ククーシュカに込められたメドベージェワの思いとは・・・

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66年ぶりの連覇とか、世界最高得点とか、かつてないほど凄まじいレベルの戦いを終えたフィギュアスケーターたちが魅せたエキシビジョン。

4年前「金メダリストはいなかった」と言ったタラソワの言葉を原動力にして連覇を果たした羽生結弦が、タラソワが振付けた名作「白鳥」を踊ったことにももちろん感動したけど、

いつも口ずさみながら滑っていることからも、どんな歌詞なんだろう、と思っていたメドベージェワの「ククーシュカ」については、もし金メダルをとっていたら、ちがう曲だったのかなぁ・・とか、ますます気になってきて、ちょっぴり調べてみたら、

ククーシュカには「狙撃手」という意味があるらしく、映画で使われた音楽みたい。

浅田真央を別次元へと誘い、羽生結弦をも奮い立たせたタラソワ。また羽生がもっとも尊敬し、羽生とザキトワが金メダルを取るという予想をも的中させていた皇帝プルシェンコ。皇帝の期待を見事に受け止め、「Aflo Blue」で、伝統的なロシアンバレエをイメージした競技会プログラムとは真逆ともいえる世界を表現したザギトワ。そして最初から最後まで観客を魅了し、誰よりもドラマチックだったメドベージェワ。

10代から70代まで、こんなにも魅力的なキャストを大勢生み出している国なのに、そういえば、ロシア映画ってタルコフスキー以来見ていない気も・・・。

それでさっそく、ロシア映画でククーシュカを検索すると『ククーシュカ ラップランドの妖精』という映画がヒットした。
ロシアで国民的人気を誇る、アレクサンドル・ロゴシュキン監督による痛快人間ドラマ。一人の女と二人の男が織りなす微妙な人間関係が笑いを誘う秀作。

「痛快人間ドラマ」とか「笑いを誘う」という部分に、メドベージェワの使用曲とは異なる気はするものの、他にそのタイトルの映画も見当たらず、とにかくロシア映画をみる良い機会だと思い借りて見た。

(今回はめずらしくネタバレあり)

舞台は、第二次世界大戦末期。フィンランド最北の地ラップランドでは、ソビエト社会主義共和国連邦とフィンランドが戦争をしていた。

フィンランドの兵士ヴェイッコは戦うことを拒否したため、仲間にナチスの制服を着せられて鎖に繋がれ、置き去りにされる。数日間の格闘の末、脱出に成功したヴェイッコは彷徨の末、ロシア人の兵士を介護していた少数民族サーミ人の未亡人アンニの家にたどり着く。

ヴェイッコはフィンランド語しか話せず、アンニはサーミ語しか理解できない。そして、アンニに助けられたソ連軍兵士のイワンもロシア語以外はわからない。

イワンに名前を尋ねたヴェイッコ(ナチスの軍服を着ている)をドイツ人と勘違いしたイワンは、ロシア語で「パショール・ティ」(「クソくらえ」)と罵り、ロシア語の理解できないヴェイッコはそれを聞き違えた上にイワンの名前と勘違いし、彼を「ショールティ」(字幕では「クソクラ」)と呼ぶようになる。

言葉が通じない3人は、互いに激しく誤解したまま奇妙な共同生活を始めるが・・・。

ヴェイッコは、ハリウッド映画ならマット・デイモン、イワン(ショールティ)はハーヴェイ・カイテルが演じてそうなキャラクター。彼らの会話のすれ違いは、笑えるほどには面白くなく、タイトルの “ラップランドの妖精” というのは、北欧の美少女にはほど遠く、助けた男2人にストレートに肉体関係を要求する未亡人アンニのことらしい。

物語の終盤、ヴェイッコとショールティ(イワン)は堕ちてきた軍用機を追っていく。ヴェイッコはそのとき空から降ってきたチラシで戦争が終わったことを知るが、ショールティ(イワン)にはそれが読めず、ヴェイッコをまだ敵のドイツ兵だと信じて疑わない彼は、ついに感情を抑えきれなくなり、ヴェイッコを銃で撃ってしまう。

民族に伝わる呪術的手法を使い、瀕死の重傷を負ったヴェイッコを救おうとするアンニは、数日間にわたって必死の看護を続け、ついに彼を生還させた直後、ショールティ(イワン)の肉体を求め、

