テレビは日本人を「バカ」にしたか? 大宅壮一と「一億総白痴化」の時代/北村充史

テレビは日本人を「バカ」にしたか?―大宅壮一と「一億総白痴化」の時代 (平凡社新書)

北村 充史/平凡社



どうしてこの本を読もうと思ったのか確かな記憶がありませんが、読んだことを100%忘れても大丈夫な内容。

著者は、TV草創期の傑作ドラマにディレクターやプロデューサーとして関わってきた方ですが、テレビの成功とともに歩んできた人間が現場引退後、何年もお金だけもらって威張っていたら、こうなるんだろうなぁという感じのゆる〜い内容。

大宅壮一氏の名言を、今「読み直す」という「意味」が、まったく感じられません。

下記は本著の締めのお言葉。

「娯楽からはじまったテレビは、いまデジタル放送時代を迎えようとしている。機械部分がブラックボックス化したとは言え、テレビの速報性と映像の品質は格段の進歩をとげた。ソフトウェアのほう、つまり「番組と報道」の故障部分をいち早く発見し、修理する能力さえあれば、テレビはこれからも情報化社会のトップランナーであり続けるだろう」 

ブラックボックス、ソフトウェアなど、07年新書としてあまりにも痛々しいです。あとがきには、放送の仕事をしている若い方々に読んでもらいたいと書かれていますが、現在TVの制作現場で苦労している若者に、そんな暇も、お金もないのは、老害のせいではないでしょうか。

【目次】プロローグ テレビは恐竜の卵か/第1章 テレビの時代は娯楽からはじまった/第2章 「電気紙芝居」と呼ばれて/第3章 「マス・コミの白痴化」から「一億白痴化」まで/第4章 「総」の字は誰が入れたのか/第5章 歌う郵政大臣/第6章 私をアホにしないで/エピローグ そして誰もいなくなるのか
__________

【BOOKデータベース】昭和三十一年秋、神宮球場の早慶戦でそれは起こった。早稲田の応援席に現れた男が、突然慶応の応援を行い、すばやく姿を消した、という珍事である。その夜、事件は日本テレビの人気番組『何でもやりまショー』の企画だったことが発覚、事態は一気に“白痴”番組論争に結びついていく…。大宅壮一希代の名言「一億総白痴化」。テレビは本当に、日本人を「バカ」にしたのか。

【著者情報】北村充史(キタムラミツフミ) /1939年奈良市生まれ。京都大学法学部卒業。著述家。NHKドラマ部ディレクター、チーフプロデューサー、総合企画室主幹、WOWOWゼネラルプロデューサーなどを歴任。NHKではドラマ『けったいな人びと』、大河ドラマ『風と雲と虹と』、NHK特集『日本の戦後』、銀河テレビ小説『思い出トランプ』、ドラマスペシャル『父の詫び状』などの制作に携わる。脚本にドラマ『子どもの隣り』(NHK)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


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by yomodalite | 2007-04-23 10:41 | 報道・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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