カルマと正義[1](註釈)

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☆カルマと正義[1]の続き

この章は全体を通して、MJが、世界中の様々なバイブルのどんなところに疑問をもっているかが、よくわかる話だと思いました。

カルマと正義は[2]まで続きますが、一旦「註釈」を挟みます。

☆註1

私は、今まで「Scream」からは、メディアの嘘によって傷つけられた、MJ自身の叫びを強く感じていたので、この曲の話題から、彼がすぐに「カルマ」の問題を持ち出したことを唐突に感じたのですが、

でも、こういったところからも、彼が個人的なカウンセリングで、シュムリーと話しているわけではないことがわかるというか、、

MJは、TV界に影響力がある宗教関係者と会話したいという意図があって、シュムリーから学んでいるという姿勢を取りつつも、むしろ、彼を変えたいと思っているんだと思います。

私は、この文章を読んでいたら、ジョン・レノンの『インスタント・カーマ』という曲を思い出して、ジョンとMJの繋がりを感じてしまいました。

現代の日本人は「カルマ」について、因果への恐怖を煽ったり、生まれ変わりなど良いイメージを語ったり、その矛盾に気づく人が少ないのですが、MJの「カルマはゴミ」という強い言葉の中には矛盾がなく、より広い意味にもそれは広がっているようです。

世界のトップが仕組んでいるというのは、戦争を手段と考え、経済と、情報を独占する人々がもつ力を意味し、人々には互いの違いを意識させることで、対立を演出し、世界を常に緊張状態にしておきたい。

また、人々が好んでいると言うのは、国際金融資本の共同謀議による不正を具体的に考えるより、反知性的で人種差別に繋がる、ユダヤ陰謀論に惹かれてしまう人が多いように、

人々は不公平と感じることを、低レベルな差別感情に誘導させられていることに気づかないで、夢中になってしまう。

すべてのことには「原因があって結果がある」(因果律)のかもしれませんが、その「原因」も「結果」も、単純化され「創られている」。それが、現在の「報道の問題」であり、人々の心に大きな悪影響を及ぼしている。私は、MJが強く「カルマ」に憤っている文章からは、そんなことも感じてしまいました。

この言葉に対する感覚といい、本当にMJは「リアリスト」だと思う。

MJのことを「純真」で、「騙されやすかった」なんて思っている人も多いけど、彼は、神に対しても、愛に対しても本当の意味で「現実的」だと私は思います。

だから、あんなに気軽に、誰にでも「I Love You」と言ってても、
グッときちゃうんだってば。。



☆註2

障害がある子供たちは、前世で悪いことをしたから、神がその子供に障害をあたえる。こういった不幸な子供たちのことを例に出されると、すぐにそのとおりだと感じる人も多いと思いますが、

「カルマ」を否定するというのは、素晴らしい魂をもった人は、来世も素晴らしい運命を与えられるとか、輪廻転生や、天国の審判や、魂の上昇といったようなことも否定することになる。という理屈がわかりますか?

自分の魂の成長とか、レベルを認められたいとか、神や、天に何かしてほしいと思う人には「審判」という考えが好ましく感じられ「カルマ」という考えを受け入れやすいのですが、

MJのように、自分の魂がどうとかではなく、今、苦しんでいる人を、現実に救いたいと思う人には、そんなことを、神がするわけがなく(神はもともと間違っていることなどしないから)それらは、結局「人が創ったものさし」だと気づくようです。

☆註3

シュムリーは、東洋の…と言っていますが、60年代から東洋思想が安易に流行した影響もあり、東洋思想を前面にだしていない西洋のスピリチュアル系も「カルマ」が大好きですよね。それらはカトリックの設定を物理学用語でコーティングしただけで「宇宙風味」を醸し出していたり・・・インスタントな「カルマ」は、現代では、神よりも至るところに存在しているようです。

☆註4

人が創ったものさしを「神」や「宇宙が創った」と勘違いさせるのが多くの宗教なんですよね。

MJは、人々が救いを求めている教えを批判するのは避けたいと思っているのだと思います。(ちなみに、私もです)

