかった。


51:45

1994年、マイケルが民事起訴を起こした十代の少年に数百万ドルを支払って和解したというニュースは世界中に報道され、マイケルの性的幼児虐待疑惑は、ますます「金のなる木」として認識されることに・・


54:20

◉ヴィクトル・グティエレス(Victor Gutierrez チリ出身のフリージャーナリスト。マイケルの偽情報の発信源)


ウー監督:グティエレスは、1986年に初めてNAMBLA(North American Man Boy Love Association=小児性愛推奨グループ)の集会に行った。


◉ボブ・ハマーBob Hamer 元FBI)

NAMBLAへの潜入は簡単で、ウェブサイトで35ドル支払えば会員になれ、メールや雑誌が送られてくるようになるが、会員になって3年経過し、主要メンバーが身元保証するという条件がそろわないと、秘密の会議に出席することは許されない。あの会における会話はすべて、どこに行けば少年とセックスができるのか、どうやって少年たちをひきつけ、手なずけるのか、ということだった。


ウー監督:グティエレスが、なぜその集会に出席できたのかはわからないが、そこで彼はメンバーたちから、マイケル・ジャクソンが小児性愛者だったら…という話を聞く(もし、そうなら、社会が小児性愛を受け入れることが容易になるから)。そこからグティエレスは、マイケルが小児性愛者であると証明することが自分のミッションだと考えるようになり、マイケルのところで働いていた元メイドや、元従業員、ウェイドの母ジョイ・ロブソンにも接触した。


このとき、ウェイドの母ジョイは、グティエレスに「失せろ」といい、彼のことをマイケル側にも報告している。それは1992年のことで、まだ最初の告発は起こっていないが、1993年の告発後、グティエレスは、様々なジャーナリストにネタを売り始めた。


56:10[相関図]

彼がネタを売ったのは、ダイアン・ダイモンドや、モーリン・オースのようなメディア関係者だけでなく、マイケルの元メイドの、ブランカ・フランシア(Blanca Francia)や エイドリアン・マクナマス(Adrian Mcmanus)にはコーチングも行って、話をタブロイドに売り込んだ。そして1996年、彼は「Michael Jackson Was My Lover」という本を出す。これは、マイケルとジョーダンの関係を恋愛関係として描き、小児性愛を推奨する内容で(56:45~)、多くのエセジャーナリストの情報源となり、また告発者たちのストーリーテーリングにも、大きな役割を果たすことになる。


チャンドラー家は グティエレスの本はフィクションだと相手にしなかったが、エヴァンの兄弟であるレイモンド・チャンドラーは、2004年に「All That Glitters」という本を出した(エヴァン自身ではないため、機密保持契約からは除外された)。これは1993年の告発について詳しく述べたとされるもので、レイモンドは必要な情報はすべて兄のエヴァンからもらったとしている。


しかし『Michael Jackson Was My Lover』(1996)と、『All That Glitters』(2004)は、多くの点が似ていて、この2冊の違いは、ジョーダンとマイケルの性的シーンがあるかないかだけ。グティエレスの本は、レイモンの本より7年も早く出版されているが、エヴァンによるストーリーは、まるごと言葉が同じものさえある。


なぜそんなことが可能なのか?

つまり、グティエレスは、マイケル・ジャクソンを小児性愛者に仕立てようとして、元使用人に話をでっちあげさせ、最初の告発者であるエバン・チャンドラーとも接触していたということ。


58:50(1995年)

◉ダイアン・ダイモンド(Dian Dimond タブロイド誌の記者)

「番組にはマイケルについていろんな人から不確定な情報が寄せられますが、カナダからのこの話は無視できないと思いました。」そしてダイモンドは「マイケルに性的虐待を受けた」というカナダの少年に会いに行く。


ダイモンドが、警察を連れて少年にインタビューしている様子の映像。「少年に、ネバーランドで働いている人たちの写真を見せたら、すべての人を認識できました」。しかし、警察との面談で少年の証言は崩れ、彼は他人に言われてやったと白状した。少年を操っていたのは、ロドニー・アレン(Rodney Allen)という人物。


ダイモンド「少年がしゃべった、マイケルについての話はどこから仕入れたものなの?

アレン「私からだ」

ダイモンド「あの少年は、うそつきなのね」

アレン「プロだよ」


ウー監督:ロドニー・アレンは今、性的児童虐待の罪で終身刑を受け、カナダの刑務所にいる。マイケル・ジャクソンを調査した Paula という人物が、このアレンと手紙のやりとりをして、彼がグティエレスとつながりがあることを確認した。


1999年に、ロドニー・アレンが書いたと言われているブログがある。当時は誰が書いたかわからず、大きく注目されることはなかったが、Paula がこのブログ記事をプリントアウトしてアレンに送ると、彼は自分が書いたものだと認めた。(※画面に映るアレンの手紙には、Dear Paul とある)


1:01:10

[ロドニー・アレンの告白]

「和解が成立したとき、グティエレスと、エヴァンは、私に金をくれると約束したのにくれなかった」

「ジョーダン・チャンドラーは、マイケルと性的関係などまったく無かった」

「全部ウソ。グティエレスが、エヴァンや、レイモンド・チャンドラーと組んで仕掛けたこと。本当に悪いことをした。心が痛むよ」

「私を許して欲しい、マイケル」


ウー監督:もちろん、これで何か具体的なことが証明できるわけではないが、グティエレスと繋がりがあり、少年に嘘をつかせたロドニー・アレンという男がこういうことを言っているのは興味深い。


1:01:47

マイケル・ジャクソンが、グティエレスを名誉棄損で訴え、270万ドルの賠償を勝ち取ったことが報道される。これは、グティエレスがタブロイドTVで「俺はジャクソンが少年とセックスしてるビデオを見た」としゃべったことによる。


1996年10月15日、マイケルの訴えが認められ、グティエレスは自己破産し、アメリカを出た。


ウー監督:2000年代、グティエレスは、今度はチリの政治家の小児性愛スキャンダルをでっちあげた。少年に金を払って「性的被害にあった」と言わせたが、これもまた嘘だということが露見した。


1:03:20

ジョセフィン・ゾーニー:私たちはそんなに親しいわけではなく、親友というわけではなかった。彼(ジョーダン)が誰だか知っていたから、一定の距離を置いていた。彼は同じ学部の、やはり自分で音楽を作る人と仲が良く、その彼もマイケルファンだった。聞いた話では、パーティーで、ジョーダンは、マイケルのいろんな曲を弾き、マイケルのように踊っていて、彼の部屋はマイケルだらけで、様々なファングッズや記念品もあった。(註:このあたりの映像は、ウー監督への返信で、「録音をとられるのは気が進まない。だから断らせて。理解してくれてありがとう」など、複数の人間が彼の取材を断ったことが示唆されている)出てきて話すのを嫌がる人がいるのは理解できる。私は自分で仕事をしてるからいいけど、組織にいたらどうだったか。だって、『ネバーランドにさよならを』の背後にどんな権力を持った人がいるかわからないもの。この時点で顔出しして話すのは、どんなリスクがあるかわからない。


1:05:00

チャンドラーとの和解が成立した後、マイケルが出したアルバム『HIStory』には明らかに、事件のことを歌っているものもあった。


君も同じ病気にかかってるんじゃない?

好色と大食いと強欲の病気だよ

それなら、満面の笑みを浮かべてる

彼らをよく見ておけよ

何もせず、ただべちゃくちゃとしゃべってる・・・

彼らは、いきなり人を裏切るから

嘘だってわかっていても

君は本当だと誓うだろう

罪の意識を感じても

その気持ちを押さえ込み

もし、チャンスが転がり込んできたら

君は何だってする

人はお金のためなら、なんだってやるんだ

どんなことでも

なんであっても

金のためならなんでもする

嘘をつくことも

命に関わることも

魂を悪魔に売っても構わない

ー「Money」


なぜ僕らはこんな馬鹿なことを続けている?

