若衆好みー江戸女の色と恋/田中優子、白倉敬彦

江戸女の色と恋―若衆好み (学研グラフィックブックス)

田中 優子,白倉 敬彦/学習研究社




昨年のボストン美術館 浮世絵名品展」以来、浮世絵から探る江戸の実態から、興味が薄れることがないのですけど、中でも着物好きとしては、江戸のファッションの性倒錯ぶりには目を見張るものがありました。

春信の浮世絵に描かれた美少年は何者?、芸者がファッションも立ち居振る舞いも強い影響を受けた影間とは? などなど。。。

本書は、何故江戸ではこれほど「若衆」が人気があったのか?という疑問に答えてくれそうな期待で読みました。

図版たっぷりで1800円という安価なお値段。内容は想像以上に過激な春画ばかりなのですが、著者は田中優子氏と白倉敬彦氏という江戸風俗最強のコンビなので、厚さ10ミリ程度でも読みどころも見どころも満載。

「若衆」に関しては、あくまで江戸の女の感覚が中心なので、「粋」と共通感覚である男性中心美学の話がないのは、残念ですが、「若衆」を好んだ半分は、女であったという点は盲点でした。15、6歳の男子が振袖を着ているなど、今の感覚からすると驚きではあるのだけど、ファッションに男女の区別がなくなったのは、現在も同じこと。平和を貪った江戸の世は、思いのほか現代日本と似ているという感は益々深まった。
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【MARCデータベース】美少年はなぜ江戸の女性たちを熱狂させたのか。女装した少年を抱く男装した女性、積極的な求愛。しかし江戸の女性たちが本当に若衆に求めたものは何だったのか? 江戸の女性の性愛を若衆を軸として読み解く。 学習研究社 (2003/03)



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by yomodalite | 2009-05-02 00:13 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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