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和訳 PRINCE “Be My Mirror”

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プリンスの未発表曲(デモVersion)の和訳です。
この曲は、1993年の映画『ハリウッド・トラブル(原題:I’ll Do Anything)』のために書かれたものなんですが、実際に発売されたサントラは『レインマン』や、『ライオン・キング』など数々の映画音楽で有名なハンス・ジマー作曲のもので、主演俳優のニック・ノルティが録音したバージョンも行方知らず・・・

ただ、プリンスが、小さな娘に、父親として語りかける歌として作られた感じがすごく優しくて、マイケルとはまた別の「鏡」をテーマにした曲でもあり、「ABCより簡単さ」というプリンスと、マイケルとの「映し鏡」のような関係も思い浮かんだり・・・

とにかく大好きな曲です!





Be My Mirror

Be my mirror, be like me
Easier than ABC
Everything I hope to be
You can be that and more you see

僕の鏡になって、僕みたいに
ABCより簡単さ
僕が望むすべてのものに
君はなれるよ、それ以上のものにも

If my hand goes to the left, yours goes to the right
What you see is what you get, just keep me in your sight
You see how much you’re just like me when we play this game
If you play correct my dear, we will be the same

僕の手が左に動くと、君の手は右に
見たとおりにやってみて、ずっと僕を見てなきゃだめだよ
このゲームをやると、君と僕とがどんなに似てるかわかるだろう
君にちゃんと出来たら、僕たちは一緒なんだよ

Be my mirror, be like me
Easier than ABC
Everything I hope to be
You can be that and more you see

僕の鏡になって、映し鏡のように
ABCより簡単さ
僕が望むすべてのものに
君はなれるよ、それ以上のものにも

Ever since good fortune brought you into this world
I knew that U were a special, a special little girl
When the rest of us get stuck because of things we do
not know
My special little girl is already a hundred paces down
the road

幸運が君をこの世に運んできて以来
君が特別な、ほんとに特別な女の子だってわかってた
僕たち大人が立ち往生しているようなときも
僕の特別な女の子は100歩も先を歩いてる

Be my mirror, be like me
Easier than ABC
Everything I hope to be
I can be that and more you see
I can be that and more you see

僕の鏡になって、映し鏡のように
ABCより簡単さ
わたしが望むすべてに
わたしはなれる、それ以上のものにも
わたしはなれる、それ以上のものにも

(訳:yomodalite)

最後、プリンスが裏声で歌っている部分は、主語が「I」になっていて、女の子のきもちを歌っているみたいですね。




この女の子(0:55〜)のことを思って書いたのかなぁ・・

この曲のリリースは無理かなぁ。。ライブ映像がとにかく楽しみーーー!!!


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by yomodalite | 2017-02-23 07:00 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)

チョコ中毒が止まらない

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今年のバレンタインチョコは、今まで購入したことがないブランドに限定して買っているんだけど、ふとした気の緩み?で、つい手を伸ばしてしまったカカオ・サンパカの単品チョコ。


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アメリカで、最近ジョージ・オーウェルの『1984』がすごく売れているという、ステマ?に引っかかってか、今頃になって、村上春樹の『1Q84』を読みだしてしまった。全6巻もあるから、もう当分、小説はこれしか読めないなぁ・・


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「私は、ブッシュ大統領とはいつも対立していたが、彼を病的な嘘つきと言ったことはない。彼はただの保守主義者だ。しかし、トランプは、常に嘘をついている。」

ねえ、バーニー、
ブッシュは、イラクを悪の帝国だと言って、イラク戦争を起こしたんだから、愚かだったかもしれないけど、「嘘つき」じゃないよね。でもさ、これまでになく政府の透明性を高め、「日光は最良の殺菌剤」とまで言っていた、オバマが、多くの内部告発者をスパイ容疑で起訴して、議会にも内緒で、世界中に5万発もの爆弾を投下したのは、超ぉーーーーーーーーー嘘つきじゃないの? 

暴言王のトランプに「嘘つき」だなんて・・・それじゃあ、むしろ「安心」しちゃうってばw 

嘘でもフェイクでもなさそうなうえに、めずらしく嬉しいニュース!

プリンスの「NPG Records」からリリースされた25作品と、未発表曲がユニバーサルからリリース!

そんなわけで、プリンスのアンリリースドから、今日の気分で「Be my mirror」を!




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by yomodalite | 2017-02-13 12:24 | 日常と写真 | Trackback | Comments(0)

プリンスに慣れてきたMJファンに止めを刺す(A Case Of You)

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MJファンの友人に、プリンスを慣れさせるという試みは、羽生選手の尽力もあってか、予想以上の大成功で、私の選曲CDを愛聴してくれているだけでなく、『プリンスの言葉』も買ったし、CDも少しづつ集めてるなんていう報告もあるのだけど、



ここで手を緩めることなくw、以前にMJファン向けにセレクトした(→ここ)とか(→ここ)とも、最近発売された2枚組のベストアルバム『4Ever』ともカブらず、しかも、止めを刺しちゃうような・・と考えてみた結果、


全部スローな曲でまとめてみようかな、と。


でも、確かにそういった名曲はたくさんあるものの、Pの場合、最初はすごく穏やかでも、最後の方になると段々ほとばしる魂が抑えきれなくなって絶叫してしまうことも多いw。そこが彼の魅力には違いないんだけど、今回は本当に最後まで静かで、絶叫なしの曲を選んでいったら、これまでとカブらないようにしてるせいもあって、思ったよりも少ない?


ということに、私も初めて気がついたという結果がこちら。


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まずは、プリンスのギターとピアノはどっちが魅力的かというのは、羽生選手の「Let’s Go Crazy」と「白鳥の湖」のどっちが素敵か?を考えるぐらい、悩ましい問題だということが如実にわかる「A Case Of You」これは、超入手困難な『One Night Alone』に収録された、プリンスが敬愛するジョニ・ミッチェルの名曲の一部をカバーしたもの(ほんの少しだけ歌詞が異なる)。






Pは、ジョニに捧げるように歌っていると思うので、和訳はこんな感じ?


I am a lonely painter

I live in a box of paints

I used 2 be frightened by the devil

And drawn 2 those who weren't afraid

Remember when u told me

That love was touching souls?

Well, surely u touched mine

Part of u pours out of me from time 2 time in these lines

U're in my blood like holy wine...u're so bitter and so sweet

I could drink a case of you, darling

And still be on my feet...still be on my feet


僕はひとりぼっちの画家

絵の具箱の中に住んでいて

悪魔にずっと怯えていたから

恐れを知らない人に引き寄せられたんだ

あなたが言ったことを、よく思い出すよ

「愛って魂に触れることでしょう?」

そう、あなたはたしかに僕の魂にふれた

だからあなたの一部がときどき歌になって

僕の中からあふれ出すんだ

そう、あなたは僕の血の中に流れる聖なるワイン

とても厳しいけど、とても優しい

あなたが言うことなら、僕は受け入れられたんだ

そして、僕は今でもちゃんと立っていられる

まだ、立っていられるんだ・・


次に、プリンスのアルバムの中でも特に女子が手を出しにくいジャケセンスが光るセカンドアルバム『Prince』から、胸毛感がみじんも感じられないキュートな「With You」。そして、2010年にデイリーミラー紙に無料添付されたアルバムで、SALEのときにかかってたら、いっぱい買ってしまいそうな感じの曲が多い?『20Ten』から、「Future Soul Song」。90年代からファンになった私にとっては最も思い出深いアルバムとも言える『Emancipation』から、「Soul Sanctuary」。そのあと、2004年に久しぶりにチャート復帰を果たした『Musicology』から、「What Do U Want Me 2 Do?」


次の「Adore」は、ベストアルバムに押すファンが多い『Sign O' the Times』の曲なんだけど、ショートヴァージョンを選びたかったので『The Hits』の方を選択。「When 2 R In Love」は、1987年にリリースされるはずだったのに直前でキャンセルになり、1994年になって結局そのままの内容で発売されたという不思議な経緯をもつアルバム『Black Album』から。ファンキーな曲ばかりの中で、唯一のスローナンバー。