雑誌で読んだからって

テレビで見たっていうだけで

事実にしないで

すべてを知りたいと思って

読んでいるんだと思うけどね

ー「Tabloid Jankie」


またリサ・マリーと結婚したマイケルは、一緒にダイアン・ソーヤーの番組に出て、自分の無実を訴えた。エヴァン・チャンドラーは、これを秘密保持という調停の条件を破ったとし、6000万ドルを求める訴えを起こしたが、自分も秘密保持の条項を破り、EVANstoryというアルバムを出すから許可しろ、と裁判所にいった。この訴訟は6年間もずるずると続いたが、結局エヴァンが求めたものは何も手に入らなかった。


1:07:50

ジョセフィン・ゾーニー:私たちは大学生だったから、いろんなことを話した。家族のこととかも。ジョーダンは、自分は親に利用されて、家族とは疎遠なんだと何度も話していた。2003年に、「Living with Michael Jackson」が放映されて、学部のミーティングでもその話題になった。私は3人ほどの友達と話してて、マイケルが悪いことしたなんて信じないと言った。そこへ、ちょっと離れたところにいたジョーダンが、自分から話に入ってきて「僕も信じない」と言った。彼はその後も、その話題が出ると同じように主張した。ジョーダンが話に入ってきたとき、はじめて彼の目を正面から見ることになって、彼がそんな風に言うことに驚いた。それは、彼が親の貪欲による犠牲者で、嘘を言わざるを得なかったのだという私の考えをも裏付けていた。こういった会話は、アルヴィーゾ一家が訴えを起こす前のことだった。(背後の写真はおそらく当時のジョーダン・チャンドラー)


カリフォルニア州は、チャンドラーの事件のあと、民事を刑事より先に行うことを禁じた。


1:11:18 

◉フランク・カシオ(少年時代から家族ぐるみでマイケルと交流、後にMJのマネージャーも務めた)

ギャビン(2005年の裁判で被害者とされた少年)がマイケルと一緒に寝たいと言うと、マイケルは「お母さんに聞いておいで」と言った。子供たちが「もう聞いたもん。いいって言ったもん」と言うと、マイケルは「じゃあこうしよう。君(カシオ)は僕と一緒の部屋で寝て。子供たちは僕のベッドで寝る」と言った。私はマイケルと床で寝なくてはならなかった。


1:11:50

そして2003年、ジャネット・アルヴィーゾ(ギャビンの母親)は、ラリー・フェルドマンに接触し、マイケルに対して訴えを起こす。これは「刑事事件が先」というルールに従ったものだが、彼らの物語は矛盾に満ちていた。


1:12:50

キャロライン・フリステッド:私は、2005年の証言者リストに名前がありました(155番の画像)。なぜなら、2003年2月19日、私は1日中ギャビン・アルビーゾとネバーランドにいたから。彼と彼の母が「マイケル・ジャクソンが不適切な行為をした」と言っているその日、ギャビンはマイケルに会っていない。彼は私たちと遊んでいた。


ウー監督:あなたは2005年の証言者リストに入ってましたよね?


キャロライン・フリステッド:はい、私は2003年3月9日と10日、私はネバーランドにいて、ギャビンとその兄弟姉妹と一緒だった。なぜそれが大事かと言うと、マイケルは裁判で、3月の9から12日の間、ギャビンに不適切な行為をしたとされていたから。そんなことは起きてない。


1:15:10

2005年の裁判で、検察側はジョーダン・チャンドラーに証言を求めようとしたが・・


1:15:20

ジョセフィン・ゾーニー:そのころ私は学部を変わろうとしていて、ジョーダンとはあまり会わなくなっていた。彼にメールを書いて、送ったかどうか100%定かではないけど、でも返事は来なかった。私は、マイケルのうちの家宅捜索が行われた後に、ジャクソンファミリーのために働いてる人から接触されて(メッセージボードで私のことを知ったみたい)証言をしてくれるかと言われて、承諾し、証言者リストに載って(454番)、マイケルの取り巻きと言われる人たちに、メディアに出てくれないかとも言われた。

かつてマイケルサポーターだったのに、後でアンチになったステーシー・ブラウンからも申し出があった。彼はジョーダンとの話を膨らませてしゃべってくれないか、とか、彼のガールフレンドだったと言ってくれないか、と言ってきたけど、私は自分が知ってることしかしゃべりたくなかった。


でも、彼は私の信用を落とすつもりでそういうこと言ったのかもね。ひとつ嘘をつかせて、私の言うことすべての信用をなくすっていうか。業界には色々と腹黒いことがあるのを、今の私は知っている。自分が出てしゃべることでいろいろなリスクがあることも。でも、あなた(監督)に頼まれたからここでしゃべっている。このところの状況はよくないと思うし、うんざりもしているし、マイケルを無実だと100%信じているから。だって、当事者のジョーダンがそう言っていたんだから。それは一番強い証拠で、もし最初の事件がでっちあげならば、後の事件も嘘だとわかるでしょう。


1:19:00

FBIファイルによれば、ジョーダンは2005年の裁判で自分を被害者として証言台に立たせようとするいかなる企てにも法的に戦うという意思をもっていた。もし、彼がマイケル側の証言台に立っていたら、ジョセフィン・ゾーニーや他の人たちも一緒に証言台に立っただろう。


2005年の裁判修了の数日前、スネドンはジョーダンが書いたというマイケルの性器の絵を法廷に持ち込むことを求めたが、裁判長に却下された。


2005年6月13日 マイケルの無罪が確定。


2008年 グティエレスは、元ミスユニバースの女性についてありもしない話を広めたとして、61日間の禁固と、3000万ペソの賠償金をはらうように判決を受けた。


2009年6月 マイケル、この世を去る


2009年11月 エヴァン・チャンドラー自殺


そして、2013年 2005年にマイケル側の証人だったウェイド・ロブソン(Wade Robson)は訴えを起こし、同年、家族に2400万ドルの訴訟が発生していたジェームズ・セイフチャック(James Safechuck)もそこに合流。彼らの弁護士はジョーダン・チャンドラーに協力を求めたが、拒否されている。


2017年、ロブソンとセイフチャックの訴えは棄却され、上訴中の2019年、ふたりは、マイケルの性的虐待を訴えるドキュメンタリーに出演。ジョーダン・チャンドラーはこの作品にも一切協力していない。


United Youth Securityによれば、平均的小児性愛者は250人ほどの犠牲者を出すが、マイケルを訴えたのはわずか5人。そのうち警察に届けた者は1人もおらず、全員が金銭的な補償を求めて民事裁判を起こし、皆チャンドラーの件を根拠に挙げている。


「もしマイケルが、1994年の1月ではなく、(疑惑が公表される前の)1993年8月に要求された2000万ドルを支払っていたら、彼は次の10年間を、世界で最も悪名高い性的児童虐待者ではなく、世界で最も有名なエンターティナーのまま過ごしていただろう」

ー レイモンド・チャンドラー


(要約終了)


来年は、新たにブロードウェイで、マイケルのミュージカルが始まりますし、Netflixでは、真実に基づいたマイケルのドキュメンタリーが公開されるそうです。


徐々に良い方向に進んでいきますように!


by yomodalite | 2019-10-23 00:09 | マイケルジャクソン資料 | Comments(7)
マイケルが「地獄へ行け」と言った女とその娘、そしてワインスタイン_f0134963_04263631.jpg


悲報!『ネバーランドにさよならを』がエミー賞を受賞しました(作品賞ではなく、注目されない小さな部門ですが)。最近の米国のインフルエンサーの態度から予想はしていたものの本当に酷い事態だと思います。


この話題の最初から「Me too」との関連については触れてきましたが、海外のファンの間では、Me tooが盛り上がるきっかけとなったワインスタインが自分の犯罪報道を小さく扱ってもらうために、ニュースバリューのあるMJを利用しているという意見が根強くありました。

私は彼の件があってもなくても、マイケルには今回のようなフェイクドキュメンタリが作られる土壌があったと思っていたので、今までそこには慎重な見方をしていたのですが、今回その関係について見逃せない事実が上がってきたので、今日はそれについて触れてみたいと思います。


では・・・






これは、このブログでエイブラム裁判( → )と呼んでいる2002年の裁判のときに、記者から聞かれて、マイケルがめずらしく「Go to hell(地獄に行け)」だなんて言ってる動画なんですが、誰に向けて言ったのかご存知でしたか?


