和訳 “She Drives Me Wild”

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なんだか訳詞ばっかりしている気もするんですが、今回はようやくマイケルに戻って、アルバム『Dangerous』から、She Drives Me Wild を。


車のエンジンやクラクションといった、様々な街のノイズがサウンドになっているこの曲では、Aqil Davidsonによるラップも街を表現する音であり、マイケルの声もそこに溶け込みリズムと化していて、私的な思い出でもなく、なにかを伝えたいわけでもなく、というのはマイケルの歌詞にはめずらしくないことですが、この曲は特にそんな感じ。


訳は色々なパターンが考えられる部分が多くて悩ましいのですが、もっとも苦労したのは、CDに記載された歌詞と実際に歌っているものが異なっていて、ネットで探せる歌詞にもいくつか種類があり、最終的に英詞に関しては、あちこちからツギハギしています。


ラップ部分は特に種類が多く、大きく分けると、Timberland boots(ティンバーランドのブーツ)が出てくるものと、temple(寺院)になっているものがあります。


私訳では、Timberland ヴァージョンを押しますが、templeヴァージョンも一応下の方に載せました。




She Drives Me Wild

by Michael Jackson and Teddy Riley


She's got the look

She so fine

And you know damn well

The girl will be mine


彼女は抜群のルックスで

すごくイケてる

わかってると思うけど

あの子はいずれ僕のものになるよ


She's got the breaks

She's the scene

And you know damn well

She gives it to me uh-huh


彼女はなにか持っていて

その場を支配することができる

知ってのとおり

彼女は僕のことも誘ってきた


Black jeans and a turtleneck sweater

I know the girl is fakin’

Cause I’ve seen her look better


ブラックジーンズにタートルネックのセーター

そういう女の子は

真面目そうに見せているだけ


She's got position

She's the statistical fact

Got it ready for the willing

Got it kickin' in the back


彼女はキャラを心得てる

人々のパターンを知ってるのさ

周到に準備しておびき寄せ

いきなり相手をモノにする


She's got the look

wanna look better

She's got the look

She drives me wild


彼女は飛びっきりの美貌に

さらに磨きをかけている

彼女の抜群のルックスは

僕の野生を呼び覚ます


She's got the look

Wanting no break time

She's got the look

She drives me wild


彼女は飛びっきりの美貌で

一瞬の隙も与えない

彼女は抜群のルックスで

僕の本能を目覚めさせる


Come to the place

Shock to see

And you damn well

You know what I mean

hot in the face

1 2 3

Like a pleasure trip

Like you’ve never seen uh-huh


ここに来れば

衝撃を受けるだろう

そしたら、君だって

僕が言ってる意味がよくわかるはず

あのエロい顔を見たら

すぐに

快楽への旅って感じ

君が見たことないような、ね


Satin lace and a paisley cut top

The girl is wasting over

And she knows she look hot

She’s got this position


サテンのレースや、ペイズリー柄のトップスを着ている子

あの子は時間をもてあまし

自分が魅力的に見えることを知ってる

彼女は自分のキャラを心得てるんだ


She got what it takes

She got mojo in her pocket

She got it ready

Just in case


彼女はリスクもわかってて

ポケットに魔法のお守りを持ってる

常に準備してあるのさ

もしも、のときのためにね


Rap by Aqil Davidson (*1)

Please no, kick back

I can't take it

You're driving me wild

I might not make it

You got me looking like buckwheat(*2)

Oh, hair pulled

Every which way but neat

Far from Medusa

But you look so deadly

Your walk is soft

Still I hear the medley

Uh, shiver my Timberland boots,(*3)

cramped my style

She drives me wild


お願いだから、引っ込めてくれ

俺はそんなの受け入れられない

君は俺の本能を操ろうとするけど

俺には無理だから

君には、モジャモジャに見えるこの髪型だって、

どんなにまっすぐに引っ張ったことか

メドゥーサとはかけ離れているけど

君は心臓が止まりそうになるほど魅力的

君がエレガントに歩くと

次々に音楽が聴こえてきて

ティンバーランドのブーツじゃ恐れ多くて、

俺のスタイルが卑屈に思えてくる

彼女が俺の本能を呼び覚ましたんだ


She's got the look...

(She's got the look)


彼女は美貌の持ち主・・・


She's got the look

I wanna know better

She's got the look

And she's drivin' me wild


彼女は飛びっきりの美貌に

さらに磨きをかけて

僕の本能を目覚めさせる・・・


She's got the look

(She's got the look)

She's got the look

(She's got the look)


She's got the look

She's got the look

And she's drivin' me wild


She's got the look

I wanna know better

She's got the look

And she's drivin' me wild


(訳:yomodalite)

※和訳の気になる点はいつでも遠慮なくご指摘ください。


(*1)Aqil Davidson / ボビー・ブラウンや、ヘヴィ・D、ノトーリアスB.I.Gなどとも共演した黒人ラッパー。このラップは複数の歌詞が存在するのですが、下記は上記とは異なる例。


Please, no I can't take it.

