2012年 02月 25日
さらば雑司ヶ谷(新潮文庫)/樋口毅宏 |
雑司ヶ谷は、副都心線で、都電荒川線の「鬼子母神前」で、1丁目から3丁目までしかない「町」なんだけど、それで人口8088人って、ホントに、東京をひとつの「イメージ」で語るのはむつかしい。
著者は、雑誌「ブブカ」や「みうらじゅんマガジン」の編集長として活躍された方。その経歴に、グッと来てしまう人には、期待を裏切らない内容で、私は町山智宏氏と水道橋博士の推薦で読んでみようと思いました。
◎シリアスか洒落なのか、「読ませる力」町山智宏
◎「キラキラ・ポッドキャスト」水道橋博士『さらば雑司ヶ谷』を語る
下記は著者による「あとがき」から。
この小説は文中に表記した以外にも、以下の作品と人物へのオマージュ、霊感、意匠、影響、引用、パスティーシュで構成している箇所があります。
『不夜城』と『私が殺した少女』にリスペクトを。
他に、開高健、『池袋ウエストゲートパーク』(ドラマ)、高倉健、『そして、ひと粒のひかり』、佐野元春、『グラップラー刃牙』『サンセット大通り』、藤本義一、『さくらの唄』、つかこうへい、『カメレオン』(マンガ)、見えないドアと鶴の空』『人間交差点』、芥川龍之介、『ドランクモンキー 酔拳』『遺書配達人』、中島みゆき、『闇の子供たち』、ランボー詩集、『悲劇の誕生』、夏岡彰、『LOST』、荒川徹、『北斗の拳』、Q・タランティーノ、『嘔吐』、みうらじゅん、『昭和の劇 映画脚本家 笠原和夫』、ZIGGY、『ぼくは微動だにしないで立ち尽くす』、増井修、『幕張』、『ねじまき鳥クロニクル』、山崎洋一郎、『ロッキング・オン』のM.I.A.インタヴュー、『ニャン2倶楽部Z』『仮名手本忠臣蔵』、保阪尚輝、『花王名人劇場』で鹿賀丈史が出演したドラマ、北野大、『ビヨンド・ザ・マット』、平井夏美、『CUT』の石岡瑛子インタヴュー、ローリング・ストーンズ、シェークスピア、コーネリアス、浜田省吾、『わが谷は緑なりき』、バービー・ボーイズ、『虐げられた人びと』、電気グルーヴのオールナイト・ニッポン、山口絵里子、『さらば、わが青春の少年ジャンプ』、松本隆、『奇子』、鹿野淳、円谷幸吉と川端康成、『男樹』、GREAT3、『渋谷陽一の社長はつらいよ』、『ベイエリア在住町山智宏アメリカ日記』、ウィキペディアやgoo映画、他のサイトなどなど。(順不同)
それでは続編『雑司ヶ谷R.I.P』でお会いしましょう。
(引用終了)
続編も読みたいし、『CUT』の石岡瑛子インタヴューも読みたくなりました。
☆映画にしても楽しめそうな小説。町山智宏(1962年生まれ)、水道橋博士(1962年生まれ)に近い年齢の人は、さらに楽しめそう。
続編も読みたいし、『CUT』の石岡瑛子インタヴューも読みたくなりました。
☆映画にしても楽しめそうな小説。町山智宏(1962年生まれ)、水道橋博士(1962年生まれ)に近い年齢の人は、さらに楽しめそう。
◎さらば雑司ヶ谷(アマゾン)
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[内容説明] 中国から久しぶりに戻った俺を出迎えた友の死と女の失踪。東京、雑司ヶ谷。狂気と猥雑の入り乱れたこの街で俺は歪んだ青春を送った。町を支配する宗教団体、中国マフィア、耳のない男… 狂いきったこのファックな人生に。天誅を喰らわせてやる。エロスとバイオレンスが炸裂し、タランティーノを彷彿とさせる引用に満ちた21世紀最強の問題作、ついに文庫化。脳天、撃抜かれます。新潮社・文庫版 (2012/1/28) 単行本(2009/8/22)
by yomodalite
| 2012-02-25 22:58
| 文学
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