人気ブログランキング |

マン・イン・ザ・ミラー「僕」はマイケル・ジャクソンに殺された

f0134963_15263558.jpg


これまでも直木賞作家を含む何人かの方々が、マイケルをテーマにした小説を書き、その度に驚いたり、なにか不思議な気持ちになったりしたけど、HOME MADE 家族のラッパーKUROこと、サミュエル・サトシ氏の自身初となる小説が、マイケルに関連していて、しかも死後9年も経ってから発表されるだなんて・・・

ネット公開されていたその小説の冒頭を少しだけ読んでみると、それは、マイケルのインパーソネーターをテーマにしていて・・それでまたもや驚き、そのテーマの選び方に納得するも、なんとなくすぐに読む気にはなれなかった。

モデルとなっているブルーツリー氏は、MJが絶賛し、永年のMJファンにも高い評価を得ている素晴らしいパフォーマーだとは知っていたものの、私はまだ見たことがなかったし、そもそも、私はマイケルのライブにも行ったことがないし、もし彼が今生き返ったとしても、やっぱり行かないかもしれない、と思ってしまうぐらいの私には、やっぱり早すぎるような気がしたから。

それに、高いレベルにあるインパーソネーターの方が日常をどう過ごされているかを想像することもしんどいし、それを、見たいとか、見たくないといったようなことを口にするのさえ躊躇ってしまう・・・

そんないくつかの複雑な想いが重なって、この小説をネット公開のリアルタイムでは読めなかったのだけど、今、母(という名の鬼 or ドタキャン女王w)が住んでいる、私にはあまり思い出のない場所に行くために早朝から3時間半ほど電車に揺られ、到着後、手術検査のために何時間も病院で待たされたりしている間、Kindleでこれを読めたのは、とても良いタイミングだった。

主人公のインパーソネーター、尾藤一斗の性格も人生は、私とはまったく違うし、マイケルと似ているとも思わなかったけど、彼の物語に没頭することができて、母や医者の言葉だけで頭がいっぱいにならずに済んだし、

マイケルで人生が変わったと思っているファンなら、彼に出会う前の自分が死んだときを覚えていると思うけど、それをもっとも過酷に、ずっーーと自分を殺し続けなければならなかった、一斗の人生に、マイケルとはまた別の強い思いを抱かずにはいられないと思う。

現在のところ、まだネット連載で全文読めるけど、ブルーツリー氏のパフォーマンスを見たことがない、そして今後も見れないと思っている人は、木戸銭代わりに買って読むといいんじゃないかな。


《ブルーツリー公式サイトでの紹介》


Commented by kei-wa at 2019-05-27 23:16 x
この本、実は発売翌日に買って一気に読みました。
わたしはこの本のことを全く知らず、滅多に行かない本屋に行かねばならない用事ができてたまたま行って、レジ前の新刊コーナーに目をやったらマイケルの名前があってびっくり。内容はまったくわからず買いました。もうこれは何かが私を導いたに違いない!と思って(笑)

ファン歴の浅い私にとって、主人公がどんな人物でどんな苦悩があったのか以前に、マイケルからこんなにも大きな影響を受けた人っていったい何がきっかけだったのか、そしてその後の日常はどう変化したのか、何を考えていたのか、ほかの多くのファンはどこで何をしていたのか、ファン同士の交流はどうだったのか。実際に会ったマイケルはどんなだったのかなど、何もかもが興味深いことばかりでとても楽しく読みました。
主人公のモデルになったブルーツリー氏についてもすぐに調べ、ブログの存在を知り、そちらも読みあさりました。そこにはマイケル存命中の活動と彼の心境がたくさん綴られていてとても感慨深く読みましたし、彼がツイッターをやっていることも知り、ツイッターを覗いてみたら、そこでマイケルのファンが活発に交流していることを初めて知りました。そして、他のファンの方々はどんなことを考えたり、マイケルのどんなところが好きなのか等を知って、私の世界が大きく広がりました。
本の中で人見知りの主人公が、なんの取り柄もない自分がマイケルと出会うことでたくさんの仲間と出会えたことを感謝しているというようなことを書いていましたが、私にとってはこの本が第二の大きな出会いのきっかけになりとても感謝しています。

存命中のマイケルの時代を知らない人たちにおすすめの本かもしれませんね。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by yomodalite | 2019-05-24 15:30 | ☆マイケルジャクソン書籍 | Comments(1)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite