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AEG裁判「タジの証言」

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(こちらは、証言時のタジとは時代が異なる写真です)


この記事をお読みになる前に、こちらの「長いまえがき」も、お読みくださいませ。


AEG裁判でのタジの証言を抜粋して紹介します。

私はネットの傍聴スクリプトを信頼すべきではないと思っています。有志による傍聴は、裁判が始まる前から、被告を批判か、擁護か、態度がはっきりしている方ばかりなので、公平性に疑いがあるからです。

ただし、ここで紹介するタジの証言は、被告を批難する内容ではなく、MJについて語っているだけなので、取りあげた「メモ」についても、より詳しくわかると思ったので記録しておきます。

引用元のスクリプトから省略した部分は、

彼とMJとの関係、どの程度MJと一緒にいたか、「3T」や「キャプテンEO」の説明、映画『ムーンウォーカー』のセットにいたときのこと、タジが制作したゾンビ映画「Code Z」についてなど、その他、裁判上のクドい部分や、質問に対しての審議、彼が「メモ」を入手した経緯など、数多くの質問を省略していることをご了承ください。

◎SOURCE(某所で問題が指摘されたサイトのようですが、その某所よりも問題があるのかどうかなど、私にはさっぱりわかりません。

引用部分は、上記をかなり下までスクロールしないと出てきませんが、和訳の気になる点や誤記は、遠慮なくお知らせくださいませ。英文併記はポリシーなんですが、今回は転載は避けるべきだと判断しました。

(引用開始)

☆質問者は、ジャクソン家側の弁護士で、答えているのが、MJの甥タジ・ジャクソン


Q. あなたが成長していく間、ふたり(MJとタジ)は、音楽や映画について多くを語り合ってきたのですか?

A. はい。前にも言いましたが、それが僕らの絆でした。映画やフィルムに対して抱いている熱い想いを共有しあってきたのです。

Q. 映画やフィルムに対する愛情を、どれぐらい前から共有してきたのですか?

A. 僕がこどもの頃からです。僕らはよく古い映画を観て分析したものです。彼は独特の鑑賞法をもっていました。初めは音響をオフにして ーー 音は視覚の邪魔になりますからね。観終ったら今度は音を出してもう1度観るんです。

彼は何か理由があったのでしょうけれど、いつも『レイダース/失われたアーク』のインディ(ジョーンズ)が砂袋と黄金の像を差し替えるシーンの話をしていました。

とにかく、彼はいつでも本を読んで何かを学んでいました。映画製作や監督業についても多くの本を買っていましたね。それらを隅から隅まで読んでいて、僕にテストしたものです。僕らはいい映画製作の本を見つけたら、僕らふたりのために2冊買うというちょっとした誓いをたてていました。僕がいい本を手に入れたら、もう一冊を彼に送って、あとからその本に関するクイズをお互いに出し合うんです。

Q. その過程で、あなたは映画のシナリオを書けるようになれと言われたのですか。

A. はい。

Q. 失礼。シナリオでなくて、曲を書く方でしたね。

A. シナリオと、曲。両方です。

Q. 両方?

A. はい。

Q. 彼はどちらにも情熱をもっていたのですか。

A. どちらにもです。

Q. 彼が特定の映画学の教授を雇ったり、クラスを受講していたかご存知ですか?

A. ヴェガスにいた頃、僕は叔父に教えていた南カリフォルニア大学の教授に出くわしたことがありました。彼は自分同様、子供たちにも映画製作に関する専門知識を学ばせていたのです。

Q. あなた方は映画製作の計画として、具体的にはどんなものを検討していましたか?

A. 「ツタンカーメン王」や、「Chicago Seven」と呼んでいた映画がありました。それから、「透明人間」をリメイクする話も出ました。叔父は私に原作本を渡して、映画の脚本にするようにも言いました。

Q. あなたの叔父はツタンカーメンに興味をもっていたのですか?

A. 彼はツタンカーメンが大好きでした。エジプトもその文化も。一緒に本屋へ行くと、それらについて目につくものすべてを・・・ファラオや王家の墓、ツタンカーメンに関するあらゆる本を何でも買おうとするのは、よく知られていることです。

Q. 彼がなにかツタンカーメンの映画の特別な準備をしていたのを知っていますか?

A. 彼の家へ行ったとき、映画版「ツタンカーメン」の絵コンテやシーンの模型、その映画に関する様々なメモを見ました。

Q. 彼と一緒にスリラーの3Dバージョンの制作に関して話したことはありますか?

A. ええ。彼は"Thriller 3D"をとても楽しみにしていました。

Q. 「3Dスリラー」の準備のために、何かふたりでしたことはありますか?

A. 彼は僕に3Dの技術を学んでほしいと思っていました。アバターが公開され、3Dというものが再び人々を熱狂させる前のことです。「キャプテンEO」が3Dで製作されていたこともあって、彼は3Dがずっとお気に入りでした。

ヴェガスで、彼と彼の子供たちと一緒に3Dショーを見に行きました。海を舞台にした… なにか海に関する作品でしたが、彼はテクノロジーが本当に好きで、再びみんなをあっと言わせることがしたかったのです。

Q. それで、彼はあなたに3Dを研究するよう頼んだのですね?

A. 勉強して、知識を身につけ、それの達人になることを。

(中略)

Q. 映画を作るという彼の計画や構想について、あなたと彼は議論しましたか。

A. はい、彼はよく話していました。「THIS IS IT」のすぐ後になりそうだと思っていました。

Q. わかりました。今度は、メモや文書を作成するという、あなたの叔父上の習慣についてお話を伺います。

A. いいですよ。

Q. まず教えていただけるでしょうか。ネバーランドでも他の場所でも良いのですが、彼が仕事をしているときやツアーをしているとき、あなたはどれくらいの頻度で彼と一緒に過ごしましたか。思い返してみてください。

A. 難しい質問ですね。生まれてこのかた、何週間も続けて叔父と過ごすことがしばしばありました。家にいるときもいないときも。ツアー先に行くこともありましたから。

Q. では、子供の頃は一度に何週間も彼と一緒ということがあったのですね。

A. そうです。

Q. わかりました。ツアー中ですか、ホテルでですか、それともレコーディングをしているときですか?

A. いずれの場合もありました。

Q. あなた自身は、一番長いときでどれくらいネバーランドで過ごしましたか。

A. ネバーランドに住んでいたんです。私だけ、家族とは別に。一年くらいでしょうか。

Q. わかりました。その間、あなたは彼と一緒の時もあったということですね。

A. はい。たいていの時間を叔父と過ごしました。。

Q. 一緒にいるとき、人生の計画を立てたり目標を達成するために、何かを書いてそれを利用するという彼の習慣を目にすることはありましたか。

A. はい。しかし、それは一緒に住んでいたときだけでなく、私がずっと目にしていたことです。

Q. 彼はあなたに、同じような習慣を身につけさせようとしましたか。

A. しました。しかし、私自身が望んだことでもあります。その習慣が役に立っているのを目にして、自分もやってみたくなった。そういうことです。

Q. それで、あなたはそれを学びましたか?

A. はい。

Q. あなたは今も、彼のやり方や習慣を使いますか?

A. もちろんです。

Q. あなた自身の生活で?

A. ええ。今もそうです。

Q. あなたが一緒に過ごしたり、暮らしていたとき、いろいろなプロジェクトに関して彼と働く機会がありましたか?

A. はい。

Q. 彼と共同でプロジェクトに関わることがあったのですね。

A. はい。

Q. 彼が参加する会議にあなたも出席して意見を言ったことは?

A. あったと思います。

Q. それらの会議は、対面でしたか。それとも電話での会議ですか。

A. 主に電話によるものです。叔父はたいていの場合、電話での会議を好みました。私にとっては、彼が受話器に向かって話すのを見る機会になりました。ビジネスの進め方などを学ぶことが、私にとってが大事だと叔父は考えていました。それでたいていは電話での会議になり、私はそれを観察していたのです。

Q. 大体でいいのですが、今までに何回くらい、叔父様の電話会議に参加してきましたか。

A. 今までに、ですか。

Q. そうです。思い出してみてください。

A. 100回以上でしょうか。

Q. わかりました。それでは、実際の会議はどうでしょう。対面での会議にも出席なさってるんですね。

A. たぶん、20回くらいでしょうか。適切な回答とは言えないかもしてませんが、それぐらいですね

Q. そういった会議のための準備とか、ブレーンストーミンングを手伝ったことはありますか。

A. はい。

Q. どれくらい多くそれを行なったと言えますか。

A. それが映画や映像についての会議なら、多くの会議に、大抵の会議に出席しています。

Q. あなたが見たところ、文書やメモについて、彼が教えたことは、自分で開発したやりかたかどうかは別にして、なにかシステムに基づいていましたか?

A. はい、それは確かです。そのようなことに関して、叔父はとてもシステムに基づいたやり方をするんです。

Q. そして、彼はあなたにそのシステムを教えたと?

A. 教えてくれました。でも、自分で感心したり、観察して覚えたところもあります。

Q. そういうものがあれば私たちも人生において成功することができると思うのですが、彼の分類の仕方やシステムの作り方を表しているような証拠を提出してくれましたか。

A. そうですね。何かのお役に立つならと。はい、出しました。

(AEG陣営から意義がとなえられるが、裁判官から認められる)

Q. まず最初に尋ねたいのですが、あなたが目にした、あるいは教わった、そのシステムにおいて、叔父様は創作のヒントを得るための法則があると信じ、それを実行していたのですか。

A. 彼にはある、信念によるシステムがありました。それは何のためかというと…それはつまり…あまり詳しく言いたくないのですが、つまり…

Q. 我々は、あなたから秘密を聞き出そうとは思いませんよ。

A. いえ、それは秘密と言うわけではありません。基本的に、今では誰でも知っている『ザ・シークレット』という本にある考え方というか、『引き寄せの法則』です。つまり「思ったことを信じることが実現につながる」ということです。(*1)

Q. わかりました。

A. 「思考の現実化」、それはまさに叔父そのものでした。彼は人生で成し遂げたいことや達成したいゴールを絶えず書き出していました。

Q. 彼はなにかあなたに見せましたか?

A. 僕の目の前でもよく書いていましたが、彼のそういったものを直接見たのは、子供の頃スリラーについてのものです。彼は自分の鏡に書いていました。「史上最高売上を誇るアルバム」と。

A. 確かにそれは現実になりました。でも、彼が書いたときはまだ現実ではなかった。そんなことを考えているのは彼だけだったのです。そういうことに関して、叔父の能力はすごかった。彼の頭に浮かんだことは、たいがい現実になったのですから。

Q. あなたは、彼が鏡に言葉を書いたとおっしゃいましたね。そのような「引き寄せの法則」に基づいたメモを、叔父様はどんなところに書いていましたか。

A. 基本的には、紙があるところならどこにでも。メモを多く見れば見るほど、実現に近づくと考えていたので。

Q. どんな紙でもいいのですか。

A. 私が目にしてきたところでは、書ければ何でも良かったようです。文字が消えないものなら。それらを「引き寄せの法則」として、基本的に彼は自分のゴールや成し遂げたかったことを、書けるとこならどこにでも書いていました。目にする機会が増えるほど現実になりやすいからです。

