f0134963_14263512.jpg


今日こそは、エアコンの温度設定を18度ぐらいにして、ちょっぴり肌寒さを感じながら、ふわふわのお布団にくるまって、本を読んだり、スマホで動画を見たりしているうちに、ウトウトと寝てしまうけど、ときどき風鈴の音で起こされて・・・

みたいな1日にしようと思ってたんだけど、どんなに低い温度に設定しても、涼しくならない部屋に見切りをつけ、家から一番近い映画館に行くことにした。

「Saturday Night Live」のひとが作った・・ぐらいの浅い情報から、この映画を選んで座席に着くと、右隣は、町山智浩の紹介で見る映画を決めてます、みたいな男子で、左隣は20代の女子ふたり組。平日午前中の上映にしては客層が若い?なんて思っていると、

主人公のジェームスは、幼い頃に誘拐され、外に出ることも出来ないシェルターで25年間もニセの両親が創った教育番組『ブリグズビー・ベア』を見て成長するが、ある日突然、警察に保護され、実の両親の元へ帰る・・・

という物語が始まった。

(下記はめずらしくネタバレしてるので注意してね)

『テッド』のようにちょっぴり皮肉で下品な笑いはなく、シェルター暮らし(『ルーム』)や、ニセの家族(『万引き家族』)といった、最近の映画でも経験したプロットの中に、世界初のSF映画『月世界旅行』を思わせる “月” や、『スターウォーズ』のマーク・ハミルも重要な役で登場して、映画へのオマージュには満ち溢れているのだけど、

普通の子供時代を奪われ、突然まったく別の世界に戻された青年にも、突如戻ってきた青年にとまどう両親にも、解決しがたい深刻な問題があるはずなのに、山あり谷ありといった多くの映画にありがちな展開は抑えられ、

意外にも物語は穏やかなハッピーエンドを迎える。

誘拐犯を憎んでも憎みきれないはずの実の両親も、ニセの両親を逮捕した警察も、ジェームズとはまるで違う現実を生きて来た同年代の友人たちも、『ブリグズビー・ベア』へのこだわりから抜け出せないジェームズをあたたかく見守り、最期にニセの父親のナレーションも加わって、

ついに『ブリグズビー・ベア』の映画が完成するのだ。

ヒーロー映画には「悪」や「被害者」が必要なのに、この映画には悪も被害者も出てこなくて、なぜ、ブリグズビーが正義のヒーローなのかもよくわからないけど、『ブリグズビー・ベア』には「いいひと」しか登場しない。

そんな馬鹿な・・という気が一瞬するけど、

ヒーローが悪を倒すことで世界が救われたり、被害者の願いから生まれた法律が新たな犯罪を防ぐことよりかは、ずっと「よくある物語」なのかも、と思った。


[PR]
# by yomodalite | 2018-07-19 14:42 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite