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銀座を歩く―江戸とモダンの歴史体験

岡本 哲志/学芸出版社



著者は建築家で、これまでにも銀座に関しての何作かの著作がある方。お店紹介ではなく、建物、通り、路地にスポットをあて、店めぐりではない銀座の街歩きを提案している。変化の激しい銀座ですが、本書は今年出版されていて、現在建築中の建物や、つい最近取り壊された建物など、銀座の近くに住んでいる者としては、大変ありがたい資料。
近年だけでも、本当に多くの歴史的な建物が壊されましたが、今現在もまだ急に壊されてしまう建物があとを絶たないのは寂しく、これ以上高層ビルが多くならないで欲しいと願うばかりです。

ちょっと気付かない細い路地の紹介や、江戸にまで遡った銀座の変遷、都市計画を通してみる銀座のあり方など、銀座通にも、ビギナーにも興味深い内容。

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【出版社/著者からの内容紹介】最新のショップと老舗、新旧のビルが混在し、多様な表情を湛える街・銀座。変遷する建物や街のなかで、歴史の面影をひっそりと残す空間や、変わらない暮らしを感じるとっておきのルートを、長年、銀座のまちづくりに関わってきた著者が隅々まで案内する。路地を駆け抜け、江戸・煉瓦街・モダン都市の世界へタイムスリップ。 学芸出版社 (2009/03)

【著者について】
1952年東京都中野区生まれ。法政大学工学部建築学科卒。
都市・建築設計室T. E. Oを経て、1984年4月に岡本哲志都市建築研究所を設立。
現在岡本哲志都市建築研究所代表、博士(工学)。
日本の港町研究会代表、日本建築学会会員、日本都市計画学会会員。
専攻は、都市形成史、都市論。
国内外の都市と水辺空間の調査・研究に長年携わる。
銀座、丸の内、日本橋など東京の都市形成史の研究は様々な角度から30年以上研究を続ける。
銀座は1993年から15年間調査・研究を積み重ね、著書、論文を数多く執筆してきた。

主な近刊著書 『港町の近代--門司・小樽・横浜・函館を読む』(学芸出版社、2008年)
『銀座四百年--都市空間の歴史』(講談社選書メチエ、2006年)
『江戸東京の路地--身体感覚で探る場の魅力』(学芸出版社、2006年)
『東京エコシティー--新たなる水の都市へ』(鹿島出版会、2006年)
『銀座--土地と建物が語る街の歴史』(法政大学出版局、2003年)
『水辺から都市を読む--舟運で栄えた港町』(法政大学出版局、2002年)など



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by yomodalite | 2009-07-05 22:24 | 評論・インタヴュー | Trackback | Comments(2)
著者は雑誌『東京人』の副編集長。本著は東京建設業協会の会報誌『東建月報』に連載されたものをまとめたもの。

もう十年以上東京都心に住んでいるので、ここに登場する建築は思い出深く、日頃建築に抱いている疑問や興味と重なる点も多く大変楽しめた。解答を楽しむというより、「そうそう」「あるある」「へぇ〜」という感じで、著者と気が合うような気がしてしまう読書感。

ただ、疑問に対して明快な答えを求めている人には、解答としては不満に感じるかも。章タイトルには、すべて「謎」の文字、見出しにも全て「?」の文字。そういう読者の期待はもっともなのだけど、建築散歩の楽しみを伝えるという趣旨の連載原稿だったのでしょう。あとから、謎というタイトルを無理矢理つけたっぽい内容も多いのですが、現代建築の謎を50個表出されたことは、建築散歩ファンにとって、自分の興味の傾向を探るのにもイイのでは?

「とくとみぶろぐ」
http://tokutomimasaki.com/2008/08/tokyo50.html

【目 次】
第1章 技術に関する謎
・メンテナンスが大変な建築とは?
・巨大建築物はどうやって壊すのか?
・東京一の難工事現場はどこだ?
・最新建築のセキュリティはどうなっっているか?
・最近のビルはなぜあんなに乾燥するのか?
第2章 移動・輸送に関する謎
・ブランドショップのエレベーターはなぜ透明なのか?
・超高層ビルのエレベーターは本当に安全か?
・エスカレーターは遊びの空間に変わったのか?
・スロープのある建物が増えている理由は?
第3章 和風に関する謎
・外国人建築家は、なぜ勘違いした日本趣味建築をつくるのか?
・和風建築はどうしてお金がかかるのか?
・東京流料亭建築の特徴とは?
・東京のお風呂屋さんは今どうなっているか?
第4章 住居に関する謎
・木造一軒家は、いつまで都心に存在し続けられるか?
・東京における豪邸の条件とは?
・都心のマンションのCMに有名スターが出るワケとは?
・ヴィンテージ・マンションとはどんなもの?
第5章 流行に関する謎
・なぜ最近はガラス建築ばかりなのか?
・なぜあんな珍奇な名前がつけられたのか?
・なぜ冬の東京は、イルミネーションだらけなのか?
・外国人有名建築家の建物は、どうやってつくるの?
・美術館が次々に新築・改装されているのはなぜ?
・東京の最新オフィスビル事情とは?
・都心のキャンバスの“傾向と対策”とは?
・最近できた外資系ホテル建築はどうなっている?
第6章 再生・循環に関する謎
・銀行跡地の驚くべき使い道とは?
・建築の緑化はどうやって行われる?
・うまく再生された建築物とは?
・デパート、ホテルの建て替えはどうやって行う?
なぜ建築は壊されてしまうのか?
第7章 場所に関する謎
・高いところは値段も高い?
・ガード下の使い途でもっとも有効なのは?
・超高層ビルの屋上からは何が見える?
・ウォーターフロントにある、意表をつかれる建築物とは?
・なぜ、あのビルは目立つのか?
第8章 歴史に関する謎
・デジタル技術でどこまで復元可能か?
・建築の復元保存はどこが一番難しい?
・建築現場から遺跡や骨が出てきたらどうする?
・同潤会アパートがなぜ今人気なのか?
第9章 奇想に関する謎
・あれは建築なのか?
・ビルの狭間に残った「ちいさいおうち」の存在理由は?
・ペット建築って何?
・「連絡建築」は何のためにある?
・自然素材を使って何ができる?
・東京の建築における「奇想の系譜」とは?
第10章 建築用語に関する謎
・「コンペ」とは?
・「PFI」とは?
・『リート」「ファンド」とは?
・「空中権」「容積率」とは?
・「改正建築基準法」とは?