記者:弁護士のオールレッドが、子供たちへの聞き取り調査をしたほうがいいと番組で発言していましたが・・・

MJ:彼女に「地獄に行け」と言っておいて。

これは、グロリア・オールレッドという女性弁護士への言葉だったんですね。彼女は、女性や子供の人権を弁護することで名を上げ、1993年のチャンドラーの告発の際も短期間ではあるものの、チャンドラー側の弁護士を務め、2002年、MJが赤ん坊をホテルの窓の外に掲げたときは、カリフォルニア州の児童保護局に、彼の子供に関する調査を求める手紙を書き、その状況をCNNで話しました。記者の質問はそれに対してのものでした。


児童保護局に調査を求めたなら、その結果を待つべきなのに、ただ、求めたというだけで、メディアに登場し、子供の人権を守るという名目で、彼らの親を侮辱し、結局、子供も傷つけることになっているなど、わたしには子供への配慮に欠けた売名行為としか思えないですし、


父親として子育てに奮闘していたマイケルの怒りはもっともですよね。


オールレッドはその後も、ラジオや、テレビ番組のパネリストとしても活躍し、女性やトランスジェンダーの権利や、セクシャルハラスメント、不当解雇、雇用差別などの起訴で名を上げ、モトリークルーのドラマーのトミー・リーや、ロブ・ロウ、ビル・コスビー、サシャ・バロン・コーエン、R・ケリー、ジョン・トラボルタといった有名人の起訴でメディアに登場し続け、2016年の大統領選挙前には、ドナルド・トランプを性的不正行為で非難する3人の女性の代理人も務めました。


「パブリシティ・ハウンド」や「記者会見の達人」といったニックネームを付けられたり、彼女の過激さは賛否両論なのですが、2018年2月、Netflixで彼女自身のドキュメンタリー『グロリア・オールレッド 女性の正義のために(Seeing Allred)』が放映されるなど、その勢いはマイケルが地上にいたときより増しているようです。





(2018年2月のインタビュー)

記者:あなたに伺うのはどうかと思うのですが… でもあなたはほんの短い期間、(ジョーディ)チャンドラーの代理人でしたよね。48時間(2日間)よりも短い間でしたが。


オールレッド:48時間より短くはないけど… まあいいわ、続けて。


記者:いや、そう読んだものですから。とにかく短い期間ですが、あなたは正義を求めていた。今また2人、新たに告発者が登場して、ウェイド・ロブソンと… ジェームズ・セイフチャック。彼らのドキュメンタリーが1か月後に公開になるのですが、この時点で、マイケルや彼のレガシーを信じている人に何か言いたいことは?


オールレッド:マイケル・ジャクソンに対しては以前も深刻な告発があったわね。聞くところでは何百万ドルもの示談金が支払われたとか、それから、サンタバーバラの件でも被害者がいた。それは無罪になったけど、彼の振る舞いは性犯罪者、児童性的虐待者のものです。それも音楽と同じように、彼のレガシーというべきね。****(聴き取れない)私は、彼が子供に害を及ぼす人間だということを固く信じているわ。


弁護士のくせに、人に罪をきせるのに証拠もあげずに、ただ「信じている」なんて・・天国にいるマイケルの代わりに言いたい人全員で、せーの!


「地獄へ落ちろぉーーー!!!!!」

マイケルについてよく知るファン以外は、『ネバーランドにさよならを』を見ると、1993年の最初の疑惑では、多額の示談金が支払われ、2005年の裁判では無罪になったものの、マイケルが少年とベッドを共にしたことは間違いない。そして、その裁判でマイケルの無罪を証言していたウェイドがついに、真実を告白したのだから、もう、マイケルが虐待者であったことは否定できない。


なーんて、すっかり信じこんで、潔白を信じているのは、マイケルを神格化しているファンだけ!だと思ってしまう人も少なからずいるようですが、最初に訴えた少年の父親が、マイケルを破滅させる目的で計画を立てたことは、すでに証明されています。電話でそれを話した相手に録音されて、今ではネットでその音声を聞くこともできますので、どうかお調べになってください。少年の告白とされるものは、歯科医の父親が投与した麻酔薬アミタール塩によるものだったことも明らかになっていますし、その後、虐待を受けたとされる少年は、逆に、この父親を虐待容疑で訴え、彼は親権を剥奪された後、2009年に自殺しています。

また、世界中が注目した2005年の裁判は、多額の税金を捜査に使ったことでも、警察は絶対に有罪にするつもりで、ほとんどのメディアがマイケルに否定的だったことも有利に働いて、陪審員がマイケルを無罪にするわけがない、とタカをくくっていたのですが、自称被害者の嘘はあまりにお粗末で・・(詳しくは『マイケルジャクソン裁判』をお読みください)




(これは裁判のきっかけになったドキュメンタリーを作った人が、MJ死後に「彼のライフスタイルは普通ではなかったかもしれないが、犯罪行為を犯したとは思っていない」と言っている動画。他の嘘記事を書いた人と同様、彼はドキュメンタリー放送後に出世し、その後も安定した地位を維持しつづけている)



裁判の結果もお金次第というアメリカでは、マイケルの無罪になった理由についても、お金のおかげだと考えている人がいるようですが、全米一と言われるドリームチーム弁護団によるOJシンプソン事件とは違って、マイケルの裁判は、調べれば調べるほど「無罪」にしかなりようがなかった。


それは、2009年に公開になった1992年~2005年までFBIがマイケルを捜査したファイルによっても明らかで、『ネバーランドにさよならを』の放送後、再度ウィキリークスでも公開されました。そういったことからも、マイケルに関しては疑いようがなく潔白が証明されているんですが、メディアは、この疑惑で、何度でも「商売」したいので絶対に真実をみようとはせず、あらゆることを捻じ曲げて日々ニュースを作り続け、また、ほとんどのメディアが政治的な理由から偏向報道に陥っています。


でも、2005年の裁判の中身についても知っているはずの弁護士で、フェミニストのオールレッドが、ウェイドら告発者の代理人でもないのに、なぜ、ここまでマイケルを攻撃するんでしょうか?マイケルは反フェミニズムでもなく、父権や、いわゆる男らしさとも無縁で、女性からセクハラで訴えられることも考えられないキャラクターなのに・・。


『グロリア・オールレッド 女性の正義のために』では、1941年生まれの彼女が、フェミニズムに目覚め、78歳の現在まで女性の権利向上のために、さまざまな行動をしてきたことが描かれています。その戦いの中には、同じ女性として感謝すべき点もあるようにも思えますし、自分の使命に目覚めたともいえる、彼女のあまりに熱心な仕事ぶりにも感心してしまうのですが、


2016年の大統領選挙で、ヒラリーの支持者だった彼女に敵対する側は、無邪気で無神経な男性や、ホモセクシャル嫌いで、キリスト教原理主義者か、差別主義者。一方で、性的マイノリティや、女性や、レイプ被害者たちは、みんな彼女を支持しているといった描き方からは、彼女だけでなく、ヒラリーや、MeeTooへの支持が失速した理由が垣間みえるというか・・。


オールレッドのドキュメンタリーでは、「ここから始まった」として、ビル・コスビーの事件をもっとも大きく取り上げています。中年期まではハンサムで、長身の黒人コメディアンだったコスビーは、多くの映画にも出演し、長寿番組のホストとして人種の壁を越えたと言われるほどの人気者になり、永年アメリカを代表する有識者として絶大な影響力を誇っていましたが、2004年、自宅で女性に薬を盛り性的に暴行した疑いで、検察から起訴されることに。


そして、その後も、コスビーの告発者は増える一方で、最終的に50人もの女性が彼を告発することになったのですが、自宅での暴行事件をのぞいたコスビーの被害者は、みんな40年から50年前に起きたことを告発していて、全員「薬を盛られて、気がついたらレイプされていた」と。


彼女たちの訴えは、すべて時効が成立していたため、裁判は自宅での暴行疑惑のみとなりますが、そもそも、オールレッドが率いる告発者たちの目的は、この時効の撤廃だったようで・・。


これは以前紹介した、コリー・フェルドマンの発言でもあったように、被害にあってから一定の期間が過ぎると訴えとして認められない「出訴期限の廃止」のことで、

フェミニズムと、幼児の性的虐待を告発する流れは、お互い「出訴期限の廃止」を求めることで関係を深め、「Me too」が拡大することになった。コスビーの疑惑については、私はよくわかりませんし、マイケルも少年時代に会った印象から、彼を良く思っていなかったというような記述もあったりするので、庇う理由はないのですが、コスビーやマイケルのケースは、多くの人から尊敬され、影響力のある人物を告発することで、メディアを激しく動かし、「世論による裁判」を起こすといった同じ戦術で計画されたように、私には見えます。

オールレッドは、自分が女性や子供や性的マイノリティを守る立場のNo.1に君臨し、世間からは恐れられる存在でいる方が正義のためになると考えているのでしょう。だから、自分の考えとは違う人間を「悪」としか考えない。


親しい人間から何度やめるように言われても、マイケルが子供たちと遊ぶことを止めなかったのは、親から愛されていなかったり、自分を守ってくれる大人がいない子供のために、自分がしてあげられることがあると信じていたからですが、オールレッドの再三にわたるマイケル批判は、自分が信じる正義とは異なる人間を性的虐待者に仕立て上げ、子供を守るためだと偽って告発したいだけ。




