ホイットニーの栄光を忘れないで!

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書くのが遅くなってしまいましたが、1月4日その日初日だった『ホイットニー〜オールウェイズ・ラブ・ユー』を観に行きました。

周囲の人間の証言を集めドキュメント仕立てにした映画で、晩年のホイットニーがどんな風に描かれるのか、死の真相などと言って、自分を識者だと思い込んでいるウッカリ者たちの戯言につき合わされそうな予感がプンプンして、およそお正月映画には相応しくないような気はしたものの、ダーリンが『アリー』より見たいというので、しかたなく・・。

ただ始まってみると、めちゃくちゃ歌が上手くて、スーパーモデルのようなスタイルで、みんなが好きだったあのキュートな笑顔や、誰もが知っている名曲の数々が次々にスクリーンに蘇って…

デビューから人気が爆発し、女性歌手として初めてビルボードで初登場1位を記録し、ビートルズの6曲連続を超える、7曲連続で全米シングルチャート1位の記録を打ち立て、

1991年のスーパーボウルでは、史上最高の国歌斉唱と絶賛され、初主演映画の『ボディガード』は世界的に大ヒット、サウンドトラックはグラミー賞最優秀アルバム賞を受賞し、「オールウェイズ・ラヴ・ユー」は全米シングルチャートで14週連続No.1を記録するほどの大ヒット曲に。

1998年には7年ぶりとなる『マイ・ラブ・イズ・ユア・ラブ』をリリースして再び歌手活動を本格化。しかし、2000年、ハワイの空港で大麻所持で拘束され・・・

マイケルとの知られざる関係・・といった広告を見た人もいるかもしれませんが(ジャーメインとの写真が写ったり、ジャネットや、ジャッキー兄の不倫相手としても有名なポーラ・アブドゥルに言及する場面も)、同時代に世界的な活躍をしたふたりには、その反動とも言える大きなプレッシャーと苦しみがあり、マイケルの30周年コンサートに出演したホイットニーは、その極度に痩せた姿でメディアから嘲笑の対象となってしまう。

かつては素晴らしいコメディアンを輩出していた、サタデーナイトライブなどのコメディ番組が、有名人に対してこれほどまでに酷い嘲笑をするようになったのはいつ頃からだろう・・・そんな落胆と憤りを感じながら、マイケルが三バカ大将(Three Stooges)のカーリーの本に書いた序文を思い出したり。

偉大なコメディアンは、微笑みの下に涙を隠し、人々を満足させるために身を削るもの。

それは芸能人としての義務であり、マイケル自身の矜持でもあったわけだけど、今は有名人や政治家は、どんなに叩いても良くて、フェイクニュースの中にしかネタを見つけられないコメディアンばかり・・。

そして、そんなコメディアンよりももっとタチが悪いのが、フェイクニュースを真実と捉え(!)、分析しw、原因だのw、真実だのwとのたまう心理学者といった面々。彼らは何の苦労も痛みもなく、至るところで「虐待」を発見しては、苦しんでいる人々の外側に「原因」と「敵」を作り出し・・・。

そういった晩年のホイットニーの壮絶な苦しみの原因を、とある人物の罪だと告発する手法にも疑問をもちましたが、

光と影は同じところにあるもの。影ばかりに目を向けないで、今は安らかに眠る歌姫の栄光を懐かしく思い出すきっかけになってほしい。と願わずにはいられませんでした。



Commented by kei-wa at 2019-01-13 23:59 x
うわわわわわ!私ったら新年早々、書いたコメントを消してから白紙投稿するというおバカなことをやらかしてしまったようで大変申し訳ありません!どうりで返信もこなかったわけですね、今気がつきました(^_^;)

私は同じ日にアリーを観に行ったのですが、個人的にはなんとなく違った。という印象を持ったので、こっちにすればよかった!と思ったのですがこっちではこの映画は公開されてないみたいで残念(>_<)

しかし、アメリカも今の日本も有名人にはどんな失礼なことも言っていいし、個人情報保護も基本的人権も保証されていないのか?と思わずにはいられませんね。
30周年のホイットニーの姿も改めて見て辛くなってしまいました。

>光と影は同じところにある。
これはマイケルを知ってからつくづく思うようになりました。
光のあるところに必ず影は存在してその光が強ければ強いほど影も濃くなる。
嫉妬や憎しみといった形で現れる影に人がどう対処するのかということに掛かっているのではないかとよく考えます。
Commented by yomodalite at 2019-01-14 23:22
>書いたコメントを消してから白紙投稿・・・

ああ、そうだったんですね。返信しようと思ったら、なぜか中身だけ消えてて・・どうしようかなぁと思ってたところでした。

アリーがなかなか見られない理由は、レディ・ガガの大統領選挙での行動で、彼女のことをそれまでのように好きではいられなくなってしまって・・・(https://nikkidoku.exblog.jp/26791888/)「Love trumps hate.」で冷え切った心がなかなか元に戻らないの。最近のR・ケリーへの対応をみても、彼女はあの裁判の頃なら、絶対にマイケルを庇いはしなかったと思うし(マドンナや他のアーティストもそうだけど)・・。

それと、私はこのブログをリアル知り合いには絶対に教えないっていうスタンスでやってきたんだけど、その一番の理由は、

いつか自分が楽になれることがあったら、その経緯を今苦しんでいる人に教えてあげたい。そのためには、自分が苦しんできたことを説明しなくてはならないということがあったからなんだけど・・

でも、未だに出来てないの。今の自分が、あのときの自分に言ってあげられる言葉も、それぞれまったく違う苦しみを抱いている人に、伝えるのもむずかしくて・・。

で、そんなわけでっていうのも何なんですが、リンク先のマイケルの序章、ちょっぴり修正してみました。
Commented by yomodalite at 2019-01-15 09:36
>kei-waさんへ
https://nikkidoku.exblog.jp/17041483/ に頂いたコメント2通、白紙投稿になっています。コピーが残っているようでしたら、お手数ですが再度投稿いただけますか?

もし無ければ、管理人にだけ、まだ削除前のものが残っている画面があって、そちらを保存したので、コメント欄に「非公開」設定で、メルアドを入れていただければお送りします。
Commented by kei-wa at 2019-01-15 23:22 x
あの映画を見なかったのは、ガガ様へのそんな思いがあったからだったのですね。わたしは米国の政治についてほとんど知識がないので反応すらできずにいました(^_^;)

>このブログをリアル知り合いには絶対に教えないっていう
 それわかります!
私もこちらのブログを覗いていることもマイケル関連本を読みあさっていることも旦那しか知りません。
私の大して苦労のない人生にもマイケルの人生とわずかながら共通点が感じられて、その事を語るためには匿名である必要があるからだったのですが、ずっと迷って年が明けて書く決心がつきました。黙っていられなくなったのもありますが(笑)

前回、ホイットニーのところに投稿した内容は家族の秘密なので、知り合いに読まれたら困るものだったのですが、何故か白紙で投稿されていたのを知って、なにか見えない存在に「そこまでは書いちゃダメだよ」と言われている気がして、核心の部分は伏せて改めて「マイケルの顔」のところに書いたのですが、それも白紙ってそれでもダメなんでしょうか(笑)自分のことですからほかの方に非難されても受けとめる覚悟は出来ていたのですが(笑)
こちらへ投稿する場合は一旦メモ帳に書いてからコピペしているので原本は残っていますのでもう一度投稿してみますね。

序章ですか???うわ、探さなくちゃ~~
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by yomodalite | 2019-01-10 18:18 | 映画・マンガ・TV | Comments(4)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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