「呼び名はアンニだけど、私の本名はククーシュカ(字幕では「カッコー」)なの」と言う。

最後まで言葉が通じず、心が分かり合えたともいえない2人は、その後、アンニの元を離れ、時は過ぎて、そのとき助けた男たちのことを、ふたりの子供に語るアンニ。

カッコー(ククーシュカ)には、自分で子育てせずに、他の鳥の巣で卵を育てるという習性があって、それがアンニの捨てられた兵士の傷を治して旅立たせる、に繋がっている一方で、ククーシュカ(狙撃手)として狙った獲物を逃さない、百発百中の繁殖率(たった2回で2人の子供)という意味も込められてるような…。

そして、ここまでまったくなかった音楽は、エンディングクレジットの場面でようやく流れました。

ラップランドの民謡のような、静かで癒されるメロディ・・・

でも、、、

その声は男性のもので、メドベージェワの「ククーシュカ」じゃない!!!

ロシア映画で、ククーシュカというタイトルで、「狙撃手」も登場したけど、メドベージェワの曲はこれじゃなかった。

彼女のエキシビジョンの曲は、「Kukushka performed by Polina Gagarina」。

ポリーナ・ガガーリナは、1987年生まれで、女優やモデルもこなすロシアの美人シンガーソングライター。「ククーシュカ(カッコウ)」は、309人のドイツ兵を殺したと言われる伝説的な狙撃手リュドミラ・パブリチェンコを描いた2015年のロシア映画『ロシアン・スナイパー』(英題:Battle for Sevastopol)で使われた曲みたい。



映画『ロシアン・スナイパー』予告編





ククーシュカについては、次の記事に続きます!



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Commented by ephemeral at 2018-03-03 23:00 x

リクエストの件、
英訳 グーグルの英訳 和訳 を
パラパラと見ながら訳を
考えてます

サビのところに難しい箇所が
あって
この歌の肝みたいなとこ
です

原文が分からないので
難しいのですが
なんか意訳を通り越して
創作みたいな訳を考えてます
そんなのでいいのかと思いつつ…
Commented by yomodalite at 2018-03-04 15:08
ワクワク(^^)
Commented by ephemeral at 2018-03-04 20:42 x
出来ましたぁ。

今からコピーして送信します
Commented by ephemeral at 2018-03-04 20:44 x
How many songs are unwritten yet?
Tell me, cuckoo, sing it to me
Where should I live, in the city or outside
Lie like a stone or shine like a star
Like a star

どれだけの歌がまだ書かれていない?
教えて 郭公 わたしに歌って

わたしはどこで生きればいい
街で 街の外で
石のように横たわって
それとも
星のように そう
星のように輝いて

My sun, come on, look at me
My palm turned into a fist
And if there's gunpowder,
give me fire
That's how it is

太陽よ わたしを見て
わたしの手は拳に変わった
もし火薬があるなら 火を与えよ

そう火薬に火を与えよ

Who's going to follow my lonely track
The strong and brave laid down their lives
On the battlefield, in fight
Few of them remained in our memory
Sober-minded, with the steady hand, in arms
In arms

孤独な道を往くわたしの後に誰が続く?
逞しく勇敢なものたちは命を捧げた
戦場で 闘いのさなかに
わたしたちの記憶に残っているものは
わずかだ
彼ら命を捧げたものたち
取り乱すことなく
落ち着いて
隊列の中で
隊列の中で

My sun, come on, look at me
My palm turned into a fist
And if there's gunpowder,
give me fire
That's how it is

わたしの太陽よ 見て
わたしは拳を握った
もし火薬があるなら 火を与えよ
そう 火薬に火を与えよ

( さなくば 見よ
わたしが火となって
爆発させてみせる )
Commented by ephemeral at 2018-03-04 20:46 x
Where are you now, my liberal freedom
Who are you meeting sweet sunrise with
Give me an answer

わたしの自由よ
おまえはどこにいる?
美しい曙
おまえを眺めるのは誰?
答えて


It's good to live with you and hard without you
The head and patient shoulders
To put under whip lashes, whip lashes