She's drivin' me wild.

My life won't make it.

You got me looking like buckwheat.

Ooh

Hair blows every which way but me

Far from a distance your looks are deadly.

Walks and talks till I hear the medley.

Oh it's like a temple that does cramp my style,

She drives me wild.

頼むよ、そんな誘いに乗るわけにはいかないんだ

彼女は、の本能を操ってくるけど

は自分の人生をそんな風にしたくないんだ

君には “buckwheat” みたいに見えるだろうけど

どうやったって俺の髪はまとまらない

君は遠くから見ても死にそうになるぐらい魅力的で

歩きながら話していると、まるでメドレーを聞いてるみたい

それはまるで寺院にいるようにを束縛する

彼女が俺の本能を呼び覚ましたんだ


(*2)buckwheat / 1920~1944年に大ヒットした映画シリーズ「Our Gang」(邦題「ちびっこギャング」)の登場人物、Billie "Buckwheat" Thomas のような、モジャモジャで爆発したようなアフロヘアのこと(垢抜けない黒人のステレオタイプに用いられる)で、 “蕎麦” のことではないと思います。


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(*3)Timberland boots / ティンバーランドは、日本ではアウトドアやハイキングが好きな人のブランドというイメージですが、1973年に開発された完全防水のレザーブーツは、そのブランド名(Timberland)が、後に会社名になるほど有名になり、アメリカではヒップホップ系の必須アイテムとして大人気でした。


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Commented by ephemeral at 2018-03-19 22:10 x
まだ最初のほうしか読んでませんが
こんな言い方失礼だけど
別人のように訳文が冴えてますね
さすが熱心なファンだけのことは
ありますね 感心しました
でも読んだのはまだ最初のほうだけなので最後まで読んだら意見変えるかも 笑
Commented by ephemeral at 2018-03-20 02:36 x
最後まで読みましたが印象は変わりません。訳語は冴えてると思います。誤訳はあるのかもしれません…でもわたしには指摘する能力もないしまたそういう気分にもなりません。

わたしはMJのファンとはとても言えませんがよく聴いていた曲があって それは Human Nature です。( 最近 マイルスデイビスがカバーしてるのを聴きましたが ) 自分でも訳してみようかなと思いましたが結局やめましたね…

例えば これ

If this town
Is just an apple
Then let me take a bite

この let の部分 どう訳しますか?
Commented by yomodalite at 2018-03-20 16:08
>さすが熱心なファンだけのことは・・・

マイケルの場合は他とは比較にならないぐらい時間をかけてますw

>よく聴いていた・・・ Human Nature です。

マイケルが作詞した曲に関しては全曲を目標にしてますが、Human Natureの作詞は、ジョン・ベティスなので・・・

>この let の部分 どう訳しますか?

この曲に関しては、下記の訳がイイと思います。

https://blogs.yahoo.co.jp/cyerry0405/16457543.html
Commented by ephemeral at 2018-03-20 17:48 x

確かにいい訳ですね。曲の背景を知っていると訳文も正確になりますね。Japan の David Sylvian の Brilliant Trees を訳したのですが曲の背景も何も知らずにやったので謎のような感じが…
統一したストーリーで訳してはあるのですが正しいのかどうか…背景を知れば多少わかるのでしょうが…
でも曲の背景を知ってから訳すという気にはなりません。何も知らないで訳すのが楽しい。

でもこの方のブログにはコメントたくさんあって いいなぁ。笑
Commented by ephemeral at 2018-03-21 21:18 x
プリテンダーズの Kid をざっと訳したのですが わたしの解釈を全く変えてしまうような事実を英語のサイトのコメントで知りました。わたしはあれは思春期の子供と母親の関係として一般的に解釈したのですが 実はもっと特殊な関係で つまり あの母親は体を売ってお金を稼いでいて それを子供に知られてしまった そういう内容であると クリッシー自身がそう言っているとのコメントなのですが…

yomodalite さんはご存知でしたか?
あのままの訳でアップしなくて良かったです。これであの曲のなんか曖昧なとこが氷解しました。でも種明かしされると新しく訳し直そうという気持ちも無くなってしまうんですよねぇ…
Commented by ephemeral at 2018-03-21 21:25 x
http://songmeanings.com/m/songs/view/64941/

そのサイトのURL です。
Commented by ようたん at 2018-03-21 21:58 x
素敵な訳ありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))♡
Commented by yomodalite at 2018-03-22 18:09
ようたんさん、
励みになる言葉をありがとうございます(。・・。)
Commented by yomodalite at 2018-03-22 18:32
ephemeralさん、その曲は昔よく耳にしただけで、その発言についてもまったく知りませんでした。

>あの母親は体を売ってお金を稼いでいて それを子供に知られてしまった、ということをクリッシー自身が語ったとしても、別に「種明かし」なんてことはないんじゃないでしょうか?

