2011年 09月 06日
ゲーテの警告ー日本を滅ぼす「B層」の正体/適菜収 |
下記の太赤字=「ゲーテの言葉」、赤字=「適菜氏の言葉」青字=「レヴュアーの言葉」
アマゾンレヴュアーが指摘している「B層好みに書かれたB層批判の本」、「自分はA層だと言い聞かせるB層向けの巧妙な戦略」などに概ね賛同しますが、
ワンフレーズを駆使した、単純仕分けによる政治家批判も、結局は自分が一番頭がいいというポースがしたいだけの体制側TV向け政治評論家と同じような芸風に見えて、
随所に「炎上」を狙ったとしか思えない現状理解や、「B層」というキーワードだけでなく、マーケ祭り!と言いたくなるぐらい、
ちょっぴりやけくそ気味なサーヴィス精神で「教養第一主義」が説かれています。
以前フルフォード氏との共作だったこの本は、一見よくある陰謀論本に見せかけて、一神教の問題を扱った、ゲーテやニーチェの思想に基づくものでしたが、
その後、フルフォード氏は「B層」から「θ層」に読者を移行させ「ユダヤの叡智」を理解しようとも、させようともせずに、イルミナティを扱ってしまうのも、
太田龍から、フルフォードへと、ああいった「芸風」が受継がれているのも、B層が、抽象的概念が大好きで、思考能力が欠如しているからなのに、想像力だとか、イマジネーションだとか勘違いしてしまうのも、すべて、わたしたちに「教養」がないからで、
本当は「想像力とは、実在しないものを空想することではない。それは現実から離れたものではなく、現実に照らし合わせて、ものごとを予想し、推測すること」ですよね。
また、1975年生まれで、36歳の著者が、ニーチェ研究者になったものの、哲学を売る相手が「B層」しかいないのは、その前の世代が、近代もクリアできていないくせに、エラそーに「ポストモダン」とか言って浮かれてたせいだと、適菜氏より年上のわたしなどは、今、猛烈に反省しているところなので、
「ゲーテはそれほどフィーチャーされていない」とか「ゲーテと無理やり関係づけてる」ようには思いません。
そんなことを言っているのは、どうせ、ゲーテだって、1、2冊買って、パラパラして見ただけのくせに、なんとなく読んだような気分になってるだけで、しかも、適菜氏の『キリスト教は邪教です』とか『はじめてのニーチェ』すらも、どこかのレヴューだけで、わかったようなことを言っている人なんじゃないでしょうか。
そもそも、哲学を他人の解釈で手っ取り早く理解しようなんて根性で、賢くなれるわけがないんですが、どうも、手っ取り早く理解しないと「A層」になれないと思っていたりもするんですよね。
かつての「インテリ」と「大衆」という区分は、それぞれが納得し、プライドを持って生きていましたが、それらと比べると、AからDまでの区分というのは、経済的成功で区分けされているので、層の移動に脅えざるを得なくて、
マーケティングと言うのは、もともと「高学歴のB層向け」の手法でしたが、永年付き合いのあったスポンサーには、その内実がバレてしまって効力がなくなってきたり、TVとか雑誌で、消費者に直接洗脳するというのも米国から輸入した方法でしたが、輸入業者には、開発者のような智慧もなく、売り手の開拓と市場の拡大の両方を謀ってみたものの、
バカな売り手を開拓しようとするあまり「バカ」なことを言い過ぎるなど、開拓しようとした側も「バカ」だったので、結局「売り手」ばかりで、ますます「パイ」が小さくなっているんじゃないでしょうか。
この本の読者は、わたしを含め、すべて「B層」です。(間違いない!)
だから、ここから抜出すには、適菜氏が「ゲーテの言葉」として言われるように、
「偉大な時代における偉大なものに学ぶ」ことであり、過去の偉大な精神に接近するための一番の方法が「読書」で、ゲーテによれば読書とは心の糧を見つけようとするものではなくて、作者の精神に接近することが重要....だと思います。
適菜氏は、こうも言っておられます。
では、具体的に何を読めばいいのか? ー 古典です。
「生まれが同時代、仕事が同業、といった身近な人から学ぶ必要はない。何世紀も不変の価値、不変の名声を保ってきた作品を持つ過去の偉大な人物にこそ学ぶことだ」
ですよねーーー。わたしも大好きな「あのひと」が何を学んでいたか、想像しているうちに、やっぱり「古典」なんだなーって、しみじみ思ってたんです。(ゲーテ、意外と気が合うーーあっでも、女こどもや、主婦は、古典を読もうが何をしようが、ダメなんでしたっけ?)
「法律というのはいい気になって幸福の量をふやそうとするよりは、弊害の量を減らそうと努めるべきだ」
ホント、すぐ法律でなんとかって思うタイプにはうんざりっス。税金が増えて、監視する人が増えるってことが、どんなに弊害があるか。。。
教養人は、絶対善を求めず。これは保守の基本的態度ですよねーー。
あっ、いけない。調子に乗って、適菜氏の受け売りで、ゲーテを理解してしまいそうになってた。もう、こんな本読んでる場合じゃなかったです。
なんか、この本の、最初の方の「政治家」の扱い方を見ると、どこかの政党からお呼びがかかるのを(もちろん議員としてではなく)待っておられたり、それとも、やっぱり代理店だったり、新聞社だったり....だって、B層マーケってこういうことでしょう↓
◎民主党次期代表 広告代理店に意見求め野田佳彦氏の案出る
これで、適菜氏も「A層」に昇格されるんでしょうか。
◎ゲーテの警告ー日本を滅ぼす「B層」の正体(アマゾン)
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随所に「炎上」を狙ったとしか思えない現状理解や、「B層」というキーワードだけでなく、マーケ祭り!と言いたくなるぐらい、
ちょっぴりやけくそ気味なサーヴィス精神で「教養第一主義」が説かれています。
以前フルフォード氏との共作だったこの本は、一見よくある陰謀論本に見せかけて、一神教の問題を扱った、ゲーテやニーチェの思想に基づくものでしたが、
その後、フルフォード氏は「B層」から「θ層」に読者を移行させ「ユダヤの叡智」を理解しようとも、させようともせずに、イルミナティを扱ってしまうのも、
太田龍から、フルフォードへと、ああいった「芸風」が受継がれているのも、B層が、抽象的概念が大好きで、思考能力が欠如しているからなのに、想像力だとか、イマジネーションだとか勘違いしてしまうのも、すべて、わたしたちに「教養」がないからで、
本当は「想像力とは、実在しないものを空想することではない。それは現実から離れたものではなく、現実に照らし合わせて、ものごとを予想し、推測すること」ですよね。
また、1975年生まれで、36歳の著者が、ニーチェ研究者になったものの、哲学を売る相手が「B層」しかいないのは、その前の世代が、近代もクリアできていないくせに、エラそーに「ポストモダン」とか言って浮かれてたせいだと、適菜氏より年上のわたしなどは、今、猛烈に反省しているところなので、
「ゲーテはそれほどフィーチャーされていない」とか「ゲーテと無理やり関係づけてる」ようには思いません。
そんなことを言っているのは、どうせ、ゲーテだって、1、2冊買って、パラパラして見ただけのくせに、なんとなく読んだような気分になってるだけで、しかも、適菜氏の『キリスト教は邪教です』とか『はじめてのニーチェ』すらも、どこかのレヴューだけで、わかったようなことを言っている人なんじゃないでしょうか。
そもそも、哲学を他人の解釈で手っ取り早く理解しようなんて根性で、賢くなれるわけがないんですが、どうも、手っ取り早く理解しないと「A層」になれないと思っていたりもするんですよね。
かつての「インテリ」と「大衆」という区分は、それぞれが納得し、プライドを持って生きていましたが、それらと比べると、AからDまでの区分というのは、経済的成功で区分けされているので、層の移動に脅えざるを得なくて、
マーケティングと言うのは、もともと「高学歴のB層向け」の手法でしたが、永年付き合いのあったスポンサーには、その内実がバレてしまって効力がなくなってきたり、TVとか雑誌で、消費者に直接洗脳するというのも米国から輸入した方法でしたが、輸入業者には、開発者のような智慧もなく、売り手の開拓と市場の拡大の両方を謀ってみたものの、
バカな売り手を開拓しようとするあまり「バカ」なことを言い過ぎるなど、開拓しようとした側も「バカ」だったので、結局「売り手」ばかりで、ますます「パイ」が小さくなっているんじゃないでしょうか。
この本の読者は、わたしを含め、すべて「B層」です。(間違いない!)