でも、実際のところ「カルマ」を否定すると、ほとんどの宗教を否定することになってしまうので、それで、MJは言いたくないんだけど・・と。

彼は、宗教家でも、思想家でもなく、エンターティナーとして、すべての人々に夢を与えられるようになることが、自分の使命であり、最も尊い仕事だと考えているので。。

しかし、それでもカルマ・セオリーは許すことができない。

と、MJが言っていることを、ぜひスピリチュアル好きな方に覚えておいて欲しいですね(苦笑)。

MJは熱心な信者である母に育てられ、母の宗教の信者だったことを後悔も否定もしていませんし、親友にも、結婚した女性にも、様々な宗教をもった人がいました。彼は宗教の良さはよくわかっていて、そこには人の叡智が詰まっているけれど、間違っている部分もあって、それは「human made」だから仕方がないと思っている。

ただ、「human made」である部分を、人々が「神の意志」とか「宇宙の意志」と感じ、絶対だと信じているあまり、とても重大な不幸を招いていることがあるということについて、TVや出版を通じて人々に語りかけることができる宗教者には、深く考えてもらいたかったのではないでしょうか。

☆註5

MJはビッグバンを否定してますね。私はこれを読んだときちょっと驚きました。最近「ヒッグス粒子発見」のニュースがありましたが、ビッグバンは、神の否定と考える人と、その逆の考え方の人もいて、別名、神の粒子とも言われるヒッグス粒子の発見を喜んだ人もいるようです。

MJが、そのニュースを聞いてどう思ったのか、ものすごく聞いてみたいんですけど・・・

私は、「I YOU we」をアップしたとき、柳澤桂子氏が訳された「般若心経」の解釈に感心していたせいもあって、うっかり、これは「空」に近いと書いてしまったのですが、今は少し微妙かなぁと思っています。

近いことはそんなに間違っていないと思うのですが、ただ、このときのMJの理屈を聞いていると、彼は「無」からは何も生まれない。「無」は存在しない。という考えの方が「しっくり」くるタイプなのかも… それは「カルマ」否定とも整合性がありますしね。

私には、MJのこの理屈でビッグバンを否定できるのかどうかはわかりませんが、ただ、彼が「5次元」的なことや「空間」について、どーでもいいと思っていることは間違いないでしょう。(MJが「空間」に興味がないことは、彼が書いた絵からもわかりますね)

アインシュタインやホーキングの量子と、チョプラの量子はどう違うのかなど、私には説明できませんが、ただ、シュムリーと違って、チョプラとは晩年まで交流がありましたし、ここから、多少考えが変化している可能性もあると思うので、チョプラについては、もう少し勉強してみます。

☆カルマと正義[2]に続く


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Commented by ktmn at 2012-08-16 00:59 x
こんにちは^^

因果律ですか、なるほど。
カルマという言葉、何だか深い(難しい)ですね…

「純真」で「リアリスト」、多くの人を惹きつける要素ですね。
MJ、物語の世界なら絶対主人公タイプだ。笑


映画”天使と悪魔”の終盤で、司祭が「人に欠点があるから、人が作った宗教にも欠点がある」的なことを言っていたのを思い出しました。皆がそういう風に捉えられるといいんでしょうね、きっと。
Commented by yomodalite at 2012-08-17 14:32
>「人に欠点があるから、人が作った宗教にも欠点がある」

『ダ・ヴィンチコード』だけで『天使と悪魔』は観てないんですけど、、でも、ホントそうですよね。宗教だけでなく、また、悪がイル・・・ィとか、他にもナントカっていう特定の組織だけだったら、争いごとは大きくならないですよね。

悪魔的に頭がいい人も、天使のように心が優しい人も、人はみんな「間違う」んだと思う。

だからね、悪魔的じゃない人は、日本にもたらされる「911」が出来るだけ拡大しないように、今から色々考えておいてもらえないかなぁ…
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by yomodalite | 2012-08-15 10:59 | マイケルと神について | Trackback | Comments(2)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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