2008年 11月 12日
ぶるうらんど/横尾忠則 |
横尾忠則氏、初めての小説ということで読んでみました。横尾氏らしく「死後の世界」を扱っているのですが、その扱い方は少し意外というか、小説的技巧が錬られたもので、今までの横尾氏の芸術家としての仕事とはまた別種の味わいで、流石!と思わされる出来映えです。短編集好きの方に。
TBMの趣味三昧
http://tbm.blog.so-net.ne.jp/2008-06-24
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【内容紹介】長年連れ添った夫婦の、午後の何げない会話から小説はスタート。会話が進むうち、どこか奇妙な雰囲気が……。「文學界」連載時より大きな反響があったこの小説にはさまざまな仕掛けがあり、一冊通して読むと驚異の全体像が初めて見えてきます。それは氏の画と同じようにみずみずしく、不思議で、どこか懐かしい世界です。
日本を代表するアーティストである横尾氏は、これまで自伝やエッセイはありましたが、本格的な小説を発表するのはこれが初めて。芸術家が絵筆をペンに持ち替えてお送りする、唯一無二の小説世界をお楽しみください。 文芸春秋 (2008/04)
【目次】
「ぶるうらんど」
「アリスの穴」
「CHANELの女」
「聖フランチェスコ」
by yomodalite
| 2008-11-12 12:16
| 文学
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