2009年 03月 24日
アメリカは今日もステロイドを打つ USAスポーツ狂騒曲/町山智浩 |
タイトルのステロイドとは、筋肉増強剤のそれ以外にも、学習のための覚醒剤、演奏の前に飲むアガらない薬、整形...遺伝子ドーピングの時代の到来、勝つためには手段を選ばず、障害をも「強さ」で乗り切ろうとするアメリカが、これでもかと紹介されます。
アメフト、バスケだけでなく、アメリカだけで異常に盛り上がっているスポーツが網羅されていますが、スポーツに興味がなくてもカルチャー本として充分読ませる内容。流石です。
まえがき もっとデカく!強く!速く!
筋肉こそがアメリカ。デカくなるために、強くなるために、速くなるために、アメリカはどこまでも突き進んでいく!
第1章 強さこそはすべて—All You Need Is To Be Strong
ステロイド使用の蔓延が引き起こす悲劇と、すべてを犠牲にして可能性の低いスポーツ業界での成功に賭けるモンスターペアレンツ。メジャーリーガー、プロレスラー、チアリーダー、ボクサー、サーファー。。。
第2章 悪魔に挑む男たち—Daredevils
85キロ以上の距離を走るウルトラマラソン、スケボー禁止から生まれたパルクール、スタントライダー、高さ360mの綱渡り、フリースタイルモトクロス。。。ハイリスク、ローリターンな競技に人生を賭ける者たち。
第3章 スポーツ犯科帳—Sports Crime File
『リアリティTV』が生んだ悲劇、精神障害でホームレスのサッカー選手の名探偵ぶり、詐欺ストリッパー、友人を殺害してしまったボクサー、NFLのスターが運営していた闘犬、NFLのスパイ事件、ハルク・ホーガン一家を崩壊させた息子の飲酒運転など、スポーツ選手の犯罪の数々。
第4章 私を観戦に連れてって—Take Me Out To The Ball Game
スポーツ観戦にまつわる話題。NFLの定番ソング、ロケット工学者のチアリーダー、大リーグで三千個のボールを集めた男、一万敗もしたチームのファン意識。野球カードの異常な高騰。
第5章 アメリカンスポーツの殿堂—Only In America
60歳にしてガチで勝利した女子プロレス最強の選手、ぶつかるのを避けるなんて男じゃないデモリッションダービー、地獄のマリアたちによるローラーダービー、ビンボー白人運動会レッドネックゲームス、10年間で18人の死者や度重なる脳障害や耳がちぎれてもアメフトは止められない。ダンクが変えたNBA。
第6章 多民族国家のバトルロイヤル—Racism In Sports
チームのマスコットはインディアンばかり、「障害を持つ人を映画に出さずにいられない」ファレリー兄弟、NFL唯一のアジア系スターはアフリカと韓国とのハーフ、レスリングも、大リーグも試合後に宗教ショーがある、未だに黒人監督やオーナーはいない。アリのラップ、NFLのスター選手スコット・フジタはブロンドでブルーの瞳。DJの差別発言。
第7章 敗れざる者たち—The Undefeateds
『ミリオンダラー・ベイビー』原作者の人生、車椅子ラグビーは「殺人ボール」、片足のスキーヤーの壮絶ガン人生、四肢欠損のアマレスチャンプ、人民寺院教祖の息子とバスケットボール、カリフォルニア工科大学のバスケチーム、一万敗したチームが世界一に、ミッキーロークが演じたプロレスラー。
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『リアリティTV』が生んだ悲劇、精神障害でホームレスのサッカー選手の名探偵ぶり、詐欺ストリッパー、友人を殺害してしまったボクサー、NFLのスターが運営していた闘犬、NFLのスパイ事件、ハルク・ホーガン一家を崩壊させた息子の飲酒運転など、スポーツ選手の犯罪の数々。
第4章 私を観戦に連れてって—Take Me Out To The Ball Game
スポーツ観戦にまつわる話題。NFLの定番ソング、ロケット工学者のチアリーダー、大リーグで三千個のボールを集めた男、一万敗もしたチームのファン意識。野球カードの異常な高騰。