【出版社 / 著者からの内容紹介】ここ数年の東京の変化はめまぐるしい。再開発ブームで、見知らぬ建物がある日突如として現れる、などということも日常茶飯事だ。そうした建築物を見ていて、さまざまな疑問を抱く人も多いだろう。なぜガラスの建物ばかりなのか? 解体はどのように行うのか? 歴史的建物はどう保存するのか? 都市誌の編集者である著者が、その道の専門家を訪ね歩き、そんな疑問への「解答」を探し求めた。本書は、町歩きのための絶好のガイドブックである。 中央公論新社 (2008/07)





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by yomodalite | 2008-12-28 19:17 | 住宅・建築・インテリア | Trackback | Comments(0)

「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート (生活人新書)

コリン ジョイス/日本放送出版協会

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「外国人から見た日本」という人気コンテンツ最良のアップデート本。


◎東京裏ガイドメモ

・隅田川ジョギング〜隅田川と小名木川が交わる万年橋がスタート地点として最適。(松尾芭蕉の銅像〜ここから目に入る家は筆者が東京で一番住みたい家)越中島へと下り、月島を回って、対岸をもどる(5キロ程度)。永代橋と晴海橋がライトアップされる頃がおススメ!

・足立区のお寺のような外観の銭湯『大黒湯』、日本堤のアールデコ風の廿世紀浴場
・両国にある小さい公園旧安田庭園(背後に両国国技館)から清澄庭園(途中の小さな和菓子屋、原価販売の陶磁器の工場)

・門前仲町にある相撲の神社「富岡八幡宮」(横綱力士碑)〜東郷神社

・浜松町駅のホームの小便小僧、月島もんじゃ通りの中程のキュートな交番。

・夜の越中島公園(月島一帯を見渡せ、屋形船が絶えず行き交っている)

・おススメ居酒屋/雰囲気/浅草「神谷バー」、ビールの質と種類/両国「ポパイ」、立地・環境/「九段会館」ビルの屋上5〜9月ビアガーデン、ひとりジョッキ「銀座「ライオン・ビアホール」

・ミニ博物館/目黒「寄生虫館」、両国「相撲博物館」、萬年橋芭蕉銅像近く「芭蕉記念館」、恵比寿「麦酒記念館」、渋谷「たばこと塩の博物館」

・上野公園近く「水月ホテル」ホテルの温泉が利用でき、ホテルの中庭に鴎外の旧居が保存されている。

・大田区「池上梅園」〜本門寺(奥まった位置にある松濤園)無料!

【目次】
基礎編—プールに日本社会を見た
日本語の難易度—日本語、恐るるに足らず
おもしろい日本語—イライラ、しくしく、ずんぐりむっくり
日本の第一印象—サムライ・サラリーマンなんていなかった
日本の日常—日本以外では「決して」見られない光景
行儀作法—英国紳士とジャパニーズ・ジェントルマン
独創性—日本人はすぐれた発明家だ
ビールとサッカー—日本の「失われなかった」十年
行動様式—日本人になりそうだ
ジョーク—イギリス人をからかおう
東京の魅力—わが町、東京を弁護する
東京案内—トーキョー「裏」観光ガイド
ふたつの「島国」—イギリスと日本は似ている!?
メイド・イン・ジャパン—イギリスに持ち帰るべきお土産
特派員の仕事—イギリス人が読みたがる日本のニュース
ガイジンとして—日本社会の「和」を乱せますか?
日英食文化—鰻の漬物、アリマス
おさらい—ぼくの架空の後任者への手紙
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【BOOKデータベース】日本社会について手っ取り早く学びたければ、近くのプールに行ってみることだ。規則と清潔さを愛し、我慢強く、大きな集団の悪事に寛容な国民性が理解できるはずだから。過剰なまでに礼儀正しく親切な人々、思ったより簡単で奥深い日本語、ガイドブックには載っていない名所の数々…。14年間日本に暮らす英紙記者が無類のユーモアを交えて綴る、意外な発見に満ちた日本案内。(2006/12)


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by yomodalite | 2007-07-15 12:10 | 評論・インタヴュー | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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