おまえと生きるのは喜び
おまえなしで生きるのは苦しい
頭と肩は忍耐強く
鞭の下で耐えている


You my sun, come on, look at me
My palm turned into a fist
And if there's gunpowder,
give me fire
It's like this

ああ わたしの太陽 さあ
わたしを見て
わたしの手は拳に変わった
もし火薬があるなら わたしに
火を与えよ

そうわたしに火を与えよ

Commented by ephemeral at 2018-03-04 20:46 x
Where are you now, my liberal freedom
Who are you meeting sweet sunrise with
Give me an answer

わたしの自由よ
おまえはどこにいる?
美しい曙
おまえを眺めるのは誰?
答えて


It's good to live with you and hard without you
The head and patient shoulders
To put under whip lashes, whip lashes

おまえと生きるのは喜び
おまえなしで生きるのは苦しい
頭と肩は忍耐強く
鞭の下で耐えている


You my sun, come on, look at me
My palm turned into a fist
And if there's gunpowder,
give me fire
It's like this

ああ わたしの太陽 さあ
わたしを見て
わたしの手は拳に変わった
もし火薬があるなら わたしに
火を与えよ

そうわたしに火を与えよ

Commented by yomodalite at 2018-03-04 22:22
まだ、英詞はまったくみてませんが、
一読して、日本語の歌詞はとても素敵です!
こちらは、 ephemeralさんのブログにアップされますよね?
Commented by ephemeral at 2018-03-05 09:56 x
yomodalite さんがよろしければ
あなたにプレゼントします
そちらのブログにアップしたほうが
ふさわしいのではないでしょうか

あの訳文、( )内は創作部分です
最初は That's how it is とか
どう訳そうか悩んで 創作もアリか
と思ったんですが必要ないですね

Commented by yomodalite at 2018-03-05 23:11
>yomodalite さんがよろしければ
>あなたにプレゼントします

えっーーー、そんなもったいない。
わたしと乃木坂は女という以外、なんの共通点もないかもしれませんが、この詩が好きなメンバーは少なくないのでは?

というか、

実はリクエストしたときから、私もちょっぴり考えていて、

まだ途中なんですけど・・・
Commented by yomodalite at 2018-03-05 23:11
How many songs are unwritten yet?
Tell me, cuckoo, sing it to me
Where should I live, in the city or outside
Lie like a stone or shine like a star
Like a star

まだ書かれていない曲がたくさんあるわよね?
教えてカッコー、わたしに歌って
わたしはどこで生きればいいの
街の中、それともどこか別の場所
石のように横たわるか
それとも輝く星になるか
星のように、ね

My sun, come on, look at me
My palm turned into a fist
And if there's gunpowder,
give me fire
That's how it is

太陽よ わたしを見て
わたしの手は拳に変わった
そこに火薬があるなら、私に火を
そう、それだけ

Who's going to follow my lonely track
The strong and brave laid down their lives
On the battlefield, in fight
Few of them remained in our memory
Sober-minded, with the steady hand, in arms
In arms

孤独な道を行くわたしの後を継ぐものは?
たくましく勇敢なものたちが命を捧げた戦場
その闘いの中で
わずかな者たちがわたしたちの記憶に残った
彼らは取り乱すことなく
落ち着いて銃を扱う
そう、銃をね

My sun, come on, look at me
My palm turned into a fist
And if there's gunpowder,
give me fire
That's how it is

太陽よ わたしを見て
わたしの手は拳に変わった
そこに火薬があるなら、私に火を
そう、それだけ

(続く)
Commented by ephemeral at 2018-03-07 03:47 x
確かに SSB なんかより一般に知られているかもしれませんね そうかぁ…

メンバーのブログ読んだりするんですけどデビュー前のは本当に初々しくていいですね でも最近は卒業発表がないかチェックするだけみたいな感じになってます

それと比較すると同じ時代を生きてきて同じ関心を持ってる人のブログを読んでコメント欄で話すのは楽しいですね
メンバーのブログのコメント欄には当然
返答はありませんから

訳詞、続きはあるのでしょうか?
楽しみにしてます

では
Commented by yomodalite at 2018-03-07 22:28
続きは、こちらにアップしました。

https://nikkidoku.exblog.jp/29635983/

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by yomodalite | 2018-03-02 13:31 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(12)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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