東京番外地/森達也

本書は2005年7月〜2006年9月号まで「波」に連載していたものに訂正・加筆したもの。

森達也氏の著作は、これまでに、「A」「A2」「放送禁止歌」「職業欄はエスパー」「下山事件」「ドキュメンタリーは嘘をつく」などを読んできましたが、これは残念な内容でした。場所の選定が在り来たりで、手垢がついているようなところばかりなのに、その感想も、

(P157)_戦時にいける指導者を極悪人として縦断して戦後処理の一環にすることについて、基本的に僕はなじめない。戦争は一部の邪な指導者によって国民が騙されたから起きるのではなく、その国の民意や世相も含めての全体の構造によって起きると考えられるからだ_

(P165)_日本政府は、軍人の遺族らに年金を支給しながら、民間人犠牲者に対しては、「雇用関係がない」ことを理由に補償の対象外としてきた_

など、、、、、。

本著での森氏は、右を見ても左を見ても「良心」ばかり、ぜんぜん「極私的」ではないです。
__________

第一弾/要塞へと変貌する「終末の小部屋」ー葛飾区小菅一丁目(東京拘置所)
第二弾/「眠らない街」は時代の波にたゆたうー新宿区歌舞伎町一丁目
第三弾/異国で繰り返される「静謐な祈り」ー渋谷区大山町一番地(東京ジャーミー)
第四弾/「縁のない骸」が永劫の記憶を発するー台東区浅草二丁目(身元不明相談所)
第五弾/彼らとを隔てる「存在しない一線」ー世田谷区上北沢二丁目(東京都立松沢病院)
第六弾/「微笑む家族」が暮らす115万㎡の森ー千代田区千代田一丁目(皇居)
第七弾/隣人の劣情をも断じる「大真面目な舞台」ー千代田区霞ヶ関一丁目(東京地裁)
第八弾/「荒くれたち」は明日も路上でまどろむー台東区清川二丁目(山谷)
第九弾/「世界一の鉄塔」が威容の元に放つものー港区芝公園四丁目(東京タワー)
第十弾/十万人の呻きは「六十一年目」に何を伝えたー墨田区横網二丁目(東京都慰霊堂)
第十一弾/桜花舞い「生けるもの」の宴は続くー台東区上野公園九番地(上野公園)
第十二弾/高層ビルに取り囲まれる「広大な市場」ー港区港南二丁目(東京都中央卸売市場食肉市場【芝浦屠場】)
第十三弾/夢想と時とが交錯する「普遍の聖地」ー文京区後楽一丁目(後楽園ホール)
第十四弾/「異邦人たち」は集い関わり散ってゆくー港区港南五丁目(東京入国管理局)
第十五弾/私たちは生きていく、「夥しい死」の先をー府中市多磨町四丁目(多摩霊園)
______________

【BOOKデータベース】要塞へと変貌する東京拘置所、静謐な祈りが満ちるイスラム寺院、再開発の喧騒に埋もれる食肉市場、61年目を迎えた戦禍の慰霊碑…。第一線の映像作家が辿る、都会の境界。不夜城のネオンにふらつき、ドヤ街の路上で酒を呑み、炎天の雑踏に漂い、そして隣人たちの息吹を感じる。現代の15の情景を活写した極私的ドキュメント。(2006年11月発行)





[PR]
トラックバックURL : https://nikkidoku.exblog.jp/tb/5610029
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by yomodalite | 2007-03-15 14:39 | 報道・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite