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下記は、マイケルのメイクで有名なカレン・フェイの『Invincible』ジャケット撮影についてのツイート(2012.3.27)

☆太字:カレン・フェイ

Karen Faye (@wingheart)
Posted Tuesday 27th March 2012 from TweetList

he Invincible cover (the head shot) was retouched into something that was no where near the original photo shot by Albert Watson. I had painted Michael gold and he was wearing a hairpiece that was completely gold. I was very disappointed at what Sony did to the photo. The original photo was quite amazing. RT @onmyanger: @wingheart On the full, uncut cover of "Invincible", Michael wears a highly unusual hairstyle. How did this idea come about? Did he like it?

『Invincible』のジャケットのオリジナルでは、マイケルは非常に珍しいヘアスタイルをしてます。このアイデアはどこから来たものですか?また彼はそれを気に入っていましたか?

『Invincible』のジャケット(顔のショット)は、アルバート・ワトソンが撮影したオリジナルの写真とはかけ離れたものに修正されました。私はマイケルをゴールドにメイクし、彼は金髪のヘアピースをつけ、完璧に「ゴールド」のイメージにしましたが、ソニーがその写真にやったことには落胆しました。オリジナルは完璧に素晴らしかった。

Photo shoots were always a collaboration by all the artists involved...all inspired by Michael. It was a magical event. The closest feeling I have had, to that "artistic happening", since Michael has died, is when I work with David LaChapelle. You know you are a part of creating artistic history. RT @RuchieC711: @wingheart  I would love to see The original cover of Invincible,It would really set the record straight on what MJ and You really wanted.

『Invincible』ジャケットのオリジナルが見たかったです。それはMJとあなたが実際に望んだものだったんでしょうね。

写真撮影は、常にそこにいるすべてのアーティストによる共同作業で、そのすべてに霊感を与えているのがマイケルです。それは魔法のような体験で、マイケルが亡くなってから、それに近いような「芸術的な体験」を私が感じたのは、デビッド・ラシャペルの仕事をしたときです。それは芸術的な歴史の一部ね。

◎David LaChapelle(デビッド・ラシャペル)Wikipedia

Record companies have their hands around artists necks, and they strangle the life out of them. It's very sad, but a historical fact...especially black recording artists. Michael taught me about that. RT @MarieJoseGMH: @wingheart  sure would love to see the original photo. Sony seemed to have a habbit of changing things : (

実際にオリジナルの写真を見たいですね。ソニーには変更する習慣があるみたいですね。

レコード会社はアーティストの首に手をかけ、彼らの生活を縛るのです。とても哀しいことですが、特に、黒人アーティストにとっては歴史的事実です。マイケルはそれを私に教えてくれました。

Karen Faye ‏ @wingheart
Albert Watson will probably have it. RT @MJfanForAllTime: @wingheart Wow! Is this original photo around anywhere to be seen? I guess not :(

ああ、そのオリジナルの写真はどこかにないのかなぁ。ないんだろうなぁ

たぶん、アルバート・ワトソンは持っているでしょう。


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No. The blue eye photo was taken in Paris in 1999. It was just an experimental photo shoot. RT @ovrthernbow: @wingheart Hi Karen-Wasn't the "Blue-Eye" photo supposed 2B the cover of "Invincible"? To me, that photo looked 2B taken LATER than 1999.

ハイ、カレン!「青い目の写真」は『インヴィンシブル』のジャケット用ではなかったの?私にはあの写真は1999年より後に撮られたように見えたんだけど、、

いいえ。「青い目の写真」は、1999年のパリで撮られたものです。それは実験的な撮影でした。

It did not represent anything. RT @ovrthernbow: @wingheart  Thanks for answering! Boy, there is A LOT of misinformation out there! Do u know what the blue-eye photo represented? Thanks!

そこには間違った情報があふれている。あなたは青い目の写真が何を表しているか知ってる?

特に何かを表現しているわけではないわ。

Karen Faye ‏ @wingheart
:) RT @aguedamperez: @wingheart  Hi Karen! Do you have a Facebook account? I just saw there is one with your name and pic :)

ハイ、カレン!Facebookのアカウントもってる?見せたい写真があるんだけど。


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元案になった少年の写真
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Yes. That was the photo that inspired the shoot with Michael. You can see why MJ liked it. RT @sparklepeople: @wingheart  Look at this Albert Watson photo: http://t.co/maAeuJXO Was MJ like this?

アルバート・ワトソンの写真(photo: http://t.co/maAeuJXO)MJはこの写真が好きだったと思う?

ええ。それはマイケルに撮影のインスパイアを与えた写真でした。MJがそれを好きだったことはあなたにもわかるでしょう。

Karen Faye ‏ @wingheart
Yes. RT @MICHAELUCIA: @wingheart  so you did Michaels make-up right? Wow that's awesome =D

あなたがマイケルにメイクアップしたのは間違いないのね。それは素晴らしいものだったんでしょうね

ええ。

(引用終了)


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(2009年7月6日、フォレスト・ローンに到着したカレン・フェイ)


わたしは、このツイートから、新聞広告に使われた「オリジナル」と思われた写真が、アルバート・ワトソンを選ぶ必然性がなく、中面の写真ともイメージが連動していないという謎は解けたような気がしました。ただ、その写真の変更が、会社側の判断だとしても、

アーティストの首に手をかけ、彼らの生活を縛るのです。とても哀しいことですが、特に、黒人アーティストにとっては歴史的事実です。

というのは、SONYへの抗議行動を共にした彼女には、すべてがそう感じられるのだろう。という印象をもちました。

カレンさんは、マイケル個人に信頼されることで一生の仕事を得た方なので、どーでもいいことなんだと思いますが、世界中に影響力をもちたかったMJは、そんなに「会社」を軽く考えていないということも、重要だと思います。(下記のリンク参照)

◎MJ's Speech「Killer Thriller Party」
◎MJ's Speech「Against Racism」
◎ソニーウォーズの別の意味

結局、「元案の少年写真」を持ち込んだのが、アート・ディレクターなのか、写真家なのか、MJなのかはわかりませんが、(21)で、

顔の輪郭、背景をフラットにしているなどの撮り方を見る限り、アートディレクターからの強い指示で撮影されているように見える。

と書いたときは、永年SONYアーティストのジャケットを「商業的」にディレクションしてきたデザイナーが、この時期のMJのアルバムに「顔アップ」を選択したのは、顔の皺とか最初から全部 “飛ばす” ことを前提にしていると思ったからなんですが、

現場では、上の「少年の写真」を元に撮影していたということなら、出来上がった写真が会社側(MJ自身も?)に不評で、大勢の人に売るには相応しくないという判断から、大幅な修正を加えることになり、それがあの新聞広告の状態だったのかもしれませんね。


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だとすれば、この写真の顔の “飛ばし” 具合は、メイク全部を「OFF」して欲しいという会社側の要求から、こうなった可能性が高く、その要求と、5色展開すればマニアの多いMJファンは1人で何枚も買うという期待を織り交ぜた、AKB48的な「案」が合体して、実際のジャケットとして完成しているのかもしれません。(そういえばあのサイン会もw)

このジャケットへの疑問のひとつに、GOODな写真家を使った割には、写真をイジリ過ぎているという「謎」があったんですけど「メイクオフ」したかったからと考えれば、納得できます。(カレンには最もショックなことですよね…)

ワトソンの撮った、キース・リチャードや、デヴィッド・ボウイの写真のように、通常、男性アーティストの場合、皺も、滑らかではない肌の質感も、隠す必要はないのですが、当時のMJには、色素が抜ける病気により、白人よりもずっと白い肌の色と、まだ、そうなってはいない部分をフラットにするという「基礎メイク」があり、その基礎メイクは「白人よりもずっと白い肌」に統一されています。

肌の色全体をフラットにするのも大変ですが、眉や、唇は「アートメイク」にしたのに、ヒゲをきれいに剃るとか、永久脱毛をする気は全然ないといったことからも、肌の質感を生かした撮影は難しく、そのせいで、フォトレタッチが目立つ写真になりがちに・・・それは、肌の基礎メイクを、普通の白人レベルにすれば解決しやすかったと思うのですが、

たぶん、その「白過ぎる肌の色」へのこだわりは、白人のような「白い肌」にしたいのではなく「肌の色なんか関係ない」という主張に、アーティストとして出した肌の色だったのでしょう。

それゆえ、これが最後のスタジオアルバムでもいいと思うほどの覚悟があった最高傑作であり、史上最強のアルバム『Invincible』では、これまで以上に「顔」にこだわっているのだと思います。(Invincible期が、MJの変顔至上最高レベルである理由?)


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また、こだわっているのは「肌の色」だけではなく、

BAD期に決断した「あごの亀裂」からもわかるように、眉や、唇への「アートメイク」はしても、ヒゲの永久脱毛はしないなど、彼は、自分の顔から「男」の要素を消したくない。また、この頃、頬骨の高さをメイクで強調するようになったのは、彼の両親に、インディアンの先祖がいることから「モンゴロイド」のルーツをも表現しようとしたのかもしれません。

◎[関連記事]Roots of Michael Jackson

どんな人種でもなく、男も女も子供の要素もすべてを取り入れるという「顔のコンセプト」は『Invincible』(無敵)と銘打ったアルバムには、絶対に必要な「顔」で、

あの裁判時も、途中からメイクが変わって、自然に見えるようになっていますし(このブログの裁判写真はメイクが変わってからのもの)、このときも、2007年のブルース・ウエーバーが撮影した写真のようにすることも出来たはずですが、MJはそれでは『Invincible』という作品に相応しくないと考えているんだと思います。

それでも、本当のオリジナルは、きっと、カレンが言うように素晴らしい写真に違いないし、当時はわからなかった可能性も高いけど、今なら、本当にその素敵さがわかるような気がするので、ワトソンが出してくれることを期待したいです。



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以上が、カレンのツイートへの感想なんですが、ここからは素敵な写真が見たいという気持ちと、同じぐらい興味があることについて「ついでに」メモしておきます。


実際のジャケットのMJや、新聞広告に使われた写真への「違和感」の原因について

このジャケットでは、鼻がほとんど消えているということも大きいと思うのですが、実際のジャケットのMJの顔は、眉の形と眼の部分のデジタル表現により「左右非対称」が創られていて、新聞広告に使われたものも「左右非対称」ですよね。私たちが、この写真を見て「誰?」と言いたくなったのは、その部分にも原因があると思っています。

MJの顔は、普通の人より顔が「左右対称」で、男性アーティストの顔としてはめずらしいぐらい、顔の中で「眼の割合が大きい」ですよね。

それは、実際の顔が「左右対称」というだけでなく、写真に撮られるときも、そのように意識しているからだと思うんですね。

女性の美にとって、左右対称は重要なので、ごく普通の女性でも、毎日メイクする場合にそれを意識していますが、男性アーティストの場合は、ポップミュージシャンも俳優も意識している人は少ないのですが、

MJは熱心に「アイコン」となるべく、写真の撮られ方もかなり研究して、男性にはめずらしく「顔の左右対称」を強く意識しているように感じられます。


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オードリー・ヘップバーンも、顔が完璧に左右対称で、顔の中の眼の割合が大きいとよく言われていますが、それは、こどもの特徴でもあり、人の顔は、成長するにしたがって、どんどん「非対称」になっていくものです。

彼の鼻が、ヒストリーツアー時代に、特に細く見えたのも、実際に鼻を細くしたというより、「左右対称」へのこだわりで「中心線」を意識しているという理由もあるんじゃないかと思っていて、「顎の亀裂」に関しても、大人の男性の象徴であるとか、ハンフリー・ボガートや、ケーリー・グラントなどの俳優の影響もそうですが、顔の「中心線」のポイントを考えているような気もするんですよね。

新聞広告に使われた方の写真は、眼の大きさも、その方向も同じなのに、眉毛の部分だけ「左右対称」じゃないですよね。そのせいなのか、より左右に差がある加工を加えたジャケットの方が、むしろ自然に見えるほど、強い「違和感」があるんですよね。私はこれがずっと気になっていて・・(だって、変顔じゃないのに違和感って初めてのケースでしょ?)

この不自然というか、どこか不思議な「左右比対称」の理由が、写真の加工のし過ぎによるものなのか、また、MJは『Invincible』のアルバムに、完全に真正面を向いた「左右対称の顔」の写真を望んでいたのか、それとも、この写真にも残っているような「左右非対称」について、自らも何か「工夫」をしていたのか。

ワトソンが持っているらしい「オリジナル」が、実際にどうなってるのか、知りたくてしかたがありません。

☆この後、この内容に再考すべき点があるような気がして[補足2]も書きました!
◎ Invincibleアルバムジャケット[補足2]


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by yomodalite | 2012-04-12 08:21 | MJ考察系 | Trackback | Comments(2)
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「Killer Thriller Party」から約3週間後、ニューヨークのハーレムにある、アル・シャープトンの市民団体ナショナル・アクション・ネットワーク本部でのスピーチ。ほぼ同じ内容で、2002年の7月6日と7月9日に行われたもの。

わたしは、この時期の2つのスピーチは、これまでのMJの行動とは少し異なり「政治的行動」だと思っています。「確実に主張を伝えて、支持者を得ることを目的とした行動」という意味です。

これまでのMJは黒人差別を訴えるのではなく「白でも黒でも関係ない」というメッセンジャーだったはず。この時期のハーレムでのスピーチは、今後の行動への布石という部分があるのではないでしょうか。

このスピーチは、6月15日のロンドンでのデモから1ヶ月も離れていませんが、MJの顔の印象はかなり異なっているように見えます。

初日は「Fan Party at Webster Hall」と同日で同じファッションですが、2日目は、この当時しばらく見ることができなかったナチュラル顔でファッションも極普通。

信念のためには「絶対に空気を読まない」MJですが、別にT.P.Oがわかってないわけじゃない(笑)みたいです。

和訳に関してお気づきの点は、遠慮なくご指摘くださいませ。


◎[動画]Speech against racism in Harlem July,9,2002 - with subtitles

Against Racism Speech(2002.7.9)

"I remember a long time ago in Indiana, [when I was] like 6 or 7 years old, and I had a dream that I wanted to be a performer, you know, an entertainer and whenever I'd be asleep at night, and my mother would wake me up and say, "Michael, Michael, James Brown is on TV!"

昔、インディアナに住んでいた頃のことを思い出します。6歳か7歳ぐらいのとき、僕は、みなさんご存知のように、パフォーマーというか、エンターティナーになりたいという夢をもっていました。僕が、夜寝ているときも、母はいつも「マイケル、マイケル、ジェームズ・ブラウンがテレビに出てるわよ!」と起こしに来て、

I would jump out of bed and I'd just stare at the screen and I'd do every twist, every turn, every bump, every grind. And it was Jackie Wilson; the list goes on and on you know, just phenomenal, unlimited, great talent.

僕はベッドから飛び起きて、画面に釘付けになって、すべてのツイストや、あらゆるターンや、腰を押し出したりとか、回したりとか、全部やってみました。また、そこには、ジャッキーウィルソンとか、みなさんが知っているような、素晴らしい才能が、際限なく次々と現れました。

It's very sad to see that these artists really are penniless because they created so much joy for the world and the system, beginning with the record companies, totally took advantage of them.

彼らのようなアーティストたちに、実際にその代価が支払われていないのは本当に悲しいことです。彼らは、世界中の人々と会社のために大きな喜びを生み出したのに、レコード会社のような組織を始めとして、完全に彼らを利用している。

And it's not like they always say : 'they built a big house,' 'they spent a lot of money,' 'they bought a lot of cars'--that's stupid, it's an excuse. That's nothing compared to what artists make.

そして、会社が、決まって言うように、アーティストたちが豪邸を建てたとか、大金を浪費してるとか、たくさんの車を買ったとか、そんなのは馬鹿げてる。それは言い訳だ。そんなことは、アーティストが成し遂げたことに比べたら、どうってことじゃない。

And I just need you to know that this is very important, what we're fighting for because I'm tired. I'm really, really tired of the manipulation. I'm tired of how the press is manipulating everything that's been happening in this situation. They do not tell the truth, they're liars.

僕たちが闘っていることが、とても重要なことだと、みなさんに知ってもらいたい。僕は、そういったメディア操作には、もううんざりだ。実際に起きていることについて、メディアがどれほど全てを操作しているかという現状に、僕は、本当に嫌気がさしている。メディアは真実を話すことなんてない。彼らは嘘つきだ。

And they manipulate our history books. Our history books are not true, it's a lie. The history books are lies, you need to know that. You must know that.

それから、彼らは、僕たちの歴史の本も操作している。歴史の本は真実じゃない。それは嘘、歴史の本は嘘なんだ。そういったことを、みなさんも知るべきだし、知らなくちゃいけない。

All the forms of popular music from jazz, to Hip Hop to Bebop to Soul, you know, to talking about the different dances from the Cake Walk to the Jitter Bug to the Charleston to Break Dancing—all these are forms of Black dancing!

ジャズからヒップホップ、ビーバップ、ソウルといった、あらゆるポップミュージックのスタイルも、それらとは異なるダンスのケイク・ウォークや、ジルバ、チャールストンもブレイクダンスも、それらは、すべて黒人のダンス・スタイルからだ。

What's more important than giving people a sense of escapism, and escapism meaning entertainment?

日常を忘れられるようなエンターテイメント、現実から脱出できるような感覚を人々に与えることより重要なことって何だろう?

What would we be like without a song? What would we be like without a dance, joy and laughter and music? These things are very important, but if we go to the bookstore down on the corner, you won't see one Black person on the cover.

僕たちに、歌がなかったら、ダンスもなく、喜びや笑いや音楽がなかったら、どうなる? それらはとても重要なことだ。それなのに、その角の本屋に行っても、僕たちはひとりとして黒人の表紙を見ることはない。

You'll see Elvis Presley. You'll see the Rolling Stones. But where are the real pioneers who started it?

エルヴィス・プレスリーを見るでしょう (承認の拍手) 。ローリングストーンズも見るでしょう。でも、それらを最初に始めた、真のパイオニアはどこにいる?

Otis Blackwell was a prolific phenomenal writer. He wrote some of the greatest Elvis Presley songs ever. And this was a Black man. He died penniless and no one knows about this man, that is, they didn't write one book about him that I know of because I've search all over the world.

オーティス・ブラックウェルは、多くの曲を書いた素晴らしい作曲家です。彼は、エルヴィス・プレスリーの最も偉大な曲のいくつかを書き、そして黒人だった。彼は無一文で亡くなり、誰ひとり彼のことを知らないし、彼について書かれた本も1冊もない。僕は、世界中探してきたからわかるんだ。

And I met his daughter today, and I was to honored. To me it was on the same level of meeting the Queen of England when I met her.

今日、僕は、彼の娘さんと会うことが出来て光栄でした。僕にとって、それは英国女王にお会いしたときと同じぐらい名誉なことだった。


But I'm here to speak for all injustice. You gotta remember something, the minute I started breaking the all-time record in record sales—I broke Elvis's records, I broke the Beatles' records—the minute [they] became the all-time best selling albums in the history of the Guinness Book of World Records, overnight they called me a freak, they called me a homosexual, they called me a child molester, they said I tried to bleach my skin.

でも、僕はすべての不公平について話すためにここに来ました。みなさんにも思い出して欲しい、僕がレコードセールスで過去のすべての記録を塗り替えた瞬間、僕がエルヴィスの記録を破り、ビートルズの記録も破って、ギネスブックのワールドレコード史上、最もアルバムを売ったと認知された瞬間から一夜明けたら、彼らは、僕を「変人」とか「ホモセクシャル」とか「児童虐待者」と呼び始め、彼らは、僕が自分の皮膚を漂白してるとも言った。

They did everything to try to turn the public against me. This is all a complete conspiracy, you have to know that.

彼らは、世間が、僕に対し背を向けさせるために、ありとあらゆることをした。それが、すべて完璧に仕組まれた陰謀だということを、みなさんも知るべきだ。

I know my race. I just look in the mirror, I know I'm Black. It's time for a change. And let's not leave this building and forget what has been said.

僕は、自分の人種をわかってる。自分が黒人であることは、鏡を見ればわかる。(歓声)今が変革のときなんだ、この建物を去るとき、ここで語ったことを忘れないで欲しい。

Put it into your heart, put it into your conscious mind, and let's do something about it. We have to!

みなさんの、心の中にも、意識にも留めて、何か行動を起こして欲しい。僕たちはそうしなくてはならない!

It's been a long, long time coming and a change has got to come. So let's hold our torches high and get the respect that we deserve. I love you. I love you. Please don't put this in your heart today and forget it tomorrow.

長い長い間待ち望んでいたけど、今が変化が訪れるときなんだ。松明を持ち、高々とそれを掲げて、僕たちに相応しい尊敬を取り戻そう。 I love you. I love you どうか、今日心に留めたことは、明日も忘れないで。

We will have not accomplished our purpose if that happens. This has got to stop! It's got to stop, that's why I'm here with the best to make sure that it stops. I love you folks.

