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和訳 Stranger in Moscow (2019.6.25)

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これは1993年、ツアーでモスクワに滞在していたときに書かれた曲ですが、この年にあったことについて知らないファンはいないでしょう。没後十年という節目を狙ったかのように、それはまたもや繰り返され(On and on and on it came)・・・


でも、この曲で描かれたのは、マイケル自身の哀しみだけでなく、多くの「見捨てられた人」たちのこと。


そして、それを思ったとき、彼自身の心の中の止まない雨は、これほど美しい曲へと形を変え、怒りを洗い流すものになったのではないでしょうか。


この曲の和訳で、一番長く時間をかけたのは、アウトロの “Lord・・・”(*)


・Lord have mercy

 主よ、我をあわれみたまえ

・Lord, I'm the same(Oh, not the same)

 主よ、私は(今も)同じです

・Lord, I must say

 主よ、私は言わなければなりません。


マイケルの発音はネイティブでもわからないことが多く、ネット上でも上記のような異なる歌詞があります。私が調べた印象では、英語圏では上記の2つが多く、日本では、Lord, I must say が支持されている?


そこで、マイケルと同年代で、永年のファンというだけでなく、彼の作品についての本の著者で、学術的なサイト「Dancing with the elephant」のオーナーである、ウィラにも聞いてみたところ、今ひどい罪によって疑われているけど、自分は何も変わっていない、という意味で、 “Lord, I'm the same” だと思って聴いていた。でも、質問をきっかけに再度聴いてみたら、最後に "m"の音がないので、Lord, I must say が正しいと思う、と。


想像ですが、これは日本のファンの方が歌詞をよく読むからなのかもしれませんね。曲の最後のロシア語まで、訳して読んでいるのは海外ファンの方が多く、英米のファンは当時の激しい疑惑報道により晒されていた・・。


何度も主語が移り変わり、第3バースで、これまでとは違ったことを言い出す・・というのは、マイケルの歌詞ではよくあることなので、この “Lord, I must say” のことも大分考えたんですが、


ここは、マイケルの個人体験に合わせた深読みよりは、最後のロシア語の尋問に対して、そして、日本の隠れキリシタンの「踏み絵」にも似た・・ひとりの人間と、国、そして神(信仰)の間にある普遍的な悩み、にとどめようかと。


色々と想像させながら、最後まで謎を解かない、というのは、この不世出の天才の特徴で、それは地上から居なくなって何年経っても、彼が圧倒的に存在し続けている理由のひとつだと思います。


そして、マイケルに降り注いだ雨は、私たちの心の雨となり、決して降り止むことなく強い哀しみをもたらすけれど、その美しさが永遠であることも・・。






Stranger in Moscow

by Michael Jackson


[Verse 1]

I was wandering in the rain

Mask of life, feeling insane

Swift and sudden fall from grace

Sunny days seem far away

Kremlin’s shadow belittling me

Stalin’s tomb won’t let me be

On and on and on it came

Wish the rain would just let me be


仮面の人生に、狂気を感じながら

僕は雨の中を彷徨っていた

神の恵みから一転、奈落の底に突き落とされ

輝かしい日々は遠く彼方へ

クレムリンの影は僕を蔑み

スターリンの墓は僕を縛る

延々と降りそそぐ雨が

僕を自由にしてくれたら・・


[Chorus]

How does it feel

(How does it feel)

How does it feel

How does it feel

When you’re alone

And you’re cold inside


どんな

どんな気持ちになる?

どんなふうに

どんなふうに感じるかな

君がもしひとりぼっちで

身も心も冷え切ってしまったら


[Verse 2]

Here abandoned in my fame

Armageddon of the brain

KGB was dogging me

Take my name and just let me be

Then a begger boy called my name

Happy days will drown the pain

On and on and on it came

And again, and again, and again

Take my name and just let me be


僕の名声はここでは打ち捨てられた

頭の中ではハルマゲドンが始まり

KGBにも付きまとわれてる

名前なんかいらないから、僕を放っておいて

それでも、物乞いの少年が僕の名を呼ぶ

幸せな日々が続くなら、痛みも和らぐのに

雨はいつまでも止むことなく

何度も何度も降りかかる

名前なんかいらないから、僕を放っておいて


[Chorus]

How does it feel

(How does it feel)

How does it feel

How does it feel

How does it feel

How does it feel

(How does it feel now)

How does it feel

How does it feel

When you’re alone

And you’re cold inside

How does it feel

(How does it feel)

How does it feel

How does it feel

How does it feel

How does it feel

(How does it feel now)

How does it feel

How does it feel

When you’re alone

And you’re cold inside


どんな

どんな気持ちになる?

どんなふうに

どんなふうに感じるかな

君がもしひとりぼっちで

身も心も冷え切ってしまったら


[Outro]


Like a stranger in Moscow

Lord, I must say(*)

Like a stranger in Moscow

Lord, I must say

We’re talking danger

We’re talking danger, baby

Like a stranger in Moscow

We’re talking danger

We’re talking danger, baby

Like a stranger in Moscow

I’m living lonely

I’m living lonely, baby

A stranger in Moscow


まるで、モスクワにいる異邦人のように

(主よ、私は言わなくてはならない)

まるで、モスクワにいる異邦人だね

(主よ、言わなかったら私は・・)

ぼくらは危ないことを話している

危険なことを話してるんだ、ベイビー

まるで、モスクワにいる異邦人みたい

まるで、モスクワにいる異邦人みたい

ぼくらは危ないことを話している

危険なことを話してるんだ、ベイビー

僕は孤独に生きている

孤独なんだよ、ベイビー

まるで、モスクワにいる異邦人のように


[spoken outro in Russian]

KGB Interrigator - Russian to English Translation :

"Why have you come from the West? Confess! To steal the great achievments of the people the accomplishments of the workers....


(KGBの尋問:ロシア語からの英語翻訳)

「なぜ西側からやってきたんだ?

正直に言え!

人民の偉大な業績と

労働者の成果を盗みに来たんだろう?」


(訳:yomodalite)


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by yomodalite | 2019-06-25 14:50 | ☆マイケルの言葉 | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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