近世快人伝/夢野久作

近世快人伝 頭山満から父杉山茂丸まで (文春学藝ライブラリー)

夢野 久作/文藝春秋




『ドグラ・マグラ』や『少女地獄』といった、夢野久作の著作を読みあさっていた時期には杉山茂丸も頭山満も玄洋社のことは何も知りませんでした。夢野久作には突如として現れた異端の作家というイメージがあり、父親が歴史上の人物だということは、ずいぶん後まで知らなかったのですが、玄洋社も、杉山茂丸も、未だ語られ尽くしていない印象があり、久作氏が語るそれらには興味がありました。

「父杉山茂丸を語る」は、72歳で亡くなった父への追悼文として執筆されたもので、久作の幼年時代の体験などが語られています。「父・杉山茂丸」 も追悼文と同日に書かれたようですが、茂丸についてはほとんど言及せず、全面的に松岡洋右のことが語られていて、松岡が追悼する茂丸といった趣きなのですが、それにしてもと思うぐらい茂丸に関して極わずかにしか語られていません。

玄洋社や、頭山満についても、特に目新しい記述はないように思いました。著名な作家が、有名な父を語るということはやはり難しいようです。

【目 次】
「近世怪人伝」
・ 玄洋社からどんな人物が出たか
・ 父杉山茂丸を語る
・ 呑仙士
・ ビール会社征伐
・ 日韓合併思ひ出話
「父・杉山茂丸」
・ 父・杉山茂丸
・ 頭山満先生
・ 喜多文子
______________

【BOOKデータベース】頭山満、父杉山茂丸、奈良原到、篠崎仁三郎、内田良平、喜多文子…久作文学に深い影響を与えた玄洋社・黒龍会の奇人、怪人、豪傑たちが久作の掌で生き生きと踊りだす。葦書房 (1995/02)

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by yomodalite | 2008-05-11 19:56 | 報道・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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