動画は、2015年に公開になったもので、オールレッドは、親のいないところで、マイケルの子供だけでなく、ネバーランドに来ている子供たち全員に聞き取り調査をするべき!子供とベッドを共にしても別に悪くないなんて言っている人間のそばに子供たちを行かせるのは良くない!と強い口調で訴えています。ブレッド・バーンズが「マイケルが性的に虐待したと語ってくれたら、大金を支払うと言われた」と語っていたのは、彼女のスタッフだったのかもしれませんね)


ビル・コスビーから、セクハラを受けたり、セックスを求められたりした女性は実際に多いのかもしれませんが、彼のようにおしゃべりが上手で体格もいい黒人男性が、セックス相手の女性を毎回「薬で眠らせていた」っていうのは、なにかおかしいと思いませんか?でも、その後も、彼女たちの攻撃が弱まることはなく、コスビーは仕事と名誉をすべてを失った上、逮捕までされ、2016年9月、ついに、カリフォルニア州の知事は、レイプや性的犯罪に関する時効の撤廃を求める法案に署名することになりました。


この経緯や結果は、マイケルのドキュメンタリーにも影響を与えたと思います。


40~50年前に「薬を盛られて、気がついたらレイプされていた」と語ることは、熟女のフェミニストにとっては楽なミッションだったと思いますが、告発するように何度お金を積まれて求められても、マイケルの周辺にいた少年たちの中で、それを実行できたのは、自らの失敗からキャリアを閉ざされ、借金まみれになっていた二人だけ。


でも、オールレッドらの行動は、「真実」よりも、「被害者の言うことを否定してはならない」という新しいルールの席巻を許し、今から考えてみると、最初から、サンダンス映画祭への出品、オプラの登場、エミー賞までがセットされていたように思えます。コスビーもマイケルも、オールレッドたちが最も求めていた「出訴期限の廃止」のために使われたんじゃないでしょうか。


一方、ワインスタインは・・・


「寝たい!」と思う女性が大勢いたコスビーや、マイケルと違って、残念ながら、ワインスタインを見て、どんなに仕事が出来たとしてもカンベンして!と思ってしまう女性は多いでしょう。人を外見で判断してはいけないとは思いますが、「まさかそんな人だとは思わなかった」などという発言を、わざわざしなくてはならなかったのは、メリル・ストリープなど大物女優だけで、誰もが納得してしまって意外性に欠けるからか、あるいは、マイケルのような映像的な魅力がないからなのか、彼のドキュメンタリーは、エミー賞にノミネートされることもありませんでした。


でも、もしかしたら、そこにもオールレッドが絡んでいた?


オールレッドの娘は、リサ・ブルームといい、彼女も女性の権利を訴えることでとても有名な弁護士なんですが、


(リサ・ブルームのツイッター)

今日のニュースはマイケル・ジャクソンについてのドキュメンタリーね。

私はもちろん告発者を信じるわ!何十年もそうしてきたようにね。

どうしてジャクソン家の人たちは、彼が性的児童虐待を疑われた後も、彼が次から次へと少年たちとベッドをシェアするのを許してきたのかしら。被害者の側に立ったオプラに祝福を。


というブルームは、なんとワインスタインの弁護士でもあったのですが、レイプ事件発覚後、彼の弁護を辞め、自分の選択が間違いだったことをツイッターで謝罪しました。


痛みは伴うけど、私は成功よりは失敗から学ぶことが多い。

あんな失敗を繰り返さないように、変わらなきゃ。

Jodi Kantor, Megan Twohey、Ronan Farrow 、2年前、ワインスタインのために働いたという、私がおかした大変な失敗に向き合わせてくれて、ありがとう。痛みは伴うけど、私は成功よりも失敗から多くを学ぶ。彼の性的虐待を訴える最初の人が出てきたとき、私は職を辞して、謝罪したがそれは十分ではなかった。

私の法律事務所は被害者の立場に95パーセント立っていたが、これからは100パーセントそうします。これまでも、ビル・コスビーや、ポール・マルシアーノ、ビル・オライリーのほか、数々の性的虐待裁判で勝ってきた。私の2017年の謝罪を聞いていない人、特に女性にはもう一度謝ります。私は他人をその人が一度だけやった最悪のミステイクではなく、その人が一生の間に何をやったかで判断します。

私が30年の間やってきたのは、弱者のために力を持つ人々と戦うこと。たくさんの訴訟で勝ってきて、私の法律事務所は全国でも有数の、被害者の権利のために戦う事務所になりました。多くの依頼者がうちの事務所の、勤勉なスタッフに寄せてくれる信頼に感謝しているし、彼らの権利のために戦い続けると約束します。


ところが・・・・


謝罪文中の、Jodi Kantor, Megan Twohey、Ronan Farrowというのは、ニューヨークタイムスの記者なんですが、彼女たちの新刊『She Said』(ワインスタインが多くの女性たちをセクハラ出来たメカニズムを解明し、彼の被害者が名乗り出たことが、どのようにMetoo運動につながっていったかを論じたものらしい)には、ワインスタインの被害者女性たちを、ブルームが破滅させようとしたことが書かれているんですね。


オールレッドの娘、弁護士リサ・ブルームはよく知られた人権派弁護士だが、ワインスタイン氏の後ろで働いていた。その時給895ドルの仕事は、ジャーナリストの調査をもみ消し、告発者の邪魔をすること。


『She Said』に掲載された、2016年12月にブルーム女史がワインシュタイン氏に宛てた極秘メモによると、彼女はワインスタインを告発している人たちの1人、ローズ・マッゴーワンの評判を落とすことを提案し、自分は被害者を守る活動をしてきているから有利と書いている。


「ローズのような人たちに世間が背を向けるようにしてあげられますよ。なぜなら、私はああいう人たちの代理人を務めてきたから」


ブルームはそう書いて、どのようにして告発者たちをおびえさせ、彼らに嘘つきのレッテルを貼るか、段階を踏んだ筋書きを提示していた。彼女がマッゴーワンを陥れるために提案した策のひとつは、


「彼女がだんだんおかしくなり、孤立しているという記事を載せるんです。そうすれば誰かが彼女のことをググった場合、その記事が出てきて、彼女の評判は落ちるってわけ」


TIMEで最初の記事が掲載される前日、ブルームはワインスタインとともにいきなりTIME社を訪れ、記者たちに、告発者たちが信用ならない、情緒不安定の人間だと思わせるようなの情報を流した。その(告発者の)中には、被害者であることを最初に発表したアシュレー・ジャッドも含まれていた。



リサ・ブルームの高潔さwwが伝わる動画





また、NYTは、ワインスタインと「ナショナル・エンクワイアラー」(老舗ゴシップ雑誌)のオーナーで、American Media Inc(ゴシップ雑誌の発行元)の社長デヴィッド・ペッカーとの関係についても詳細を伝えていて、


「ナショナル・エンクワイアラー」の編集長ディラン・ハワードが、セクハラと職権乱用で訴えられた。記事には、ワインスタインが、ペッカーと親しい関係にあることで、極々わずかな人にしか与えられない「誰も触れることができない」地位を手に入れたことが書かれている。ワインスタインは、スターと接触して、本を書けるぞ、というエサで記者たちと懇意になっていた。また、彼はゴシップ記者に、セレブたちの醜聞を集めさせ、他の記者たちが、ワインスタインが黙っていて欲しいと思う事柄に触れようとしたときに、黙らせるための交換条件として使おうと思っていた。

つまり、ここまでをまとめると、

オールレッドとブルーム母娘は、ともに弱者の味方だと思われていた弁護士ですが、母はメディアへの恫喝に長け、自分の意図に合わない人物を利用してその主張を広め、娘はセクハラ&パワハラでレイプ常習犯の疑いが濃いワインスタインを助けるために、被害者を黙らせようとしていた。彼女たちが求めていた「出訴期限の廃止」は、自分たちが気に入らない相手や、クライアントにとって不都合な人間を、ずっと過去にまで遡って訴えることができる便利な法律で、恫喝するための道具であり、子供や女性を守るのではなく、嘘つきの告発者を量産しているだけってこと!