だから、ここから抜出すには、適菜氏が「ゲーテの言葉」として言われるように、
「偉大な時代における偉大なものに学ぶ」ことであり、過去の偉大な精神に接近するための一番の方法が「読書」で、ゲーテによれば読書とは心の糧を見つけようとするものではなくて、作者の精神に接近することが重要....だと思います。
適菜氏は、こうも言っておられます。
では、具体的に何を読めばいいのか? ー 古典です。
「生まれが同時代、仕事が同業、といった身近な人から学ぶ必要はない。何世紀も不変の価値、不変の名声を保ってきた作品を持つ過去の偉大な人物にこそ学ぶことだ」
ですよねーーー。わたしも大好きな「あのひと」が何を学んでいたか、想像しているうちに、やっぱり「古典」なんだなーって、しみじみ思ってたんです。(ゲーテ、意外と気が合うーーあっでも、女こどもや、主婦は、古典を読もうが何をしようが、ダメなんでしたっけ?)
「法律というのはいい気になって幸福の量をふやそうとするよりは、弊害の量を減らそうと努めるべきだ」
ホント、すぐ法律でなんとかって思うタイプにはうんざりっス。税金が増えて、監視する人が増えるってことが、どんなに弊害があるか。。。
教養人は、絶対善を求めず。これは保守の基本的態度ですよねーー。
あっ、いけない。調子に乗って、適菜氏の受け売りで、ゲーテを理解してしまいそうになってた。もう、こんな本読んでる場合じゃなかったです。
なんか、この本の、最初の方の「政治家」の扱い方を見ると、どこかの政党からお呼びがかかるのを(もちろん議員としてではなく)待っておられたり、それとも、やっぱり代理店だったり、新聞社だったり....だって、B層マーケってこういうことでしょう↓
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これで、適菜氏も「A層」に昇格されるんでしょうか。
◎ゲーテの警告ー日本を滅ぼす「B層」の正体(アマゾン)
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[内容説明]日本をダメにしたのは官僚ではなく、B層 小泉、小沢、鳩山、菅…、「民意」を問い続けると恐ろしいことが起きる! 衣食住、文化、スポーツ、すべての分野で起きているB層化現象をゲーテ研究者が解説
[BOOKデータベース]「活動的なバカより恐ろしいものはない」―ゲーテ。小泉純一郎、小沢一郎、鳩山由紀夫、菅直人。なぜ我々は三流政治家を権力の中枢に送り込み、「野蛮な時代」へ回帰したのか?「B層」をキーワードに、近代大衆社会の末路を読み解く。講談社 (2011/8/19)
[BOOKデータベース]「活動的なバカより恐ろしいものはない」―ゲーテ。小泉純一郎、小沢一郎、鳩山由紀夫、菅直人。なぜ我々は三流政治家を権力の中枢に送り込み、「野蛮な時代」へ回帰したのか?「B層」をキーワードに、近代大衆社会の末路を読み解く。講談社 (2011/8/19)
by yomodalite
| 2011-09-06 21:29
| 評論・インタヴュー
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