2012年 07月 13日
妄想シャーマンタンク(角川文庫)/ゲッツ板谷 |
また、師匠のエッセイは、山本夏彦氏のコラムと同様、寄せては返す波の音のように、何度でも味わい、
常に心に「ゲッツ板谷」をもって、人生を歩んでいくべきだと、わたしは思うんです。
本書の「はじめに」(単行本)では、毎回のように登場していた「直舌のケイコ」というババアにまつわる話がひとつもないという、ショッキングなお知らせがあります。
しかし、その理由がわかる、ケイコ自身が書いた手紙が紹介され、ゲッツ、ケンちゃん、ハック、キョージュの(インチキフォー)の見開き写真から「1st STAGE」が幕を開けると、そこからは「難窟王キャーム(前編)」から始まる、永遠に腐ることのない、しぼりたて特濃エッセイがゴクゴクと、ノンストップで楽しめます。
すごく笑った後に、そういえば、この話は『BESTっス!』で前にも読んだことがあったかも。。と思ったことが何度かありました。
でも、いいものは何度読んでも面白いし、人は忘れることができるから、哀しみを乗り越えられるし、愚かなことも繰り返してしまうのだ。
やはり、常に心に「ゲッツ板谷」をもって、人生を歩んでいくべきだと、わたしは思う。
芸人としてではなく、著述業として「笑える」ことに、ここまで心血を注がれている方は、ゲッツ師匠以外には、見当たらないと思う。またすぐに別の本を読みたいと思うけど、いつも「ここぞというとき」にとっておきたいと思ったりもして、、
また、同じく『BESTっス!』に収められた短編集の『情熱チャンジャリータ』のチャンジャリータって何なんだろう?と思っていたのですが、本書の「3rd STAGE」には「決裂チャンジャリータ」という話がありました。チャンジャリータって、いったい。。
この謎は『情熱チャンジャリータ』を読めばわかるのかな?
◎[Amazon]妄想シャーマンタンク(角川文庫)
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BOOKデータベース/サイダーと洗剤を割って飲んで死にかけたバカ従弟・ボスボロット。熱帯魚とピラニアを同じ水槽で飼おうとして、大喧嘩する親父・ケンちゃんと弟・セージ。板谷家の怪人列伝は止まらない! ゲッツが何故不良になったか、今まで語られなかったエピソードも公開。書籍未収録の100本を超えるコラムの中から珠玉の作品を厳選!文庫版 “ボーナストラック” も収録!激笑必至の特濃エッセイ集。 文庫版 2012/1/25 (単行本 ダイヤモンド社 2005/10/28)
by yomodalite
| 2012-07-13 08:14
| エッセイ
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