これまでマイケルの味方をほとんどしたことがないNYTの調査では、期待も信用もイマイチですが、ワインスタインが、ゴシップ誌を使って恫喝していた中に、マイケルが含まれていたかどうかなど、この件については、今後も注視したいと思います。


それにしても、めったに人を悪く言わないマイケルが、メディア界の大物のほとんどがすり寄った彼女に対しては戦う姿勢を見せていたことには、またもや「キュン」としてしまいました113.png

(補足:『グロリア・オールレッド 女性の正義のために』には、あのメゼロウ弁護士も登場していて、彼も、彼女が連れてきた同じ告発を繰り返して泣くだけの被害者に対して、「40年前の被害者たち?彼女たちが彼に近寄った理由は?彼女たちの道徳は?交際で得たものは?今になって40年前のことを持ち出し、告発するのは何かがおかしい」という発言をしていました)

by yomodalite | 2019-09-16 09:52 | マイケルジャクソン資料 | Comments(7)
シャペルのNetflixスペシャルは、社会正義への強烈な異議申し立て_f0134963_00480264.png


(追記あり)前回、紹介したデイブ・シャペルのコメディ。マイケルだけでなく、様々な話題に言及していることから、とても反響が大きかったようで、全米の様々な作家協会・映画評論家団体が承認した執筆者と、視聴者の両方のレビューが掲載されている「ロッテントマト」では、批評家の評価17%に対し、視聴者による評価99%という著しい差が!


シャペルのNetflixスペシャルは、社会正義への強烈な異議申し立て_f0134963_00493337.png
(ツイート訳)アメリカは、デイブシャペルの新しいコメディスペシャルが大好きですが、批評家はそれを嫌います。 これは、キャンセルカルチャー(ソーシャルメディアで非常に活発な少数派)の支持者と、カルチャーをキャンセルすることを嫌う現実世界の多数派との間の格差を反映しています。


では、「Leaving Neverland(ネバーランドにさよならを)」自体の評価は?


シャペルのNetflixスペシャルは、社会正義への強烈な異議申し立て_f0134963_00514456.png


なんと、事実確認がされていないことや、取材者の偏りなど様々な批判があるにも関わらず、批評家の評価は98%で、ケーブルテレビでの放送後6ヶ月も経っているのに、視聴者の評価が未だに公開されていない??? これには「なんで隠すんだ!」とタジも怒っていましたが、

今回はこういった驚きの結果について理解できるかもしれない記事を紹介します(残念なことに今回もリベラル系ではなく、保守系の新聞から)。

☆ ☆ 

シャペルのNetflixスペシャルは、
社会正義への強烈な異議申し立て

コメディはもはや人を笑わせるものではなくなった。あるのは社会正義だけ(デイヴ・シャペルを除けば)

デイブ・シャペルのNetflixコメディスペシャルは、社会正義運動が市民生活を破壊し、抑圧するという状況になっていなければ、これほどに話題になっていなかっただろう。運動とその信奉者たちは、学問や政治やニュースや、エンターテインメントの世界、特にコメディの分野をダメにした。

だから、シャペルが、Me Tooや次第に好戦的になっていくトランスジェンダーの政治的ロビーを含む、昨年起こった「取扱注意」のトピックのほとんどに食ってかかるのには相当な度胸が要ったはずだ。近々出版になる私の本、『Privileged Victims: How America's Culture Fascists Hijacked the Country and Elevated Its Worst People(被害者特権:アメリカの文化的ファシストはどのようにこの国を乗っ取り、ろくでなしたちを思い上がらせたか)』にも書いた通り、本来のコメディの姿はもう存在しない。社会正義とやらが、社会で優遇されている人と被害者を対立させるという教義のもと、そこに乗り込んできたからだ。

アメリカのプロのコメディアンたちは、それがいつどのように起こったかわからなくても、とにかく流れに歩調を合わせなければ、キャリアが危うくなるとわかっている。

◎生贄になったニメシュ・パテル

昨年の11月、コメディアンのニメシュ・パテル(アメリカのコメディアン、テレビの放送作家。2017年、インド系アメリカ人の放送作家として初めて、サタデーナイトライブを担当した)は、以前なら「ジョーク」で済まされたことを言ったために、コロンビア大学のステージから引きずり降ろされた。なぜなら、社会正義運動家の卵の怒りを買ったから。彼のしゃべりは、抗議することに快感を覚える社会正義運動家が喜びそうな、黒人とゲイの両方の疎外についてのもの。その話のオチは、特権を与えられた被害者にとっては、最も神聖なよりどころであり、ふたつの社会的アイデンティティへの賛辞であったはず。

ニューヨークに住むペテルは自分の近所について触れ、ゲイで黒人の男たちっていうのは、こっちの服装にケチをつけてくるんだよな、と言った。そして、ゲイになるなんて考えられないよ、だって、ただでさえ黒人なのに(抑圧されてる立場)、ゲイ(不当に扱われる)まで足さなくたっていいだろう、というオチを付けた。「鏡を見て、『黒人だけじゃ生ぬるいな、もうひとつ足すか』なんてヤツいる?」というジョークだ。

たったそれだけのことで、そういうオチで笑えばいいだけのことだった。しかし、生まれながらの人種や性別や性的嗜好のために差別されてきたと主張する人たちを軽く扱ったと見られ、社会正義のマナーを破ってしまった。毎年恒例の文化イベントにパテルを招いた、コロンビア大のアジア系アメリカ人連盟の学生たちは、ステージに飛びだし、さっさと話しを終えて、早々に退場するように求めたのだ。

彼は「耳障りの悪いことを言ったから?」と尋ねた。社会正義運動が違反者を罰するときに使う、公開処刑のような時間を過ごすことになるとも知らず。

「耳障りが悪いのと、侮辱的なのとは違いますよね」と学生リーダーの1人が言い、愚かな聴衆からは喝采が上がった。

「私は侮辱なんかしてません」とパテルはこたえる。
「あなたの言ってるジョークは、許されるものではありません。不適切です」
「なぜ?」とたずねるパテルは、これが議論ではなく公開処刑になっていることをまだ気づかない。
「ゲイで黒人であるということに対して、あなたが言っていることは非常に侮辱的なんですよ」

パテルは、自分が言ったジョークは、実在しているゲイで黒人の男性から聞いたものだと懸命に説明したが無駄だった。「こんなの変だよ」と彼は言った。この後、そのときの出来事の中でも一番憂鬱で、いたたまれない気持ちだったと思うが、彼は、被害者意識に対して、上から目線の立場をとることで状況を打破しようとした。

「いいですか、この国のアジア系にとって、今はおかしな時代です」と彼は言った。「なぜそういうかと言うと、今は人種間の敵対関係がいっぱいある。黒人と白人の戦争がいつ始まったっておかしくないし、そうなればインド人はどっちにつくか選ばなきゃならない、アジア人だってそうだ」

◎パテルに起こったことは特別ではない

すでに社会正義と越境主義の生贄として差し出されてしまっているパテルを抱きしめて、「なにを言ってももう遅いんだよ」と言ってやりたくなる。

パテルは、自分が言っていることは誰を侮辱するものでもないし、誰かが怒りを感じたとすれば、それは「世代間」ギャップによるものじゃないか、と続けたが、ついに彼がステージを降りるとき、聴衆はそれをはやし立てた。1週間後、彼はニューヨーク・タイムズの論説欄に、自分をステージから降ろした学生リーダーたちを冷静に批判するコラムを書いたが、そこには、彼の経験したことが、単なる偶然ではなかったという大事な視点が欠けていた。

「少数の人間の行動、多くの人が聞きたい話を煽るために、必要以上に大きくなってしまった行動で、その大学がスタンダップコメディをやれる場所ではないとか、若い世代は絶望的だとか、決めつけてはいけないと思う」と彼は書き、あの出来事は「24時間ごとにニュースが循環」していくなかで、「物事をふるいにかけ、警告に気づき、本当に起こっていることを理解するということが難しくなっているためだ」と無邪気に分析してみせたのだ。

それは違う、パテル、違うのだ。これは「少数の人たち」の行動ではなく、大学生たちは「ニュースが循環」していることの被害者でもない。これは、新しい現実であり、それは社会正義が命ずるように動いているのだ。

◎多くのコメディアンが締め出しを食らった

パテルに起こったことは、他のコメディアンにも起こった。人気のあるスタンダップコメディアン、コリン・クインも、この新しい現実に直面させられた1人だ。2019年2月のウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューのなかで、彼はこう言っている。「今は多くの人が『いい?コメディっていうのはみんなを励ますようなものでなくっちゃ』って言ってるような気がするよ。なんだろうね。みんな突然、道徳的多数派になっちゃったのか?」