だって、クイズじゃないんですからw

>あの曲のなんか曖昧なとこが氷解しました。

そういった情報を訳詞の前に追加して、氷解されたことを踏まえての訳詞にされたら、他にないステキなものになると思うんですけど・・
Commented by ephemeral at 2018-03-22 20:44 x
なんか推理小説みたいに考えてるところはありますねぇ。意味が分かると満足みたいな…その後で ぴったりくる言葉を探すとかは わたしが日本語の語彙が貧困なせいか それほど好きではないのです。
あの曲は母親の口調をどうするか それが全てですね。英語はすべて主語は I でいいわけです。日本語はそこを訳しわけないといけないわけですが その割には語彙は限られているので難しいなぁと思いますね。
ケイト ブッシュの Moving も訳したのですが見てもらえますか?yomodalite さんが 良し と判定してくれたらブログにアップします。遠慮なく厳しく判定してください。わたし自身は駄目だと思っている訳詞なので。

後で送ります。

それでは
Commented by ephemeral at 2018-03-22 21:43 x
送信しようとしたのですがNGワードがあるとかで拒否されるのですが…
なにがNGなのか見当つかないんですけど
…まさか 陶酔 とか?
Commented by ephemeral at 2018-03-22 21:49 x
分けて送ってみます。

Moving stranger
Does it really matter?
As long as you're not afraid to feel
Touch me, hold me, how my open arms ache
Try to fall for me

動いている見知らぬものよ
大丈夫 なんでもないこと
あなたが触ることを怖がらないなら
さあ
わたしに触れて
わたしを抱いて
開いたわたしの腕が
こんなにも痛い
わたしと恋に落ちて欲しいの
Commented by ephemeral at 2018-03-22 21:50 x
How I'm moved, how you move me
With your beauty's potency
You give me life,
Please don't let me go
You crush the lily in my soul


わたし
こんなに陶酔して
あなたは
こんなにわたしを陶酔させて
あなたの美の力で
あなたは命を与えてくれる
お願い わたしを放さないで
あなたは
わたしの魂の百合を押し潰すのよ
Commented by ephemeral at 2018-03-22 21:55 x
第三連にNGワードがあるみたいですねぇ…
Commented by ephemeral at 2018-03-22 21:57 x
動いている液体
そう あなたは水のよう
道をふさぐものを柔らかくさけて流れる
考えたらだめ
いつも身を任せるの
そうすればあなたの心は踊り始める
Commented by ephemeral at 2018-03-22 22:01 x
第三連の英語の部分に問題があるみたいです。
Don't think it over, it always takes you over
And sets your spirit dancing
Commented by ephemeral at 2018-03-23 01:34 x
第三連の英語の欠けている部分の最初の行です

Moving liquid, yes,
Commented by ephemeral at 2018-03-23 01:39 x
すいませんが第三連の英語の最初の部分
ネットで補ってもらえませんか?
そこにNGワードがあるみたいなので…
どういうことなのかよく分かりませんが
Commented by yomodalite at 2018-03-25 00:13
>第三連にNGワードが…

メッセージにNGワードという表示が出たとしても、おそらく実際はそうではないと思います。また私がNGワードを設定しているということもありません。

>yomodalite さんが 良し と・・・

そんな判断はしたくないので、それだけは勘弁してくださいww
あえて言うなら、良くても、悪くてもアップすればいいのでは?
だって、ephemeral さんが、ここにいらしたのも、私のマズい訳が気になったからでしょう?(笑)
私は、自分でイマイチだと思っていても、かなり自信がある場合でも、誰かが自分では思いもよらない点を指摘してくれればいいなぁと思っています。

ま、たまには感謝もされたいですけどねww 
Commented by yomodalite at 2018-03-25 00:14
ちなみに、私がケイト・ブッシュを知ったのがこの曲で、東京音楽祭で彼女を見て、初めておねだりして買ってもらったアルバムが「天使と小悪魔」でした。でもレコードじゃなくて、ミュージックテープだったので、まさに擦り切れるほど聞いた曲です。

そんなわけなので、思い入れがあり過ぎて、誰の訳でも違うと思ってしまう、ということを前提で聞いてほしいんですが、

この曲はリンゼイ・ケンプに捧げられていると言われているんですが、私にもその感じがしっくりきます。「Moving」というタイトルにも、Moving strangerとか、Moving liquid, yes, you are just as water とか、ケイトとケンプとの関係がイメージされるというか・・・

でも、クリッシー・ハインドの曲についても言えることですが、普通の親子関係や、恋愛関係を想像することもできるし、作り手も、リスナーがそれぞれ自由に受けとれるような工夫もしているはずなので、別にケンプをイメージしない訳が間違っているわけではないと思います。
Commented at 2018-03-25 13:19 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by yomodalite at 2018-03-26 18:13
鍵コメさん、全然だいじょうぶです!
私の周囲も介護生活で大変な方が多くて・・・
それと迷ったのですが、
このコメントを拝見して一つ前のコメントは承認しない方がいいのかな、と思いました。
今後とも気楽にどうぞ!
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by yomodalite | 2018-03-19 19:01 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(22)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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