警視庁捜査一課/飯田裕久

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数年前に一度だけ、捜査一課の刑事の聞き込みを受けたことがあるんです。事件の詳細はよくわからなかったのだけど、どうやら放火殺人の捜査のようで、二人組の刑事は、ひとりは事件の名称が入っている特別名刺で、もうひとりの名刺には「警視庁捜査一課」と書かれてあったのですが、

その刑事の印象は今までの刑事という職業に抱いていた、履き古した靴、安いスーツ、、といったイメージを完全に覆すもので、これ以上はないというぐらいのはっきりとした濃い顔立ちに、完璧にスタイリングした髪型、絶対に外すことのない鋭い視線。

20人ほどの男の中から一流商社マンを選べと言われたら、結構、自信を持ってこの男を選んだと思えるほど、とにかくエリートオーラが凄かった。

聞き込みの内容は、当日に何をしていたか。というものだったのだけど、1ヶ月ほど前の日曜のことだし、はっきりと覚えていることは何もなく、仕事を辞めた直後で、読書欲が目一杯膨らんでいたときだったので、「図書館に行っていたかも。。」と答えると、「どこの図書館ですか?」と、すぐに切り返してきたときの鋭い眼。

たったそれだけの質問だけで、恐れを抱くに充分な迫力。当時住んでいたマンション全員への形式的なものだと思っていただけに、その熱心さと真剣な雰囲気はかなり印象的でした。

で、そんな警視庁捜査一課のエリート意識とは?という興味からか、こんな本も読んでみることに。

本著は、捜査一課の刑事だった著者による書き下ろし。地下鉄サリン事件や、トリカブト事件など、読者の興味を惹きそうな事件に対して、あっさりすぎる内容なので、特に話題になることはないでしょう。警視庁捜査一課組織図、警察署組織図、警察隠語集に、刑事五十訓など巻末付録は充実していて、警察官や、刑事の日常など、ミステリ小説を書こうと思っている人のレファレンス本としては、役に立つのかな。。

★★★
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【内容紹介】著者は警視庁捜査一課の元刑事で、テレビ朝日の人気ドラマ『ゴンゾウ』の警察監修者。捜査一課歴12年。刑事通算20年。平成19年に勤続25年で警部補として退職。地下鉄サリン事件、トリカブト事件……。その時、刑事はどう動き、何の記録を残したか? 休日でも結婚式でも事件が起これば即捜査に駆り出される。捜査一課の元エースが平成の時代の凶悪犯罪の実態と本物の刑事の生き様を描く傑作ノンフィクション!

【目 次】
第1部 署轄巡査(単身寮;実務編;捜査講習);
第2部 捜査一課刑事(署轄刑事;特捜本部;捜査一課;転機)




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Commented at 2009-07-06 22:04 x
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by yomodalite | 2009-01-07 16:32 | 報道・ノンフィクション | Trackback | Comments(1)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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