2009年 01月 20日
芸者と遊び—日本的サロン文化の盛衰 (学研新書)/田中優子 |
という謎から芸者関連の本の決定打を求めて、田中優子氏に辿り着きました。
そろそろ真打ちに登場してもらって、芸者の件にケリをつけたい(笑)と思ったのですけど、本著は第一部が「江戸の芸者とその歴史」、第二部の「明治の芸者 その栄華と終焉」という二部構成、分量的にも第一部の「江戸の芸者」はページ数半分弱なんですね
そんなわけで「辰巳芸者の謎」に関しては、また別に...
本著のはしがきは、次の文章ではじまります。
そろそろ真打ちに登場してもらって、芸者の件にケリをつけたい(笑)と思ったのですけど、本著は第一部が「江戸の芸者とその歴史」、第二部の「明治の芸者 その栄華と終焉」という二部構成、分量的にも第一部の「江戸の芸者」はページ数半分弱なんですね
そんなわけで「辰巳芸者の謎」に関しては、また別に...
本著のはしがきは、次の文章ではじまります。
ここで、述べようとする「芸者の時代」とは、その亡びてしまった芸者についてである。
ふんふんナルホドと思った、そこの和風男! 和の嗜みに通じ「粋」をモットーとしているつもりの貴男はたぶんグローバリストか、着物をすっかりダメにした呉服業界の人で、いずれにしても江戸の粋とは真逆の人ではないでしょうか。本当に「江戸」が遠い遠い遥か彼方に行ってしまっていることを、よく解っていない粋人男の多いこと。。。。
江戸学の泰斗、田中優子氏にして「わからない」という江戸の芸者に、努々勝手な妄想を抱かず、日本的サロン文化がなぜ盛衰したかを考えつつ、熟読しましょう。
「踊り子」の女の歴史は、今日に至るまで、細々であっても途切れることなく続いていると思いますが、「粋な男」の歴史はいつ途絶えてしまったのか。新たに始まる気配も感じられないのは寂しい限り。
粋は意気で、それこそが「男気」なのに。。。
☆参考サイト → 遊女asome
【目次】
第1部 江戸の芸者とその歴史
・踊子から芸者へ
・深川芸者の発生と実像
・色を売ること売らないこと
・幕末の芸者たち
第2部 明治の芸者その栄華と終焉
・祗園と柳橋;雑魚寝のこと
・名妓たち
・水揚げのこと
・芸者遊びとは何か
・日本的サロン文化
【MARCデータベース】「芸者は伝統芸能だけを継承してきたのではない」 町のファッションリーダーであり、維新の志士や明治の文豪を魅了した、サロン文化の担い手、芸者の歴史を読み解く。 学研 (2007/06)
☆参考サイト → 遊女asome
【目次】
第1部 江戸の芸者とその歴史
・踊子から芸者へ
・深川芸者の発生と実像
・色を売ること売らないこと
・幕末の芸者たち
第2部 明治の芸者その栄華と終焉
・祗園と柳橋;雑魚寝のこと
・名妓たち
・水揚げのこと
・芸者遊びとは何か
・日本的サロン文化
【MARCデータベース】「芸者は伝統芸能だけを継承してきたのではない」 町のファッションリーダーであり、維新の志士や明治の文豪を魅了した、サロン文化の担い手、芸者の歴史を読み解く。 学研 (2007/06)
by yomodalite
| 2009-01-20 16:23
| 歴史・文化:美術
|
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