そんなことをしているようでは、目的を達成することは出来ないだろう。僕たちはまだ目的を遂行していない。それは止めなきゃならないし止めるべきだ。僕はそれを確実に止めるため、最善を尽くすために、ここにいる。愛するみんなに感謝します。

And remember: we're all brothers and sisters, no matter what color we are."

そして、忘れないで欲しい。僕たちはどんな肌の色であっても、みんな兄弟であり、姉妹だということを。
(了)



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Against Racism Speech (2002.7.6)




この頃のMJに「鏡を見て、自分が黒人だとわかるわけないっつーの」とツッコんだ、そこの貴方!兄さん、もしくは姐さんと呼ばせてください!(あなたがどんな肌の色でもw)

もちろん、彼が自分の人種を誇り高く思っていることは確実ですし、自分のヒット曲にひっかけた上手い言い方をしたつもりなんでしょうけど… 

ま、でも、そんなことより、

「Killer Thriller Party」と「Against Racism」という、2つのスピーチを取り上げたのは “ソニーウォーズの別の意味” がイマイチだったことのリベンジの一環なので、、ここでは、このスピーチの素晴らしい内容については触れません。

2001年以降、MJはこれまでになく、多くのスピーチを行っています。


2001. 2.14 Heal the Kids/Carnegie Hall Address(素敵な和訳へのリンク)
2001. 3.06 Oxford Speech
2002. 6.14 Exeter City Football Club Speech(この記事の後半)
2002. 6.15 Killer Thriller Party Speech
☆SONYへのデモ行進は6月15日ロンドンと7月6日NYの2回
2002. 7.09 Against Racism Speech


これらは、それぞれ、子供のため、平和のため、アーティストのため、黒人のため(注1)に行われていると言ってもいいと思いますが、変顔史上の絶頂期とも重なりますよねw。

感じ方は人それぞれだとは思いますが、MJの変顔ベスト3(順不同)を、30周年コンサート、インヴィンシブル発売サイン会、SONYへの抗議行動デモ とすることに異論があるでしょうか。(シマッタw SF「You Rock My Wourd」入れて、ベスト4にすべきだった。映画『MIB 2』は役柄を演じてるから除外)

これらは、すべて『インヴィンシブル』に絡んでいて、販売促進活動と、その販売不振への抗議で、それぞれ、派手にテレビメディアに映されていますが、突然パパラッチに写されたものではないので、MJは、しっかりと準備し、気合いを入れてw、変顔にしていると言えませんか?(スピーチは、いずれもTVメディアが入っていません)

1ヶ月も違わない「Killer Thriller Party」と「Against Racism Speech」、「SONY Demonstration London」と「Webster Hall Party」(NYデモは同日なのだけど、確実な写真が見つからず)の顔の差から、MJはそんなに整形してないというのは、もう散々言い尽くしてきたことですが、さらに言いたいのは、

MJは、この頃、イギリスとアメリカの両方の大メディアを誘い込み、自分の「変顔」を、自らの意志で決定づけた言うことです。

しかも、アルバム販売のイベントを使って。。。


わたしが、“ソニーウォーズの別の意味” で、「匂う」と言った “香しい香り” を
少しはお届けできたでしょうか?



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SONY Demonstration NY (2002.7.6)




下記は、ほぼ同じ内容ですが、上記の3日前に同じ会場で行われたもののようです。一応こちらも記録しておきます。

Artists Against Racism (2002.7.6) 

I’m very sad to see that these artists really are penniless. They made and created so much joy for the world, and the system..meaning the record companies totally took advantage of them and it’s not like they always say.. you know they build a big house, they spent a lot of money, they bought a lot of cars..that’s stupid, it’s an excuse. That’s nothing compared to what artists make.

And so, I just need you to know that this is very important, what we’re fighting for. Because, I’m tired..I’m really really tired of the manipulation. I’m tired of how the press is manipulating everything that’s been happening in this situation. They do not tell the truth, they lie.

They manipulate our history books. The history books are not true..it’s a lie! The history books are lying! You need to know that…you must know that! All the forms of popular music from jazz to hip-hop to bee-bop.. to soul.. you talk about the different dances from the cake-walk, to the jitterbug, to the charleston, to uh..break dancing.. all these are forms of black dancing!

What’s more important than giving people a sense of escapism? And the shape of the meaning of entertainment? What would we be like without a song? What would we be like without at dance..joy and laughter and music?
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These things are very important but if you go to the bookstore down the corner you won’t see ONE black person on the cover! You’ll see Elvis Presley.. you’ll see the Rolling Stones, but where are the real pioneers who started it?

Otis Blackwell was a prolific, phenomenal writer, he wrote some of the greatest Elvis Presley songs ever. This was a black man. I’m here to speak for all in justice. You gotta remember something.

The minute I started breaking the all time world record sales..I broke Elvis’ records, I broke Beatles records. The minute [my albums] became the all-time best selling albums in history in the Guinness Book of World Records..OVERNIGHT..they called me a freak, they called me a homosexual, they called me a child molester, they said I bleached my skin.. they made everything to turn the public against me!

This is all complete.. complete conspiracy, you have to know that. I know my race, I just look in the mirror..I know I’m black!

It’s time for a change. Let’s not leave this building and forget what has been said. Put it into your heart… put it into your sub-conscious mind, and lets do something about it. We have to… we have to because it’s been a long long time coming, and a CHANGE has got to come.

So lets hold our torches high and get the respect that we deserve! I love you…[sings] I love you!
I just want to say, please don’t put this in your heart today and forget it tomorrow because we will not accomplish our purpose.

We will not have accomplished our purpose if that happens…this has got to stop. It has got to stop, that’s why I’m here with the best to make sure it stops.

I love you folks, remember we are all brothers and sisters no matter WHAT color we are!

Source : http://steady-laughing.com/main/?page_id=369
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by yomodalite | 2012-04-10 10:08 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(4)
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「You Rock The World」と「Billy Jean」の類似性や、“MJと映画” について考えてたりしているうちに「マイケルとベリー・ゴーディー」というエントリを思いついたのですが、「マイケルとSONY」について、まだやるべきことをやってない気がしてきて・・・。

下記は、SONYデモのあと行われた、MJのスピーチの和訳です。


The SONY Demonstration
(2002.6.15)




Killer Thriller Party Speech
(2002.6.15)





(スピーチの和訳)

“I want to thank all the great, incredible talents. [DJ plays "Speechless"] As long as you play the music, I want to dance! [referring to Ernest Valentino] I want to thank this guy for a wonderful performance. I thought Bryton McClure was amazing, too. He’s a great singer as well.

信じられないぐらい、素晴らしい才能に感謝します。[会場では "Speechless" が流れている]君(DJ)がその曲をかけてくれている間、僕はダンスがしたくなった。[Ernest Valentino(MJのインパーソネーター)に]素晴らしいパフォーマンスをありがとう。Bryton McClure も同じく素晴らしかったし、彼は素晴らしい歌手だと思う。

◎[動画]Earnest Valentino - Medley (MJNI Killer Thriller Party, London 2002)

“Anyway, I first wanted to say, I really don’t like to talk that much. I really don’t. I prefer performing than talking.

とにかく、まず言いたいんだけど、僕はたくさん話すのは好きじゃない、本当に。僕は喋るよりはパフォーマンスがしたいんだ。

“I really want you to know what I say. The tradition of great performers: from Sammy Davis Junior, James Brown, to Jackie Wilson, to Fred Astaire, Gene Kelly.

僕が本当に知って欲しいのは、偉大なパフォーマーたちの伝統:サミー・デイヴィス・ジュニア、ジェームズ・ブラウンからジャッキー・ウィルソン、フレッド・アステア、ジーン・ケリー。

The story is usually the same, though. These guys worked really hard, and they’re crabbed, for the story ends the same. They are usually broken, torn and usually just sad, because the companies take advantage of them, they really do.

物語は大抵は同じさ。彼らは、ものすごく一生懸命働いて、そして頑固で気難しくて、同じような結末を迎える。彼らがズタズタに破壊され、ほとんどが哀しい結末を迎えるのは、会社が、彼らより優位にたっているから。まさに、そうなんだよ。

“And being the artist that I am, at Sony I’ve generated several billion dollars for Sony, several billion. They really thought that my mind is always on music and dancing. It usually is, but they never thought that this performer -myself- would out think them.

僕はアーティストとして、ソニーでやってきて、ソニーのために、数十億ドルを稼ぎだした。彼らは、僕は、いつも音楽とダンスをやっていると思っていた。それは、たしかにそうなんだけど、彼らは、このパフォーマーが “僕のことね” 彼らよりもよく考えてる(先回りして考える、彼らを出し抜く)なんて思ってもみなかった。

“So, we can’t let them get away with what they’re trying to do, because now I’m a free agent. I just owe Sony one more album.

僕たちは、彼らが好き勝手にやろうとしていることを見逃すわけにはいかない。なぜなら、僕は今フリーだから。ソニーとの契約は、もう一枚のアルバムだけだ。

It’s just a box set, really, with two new songs which I’ve written ages ago. Because for every album that I record, I write -literally, I’m telling you the truth- I write at least 120 songs every album I do. So I can do the box set, just giving them any two songs.

それは、ただのボックスセットで、僕がずっと前に書いた新曲が2曲だけ。なぜなら、毎回アルバムのレコーディングで、僕は少なくとも120曲は新曲を書いて、それは本当に、文字通り書いていて、どのアルバムもすべてそうしてきたから、そのボックスセットも、そのうちのどれか2曲を提供すれば完成する。

“So I’m leaving Sony, a free agent, owning half of Sony. I own half of Sony’s Publishing. I’m leaving them, and they’re very angry at me, because I just did good business, you know.

それで、僕は、ソニーの半分を所有し、ソニーとの契約からは自由になる。僕がソニーの版権の半分を所有しているのに、離れようとしている。だから、彼らは怒っているんだ。なぜなら、僕がすごく上手くやったからさ。わかるだろう。

“So the way they get revenge is to try and destroy my album. But I’ve always said, you know, art -good art- never dies.

だから、彼らは報復手段として、僕のアルバムを破壊しようとするだろう。でも、僕がいつも言ってきたように「良い芸術が死ぬことはない」

“And Tommy Mottola is a devil! I’m not supposed to say what I’m going to say right now, but I have to let you know this. [Points to crowd.] Please don’t videotape what I am going to say, ok? Turn it off, please. [Pausing, then changing his mind] Do it, do it, I don’t mind! Tape it!

それと、トミー・モトーラは悪魔だ。僕が今言おうとしていることは、言うつもりじゃなかったんだけど、でも、みんなには知って欲しい。[観衆の一点を指差して]今から言うことは録画しないでくれる?大丈夫?切ってくれるかな[休止した後、考えを変えて]いや、やっぱり撮って。大丈夫、録画して。

“Mariah Carey, after divorcing Tommy, came to me crying. Crying. She was crying so badly I had to hold her. She said to me, ‘This is an evil man, and Michael, this man follows me’. He taps her phones, and he’s very, very evil. She doesn’t trust him.

