2008年 01月 16日
岡本太郎の見た日本/赤坂憲雄 |
【岡本太郎の著作】
沖縄文化論—忘れられた日本 (中公文庫)/岡本 太郎(1996/6)
芸術は爆発だ!—岡本太郎痛快語録 (小学館文庫)/岡本敏子(1999/10)
日本の伝統 (知恵の森文庫)/岡本太郎 (2005/5/10)
青春ピカソ (新潮文庫)/岡本太郎 (2000/6)
美の呪力 (新潮文庫)/岡本太郎 (2004/2)
芸術と青春 (知恵の森文庫)/岡本太郎 (2002/10)
人間は瞬間瞬間に、いのちを捨てるために生きている/岡本太郎 (2007/11)
迷宮の人生/岡本 太郎 (2004/2)
岡本太郎の東北/岡本太郎、飯沢耕太郎、 岡本敏子 (2002/6)
日本人は爆発しなければならない—日本列島文化論/岡本太郎、泉 靖一 (2000/7)
歓喜 (Art & words)/岡本太郎、岡本敏子 (1997/9)
眼 美しく怒れ/岡本太郎 岡本敏子 (2004/7)
アラーキーのTARO愛—岡本太郎への旅/岡本太郎、荒木経惟(1999/10)
岡本太郎の遊ぶ心 (The New Fifties)/岡本敏子(2005/3)
太郎に訊け!—岡本太郎流爆発人生相談/岡本太郎(2001/5)
岡本太郎が撮った「日本」/岡本敏子、山下裕二 (2001/4)
太郎さんとカラス/岡本敏子 (2004/2)
岡本太郎—岡本敏子が語るはじめての太郎伝記/岡本敏子 篠藤ゆり (2006/7)
【岡本太郎の主要作品】
「敗残の嘆き」(1924年)現存する岡本の最古の作品。
「傷ましき腕」(1936年)
「重工業」(1949年)
「森の掟」(1950年)
「燃える人」(1955年)
「午後の日」(1967年)東京都立多磨霊園にある岡本太郎の墓碑にもなっている。
「明日の神話」(1968年)長い間行方不明だったが2003年に発見され、愛媛県東温市にて修復作業完了。2006年7月7日汐留日テレプラザにて初公開。
「若い太陽の塔」(1969年)愛知県犬山市の日本モンキーパーク内に現存する。
「太陽の塔」(1970年)
「こどもの樹」(1985年)こどもの城のシンボルモニュメント
「平和を呼ぶ像」(1988年)10月に船橋市の平和都市宣言記念シンボル像として建立。
「未来を拓く塔」(1988年)ぎふ中部未来博のシンボルとして建立。跡地の岐阜メモリアルセンター内に現存する。
「母の塔(原作)」
「坐る事を拒否する椅子」
「歓び」(川崎市内の小学校にある作品『赤いリボンの少女』などと呼ばれていたことも)
近鉄バファローズ“猛牛マーク”
_________________________
【目 次】
第1章 前史 パリのおもかげ
第2章 身をやつした民族学者
第3章 獣の匂い、または東北的な
第4章 沖縄、ひとつの恋のように
第5章 臍の緒として、韓国へ
第6章 世界とはなにか
「芸術は爆発だ!」と叫ぶ奇妙な顔つきに、どうしても知性を感じることができなかった。そんな著者が故人の養女に乗せられ、彼の日本文化論に触れた。法隆寺を古代中国の遺産と言い切り、日本の文化史や美術史を西欧の価値観で作り上げた「影」と斬(き)って捨てる驚くべき率直さ。何ものにもとらわれず日本文化の本質を見抜こうとする動物的なまなざし。「東北学」という視座から日本を問い直す試みを続けている民俗学者は、思想家岡本太郎に惚(ほ)れた。
1951年の縄文土器発見。太郎はそこに、狩猟民族の動物的な美意識を見た。大陸から伝わった稲作文化や仏教などによって覆い隠されてしまう前の本来の日本文化を見た。
東北や沖縄への旅を通して、日本の特殊性を追求し続けた太郎だが、民族主義的な発想は一切ない。日本とは何かを知ろうとする本能があるだけ。太郎自身が狩猟民族なのだ。グローバル化で世界が急速に均質化する中、同じ危機感を共有する著者からの〈恋文〉は16日、ドゥマゴ文学賞に決まった。2007年8月22日読売新聞 (岩波書店2007/06)
第1章 前史 パリのおもかげ
第2章 身をやつした民族学者
第3章 獣の匂い、または東北的な
第4章 沖縄、ひとつの恋のように
第5章 臍の緒として、韓国へ
第6章 世界とはなにか
「芸術は爆発だ!」と叫ぶ奇妙な顔つきに、どうしても知性を感じることができなかった。そんな著者が故人の養女に乗せられ、彼の日本文化論に触れた。法隆寺を古代中国の遺産と言い切り、日本の文化史や美術史を西欧の価値観で作り上げた「影」と斬(き)って捨てる驚くべき率直さ。何ものにもとらわれず日本文化の本質を見抜こうとする動物的なまなざし。「東北学」という視座から日本を問い直す試みを続けている民俗学者は、思想家岡本太郎に惚(ほ)れた。
1951年の縄文土器発見。太郎はそこに、狩猟民族の動物的な美意識を見た。大陸から伝わった稲作文化や仏教などによって覆い隠されてしまう前の本来の日本文化を見た。
東北や沖縄への旅を通して、日本の特殊性を追求し続けた太郎だが、民族主義的な発想は一切ない。日本とは何かを知ろうとする本能があるだけ。太郎自身が狩猟民族なのだ。グローバル化で世界が急速に均質化する中、同じ危機感を共有する著者からの〈恋文〉は16日、ドゥマゴ文学賞に決まった。2007年8月22日読売新聞 (岩波書店2007/06)
by yomodalite
| 2008-01-16 11:52
| 報道・ノンフィクション
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