次の「Betcha By Golly Wow!」も『Emancipation』から。ちなみに、このアルバムの頃はプリンスのことをプリンスって呼べなかった時期(The Artist Formerly Know As Prince とか、ホント色々と面倒くさかった・・レコード会社が色々変わった影響は、Pのベストアルバムがいつも90年代以降を無視する理由のひとつでもあり、リマスター版が出ない理由でもあるような・・そして、MJファンもたまにはSONYに感謝した方がいいとか、やっぱりKINGは賢明だったと思うこともw)。


そして、スピリチュアルなアルバム 『The Rainbow Children』から、プリンスの「Remember The Time」と言えなくもない?「Muse 2 The Pharaoh」。胸毛時代の1979年に戻って、「When We're Dancing Close And Slow」のあと、再度『Emancipation』から「Let's Have A Baby」。デビューアルバム『For You』からもう1曲ベイビイ繋がりで「Baby」(赤ちゃんじゃないけどあんまりエロくない)、ふたたび『Musicology』から「Reflection」。そして、またまた『Emancipation』(だってこのアルバム3枚組なんだもんw)から、「The Love We Make」。そして超ヒットアルバム『パープルレイン』の翌年1985年の『Around the World In a Day』から、以前訳詞もした「The Ladder」



当時は、おまけだったけど、今買うと結構高値になってる『20Ten』からもう一曲「Walk In Sand」大好きな『Emancipation』からとうとう5曲目、「Dreamin' About U」。そして、最後も『One Night Alone』から、こちらもピアノが素敵すぎる「U’re Gonna C Me」


惜しくも選外となったスローな名曲の中には、


最後が激しくて止めた、Thieves In The Temple(Graffiti Bridge)、The Beautiful Ones(Purple Rain)、The Holy River(Emancipation)や、曲数の関係で漏れてしまった、June(HITnRUN Phase One)や、The Question Of U(Graffiti Bridge)、Everywhere(The Rainbow Children)あと曲の終わりの無音部分が長くて止めた、Condition Of The Heart とか、最後の曲はインストのVenus De Milo(Parade)もいいな・・とか、他にも色々迷ったんだけど、


よく眠れるような、眠れないような、

夜明けを迎えそうで、終わりも近いような、そんな詰め合わせで、

今後、MJと共にPのことも思い出して欲しいという気持ちを込めてみました♬



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地上での最後のコンサート、
Piano & A Microphone Tourの映像リンク
http://video.usmagazine.com/previews/2Rmbtdsf-qInh6Xrr


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by yomodalite | 2016-12-19 07:00 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)

和訳 PRINCE “One Song”

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週末は、羽生選手の活躍で「Let's Go Crazy」を何度も聴かれた方も多いと思いますが、プリンスの訳詞11曲目は、それとはかなり雰囲気の違う「One Song」を。

前回の「Last December」の2年前、1999年12月31日に、プリンスのウェブサイト「love4oneanother.com」で公開されたもので、アルバムには収録されていません。

9分間ほどの曲のうち、歌が始まる前のプロローグ(スピーチ?)が6分ほどもあって、プリンスの曲の中でもっとも「言葉」の多い、まさにメッセージといった感じ。

「読んでいるときは、あなたが知覚している言葉で語りかける声が聞こえてくる」とか、「この目標に反する考えを、非難したり変えさせる必要はない。ただ無視すればいい」など、1999年の言葉ですが、今の時代の方がより強く心に響くことも多いのでは?






One Song


1999... and the illusion continues. One begs to ask - "when will it end?"

1999年 ... 幻想はまだ続いている。

人は願うように尋ねる-「いつ、それは終わるのか?」


Unnatural disasters happen seemingly every week. Train crashes, shootings, nuclear accidents; is there any place of refuge one can flee from this insanity? Very few of mankind's creations r designed to make you feel good, unless you get pleasure from seeing the human body desecrated by guns, explosions, fights, and any other things these so-called "artists" create. In the name of freedom, many have used art as a means to destroy the human mind. As an excuse to continue we hear "Art reflects society".


人為的な災害は毎週のように起こる。列車衝突、銃撃、原子力による事故・・そういった愚行から逃れる場所があるだろうか?あなたが、銃や爆発や戦闘や、その他のいわゆる「アーティスト」が作る、人の体が冒涜されるようなものを見て楽しいと思わなければ、人が作ったもので、あなたを幸せな気分にしてくれるものなどほとんどない。自由の名の下に、大勢が、人の心を破壊する手段としてアートを利用し、「芸術は社会を反映する」という言い訳が繰り返されている。


How many times has this lie been repeated: "creations are not real", they say and yet any one of these people can call to mind images and complete scenes of horror in graphic detail.


何度この嘘が繰り返されたことか・・・「作品は現実とはちがう」なんて言いながら、彼らは恐怖シーンの写実的なディテールにこだわり、人の心に映像を焼き付ける。


They will carry these so-called "unreal" creations around with them for the rest of their lives. These images are now a part of their being. In the name of RECREATION these people in fact are re-creating themselves in their own images. SOCIETY THEN REFLECTS ART.


彼らは人生の残り時間を、そういったいわゆる「現実とはちがう」作品とともに歩んでいく。 そのようなイメージは今、彼ら自身の一部であり、リ・クリエーション(再・創造)の名の下、自分のイメージで自分自身を再創造している。「社会が芸術を反映する」ということ。


In man's decision to further separate from God, his re-creation of himself leaves him in a dysfunctional state of confusion. The mind becomes a burial ground for dead waste.


から離れようとして人が自分で自分を再創造すると、その混乱から機能不全を起こすことになり、精神は不要な物の墓場となる。


Isolated from the wholeness of God, Earth and his fellow brothers and sisters, this man seeks solace in activities he thinks will stimulate his mind. He begins downloading into his brain a series of manmade creations designed to destroy it.


の完全性や、地球や、兄弟姉妹や、仲間から孤立した人は、心が刺激されることだけに慰めを求め、 心を破壊するように設計された人工的な作品を脳にダウンロードし始める。


All manmade creations originate from one of 2 sources: the Tree of Knowledge or the Tree of Life. One of these trees contained deadly fruit, the other - Fruit of Everlasting Life. The one who disregards this fact recreates himself and his kind into extinction.


人が創造するものの原点はすべて知恵の樹か、生命の樹(*1)、そのふたつのうちのどちらか。片方の木には毒の実がなることもあるが、もう片方には永遠に続く命の実がなる。この事実を無視する者は、再創造によって、自身と同胞を絶滅に導くだろう。


Your reading these words on a machine created by man. As you read, you hear a voice speaking to you the words that you perceive. They make sense to you because you understand (stand under) the SPELLing. The words are what binds this SPELL to your illusion.


あなたはこれらの言葉を人が作った機械で読む(*2)。読んでいるときは、あなたが知覚している言葉で語りかける声が聞こえてくる。あなたが言葉を理解できるのはスペルが分かるからだけど、言葉は、文字の配列が、あなたの幻想と結びついたものなんだ。


When you hear the truth, like a memory - you recognize it and this recognition releases you from all illusion. Many languages are brilliant in their attempt to confuse you. con meaning: against, fuse meaning: together. Words and their spellbinding illusions have the power to keep man separate from God.


あなたが読んで聞こえてきた真実、それは記憶のようなものだ。その認識さえできれば、あなたはすべての幻想から解放される。多くの言語は、人を混乱させることに長けている。confuse(混乱)con は「反対に」 fuseは「共に」を意味する。言葉における文字の組み合わせによる幻想は、人を神から遠ざける力を持っている。


You were born in an all-knowing state of mind. The first words spoken to you begin the SPELL. The words come from one of 2 sources: the Tree of Knowledge or the Tree of Life. In ignorance or simply lack of respect for God, many use words that confuse the minds of humans and turn them into projections of their own illusions.


あなたは全知の精神を持って生まれているが、最初に言葉をかけられたときから言葉の呪縛は始まる。言葉の原点はいつも、知恵の樹か、生命の樹か、その2つのうちのどちらかだ。に対する無知か、単なる敬意の不足からか、多くの人間が、人の心を混乱させ、そこに自分の幻想を投影するために言葉を利用している。


Because of this fact, many people grow up and blindly assume their pre-selected role under a dictatorship without even being aware of it. When asked what they are doing here on earth, most will answer with statements that do not reflect their natural God-given desires.


こういった事例から、多くの人は成長すると、独裁者のもとで、前もって決められた役割を、意識もせずに引き受けるようになる。一体この世で何をしているのかと聞いても、ほとんどの人は生まれたときに神から与えられた欲望とは異なる答えをするだろう。


This creates a pyramid-like structure with the dictator on top, and each level under it knowing less and less. Upon reaching the bottom level - which is where the majority is, you will find chaos, disorder, and illusion. With ill as its prefix, illusion is a state of insanity.