自分に宛てて書かれたもので、情感のこもった大事なものは、記念にとっておいたり、「この時これをした」と彼が忘れたくない記憶をとどめてくれるようなものも、保管していましたね。

私が目にして、そして今も実践しているのは、To Doリストのようなものです。たとえば、彼がミーティングを行うとなったら、電話か対面かにかかわらず、そのミーティングで彼が相手に理解してほしいテーマやポイントを書いておくのです。

引き寄せの法則に関わらず、彼はそれが自分や創作に関わることなら、書くよりも前にやっていました。でも「何と何とが必要、今すぐ」的なものは、いわゆるTo Doリストにしていました。

Q. 他の人に向けてですか?

A. 他の人に向けてです。

Q. 彼のためにやって欲しいことを、ですか?

A. そうです。何故なら彼は、自分で出来る事は、すみやかに実行するからです。

Q. それでは、このメモを書く習慣をあなたは、子供から大人になるまでずっと見ていたのですね。間違えありませんか。

A. はい。

Q. このような書き付けやメモを叔父様が書くのを、何回くらい目にしたかわかれば、教えていただけますか。

A. 数え切れないほどです。

Q. それで、あなたがネバーランドに一年間住んでいる間、叔父様と一緒のときでもそうでないときでもいいのですが、この手のメモを目にすることがありましたか。

A. はい。

Q. あなたが叔父様の所有物の管理をしている間も、この手のメモを目にする機会があったのですね。

A. はい。

(審議による中断 → 続行)

Q. ジャクソンさん。叔父様(MJ)が亡くなった後、キャロルウッドの家に行ったことがありますか。

A. はい。

Q. どうして行かれたのですか。

A. それは・・・叔父の所持品のいくつかを集めておくためです。

Q. どうしてそのようなことを?

A. 私のいとこ(MJの子どもたち)のためにとっておいてやりたいと思ったのです。私の母が亡くなったとき、母の家にあった、本来なら自分たちのものをずいぶん失いました。

Q. どうしてですか。

A. 倉庫から出して、そしてヴェガスでオークションにかけたのです。母の持っていたものはすべてオークションで落とされたのです。そんなことがいとこ達の身に起こって欲しくありません。

Q. それはつらい経験でしたか。

A. 身を切られるように。

Q. いとこたちのために物を持ち出したと?

A. はい。いとこ達のためでした。自分たちが味わったつらさを味わわせたくなかったんです。

Q. その作業の中で、叔父様の寝室にあった書類入りの箱も持ってきたのですか。

A. はい。

Q. それらの書類はあなたが作ったものですか?

A. はい。

Q. あなたが宣誓証言をしたときに両方の弁護士(訴訟代理人)にあてて作ったのですか。

A. そうです。

(中略)

Q. 『This Is It』が終わったところで、彼は映画製作を目指すつもりだったのですね。

A. 『This Is It』が終わったところで、少なくとも優先順位を移そうとしていたと思います。最優先事項を映画へと。

Q. その時点で、あなたは映画製作に彼と共同で取り組むつもりだったのですね。

A. おそらく、プリンスをはじめとする彼の子供たちも一緒でした。子供たちも映画にかかわることになっていたはずです。

Q. その映画に備えるために3Dを勉強するようにと、彼はあなたに言ったのですね。

A. できるだけ3Dのことを学んでおくようにといいました。おじは新しく作る映画はすべて3Dでやりたかったのだと思います。それで、私に技術的なことを学び、3Dについてあらゆることを知っておいてほしかったのです。


Q. 『Leg Diamond』や『Smooth Criminal』の映画を作ることについてもあなたに話していましたか。



A. はっきりとお答えできません。なぜかというと『Leg Diamond』について、私はあまり知らないので。『Smooth Criminal』の映画については「Chicago Seven」みたいな感じになるようでしたが、いずれにしても私にはよくわからないのです。「Chicago Seven」はギャングの映画で『Smooth Criminal』のような作品になっただろうとは思うのですが、実際どんなものかは… 過去に一度も具体的な話になったことがなくて、単なる話、思いつきだけだったんです。

Q. わかりました。あと、あなたは今日ツタンカーメン王の映画のことを話してらっしゃいましたね。あなたとおじ様と彼の子供たちが、映画製作にかかわる予定だったのですね。

A. はい。それ以外に、もっと力のある人たちも参加していたでしょうが、たしかに私たちは参加する予定でした。

Q. しかし、計画では、あなたとマイケルが共同で監督するということでしたね。

A. はい、話に出た映画全部かどうかはわかりませんが、少なくともツタンカーメン王の映画に関しては、共同監督という形をとるつもりでした。

Q. そして、おじ様は、ロンドンでの 『This Is It』の公演が終わったら、一緒に映画をやろうとあなたに言ったのですね。

A. 叔父が最後に私に言ったのは、「これが終わったら、僕たちは映画をやるよ」でした。だから、私は一緒にやるのだと理解したのです。

Q. その言葉を聞いたのは、あなたのおじいさま達が、5月に結婚60周年の記念パーティーをやったときですね。

A. そう、その時です。

Q. その時すでにマイケルとあなたは、ワン・ツー・ジャクソンというユニットを組んで映画を作る計画を練っていたのですね。

A. はい。

Q. ワンがマイケルで、あなたがツー?

A. そうです。2番手という意味ですけどね。私がツーです。

Q. 彼はあなたに、3D版スリラーや「Chicago Seven」を作るために、あなたよりもケニー・オルテガと組むというような話をしましたか。

A. それは、私でもそうします。叔父もそうしていたでしょう。私の知るところでは、叔父はある時点で、他の映画のためにピーター・ジャクソン(*2)と組もうとしていました。私だけが特別扱いされていたわけではないのです。叔父はいつも誰かと組んでやることを考えていました。ヴェガスでの3D版スリラーについては、具体的にどうするかを私に話してくれ、同時に3Dについて勉強するように言ったのです。私は3Dの知識を身につけてそのプロジェクトに参加することになっていたと思います。

Q. その時点で、3D版スリラーに関してはおじ様はヴェガスでどんなことをしていたのでしょうか。

A. 彼は企画書をもっていて、それと模型がありました。オリジナルのスリラーの良さを損なわず今の時代に合わせるとどうなるかを示すものです。他には… 動画のような物はなかったと思います。

Q. つまり、彼はまだいかなる映像もとっていなかったと?

A. 私の知るかぎりでは。


(引用終了:July 11th 2013 Transcripts of Taj Jackson)


(*1)ロンダ・ハーン著『The Secret』のこと。また著者に影響を与えたのは『The Science of Getting Rich』(『富を「引き寄せる」科学的法則』)』だと言われている。

そして、さらに、その本の元になったのは、ウィリアム・ウォーカー・アトキンソンのThought Vibration or the Law of Attraction in the Thought World(1906)(『引寄せの法則』)だと思います。

◎[Wikipedia]ザ・シークレット

(*2)ピーター・ジャクソンについては[Note 4]のメモに名前がありましたね。



タジが制作したゾンビ映画「Code Z」予告編



AEG裁判に関しては、これで終了。

ツタンカーメンをテーマにした、MJミュージカル、また[No.5]では、メモの最後で「オマーン」を強調していることについて再度言及と書きましたが、それについても、またなにかの機会にということで!(ふぅーー)


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by yomodalite | 2013-11-08 20:10 | マイケルジャクソン資料 | Trackback | Comments(7)
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タジ証言の前に、ちょっぴり...ではなく、かなり長い「まえがき」です。

実は、このあと紹介する「タジ証言」は、ある方が自分のブログで紹介する予定で、途中まで翻訳をすすめていたものなんです。ところが、同じ引用元サイトの証言スクリプトを使用していた、とある日本の人気ブログがその使用に対し、批判を受けたため、その方は、これを紹介することが出来ないと判断され、途中まで翻訳されたものも含めて、私が預かりました。

聞くところによれば、その海外サイトは、AEG裁判の傍聴スクリプトにおいて、他をリードする存在ではあるものの、自らが信じる「正義」に反する行動をした他者に対し、過激な行動をされているとのことです。私はその件についてはまったく知りませんが、

裁判を熱心に紹介している有志の方々は、どの方も裁判が始まる前から、個人的に「審判」を終えられている方々ばかりで、それは他人の罪に対し、あまりにも軽々しく思えたので、私は引用する気にはなれませんでした。

わたしは裁判制度自体にさまざまな欠陥を感じているので、それでも足りないと思いますが、最低でも、他人の罪を追求するなら、裁判所に出かけて、正式な証言録を入手すべきだと思ったからです。

ですが、それをしたところで、

日本に住む私たちには、米国の裁判についてわからないことが多過ぎます。伝えている側もそうですが、読者はさらに誤解してしまうでしょう。

現代アメリカは、超格差社会により、お金持ちと、そうでない人の間の「分断」は、経済だけでなく、心情的にとても激しいものになっており、米国に長く住んでいても、セレブが専属の弁護士を雇っている事情や、専属弁護士が顧客に裁判を起こさせる方法や、手段について理解できる人はいません。メディアは自分たちもセレブでありながら、攻撃の矛先を常に「芸能人(とその家族)」に向けさせようとしていて、彼らを貶めることで、視聴者の関心を惹き付けています。

陰謀論好きの人は、メディア洗脳の恐ろしさを説きますが、彼らが「巨悪」と呼ぶものがシンボリックなものに限られているのに比べ、具体的に名前を登場させるのが、常に「芸能人(とその家族)」であることに、私たちは最も注意すべきです。

それは「炎上マーケット」と呼ばれるもので、

まずは人々を、批判派、擁護派など意見が異なる2派に、感情的に誘い込みます。

人は誰しも、好きとか、嫌いとか、直感的に自分に好ましい「真実」を求めています。そして、人はどんなに客観的に見ようとしても、自分が信じたいと思う「真実」に相応しい証拠ばかりを集めてしまうものです。私もそうですし、そこから逃れられる人はいません。誰もが、他人のことは客観的に見られても、自分を同じようには見られないのです。