スティーブ・ハーヴィーは2015年の3月に、朝のラジオ番組で、それまでも何回か言ったことのあるジョークを言った。それは、年のいった黒人女性で熱心に教会に通う「シスター・オデル」という架空の人物が、教会の仲間の障害を持った娘にイライラするという話なのだが、社会正義派はインターネットで行動を起こし、直ちにハーヴィーを番組から降ろせと呼びかけた。

彼はフェイスブックで謝罪し、頑固に聞く耳を持とうとしない大衆に、シスター・オデルは実際の人物ではなく、そのジョークに登場する誰も実際にはいない人だと説明した。ハーヴィーとしては、社会正義派と抗議集団に頭を下げたわけだが、3か月後、Netflixの番組「Comedians in Cars Getting Coffee」で、彼は謝罪したのは、冗談の通じないあの運動をなだめるために考えたことだと認めたことはあまり知られていない。

「あのな、その娘は34歳で、そこに座ってシャボン玉を吹いてるっていう設定なんだ」とハーヴィーは例の架空の、障害のある人物について語った。「それだけだ。たったそれだけのこと。それが、ツイッターやインスタに広がっちゃって… 俺は謝ったよ。謝るしかなかったからね」そして、さらに彼は、その謝罪が、彼の番組からスポンサーが引き上げてしまうの食い止めるために求められたものだと説明した。

「おれはトーク番組やってるだろ。あるスポンサーが降りるって言いだしたんだ。そしたら他のスポンサーも同調して、正義の振る舞いってやつをするだろ。『あの人たち広告引き上げるってさ。こっちもちゃんと考えてるってとこ見せなきゃな』てなわけだ。ホントは考えてないんだけどね。ホントはどうだっていい。あくまでもビジネスとして、怒ってるように見せなきゃいけないわけ」

活躍中のコメディアンは、みんなこういう成り行きをわかっている。国レベルでその状況を変えないと、もう本当のお笑いなんかできないと知っている。

◎今のお笑いはホントのお笑いじゃない

そんなわけで、我々はポッチャリさんのエイミー・シューマーが、ステージ上で股間をつかんでドレスを引き上げるのを見ることになる。それは「お笑い」と呼ばれてはいるが、「女性活躍」のメッセージになっていたり、「父権制」に向かって中指を立てていることを意味している。彼女は、2019年のNetflixスペシャル「Growing(邦題「成長してますが何か」で、たっぷり1時間ドレスを引き上げて、下着やぷよぷよのおなかを見せ、自分の生殖器の話までした。

決め台詞はいつも「ヴァギナ!」だ。となれば、もうそれはお笑いなんかじゃない。マントラであり、メッセージであり、合図のようなもの。社会正義運動は、我々の文化を隅々まで席巻し、政治は、ちゃんと政治をやることができない。大学はもはや、若者がきちんと職場に出ていけるように準備させる場所ではなく、エンターティンメント業界は人を楽しませることなど考えていない。

そして、コメディはもはや人を笑わせるものではなく、それは、大義を押し付け、教義を押し付け、ある世界観を植え付けるためのもの。社会正義運動のためにあるのだ。

著者のエディ・スカリーは、ワシントン・イグザミナーの解説員で専門分野は政治と文化。彼はまた、近々出版される『Privileged Victims: How America's Culture Fascists Hijacked the Country and Elevated Its Worst People(被害者特権:アメリカの文化的ファシストはどのようにこの国を乗っ取り、ろくでなしたちを思い上がらせたか)』の著者でもある。

(記事和訳終了)

民主主義によって選ばれた大統領のことは、どんな人でも下劣に批判できますが、リベラルメディアで認定された被害者には、誰も声を上げられない。

どんなに素晴らしく見える社会正義であっても、執行者は既得権益者と、彼らにとって都合のいい「被害者」だけってことなんでしょうか。

決め台詞がいつも「ヴァギナ!」だなんて、どんなお笑いなのか想像できないと思いますが、この記事で取り上げられているエイミー・シューマーのコメディは、妊娠中の彼女の下半身事情を中心に語っていて、女性ならば共感できる点も多々あり、笑える要素も多いものです。著者は、このショーのネタにもなっている、過去の性的暴行疑惑が取りざたされる中、合衆国最高裁判所判事に指名されたブレット・カバノーの就任に、彼女が抗議して逮捕されたことや、民主党の大物政治家が親戚という点からも、彼女を批判したい気持ちがあるのでしょう。

ただ、私は今、Netflixで見られるコメディを片っぱしから見ているんですが、彼女だけでなく、ホントに「ヴァギナ」の登場回数が多くて(これはよく “子宮で考える” なんていうのとは全然別モノ)、この単語の発音はカタカナでは「ジャイナ」かな、なんていうことも初めて知ったのですが、他にももっと凄い表現がって、下ネタもエロいことも好きな私でさえゲンナリしてしまう状況だということも確かなんですね。

それで、エディ・マーフィーの1987年のコメディライブ(Eddie Murphy Raw:Netflixの邦題「ライブ、ライブ、ライブ」)だって結構下ネタ多かったけど、これほどじゃなかったよね?と思い、念のため、すでに何百回も見たショーを確認してみたんですが、記憶している以上に、エディのショーもエロネタが満載で・・・

ただ、やっぱり違うんですよね。コメディアンがエンターティナーだった頃のエロネタは、ちゃんと笑えるように作ってあるんですけど、今のそれは、自虐のようなスタイルをとりながら、社会や他人に怒りをぶつけていて、他に面白いネタもないので、そればっかりが記憶に残る。

昔はこれで笑っていたけど、今では「いじめ」のように感じられる、という感覚は、日本のお笑いにもありますし、それが笑いにとって、マイナスだけとは言えないと思う。

ただ、それなら、今でも黒人コメディアンが必ずやる、白人はこうだけど、黒人はこう・・という笑いのパターンだって、白人への「人種差別」として批判されるべきではないですか?この記事に登場した、マイケルの恩人でもある、スティーブ・ハーヴィーのようなベテランエンターティナーは、むしろ色々と気を遣っている感じなんですが、最近の有名黒人コメディアンを見ると、みんなトランプ批判と下ネタが全然笑える領域に達してなくて、彼らはエンターティナーなどではなく、ギャングスタラップのスタイルを借りて、マイクを握っている被害者特権階級の人という感じがしてならないんですよね(もちろん、デイブ・シャペルを除く)

(今の日本は、隣国の話題で持ちきりのようですが、あちらの手法は本場米国仕込みだけど、日本は…って心配になっちゃいます)

さて、そんな、私がおすすめするNetflixのコメディは・・・

笑えるし、ちょっぴり勇気もある、リッキー・ジャーヴェイスの「人間嫌い」と、上記の記事にも登場した、コリン・クインの「赤い州やら青い州やら」。これは、CNNの製作で、Eテレぽいというか、そんなには笑えないんだけど、これだけの内容をしゃべりきるのはホントに凄くて大いに見る価値あり!です。

上記の記事は「The Federalist」9月6日より

https://thefederalist.com/2019/09/06/dave-chappelles-netflix-special-is-a-giant-middle-finger-to-social-justice/


「フェデラリスト」は、ベン・ドメネックとショーン・デイビスが共同で設立し、2013年9月に開始された政治、文化、宗教を取り上げるアメリカの保守的なオンライン雑誌およびポッドキャスト。ドメネックは、タイムやライフ誌の創刊者として知られるヘンリー・ルース(※)の使命と世界観に触発され、「政治的右派への傾倒と、ニューヨークとワシントン以外の中産階級の読者に対して尊敬を備えた小さな保守主義と、上から目線と冷笑主義が賢明な分析の代用とは考えられていなかった時代の米国を永遠に愛する心を持つ」と述べている。

(※)ヘンリー・ルース/第二次対戦前に、アメリカ人の反日感情を煽った記事を多く書いたルースは、共産主義が中国を支配するようになると、日本の素晴らしさを強調すると共に日米同盟の必要性を説いた。一刻も早く、反共の砦として日本をアメリカ陣営につかせたかったから。

ヘンリー・ルースの参考記事・・・

https://shigekeura.exblog.jp/15472438/

https://shigekeura.exblog.jp/15479239/









by yomodalite | 2019-09-11 14:00 | マイケルジャクソン資料 | Comments(0)
デイブ・シャペル「マイケルはやってない!」_f0134963_16051662.png

タジもツイートしていた、デイブ・シャペルのコメディショー。私も昨晩見ました。

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昔は、エディ・マーフィーや、クリス・タッカー、スティーブ・ハーヴェイといったMJと仕事をしたこともあるコメディアンだけでなく、あらゆるコメディショーにマイケルの名前が登場したものなんですが、最近Netflixで、毎晩スタンダップコメディばっかり観ていてわかったことは、マイケルは現代の黒人コメディアンにも大人気だってこと!