独裁者が一番上にいるピラミッドでは、下の階層になるほど、知識や情報は少なくなっていく。大多数の人が属する最下層では、混乱と精神の障害と幻想を目にすることになる。頭に、ill(病)がついてるように、illusion(幻想)というのは狂気の状態なんだ。


In the name of democracy, supreme power is vested unto the people in this insane state instead of God. A future re-created, to be ruled by man, is one of isolation and despair. Returning the leadership back into God will allow mankind to achieve its original collective goal which is union with God.


一方、民主主義のもとでは、に代わる最高権力は、この狂気の状態にある人々に与えられる。人間が創ったルールで、再創造される未来は、孤立絶望でしかないが、リーダーシップを神に戻せば、人類は神と融合して、元のあるべき状態へと戻ることができる。


Ideas contrary to this goal should not be blamed or persecuted - just simply ignored. They originated when man first chose to ignore God's rule. Simply put - in the beginning, the Human was made perfect in God's image. They had no need for knowledge. They were also given freedom of choice.


この目標に反する考えを、非難したり変えさせる必要はない。ただ無視すればいい。そういった考えは、人が神のルールを無視することを選んだときに生まれたんだ。簡単に言えば、はじめに、人間は神のイメージにおいて完璧なものだった。彼らには知識は必要なく、選択の自由も与えられていた。


The Tree of Knowledge and the Tree of Life are reflections of this freedom. The human is now a reflection of their choice. They could have simply chose not to choose. God being centrifugal in nature, freedom was the CAUSE and choice was the EFFECT.


知識の樹生命の樹はこの自由の反映で、現在の人間には、彼らの選択が反映されている。人間には知識の樹を選択しないという選択肢もあった。神は近づこうとすれば遠ざかるものだ。神が遠ざかった原因自由であり、知識の樹選択が今の結果をもたらしたのだ。


In knowing their perfection made in God's image, there was no need to choose. In fact, their were NO NEEDS. There was only love in an all-knowing state before the fall. The worst thing you can do is give up your God-given right to choose. For in it - you can choose not to choose. There in is the final judgement. The illusion ceases and you awaken from your dream. Now the healing begins...


神のイメージで作られた完全を知れば、選択する必要はなかったんだ。実際、まったくその必要はなかった。人間が堕落する以前のこの地上には、全知全能のしかなかった。あなたにとって最悪なのは、神から与えられた選ぶ権利を放棄してしまうこと。その権利の中には、選択しないことを選ぶ権利もあるのだから。それが、最後の審判なんだ。幻想は終わり、君は夢から目覚める。そして、そこから癒しが始まるんだ。


With an all-knowing mind, made in God's image you can create as your Creator - God intended. With love, honor and respect for every living thing in the universe. Separation ceases, and we all become One Being singing the One song.


全知の精神であれば、あなたは創造主である神が意図した通りに創造することができる。 愛によって、宇宙のすべての生き物を尊び、敬意をはらう。分離することはなくなり、私たちはひとつになり、ひとつの歌を歌うようになる。


I am the universe

The sun, the moon and sea

I am the energy

for that is what I believe

I can be contradiction

'cause that is all I see

But I am the universe

And the universe is me

I am the one song (Ah yes)

And that one song is free


私は宇宙

太陽である、月であり、海でもある

私は、僕が信じるものによって

エネルギーとなる

私が矛盾することがあるのは

私がすべてを見ているから

それでも、私は宇宙であり

宇宙は私でもある

私はひとつの歌であり(まさに、そう)

そして、その歌は自由である


All things come from this one song (Yes they do, uh)

The garden and the tree

If everything, everything is present

What is will always be

This here is the first and the last song

And all that come between

When language falls like a wounded soldier

And it's covered by the sea

All the sadness


すべてのものがこの歌から来ている(そう、みんなそう)

庭に木があるように

すべてそうあるように、存在して

常にそうあり続ける

ここにあるのは、最初と最後の歌

そして、それらの間のすべて

負傷した兵士から、言葉が零れ落ちるように

そして、すべての哀しみが

海に覆われているように


All these unanswered questions

Keep me company

(Company, company, company come to me, come to me please!)

Here at the center of it all

(I know)

I know that you can only come from me

(I am the universe)

Yes it will, oh, yes it will

(The sun, the moon and sea)

Where else is it gonna come from but me?

(I am the universe)

Oh my, my my my my my my my universe

(The universe is me)


これらすべての答えのない質問について

僕とつきあってほしい

(仲間、仲間、仲間、私の元へ、私の元へ、さあ!)

ここは、そういったものすべての中心

(わかってる)

僕は、君が、僕から来ているものだと知っている

(僕は宇宙)

そう、そうなるんだよ。うん、そうなんだ

(太陽も月と海も)

それ以外にどこから来ることができる?

(僕は宇宙)

ああ僕の、僕の僕の僕の僕の僕の僕の宇宙

(宇宙は僕)


(I am the universe)

(The sun, the moon and sea)

(I am the universe)

(We are the universe) {x2}

(The universe is me)

One truth (One truth)

One song (One song)

One energy


(私は宇宙)

(太陽と月と海)

(私は宇宙であり)

(私たちも宇宙)x2

(宇宙は私)

真実はひとつ(真実はひとつ)

ひとつの歌は(ひとつの歌)

ひとつのエネルギー


(訳:yomodalite)


「神を信じられないなら、誰を信じられるというのか?」


というのは、1989年の「Trust」(『Batman』サウンドトラック)の歌詞ですが、彼の神への気持ちは、改宗前も後も、最初から最後までずっと一貫したものでした。

神は、人が作った「宗教」のせいで貶められ、また、無神論者は、神を幻想だと考えていますが、プリンスのメッセージを聞いていると、神よりも賢い人間がいると思う方が「幻想」だと思えてきて、私はそれをよくわかっていた彼の方に深い知性を感じてなりません。

____________


(*1)知恵の樹か、生命の樹/聖書の創世記に登場する、エデンの園にあった2本の樹。


知恵の樹は、善悪の知識の木とも呼ばれ、知恵の樹の実(禁断の果実)を食べると、神々と等しき善悪の知識を得ることができる。エデンの園に住んでいたアダムとイヴは、食べることを禁じられていた果実を口にした結果、無垢な心が失われ、裸を恥ずかしいと感じるようになり、神はふたりを楽園から追放した。


生命の樹は、命の木とも訳され、生命の樹の実を食べると、神に等しき永遠の命を得るとされる。


プリンスは、神はこの2つの樹を選ぶ「自由」を人間に与えているのであって(人間には知識の樹を選択しないという選択肢もあった)知恵の樹の実を食べてはいけないという「ルール」を与えられたのではない(最悪なのは、神から与えられた選ぶ権利を放棄してしまうこと。その権利の中には、選択しないことを選ぶ権利もあるのだから)。ただ、現代の世から神が遠ざかった「原因」は、その「自由」であり、知識の樹の「選択」が、今の「結果」をもたらしている。


もし、人間が、神のイメージで作られた完全というものをわかっていたら、知恵の樹を選ぶ必要はない(すでに完全だから)。だから、自分でそれを選べるということが「神の審判」となるのだと言っているようです。


(*2)あなたはこれらの言葉を人が作った機械で読む(Your reading these words on a machine created by man) は、違う訳し方があるのかもしれませんが・・・これは1999年の作品なので、ネットや、電子書籍で読むという意味ではなく、印刷機でできた本なども含まれるのだと思います。


和訳の気になる点は、いつでも遠慮なくご指摘くださいませ。


こちらは、マイケルの「One Song」?



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by yomodalite | 2016-12-12 07:00 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)

和訳 PRINCE “Last December”

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クリスマスソングが流れる季節になりましたが、プリンスの「Last December」を紹介したいと思います。


この曲が収録された『レインボウ・チルドレン』(2001)は、プリンスのアルバムの中で最も宗教的なメッセージにあふれたアルバムだと言われています。エホバの証人に改宗したことが大きな理由だとは思いますが、彼がこれまでの個人的な信仰から、教団の教義や仲間を求めた理由には、生まれたばかりの子供の死や、離婚といった個人的な理由だけでなく、米国の社会状況への彼なりのメッセージではなかったかと、私は思います。


多くの人々が、アメリカの富を享受できた80年代が終わると、政治から理想主義が消え、数多くの小集団がそれぞれの権利を主張するようになっていき、ヒップホップの美学や政治的メッセージは、黒人はより黒人らしさを求めることで、ビジネスにおいても成功できるようになった。それは、マイケルやプリンスが次々と打ち破っていった先に見えていた人種の壁のない世界とは少し違っていて、人種間の対立を一層際立たせることに繋がり、誰もが自由とお金を求める一方で、愛や大きな団結が消えていってしまった・・。


信仰に求めるものは人それぞれですが、プリンスが神への信仰によって、現代の人々に伝えようとしたのは、自由よりも、愛や大きな目標であり、この曲のコーラスのように、


僕らは、お互いを必要としている

僕らは、みんなでひとつなんだ


というメッセージではなかったでしょうか。







Last December


If you're Last December came what would you do?

Would anybody remember to remember you?

Did you stand tall?

Or did you fall?

Did you give you're all?


人生最後の12月が訪れたとしたら、君ならどうする?

君のことを思い出してくれる人がいるだろうか?

君は誇り高く生きて来た?(*1)

それとも堕落した人生を歩んできた?

君は自分のすべてを捧げ尽くしてきたんだろうか?


Did you ever find a reason why you had to die?

Or did you just plan on leaving without wondering why?

Was it everything it seemed?

Or did it feel like a dream?

Did you feel redeemed?


君は死ななくてはならない理由がわかった?

それとも、疑問に思うことなく人生を終えるんだろうか?

なにもかも思ったとおりの人生だった?

それとも夢のようだった?

君は救われたと感じたんだろうか?


In the name of the Father

In the name of the Son

We need to come together

Come together as one


父なる神の名において(*2)

その息子であるイエスの名において

僕らは、お互いを必要としている

僕らは、みんなでひとつなんだ


Did you love somebody but got no love in return?

Did you understand the real meaning of love that it just is and never yearns?

When the truth arrives

Will you be lost on the other side?

Will you still be alive?


君は誰かを愛したのに、報われなかったことがある?

愛に憧れただけじゃなく、その本当の意味を理解したといえる?

真実がこの世界に現れたとき

君は肉体を失った世界にいるんだろうか?

それとも、まだこの地上で生きているのか?


In the name of the Father

In the name of the Son

We need to come together

Come together as one


父なる神の名において

その息子であるイエスの名において

僕らは、お互いを必要としている

僕らは、みんなでひとつなんだ


In you're life did you just give a little

Or did you give all that you had?

Were you just somewhere in the middle

Not to good, not to bad?


これまでの人生の中で、少しは役に立てたと思う?

それとも、自分のすべてを捧げて尽くしてきた?

君は、何事もほどほどに

可もなく不可もなかったのでは?


In the name of the Father

In the name of the Son

We need to come together

Come together as one


父の名においても

子の名においても

僕らは、お互いを必要としている

僕らは、みんなでひとつなんだ


(訳:yomodalite)

__________


(*1)CD訳詞では、最後の12月がやって来たときのことを聞いているという解釈ですが、前の二行は、would you do?、Would anybody・・で、次行は、did you・・なので、ここは時制が変わっていて、 今までを振り返ってどうだった?という意味になるのではないかと思いました。


(*2)Godを父とし、その息子をイエスとするのは、in the name of the Father and of the Son and of the Holy Spirit.(父と子と聖霊の名によって)というように、一神教では一般的ですが、このあとの、We need to come together、Come together as one というのは聖書的ではありません。プリンスは、イエスだけでなく、自分もみんなも神の子供である。だから、Come together as one(僕らは、みんなでひとつなんだ)と言っているのだと思います。


和訳の気になる点は、いつでも遠慮なくご指摘くださいませ。






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by yomodalite | 2016-12-05 07:00 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(5)

プリンスの言葉 Words of Prince

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発売前からとても期待していた本ですが、実際に手にしてみると期待以上の内容。プリンスに興味を持ちつつある人にも、永年プリンスファンだった人にも、どちらにとっても素晴らしく、数多のプリンス本の中でも最優先で読むべき本だと思いました。

マイケルのメッセージは、今でも大勢の人の注目を集めています。MJには世界をより良くした人だという尊敬があるからでしょう。でも、日々、マイケルの言葉に注目し、彼と読書に関するブログを書いている私でも、彼が素晴らしい言葉を多く残しているとは言えないと思うことがよくあります。マイケルは、自分への夥しい数の言及に対して、ほとんど言葉で説明しようとしなかったし、メディアで発言しなかっただけでなく、ファンが集まるライブでも、世界中で同じほんのわずかのコール&レスポンスしかしなかった。

私たちは、ブカレストライブでの冒頭の2分間も、「THIS IS IT」までのあまりにも長い沈黙も、未だに言葉にすることができないまま、MJを語ろうとすると、それを語る人を「鏡」のように映しだすか、もしくは「神の言葉」のように、自分の日常から遠ざかっていくことも・・

彼は素晴らしい言葉を残したのではなく、
永遠に素晴らしいメッセージを「体現」した人なんですよね。

でも、プリンスは・・

どんな楽器も演奏できて、デヴュー作からセルフプロデュースという音楽の天才で、驚異的なダンスパフォーマンスを含む圧巻のステージで魅了しながら、夥しい量の曲を書き、そのほとんどすべてを自分で作詞している。プリンスはMJの長い沈黙期間もずっと言葉を探し続け、

彼は「言葉」において、マイケルとは比較にならないぐらい「創造」している。

マイケルの名言のような言葉を、彼の音楽に乗せられた言葉から探すのは難しい。マイケルの音楽とダンスの素晴らしさは「沈黙」にこそ相応しく、それは、喧騒と混迷を深める時代に永遠の価値をもたらしたけど、

プリンスは、彼が生きた時代に必要な「自分の言葉」を最後まで探し続け、私たちにたくさんの声をかけてくれている。

著者のNew Breed with Takki は、格闘技医学を開拓したドクター。1985年プリンスに衝撃を受け、ペイズリー・パークやファースト・アベニューでのライヴを経験し、プリンス関連のアーティストのツアードクターもされている方で、プリンスの言葉を8つの章にまとめられています。

chapter 1:生きる
chapter 2:自分を創造する
chapter 3:音楽
chapter 4:苦難と戦い
chapter 5:神と愛
chapter 6:時代
chapter 7:勇気と救済
chapter 8:永遠

歌詞やインタヴューなど、パブリックな言葉が中心となっている上記の章以外に、プリンスに大きな影響を受け、プリンスファミリーでもあったアーティストへの貴重なインタビューが5本もあり、彼の優しい人柄やプライヴェートも垣間見れます。

とかくプリンスを語ると、マニアックな話題になる人が多いのですが、著者はこれからのファンに向けて、とても深い内容を優しくわかりやすく書かれています。ビギナーにも、より深く聴きたい人にも、どこをとっても満足度の高い、もっともすばらしい解説本だと思いました。

Must buy!!!

◎[Amazon]プリンスの言葉 Words of Prince



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by yomodalite | 2016-10-17 13:20 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(3)

和訳 PRINCE “The Sacrifice of Victor”

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f0134963_19590940.png今回は、今後も重点的に訳していきたいと思っているプリンスの信仰に関わる(やる人が少ないというのが主な理由w)曲の中から、前回紹介した『Sign “O” The Times』から5年後のアルバム『Love Symbol』(1992)のエンディング曲「The Sacrifice of Victor」。


男性(♂)と女性(♀)を融合させ、聖なる数字と言われる7を組み合わせたプリンスのマーク(Love Symbol)は、「Closs(十字架)」のニューヴァージョンという意味あいを持ち、



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このアルバムのジャケットの中面、曲目の上の「The Jews」も、一般的には「ユダヤ人」のことを指しますが、元々は「神の民」の意味であり、ここではプリンスのバンド「The New Power Generation(NPG)」のことを指しているようです。

ユダヤ人のことを「聖書の民」というように、この曲に登場する「The book of Victorの民」が「NPG」なんだということでしょう。プリンスはこのタイトルのライブビデオや、「写真集」も発売しています。


Scrifice(犠牲)や、Victor(勝者)は、ともにキリスト教の重要なテーマですが、一般的なキリスト教では、イエスが十字架に架かったことを、人間の罪を償うための神の計画であると考え、イエスを神に捧げられた犠牲「神の小羊」と呼び、その犠牲によって救済されたと考えます。人間は自力で救済されることはなく、「キリストの業」による救済が必要だと考えるんですね。でも、キリスト教には、彼らが理想とする「善」のために多くの犠牲者を作り出し、「神の国」を作るために戦争を繰り返したという負の歴史も・・・


プリンスの「Scrifice(犠牲)」や「Victor(勝者)」の考え方はそれとは違うということが、この「The Sacrifice of Victor」に表現されているようで、NPGのゴスペルといった感じでしょうか。

CDの英詞は、2=to など、いつものプリンス表記に加え、文字を反転させた鏡文字や、眼のイラストになっている「I」など、普段よりもさらに読みにくくなっているのですが、下記は、それらすべてを通常の表記に戻し(鏡文字の部分の英語は大文字にし、和訳は「」をつけてます)、CDにはないコーラス部分の歌詞も加えました。



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また、CD訳詞では最初のパラグラフの最後の行、「良かったら、第1章から始めたい」のあと、「学校を終了しなさい ーー 別の世界があることを自分の子供に教えなさい」という鏡文字があるのですが、ここは上記のように縦のレイアウトになっている鏡文字で、歌われていない詩なので、

FINISH SCHOOL — TEACH YOUR BABY THERE WILL BE ANOTHER WORLD
学校を終えて、あなたの子供に別の世界があることを教えなさい。

下記の歌詞和訳には含めませんでした。他にも、SCHOOL、CONSPIRACY、PLYMOUTH、THANK YOUなど歌われていない「鏡文字」があるのですが、それらは、前後の詩の意味を知る上で重要なので、歌われている、いないに関わらず、「」内で訳しました。


ライブ動画しかなかったので、歌詞と少し違いますが、
プリンス史上もっとも独創性に溢れたヘアスタイルをお楽しみくださいw




"The Sacrifice Of Victor"


What is sacrifice?

(We s... we s... we s... we sacrifice)

犠牲って何?

(僕たちや・・みんなの・・人類みんなの犠牲についてだよ)


NPG in mass attack, Sonny, please.

ソニー、言ってやれよ。NPGが受けた集団攻撃のことを(*1)


(we sacrifice)

(みんなの生け贄)


Church if you will, please turn to the book of Victor (We s, We s)

We like to start at the top if you don't mind

教会に行くとしたら、「勝者の書」を開いてほしい(僕たちのね)

一緒に、最初の章から始めたいんだ


(we sacrifice)

(Don't say it, preacher)

(神の子羊)

(伝道者はそんなこと言わないで)


I was born on a blood stained table

Cord wrapped around my neck

Epileptic 'til the age of seven - TRUE

I was sure heaven marked the deck


僕は血まみれの分娩台の上で生まれた

首にはへその緒が巻きついてて

てんかんの発作も7歳まであって「事実」

僕の生まれた場所は、天から苦難を定められていたに違いなかった


I know joy lives ‘round the corner

{Joy for sale down on the corner}

One day I'll visit her I'm gonna

{Out on my block I'm just a loner}

When she tell me everything {tell me}

That's when the angels sing {sacrifice}

That's when the victory is sho 'nuff

{sho 'nuff down with the sacrifice}  

(we sacrifice)

(help me)

(Don't say it, preacher)


幸せがすぐそこにあるんだってことはわかってる

(角を曲がれば、幸せなんて大安売り)

いつの日か、僕はそれを手に入れる

(周囲に壁をつくってしまう一匹狼でも)

そのときすべては明らかになり

天使は歌い

勝利は確実となる

(生贄は捧げ尽くした)

(神の小羊)

(私を救って)

(伝道者はもうそんなこと言わないで)


Mama held up her baby for protection

From a man with a strap in his hand

REMEMBER WHAT I WANT

Ask the Victor 'bout pain and rejection

You think he don't when he do understand


手に皮のむちを持った男から身を守るために

ママは幼い我が子を差し出した

「あのとき、僕が望んでいたのは・・」

痛みや拒絶される気持ちについては、勝者に聞くといい

君はそんなことわかりっこないと思っているけど、そうじゃない


(Chorus)


1967 in a bus marked public schools

Rode me and a group of unsuspecting political tools

Our parents wondered what it was like to have another color near

So they put their babies together to eliminate the fear

We sacrifice yes we did

Fighting one another, All because of color

The angel of hate - she taught me how to kick her

If she called me anything but Victor (LIKE NIGGER?)

If the only thing that tells me is father time

Then sacrifice is the mutha sublime - We love it


1967年、公立学校のスクールバス

僕は、そうとは知らず政治の道具にされた連中と乗っていた

僕たちの親たちは、肌の色が違う人種に近づくのはどういうものかと思い

恐怖心を消すために、子供たちを一緒にしたんだ

僕らは犠牲だった。そう生贄にされたんだ

他の人種と争いあった、すべては肌の色ゆえにね

憎しみが、自分を勝者以外の名前で呼ぶとき「ニガーとか」

憎悪の天使は、私(憎しみ)を蹴り飛ばせと教えてくれた。

自分をわかってくれるのが死神だけだったとしても

犠牲はこの上なく崇高で、僕らはそれが大好きなんだ


Listen mutha - we sacrifice

(don't... don't... don't say it preacher)

(we sacrifice)

(Well, well, well, well)

(What is sacrifice?)

Hold yo' text, deacon


聞いてくれよ、母ちゃん、みんなのための犠牲なんだ

(ダメ、ダメ、伝道者は「神の子羊」だなんて言うな)

(僕らのための犠牲)

(そう、そう)

(何が犠牲だって?)

助祭さん、しっかりと紙に書いてくれよ


Never understood my old friends laughing ― MD & A

They got high when everything else got wrong ― (SCHOOL)

Dr. King was killed ― (CONSPIRACY) ― and the streets

They started burnin' ― (PLYMOUTH)

When the smoke was cleared, their high was gone

Education got important, so important to Victor

A little more important than ripple and weed

Bernadette's a lady― (THANK YOU) ― and she told me (what she say?)

"Whatever you do son, a little discipline is what you need”


古い友人たちが笑っていることが理解できなかったけど、幻覚剤のせいだった(*2)

すべてが間違っていたとき、みんなはハイになっていた「学校でのこと」

キング牧師は「陰謀によって」殺され

街中は暴動が燃え盛り「プリマスと同じ」(*3)

煙が消えて視界がクリアになると、彼らの興奮も治まった

教育はすごく大事だよ。勝者にとっては特に

お酒やマリファナよりもう少し大事なもの

ベルナデッドという女性ー「感謝」(*4)

ー彼女が僕に教えてくれた(彼女はなんと言った?)

「何をするにしてもね、多少の修練が必要なのよ」


Is what you need, you need to sacrifice"

I know joy lives 'round the corner

{Joy for sale down on the corner}

One day I'll visit her I'm gonna

{Out on my block I'm just a loner}

When she tell me everything {tell me}

That's when the angels sing {sacrifice}

That's when the victory is sho 'nuff {sho 'nuff down with the sacrifice}


君が必要とするもの、君には犠牲が必要なんだ

幸せがすぐそこにあるんだってことはわかってる

(角を曲がれば、幸せなんて大安売り)

いつの日か、僕はそれを手に入れる

(周囲に壁をつくってしまう一匹狼でも)

そのときすべては明らかになり(教えて)

天使は歌い(犠牲)

勝利は確実となる(生贄は捧げ尽くした)


(we sacrifice)

(what is sacrifice?)

(we sacrifice)

{S.A.C.R.I.F.I.C.E}

(we sacrifice) (joy around the corner)

Hey Wendy, how come we... (we sacrifice)

'scuse me y'all (we sacrifice)

We don't don't mean to take up yo time (joy around the corner)

But we got something

Heavy on our minds (we sacrifice)

Yes, we do (we sacrifice)


(僕らの犠牲)

(犠牲って何だよ?)