どんなに頭がいい人でも、そうでない人も、必ず間違うのが人間です。そして、誰もが、この人ならと思うような人の「間違い」が、一番怖いのです。

偉人たちの多くは、そのことに気づき、様々な名言を遺してくれています。

MJの「他人を変えるのではなく、自分を変えろ」もそうです。

簡単に参加できるような「正義」は、正義ではありません。それは、ただ「勝者」や「強者」について行きたいだけなのです。

扇動者は、常に「弱者」を守ろうとして「正義の旗」を降ります。「正義の旗」は美しく輝いているように見えるので、大勢が惹き付けられます。惹き付けられた人々が、扇動者に望むのは「勝利」であり、扇動者もまた「みんなの夢」を背負って、意見が異なるものを「敵」と見なしていきます。

ですが、

どんなに善意から起こした行為や、嘘のない行動であっても、人は100%正しい行動などできないので、そこで、また新たに傷つく人々がいて、哀しみの連鎖は止まることなく続いていきます。

MJの死後にファンになった人を「にわか」と呼んで蔑んだファンもいましたが、『THIS IS IT』によって、メディアに歪められたマイケルだけでなく、これまでのファンが愛してきた彼のイメージとは、別の姿を発見したことで、新たなファンを獲得しました。

しかし、新たなファンを「にわか」と蔑み、自分だけが彼の真実を知っていたようにふるまった人も、MJの素晴らしさを新たに知り、追求しているうちに、彼の周囲をどす黒く染めてしまった人も、自分が信じる「真実」や「正義」と、彼の正しさを混同しているように見受けられます。

人は、素晴らしい人を好きになると、その素晴らしさに、自分との共通点を感じるものですが、他人の行動が愚かに見えたとき、それが自分にもあるとは考えないのです。

マイケルは、

You and I were never separate
It’s just an illusion
Wrought by the magical lens of
Perception 

ー heaven is HERE

あなたも、私も「同じもの」で、
違うように見えるのは「幻想」でしかないと言っています。


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私たちは、自分が誰よりも一番愛され、自分が誰よりも一番愛している。ということを望む世界に住んでいます。そしてMJも世界中で、自分が一番愛されたいとも思い、自分も世界を愛するひとになりたいと強く思いました。

自分の周囲の人々だけでなく、世界中で愛されたいと思ったから、自分と異なる他人を理解しようと勉強し、他人との共通点を探し、彼らの心の奥に触れ、実際に世界中から愛されるようになりました。

ところが、自分が信じている「愛」や「正義」から、一歩も踏み出さずに、彼を愛している人々は、MJが愛してきた大勢の他人のことが目に入らず、自分の周囲の意見しか耳に入らないので、彼の名誉を守ろうとする行為も、独善的なものになってしまいます。

私たちは、自分の「愛」だけは、真実だと思いがちなので、自分のためではなく、彼のためだと思えば思うほど、自分を正当化してしまって、意見がちがう人の行為が、どんどん「悪」に見えてきます。

自分の周囲には優しい言葉をかけていても、敵だと思う相手のことを、驚くほど汚い言葉で批難していたり、また、相手を批判するときは論理的に見えても、主張している真実となると、なんだか「滑稽」だったりして、野次馬的に見ていれば、これほど面白い見物はないのかもしれません。

残念ながら、私は数年間、MJについて書いてしまっているので、それらの愚かさを野次馬的に楽しむことが出来ませんが(人ごとではないと思うので)、そうでない人は、それらを笑って楽しんでいる方が、世界平和のためには「マシ」なのかもしれません。

もう少し、マシな方法は、彼らのどこかと自分が似ていることに気づいて、
ついでに、自分も笑ってみる。

すると、

I said you were wrong. You insisted you were right.
We held each other’s hand, and right and wrong disappeared.


あなたは、まちがっていると、わたしは言った
わたしは、正しいと、あなたは言った
わたしたちは、お互いの手を握り、「正」も「誤」もなくなった


I began crying. You began crying, too.
We embraced, and between us grew a flower of peace.


わたしは、泣き出した
あなたも、泣き出した
わたしたちは、抱き合って、わたしたちの間に平和の花が芽生えた

ー I YOU we

ってことになるんじゃないかと、いや、きっとなるはずだってことで、「前置き」が長くなってしまいましたが「タジの証言」に続きます。

◎[参考記事]マイケルの愛読書『預言者』から“罪と罰”

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by yomodalite | 2013-11-04 18:19 | always happy | Trackback | Comments(4)
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サクサクっと紹介するつもりが、なぜか時間がかかったり、途中でちょっぴり「魂の浄化」を求めようと思ったものの、結局もやもやしたりしてww

ともかく、

AEG裁判の中であらわれたMJのメモは、今回が最後です。手書き文字の解読、和訳に関して、その他様々なご意見をお待ちしております。

Source : http://www.mjjcommunity.com/

Note 11



MJ Radio Day London
Randy Phillips Organize!


◎とりあえずの和訳

MJラジオデー ロンドン

ランディ・フィリップが計画!

◎わたしの感想

Note 4 のメモにあった、MJ Radio London は、ランディ・フィリップによって具体化されようとしていたようです。メモに直接、NOW のアンダーラインがあったのは、MJソーダやクッキーですが、ハロウィン・スペシャルでは3Dを使用した計画あったようですし、このラジオの計画についても、MJが特に嫌がっている様子は感じられませんね。

ラジオデーについての詳細はわかりませんが、MJの音楽が全ラジオを占拠するぐらい流れたり、彼自身の出演も検討されていたのでしょうか。私は、ヒストリー期の「Simulchat」のように、視聴者からの質問にたくさん答えているMJを想像してしまいました。

スマスマに出演したときも、歌ってくれないどころか、声すらほとんど聴くことができなかったし、THIS IS IT のアナウンスのときも「誰」って感じだったので…w ロンドンの「THIS IS IT」に行けない人のために「ハロウィン・スペシャル」や「ラジオ・デー」が実現されていたらなぁ。

でも、MJの焦らし癖w は、ハンパないですから。。よく考えてみたら、チケット完売してるから宣伝する必要ないし… それでか(笑)

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Note 12

Weekly in come
20 Million a week
First multi
billionair
entertainer
actor
Director

100 billion
Better than Kelly & Astair
the greatest ever
in the likes of Chaplin Michelangelo Disney
These men demanded perfection innovation always


◎とりあえずの和訳

毎週、2000万ドルの収入があるような億万長者である
はじめてのエンターティナーにして、俳優であり、監督で
1000億ドル(を稼ぐような?)

ジーン・ケリーや、フレッド・アステアをさらに上回る
未だかつてないほど偉大で
チャップリンや、ミケランジェロや、ディズニーのように
常に革新的で、永遠に完璧を求める人たち

◎わたしの感想

MJのことを、まだ、ひとりのミュージシャンとしてのみ好きだった頃、私は、彼の成功哲学も、「自己啓発本」そのままのような生き方もあまり好きではなかったというか、天才だとは思っていても、自分にはあまりにも遠い人だと思っていて、成功とか、お金持ちになるという夢も、なんだか恥ずかしいもののように思っていました。

彼の人生も、成功によってこれほど苦しんだ人もいないようにも感じられたのですが、成功の甘さも苦さも知りつくしたように見えた後でさえ、「21歳のマニフェスト」のときと変わらない夢を、未だに追いかけていたんですね。

それは「THIS IS IT」でのMJの姿を見ただけで衝撃を受けるほど、
全身にあらわれていましたけど、

本当に、あの姿は、何十年間もの間、その夢を日々積み重ねてきたもので、
書くことで、意識に訴えるということも、最後の最後まで欠かさなかったんですね。。

さて、

AEG裁判であらわれたMJのメモは、これで終了です。

裁判の争点を考えたとき、これらのメモは家族側にとってあまり有利だとは思えず、勝敗という点において、最初からあまりにも不利な裁判を決行したことからも、私には、家族が求めていたのは、AEGへの批難というよりは「MJの最後の日々が知りたい」ということのように感じられました。

そんな風に思って見守ってきたせいだと思いますが、

裁判の中で、辛いきもちになることがあっても、私にとって、前の医師の裁判よりも有意義に感じることもありました。

このあと、そのひとつでもある、タジの証言から抜粋して紹介したいと思います。


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by yomodalite | 2013-11-02 23:03 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(3)
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AEG裁判の中であらわれたMJのメモを続けます。手書き文字の解読、和訳に関して、その他様々なご意見をお待ちしております。

Source : http://www.mjjcommunity.com/

下記の英文は、MJJCが読み解いたものに私の読解も加えています。

[Note 10]

Cirque Du Soleil
10,000,000

AEG 250,000,000(*1)
Nike Deal
Blue City (*2)
al NOOR(*3)
prince FADIA(*4)

Hire accountant ← caution
I trust now ←
and lawyer ←
I want to meet him ← caution

Hire Merchandising guy ←ト音記号

I want to sign all checks over 5,000 now
Merchandising ←ト音記号

games(*5)

Auction → I want inventory now on all auction items or no auction(*6)

All keys given to Taj

Monaco house(*7)
I want inventory list now →
Why trust Darrien if you don't know him(*8)
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◎とりあえずの和訳

シルク・ド・ソレイユ 1000万(ドルだとすれば、約10億円)(右側にト音記号?)

AEG 2億5000万(ドルだとすれば、約250億円)(*1)
ナイキとの取引
ブルーシティ(*2)
アルヌール(*3)
プリンス・ファディア(*4)

今すぐ信頼できる会計士を雇う ←要注意
それと、弁護士
自分が直接面会して決めたい ←要注意

商品化計画を担う人材を雇う (最初にト音記号?)
現在の5000以上の商品化計画のすべてに、サインしたい (←ト音記号)

ゲーム(*5)

オークション:今すぐ、全ての出品アイテムと出品しないアイテムの目録を求める(*6)

[左側に回転して書かれている部分]

家のすべての鍵をタジに預ける

モナコ・ハウス(*7)

今すぐ(オークションの)目録が見たい
彼のことを知らずに、なぜ、ダレンを信頼できる?(*8)

◎注釈

(*1)250,000,000
手書きの方は、最初のカンマのあとにもうひとつ「0」がついてるように見えるけど、、250,000,0000 じゃないよね?

(*2)Blue City(複数の候補を下記に)
1)オマーンの新開発都市。
2)1947年、ロスマクドナルドによって書かれたスリラー小説
(シカゴがモデルらしい←要確認)。
3)ロスマクドナルドの小説を元にした1986年の映画。
ミシェル・マニング監督、ジャッド・ネルソン主演。第7回ゴールデンラズベリー賞 。



(*3)al NOOR(複数の候補を下記に)
1)検索で最初にヒットしたのは「Al Noor Hospital」で、アラブ首長国連邦のアブダビにある総合病院グループ。
2)紅海の上に大陸横断の橋を建設することによってアジアとアフリカを繋ぐ、都市計画のメガプロジェクト。イエメンとジブチを結ぶ橋がドバイの企業により構想されていて、エチオピアのアジスアベバ、スーダンのハルツーム、ドバイは、プロジェクト地域のエネルギーとして考えられていた。
3)雑誌(ボストン大学中東イスラム研究ジャーナル)Al-Noor(http://alnoorjournal.org)
4)カリフォルニアにある、インド・パキスタン料理のレストラン
5)Al Noor Hotel サウジアラビアのメッカにあるホテル(ここは、MJが泊まりそうにないホテルなので違うと思う)
6)Al-Noor Academy マサチューセッツ州にある、イスラムの大学

*新都市構想が(*2)(*3)に共通してありますが、その後の内容と整合性が感じられるので、Blue City、al NOORは、共に中東・アフリカ地域の都市計画についてのメモと考えるのが妥当かも。

(*4)prince FADIA
検索で最初にヒットするのは、Princess Fadia(1943 – 2002、エジプトの王女) ですが、MJとの関連性は見えず、FADIAという名前の男性有名人は、インドのコンピューターのセキュリティコンサルタントで、15歳のときに書いたハッキングの非公式ガイドで、世界的な脚光を浴びたANKIT Fadia がいます。Fadia は、インドや中東アジアに多い名前なので、その地域の超お金持ちの若き御曹司の可能性も。。。

(*5)games
MJJCでは[undecipherable]ですが、なんとなく、そう見えるような。。MJ商品化計画の中でも、特に「ゲーム」に注目していた?

(*6)Auction
この時期に計画されていた「ジュリアン・オークション」のことと思われる。

(*7)Monaco house
タジに家(ネバーランド)の鍵を預けるという上の行から、MJが滞在予定の家とも考えられますが、下の行のオークションに関係しているとすれば、モナコは有名オークションが行なわれる場所でもあり、ダレン・ジュリアンが、ロスアンジェルスで主催するオークションハウスとの比較を考えているということもあるかなぁ。。

(*8)Darrien
おそらく、Julien's Auction のCEOである、Darren Julien のこと。

◎わたしの感想

シルク・ド・ソレイユの約10億については、よくわかりませんが、AEGの約250億円は「THIS IS IT」の収益目標額ではないでしょうか。フォーブス誌によれば、MJと同い年のマドンナは、2012年から2013年の1年間で、約295億円の利益を出し、その利益の中心は、MDMAツアーで、72公演で、約192億6,000万円の収入でした。

想像でしかありませんが、

マドンナが、72公演で、192億円なら、MJが、50公演で、約250億円を目標にするのは、到達可能なラインとして考えられるでしょう。このあと、商品化計画のことをメモしているのも、チケット収入以外の利益を計算しているのではないでしょうか。

マドンナの年間利益には、アパレルや香水などの商品販売も含まれ、それらに関連した投資家たちも大きな収入を得ているようです。「THIS IS IT」と同時期の「Sticky & Sweet Tour」も、ローリング・ストーンズの『ア・ビガー・バン・ツアー』(2005~2007年)の約5億9,600億ドルに次ぐ4億800万ドルを稼ぎ出し、ソロアーティスト史上最高を誇り、MJがツアーを行なわなかった期間、最高のダンサーたちを集め、大掛かりなステージングを、世界中で成功させてきた、ソロアーティストはマドンナでした。

MJは、マドンナについて、口には出さなかったものの内心では同い年のクイーン・ポップに数字上でも絶対に負けたくなかったと思います。

マドンナには、MJのようなカリスマ性や、年代を越えて古典になるようなグレイテストヒッツの数や、ダンスはないものの、彼女が登場しなくても、観客の視線を釘づけにするようなダンサーや、ミュージカル演出、最新鋭の舞台装置、同じ曲でもまったく異なった演奏など、MJのヒストリーツアーの後、2009年まで、毎回工夫が凝らされた大掛かりなツアーを、4度も成功させてきた彼女より、もっとスゴいショーを考えなければならないことは、MJにとって、実は一番のプレッシャーだったのではないでしょうか。

でも、MJがどんな大掛かりなセットや、工夫を凝らしたステージングをしようと、結局、観客が望んでいるのは、彼自身のカリスマであって、ダンスレジェンドである彼の一挙手一投足に向けられる視線は、マドンナとはまったく異なります。それゆえ、ブランクを経て、メディアによって傷つけられた名誉を復活させるためのステージを目前にして、MJは自分の想像を超えるような緊張に見舞われたのかもしれません。

中東アジアの都市計画のメモも、この地域でのビジネスに関して、MJは、マドンナよりも人気と人脈があって、収益が期待できたからではないでしょうか。

私は「AEG 250,000,000」のメモから、MJが50公演を具体的に考えていたことは、ほぼ確実だと思います。

シルク・ド・ソレイユと、AEGを冒頭で並べて考えているのは、この2つが「現金収入」をすぐに確保できるビジネスだからでしょう。

ショーのチケットは実際の公演の数ヶ月前に販売され、資金をすぐに手にすることができます。とにかくキャッシュを確保することが、すべてのスタートです。MJがどうしても創りたいといっている映画は、制作に多額の予算がかかるうえに、完成したあと、宣伝費をかけ、観客が実際に映画館に来ないとチケットが売れず、その後、DVD、TV局と販路はあるものの、利益が確定するまで、とにかく時間がかかり、借金が増えます。ですから、まずは「ショー」なんです。MJもそれをよくわかっているから、商品計画について真剣に考え、最大限の収益をあげようと考えているんだと思います。

オークションについて、出品するものとしない物を確認しなきゃと言っているのは、
最初から、どうしても売りたくないものなら省いておけばいい話なんですけどね(笑)

MJは、ジュリアン・オークションに対し、後になって中止を求めていますが、立派なカタログを創らせておいて、止めるというのは、もちろんマネージャーが勝手にやった。ということもあり得ますが、MJに投資する可能性がある人々と、銀行に対して「良いプレゼン」になったように、私には見えますし、中止したのも「良い作戦」だったと思います。

あれだけの持ち物を、実際に売らなければならないなると、今後、足元を見られますし、彼のキングとしての栄光に傷がつきますが、中止すれば「これだけのものがある」ことを、投資家たちに見せられます。MJが持っている楽曲の版権について、ファンの間では、常に、MJが狙われてきた、騙されてきた。という見方が目立っていますが、

その版権を利用して、彼がどれほど「借金」をしてきたかということを忘れてしまうと、「MJは周囲は金の亡者に騙された被害者」に見えてしまうのかもしれません。

ダレン・ジュリアンのことを警戒しているのは、オークション・ハウスへの信用がないと、いい参加者が集まらず、高値がつかない。オークションはMJにとって、現金収入や、家宅捜査などで住めなくなってしまった広大な自宅から離れるために、持ち物のスリム化したいとか、話題づくりなどもあるとは思いますが、自分のブランド力を最大限顕示して、借金をしているヘッジファンドらを安心させ、更なる投資者を集めるという目的も、大いにあったと思うんですね。

「安く仕入れて高く売る」というどんな商売にでも当てはまる鉄則は、オークション業界にも当然該当しますし、MJの経済状態を鑑みて、売れるものは売っておいた方がいい。と考えるマネージャーが「真っ当」でないとは言えませんが、何千もの商品計画のひとつひとつに、自分自身でサインしたいと思うMJにとっても、投資家にとっても、一番価値があるのは「マイケル本人」なので、この時期のオークションで決定される額は、とても重要だったと思います。

MJは、自分の財産を極力売らないで、借金を重ねてきました。それなのに、彼は子供たちに借金を残さないどころか、財産まで与えることが出来た。

不思議ですね(笑)

◎[参考記事]マイケル・ジャクソンとお金の話

上記の記事で、MJには「天才的な投資眼があった」と書かれていますが、私は、彼の大雑把な金銭感覚が、ビジネスに向いていたとは思いません。

ただ、彼は、徹底的に「古典」を研究したことで、永遠の価値をもったものを見抜く目をもち、それを生み出すための才能と努力を惜しまず、絶対的な「MJブランド」を自らの力で創り上げ、自分と接する人間に対して、それぞれ、その人が望む「顔」を見せられるほど、豊富な内面をもち、人間観察にも優れていたのではないでしょうか。

どんなにカリスマであっても、これだけ多額な借金を背負って、仕事がうまくいっていない時期が長かったら、落ち込んで弱気になり、財産を使い果たすものですが、MJはそうならなかったし、彼に会った投資家たちは、皆、実際の彼を見て「今後、価格上昇することが確実だ」と思えたのでしょう。

MJは「最低価格のときに買っておこう」と思う、投資家たちのマインドを刺激する「力」をずっともち続けていたんですね。

これだけの借金をするというのは、ものスゴい能力ですが、

経理に長けている人間とは、真逆の方法とも言え、それゆえ、MJは、経理を人任せにすることも、優秀なマネージャーを雇うこともできなかったのではないか。と、わたしには思えてなりません。



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by yomodalite | 2013-10-26 11:51 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(0)
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AEG裁判の中であらわれたMJのメモを続けます。手書き文字の解読、和訳に関して、その他様々なご意見をお待ちしております。

このメモは、リンク先のMJJCの記事の冒頭にあるように、ジャクソン家側が最終弁論で使用することを望み、AEG側が使うべきではないと主張したものです。

結果的にメモのいくつかは、最終弁論に証拠として添えられたのですが、コンラッドを専属として雇う。とMJによって書かれているものを、ジャクソン家側が、というのは、裁判の争点を考えると不思議な気もしますが、

MJがコンラッド・マーレー医師を選んだことは、ジャクソン家側も事実だと裁判の最初の方で認めていたことです。

私は、裁判の争点には、どうしても興味がもてないのですが、このメモには、とても惹かれています。

[Note 8]

Conrad on plane
Drip Rim sleep
No Tohmey near me,
No Tohmey on plane or in my house
Vegetarian cook now fresh produce →

コンラッドを飛行機に乗せ
レム睡眠の点滴をする
トーメは、飛行機でも、家でも
ぼくに近寄らせない
新鮮な生産物による、野菜料理を今すぐに

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[Note 9]

Conrad must practice now
I can't be tired after procedure to important Rim sleep
for plane also with bed
Hire Conrad exclusive

今すぐ、コンラッドは練習しなければならない
ベッドつきの飛行機の中で、大事なレム睡眠のための処置を受ければ、
ぼくは疲れることはないだろう
コンラッドを専属として雇う

Source : http://www.mjjcommunity.com/

◎私の感想

相変わらず、トーメのことを「ウザい」と思っているようですがw、まだクビにできていないようです。ただ、トーメへの不満が、財政マネジメント能力への不満に限られていたり、巷で言われているような金銭横領に近いものだったとすれば、退職勧告は簡単なはずで、私には「ぼくに近寄らせない」という言葉からは、どちらかと言えば、マーレー医師(コンラッド)とのことや、自分のお金の使い方を改善しようとするトーメに対して、指図は受けない。という意志を感じます。

レム睡眠の点滴と言っているのは、プロポフォールのことでしょうか。飛行機と言っているフライトがいつのことかはわかりませんが、MJは、移動中の睡眠を重要視しているようです。家では仕事のことばかり考えてしまうので、移動中は休むことに集中したい。というのは、ワーカホリックなひとの多くが考えそうなことですけど、医師に睡眠を求める要望の中でも、「レム睡眠」に限定しているというのは、注目ですね。

「レム睡眠」を特に望んでいるということは、

脳を休めたい。というよりは、体を休めたい。ということを重要視しているのではないでしょうか。

2度の児童虐待疑惑により、激しい精神的ストレスを受けたことが、薬物依存の一番の原因と考える人は多いですし、それはもちろん苦しかったに違いないとは思いますが、このメモで言っているように「レム睡眠」を特に気にしていたとすれば、彼はパフォーマーとしての肉体疲労に、一番の不安を抱いていたのではないでしょうか。

大脳が休息している状態を「ノンレム睡眠」と言い、大脳が、睡眠中でも活発に動く状態なのが「レム睡眠」と言われています。ですから、脳の疲れをとるためには「ノンレム睡眠」が欠かせないんですね。

一方、MJが求めている「レム睡眠中」は、脳の休息はできないけど、筋肉の緊張はとれるので、肉体は休むことができる。

記憶が定着したり、新しく取り入れた知識を脳に刻み込んでいるのも「レム睡眠中」なのですが、レム睡眠が長くなると、脳の疲れがとれず、大人の場合「レム睡眠」が長過ぎると、眠りが浅く感じられ、熟睡感がなく、朝の目覚めがつらいと感じるようです。

これは、現代人の多くが睡眠に不満を抱いている感覚ではないでしょうか。

また、強い精神的ストレスを受けると、精神を安定させるため「レム睡眠」は長くなる。という実験結果もあるのですが、

永年、多大な精神的ストレスを感じていたと、誰もが想像していたMJは「レム睡眠」が足らないと感じていた。

おそらくMJは、どちらの睡眠も、成人平均よりも短い状態だったと思いますが、私は[Note 3、Note 4]のメモの感想で、アドレナリンが出過ぎることから起こる不眠の辛さについて書きましたが、MJは、そういった精神的な辛さについては問題ないと思っていたのかもしれません。彼は、何度か「他の人なら死んでいただろう」と言っていましたしね。

でも、パフォーマーとしての客観的評価のために、肉体だけは絶対に休まなくてはいけない。と真剣に考えていて、考えることをやめられないことが眠れない原因だと思えるような状態でも、やっぱり、考えることをやめたくなかったのでしょうか。

幼児の睡眠時間の多くが「レム睡眠」だと言われていることも、少しは関係があるのでしょうか。

医者や、研究者たちは、精神的にも、身体的にも、美容にも、良い睡眠とは… と考え、精神的ストレスを軽減し、肉体的な疲れをとり、いい夢が見られる。そんな睡眠が「正しい睡眠」であり、バランスがとれている。と言いますが、

MJにとって、夢とは、眠っているときに見るものではなく、起きている間に、実現すべきものでした。

だから、MJは、彼より「バランスのいい睡眠」をとっている誰よりも、バランスのいい、完璧に近い人間になれたんじゃないでしょうか。



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by yomodalite | 2013-10-22 23:40 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(0)
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AEG裁判の中であらわれたMJのメモを続けます。手書き文字の解読、和訳に関して、その他様々なご意見をお待ちしております。

[Note 6]

Randy
phillips
Need
representation
accountant
Lawyer
Manager
invest with phil


◎とりあえずの和訳

ランディ・フィリップス
代表者
経理
弁護士
管理者が必要
フィルとの投資

◎とりあえずの解釈

ランディ・フィリップがそれを必要としているのか、フィリップにハッパをかけるために、MJが必要としているのか、、

前者の場合は、

フィリップは、取締役会に投資案を提出するために合弁事業会社の会社構成を明らかにすることを望んでいる

後者だとすれば、

ランディ・フィリップスに投資を要請するため、AEGの取締役会に、MJがメンバーを引き連れて出席しようとしている。

というようなメモでしょうか。。


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[Note 7]

MJ announce
"last tour"

the next Movies
if I don't concentrate
film no immortalization
40 movies classics

boxed in note :
film class direction(*メモはdir まで)
[不明] during tour

◎とりあえずの和訳

MJによる「ラストツアー」の発表

次の映画は、ぼくが映像に集中しなければ、古典と言われる40本の映画のように、永遠にはなれない

(枠内)
ツアーの間もずっと、映画を監督するつもりで

Source : http://www.mjjcommunity.com/

◎わたしの感想

[Note 6]で、フィリップスに求めていたものは、おそらく、3D映画の制作会社、もしくは作品への投資のように思われますが、[Note 7]の「the next Movies」は、3D技術を使ったMJミュージカルでしょうか。でも、ツアーの間ずっとというような「Film」は、ライブやリハーサル映像のようにも思えます。

ツアー中、ずっと映画を撮られているようにステージをこなし、パフォーマーとしてだけではなく、監督として自分を俯瞰的にとらえながら過ごす。という決意のような。。

これまでのリハーサル時の映像スタッフは、MJが個人的に雇っていたと思いますが、『THIS IS IT』で、超一流スタイリストまで加えられた、よりプロフェッショナルな映像スタッフが用意されたのは、彼の希望で予算が通ったからではないでしょうか。

以前、私は、MJが演技力を磨いていたことの理由がよくわかりませんでした。

なぜなら、結局、彼には「マイケル・ジャクソン」しか演じられない。彼にどんなに演技力があったとしても、どうしても観客は「マイケル・ジャクソン」を意識してしまい、それは、俳優にとっては致命的に思えたんです。

それに、どんなに若く見えたって、MJはこのとき50歳です。

だから、彼が「シンドバッド」や「アリババ」などの「おとぎ話」を演じるために、
3DやCGといった技術が必要だったのでしょうか。

でも、シンドバッドや、アリババが「立体化」されるより、MJがそのまま「立体化」される方が魅力的だということは「EO」で証明済みでしょう?

マイケル・ジャクソンの人生は、すでに「40 movies classics」よりも、スゴくないですか?

ということは、

彼自身が「MJ」をずっと映画のように「演じてきた」ということでもあるんでしょう。しかも、この頃の彼は、それを「3D」で演じてきたという意識なのではないでしょうか。

大勢の人が、彼に関して、自分が一番よく知っていると思う理由は、そんなところにもあるんでしょう。

彼には、人々から、自分が「映画」のように見られてきたという思いがあって、そうではない別の映画を、もっと立体的に!と思ってしまうのかもしれません。

これに巻き込まれてしまった現実の家族の苦労も計り知れないものがあります。


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by yomodalite | 2013-10-17 10:55 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(0)
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AEG裁判の中であらわれたMJのメモの続きです。手書き文字の解読、和訳に関して、その他様々なご意見をお待ちしております。

[Note 5]

Jack the giant Killer
SINBAD = OMAN
AEG →
Demand Development
of these Movies

Aladin Cameron ← start now franchise
3D Film
2 hour movie !

SINBAD'S Seventh Voyage

101 Nights part 2
alibaba
alibaba and 40 thieves
like Indiana Jones [解読不明]
Mysterious Island(メモでは Isla までですが...)
Legs Diamond
Tut
More than Human
Cab Callaway[解読不明]
20,000 leagues under the The Sea(メモでは Under までですが...)
AEG Develop Now


Source : http://www.mjjcommunity.com/

◎とりあえずの和訳

巨人退治のジャック(*1)
シンドバッド = オマーン(*2)
AEG → これらの映画の展開を要求(*3)

ジェームズ・キャメロン監督の『アラジン』←今すぐフランチャイズを開始(*4)
3Dフィルム、2時間の映画 
シンドバッド七回目の航海(*5)

百一夜物語 パート2(*6)
アリババ
アリババと四十人の盗賊 インディージョーンズの洞窟のような(*7)
神秘の島(*8)
暗黒街の帝王レッグス・ダイヤモンド(*9)
ツタンカーメン(*10)
人間以上(*11)
キャブ・キャロウェイ(*12)
海底二万里 (『海底二万マイル』)(*13)
AEG(と共同で)進展させる 今すぐ


(*1)
イギリス民話「巨人退治のジャック」。2013年に同じくイギリスの童話「ジャックと豆の木」と「巨人退治のジャック」をベースにした、ブライアン・シンガー監督の『ジャックと天空の巨人』(Jack the Giant Slayer)が公開になっているのですが、『ジャックと天空の巨人』のWikipediaによれば、この映画は、ニューラインシネマによって、2009年1月、ジャックと豆の木伝説のアダルト・ルックとして制作が予告され、当初は『Jack the Giant Killer』というタイトルで制作が進んでいました。

MJのメモは、AEGと『TII』打合せ中のものであるのはほぼ確実なので、最終的にシンガーが監督することになった、ニューラインシネマ作品へのアプローチなのかもしれません。エンターテイメント業界内では、一般に予告されるよりもずっと前に、制作予定の情報を知ることができたはずですから。

同時期に、メモと同じタイトル『Jack the Giant Killer』(邦題『空飛ぶ城と天空の王国』監督マーク・アトキンス)という作品も制作されていますが、こちらは『ジャックと天空の巨人』が、完成前の予告で『~Killer』として宣伝されていたという混乱に便乗したもの(どちらも、日本でDVD発売がありますが、私はいずれも見ていません)らしいです。

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◎[Wikipedia]ジャックと天空の巨人

動画のタイトルは『Jack the Giant Killer』ですが、
内容は『Jack the Giant Slayer』の予告編



(*2)
千夜一夜物語(アラビアンナイト)の「船乗りシンドバッドの物語」のシンドバッド(シンバッド)が航海に乗り出した地が、オマーンだと言われています。ただし、これらが欧米に伝わり、創作されていった物語はオマーンの地に意味があるストーリーではなく、そもそも、千夜一夜物語のころ、オマーンという国名はありません。

それでは、なぜMJは「オマーン」を強調しているのか?という疑問を考えているうちに、ふと思いついた「妄想」に関しては、メモの最後の方で再度言及したいと思います。

(*3)
AEGと、この2つの映画にアプローチしていく。ということだと思いますが、これが、MJ主導、MJミュージカルとしての映画制作なのか、あるいは、ビジネスとしての共同出資のようなことなのかは不明。