マライア・キャリーが、トミーと離婚後、泣きながら僕のところに来たんだ。彼女は、それは激しく泣いていて、僕は抱きしめてあげなくてはならなかった。彼女は言った「まるで悪魔のような男よ。マイケル、あの男は私を監視しているの」彼は、彼女の電話を盗聴したり、それはそれは邪悪で、彼女は彼のことをまったく信用できないんだ。

“We have to continue our drive until he is terminated. We can’t allow him to do this to great artists, we just can’t.

僕たちは、彼を終わらせるまで、攻撃を続けなくてはならない。素晴らしいアーティストに、彼がしたようなことを許すわけにはいかない。絶対に。

“I just wanted to let you know, I appreciate everything you’ve done, you’ve been amazing. “You’re so loyal! [Scanning the audience]. Diana, everybody, Waldo, all the people here! I love you all. You’ve been amazing, I love you!

僕は、ただみんなに知っておいて欲しい。みんながしてくれたことには感謝している。君たちには驚いた。本当になんて誠実なんだ。[観客すべてを眺めるようにして]Diana、みんな、Waldoも、ここにいるすべての人、全員を愛してる。君たちは素晴らしかった!

“But still, but still, I promise you, the best is yet to come!”

でもね、まだなんだよ。僕はみんなに約束する。ぼくのベストはまだこれからだからね!

Source : MJEOL Community

☆[関連記事]MJ's Speech「Against Racism」



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by yomodalite | 2012-04-08 21:39 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(8)

Happy Birthday Michael!!! 2011

こちらの記事は
コメントとそれに関する内容以外
下記に移動しました。



《おまけ》

☆多くのファンブログで紹介されていた「超CUTE・レーズンCM」。当ブログがこだわっている時代とは異なりますが、キュートでお茶目で、お笑い好きで、絶品顔芸の持主で、抜群の企画力と演技力と言ったあたりを完璧に証明している内容なので、こちらでも保管しておきます。


(1989年7月28日『マイケル・ジャクソン全記録』P200参照。動画はこのCM制作者のアニメーターに自分のアイデアを説明しているところ。


☆とてもとても素敵なブログ主さんが作ってくださった「モラッター」
◎MJから「愛のメッセージ」がもらえます!

ちなみに、私は本名の方で入力してみたら、

『相手のために心を尽くしてごらん』とか、
『一人で頑張っちゃだめだよ』とか、

『二十世紀梨を食べて元気出して』っていう感じのを期待してたら、
悉く、真面目なメッセージが。。(汗)

音楽を研究をされているmari-koさんのブログで紹介されていた動画もすごく楽しいっ!この動画で「マンミラ」が、今までより1.6倍好きになったって言ったら叱られるかな?


☆このページを最後まで観てくださった方へ。

コメント欄に一言頂けると嬉しいです。どんな一言でも感激なんですが、一応、“お題”を設けると「オリジナルアルバム収録曲外で好きな曲」はいかがでしょう?

人気投票ではないので、今日の気分でお気軽に!(未発表曲の紹介は嫌だという方のご意見も歓迎します!)


私が今日選んだのは「Slave to the Rhythm」



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by yomodalite | 2011-08-28 19:05 | ☆MJ Birthday | Trackback | Comments(24)
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ルドルフ・ヴァレンティノ(Rudolph Valentino)



☆(36)のつづき

「スペードのKING」の行方の前に、そう言えば、最近「顔について」なのに、全然「顔」について語ってないような気がするので、これまでに挙げた人物以外に、もうひとり、この方を追加しておきたいと思います。



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MJの顔への違和感が大きくなっていったのは、彼の不自然な「白塗りメイク」が大きいと思うのですが、よく考えてみると、彼は肌の病気によって、白人よりも、もっと白い肌になっているので、むしろ「ナチュラルに見える」ときの方が、肌色ファンデで「顔色をカモフラージュ」しているはずなんですよね。

MJのメイクが、レディーガガのように「アート」には見えなかったのは、ガガが「顔」を自由なキャンバスとして捉え直しているのとは異なり、

この頃、MJは「不自然な白い肌色」を少し工夫して、そのまま見せる方が「アート」だと思ったからだと思うんです。



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彼が、白班症について積極的に語らなかったのは、病気として「ネガティブ」に捉えるのではなく、すべて「創造」の源泉になりうるという信念からと、

また、その病気が特に女性に多く、遺伝に関わっているということも関係があるかもしれません。ジャネットは、家族にはもうひとりその病気で悩んでいる人がいると発言していますが、公表されていませんし、

彼のような有名人がもっと積極的に公表すれば、同じ病気のひとに勇気を与えたのではと思うひとも多いと思いますが、女性に多いことと、遺伝が関係していることを考えると、そのメリットは「微妙」で、

特に、黒人が「白班症」になるのは、黄色人種や白人が白班症になるよりもずっと人種的なアイデンティティの崩壊にも繋がる大問題なので「肌の色なんか関係ない」というメッセージの方が、より大事だと考えたんじゃないでしょうか。



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HIStory期以降のメイク顔は、彼の好きなピエロや仮面の影響もあったとは思いますが、不自然な「白い肌」をそのまま活かそうとする発想も根底にあったんじゃないかと思うんです。

(15)で紹介した写真を見ても、MJが伝説的美男と言われた、ルドルフ・ヴァレンティノをかなり研究していたことは間違いないと思いますが、『You Rock My Would』では、冒頭の中華屋のシーンを除くと、MJがやっていたのは「美男の演技」だと思うんです。

ヴァレンティノは、サイレント映画時代のスターで、淀川長治氏の『活動大写真』でも、

このヴァレンティノのラブシーンが物すごい。彼は激情に達するや、相手の女をぐいと抱きしめ、サッと彼女から身を離し、ついで再びグイと引きよせ、力いっぱい抱きしめる。それで女はガバと彼の腕によりそうことになる。すると彼は女の肩を両手でワシづかみにする。やがて片手で女の肩から腕へとその手をなでおろし、その腕の肉をくいこむがごとく握りしめる。と、もう一方の手は、女の首にまわる。そして女の背中を二回なでまわしてから、熱き接吻をするのであった。(引用終了)



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と表現されていて、やっぱり、多くの女性が虜になったのは「顔」だけではなくて、その「表現」だったと思うんです。

MJが初めて「赤い口紅」を見せた『Blood On The Floor』では、彼はめずらしく女性と絡んで踊っていますが、ヴァレンティノは元々タンゴダンサーで、彼の代表作には『血と砂 Blood and Sand』(マタドール役)という作品も・・・

☆『THE FOUR HORSEMEN OF THE APOCALYPSE』 (1921) という映画の有名なタンゴダンスシーン
◎Rudolph Valentino - TANGO DANCING

☆この動画で見る、撮影外のヴァレンティノは、素敵なんだけど
◎Rudolph Valentino - Caught On Film

☆代表作とも言われている『血と砂』は、スペイン人を演じるのに
眉毛を繋げたせいなのか(笑)、今見るとそんなに魅力的に見えない?(3:29)

◎Rodolfo Valentino - movie "Blood and Sand" (1922)

MJは、これまで学んできた「サイレントムービー」のスターたちのドーラン白塗り+口紅といった顔(ここで選んでいるヴァレンティノの写真はナチュラルなものが多いですが)が、自分の「白い肌」に意外と合うかも...と考えて、

SF『Blood on the Dance Floor』に取入れているのかもしれませんね。



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◎Blood on the Dance Floor

☆こちらは、わたしの大好きなリミックスVer!!!
◎Blood on the Dance Floor (alt version and remix)

ホントMJは、驚異的に負けず嫌いで、そーゆー勝負はハッキリと片をつけたがる男ですからね....

で、見てのとおり、MJの方がダンス上手いですよね。

それと、全世界の女を失神させたっていう伝説も

とっくにクリアしちゃってますよね。



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白塗りメイクで、女とタンゴを踊って、ヴァレンティノ超えもはっきりさせちゃったし、もう後は、マーロン・ブランドよりスゴい役者としても認識されて、チャップリンのように面白くて、映画史上に遺る映画を創って、モハメッド・アリのように強い男としても、キング牧師や、ネルソン・マンデラのような不屈の男とも、勝負しなきゃならないので、

\(・_\)ちょっと「美男」は置いといて (/_・)/


しばらくの間「ガールは黙って見ていろ」もしくは、

But they say the sky's the limit
And to me that's really true
And my friends you have seen nothin'
Just wait 'til I get through...


人は可能性は無限大だと言う。
僕にとっては正にその通りさ。
でも、友よ、君にはそれが見えていない。
だから僕の言うことを理解するまで待つんだ。

という心境で『You Rock My Would』を創って、その後、本当にもうめちゃめちゃ待たされたけど、MJは、まさかと思うほど「ダンディな男」として、そして誰も想像もしていなかったほど「タフな男」として、帰って来たんじゃないかと・・・



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MJより23歳年上のアラン・ドロンは『ボルサリーノ』で、ヴァレンティノ風の美男ギャングを演じていて、ドロンは、この映画の後に、アメリカ進出をするのですが、彼自身は、古式然とした美男演技の人ではなかったものの、ニューシネマ時代に突入したハリウッドでは、ドロンの美貌も、ヨーロッパ臭さも、もうあまり必要とされませんでした。

ですから、MJと同時代の俳優は、エキゾチズムで人気を得たヴァレンティノに学ぶなんてことは、ほとんどなかったと思うんですが、MJだけは「美男の演技」を、役者以上に学んでいて、アラン・ドロンまで、わずかに残っていた、陰鬱な眼と、冷たい表情でありながら情熱的な態度という「美男」の伝統に、音楽やリズムも含めた「黒人センス」を加え、

また『You Rock My Would』では、MJはめずらしくスカーフで髪をまとめていますが、これは、ヴァレンティノ風と言われる、ポマードぺったりなヘアスタイルを、MJ風にアレンジして「サイレント時代の美男」を取入れているんじゃないでしょうか。



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陰鬱な眼と冷たい表情と情熱的な態度の美男を
アートとして再構成してみた顔w
一番上と比べて見てね。



彼はより良い表現のためには、ダンスや歌の練習だけでなく「演技」の勉強がすごく重要だと考え、美しく見せるために「美男」をすごく研究して身につけていたと思うのですが、それと同時に、彼のパフォーマンスではなく、カッコ良さばかりに惹き付けられてしまう大勢のガールや、

