2008年 08月 12日
夜/橋本治 |
久しぶりに橋本治氏の小説を読む。
『暮色』『灯ともし頃』『夜霧』『蝋燭』『暁闇』5編の短編集。
男はそれぞれの理由により、女のもとへ帰らなくなる。しかし帰る女を代えただけで、男はやっぱり女のもとへ帰り、何年かを経て一度去った女のところに帰ってくる男も。
最後の「暁闇」にはゲイの男も描かれているが、共通して女の視点で男が描かれている。作家は、女にも男にもなって作品を書くというが、実際女の視点、とくに「働く女」と「男が好きな男」の内面を描いて橋本氏以上の作家はあまりいないと思う。
男でもあり、女でもあり、ゲイでもある怪物・橋本治の恋愛小説(?)を、人はどんなときに読むんだろう。
★★★☆(R-40 寝苦しい夏の夜の読書に)
____________________
【出版社/著者からの内容紹介】
男の夜は長い——
女を中心として書かれた『蝶のゆくえ』に続く、男をめぐる短編小説。娘、妻、愛人、知人等、男を取り巻く身近な人物たちの視点から男の暗闇を描き出す。集英社 (2008/06)
『暮色』『灯ともし頃』『夜霧』『蝋燭』『暁闇』5編の短編集。
男はそれぞれの理由により、女のもとへ帰らなくなる。しかし帰る女を代えただけで、男はやっぱり女のもとへ帰り、何年かを経て一度去った女のところに帰ってくる男も。
最後の「暁闇」にはゲイの男も描かれているが、共通して女の視点で男が描かれている。作家は、女にも男にもなって作品を書くというが、実際女の視点、とくに「働く女」と「男が好きな男」の内面を描いて橋本氏以上の作家はあまりいないと思う。
男でもあり、女でもあり、ゲイでもある怪物・橋本治の恋愛小説(?)を、人はどんなときに読むんだろう。
★★★☆(R-40 寝苦しい夏の夜の読書に)
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【出版社/著者からの内容紹介】
男の夜は長い——
女を中心として書かれた『蝶のゆくえ』に続く、男をめぐる短編小説。娘、妻、愛人、知人等、男を取り巻く身近な人物たちの視点から男の暗闇を描き出す。集英社 (2008/06)
by yomodalite
| 2008-08-12 13:36
| 文学
|
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