(*4)
キャメロン監督の『アラジン』に対して、フランチャイズを今すぐ開始。という記述からは、キャメロン作品の販売権、占有権といったことも考えられますが、このメモが、2008〜2009年頃だとすれば、キャメロンが、2011年にフュージョン3Dカメラ共同開発者であるビンス・ペイスと共同で設立した3Dの新会社(キャメロン・ペイス・グループ。当時は設立準備中だったと思われる)への参加といったことかもしれません。

3Dの新会社で創る2時間映画!ここで初めて「2時間映画」を強調しているので、
これは、一般的な映画館で上映される映画を想定しているようです。

ここから下も、作品名が並んでいます。
キャメロンとの「3D映画」に相応しい作品を列挙しているのでしょうか。


(*5)
シンドバッド七回目の航海/1958年に創られた、特撮の名匠レイ・ハリーハウゼンによる、シンドバッド3部作と言われる最初の作品。

(*6)
百一夜物語 パート2/千夜一夜物語と同じシェヘラザードをヒロインにもつアラビア語の18話からなる物語群。パート2は、第2話という意味なのか、あるいは1995年、アニエス・ヴァルダ監督・脚本のコメディ映画「One hundred and One Nights」のPart 2(続編またはリメイク)なのか不明。

(*7)
アリババと40人の盗賊(インディージョーンズの洞窟の穴のような)/シンドバッド、アリババ、神秘の島、アラジン… 冒険物語の典型的なスタイルをもった作品が目立つ。ディズニーがアニメーションにしていった作品群とも重なる。

(*8)
神秘の島/ジュール・ベルヌの冒険小説。同じネモ船長が登場する「海底二万里」『グラント船長の子供たち』『神秘の島』を合わせて3部作とすることがある。1960年に創られた特撮の名匠レイ・ハリーハウゼンの映画でも有名。

(*9)
暗黒街の帝王 レッグス・ダイヤモンド(The Rise and Fall of Legs Diamond)/ニューヨークの暗黒街を舞台に、その帝王といわれた男の浮き沈みを描くギャング映画。



(*10)
ツタンカーメン/MJのツタンカーメン好きは、聖書以前の歴史への興味も大きいのだと思いますが、ツタンカーメンには、名作と言われる小説や映画も少ない。自分のミュージカルの重要なモチーフと考え、エジプトの若き王として興味が尽きないのは、そういったこともあるのかも。

(*11)
人間以上/SF作家・シオドア・スタージョンの代表作。白痴の少年が、念力が使える少女、テレポーテーションが出来る黒人の双子、天才的な頭脳をもつ赤ん坊と出会う。。人類の進化をテーマにした作品。

(*12)
キャブ・キャロウェイ/高級ナイトクラブ「コットン・クラブ」の専属となり、1930年代初頭から1940年代後半アフリカ系アメリカ人として最大の人気を博したジャズ・シンガー。長い上着、金メッキの鎖、だぶだぶで、裾が先細りになったズボンといったファッションが特徴。




(*13)
海底二万里 (海底二万マイル)/前述の「神秘の島」と同じくジュール・ベルヌの冒険小説。何度か映画化されていますが、ウォルト・ディズニーの作品が有名で、東京ディズニー・シーのアトラクションにもなっている。

AEG trial で提出されたMJメモは、何かと映画についての内容が多いのですが、それは、キャサママ側の証言から提出されたものだから。ということも大きな理由だと思います。AEG側が、同じ戦法でメモを集めたとすれば、MJがステージのあれこれに細かな指示をしているものも、多くあったのではないでしょうか。


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by yomodalite | 2013-10-15 10:08 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(3)
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引きつづきAEG裁判の中であらわれたMJのメモです。
手書き文字の解読、和訳に関して、その他様々なご意見をお待ちしております。


この後も、12片のメモすべてを記録しておこうと思っていますが、今回は[Note 3][Note 4]です。

ここまでもそうですが、これらはいつ書かれたものなのか不明なので、番号に沿って時系列になっているわけではないと思います。

[Note 3](一番上のメモ)

Mother do you need $

ママは、お金が必要だろう(*1)

[Note 4]
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Negotiate 40 more shows
movies when?
Randy Phillips

Delio
Halloween special
Ken Ehrlich(*3)

→Delio  Peter Jackson
Randy Phillips  Delio

MJ TV
MJ Radio London
MJ Soda Can London Deal Now
MJ Cookies Deal Now
games activision Now


Source : http://www.mjjcommunity.com/

◎とりあえずの和訳

40回の追加公演の交渉
映画はいつになる? ~ ランディ・フィリップ(*2)

ディレオ
ハロウィン・スペシャル
ケン・エールリッヒ (*3)

→ ディレオ ピーター・ジャクソン
ランディ・フィリップ、ディレオ(*4)

MJテレビ
MJラジオ ロンドン
MJソーダのロンドンでの販売(契約)今すぐ
MJクッキーの販売(契約)今すぐ
ゲーム機開発会社(Activision, Inc)今すぐ(*5)

◎わたしの「感想」

(*1)
今回提出されたメモは、全体を通して、MJがお金のことを、いろいろと考えていたことがよくわかる内容が多いのですが、ママに対しては終始一貫して、親孝行な息子という感じですね。遺言書といわれるものにも、子供以外では母親に対してだけ遺産を遺したことに対しても、他のファミリーとの軋轢だとか、色々言われていましたが、

キャサママは「ジャクソン・ファミリーのCEO」と称した家族がいましたが、MJも母親のポジションをそのように考えていて、恵まれない人々や、息子たちの元妻まで、幅広く世話を焼いてしまう母の性格をそのまま大事にしてあげたい。と考えていたこと。

また、兄弟でのタレント活動において自分がフロントに立ち、永く世界一の有名人という立場だったため、どうしてもファミリーの立場も経済も自分と切り離せないという部分があり、年長の兄弟に対して、自分が直接関わるより、母を通した方が上手く行くという部分もあったと思います。

他にも、MJは、彼の独自の宗教観から「生まれたところに還る」というような気持ちを持っていて、自分が得たお金に対しても、もし先に逝くようなことがあった場合など、残された家族の中で、自分に対して何か決定する権利があるとすれば「母親」だけだと思っていたのではないでしょうか。

MJのように、独自に神を考えてきた人の中には、自分の死後のことや、お葬式のスタイルにも色々こだわりがある人も多く見られますが、彼にはそのようなこだわりはなく、宇宙や自然といったことを、この世で還元する存在として「母」というものを見ていて、Godに対する思いと同様のある種の宗教的態度として、母親を遇しているようにも思えます。

MJが一見「マザコン」のように見えても、母親に依存しているところがないのは、そんなことが理由なのかもしれません。

(*2)
40回の追加交渉と言っているので、このメモは大体の時期が特定できると思いますが、その時期に「Film」ではなく、「Movie」がいつになるのか?と書いている。

とにかくもう何年も前から、映画、映画と言ってきたMJですから、それは、もう今度こそは!という気持ちなのは痛いほどわかるのですが、今はとにかくショーのことに集中しなくちゃ、ステージをまず成功させなきゃ、映画の企画だって始まらない。。と「MJのやるせない愚痴をきく係」以外の、多くのスタッフは思ったのではないでしょうか。

でも、どうしようもなかったんでしょうね。MJがようやく重い腰をあげたのは、一流の世界的ダンサーの多くが引退する年を越えています。もちろん彼は「ダンサー」だけではないですが、ショーで、肉体的に消耗した後では、その後の映画計画に支障をきたすことが、これまで以上に強く想像されたのではないでしょうか。

[Note 2]で、50回を両者が折り合った回数として妥当と書きましたが、彼の中では、とにかく自分の「THIS IS IT」を、今生きている人だけでなく、未来の人の目にも焼き付けたい。そのために映画を創りたいのに、映画をやるためには、生のステージをやらなくてはならない。しかも自分が満足できる映像のために、ショーを多くやらないと予算が、、、というジレンマで悩んでいるように思えます。

プロポフォールの影響はわたしには分かりかねますが、
3日間眠れないというような不眠症を何度も体験した経験から語らせていただくと、

鬱状態ではなく、アドレナリンが出過ぎて不眠になるというような場合、通常よりも、アイデアが無限に溢れ出て、頭の回転が異常に速くなり、普段は愚鈍な感じの私でも、なんだかデキるひとに思われたりして、いつもより素晴らしいアイデアや、ギャグの切れ味まで良くなって、あくまでも「自分比」ですが、仕事的には「絶好調」といった状態になるんですね。

ただ、脳の動きが活発過ぎるせいか、1日が1ヶ月ぐらい長く感じられ、昨日のことが、遥か昔のことのように思えると同時に、3日ぐらい先なら、ディティールまで完璧に想像できるだけでなく、1年後とか、遥か先のことまで見えてしまいます。

それで日付を確認して、まだ1日しか経っていないこと気づくと、急に激しい疲労に襲われ、肉体的な疲労に気づくのですが、どんなに休もうとしても、たった1秒間、眼を閉じていることすら出来ません。目を閉じると、脳内が活発過ぎるせいか、スパークするような映像が絶え間なく、洪水のように様々な色が押し寄せてくるようで、目を開けている状態よりも、より激しい情景が見えて、ものすごく辛いんです。

意識を休めるためには、失神するしか方法がなくなり、格闘技をやっている人に、みぞおちを打ってもらえないかと頼んで、そんな危険なことは出来ないと断られ、食事をいっさい取らないで、貧血を起こしてみたりとか、色々試してみるのですが、結局なにもしなくても、突然失神するようなことが多くなり、酷いケガをしてしまうことも。

それでも、意識が戻ったときは「ああ、眠れたぁ」とちょっぴり喜んでしまう。

ところが、その意識がなくなっていた時間が、たった10分だけだったと気づくと、もう衝動的に窓から飛び降りることを自分で止められないという危惧から、夜、自分を監視するひとの必要性を強く感じるようになります。

まったくの想像でしかありませんが、私は、画家のノーダール氏が、MJの肖像画を描くためにネヴァーランドに長く滞在していた理由の中にも、そういった要請もあったのではないかと感じてしまいます。

同じような経験は、MJのような超一流アーティストだけでなく、本当に多くのクリエーターが経験しているので、不謹慎なようですが、個人的に麻酔医を雇ったときいて「流石はKING!」と思った人も多いと思うんです。なんとかそれが出来ないかと夢みた人は、私だけでなく大勢いるはずですから。

でも、お金だけじゃ無理でしょうね。それ以上のなにか特別な魅力で迫らない限り、ちゃんした免許をもった医者が引き受けてはくれないでしょう。麻酔医は、個人経営ではなく大病院の勤務医がほとんどですから、麻酔を持ち出すなんて無理ですし、それと、私は美容外科で、、というのは思いつかなかったので、それを聞いたときは「しまった!その手があったかw」と思いました。

でも、そーゆーことを思いついて、実行していくのが「一流の世界」で、いい作品を生み出せるときの高揚感と、その高揚感を維持できる肉体。これを永く持続させることが、すなわち永くいい作品を生み出せることだと思いますが、MJの作品は、まさにそのふたつが融合していませんか?