彼と同じ顔に整形したいという希望を反対されたことで自殺してしまったファンもいたことから「顔じゃない」というメッセージも重要だと考えていて、

その両方のせめぎ合いと、ミレニアムに向けた様々な「宣戦布告」が目一杯詰まって、あの顔になっているのではないでしょうか。



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映画『アラン・ドロンのゾロ』Alain Delon “Zorro”



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『マイケル・ジャクソンのゾロ』(笑)



◎ルドルフ・ヴァレンティノ(ウィキペディア)

☆ヴァレンティノの濃厚キスシーンがいっぱいの動画
◎Rudolph Valentino - Tango Kisses
◎Rudolph Valentino - Tango Kisses Ⅱ

☆淀川長治氏がヴァレンティノの声は「聴いた時ぞーっとする程下手で、声が悪かった」って言ってるのは、これかな?
◎Rudolph Valentino Sings Two Songs (1923)


☆(38)に続く


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by yomodalite | 2011-07-26 15:32 | マイケルの顔について | Trackback | Comments(1)
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☆(35)のつづき

[21]からの『Invincible』期の考察で、これまでとは異なる見方をしている『Unbrakable』のSF制作が出来なかった件も、所属レコード会社によるプロモーション妨害と、MJ側の反発である「ソニーウォーズ」の件も、まだ納得された方は少ないと思います。

これは、その後の『Living with MIchael Jackson』から、二度目の幼児虐待疑惑、裁判へという、一般的には、マイケル最大の受難の時期に対して、当時はまったくそう見えなかったけど、振返って見て「本当はこうだったんじゃないか」と思うようになった、わたしの「仮説」の一部で、

確固たる証拠を挙げて説明することが困難なことと、何度か迷った部分が多いせいで、自分で読み返しても、さっぱり要領の得ない文章に呆れてはいますが、

ただただ一生懸命考えて、自分にとってできるだけ矛盾の少ない結論について考えているもので、真実を求める方は、私が匙を投げた部分なども、充分ご注意のうえ、是非また別の「解釈」を試みてくださいませ。



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では、SF『You Rock My Would』の一応の解説編なんですが、

このSFの内容に関して[31]から、色々と思いつく限りのことを探ってきましたが、残念ながら、すべてが解明できたとは言えない状況です。

ただ、このSFが、MJのこれまでの作品の集大成になっているだけでなく、マーロン・ブランドの歴史も重ね合わされているということを、少しでも感じてもらえたら、

ブランドが演じるギャングのボスの役を、当初はロバート・デ・ニーロに依頼したということが疑わしいことや、

ブランドと、MJのセリフも今後連作されていくはずだった物語がなくても、意味が通じるものであったことは、なんとなく、ご理解いただけたでしょうか。



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これまで、コンセプトやストーリーよりも、その曲のシングルヒットのポテンシャルにこだわって、アルバム収録曲を決定してきたように思えるMJですが、

アルバム『Invincible』は、最終的に収録されなかった曲と比較したとき、過去のどのアルバムより「無敵」というテーマと、ミレニアムを意識した、新たな自分の創造にこだわって選曲されていて、

わたしには、ここから、これまでのように、何曲もシングルヒットを目指すのではなく、むしろ、そういったレコード制作を一旦終了して、新たな別のスタートを切ったように思えるんです。

だから、彼はこれまで、“自分の世界を揺さぶったもの”(You Rock My World)をシングルカットし、今までの集大成のようなSFにしたんじゃないかと思うんですね。

“You Rock My World”の歌詞は、運命の女への愛を歌っているようなのですが、SFでは「運命の女」の意味は希薄ですし、マイケルが語っているような子供への愛とも無縁です。(「You Rock My World」の歌詞の別の意味 →[26]参照)

SFでは、通りで見かけただけの、名前も知らない女によって、ギャングとの抗争にも巻き込まれますが、この女性はかつての『The Way You Make Me Feel』のような、女とは異なり、どこか救いを求めている不完全な大人(Dark Child)の象徴にも感じられ、



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もっと象徴的なのは、ステージと思われるような場所で、女性ダンサーの前を通り過ぎるところですね(このダンサーは、酒場に入っていくきっかけになった女性とのひとり二役)

これまで、共演者との「禁欲」姿勢を貫いてきたMJですが、この通りすぎ方には「一般的な男女の愛」と「ステージ」との、両方の意味を感じます。



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(MJは30周年記念コンサートの後「Dangerous」パフォーマンスを2回行ったのみで、その後はダンスパフォーマンスを封印した)

◎American Bandstand 50th Anniversary(Dangerous live 2002)
◎Every Vote Counts(Dangerous Live 2002)

このSFは、集大成でありながら、これまでの自分との「決別」もテーマになっていて、

これまで、街のワルたちに『Beat It』では逃げろと言い、『Bad』ではダンスで対抗し、ガンジーか、MJかというぐらい、暴力には「非暴力主義」で対抗してきたMJですが、ここでは「No FIGHTING」にグラスを投げつけ、ギャングたちと素手で戦います。



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もちろん、暴力を肯定する意味はないと思いますが、この映像の後半部は「戦う姿勢」や「男ぽさ」を、かつてないほど表現し、これまでの「ピーターパン」や「優等生」イメージとの決別を謀っているように見えます。

また、このSFには、何枚かトランプが登場しますが、トランプには、カードやマークによって、色々な意味があると言われていますよね。

◎ダイヤ:貨幣、財産(商人)
◎ハート:愛、感情(聖職者)
◎クラブ:仕事、知性(農民=一般人)
◎JOKER : 道化師、切り札



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テーブルの上にあった「ダイヤのKING」にお札を投げ、バーカウンターの壁の「クラブのKING」と「ハートのKING」にグラスを投げつけていますが、その上には「ジョーカー」があります。

「ジョーカー」には、ビル・ブレイや、姉のラトーヤが、MJのことをそう呼んでいたり、多くのファンが知っていた彼の真面目さとは、別に、親しい友人たちが証言している彼の面白さと、この後、大どんでん返しを実行した、彼のトリックスターとして「自己像」も関係しているのかもしれません。



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3枚のKINGを切ったのは「KING OF POP」への決別(一旦休止するという意味ですが)とも思えますし、常にNo.1を目指すという彼が見つけた、新たな標的への意思表示とも思えます。

『You Rock My Would』の歌詞のように、完璧を求めて、見つけられたのは「エンターティナー」や「レコーディングアーティスト」としての自分ですが、彼が、目標としていたのは「シンガー」や「ダンサー」だけではありませんでした。だから、そこで満足したくない彼は、それを一旦捨て去る必要があったのではないでしょうか。彼は、

Greatest Actor, Singer, Dancer of all time and Entertainer, The Best.

と書くような男ですから・・([34]参照)

「僕は、マーロン・ブランドより偉大な俳優になって、世界一のシンガーで、フレッド・アステアを越えるダンサーのうえに、お笑いも出来るようになって、そうでなければ、チャップリンを越えられないし、まだその先だって・・と、思っていたんじゃないでしょうか。



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MJが非常に優れたエンターティナーであることは、誰でもすぐに感じることですが、時代を創ったレジェンド級のダンサーやエンターティナー達にとって、真に驚異的に思えるのは、自分のスタイルを創りだしたほどのダンサーでありながら「自ら作曲もしている」という点が大きいと思います。

MJは、世界中でNo.1ヒットを記録した“Singer”として、誰も比べようがないのですが、一応、アステアも当時ヒットチャートを賑わせていますし、サミー・ディビス・Jrは、歌手としても超一流ですけど、アステアや、サミー以上に、個性的なスタイルを自らの力で創り上げられるようなエンターティナーが、作曲もこなしたというのはめったになく、それが後世に遺るようなレベルで出来たのは、MJとチャップリンだけです。

加えて、チャップリンは、映画史に遺るような映画に、主演・監督し、音楽も担当した、世界でたった1人のアーティスト。

わたしは、MJが最後まで「映画」にこだわっていたのは、それが一番の理由で、

数々の大きな目標を実現したMJにとって、新たに興味があったのは、Greatest Actorや、映画を創ることであって、『INVICIBLE』から後、新たなアルバムが創られなかった理由に、所属レコード会社との確執の影響は少ないと思っています。



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でも、MJが、マーロン・ブランドのことを偉大な俳優として尊敬しているのは、間違いないのですが、『You Rock My World』にブランドが登場したのは、

『バンドワゴン』で、慣れないバレエ風の振付や、演技指導に不満を募らせたアステアが「ぼくはニジンスキーでもなけりゃ、マーロン・ブランドでもない」と言ったせいで、MJの「超負けず嫌い」がうづいた可能性もありますね。(←[35]参照)

『バンドワゴン』の中で(「Girl Hunt」)では、アステアは、ハンフリー・ボガートのパロディをやっていましたが、MJは『THIS IS IT』のライブ用に新たに創った「Smooth Criminal」のSFでは、ボガートも登場させています(笑)

しかも、またもや、不思議な顔で....(笑)

本当にどんだけ負けず嫌いで「お茶目」なのか。。

創る創ると言っていた『Unbrakable』のSFは「自分は何があっても負けない」という、ものすごく大真面目なメッセージで、世界中を巻き込んだゲームの始まりでもあったと思いますが、実は簡単に割れてしまうレコードのような「嘘」でもあって(←[35]参照)



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2000年以降の彼は、ときどき、なかなかの「悪党w」だったようにも感じられ、わたしには、MJが『Unbrakable』のSFを創るのに、メル・ギブソンと共演とか、絶対にジョークとしか思えないんですけど、、(←[24]参照)

そう思うのはわたしだけでしょうか?

また、ここまで、SFには3枚のKINGが登場していますが、まだ登場していない「スペードのKING」に関しては、

☆(37)につづく


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by yomodalite | 2011-07-18 18:05 | マイケルの顔について | Trackback | Comments(9)
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☆(32)のつづき


わたしは「神は細部に宿る」という感覚が好きです。

そのせいなのか、謎が多いうえに、集大成だったりもする「You Rock My World」を徹底的に解剖したい欲求が(24)を書きはじめた時点より大きくなってしまいました。SFのどこってわけじゃないけど、関係がありそうという部分も、出来るだけまとめておきたいと思います。

引き続き、情報、ご意見、ご感想、ご指摘など、ぜひお寄せくださいませ♡





(32)で、もう少し考えてみると言っていた

Brando(大げさなアクションでサングラスを取る)
Brando : You’re pretty cute in there.(坊主、やるじゃないか)
Michael:I know who you are.(あんたのことは知ってるよ)
Brando : Bing bang (←4:20)
Brando : Later(またな)

なんですが、、色々悩んでいるうちに、こんな歌が見つかりました。

「Lazy Town」は、Nickelodeon(こどもチャンネル)の「番組」。2005年のリベラのインタヴュー(http://moonwalker.jp/ → Interviews → At Large with Geraldo Rivera 2005)で、子供に、ニコロデオンとディズニーチャンネルのどちらを見せるかなんていう話題もありましたよね。(「You Rock My Would」撮影時は、長男4歳、長女3歳ぐらい)でも、残念ながら、この番組は2004年から始まって、CDリリースは2006年なので、この可能性はなし。

この本は、The 150-plus poems and drawings collected in Douglas Florian's Bing Bang Boing speak to children's great fascinations....みたいな内容。





こちらは、イギリスのコメディアン、サシャ・バロン・コーエンによる、ボラットという架空のキャラクター(カザフスタン人のジャーナリスト)が歌った有名な曲。これが歌われたのは、英米でヒットした、Da Ali G Show で、2000年のシーズン1は英国のチャンネル4、2003年の第2、第3シーズンは米国のHBOで放映。コーエンは1998年にエミー賞にもノミネートされ、2001年にマドンナの「MUSIC」のPVにも出演してるんだけど・・・

◎BING BANG BOOM
SF発表前の1991年発売では、こんな曲もありましたが、やっぱり歌詞が理解出来ないせいか、ピンと来ません。

いずれにしても、どうして「Bing bang」なのかが納得できるほどの「決定打」は、残念ながらありませんでした。(ここでは、ピンポン!というよーな意味でいいのかなぁ)

ただ、MJとの対面場面から、突然、それまでのイメージを覆すような演技に変化していることの「ネタ」というか、意図は少しだけわかりました。

このSFを見て、ここまでのブランドの演技に『ゴッドファーザー』を感じていたひとが、ほとんどだと思うのですが、


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それは、このとき初めて見せた全身ファッションによって覆されていて、燃え上がる炎の中、登場したブランドが演じていたのは、1950年初演のブロードウェイで最も陽気なミュージカル作品『Guys and Dolls』の「スカイ・マスタースン」という役です。


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(4:03)の登場シーンと、このファッションをよく見比べて見てください。なんで、こんなネクタイしてるのかなぁとは、前々から思ってはいたものの、このネタ元に関しては、数日前まで気がつきませんでした。

(31)の動画(5:45)で、もてあそんでいた帽子も『ゴッドファーザー』だけではなくて



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こっちの意味もあったんですよね!(右側はフランク・シナトラ)


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『Guys and Dolls』は、1955年にマーロン・ブランド、フランク・シナトラ共演で映画化されていて、振付けは、あの「バンド・ワゴン」と同様マイケル・キッド!しかも、この映画、最初はNYが舞台なんですが、途中からキューバ(ハバナ)に行きます。

「You Rock My Would」の舞台がキューバなのは、当時、映画と音楽の両方でヒットした『ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ』の影響なのかなぁとか、ぼんやり考えていましたが、この映画が要因なのかもしれません。

こちらのとてもとても素敵なサイトによれば、ジーン・ケリーが断ったために、ブランドが抜擢されたとか。(そういえば、ジーン・ケリーには「フレッド・アステアがダンス界のケーリー・グラントだとしたら、私はマーロン・ブランドだ」という発言もありましたが、、こんな代役アリ?)

それで、まさかとは思うけど、マイケル・キッドの振付けで、ブランドが踊っているのかも?という興味から観てみたところ、ほんのちょっぴりだけ踊ってました。


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リハーサル中のマイケル・キッドとブランド



わたしはMJ研究のために、泣く泣く古い映画や、ミュージカルを観たりしている方なので、この映画の面白さは、あまりわかりませんでしたが、

宝塚など、日本でも舞台で人気の『Guys and Dolls』なんですが、たぶん、舞台版にあるような、躍動感や陽気さが、映画版には少し欠けていて、当然のことかもしれませんが、ブランドが華麗なダンスで魅せるという場面がないので、ダンスシーンに、ジーン・ケリーのような「主役」がいないんですね。

ミュージカルが人気の映画形式だった時代には、主役は、歌って踊れなくても良くて、ダンスは、背景扱いであることも多く、アステアや、ジーン・ケリーのように、ダンサーが「主役」というのは、むしろ数が少ないのかもしれません。

でも、これは意外だったんですが、ブランドの歌は悪くないです。

この映画では、もちろんフランク・シナトラが歌うシーンもあるのですが、わたしには、ブランドが歌っているシーンの方が遥かに魅力的でした。シナトラのウィキペディアによれば、この頃は低迷期で、1953年に転機が訪れ、その後の奇跡的な復活のエピソードが『ゴッドファーザー』の中で語られている。)

◎Marlon Brando & Jean Simmons - Woman In Love
◎Lyrics - A Woman In Love

ブランドの歌は1:10〜。冒頭のシーンで「Billy Jean」のSFを思い出したり、共演の女優の名前が、Jean Simmonsだったりすることに「ン?」と思うのは、私だけでしょうか?

◎Frank Sinatra - Sue Me (私を訴えてください)


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あの「お尻タッチ」の師匠も、ブランドだったの?!

SF「You Rock My Would」の当時の批評。

エール・デイリー・ニュースのCatherine Halabyは、曲については、肯定的なレビューを書いたが、ビデオについては「The Way You Make me Feel」の“ニュアンス”がある「Smooth Criminal」の“直系」と描写した。Halabyは、Marlon Brandoや、Michael Madsenの出演は「どうでもいいこと」であって、マイケル・ジャクソンに、私たちが衝撃を受けることはほとんどないとコメントした。(「You Rock My Would」ウィキペディア英語版より)とか、

◎Not So Smooth(「You Rock My Would」レヴュー)

(上記要点の省略引用)マイケルの最新ヴィデオに敬意を表するかどうか迷っています。彼は他の人皆がしていることをすることによって新世紀に入っているように見えます。 もちろん、他の人皆はマイケルが以前したことをしているのですが、、1988年の「Smooth Criminal」との類似は「You Rock My Would」の基本概念ですが、今回はそれが痛々しく見えます。

椅子に座るマーロン・ブランドへの“カット”は「女」が自分のものであり、手下にはマイケルを痛めつける用意ができていることを感じさせる。これまでのマイケルのヴィデオのように、有名人が出演しているものの、ブランドも、クリス・タッカーにも目新しさはなく、マイケル・マドセンも、ビリー・ドラゴも、暴漢として普通の演技をしているだけ。

また、旬を過ぎたスターのカメオ出演(the worn-out movie star cameo)よりやっかいなのは「You Rock My World」のダンスが、1995年のMTV Video Music Awardsの反復であること。6年前、それは彼のキャリアの最上級のものでしたが、彼がビデオ革新者であるだけに、ここでの焼き直しは失望です。

マイケルとタッカーは「波止場」でエンディングを迎えますが、炎も、ガラスを壊すのも、1991年の "Black or White"の後半のシーンの方がいいですし、最後のキスシーンも1988年の「The Way You Make Me Feel」と同じシルエットで、冒頭のシーンも、そのSFに類似しています。ただ、唯一ちがうのは、そこでの、マイケルも女たちも絶えず微笑んでいて、魅力的でしたが、このSFでは、、、そうではない。


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これらのすべての反復にもかかわらず、プロデューサーのRodney Jerkinsは「You Rock My World」のヴィデオは、マイケルの「新生面」の扉を開けていると主張します。Jerkinsは、一体いつの時代のことを言っているんでしょうか? マイケル・ジャクソンの最も魅力的な特色の1つは、自分を笑うことができる能力です。

Thrillerもそうでしたが、ユーモアは彼の短編映画の多くに見られました。 "Jam"ではムーンウォークをマイケル・ジョーダンに教え、"Black or White"の冒頭でも、"Say Say Say"でも、ポール・マッカートニーと共に、ビング・クロスビーとボブ・ホープのトリヴュートを行いました。

Jerkinsは、"You Rock My World"が、がユーモラスであると言いますが、マイケルはシリアスに見え過ぎます。こういった過去の作品の導入は、監督のポール・ハンターの考えだったのか、私にはわかりませんが、「Blood On The Dance Floor」と1997年の「Ghosts」以来、待ち続けたファンにとっては、そこに新たな発見はありませんでした。

John Singleton, Martin Scorsese, David Lynch, David Fincher, Spike Lee, と John Landisらは、マイケルと共に新しく輝かしいイメージを作り上げましたが、この作品がそうではないことは明らかです。

それでも、マイケルが、クラブの床を歩き、そこを横切るとき、彼はいつも素晴らしい。私が「You Rock My World」のヴィデオ製作者を許すことが出来るのは、それが理由です。4年間すでに待ったのですから、私には、確実にもっと長い間だって、待つことが出来るでしょう。(引用終了)


省略したと言っても、長く引用してしまいましたが、

一般的なものから、MJを崇拝しているレヴュワーまで、古くさいミュージカルも、とっくに旬を過ぎた映画スターも、MJ自身の作品も、すべてが郷愁に満ちていて、新鮮でもなければ、面白くもないし、重要な意味があるとも思えない上に、MJの顔も妙にシリアス.....マーロン・ブランドのパロディなんて、誰も気づかないし、気づいたところで「だから、何?」って感じですよね。

いずれにしても、マーロン・ブランドの出演は効果を上げるどころか「こんな古くさいスターをどうして?」という扱いで、このSF当時、やはり彼は「ゴッドファーザー」でのみ印象づけられていたようです。


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「欲望という名の電車」A Streetcar Named Desire


たしかに、当時のブランドの弛みきった体型には好感が持てなかったし、今、これがパロディだとわかったところで笑えるほど面白くもない。むしろ彼がかつて、とてつもなく魅力的だっただけに、老いた姿が余計に哀しくも見え、そういった“老いたスター”にこだわっているMJも爛れた感じがしました。


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by yomodalite | 2011-06-27 07:51 | マイケルの顔について | Trackback | Comments(0)
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☆(31)のつづき


引き続き、いろいろ見落としている部分があると思うので、気づいた方は、ぜひ教えてくださいませ♡






上の階にいるボスに騒動を告げに行く男(Miko Brando)。

ボス(Brando)椅子に座ったまま振り返る(口笛)

「Now?」

MJが再度ステージへ向かうと、天井から(!)3人のダンサーが現れる。

こーゆー感じで、突然現れるっていうのは、『ムーンウォーカー』のロボットだけじゃなく、MJの場合よくありますよね。あの『Captain EO』でも、




4:55〜倒れたMJの肩にバナナと目玉焼きが乗ってますよね。バナナはまだしも、この「目玉焼き」はいったいどこに置いてあったんだ!みたいなね(笑)

☆類似作品:Dangerous ステージ MTV 1995(天井からロープでダンサーが現れる)


レジスターのところにいた男が煙草をもみ消し、MJダンサーに合流。

☆類似作品:煙草を足でもみ消す男は『Billie Jean』にも登場。
さっき、天井から現れたダンサーもそうですが、事前に計画があって、天井に隠れていたのではなく、MJの勇気によって、その場に仲間が出現したんですよね!(←そんな説明入らない?ww)


一緒に闘うのは、最初にいた仲間ではなく、途中で現れるというのは『Bad』などにも共通していますが、こーゆー、一見「アホか」と思うような演出を何度もやっているのは、それだけ彼に「大真面目」なメッセージがあるからで、それは、

「真に勇気をもって、一歩を踏み出せば、必ず仲間は出現する」

というメッセージだと思います(たぶん.... 因みに『波止場』という映画もそんな感じの映画です。←こんな説明でいいんだろうか?)



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Is that all you got?

That ain't nothin'! You ain't nothin....

Show me what you got(Billy Drago)

これは、SF「Bad」(1987)で、MJがウェズリー・スナイプスに言うセリフからでしょうか。ここから、ダンスが始まるという展開も「Bad」と似てますね。

「VISION」の日本語字幕では「さあ、かかってこいよ。どうした イキがってるだけか?ほら、かかってこい。本気を出して」で「You ain't nothin」は「たいしたことないな」になっていますが、「Bad」の日本語字幕は「お前こそワルじゃない」のあと「You ain't nothin」は「(お前なんか)何者でもない」。この場面は「Bad」で、MJが言ったセリフを逆に受けることで、

MJが「お前は何者なんだ?」(たいしたことないという意味での)という問いかけを受けているのだと思います。


客席の男の葉巻に火がつき、蛇口の水滴、モップの男、靴磨き、女のヒール....次々とリズムが刻まれ、MJたちのダンスが始まり、

若い頃のマーヴィン・ゲイ似の男の指パッチンで、ますます、カッコいいダンスが始まる

MJ、椅子を壁に投げつける


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「You rock my would ーーー!!! 」

ナイフで襲いかかる男の腕を取り、くわえ煙草を捨てて、手首をつかんで床に転がす。
(ステージで見てるときは、振付けにしか見えなかったけど、この影像では、ホントに強そう♡)

類似作品:「Smoose Criminal」「Dangerous」ステージ

ホントに強そうに見えるなって思ってから、何度も観てて、ふと思ったんですが、、、確か、ジャッキー・チェンの映画で、日常の何気ない動作が、身を守る防御となり、攻撃の姿勢にもなってたみたいな映画のように

「You Rock My Would」のダンスで「Dangerous」や「Smoose Criminal」にはなかった部分には、素手で戦うときの様々な動きがミックスされていて、武道系ですよね。

これは、これまでのダンスにも言えることかもしれませが、MJと、他のアーティストの振付けが違うのは、ひとつひとつの動作が、武道の「型」のように、研ぎすまされていて、力の方向に無駄がないからで、実際に本当に強いんじゃないか?って思いました。(そういえば、MJは空手名誉五段!手首返しは合気道技だけど...)



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中国でのMJ人気や、集団ダンスに「スリラー」じゃなく「デンジャラス」がすごく人気があって、どうして、小学生が毎朝ラジオ体操がわりに「Dangerous」?って不思議だったんですけど、子供たちが、集団で少林拳法の型をやっているのと、同様の感覚で、MJのダンスに対する姿勢も、東洋の宗教修行と近い感覚で捉えられているのかもしれませんね。


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MJの強烈パンチが、Billy Dragoに炸裂。倒れた衝撃でランプが壊れ、アルコールに火がつく。燃え上がる火を見て、クリスを呼ぶMJ。クリスもMJの元に駆けつける。


MJ、襲いかかる男にヒザ蹴り。


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火はカウンターを走り去るように一瞬で燃え上がる。

(壁にかかっていたボクサーの写真のクローズアップ)

女は逃げ出そうとし、入口で止められるのを振り切って、外に出る。

MJ、またもや、男に強烈パンチ



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燃え上がる炎の中、奥からブランドが登場する。MJと対面。

Brando、大げさなアクションでサングラスを取る(コント赤信号かっ!古)

Brando : You’re pretty cute in there.(坊主、やるじゃないか)

ここは『VISION』の日本語字幕では「久しぶりだな」になっていますが(英文字幕なし)知りあいののネイティブに英語を確認したところ、以前に会っているという意味は特にないので、上記の訳にしました。

別のボクサーの絵がクローズアップされる(コメント欄参照→追記:このあとの記事で判明しました)



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MJ:I know who you are.(あんたのことは知ってるよ)

Brando : Bing bang

Brando : Later(またな)

この「bing bang」、どういう意味だかわかります?
とりあえず、知りあいの知りあい...のネイティブに意見を求めたところ、

Not sure, but maybe because Michael knows who he is.
Marlon Brando is going to have to shoot (kill) him.


という解答を得ました。

でも、そーゆー意味なら「Bang bang」の方がいいと思いますし、その方がギャングぽいと思うんですよね。

◎Sammy Davis Jr - Bang Bang(←顔について27参照)

20世紀No.1俳優と称され、1分「1億円」と言われたブランドのセリフですし、時代を何度も作ってきた伝説的俳優と、MJとの「神々の会話」だと思うので、ここは、もう少し、しつこく考えてみることにします。

☆(33)につづく
___________

出演者情報/キシャヤ・ダドリー(Kishaya Dudley)は、この後、グェイン・ステファニーなどの振付で、2005年のMTV Video Music Awardsで「Best Choreography賞」を受賞しているようです。また、このSFの「ダンサ−の女」も、彼女が演じていることから、「一人二役」という意味も重要だと思います。

◎Kishaya Dudley Choreography Reel
◎2005 MTV Video Music Awards for Best Choreography

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by yomodalite | 2011-06-19 18:03 | マイケルの顔について | Trackback | Comments(12)
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☆(30)のつづき


SF「You Rock My World」の内容を、過去の作品の影響とか、共通点をまとめて、私なりの「解説」を、ちょっぴりしたいと思います。

「セリフ」に、MJの曲名とか詩が多く使用されているのですが、見落としている部分に気づいた方は、ぜひ教えてくださいませ♡






MJ : The idea just kind of happened. In Cuba. Hot summer night.
A club run by these hoods.


偶然思いついたんだ。舞台は暑い夏の夜のキューバで、その手の面々が経営しているようなクラブでね....(2001年TVガイドインタビューより)

オープニング「The WATER FRONT HOTEL」の看板。

この看板は、物語が『On The Waterfront』(邦題「波止場」主演マーロン・ブランド)+『Smooth Criminal』であることを象徴していると思います。

「Smooth Criminal」のステージパフォーマンスが始まる前の“言葉”は、元々「Heartbreak Hotel」(This Place Hotel)の冒頭で使われていました。(あのシルエットにも「HOTEL」の文字がありますよね)

追記:「Smooth Criminalの直系」という巷の評判に釣られて、そう書いていまいましたが「HOTEL」は『Billie Jean』でも重要なキーワードですし『Black or White』も『Who Is It』もそうかな...

(下記は、あのパフォーマンスが始まる前の言葉。わたしの意訳なのでご注意ください)

My footsteps broke the silence of the pre-dawn hours, As I drifted down Bleaker St.
私の足音は、Bleaker通りを漂い、夜明け前の沈黙を破る。

Past shop windows, Barred against the perils of the night. Up ahead, A neon sign emerged from the fog.
ショー・ウィンドウを通り過ぎた頃、見上げると、霧の中から、真夜中の危険を警告するネオンサインが現れ、

The letters glowed red hot In that way I knew so well, Branding a message into my mind, A single word, Hotel.
赤く点滅する、ありふれた看板の、その文字に惹き付けられてしまった。 ー「HOTEL」

◎「Smooth Criminal」(“The Girl Hunt Ballet”の影響) → (27)参照
◎「On The Waterfront」 → (30)参照



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MJ & Chris Tucker、最初の顔アップ。MJは明らかに「異形の男」になっていますが、影像内では、ふたりの若い男の冴えない日常を演じている。


「女」が登場する(Kishaya Dudley)“Girl Hunt”の始まり。男たちは興奮気味ですが、彼女は、絶対に落とせない「夢の女」という雰囲気ではないように見えます。


2人の会話「Pretty Young Thing (P.Y.T.)」「The Girl Is Mine」

女の肩の後ろの“タトゥー”(不明)→「33」参照

☆類似作品:「The Way You Make Me Feel」


「The WATER FRONT HOTEL」と書かれた建物に入って行く「女」を追って、2人の男は、支払いも済まさず、中華屋を出て、後を追う。入口には「ボクサーの写真」

(追記:ボクサー探しはこのあとの記事でもずっとわからなかったのですが、http://nikkidoku.exblog.jp/16291516/ ←このコメント欄で、白人の方はエド・ルイスという「レスラー」だと判明。また黒人のボクサーは、おそらく、MJがインタヴューでも言及していたジャック・ジョンソンの若い頃の写真だと思います。どうして西寺さんは『VISION』の解説で、ブランドの若き日のなんて訳のわからないことを言っているんでしょうね?)



女は、地元の顔役といった風情の男(Michael Madsen)に呼ばれて来た様子。

入口のバウンサーの男の静止を振り切って、2人は中に潜入。


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ヤバそうな男が付いていることにビビるクリス、その静止を振り切って女の元に行くMJ。クリスのセリフは「Bad」「Beat It」「Dangerous」「シャモーン」(チョモーン)など、MJの曲にちなんだ言葉を使っている。

奥の事務所。背中越しの男(Marlon Brando)。口笛&折り鶴

強引にスクリーンを降ろし、MJが「シルエットの男」として登場。


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My life will never be the same
Cause girl you came and changed
The way I walk, the way I talk
I cannot explain......


☆類似作品:「Smooth Criminal」ステージ
『有頂天時代(Swing Time)』(“Bojangles Of Harlem”) → (27)参照


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スクリーンからMJが現れ、移動しながら、女と絡むように歌う

My life will never be the same
Cause girl you came and changed
The way I walk, the way I talk
I cannot explain
These things I feel for you
But girl you know it's true
Stay with me, fulfill my dreams
And I'll be all you need
Ooh it feels so right, girl
I've searched for the perfect love all my life
All My Life
Ooh feels like
I have finally found a perfect love this time
I have finally found, Come on girl


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画面向かって左、MJと女の様子を撮るカメラマン(パパラッチ?)

