和訳 Lou Reed “Caroline Says”

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先月の27日(2013.10.27)、ルー・リードが亡くなった。
別に悲しくはなかった。

71歳で亡くなった人のことを「早すぎる死」だなんて思わないし、50歳で亡くなっても「長生き」したなぁと思える人もいる。

そんなのは人それぞれで、ルー・リードのことは、それほど好きだったわけでもない。

ルー・リードのことを最初に知ったのは、彼がヴェルヴェット・アンダーグラウンドのメンバーで、そのバンドは、アンディ・ウォーホルがプロデュースしたという、そんな記事を読んだときだったと思う。


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ヴェルヴェット・アンダーグラウンドという響きと、ウォホールの「バナナ」にどんな共通点があるのかよくわからなかったけど、私には、彼らの音は「ポップ」ではないように思えた。

ポップ・アートの「ポップ」は、カラフルで乾いた感覚だと思っていたのだ。

美術系だったんだけどね、一応。。

ピカソのことより、ウォーホルについて聞かれた方が説明しやすいし、現代アートがわかってます風な態度でいたんだけどね。

ウォーホルが、ニューヨークで君臨できたのは、彼が自分を「空っぽ」にして、様々な人を受け入れたからだと思ってて、それは今でもそんなに間違ってないと思う。でも、「POP」のことは、まるでわかってなかった。

KING OF POPについて考え始めるまでずっと。。

バナナのジャケットのアルバムはそんなに聴かなかったけど、人生のある時期、ヴェルヴェッツを解散したあとのルー・リードの『ベルリン』というアルバムは睡眠導入剤としてよく聴いていた。それは全体でひとつの物語になっているようなアルバムで、それをよく聴いていた時期も、今も、それがどんな物語なのかわかってたわけじゃなくて、ただ、なんとなく癒されてた。

この歌の中のベルリンと、その当時の自分の世界に、どんな共通点があったのか、なかったのかも、未だによくわからないけど、

アルバムの最後に流れる Sad Songが、とにかく悲しくてもだいじょうぶなんだと思わせてくれていて、キャロラインもなにかを私に伝えてくれてると思ってた。

それで、今日はじめて、キャロラインが何を言っていたのか知りたくなって訳してみました。






Caroline says I
Songwriters : Lou Reed

Caroline says that I'm just a toy
she wants a man, not just a boy
Oh, Caroline says, ooohhh, Caroline says

キャロラインが言うには、俺はおもちゃなんだって
彼女が求めてるのは男であって、男の子じゃない
キャロラインはそう言うんだ


Caroline says she can't help but be mean
or cruel, or oh so it seems
Oh, Caroline says, Caroline says

キャロラインは、自分はどうしても冷たくしてしまうし
人からもそう思われてる
ああ、キャロラインはそう言うんだ


She say she doesn't want a man who leans
Still she is my Germanic Queen
Yeah, she's my Queen

彼女は言うんだ。自分に寄りかかって来る男なんか欲しくないって
僕にとって彼女はドイツの女王で
そう、彼女は僕の女王様だったんだ

The things she does, the things she says
people shouldn't treat others that way
But at first I thought I could take it all

彼女ときたら、やることも、言うことも、
人が他人をそんな風に扱っちゃいけないってことばかり
でも、最初はそういったことすべてを
受け入れられると思ってた

Just like poison in a vial
hey, she was often very vile
But of course, I thought I could take it all

まるで毒薬みたいに
彼女はしばしば性格が悪くなるけど
ぼくはなんだって我慢できると思ってた


Caroline says that I'm not a man
so she'll go get it catch as catch can
Oh, Caroline says, yeah, Caroline says

キャロラインが言うには、僕なんか男じゃないって
それで、彼女は男を落とすために外に男をつかまえに行った
ああ、キャロラインはそう言ったんだ


Caroline says moments in time
can't continue to be only mine
Oh, Caroline says, yeah, Caroline says

キャロラインはそうなってしまったんだから
ずっと僕だけのものでいることなんかできなかったって
ああ、キャロラインはそう言ってた


She treats me like I am a fool
But to me she's still a German Queen,
ooohhh, she's my Queen, ya ...
Queen, hey baby, she's my Queen
(Queen)….

彼女は僕をまるでピエロのように扱ったけど
僕にとって彼女はドイツの女王で
彼女は僕の女王様だったんだ






Caroline says Ⅱ
Songwriters : Lou Reed

Caroline says
as she gets up off the floor
Why is it that you beat me
it isn't any fun

キャロラインは言う
彼女は床から起き上がり
どうして、私をぶつの?
そんなことして何が楽しいのって

Caroline says
as she makes up her eyes
You ought to learn more about yourself
think more than just I

キャロラインは言う
アイメイクしながら、
あなたはもっと自分自身を学ぶべきなのよ
あたしのことを考えるよりも

But she's not afraid to die
all her friends call her "Alaska"

それなのに、彼女は死を恐れることなく
友だちはみんな彼女を「アラスカ」と呼んだ


When she takes speed, they laugh and ask her
What is in her mind
what is in her mind

彼女が覚醒剤をやってると、みんな笑いながら聞くんだ
彼女の頭の中はどうなってるんだ
なにを考えてるんだってね

Caroline says
as she gets up from the floor
You can hit me all you want to
but I don't love you anymore

キャロラインは言う
彼女は床から起き上がり
ぶてばいいのよ ぶちたいだけぶてば
もうあなたのことなんか愛してないんだからって


Caroline says
while biting her lip
Life is meant to be more than this
and this is a bum trip

キャロラインは言う
唇をかみしめながら
人生には、もっと色々あるはずよ
こんなひどいのじゃなくって


But she's not afraid to die
all her friends call her "Alaska"
When she takes speed, they laugh and ask her

それなのに、彼女は死を怖れることなく
友だちみんなから「アラスカ」って呼ばれて
彼女が覚醒剤をやってると、みんな笑いながら聞くんだ


What is in her mind
what is in her mind

どんな気分なんだ
なにを考えてるんだって

She put her fist through the window pane
It was such a funny feeling

彼女が自分の拳で窓ガラスを突き破っても
それが可笑しく見えるぐらいだった

It's so cold in Alaska
it's so cold in Alaska
It's so cold in Alaska

アラスカはとても寒いところで
アラスカもとても冷たくて
アラスカの中もすごく冷たくなっていたんだ


(訳:yomodalite)


日本語訳の気になる点は遠慮なくご指摘くださいね。


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Commented by ephemeral at 2018-03-04 08:35 x
Lou Reed のこの曲、

わたしの訳をコメント欄に送ってもよろしいでしょうか?

と言ってもまだ訳してないんだけど

歌詞を読んだら、不透明なところが
いくつかあって訳してみたくなりました
クリアできるかどうか分かりませんが


Commented by yomodalite at 2018-03-04 09:40
ephemeralさん、
拙訳をたくさん見ていただいてありがとうございます。
どの訳詞についても気になる点は遠慮なく、という気持ちですし、
訳詞をご紹介いただけるのも大歓迎です!
毎回予約なしで、いつでもご自由にお願いします。
楽しみにしています。
Commented by ephemeral at 2018-03-04 12:48 x
自分で訳すつもりでしたが不透明なところを全部クリアできなかったので とりあえず はっきりと おかしいと指摘できるところだけ指摘しておきます
わかりやすくするためコントラストをキツ目に訳してます
彼女を あいつ と訳したりしてますが些細なことです
全体の雰囲気はあなたの訳で いいと思います

The things she does, the things she says
People shouldn't treat others that way
But at first I thought I could take it all

あいつのすること あいつの言うこと
ときたら ひどいもんだ
まったく 人は他人をそんなふうに
扱っちゃいけない
でも最初はそういったことみんな
受け入れられると思ったんだ

Just like poison in a vial, hey she was often very vile
But of course, I thought I could take it all

あいつはしばしば
毒薬みたいに性格が悪くなる
でももちろんそういったことみんな
我慢できると思ったんだ
Commented by ephemeral at 2018-03-04 13:27 x

ヒロインが最後自殺するみたいなことが
仄めかされていますがこれはルーの私生活上の事実なんですか?
それとも pure fiction ?
Commented by ephemeral at 2018-03-04 21:59 x
最後のアラスカは寒いってところの訳、
とてもいいと思います
Commented by yomodalite at 2018-03-04 22:09
ephemeralさん、ありがとうございます!
ご指摘いただいた部分は、見直してみると、
たしかにわかりにくかったですね。

poison in a vial,
hey she was often very vile

ドラッグ中毒の彼女のことなので
酷いのは性格だけではない、
という解釈だったんですけど、
それだと、

I could take it all

はおかしいですものね。

いい機会なので、
他にも全体的に少し整理してみました。

>これはルーの私生活上の事実なんですか?
それとも pure fiction ?

それについてはよくわかりませんが、
でも、あの当時のルーの周辺では
似たようなことがたくさんあったように思います。
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by yomodalite | 2013-11-17 17:55 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(6)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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