第5章 アメリカンスポーツの殿堂—Only In America
60歳にしてガチで勝利した女子プロレス最強の選手、ぶつかるのを避けるなんて男じゃないデモリッションダービー、地獄のマリアたちによるローラーダービー、ビンボー白人運動会レッドネックゲームス、10年間で18人の死者や度重なる脳障害や耳がちぎれてもアメフトは止められない。ダンクが変えたNBA。
第6章 多民族国家のバトルロイヤル—Racism In Sports
チームのマスコットはインディアンばかり、「障害を持つ人を映画に出さずにいられない」ファレリー兄弟、NFL唯一のアジア系スターはアフリカと韓国とのハーフ、レスリングも、大リーグも試合後に宗教ショーがある、未だに黒人監督やオーナーはいない。アリのラップ、NFLのスター選手スコット・フジタはブロンドでブルーの瞳。DJの差別発言。
第7章 敗れざる者たち—The Undefeateds
『ミリオンダラー・ベイビー』原作者の人生、車椅子ラグビーは「殺人ボール」、片足のスキーヤーの壮絶ガン人生、四肢欠損のアマレスチャンプ、人民寺院教祖の息子とバスケットボール、カリフォルニア工科大学のバスケチーム、一万敗したチームが世界一に、ミッキーロークが演じたプロレスラー。
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【内容紹介】アメリカの10代のステロイド使用者数、30万人! プロスポーツ選手になれる人は、たった2400人しかいないのに。なぜアメリカ人は副作用を知りつつ、ステロイドで筋骨隆々の体になろうとするのか…。その他、娘をチアリーダーにしたくてライバルを殺そうとした母親。マラソン10回分(421.95km)を75時間で走るエリート・ビジネスマン。1枚の野球カードに3億円払う人々、などなど。
「アメリカンスポーツ=富と名誉、夢と希望、強くてカッコいい」の思い込みをぶっ壊すエピソードの数々。「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」の著者が暴くスポーツバカ大国・アメリカの真実。
80年代は筋肉の時代だった。大リーグでは、レスラー並の体をしたホセ・カンセコとマーク・マグワイアがバットを大振りしてバカバカとホームランを打っていた。スクリーンではシュワルツェネッガーが、シルベスタ・スタローンが筋肉をうならせてアメリカの敵を倒していた。筋肉こそアメリカだった。(中略)この本は「ビッガー、ストロンガー、ファスター」という言葉に象徴されるアメリカンスポーツの世界で日夜繰り広げられる、異常な事件、笑えるニュース、悲しい出来事、感動的な物語を、アメリカに暮らす異邦人の目から見たコラムを集めています。(まえがきより抜粋) 集英社 (2009/2/25)
「アメリカンスポーツ=富と名誉、夢と希望、強くてカッコいい」の思い込みをぶっ壊すエピソードの数々。「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」の著者が暴くスポーツバカ大国・アメリカの真実。
80年代は筋肉の時代だった。大リーグでは、レスラー並の体をしたホセ・カンセコとマーク・マグワイアがバットを大振りしてバカバカとホームランを打っていた。スクリーンではシュワルツェネッガーが、シルベスタ・スタローンが筋肉をうならせてアメリカの敵を倒していた。筋肉こそアメリカだった。(中略)この本は「ビッガー、ストロンガー、ファスター」という言葉に象徴されるアメリカンスポーツの世界で日夜繰り広げられる、異常な事件、笑えるニュース、悲しい出来事、感動的な物語を、アメリカに暮らす異邦人の目から見たコラムを集めています。(まえがきより抜粋) 集英社 (2009/2/25)
by yomodalite
| 2009-03-24 13:45
| 現代文化・音楽・訳詞
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