☆類似作品:カメラは『Billie Jean』『You Are Not Alone』にも登場。

MJのお約束「お尻タッチ」♡

女は、まだMJを観察している様子。
不信そうに見つめる女を置いて、MJは別のフロアへ。

クリスは隅の方で、ダンスを楽しんでいる。

女は徐々にMJに興味を持ちはじめ、挑発するようにダンスをし始める。

MJ、クリスに、Please「Leave Me Alone」

女は(もらった)金をMJに投げ、MJは、それをポーカーテーブルに捨てる。
お金が捨てられたのは「ダイヤのKING」の上

女が投げたお金の方向がわかりにくいので、同じお金ではないのかもしれません。お互いに自分を賭けあったとか、男と女が、それぞれ「カード」を切ったというぐらいの意味かもしれませんが、それでは女のお金が行方不明で、また、MJも自分で勝負しないテーブルなので...女→MJ→「捨てた」と解釈しました。みなさんはどう思いますか?


奥の部屋:ボス(ブランド)が、帽子をもてあそぶ。

MJ、女の前を通りすぎて(アステアと同様の動きで)地下へ。


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☆類似作品「Smooth Criminal」
『The Band Wagon』(“The Girl Hunt Ballet”) → (27)参照


You rocked my world, you know you did
And everything I own I give
The rarest love, who'd think I'd find
Someone like you to call mine



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この地下に行く感じは、映画「ムーンウォーカー」の「CLUB 30's」の入口〜「Come Together」が始まる前にも少し似ていますね

You rocked my world, you know you did
And everything I own I give
The rarest love, who'd think I'd find
Someone like you to call mine



暗転したステージにダンサーの女。MJはこの女性ダンサーも、奇妙なステップで通りすぎて、再び女の元へ戻る(この女性ダンサーは、Kishaya Dudleyの1人2役のようです)


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女はMJに擦り寄り、彼の姿を追うような雰囲気に....

And girl, I know that this is love
I feel the magic all in the air
And girl, I'll never get enough
That's why I always have to have you here
Hoooh!



MJ、バーカウンターの上の空のボトルを、マドセンに。

MJ、バーカウンターの上でダンス。


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MJ、グラスを投げつける。投げつけた先には「NO FIGHTING」の文字と、
「クラブとハートのKING(上部に少し見えているのはジョーカー?)」

☆類似作品「Black Or White」後半
『七人の愚連隊(Robin And The 7 Hoods)』(“Bang Bang”)→(27)参照


マドセンが空のボトルをカウンターに叩き付けると、それが合図であるかのように、屈強な男たちが現れる。

_________

出演者情報/マイケル・マドセンは、サディスト的な殺人者の役柄で、クエンティン・タランティーノの『レザボアドッグス』や『KILLBILL』でお馴染みですが、MJの「Childhood」が使用された映画『Free Willy』に家庭的な父親役としても出演していて、妹のヴァージニア・マドセンも『Liberian Girl』に出演していました。

また、これまでに何冊も詩集を出版していて、それらの集大成らしき本も。
◎The Complete Poetic Works Of Michael Madsen: 1995-2005

ケルアックに影響を受けているらしく、デニス・ホッパー(勝新の親友)の感性にも近いのかも。

◎Michael Madsen/ Thelma & Louise (1991), Reservoir Dogs (1992), Free Willy (1993) Free Willy 2 : The Adventure Home (1995), Kill Bill : Vol. 1 (2003) and Kill Bill Vol. 2 : The Love Story (2004)

☆(32)につづく


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by yomodalite | 2011-06-16 00:49 | マイケルの顔について | Trackback | Comments(17)
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Marlon Brando(映画『波止場』より)



☆(29)のつづき


(27)(28)(29)は、アステアとサミー・ディヴィス・Jr などのクローズアップで、少しだけミケランジェロという内容になってしまいましたが、SF「You Rock My World」は、マーロン・ブランドに捧げられているという説もあります。

MJのこれまでの集大成でもあり、セルフパロディという面もあり、わたしがここまでに書いたことは、それとはあまり関係ないかもしれませんが、重要ポイントだとは認識していて、マーロン・ブランドについての、わたしたちのイメージも考え直す必要があると思っています。

MJの「教養」に追いつくのも、彼のあきれるぐらいの「真剣」さに、ほんの少し近づくことも大変ですが、とりあえず「宝」のありかのヒントだけでも....と思いで・・・。


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You Rock My Worldの「完璧な愛」とは、芸術への愛であり、この場合の「完璧」や「見つけた」は、エンターティナーとしての自分への言葉でありながらも、そこに満足感や充足を感じるのではなく、さらに「すべての、こどもを救わなくては」という決意の表れになっていて、それゆえ、エンターティナーとして完成した自分(「集大成」)に、一旦決別するという構成になっているんじゃないかと思います。

このSFや、30周年コンサートで、MJの魅力的だった「表情」が失われたのは、もう、それでは救えないこどもが大勢いると思ったからで、

バッド期は、ステージでは激しい表情が多かったけど、普段はやさしい「笑顔」が全開だったり、個人的な怒りをぶちまけたと言われた、アルバム「HIStory」のツアーでは、メイクはダンサーまで含めて怖いにも関わらず、ステージでは「笑顔」と「セクシー」が一杯だったりするのがMJですから、変顔MAXで、コメディ映画にも積極的に出ようとしているなんてときに、「怒り」がMAXだったとしても不思議ではないんですよね。


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で、そんなMJの怒りが、どの程度で、どれだけ真剣だったのかが少し伝わるのが、主演:マーロン・ブランド、監督:エリア・カザンの『波止場』(原題:On The Waterfront)だと思います。わたしは、そんなに映画ファンでもないうえに、こーゆー古い映画は苦手なんですが、

このあと、ブランドが、その真逆の役柄である『ゴッド・ファーザー』で復活し、その後の『地獄の黙示録』のカーツ大佐や、さらには、コッポラの苦悩なども想像すると、MJがついに映画を創ることができなかった理由についても、ほんの少しわかってきたような気も・・・

『波止場』の監督であるエリア・カザンは、「アカデミー名誉賞」を受けるほどの名監督で、「アクターズ・スタジオ」を設立し、大勢の名俳優を育てるなど、本当に素晴らしい監督なのですが、若い頃、共産党員でありながら「赤狩り」で同胞を売ったと言われるような行動があり、「名誉賞」授与のときでさえ、激しい非難を浴びました。

◎エリア・カザン(ウィキペディア)
◎エリア・カザンのやったこと

それが、左翼政治家である、現在の菅首相とどんな関係があって、彼を支える江田五月や仙石直人らが、どうして、あんなに凶悪な顔つきになったのかとか、小泉元首相(横須賀出身)は、“波止場”の政治家なんだなぁとか、なぜ、小沢一郎は、常に「負けない戦術」で生き延びるしかないのかとか、

MJは「We Are The World」の作曲者で、そのメッセージの発信者なのに、その後、そのメンバーとのチャリティコンサートには参加しなかったり、「Heal The Would」などの団体の設立がうまく行かなかったなどの理由も、ぼんやりと見えて来て、やっぱり、西寺氏の「マイケル・ジャクソン=小沢一郎」は深いと、あらためて感動したり・・


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「THIS IS IT」のリハーサル開始後、同時に制作してた「クラシック・アルバム」で、MJが創ろうとしていた音楽がどんなものだったのかとか、『波止場』の作曲者であるバーンスタインまでもが、MJにメロメロだった理由とか、十字架とか、、、

とにかく、レジェンドな天才になればなるほど、MJに魅了される理由が、だんだんわかってきて、もう、今以上に「虜」になってしまってもいいって覚悟があって、まだ『波止場』を観てなかった人は、

絶対、観た方がいいと思う。

それと「You Rock My World」での、ブランドの最後のセリフ

「Later....」(またな)

などから、このSFが連作だったという見方があるのだと思いますが(西寺さんの連作案を否定したいわけではないです)、



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この撮影の際のエピソードに関して第一次情報を探ったわけではなく、まったくの憶測なんですが、果たして、あの、マーロン・ブランドに対して、演技やセリフが「台本」としてあったのかという疑問があるんですね。

だって、あの「マーロン・ブランド」に、ポール・ハンターぐらいの監督が、演技だの、台詞だのと言えるがわけないと思うんです。。

また、当初、このSFには、ロバート・デニーロへのオファーがされていたけど、デニーロのスケジュールが合わず、ブランドが抜擢されたとか、制作費のほとんどはブランドのギャラだという報道もされていますが、それも「真実」かどうかは、微妙ですね。

というのも、『ゴッドファーザーⅡ』には、ブランドがギャラを高くしすぎたために脚本を大幅に変更して、彼の出演がなくなったという「伝説」があって、これは、そのときの「ブランドが蹴った作品に出演したデニーロ」への「意趣返し」という気がするんですね。

共に『ゴッドファーザー』のドン・ヴィト・コルレオーネを演じた2人に関しては「ネタ」になりやすいですし、このネタは、タブロイドではなく、MJサイドの方で積極的に流した可能性があると思います。

いずれにしろ、完成した「You Rock My World」は、完全にブランドありきの作品だとは思います。「You Rock My World」は、MJのセルフパロディという部分もあるけど、ブランドのセルフパロディと思える部分もあるんですね。

というか、そっちの方が「メイン」かも・・・

このセリフは、ブランドの「アドリブ」か、もしくは、ブランドはMJよりかなり年上で、20世紀No.1と言われるほどの伝説的名優だけど、ふたりは相当親しい関係なので、話し合って「台詞」を考えたかのどちらかではないかと。



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ただ、ブランドに言った

MJ:「I know who you are」(あんたのことは知ってるよ)

は、これまで、ブランドが演じた様々な役柄や、彼の人生をも知っているという意味ではないかと思います。

他にも「You Rock My World」には、『波止場』(On The Waterfront)や、マーロン・ブランドの歴史を押さえておかないと、わからないポイントがいっぱいあると思いました。

また、わたしは、2005年の裁判時の写真を見ているうちに、「あっ」と思って、そこから溯ったのですが、、、

2000年以降の、MJの行動プランは、SF「You Rock My World」からあったように思えてならないんですね。

「Later....」(またな)

は、ブランド自身のメッセージでもありながら、

MJにとっても、これは、今までの自分に対しての集大成でもあり、決別でもある。

最後まで、こども時代の歌を捨てなかった男の「変化」は、常に足し算で、変化し続けたように見えたMJは、結局振り返ってみると、こども時代からなにも変わっていなかった。「Invincble」だと言い切ったマイケルは、

「Later....」(また後で)

と言ったあと、ずっとある瞬間を待っていたのだと思います。

そして、それが「THIS IS IT」だったのではないかと・・・

☆(31)につづく


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by yomodalite | 2011-06-13 22:37 | マイケルの顔について | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite