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サービスデーの水曜日に『ゴンドラ』という映画を観た。
ちなみに、先週の水曜日には『T2 トレインスポッティング』も観たのだけど、そちらは、下記のリンク先に書いてある感想とほとんど一緒だったので、ここには書かなかった。


2週間前からひいている風邪がなかなか治らなくて、この日も咳と鼻水に苦しめられていた上に、雨まで降っていて、出かけるまではかなり迷ったのだけど、今日出かけなかったら、もう観られないかもしれないという思いと、未だに旅行気分が抜けない大阪でまだ行ったことがなかった「九条」という街にも行ってみたくて、ギリギリの時間になって、ようやく重い腰をあげて、家を出た。

『ゴンドラ』は1988年の作品で、今回はリヴァイバル上映。伊藤智生監督には、AV監督としてTOHJIROという名前もあって、私がこの作品を観たかったのも、そのAV作品に衝撃を受け、森下くるみさんのような人が長くAVの世界で活躍されたのも、この監督の磁力によるものなんじゃないかと思っていたから。


映画は、新宿高層ビルの映像から始まる。そのビルの上空から下を見下ろしている窓清掃の青年と、小学校の水泳の授業中、プールサイドで生理が始まってしまう少女との出会いは、少女が飼っていた文鳥のケガから。

大方の想像とは違い、この映画の「少女」はまったく性的には描かれておらず、監督は、少女を「自分」と同じように捉えているようで、青年と少女の関係には、性差や年の差さえも感じられない。

決して特別な女の子ではない主人公の少女が、周囲と迎合できずにいるのは「孤独を知って」しまったから。そして、田舎から上京した普通の青年と共通しているのは、「起きているときも夢を見られる」ということ。少女は、音叉を魔法の杖のように使い、青年は窓を拭いているとき下の世界に海を見ると言う。

そして、自立した女であろうとする母から愛情を感じられない少女は、家を出て、青年と旅に出ることに・・・

映画には、都会の上空や夕暮れ、青年の故郷の青く澄み切った空も、それぞれに美しい「空」が幾度か登場したのだけど、エンディングは、その中でも一番美しい「空」だった。


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シネ・ヌーヴォの写真は、スマホの消音機能付きのカメラで撮ったせいか、酷いピンボケ・・


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サントラ(1500円)にも惹かれたけど、今回はめったに買わないパンフ(読みどころが多くて丁寧な作りで500円)を購入。谷川俊太郎や切通理作氏の感想にうなづいたり、TOHJIRO監督が、かつて、私が東京で一番好きだった場所、あの六本木WAVEのオープニングビデオを監督されていたことを知る。


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迷ったけどやっぱり来て良かった。


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劇場を出ると、雨も上がっていた。
こういう映画を上映してくれるミニシアターがある場所には、独特の雰囲気を漂わせている街が多い。大阪のミニシアターは、十三(じゅうそう)の第七藝術劇場にしか行ったことがなかったので、シアターだけでなく、九条という街にも興味しんしんだったのだけど、上映中必死でガマンしていたこともあって、早く家に帰って目一杯うがいしたり、ティッシュを抱え込んでベッドでしばらく休みたいという気持ちが先立ち、あまり九条を楽しめなかった。

ただ、映画を見て私も旅をした気分になったせいなのか、なんだか、九条は大阪ではないみたいだった。ミニシアター系で働いている人は、どの街でもその街を代表する感じではないということもあるけど、劇場に行くまでに通ったナインモール九条、大阪には多いアーケード付きの商店街なんだけど、標語が標準語で書かれていて・・・

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「待った!スピードの出し過ぎ」は、大阪では「スピードを出し過ぎたら、アカン!」と書くのが “普通” なんだよねw

とにかく、、、

『T2 トレインスポッティング』は、前作を見た人しか見なくて良くて、前作を見た人も別に見なくてもいいけど、TOHJIRO監督のAVにお世話になったことがある人は、絶対にこの映画も観るべき!

でもって、別にお世話になってないというこのブログを見てくれている大半の女子は、公式サイトなどの情報を読んでじっくりと判断してねw

リヴァイバル上映に対する監督の思い・・
東京では4月28日まで 5月1日の夜にスペシャル最終上映があるようです。
他の地域の上映は、今後拡大中


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by yomodalite | 2017-04-27 18:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)
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今日のチョコは、ベルアメール「京都別邸」のプレミアムタブレット《苺》
土台は、京都産の抹茶チョコと、小豆フレーク入りビターチョコの2層仕立てで、その上に、福岡産あまおうのドライフルーツがびっしりトッピング!


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真珠やスワロフスキーをあしらった押し花のような・・・


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そんな女子の心をギュッとされちゃうようなチョコを食べた日の夜、明かりを消したベッドの中で、何度か目覚めて、それで、森下くるみさんの『虫食いの家(うち)』を読み出した。

この本は、Kindle Unlimitedの中からセレクトした、2冊目の森下くるみさんの本。Kindleの良い点のひとつは、例えば、飛行機の中とか、周囲が消灯していても、本が読めることなんだけど、本屋だったら出会えなかったような本が読めるのは、それよりもっといいところかもしれない。

昔、ビデオデッキが普及したのは、アダルトビデオのおかげだ。というのを聞いて「へぇーー」と思ったけど、女子がひとりでAVを見られるようになったのは、ネットのおかげだ。

私は、雨宮まみさんのような「こじらせ方」はしてないし、常に必要に迫られている男子とは目線もまったく違うし、極わずかしか見てないとは思うけど、でも、もし仮にすべてのAVを見たとしても、森下くるみさんの作品ほど感動できるAVはないんじゃないかな。


虫食いの家(うち) (Kindle Single)

森下 くるみ/null



Amazonの5つ星レヴューの中に、「例えば早く寝すぎて、夜中の変な時間に目が覚めちゃった時に。例えばちょっと遠出の電車移動とかの時に。例えば病院や役場で何かを待たされている時に。」ってあったけど、ホントそーゆー感じ。でも、読まなくても良かったものが、「本当は必要だったもの」ということは、人生にはたくさんあると思う。

くるみさんの透き通るような色白の肌は、雪国生まれを感じさせるものだったけど、秋田の家のことが書かれたこの本を読むと、『雪国』の駒子のことが頭に浮かんでくる。

タイプは違うけど、壇蜜さんや、森下くるみさんは、文学を目指して、小説家になるというタイプの「文才」ではないけど、そんな入り口から入らなかったことで、文学や言葉の命を守っているような気もする。

森下くるみさんの作品ほど感動できるAVはない。

出演したビデオだけでなく、引退後の文筆活動の両方でそれを証明できるなんて、やっぱり彼女しかいないんじゃないかな。

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by yomodalite | 2017-02-17 07:00 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

リップヴァンウィンクルの花嫁 [DVD]

黒木華,綾野剛,Cocco/ポニーキャニオン



久しぶりの岩井俊二監督の映画。長編実写映画としては12年ぶりだからか、公開前の広告期間の長いこと長いこと・・・いつになったら観られるのっ!とヤキモキしていた私は、始まったら始まったで、最初のレディースデーまで待って観に行くレベルの岩井監督ファンなんですが・・・

事前に情報を知りたくない私は、主演が黒木華だという以外は、なにも知らなかったのですが、前日、ダーリンに、明日『リップヴァンウィンクルの花嫁』を見に行くって言ったら、

「『野獣死すべし』って映画見たことある? その映画で松田優作が、リップヴァンウィンクルの話をする場面が、すごく怖くてさ・・・」

調べてみると、それはこんな場面・・・




(松田優作が演じる伊達が、刑事の室田日出男に言うセリフ)「リップヴァンウィンクルの話って知ってます?いい名前でしょ?リップヴァンウィンクル、彼ね、山に狩りに行ったんですよ。山へ狩りに・・そこでね、小人にあったんですよ。なんていう名前の小人だったかは忘れましたがね、ずいぶん昔の話だから、とにかくその小人に会って、ウィンクルは、お酒をご馳走になったんですよ。そのお酒があまりにも美味しくて、どんどん酔ってしまったんです。そして夢を見たんです。眠りに落ちて、夢を見たんです・・
『リップヴァンウィンクル』は、アメリカの小説家ワシントン・アーヴィングが書いたアメリカ版の「浦島太郎」で、主人公のリップヴァンウィンクルが戻ってきてみると、友人も妻もみんな居なくなっていた、というお話。時代遅れ、とか、眠ってばかりいる人、という意味があるそうで・・・

ちなみに、この本はマイケルの書棚にもあった本で、映画を観る直前に読み返していて『リップヴァンウィンクルの花嫁』は、この主人公に置いて行かれた「妻」の話なのかな?

と想像していたんですが、上映中はそんなこともすっかり忘れ、主人公がLINEのようなサイトを使いだすと、ニックネームの、クラムボンや、カムパネルラに幻惑されて、ああ、そーゆー話になるのか・・と思い、それで、実際にそーゆー話になったあと、「リップヴァンウィンクル」が登場して、Coccoがちょっぴり歌い、ちょっぴり踊り・・そして、ああ、そー来る、そうだよね、岩井監督だもんね・・・なんて観ていると、やっぱりそーゆー展開になって、岩井監督らしいわ・・なんて観ていると、最後は、あ、そーゆー風に終わるんだ。みたいな。ってどんな「みたいな」か、さっぱりわからないと思いますがww

とにかく、岩井監督ファンにとっては、ある意味予想通りであり、公式サイトで使用されているメンデルスゾーン以外も、誰でも聞いたことがある同じようなテンポのクラシックの名曲が全編通して流れる中、不思議と飽きることなく、次から次へと岩井ワールドに嵌められていくあっという間の3時間(上映後に見た情報サイトで3時間だったことを知って驚きました)。

春の眠さと、鼻炎薬の両方で眠い私を、なぜか目覚めさせる映画でした。

主演は黒木華さんとありますが、綾野剛さんも同じぐらいの存在感で、数多くの出演作の中でも、この映画の綾野剛がサイコーと思う人も多そう。かつてもっとも泣いた(周囲が引くほどの嗚咽レベルでw)映画が『笑の大学』だという私の涙腺は乾いたままでしたが、上映後の館内にはすすり泣きする方もチラホラ・・・それと、エンドロールで「アレっ」と思ったのだけど、森下くるみさんは、どこで出演されていたのかな・・・次回は、そこに気をつけて見なくちゃ・・

この映画への評価:クラゲが好きな人にお薦めしたい映画



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by yomodalite | 2016-03-31 12:03 | 映画・マンガ・TV | Trackback(1) | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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