(僕らのための犠牲)

(ギ・セ・イ)

(僕らのための生贄)(幸せはすぐそこにある)

ねぇウェンディ、どうして僕たちは・・(僕らのための生贄)(*5)

みんな、どうかわかってほしい(僕らのための犠牲)

僕たちは、君の時間を奪うつもりはない(幸せはすぐそこにある)

僕らは、ただ何かを得たいだけなんだ

精神にズシンと来るようなもの

そう、僕らは何かしたいんだよ


Sometimes, you gotta leave the one you love

Somebody, anybody, everybody wave your hand

Around the corner, there's another sacrifice (joy around the corner)

But you got to do the best you can y'all (we sacrifice)

Say you got to go through it (go through it)

You got to go through it all (go through it all)

High glory, yeah

Sell it, don't tell it, don't tell me (joy around the corner)

...nice at my feet


時に君は愛する人を残していかなければならないだろう

あらゆる人々、誰もが君に手を振る

角を曲がれば、もうひとりの犠牲者(幸せはすぐそこに)

でも、君たちみんなができるかぎりのことをしなくちゃならない

やり遂げなければならないと自分に言い聞かせて(すべてやり遂げる)

君はすべてをやり遂げないとならない(すべてやり遂げる)

輝かしい栄光

そんなのは売り払い、そんなことは語らず

僕にも言わないでくれ(幸せはすぐそこにある)

・・・素晴らしいことはすぐそこまで来ている


Lord I might get tired,

But I, I've got to keep on (we sacrifice)

Walkin' down this road, (we sacrifice)

Keep on walkin' down this road (joy around the corner)

When I reach my destination (we sacrifice)

My name will be Victor


Amen


主よ、僕は疲れ果ててしまうかもしれない

それでも、僕は、僕は続けなければならない(僕たちのための犠牲)

この道を歩き続けて(僕たちのための犠牲)

ずっと歩いていく(幸せはすぐそこにある)

僕が目的地に着いたとき(僕たちのための犠牲)

僕の名前は「勝者」になっているだろう


アーメン


(訳:yomodalite)


日本語解釈に苦労したところがたくさんあります。ご意見、ご指摘等いつでも大歓迎です。


_____________


(*1)NPGは、The New Power Generationの略で、プリンスのバンドやレーベルの名前。それまでのバンド「ザ・レボリューション」から「NPG」になったのは1991年。ソニーは当時メンバーだった、ソニー・T(トンプソン)のことだと思う。


(*2)Plymouth(プリマス)

マサチューセッツ州の港町で、1620年、イギリスからの入植者ピルグリム・ファーザーズ(ピューリタン/清教徒)がメイフラワー号で上陸した記念地。彼らはここから原住民であるインディアンたちを虐殺することで、アメリカ開拓を成し遂げていった。


(*3)MD & Aは、経営観測分析の意味ですが、ここでは似た発音で、俗にエクスタシーと言われる「MDMA」のことを指していると思う。


(*4)Bernadette's a lady フランスの聖女ベルナデッド・スピルーのことを想像させる。病弱で読み書きもできなかった14歳の彼女の前に聖母マリアが現れ、マリアから処女でありながら、イエスを懐胎した話を聞いたというもの。彼女が聖母と出会った場所は「ルルドの泉」として巡礼地となり、後にシスターとなった彼女は35歳で亡くなった54年後に列聖された。彼女の人生は『聖少女』として映画にも描かれている。ただ、ここでプリンスが聞いたと言っているのは聖ベルナデッドの逸話とは「真逆」で、無学や純潔、聖母=処女懐胎を想像するベルナデッドという名の女性から、プリンスが考える「教育」の重要性について聞いた、という構成のようであり、


また、10歳の頃両親が離婚し、母が再婚したあとは、父親の元に転がり込んだプリンスは、その後親戚の家を転々とするのですが、友人アンドレの母親ベルナデッド・アンダーソンの元で暮らすようになった。この女性への感謝という意味も大きいと思われる。


(*5)Hey Wendy, how come we... (we sacrifice) 1986年にバンドを離れた(プリンスが解雇した)ウェンディ・メルヴォワンに言っているのだと思う



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by yomodalite | 2016-09-26 09:30 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)

和訳 PRINCE "Sign “O” The Times"

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これまでテキトーな順番で紹介してきましたが、ここまでを年代順に並べると、


4 the tears in your eyes(1985年『We Are The World』収録)

The Ladder(1985年『Around The World In A Day』収録)

Gold(1995年『Gold Experience』収録)

One Of Us(1996年『Emancipation』に収録された プリンスのカバー曲) 

Resolution(2007年『Planet Earth』収録)

BREAKDOWN(2014年『Art Official Age』.収録)

WAY BACK HOME(2014年『Art Official Age』.収録)


8回目の今回は、多くの人がプリンスの最高傑作だというアルバムの1曲目に収められたタイトルソング「Sign “O” The Times」(1987)。


邦題では、プリンスのライブを再現した映画のタイトルも含めて「サイン・オブ・ザ・タイムス」という表記になっていますが、原題では、”OF” ではなくて、核軍縮の頭文字「N」と「D」を手旗信号にした形を合体させて円で囲んだデザインになっているピースマーク。

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ちなみに、Sign of the times というタイトルの曲はたくさんありますが、元は聖書から来ていて、「Sign(しるし)」には、神の奇跡とか、神からのメッセージという意味があり、キリスト教が禁止されていた時代、空に十字架が現れ、この印(Sign)によって汝は勝利するだろう。という夢を見たコンスタンティヌス一世が改宗し、戦いに勝ったことで、ローマ帝国にキリスト教が拡がったという伝説が有名で、新約聖書にも「the signs of the times(人々がしるしを見たがる)」という話があります。


このアルバムには、他にも「The Cross」というやがて、僕らのすべての問題は十字架によって肩代わりされるだろう・・・泣くことはない、彼はやって来るんだから。十字架の意味を知ることなく、死んではならない」という内容の曲も収められていて、プリンスが、sign of the times(時勢)について歌っているだけでなく、「時が来た」ことを告げているのは明らかだと思います。


将軍であるコンステンティヌス一世が戦争の勝利を「十字架」に見たのとは異なり、プリンスは平和について考える「時」を感じ、人々にとっての「勝利」向かって、その始まりを告げようとする曲が「Sign “O” The Times」なのだと思います。






Prince "Sign 'O' The Times"


Oh yeah

In france a skinny man

Died of a big disease with a little name

By chance his girlfriend came across a needle

And soon she did the same


フランスで痩せた男が、短い名前の重病で死んだ(*1)

偶然にも、彼のガールフレンドも同じ注射針から感染し

まもなく同じ運命を辿った


At home there are seventeen-year-old boys

And their idea of fun

Is being in a gang called the disciples

High on crack, totin' a machine gun

Time, time


家の中は17歳の男の子たちの溜まり場

彼らが考える面白いことといえば

ディサイプルズ(*2)という名のギャング集団に入って

クラックでハイになって、マシンガンを持つこと


Hurricane Annie ripped the ceiling of a church

And killed everyone inside

You turn on the telly and every other story

Is tellin' you somebody died


ハリケーン・アニーは、教会の屋根を剥ぎ取り

中にいた人々の命を奪った

テレビをつければ、また別のことで

誰かが死んだと言っている


Sister killed her baby cuz she couldn't afford to feed it and

We're sending people to the moon

In September my cousin tried reefer for the very first time

Now he's doing horse, it's June

Time, time


同胞の女の子は、食べるものを与えることができなくて

自分の子供を殺してしまったのに

僕らは人々を月に送ってる

9月に、初めてマリファナを覚えた従兄弟は

今じゃ、ヘロインをやってる、そんな6月


It's silly, no?

When a rocket ship explodes

And everybody still wants to fly


バカげてると思わない?

宇宙船が爆発したっていうのに

まだみんな飛びたがってるなんて

 

Some say a man aint happy

Unless a man truly dies

Oh why

Time, time


人は死なない限り

本当に幸せにはなれないという

いったい、何故なんだ


Baby make a speech, star wars fly

Neighbors just shine it on


赤ん坊が演説し、宇宙戦争が繰り広げられ

近所には爆弾が落ちてくる


But if a night falls and a bomb falls

Will anybody see the dawn

Time, times


でも、もし夜に爆弾が落ちてきたら

誰が夜明けを見られるというのだろう


It's silly, no?

When a rocket ship explodes

And everybody still wants to fly


バカげてると思わない?

宇宙船が爆発したっていうのに

まだみんな飛びたがってるなんて


Some say man aint happy

Truly 'til man truly dies

Oh why, Oh why, sign "O" the times

Time, time


人は本当に死ぬまで

幸せにはなれないという

なぜ、なぜなんだ、平和な時代の兆し

今がその時


Sign o' the times mess with your mind

Hurry before it's 2 late

Let's fall in love, get married, have a baby

We’ll call him Nate(if it's a boy)

Time, time

Time, time


時代の兆しは、君の精神と混ざり合う

手遅れになる前に急いで

恋をして、結婚して、赤ちゃんをつくって

Nate(*3)って名前で呼ぶんだ(男の子だったらね)

時は来ている

今がその時


(訳:yomodalite)



歌詞の中のTime, time の箇所は、色々な意味で「時」を意識しろという意味だと感じられるので、あまり訳しませんでした。


(*1)big disease with a little name 短い名前は「AIDS」と思われる

(*2)disciplesは、弟子、またはキリスト教十二使徒を指す言葉

(*3)Nate(ネイト)は、ナサニエル(ナタニエル)、もしくはネイサンの短縮形。神から与えられた者を意味する名前で、12使徒にもその名前があり(別名:バルトロマイ)、生きたまま生皮を剥ぎ取られるという残酷な刑で殉教をしたことが有名。



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by yomodalite | 2016-09-23 07:00 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)

現代思想・臨時増刊号「プリンス」より

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色々と出版されたプリンス追悼本ですが、KAWADE夢ムック『プリンス 紫の王国』は、根本敬氏が、勝新とプリンスのエピソードについて過去記事よりもよくまとめられていて一瞬それだけで買ってもいいと思ったものの、マイケルを強く意識していた勝新にプリンスからオファーが・・というのは、3人とも大好きな私にとっては大好物なエピソードではあるものの、やっぱりその話の主役は勝新ですし、他の方々も日頃からプリンスについて何も考えず、聴いてもいないような寄稿者が多すぎて・・結局私が買ったのは、この「現代思想」一冊のみ。


マイケルの『現代思想』2009年8月臨時増刊号は、頭が悪い人が気取って書いたような文章が大半で、良記事と言えるのが極わずかだったせいか、


◎極わずかの良記事の例

http://nikkidoku.blogspot.jp/2014/08/blog-post_6.html

http://nikkidoku.blogspot.jp/2014/08/blog-post.html


今回もまったく期待していなかったのですが、プリンスの号は読み応えのある記事が多かったです。(MJを言葉で語ることの難しさと比較しなくても、Pは文学と相性がいいからかな・・)


1996年地元の記者ジム・ウォルシュによるインタヴュー「TAFKAPかく語りき」や、湯浅学「音楽への無条件の信頼」(Sacrifice of Victorを訳してるときだったから余計に)とか、大和田俊之「聖なるセックス」、森幻斎「特異性の論争」、小谷真理「マルチ・プレックス・ポエトリー」、村上春樹の「1973年のピンボール」の引用から始まる、中野利樹「紫のソリテアー」などネットでは読めないような濃い内容が多く、書籍としてお値段以上の価値を感じました。


そんな本書から、今後のプリンス和訳や、「マイケルと神について・プリンス編」のために、


北丸雄二氏の記事から省略してメモしておきます。


物見の塔の王子が見たもの ー プリンスと「エホヴァの証人」考


プリンスがエホヴァの証人に改宗したという報が一般に広まったのは2001年5月27日付のAP電による。プリンスが次のように語ったとする記事だった「汚い言葉を使うとその言葉が過去に起こしたすべての怒りやネガティブな経験を呼び起こすことになる。それは自分自身に向けられる。そんなことはイヤだろう?」「暴力を目にすると親は一体どこにいるんだと思う。彼らの人生で神はどこにいるんだと思う。子供っていうのはどんなプログラムでも取り入れてしまうコンピュータみたいなもんで、おかしなことが起きるんだよ。子供なのにタバコを吸ったり、セックスしたり」見出しは「G-rated Prince?」。「X-rated」の作品を作ってきたプリンスなのに信じられないというニュアンスだった。


死の直後に「ボルボード」誌が伝えたのは、ウエンディとリサのエピソード。二人が2000年にレヴォリューションのツアーをやろうとプリンスに持ちかけたとき、「彼はやらないといった。私が同性愛者で、半分ユダヤ人の血が入っているからだと」しかし、実際はその6年後、3人はロンドンの同じステージに立つことになる。バンドの最初期には二人が同性愛者だと知った上で受け入れ、次にそれを理由に手ひどく拒絶し、次にはまた何もなかったかのように受け入れる。40年近くの彼の音楽人生で、享楽的な性の追求と敬虔な信仰をめぐるこの謎だらけの矛盾がプリンスを貫いている。言い方を変えれば性と快楽を歌うのと同じ分だけ、神と天罰の恐怖が彼の人生と音楽に漂っていたのかもしれない。


・・・80年代にあって、「黒人」であって「ゲイ的」であるというのは(たとえその意匠を纒うだけであっても)大変な”矛盾”だった。マッチョな黒人コミュニティにあって、精神的にも肉体的にも繊細に育ちあがった青年がその繊細さを逆手に取って露悪的な戦略を取ったのだとしても、次には白人社会からの好奇の目が襲ったろうことも想像に難くない。セクシュアリティはしばしば人種という権力構造に絡みついている。

 

友人でかつ音楽上の協力者だったシーラ・Eが「ビルボード」誌で回想しているのは、神を信じていた最初期のプリンスと、その後に「何も信じていないようになった」中期のプリンスと、そして「エホヴァの証人」になってからのブリンスの三人だ。「彼のためには、何かを信じることは何も信じないよりはいいことだと思った」と彼女は言う。彼にはそんなにも屈強な何かが必要だったのだろうか。・・・


プリンスの両親は「セブンスデイ・アドヴェンティスト」の信者であり、「エホヴァの証人」になる以前から、「セブンスデイ」の終末の日のイメージは色濃く彼の歌に影を落とした。そしてまたシーラ・Eが証言したように、再び「何も信じていないようになった」プリンスは、その後に「ニッキーという女の子を知っていた。セックスの鬼だったね」で始まる、歌詞通りのセックス狂いの歌「Darling Nikki」(1984)を歌う支離滅裂さだった。・・・


「エホヴァの証人」の有名人であるマイケル・ジャクソンやテニスのウィリアムス姉妹、ノトーリアスB.I.G らが信者の家で育ったのに対し、プリンスは「セブンスディ」から改宗した「証人」だ。母親からの強い勧めがあったともされるが、広く知られるように直接彼に二年がかりの入信勧誘を行ったのはスライ&ザ・ファミリーストーンのベーシスト、ラリー・グラハムだ。


ワシントンボスト紙との2008年のインタビューでプリンスはそれを「改宗というよりはもっと、realization(気づいた、わかった、という感覚)だった」と話している。そしてグラハムとの関係を「(映画『マトリックス』の中の)モーフィアスとネオのようだった」と答えている。それはキリスト教で広く言われる「ボーン・アゲイン・クリスチャン」、つまり新たに生まれ変わったようにクリスチャンとして霊的に覚醒するパタンと同じだ。先に触れたボブ・ディランもそうだし、急に宗数的保守右翼に変身したテッド・ニュージェントやリトル・リチャード、クリフ・リチャードらもそうだ。政治家たちも、ジョージ・W・ブッシュを筆頭に、過去の不始末を一掃するかように突然「ボーン・アゲイン・クリスチャン」を名乗ることも少なくない。・・・


「改宗」が伝えられた2001年の11月、プリンスは9年ぶりに「プリンス」に戻って初の、24番目のアルバム『The Rainbow Children』をリリースした。コンセプトは、やはり信仰とセクシュリアリティ、そして愛とレイシズム。マーティン・ルーサー・キング牧師に着想したような(実際、師の演説音源も使われている)架空のユートピアへと向かう社会運動の物語。


「USAトゥディ」紙はこのアルバムを「これまで最も果敢で魅惑的な作品の一つ。たとえこれを神への謎めいた求愛と受け取ろうとも」と評した。「ボストン・グローブ」紙も「傑作」とは言わないまでも1987年の『Sign 'O' The Times』以来の、最も一貫して満足できるアルバム」と称した。しかし、「ローリング・ストーン」紙はやや違った。「神聖なる正義のシンセサイザーを振る説教壇の奇人(Freak in the Pulpit)」とはもちろんプリンスのことである。・・・リベラルな若者文化を先導する「ローリング・ストーン」誌が、プリンスの「信仰」を快く思わなかったのはそこからも明らかだ。・・・前出のクレア・ホフマンが行ったあるインタヴューでは、プリンスは同性婚に反対してソドムとゴモラを連想させるような次の発言をしている。「神が地上に降り立って人間があちこちでくだらないことをやったりしているのを見て、それでみんな全部いっぺんにきれいに片付けたんだ。『もう十分だ』って具合に」。・・・


トム・クルーズやジョン・トラボルタなどの有名人を広告塔のように利用する「サイエントロジー」とは違って、「エホヴァの証人」の本部組織である「ものみの塔(聖書冊子)協会」は建前上は有名人を特別扱いしない。プリンスの死後に掲載された英「デイリー・メール」紙の記事には、昨年夏の「エホヴァの証人」地区大会にラリー・グラハムと並んで座っているプリンスの姿が写真に収められている。・・・死の1ヶ月足らず前の3月23日のキリストの死の記念日にも、彼は普通に地元の集会に姿を見せていた。・・・


(引用終了)


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(この写真は上記記事にあるデイリーメールに掲載されたものですが、
プリンスが旅立つ1ヶ月前ではなくもっと何年も前のものです)


◎デイリーメール記事(北丸氏が書かれたこととほぼ同じ内容と、グラハム、シーラE、ジュディス・ヒル等が出席した追悼式の写真・動画)


◎信仰のために、手術を受けることができなかったのでは?というCNNの取材に、協会では反医療ではなく手術に反対したこともない。プリンスは他のブラザーと変わらなかった、というようなことを語っている動画


というわけなので、


西寺郷太氏が『アート・オフィシャル・エイジ』の解説と『プリンス論』の二ヶ所で唱えられた、プリンスがエホバから脱会したというのは間違いだと思います。


氏は「水の中には絶対にもう戻らない(Never going back underwater, no)」という歌詞の「水の中」という表現は、多少でもキリスト教を学んだことがあれば(脱会を意味することだと)ピンと来る言い方で、これは、エホバでの洗礼にあたる浸礼(水の中に一度沈めて引き上げる)という儀式のことだと言っておられるのですが、儀式は一回だけで、洗礼でも浸礼でもそのまま水の中にいるわけじゃないですしw、信者としての生活は水から上がってから始まるわけです。


多くの洗礼にある洗い清めるという意味だけでなく、エホバの場合は、過去の人生を捨てるという意味もあったはずなので、Never going back underwater, no が、脱会を意味するとは言えないんじゃないかと『プリンス論』を読んだときから疑っていたのですが、そうでないことはすぐに判明しました。


ついでなので、、w


西寺氏は、VISIONの「You Rock My World」の解説でも、「壁に飾られた黒人ボクサーの写真が、マイケルの父親ジョーの若い頃の写真であることを考えると、マイケルに「お前が誰か知っているぞ」と言われた、マーロン・ブランドの若き日のボクサー時代の写真が映るのは、どのような因縁を象徴しているのだろうか?」という信じられないような間違いを書いておられました。


このフィルムにはふたりのボクサーらしき男の写真が映りますが、マイケルの父親でも、マーロン・ブランドでもありません。マイケルの父がボクサーだったのは確かですが、ブランドはボクサー役を演じただけ。そもそも、写真と彼らの顔はまったく似ていないのに、どうしてそんな間違いをされるのでしょう?(みなさんにご協力いただいて判明したことですが、白人ボクサーはエド・ルイスという「レスラー」で、黒人ボクサーは、おそらくジャック・ジョンソンだと思われます。参考記事→


西寺氏のことは尊敬も感謝もしており、今後の音楽活動にも執筆にも期待しておりますが、集大成的な作品解説での二度の大きなミスに「イエローカード」を出さずにはいられませんでした。


北丸氏の記事に戻りますが、


氏は、記事の最後に、ボブ・ディランが、聖書の「イザヤ書」にあるバビロンの崩壊を知る物見の塔からの眺めをテーマに作った「All Along the Wachtower(見張り塔からずっと)」の歌詞を紹介されていて、ディランが見たものと、プリンスが見たものは同じなのか、違うものだろうか、と結ばれていました。


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by yomodalite | 2016-09-21 09:11 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(2)

MJファンにプリンスを慣れさせるw

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足をケガしてちょっぴり不自由な生活をしている、MJファンの熟女のお見舞いにプリンスの曲を送る。そんなシチュエーションで選んでみた曲!

アート好きの彼女には、やっぱり『Art Official Age』押しというベタな考えと、羽生くんのSP決定記念で「Let's Go Crazy」も外せないよね。

でもって、2015年に選んだ私的ベストで、ごっそり省いた『Purple Rain』と『Controversy』からも解禁にして、一番最新の『HITnRUN Phase Two』からも・・と思ったんだけど、やっぱビギナー向けじゃないし、ダンス曲少なめという趣旨から、「プリンスをひとり静かに聴きたいあなたに」と、

・affirmation III
・BREAKDOWN
・Do Me Baby

・Forever In My Life

・Last December
・Starfish And Coffee
・WAY BACK HOME

上記の7曲がダブってるんだけど、、ま、いっかw だって彼女はまだP慣れしてないし、そんな彼女に8分もある「Last December」重くない?・・でも、12月も近くなってきたし・・・

というような逡巡を経て選んだのが、こちら!

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まずは、『Art Official Age』のエンディング「affirmation III」で、Remember there is really only one destination・・とか、Pについて軽く語ってもらった後に、「Let's Go Crazy」!

4:40の曲をショートプログラムの2:50に合わせないといけないんだけど、やっぱり、イントロのPの語りを抜いちゃうのかな、という心配とか、最初の4回転ポイント当てとか、町田樹の「Don’t Stop Me Now」を超えるようなエアギターも入れてくるかな?・・なんていう話題にもついてきてもらって、

そこからまた『Art Official Age』の世界に浸ってもらう「THIS COULD BE US」、次に、ここまでの曲にはなかったR&Bテイストを少々加えて「Beautiful, Loved & Blessed」で、そのあと、プリンスの「Will Be There」と言えなくもない「Last December」


で、♪We need to come together Come together as one・・・の後は、朝ごはんは「ヒトデとコーヒー」だという変わった女の子のことが歌われる「Starfish And Coffee」。そして、このほのぼのムードを切り裂くような「Baby I'm A Star」に行って、そこから一旦80年代に別れを告げ、またまた2014年の『Art Official Age』から「U KNOW」を聞いたあと、再度80年代の名曲で、もしかしたらPの曲の中で、私がもっとも泣いてしまう、しかも号泣レベルで・・という「Do Me Baby」

Pは、私の泣きはらした顔を見て、いつもこう言って笑うの。

「濡らすのは顔じゃないだろう」・・・

ちなみに、この曲の♪Do me baby、Give it to me・・に対抗してできた曲が、MJの「Give In To Me」(KINGの方がドSなのは明らかですねw)

ふぅーーーというわけで、上も下も濡れっぱなしな曲のあとは、最高傑作と名高いアルバム『Sign Of Times』から若干抜け感のある?「Forever In My Life」と、プリンスフォロワーでもあるレニー・クラヴィッツがベストに選んでいた「Pop Life」(『Around The World』収録)。

で、、またまた『Art Official Age』に戻って、近年の最高傑作に上げるならこの曲「BREAKDOWN」。


この曲のあとは悩んだんだけど、『1999』から「Free」。そのあと、これも良く泣いちゃう曲「I Love U, But I Don't Trust U Anymore」(『Rave Un2 The Joy Fantastic』収録)。

眠らない男プリンスのラップが素敵すぎて、ますます寝られない?「Mr. Goodnight」(『Planet Earth』収録)。そして最後も『Art Official Age』から、「BREAKDOWN」と甲乙つけがたいぐらい、大好きな曲「WAY BACK HOME」


この曲で締めようと最初から決めてたんだけど、なんだかアンコール!という歓声が聴こえてきてw・・・評判の悪いPの映画『Graffiti Bridge』から「Still Would Stand All Time」を最後に足して、より時代を前後させ、永遠に終わらない感じを出してみたつもり。

これで、少しはPに慣れてくれるかなぁ・・

(今回も、なぜか「KISS」を省いてしまった・・(When Doves Cryもだけど)大好きな曲なのに不思議・・)


上記から1曲だけ
I Love You, But I Don't Trust You Anymore





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by yomodalite | 2016-09-19 07:00 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(5)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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