『くるみ割り人形と秘密の王国』

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テーマパークも映画もイマイチ、ディズニーが苦手で、実写映画は、今年『プーと大人になった僕』を観るまで、一度も劇場に足を運んだことがなかったのだけど、

チャイコフスキーによるバレエ音楽『くるみ割り人形』は、マイケルがこれを手本に『スリラー』を創ったと言うほど、すべての曲が完璧で、文学からバレエの名作へと進化した作品。

こちらは映画の原作を読んだときのもの・・

そして、この作品を映画にするなら、やっぱりディズニーほどふさわしい制作環境はないですよね!

(今回は若干ネタばれしてるかも・・)

そんな期待どおり、とにかく宮殿もドレスも素晴らしくて、7つ星ホテルのスイーツバイキングのインスタ映えをはるかに凌駕する、ディズニーが総力を挙げたゴージャスでスイートな世界が、たったの1100円(レディースデー)で体験できて、太ることもないなんて、まさにファンタジー。

ただ、主役のクララが最近ではめずらしいぐらい正統派のディズニープリンセス顔なのに、おしゃれにも、ダンスにも興味がなく、名付け親であるドロッセルマイヤーの発明品の仕組みに興味を示すような “リケジョ” なのは、まーいいとしてw、

ドロッセルマイヤーが、モーガン・フリーマンだとわかったときのガッカリ感といったら・・・

そして、そのそのガッカリ感を裏切ることなく、賢者の雰囲気だけは漂わせるものの、何にも解決しないうえに、特に深みもない毎回おんなじ「モーガン・フリーマン」がやりそうなキャラクターに退化していて、

これで、マザー・ジンジャーが、メリル・ストリープだったらもうお腹いっぱいで吐きそうになるぐらいウンザリだったのだけど、ヘレン・ミレンだったので・・セーフw

その他、くるみ割り人形役や、クララのパパ役、そしてバレエシーンでもっとも期待していたセルゲイ・ポルーニンも含め、この映画では男性が控えめで、

クララ以外では、マザー・ジンジャーと、お菓子の国の統治者シュガー・プラムを演じたキーラ・ナイトレイなど、主に女性が目立つ仕上がりで、今最も注目の黒人バレリーナ、ミスティ・コープランドも存在感を放っていました。

でも、とりたてて悪人といえるような人物がいないことも、世界を救うなんてことより、自分の心を大切にして、自分の人生を作っていくことなど、どんな少女にとっても大事な価値観をテーマにしている点は素晴らしいのだけど、

登場人物がお互いに戦う理由も、彼らとクララを繋いでいる母や、ドロッセルマイヤーについても描かれ方が弱すぎるせいか、少女の(探究すべき内面への)冒険もイマイチなものになってしまっていて・・

チャイコフスキーの音楽ももうひとつ生かされてなかったところが

ちょっと残念だったかな。




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by yomodalite | 2018-12-14 00:49 | 映画・マンガ・TV | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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