彼らの多くは、特に時事ネタに絡んでいるわけでもなく、それほど笑えるネタになっていなくても、とにかくマイケルの名前が言いたくて、つい口にしてしまう、って感じのが多いんですが、

シャペルの話は、マイケルだけでなくかなりきわどい内容で・・・

タジがツイートしていたのは、「デイブ・シャペルのどこ吹く風」(原題は「Sticks And Stones」Sticks and stones will break my bones, but words never hurt me. 棒や石で骨を折ることがあっても、言葉で傷つくことはない。「批判にはひるまない」という意味)という番組なんですが、

(以下要約)

(プリンスの「1999」を歌いながら現れたシャペルが)「有名人にとっては最悪の時代だ。大勢が消えた。10年前に死んだマイケル・ジャクソンは、最近ふたりから訴えられた(笑)・・・言っていいかわからないが、正直に言うよ。あの被害者はうさん臭い。まったく信用できなかった。でも少し補足させてくれ。俺は昔から被害者を責める癖がある。クリス・ブラウンがリアーナを殴った?悪いのはリアーナだろ?(笑)マイケルが、子供に性的虐待をした?ガキどもの服装のせいだろ?(笑)

マイケルは無実だ。だが、仮にやっていたとしても・・・分かるだろう?(大歓声)分かってくれるよな?相手は天下のマイケルだ(歓声)ここにいる半数以上が(彼に)性的虐待を受けたはず。でも相手は小物だろ(笑)キング・オブ・ポップに・・られた?残ったのは気まずい感謝祭の思い出だけ。何がいいって、翌日学校でダチに会い、週末に何をしたか聞かれたら、こう言える。「マイケルに・・を・・られた」それが初の性体験だったら、この先のセックスは青天井だ(笑)・・・

信用できない理由がある。マイケルが性的虐待をしてたなら、マコーレ・カルキンはどうなる?マイケルから不適切な行為をされたことがないとマコーレは証言してるんだ。俺は小児性愛者じゃない。でも、もしそうなら、真っ先にマコーレーを襲う(爆笑)『ホームアローン』の子だぞ。捕まえるのは難しかった?(笑)

R・ケリーは別だ。俺がギャンブラーなら、有罪の方に賭ける。二年前にデトロイトでショーをやった。楽屋にいたら友達のドリーム・ハンプトンが来て、彼女から本番直前に頼まれた。「R・ケリーのドキュメンタリーに出て」と。俺は断った。それから2年後すっかり忘れた頃にドキュメンタリーが公開されて、ドリームが宣伝で俺の名前を出してる。「デイブに出演をお願いしたら、テレビには過激すぎると言われた」とね。そんなこと言ってない!「テレビには過激すぎる」なんて、俺が言うわけないだろ?(笑)俺が出演を断った理由は単純だ。この際ハッキリさせておきたい。俺があの男のことをまったく知らないからだよ!(笑)俺は彼についてなんにも知らない、出演しても意味ないだろ?・・・

Netflixのシャペルのショーはすべて観てますが、大会場で行われたこのショーだけでなく、小規模の舞台でのショー「汚れた鳥(The Bird Revelation)でも、MJのドキュメントに触れていて、

「全部見たけど、見れば見る程確信が強まる。たぶん、マイケルは何もやってない、とね。(彼には)イヤラシサがない。たぶん本人は子供に自慢してただけ(笑)見せびらかすために家に呼んだんだ。ジェイ・Zと一緒だよ。家を案内して「これで1日3トンの綿あめを作れるよ。好きなだけ食べて。これは全部特注の空手靴だよ。いいでしょ。猿がカップケーキを取ってくるよ。映画みようよ。『ホームアローン』?DVDは観ないよ。本人が来てるから。さあ、マコーレー『ホームアローン』やって」子供が言う「すごいですね。あなたのこと誤解してました」(マイケル)誤解ってどういうこと?「つまり・・いつものやつかなと。自宅に呼んで、ワイン入りジュースを飲ませて・・・その・・・(マイケル)なんてこと、このオカマっ子!ただ、マシな人生を見せてやろうとしただけなのに。バブルス、こいつらを追い出して・・」(笑)

彼は、マイケルだけでなく、これまでも、少年時代のヒーローで尊敬するコメディアンでもあったビル・コスビーや、OJシンプソンを始め、数多くの黒人スターをネタにしていて、彼らの悪いところを指摘しつつも、ちょっぴり愛も感じられるといったことは多いんですが、マイケルへの発言のように、はっきり「やってない」と断言し、主要メディアが恣意的に作った「被害者を守る」というルールに逆らって発言したことには驚きました。

私は、マイケルへの攻撃の理由に「人種差別」を挙げるのを慎重に避けているんですが、黒人コメディアンの笑いをたくさん見ていて思ったのは、

マイノリティや、被害者の「勢力争い」の中で、性的マイノリティや、性的虐待被害者といった「性」に関する被害者は、これまで差別される側で、白人に言いたい放題だった黒人に抵抗する、白人側の勢力になっているんだなぁってことかな。






by yomodalite | 2019-08-27 16:12 | マイケルジャクソン資料 | Comments(14)
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『ネバーランドにさよならを』に関する和訳記事第7弾。
今回も前回に引き続き、ニューヨークタイムズから。

さて、前回のNYTの記事は、FBIの1992年から2009年までの17年間に及ぶ調査ファイルも、ウェイドが虐待を受けたと証言した同時期の7年間、彼と交際していたマイケルの姪の証言も、セイフチャックが虐待を受けたといった建物(駅)が、当時はまだ存在しておらず、監督のリードでさえ誤りを認めた件や、2人の訴えが、ともに財政状態が著しく悪化したあと(ウェイドは振付師として廃業状態、セイフチャックは実父が1ミリオン$で訴えられている)行われたことについても、何の疑問も抱くことなく、9人にインタヴューしたものでしたが、

ただ、記事になっているのは8人で、ドキュメンタリーを見ることを拒否した2人のうちの1人がコメントを出すことも控えたのか、そのあたりもよくわからないのですが・・・

とにかくドキュメントを高評価したのは、そのうちの3人で

2005年の裁判を、センセーショナルに盛り上げた扇情的なTV番組のレポーターのダイモンド、ファッション雑誌の芸能部門を担当していたオース、音楽記事のライターでマイケル本の著者でもあるクノッパー。

一方、ドキュメントに否定的な4人は、

全員、一次資料の重要さをよく理解している方々で、マイケルの音楽作品へのアカデミックな著者であるヴォーゲルや、ファスト、また、フィッシャーや、ドイチェといったジャーナリストは、リードの作品をジャーナリズムの基本が守られていない、とまで激しく批判。

にも関わらず、「ほとんどの人が、ジェイムズ・セイフチャックとウェイド・ロブソンの生々しい、感情的に苦しい証言に心を動かされ・・・」などと、序盤からミスリードを誘発し、普通なら、文化評論家のマーゴ・ジェファーソンの二極化への懸念といったコメントを最後にもってきそうなものなのに、彼女についても、ヴォーゲルと同じく「著作の書きかけを行った」ことの方を強調したうえで、数多のマイケル本の著者の1人でしかないクノッパーの「1993年と2005年はジャクソンを擁護したが、現在はジャクソンが有罪だと信じている」を文末にするとは・・(溜息)

ニューヨーク・タイムスは、映画や演劇・文学の賞レースにおいても影響力が大きいので、凡百なプロフェショナルなら、これほどあからさまな彼らの意図に反するよりは、同調する方が利口だと思ってしまうのかも。

そんな中、現在進行中のマイケルを題材にしたミュージカルの製作者たちは、彼らにどう答えたのか?

下記は、前回の記事の2日後の4月23日の記事の和訳です。

(引用開始)

マイケルのミュージカル製作者:私たちは裁判官でも陪審員でもない

By Michael Paulson
April 23, 2019

ブロードウェイで上演されるマイケル・ジャクソンのミュージカルは、上演前から、すでに物議をかもしている。

先週、同番組の脚本家リン・ノッテージは、デイリー・メールのインタビューで、ジャクソンに対する虐待疑惑を詳述した2人の男が真実であることを示唆し、地雷を踏んでしまった。

ジャクソンを情熱的に防衛する側は、その熱烈さで知られているが、速攻で戦いを開始し、ピューリッツァー賞を2度受賞し、米国で最も尊敬されている劇作家の1人であるノッテージ氏の解雇を要求した。

今年3月、米HBOで放映されたドキュメンタリー『ネバーランドにさよならを』は、制作途中のミュージカル『Don’t Stop ’Til You Get Enough』に影を落とした。数日前、マイケル・ジャクソン・エステートとコロンビア・ライブ・ステージは労働問題を理由に予定されていたワークショップを延期し、さらに、ブロードウェイのプレ公演だったシカゴでの公演も中止した。

しかし、現在、このミュージカルのプロデューサーたちは、軌道に戻ったと言い、今秋にワークショップを計画し、来年の夏にはブロードウェイでの上演を目指している。

ノッテージ氏は、同ミュージカルの監督で振付師でもあるクリストファー・ホイールドン氏とともにインタビューに応じ、ドキュメンタリーとそのショーについて語った。

ミズ・ノッテージは「ABC」や「Off the Wall」に魅了され、ホイールドン氏は「Bad」にクレジットされているという、共に生涯にわたるジャクソン・ファンの2人だが、ノッテージ氏は、「Ruined」と「Sweat」の演劇でよく知られ、オフブロードウェイのミュージカル「The Secret Life of Bees」の脚色も手がけた。また、ホイールドン氏の2015年のステージ版「パリのアメリカ人」はトニー賞に12回ノミネートされている。

以下は会話の抜粋。

ドキュメンタリーが出たとき、このプロジェクトからの撤退を考えましたか?

ホイールドン:いや、考えなかったね。これは明らかに困難であり、複雑さを伴うことは確かだけど、アーティストとして私たちが行うことの一部は、複雑さに対応することです。

ノッテージ:私が感じている感情はすべて非常に複雑で、多くの人も同じ感情を処理しながら、日々過ごしていると思います。マイケル・ジャクソンをより深く理解し、感情を処理する方法として、私たちは、今制作している作品を見ています。そして最終的に、それが劇場でできることなんですよね。

あなた方のどちらかはマイケル・ジャクソンが児童への性的虐待者だったと信じますか?

ホイールドン:それは非常に答えるのが難しい質問です、特に、私たちがこのミュージカルを作っている立場では。今回のドキュメンタリーは非常に信憑性が高いが、このショーを作る上での私たちの立場は、バランスのとれた作品を作ろうとしているということ。ですから、私にはあなたに決定的な答えを語れるとは思いません。これは、私たちのプロセスの中で尋自問自答していることです。

ノッテージ:絶対ということを言いきることはすごく難しい。彼は小児性愛者だったと思うかと聞かれても、私にはどちらとも言えない。私たちの誰もが絶対的な確信を持って言えるとは思わない。なぜなら、私たちはいくつかの情報を提供されたが、マイケル・ジャクソンは亡くなっていて、彼は自分を守る立場にないからだ。それが真実かもしれないという可能性を考えることは、私の心を傷つけることであり、私はそれが真実でないことを祈っている。それしかできない。私はマイケルのことを弁解することはできないけど、それだって絶対とは言えない。

あなたは彼を告発した男たちを信じたと言ったと伝えられた。

ノッテージ:私が言ったのは、そして言おうとしていたことは、あの人たちの言うことは信憑性があるような気がするということです。しかし、ここで注意しなければならないのは、彼らが最終的に真実を語ったのかどうかということ。私は裁判官でも陪審員でもないので、100%そうとは言えませんし、そうするのは私の役目でもありません。

ホイールドン:このドキュメンタリーを見ると、深く心を動かされるが、繰り返しになるが、われわれは判事でも陪審員でもない。このショーのプロセスでは、マイケル・ジャクソンに真正面から取り組み、さまざまな側面も研究しています。

ノッテージ:私たちはジャーナリストではありません。皆さんに覚えておいて欲しいのは、我々はこの非常に複雑な芸術家の人生を検証している演劇人だ、ということです。私たちはある疑問を呈することはできますが、その答えを出すことは私たちの仕事ではない。私の仕事は、考え、自問自答し、表現することです。

そしてバランスのとれた絵を描くことです。そう、複雑さに身を傾け、暗闇にも身を置きつつ、マイケルが残して行った大量の音楽や映像、そして振り付けにも評価を置く。

マイケルの遺産管理財団はあなたに何か制限を加えましたか?

ノッテージ:いいえ、まったく。彼らは今までもそうだったし、これからもきっとそうでしょう。最初、このミュージカルを上演しようとなった時、私たちは遺産管理財団ととても率直な話し合いをして、私たちが様々な面を網羅した物語を語ることができなければ、それを上演する資格がない、ということを確認したのです。彼らは私が作家としてやってきた仕事をわかっているし、私は実直さと、誠実さを持って、深く仕事に取り組んでいます。

ホイールドン:リンも私も、何が言えて何が言えないという制限があると感じたら、この作品には取り組まなかっただろう。

ノッテージ:そうは言っても、それがあなたの仲間が提起したような問題についてのミュージカルになるかどうかはわからない。しかし、私たちは発見のための空間が必要であり、そこに到達する前に検閲されることなく、プロセスのための空間が必要です。

このショーから撤退することを考えたことはありませんか?

ノッテージ:このクリスとのコラボレーションにはとても力を入れています。私たちはこれまでに私がとても誇りに思う芸術作品を作ってきました。今ここから離れるのはとても恥ずかしいことだと思います。私たちは、とても真実で、とても美しい芸術作品を作りました。とはいえ、眠れない夜を過ごしたことがあるか? と言われれば、はい、それはたぶん上演開始まで続くだろうと思います。

何人かのファンがあなたをクビにしろと言っていますが。

ノッテージ:私たちが何を作ろうと、あらゆる方面の人たちから攻撃されることはあるでしょうし、私たちは芸術を作るために、その非常に困難な空間に入る覚悟もあります。

ファン層は厚いですからね。

ノッテージ:ファンにはこのプロセスを尊重し、私たちをアーティストとして信頼してくれることをお願いします。ある意味、この物語を語るという大きな挑戦に高揚している面と、怖さを感じている面とあります。それは大きな意見の隔たりがあるからです。しかし、今の時代、私たちアーティストは複雑さから逃げているような気もします。そうだとすると、アーティストの意味って何でしょう。

このプロジェクトに対するあなたのアプローチは何ですか?

ノッテージ:典型的なジュークボックスミュージカルは作りたくありませんでした。私がやりたくないことのひとつは、よくあるゆりかごから墓場までの物語を作ることです。それほど興味深いものにはなりませんから。そこで、彼の人生の中で、彼の人生全体を本当に代表する期間に焦点を当てています。私たちは、90年代の初め、特に彼のクリエイティブな旅の神格化でもある「デンジャラス」ツアーに注目したのです。

彼の人生のより問題の多い部分にはどう対処していますか?

ホイールドン:今から書き直しのプロセスに戻ろうとしていますが、明らかに、何もなかったかのように、ショーを行おうとしているわけではありません。私たちは何が起きているのかに敏感であり、それが作品にうまく作用するかどうか見守っていくことになるでしょう。しかし、私たちのショーの主な焦点は常にマイケルの創造的なプロセスにあります。

ノッテージ:みんなが「これが私たちのしていることです」と言ってほしいことは知っていますが、私たちは日々、何をしたいのかを理解しようとしています。私たちは、どうやってこの話を敬意を持って伝えるかを考えています。

誰に対する敬意ですか?

ノッテージ:みんなに。コラボレーションに関わる全ての人に。そして作られた音楽を尊重する。我々すべて。コラボレーションに関わる全ての人、そして作られた音楽に対する敬意です。私たちは、天才でありながら多くの荷物を背負ってきた人の音楽的遺産について、どのように話すかを考えるために相応しい勤勉さをもっています。

ミュージカルで難しい問題について真剣に話し合うことができますか?

ノッテージ:私たちは、音楽制作のパラダイムシフト、特にジュークボックス・ミュージカルからの脱却に深く入り込んでいます。ブロードウェイは間違いなく、よりシリアスな問題をあつかうミュージカルが作れるはずです。私たちは、この作品が、マイケル・ジャクソンをどう思っているかに関わらず、誰もが楽しめるものになることを望んでいます。見に来た人が、彼が人間としてどんな人物だったかをよりよく理解して帰途につけるような作品になることを。

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by yomodalite | 2019-06-17 01:54 | マイケルジャクソン資料 | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。


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