クラシックでわかる世界史−時代を生きた作曲家、歴史を変えた名曲/西原稔

クラシックでわかる世界史 時代を生きた作曲家、歴史を変えた名曲

西原 稔/アルテスパブリッシング




タイトルどおり、クラシック音楽を通して歴史を学べる良書。本文の下に註釈や図版もたっぷり、手軽なサイズにして豊富で濃い内容。ハードカバーでないのもいいですね。新しい出版社であるアルテスパブリッシングのサイトには今後も期待出来そうな出版企画が並んでいます。

ただ、著書詳細に、装幀者の名前を入れるのは非常にめずらしいことですが、冴えないデザインが多くて残念(音楽系ってホントにデザインがわからない人が多い)。今後ぜひ改善して欲しいですね。

【目 次】
第1章 宗教改革と宗教戦争の時代[1550-1650]
──バロック時代前期の音楽と社会
第2章 花開く宮廷文化と絶対王政[1650-1730]
──バロック時代後期の音楽と社会
第3章 バッハの作品に隠された世界史
第4章 揺らぐ宮廷支配[1730-1790]
──前古典派・古典派の音楽と社会
第5章 モーツァルトの作品に隠された世界史
第6章 フランス革命からヴィーン体制へ[1790-1830]
──初期ロマン派の時代の国際関係
第7章 ベートーヴェンの作品に隠された世界史
第8章 1830年七月革命と音楽
──新ロマン主義の音楽と社会
第9章 ヴィーン体制の終焉
──1848年三月革命と音楽
第10章 ユダヤ人都市ベルリン
──プロイセンの移民政策と音楽
第11章 ヨーロッパ再編の時代[1850-1890]
──帝国主義の時代の音楽
第12章 黄昏ゆくヨーロッパ[1890-1914]
第13章 第一次世界大戦と音楽[1914-1920]
──ヨーロッパ近代の終焉

(前文略)本書が対象としている時代は一五五〇年から一九二〇年までである。すなわちプロテスタント・ルター派の登場によって、ヨーロッパ大陸に宗教と国家の新しい枠組の基盤があたえられた一六世紀中頃から、第一次世界大戦終結によって、一九世紀近代が終焉をむかえた時期までということになる。一般的な音楽史書によくある中世やルネサンスから現代までの通史ではなく、あえてこの時代枠に限定したのは、ヨーロッパ近代が形成され、そしてその価値観が解体するまでのひとつの大きな流れのなかで、音楽とヨーロッパの歴史をとらえるためである。また、時代区分は音楽史のそれを土台にして、そこに世界史のできごとを重ねあわせている。(以上、本書「はじめに」より)
___________

【出版社からの内容紹介】ルターの宗教改革から第一次世界大戦終結まで。激動のヨーロッパを生き抜いた作曲家たちは
時代の真実を音楽に刻み込んでいった──

名曲が生まれるとき、歴史は動く。
ヴィヴァルディは皇帝に協奏曲と〈機密情報〉を提供した?
ベートーヴェンのパトロン遍歴と国際政治力学の関係は?
ロッシーニは独立義勇軍からケチ呼ばわりされてイタリアを捨てた?
宗教改革から第一次世界大戦まで、音楽史でいえばバロック前期から後期ロマン派までの時代の音楽を、各時代における政治力学、王侯貴族間の人間関係、国家の経済状況、革命や戦争などの大事件といった外的要因からみることによって、
現代に残された数々の名曲に秘められた真実の歴史を読み解く。
アルテスパブリッシング (2007/10/24)

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by yomodalite | 2008-03-28 22:42 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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