常識的でない方法や、リスクが大きい方法であっても、それを実現した本人が試行錯誤のうえに選んだことの中には、一般のひとが真似をすると危険なものがいっぱいあります。

肉体的な死よりも、精神的な死の方がツラい。と、完璧に確信したひとでなければ、「間違って、、」ということがあるでしょう。でも、生きている限りリスクはゼロにはならない。それよりも精神的に死ぬ薬の方が「危険」だと思うなら。。

幼稚な民主主義や、悪しき平等が、「闇の勢力w」によって蔓延っているので、これまた「闇の勢力w」によって運営されている法廷では咎められたりもしますが、

MJはそもそも God は審判をしない。と確信していますからなんの問題もありません。そんなことよりも、自分の作品や、稼いだお金で、現実にひとりでも子供を楽しませてあげた方がいい。と思っていたのではないですか?

それなのに、またもや「闇の勢力w」の洗脳組織である報道機関は、善良な心をもち「正義の味方」になりたいと思う普通の人々を、惹き付けることに、様々な工夫をしているんです。

と、まあこんな風に「闇の勢力理論」を使って、その中に上手く情報を落とし込んでいけば、あらゆることが説明できるんですが、実はそこも「落とし穴」なんですよ。奥さん!

なにが「落とし穴」かと言うと、、「次回に続く」(嘘!w)。

そんなわけで(どんなわけだっけ?)

プロポフォールなど、危険な恐れがある薬の規制を厳しくしたり、医者への罰則を厳しくしたところで、自らの意志に反して飛び降りてしまう。というリスクが増えるのではないかと、つい考えてしまうんですよね。

長々と自分の想像だけで書いてしまいましたが、私には、当時のMJは、

◎1日1日が、通常の時間感覚ではなくなっていた。

◎ショーの計画がメインのはずなのに、自分が理想とする映画のための時間は
あとわずかしかないという思いから、目前のステージに集中することが出来ず、
映画のことばかり考えてしまっていた、ように思います。

(*3)
ハロウィン・スペシャルというのは、ショーの宣伝もかねたMJが出演するTV番組でしょうか。その企画についてフランク・ディレオと相談する。MJJCが解読した Eurlikman は、まったくわかりません。そういった人名が見当たりませんし、ちがう読み方を色々考えてみたんですが、、Eandkman、Eindkman、Einclikmanも人名に見当たらず、Eickman、Eidkman という名字ならあるけど、、Ken Eickmann ではなさそうだし、、ken は、Kenneth かもしれないけど、、

[追記]akimさんのコメントにより、Ken Eurlikman→Ken Ehrlichに修正しました。
Ken Ehrlich は、最後のリハーサルの前日、CBSのハロウィンスペシャルと言う特別番組の打ち合わせを行っていて、MJと『TII』で使用されるはずだったアースソングの3D映像を一緒に観ている。また、2010年のグラミー賞でのアースソングの3D映像、ハイチ支援の"We Are The World"のリメイクプロジェクトに関わった。

◎[Wikipedia]Kenneth "Ken" Ehrlich
◎2009 Halloween TV special that never was, but still could be!

(*4)
→ ディレオ ピーター・ジャクソン ランディ・フィリップ、ディレオ … まず、ディレオからピーター・ジャクソンに連絡して、、ということなら、やっぱり映画についてのことでしょうか。ピーター・ジャクソンは『ロード・オブ・ザ・リング』で有名な監督ですが、私は『乙女の祈り』という映画が好きでした。

◎[Wikipedia]乙女の祈り(映画)
◎[Amazon]乙女の祈り





(*5)
MJテレビ、MJラジオは、スペシャル番組の企画。MJソーダから、ゲーム機開発会社までは『TII』関連の物品販売に関する契約でしょう。こういった肖像権ビジネスに関することなどは、MJは自分で指示を出しているようですね。

以前にジョン・ブランカを切ったのも、MJには自分のお金はすべて自分で動かしたいという欲求が強く、むしろ、スマートではないというか、業界の慣習どおりには動かないような人物を、あえて選んで、色々と試してみたかったのではないでしょうか。



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by yomodalite | 2013-10-10 14:06 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(2)
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引きつづきAEG裁判の中であらわれたMJのメモです。文字の解読も和訳も手探りでやっています。色々とご指摘を頂けると幸いです。

下記の英文は、MJJCが読み解いたものを基本にしています。

[Note 2]

Tohmey away from my $ NOW(*1)
No Contact
Where's My “House”
Phillips is Conflict(*2)
Where's Money for 50 shows

トーメには、ぼくのお金の管理から今すぐ去ってもらう
もう会わない
ぼくの「家」はどこになるんだろう
ランディ・フィリップは矛盾している
50回のショーのお金はどこにあるのか


Source : http://www.mjjcommunity.com/

◎わたしの感想

(*1)
トーメ(MJのスペルは少し違いますが、Dr.Tohme Tohmeのこと)は、MJの財政マネージャー。これは、彼に退職を求める決意をしたということで間違いないと思いますが、その理由について、私はトーメに特に問題があったとは思いません。

彼は、他の多くのマネージャー達と同じく、MJの財政難を救うために常識的な選択をし、MJにもそれを要求したため、それで、MJは他のマネージャーと同じく、トーメもクビにしたのでしょう。

私は巷間言われているように、MJのマネージャーが「金の亡者」で、彼を騙していたのではなく、MJが雇ったマネージャーは、皆それなりに優秀で、自分なら、MJを財政難から救い出せると、誰もが思っていたのではないかと思っています。

MJが財政難に陥っていた時期は、アメリカ国民の多くがお金がお金を生み出すというマネーゲームに夢中になり、住宅価格の上昇や株売買によって潤っていたときです。若い頃からエンターテイメントだけでなく、ビジネスをも勉強し、いち早く版権ビジネスを手中にした彼は、やろうと思えば、そのゲームの中で勝者になることもできたはずですし、少なくとも、財産を目減りさせることはなかったはずです。

マイケルは富と名声の獲得ゲームにおいても、間違いなくトップクラスだった。ー ラビ・シュムリー『The Michael Jackson Tapes』より
2001年に所属レコード会社を批判したときも、会社がこれまでの「物づくり精神」から離れ、自分がめざしてきた「一番いいものが一番売れる」というビジネスが崩壊したことに反発したもので、彼は、自分がいいと思ったこと以外でビジネスをしないということを、マイケル・ジャクソンの商品だけでなく、表に出ないプライヴェートビジネスにまで徹底したかったのではないでしょうか。

プライヴェートを切り売りする芸能人は多いですが、MJはプライヴェートこそが「MJブランド」を支える土壌だと思っていて、最後まで、背に腹は変えられない。というような言い訳を自分に許さず「MJブランド」を守ったからだと思います。

MJのマネージャーは睡眠や食事といった健康面において、看過できない習慣を目にし、
改善を図ろうとしても、受け入れられることなく、

求められている財政の建て直しに有効な方法を目の前にしても
雇い主が満足できる方法は、ごくわずかな手段に限られ、

大勢が判を押したように失敗していき、諦めないMJは次々に解雇していった。

それらはすべて、MJが「常識的」な方法を拒否したからでしょう。

私は、MJの「非常識」は、多くの天才アーティストに見られる奇矯な行動とは違い、わたしたちに、世間の常識への疑問をいだかせ、忘れていた「理想」を思い出させてくれるような「非常識」だったのだと思っています。


(*2)
ランディ・フィリップと、50回のショーについて意見の相違があったという内容だと思いますが、ここでは、50回という回数に対して「受け入れていない」のかどうなのかは微妙ですね。ただ、以前のインタヴューや、「Note 1」のメモからも、MJは、生のショーを少なくすることで、むしろ映画を成功させたかったのでしょう。

一方、フィリップ(AEG)は、映画制作・配給においては専門ではなく、まずはショーを成功させることを第一と考え、その後、それと付随するように、映画(映像)という発展を考えていたのでしょう。

50回のショーのお金はどこにあるのか?

これは、頭の痛い問題です。

2人がショーにかかる費用をどうするかで対立しているとすれば、その詳細については分かりませんが、ただ、マイケル・ジャクソンというアーティストを振り返って考えてみて、彼があまり費用がかからない、シンプルなスタイルのステージを受け入れることがありうるでしょうか?

答え:ない。

MJの人生で、サイズダウンを目指したのは、
体重と鼻のみ!(キッパリw とはいえ、他に思いついた人は速攻で教えてね! ^_^; )

では、目指さなくても、受け入れるしかなかったことは?

答え:ない。(でも、他にも思いついた人は速攻で教えてね! ^_^; )

アルバム『オフ・ザ・ウォール』でグラミー賞を総なめだと思ったのに「たった1個しかとれなかった(!)」ことに発奮し、10倍返しを目論む → 結果:スリラーで8部門受賞

PVに億単位の予算を使い、アメリカ国内だけで200万枚も売れ、世界各国でNo.1にチャートインしたアルバムを「自分が思ったほど売れなかった」ため、会社が販促活動を怠ったとド派手に主張 → 結果:社長が解任(まるで少年マンガのような展開w)

高いレベルの作品を創っているアーティストが、そんなに受賞にこだわることも、また、すでに売れまくった後でさえ、そこまで売れることに一生懸命なのも、同様の例が見当たらないのですが、MJは、とにかく諦めないうえに、マインドは常に「倍返し」の姿勢を崩していません。

ツアーも、ジャクソンズの最後のツアーである、ヴィクトリーツアーの時から「これで最後」、ツアーは肉体的に過酷で、生のステージは映画のように遺らない。とずっとぼやいていたにも関わらず、結局、ヒストリーツアーまで右肩上がりで派手になり、それと比例して、公演を行なった国の数も公演数も増えています。

何度、ツアーでぼろぼろになった記憶があっても、誰より派手で、画期的で、みんなが驚くような魔法のような時間!結局そこを最優先に考えてしまうMJは「TII」をヒスツアーより地味には出来ない。と、またもや考えたのではないでしょうか。

とすれば、10回にしても、50回にしても、彼が必要としたステージ費用は同じで、その高額費用を考えれば、プロモーターが少しでも回数多く行ないたいのは当然で、そうした費用を前売りチケットから捻出し、売れなかったら公演中止、もっと売れるようなら追加公演は常套手段です。

MJが構想していた壮大なステージを考えれば、50回という回数は、両者が折り合った末の回数として妥当だと思います。バッドツアーは123公演、デンジャラスツアーから米国では一切公演をしなくなって69回、ヒスツアーは82回。イギリス国内だけで行なわれる「TII」は、時差ぼけに苦しむこともないのですから。

ライブ日程が詰っているのは、ステージの高額予算のしわ寄せもあるでしょうし、とにかく、交渉ばかりに時間がかかっていても、会場を押さえて、とりあえずチケット売っておかないと始まらない。とか、MJのようなアーティストは、日程決定しないと、どんどん企画をぶちあげて、あれもこれも要求してくるし、とか、何度か公演中止になって、延期もするだろうから、その分まで、会場押さえておかないと、またセット組み直さなくちゃいけなくなって無駄だし、、とか、そんな感じなんじゃないでしょうか。

2003年から始まったセリーヌ・ディオンのラスベガスのショーは、10年目の2013年に、2019年までの6年間で、さらに400公演が決定だそうです。べガスにはセリーヌだけのための特別ステージが常設され、年間66回だとすれば、ダンスもしなくてはならないMJよりずっと楽な日程ですね。MJがもし後半生をエンターティナーとして、ショーをしていくと思っていたなら、彼にはそれより有利なスケジュールで、長く続けられるようなステージを創ることも可能だったでしょう。

もしかしたら、[Note 1]のマルセル・マルソーにインタヴューを求める。という中には、MJの中にもそういった生き方が、頭をよぎったからなのかもしれません。

ですが、踊るセリーヌも、歌うマルソーも、期待されていませんが、人々が求め、彼自身がそうでなくてはならないと思っている「マイケル・ジャクソン」は、やっぱりそうではない。ツアーが実現にむけて動き出してから、MJは日に日に、そのことを実感し、自分がこれまでやってきたことが間違っていなかったと確信すると同時に、追いつめられていったのではないでしょうか。

AEGはラスベガスのショーのプロモーターではなく、O2アリーナのような大会場に、若い観客を大勢集めるようなイベントを運営する会社です。MJが考えているような収益が確定するには時間がかかり過ぎます。O2アリーナはAEG所有の会場で、そこでの利益を確定させなければ、フィリップのような責任者だって解任されてしまいます。とにかく、プロモーターが考えそうなことは、どこも同じで、私には不思議だと感じる点はどこにもありません。

一方、MJがどう考えたかを想像するのは、すごく難しい。

なぜなら、彼は稀に見る天才で、自ら、歴史に残る偉大なエンターティナーの誰よりも上を行くことを考えているからです。

10回程度の少ない回数にしたい。それを、後世に残るような映像として残したい。

この2つが実現できる道は、MJが遺したショートフィルムも、音楽も、すべてが「クラシック」になりつつある現在、私にはあったと思えてなりませんが、彼が遺そうと思った時間はもっとずっと未来で、彼はそこまでやらなければ、ミケランジェロや、チャップリンを越えられると思えなかった。

そして、彼に憧れ、目指してきたダンサーや、エンターテイメントの頂点での仕事だと感じてくれているスタッフたちにも、もっと完璧な自分のベストを見せなくてはならない。

折り合いをつけたはずの50回という回数に、彼が蝕まれていったのは、常識的に考えるなら、MJが矛盾していた。私にはそう思えてなりません。


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by yomodalite | 2013-10-08 13:23 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(4)
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最近、評決を終えたAEGの裁判の中で登場したMJのメモを記録しておきたいと思います。

メモの解読も、和訳もわからない部分が多くあり、MJの手書き文字にも慣れていないので、いろいろとご意見を頂けると幸いです。

Source : http://www.mjjcommunity.com/

The following are Michael's handwritten notes previously mentioned by Taj Jackson. Currently there's an AEG motion stating that Jacksons want to use these notes during their closing statements and AEG is arguing these notes are hearsay and should not be allowed to be used. Some notes were added as exhibits to the motion.

「以下は、以前タジ・ジャクソンがふれていた、マイケルの手書きメモである。目下、AGEの申し立てによると、ジャクソン家側はこれらのメモを最終弁論で使うことを望んでいるが、AEGとしては(当時書かれたものかどうかは)伝聞に過ぎず、法廷で使われるべきではないと反論しているとのことである。メモのいくつかは、最終弁論に証拠として添えられた」

下記の英文は、MJJCが読み解いたものを基本に私の読解を加え日本語訳と解釈を加えたものです。

[Note 1]

(*1)レターヘッドの左上に「Angelikson Productions」
右上は、www.angeliksonproductions.com/ のように見える。


No AEG unless films are involved
Develop for[不明]
2 a year for 6 years
a movie a year for next 5 years

Meeting Peter Lopez (*2)
Simon Fuller (*3) AEG NOW
Call Fuller myself

MJ Musical NOW
Manager (*4) Script
Should be in TUT(*5)
and Musical
and Family[不明](*6)

boxed in note :
call Turkle,
Marcel Marceau
Marcell Marceau Interview
get [不明]


(*1)
12種類のメモの中で、これだけレターヘッドが写っています。サイトは現在は存在していないようですが、この会社はアルバム『Michael』で、Eddie "Angelikson" Cascioと表記されている、エディー・カシオ(カシオトラックでお馴染みの)が、2005年にフランクリン・レイクで創立した会社で、MJのスリラー25周年記念版の「For All Time」には、ADDITIONAL KEYBOARDSのクレジットとして「Angelikson Production」が使われています。

(*2)
Peter Lopez/Raymone Bainの後、MJのエンターテイメント弁護士になった人物。2010年に自宅で銃殺死体で発見され、自殺と断定されるものの、マイケルの死後、その不審な死について証拠を手に入れるという声明を出していた(レオナルド・ロウ著『マイケルに起きた真実』による)ことから、その死に疑問をもつ人も多かった。

(*3)
Simon Fuller/英国のTVプロデューサー兼、アーティストマネージャー。米国の「アメリカン・アイドル」など、世界各国で成功したTV番組の生みの親で、ジェニファー・ロペス、スパイスガールズ、ベッカム&ヴィクトリア夫妻、スティーブン・タイラーのマネージメントを手がける。

(*4)
manager 以外の読み方を、一応考えてみましたが、、
MMAger、Mmager、MMager、Mmasem、Mmagir … など候補と言えるものは発見できず。

(*5)
TUTには「ちぇっ! 」とか、舌打ち。という意味や、Tut-ankh-amen(ツタンカーメン)を指しているとも考えられますが、Should be in ~ でしっくり来ないような気がして、私は最初「Totally Unique Thoughts」の略語だと解釈し、「まったく独自なものでなければ」というような意味かと思ったのですが[Note 5]にもほぼ同じスペルで「TUT」が登場し、こちらは文章の流れから考えてツタンカーメンだと考えられるので、こちらも「ツタンカーメン」が有力だと思いました。

(*6)
Musical 、Family 共に、前の文字を「and」にしているサイトがありましたが、wil?、、ドイツ語のvielは、英語のmuch…うーーん。。Family の後も、、Circle、Cultural … など、有力候補と言えるものは発見できず。

[追記]コメント欄でみっちさんからのご指摘。[Note 10]に同様の文字を発見したので、Musical、Familyの前は「and」にします。

◎とりあえずの「和訳」

映像(Film)が含まれないなら、AEGは「ない」
2年から6年で発展させる
今後5年のあいだ、1年に1本の映画(Movie)

Peter Lopez、Simon Fullerと、今すぐAEGで打合せ
Fullerには、ぼくから電話

現代のMJミュージカルとは
責任者、脚本も
ツタンカーメン王のようでなければ
ミュージカル
家族(?)

枠内:
タークル(メイクのKaren Fayeのこと)に、
マルセル・マルソーのことで電話
マルセル・マルソーにインタヴューを求める

◎とりあえずの「解釈」

[注意]このメモは、AEG側が主張するように、いつ書かれたものか不明ですし、MJとAEGが、最初に接触したのは『THIS IS IT』(以下『TII』)発表よりも数年前なのですが、下記は『TII』ミーティング中のものとして解釈しています。

MJが、復帰コンサートをすることも、そのプロモーターにAEGが選ばれたことについても、様々な憶測がありましたが、このメモには、MJ自身が最終的にAEGを選んだことと、また、その理由として、映画の計画があったことが示されていると思います。

冒頭は「映像」と訳しましたが、MJはメモ全体で、Movie、Filmという2種類の表現をしていて、Filmという場合、いわゆる2時間映画のことではないらしく、他のメモでも、MJは、AEGと映画(Movie&Film)について、

・ビジネスとしての商業映画への投資
・自分の映像(ライブやリハ映像など)
・MJミュージカル(脚本を必要とするもの)

の3種類について話しているように思われます。

映画への思いは『インヴィンシブル』以降、アルバム制作やステージよりも熱心に語られてはいたものの、実際にどのような映画を創りたかったのか、また、彼がどう映画に関わるのか、主演俳優としてなのか、監督なのか、プロデュースをしたいのかといった具体的なことは、なかなか見えなかったのですが、


MJミュージカルという表現からは、これまでのシングル曲のプロモーションで創ってきたヴィデオを、さらに発展させたようなものを創りたかったように思えますね。

絶頂期に創られた『ムーンウォーカー』の興行失敗を考えると、MJだけをフューチャーした映画の成功は、当時よりさらに困難に思えましたが、『TII』の爆発的なチケットの売上げで明らかになったように、彼のパフォーマンスを観たいという欲求は、世界的に高まっていた。ジャクソンズ時代に高い視聴率を上げていたTVショーを終了した理由も、人々にいつでも見られると思われることを避け、露出を制限するためでしたが、

常にゴシップ紙からは追われていたものの、彼のダンスを含めたパフォーマンスを見ることは、10年近く叶わなかった。そんなタイミングに、世界ツアーでなく、ロンドンでのみ数回行なわれるショーが評判になれば…

彼のパフォーマーとしての肉体的限界を考えれば、MJの映画制作にとって、最後のチャンスであり、また、そのタイミングも、彼は自ら測っていたのではないでしょうか。

数回のロンドン公演のあとは、映画で世界を周る。というのが、おそらく当時のMJの考えだったのでしょう。

MJミュージカルという表現の中に、ツタンカーメンが登場していることに関しては、様々な想像できますが、これについては、あとの機会に。


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by yomodalite | 2013-10-07 10:08 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(4)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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