幕末の天皇・明治の天皇 (講談社学術文庫)

佐々木 克/講談社

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藤田 覚氏の『幕末の天皇』を読もうとして間違えました。この時代に関して、意見をいうほど知識も読書経験もありませんが、前書に比べ特に良書と感じるところはありませんでした。藤田氏の本にある一本筋の通った感じというか、「魂」が感じられない。普通の学者本。

[目次]
■第1部 幕末の天皇
天皇の位置の浮上、将軍をしたがえた天皇、文久三年八月十八日政変と天皇、天皇と諸侯との新しい関係、庶政委任体制と天皇、朝廷政治の終焉
■第2部 明治の天皇
見えない天皇から見せる天皇へ、大元帥天皇の創出;巡幸する天皇、行幸する天皇、「御真影」の誕生)
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【BOOKデータベース】幕末から明治へ、時代は激しく動き世の中は一変する。その中で、俄にクローズ・アップされる天皇の存在。天皇は、維新後、夥しい回数の行幸と巡幸を繰り広げた。雲の上の見えない存在から見える天皇・見せる天皇へ。薄化粧をした女性的天皇からヒゲを蓄えた軍服姿の天皇へ。維新の前と後の全く対照的な天皇像を通して、明治とはどのような時代であったかを解明する。 講談社 (2005/11)

[要旨]
幕末から明治へ、時代は激しく動き世の中は一変する。その中で、俄にクローズ・アップされる天皇の存在。天皇は、維新後、夥しい回数の行幸と巡幸を繰り広げた。雲の上の見えない存在から見える天皇・見せる天皇へ。薄化粧をした女性的天皇からヒゲを蓄えた軍服姿の天皇へ。維新の前と後の全く対照的な天皇像を通して、明治とはどのような時代であったかを解明する。


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by yomodalite | 2007-10-09 22:08 | 天皇・皇室 | Trackback | Comments(0)

日本男児/赤瀬川原平

日本男児 (文春新書)

赤瀬川 原平/文藝春秋



ハイレッドセンターをリスペクトし、トマソンを同時代に経験した世代なんですが、久しぶりに読んだこの著作は少々ショックでした(つまらなさにおいて)。

しばしば「素人」の見方には、時に鋭い視点がありますが、赤瀬川氏のような方が真似をしてはいけなかった。
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【内容】固い頭をやわらかくする!目からウロコが落ちるように、頭のウロコも落としてみよう!すると世界がこんなにも違って見えてくる。究極の日本男児の世界二十七篇登場!

【目次】男が合理化された;子供を奉公に出す、夜型生活のころ、主義と人生、頭を警戒すること、今日も不快だタバコが不味い、左翼マインドコントロール、揺れ動くビール、女子中高生の短かすぎるスカート、何でもアリに近づく世の中〔ほか〕

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by yomodalite | 2007-09-24 22:05 | エッセイ | Trackback | Comments(0)
まえがきの予言者宣言をうさんくさく感じるか、頼もしく感じるかは、各読者の読書経験に依りますが、永く読んでいればいるほど、信頼されている経済本の読者がいる方は少ないと思います。

以下、主内容とメモφ( ̄— ̄ )

・「三角合併」は見せかけ
・中国は10年で500基ほどの原発をつくる(原発はエネルギーの鍵)
・円高ドル安への急転換
・資産防衛策として「金・ユーロ・人民元に資産を移せ」
・ロン・ポール米下院議員による演説論文『ドル覇権の終焉』の訳文掲載
・アメリカに強奪された郵貯350兆円の意外な行方
・日本は実は原油高に強い
・I-Sバランス(日本の個人貯蓄=米財政赤字)

【目 次】
第1章 2008年末からドルが大暴落しアメリカ帝国は衰退する
・2008年末にかけての為替、株の動向を予言する
・円キャリートレードは金融博打である
・いまのうちに黙って人民元を買え!
・ジェイ・ロックフェラーはアメリカのバブルを延命させて最後には奈落に突き落とす
・財政と金融の2つの政策をごっちゃにしてきた日本
・すでに金融統制経済は始まっている
・ドルは2008年末頃に暴落を始めやがて1ドル80円台の超円高が出現する
・ユーロの台頭でドル離れがますます進む
・アメリカの国力衰退に依って円安の日米秘密合意も壊れていく
・アメリカ住宅バブル崩壊が世界恐慌の引き金を引く
・バーナンキは米ドル紙幣を刷り散らして大不況突入を阻止する
・原油価格がさらに高騰すると米国内では非常に危険な状況に
・原油高騰は日本にとってはチャンスの到来
・これからのエネルギーの鍵を握るのは何と原子力発電
第2章 世界はこうしてドルに騙された
・ロン・ポール下院議員が予言する「ドル覇権の終演」
・「ドルによる世界支配」はやがて終焉する
・非兌換紙幣であるドルの刷り散らかしはアメリカのマネーの偽造
・“ドル外交”を“ドル覇権”へと変質させたアメリカ
・IMF体制は密かにロックフェラー石油通貨体制にすりかえられた
・金キャリー・トレードで痛めつけられたゴールド
・金取引に関するワシントン協定がゴールドにとどめを刺した
・あらゆる帝国は4代120年で衰退に向かう
第3章 かくてドル覇権は崩壊していく
・不換紙幣であるドルへの不満が世界に蔓延している
・36年続いた「修正IMF体制」はもうもたない
・ドルの没落を阻止するためならアメリカは何でもやる
・世界各地から湧き起こるドル信任を掘り崩す動き
・ネオコンによる「世界革命」は完全に失敗した
・国家通貨体制のいかさまをもう世界は我慢しない
・アメリカは強大な軍事力で脅してドルの価値を維持してきた
・アメリカはもうイスラエルを見放すつもり
・日本がアメリカに貢いだお金の半分はもう戻らない
第4章 日本はどこまでアメリカに毟られるのか
・アメリカの経済は日本から毎年30兆を徴収して維持されてきた
・日米間に金利をつけてアメリカに資金を還流させてきた
・日本の財政破綻で円安になるという大嘘
・ドルを支えてきたオイル・マネーとジャパンマネー
・日本の外貨建て資金への投資が今のドル高を支えるという矛盾
・日本の国債相場が急落すれば米国債相場は必然的に暴落する
・ダウは3年後に1万ドルを割り、その後8000ドル台にまで下がっていく
・ドルを売り払いたいアメリカ財界人たちの本音
第5章 アメリカが衰退し、中国が次の超大国になる
・アメリカは中国に北朝鮮問題を丸投げして、アジアから逃げ出した
・アメリカは東アジアへのへジェモニーを中国に引き渡す
・アメリカは次世代の中国指導者まで決めている
・人民元に投資せよ

【本の内容】
目先の円安と低金利に騙されるな。やがてドルは暴落し、円は1ドル=80円へ。そして、金融恐慌が世界を襲う。いまこそ資産を金・ユーロ・人民元に移せ。 徳間書店 (2007/8/3)



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by yomodalite | 2007-08-30 18:55 | ビジネス・経済・金融 | Trackback | Comments(0)

アイドルにっぽん

中森 明夫/新潮社



新人類三人組と呼ばれた、野々村文宏、田口賢司が消えた中、現在も衰えることのない中森氏の底力が伝わる書。

80年代、新人類、ニューアカ、ポストモダン、『ビックリハウス』、『宝島』「ヘンタイよいこ新聞」、戸川純。。。。

懐かしく愛おしいそれらに対して、中森氏は、当時よりも、ずっと貴重な存在になっている。

中森氏は、少女の魅力を捉えることにおいて、「写真」の素晴らしさを篠山紀信を通して語っているのですが、あの頃の小泉今日子のパワーも、オリーブの栗尾美恵子の煌めきも、写真にすら残すことは出来ないのだ。

中森氏の文章ほど、移りゆく時の悲しみを気付かせてくれるものはそうはないでしょう。

序章「アイドルにっぽん」宣言

アイドルとは何か。
その答えは、日本国憲法に書いてある。

第一章、第一条ーーー。
天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。

今、私はこの「象徴」を「アイドル」と読み替えてみたい。
天皇は、日本国のアイドルである。
つまり我が国は、天皇をアイドルとする芸能国家なのだ、と。逆に天皇を「アイドル」と読み換えたらどうなるか。その際、日本国民は「ファン」と読み換えられるだろう。
アイドルとは、ファンの統合の象徴であって、その地位は、ファンの総意に基づく。そう、主権はあくまでファンの側に存在するのだ。


【目 次】
序章 「アイドルにっぽん」宣言
第1章 ニュースなアイドルたち
第2章 八〇年代/アイドルの肖像
第3章 アイドル論を超えて
第4章 “美少女”たちの伝説
第5章 王子たちへの手紙
第6章 篠山紀信という迷宮
終章 三〇〇一年、「アイドルにっぽん」の旅
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【日販MARCより】美しい国から、かわいい国へ。アイドルは時代の象徴ではなく、時代がアイドルを模倣する。アイドルを読むこと、それはすなわち日本を読むことだ。著者25年分の論考集成、憂国のアイドル論。

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by yomodalite | 2007-08-10 09:34 | 評論・インタヴュー | Trackback | Comments(0)

驕れる白人と闘うための日本近代史 (文春文庫)

松原 久子/文藝春秋

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1989年にミュンヘンで出版され、2005年8月に日本で出版された本。著者は日本人ですが、これをドイツ語で書くことに専心し、日本語版は、田中敏の翻訳による。

下記は、「Let's Blow! 」より引用・・・・・

この人、ドイツで、ドイツ語で小説、戯曲、短編、評論を執筆してたらしい
で、ドイツの全国テレビで毎週五カ国の代表が出演して行われる討論番組に、彼女がレギュラーとして出演してた時のこと

そのときのテーマは、案の定「過去の克服‐日本とドイツ」
相変わらずドイツ人は、日本軍がアジア諸国で犯したという「蛮行」をホロコーストと一緒くたにするわ、イギリス人は代表は捕虜虐待を、アメリカ人は生体実験とか南京事件を持ち出すとかして日本を攻撃非難した

こっからが、松原さんの偉いところ。彼女は1人でそいつらの批判を真っ向から受けて立って、ドイツ代表には、 ホロコーストは民族絶滅を目的としたドイツの政策であって、戦争とは全く無関係の殺戮であること、そういう発想そのものが日本人の思惟方法の中には存在しないって反論

イギリス代表には、 イギリス人による日本人捕虜虐待、アメリカ代表には100以上の日本の都市に対する無差別爆撃を指摘した。 で、その後がすごい

番組終了後 「テレビ局からケルン駅に出てハンブルク行きを待っていると人ごみの中から中年の女性が近づいてきた (中略) 彼女は私の前に立ち、『我々のテレビで我々の悪口を言う者にはこれだ。日本へ帰れ』と言うなり私の顔にぴしゃりと平手打ちをくらわし、さっさと消えていった」(雑誌「正論」平成十三年一月号より)

日本で「日本」のいいこと言う人はいくらでもいるけど、彼女みたいに、まわり全部が外人で、討論相手も全部欧米人・・・なんてなかで袋叩きに遭いながら反論して・・・番組終わってから、平手打ちをくらうほど自国を、この日本を弁明した人がいるか?

(中略)

なんで日本人は「日本の弁明」をしないのか 西洋崇拝?西洋人の歴史観に洗脳<汚染されてる? 語学力がないのか? それとも言挙げしないって美学かな

それじゃ、ダメだよ・・・黙ってたら、認めたことにされちまう、外国では

松原さんはね、「傷ついて、傷ついて、悔し涙を流して」(本人談)日本の弁明してくれてる、変なサヨク言うところの、ことさらに美点を強調した「修正史観」じゃなくていい、日本民族の優越性を主張しなくてもいい、まともな「事実」を海外に知らしめてくれたら、もうそれだけでいい

この話、後日談があるんだって。それで、ドイツ人をちくっと見直した

松原さん、次のテレビ出演のとき、平手打ちされたことを番組のはじめに話して「ドイツには今もって言論の自由がないから身を守るため沈黙する」 と宣言したらしい

そしたら、放送中視聴者からの電話がいっぱいかかってきて・・・花束がお見舞いとしてたくさん送られてきたんだって

その中に、こんなカードが入ってた 「あなたの言うことは腹立たしい。でも本当だから仕方ない」 訳者の田中敏さんによると、松原さん曰く「この本は、どうしても彼らに言わぬば我慢できないという『激怒』と『使命感』 に燃えて書き上げた」

田中さんはそれについて「深いところで東西の対決を試みる日本人だけが自己正当化の渦のなかに巻き込まれ、毅然とした日本人だけが彼らから冷酷な扱いを受けるのである」と言ってる

松原さんが「出版にこぎつけるまでの闘いで、一度に十歳くらい歳をとった」っていう本

(引用終了)

だそうです。
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【出版社 / 著者からの内容紹介】 近代史を見れば、白人が野蛮だったのは明らかだ!
欧米人の優越意識を覆すためにドイツで刊行され、あまりにもはっきりと「日本の優越」を展開したため、大きな物議をかもした書

【BOOKデータベースより】 欧米においては、自分たちの歴史こそ世界史であり、自分たちの生き方にこそ文明の名にもっとも相応しく、地球上のあらゆる民族は欧米文明の恩恵に浴することによって後進性から救われたと教えられてきた。だから彼らの潜在意識の奥深くには、確固たる優越感が入り込んでいる。これに対し、著者は、江戸期の鎖国日本は経済的社会的にみごとなまでのバランスのとれた「小宇宙」社会を形成しており、人間と自然の共生に心を砕いていたと史実を示す。それは同時代ヨーロッパの、すべてを侵略征服せんとする拡張謳歌精神とは正反対だと指摘する。ヨーロッパの世界侵略は、その「小宇宙」を壊したのであり、それを「文明開化」と解釈するのは大間違いだと言う。この、ヨーロッパのほうが野蛮だった、とういう主張は、ドイツで大きな物議をかもしたが、同時に今や、世界人口の急増と資源の枯渇を前にして、欧米でも「小宇宙」日本の共生思想に目覚め始めている。欧米人の優越意識を覆すためにドイツ語で刊行された書を、今度は日本人の劣等感を打ち破るために、邦訳出版する。大航海時代の到来以後、全世界を発見、征服した「偉業」に対する欧米人たちの誇りを根底から覆す書。

■松原久子/京都市出身。1958年国際キリスト教大学卒業後、米国ペンシルヴェニア州立大学院舞台芸術科にて修士号取得。同時に日本演劇史を講ず。西独ゲッティンゲン大学院にてヨーロッパ文化史専攻。1970年日欧比較文化史において博士号取得。週間新聞 DIE ZEIT にコラムを持ち、西独国営テレビの番組で日欧文化論を展開。ドイツペンクラブ会員。ドイツ語による著書多数(小説、戯曲、短編、評論)。1987年より米カリフォルニア州に移住。スタンフォード大学フーヴァー研究所特別研究員を経て、現在著作に専念。 [主要著書]『日本の知恵 ヨーロッパの知恵』(三笠書房)、『和魂の時代』(三笠書房)その他、ドイツ語による著作(一部は世界8カ国で翻訳出版)多数。

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by yomodalite | 2007-05-28 20:07 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)
1993年に発売された『1991年日本の敗北』の文庫化。大蔵省、外務省の二元外交の弊を実際の証言者への緻密な取材により描かれています。登場人物がよく描かれていて、橋本元首相と、ブレイディ、育ちの良い二人の会談など、どのような雰囲気だったのかよく理解出来ます。この後、大蔵省は解体され、現在自衛隊はイラクに派遣され、憲法は改正されようとしている。

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【内容紹介】それは、大蔵省、外務省の暗闘が招いた結果に他ならなかった—。湾岸戦争終結後、クウェート政府が発表した感謝国リストに“JAPAN”は存在しなかった。130億ドルもの国家予算を投じ多国籍軍を支援しながら、ニッポンを迎えたのは、世界の冷笑だった。戦略なき経済大国の「外交敗戦」を、『ウルトラ・ダラー』の著者が圧倒的な情報力で描ききる。

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by yomodalite | 2007-05-23 12:51 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)

大地の咆哮/杉本信行

大地の咆哮 元上海総領事が見た中国

杉本 信行/PHP研究所

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日本を背負って働き、命を縮められた著者には哀悼の意を表したい。

巻末の付録「日中を隔てる五つの誤解と対処法」、中国人との歴史対話という、現場における最も重いテーマについて、具体的な対処マニュアルを提示している。

全体的に読みにくい印象あり。また上海駐在員の自殺の真相については物足りなさが残る。
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【出版社/著者からの内容紹介】2004年5月、在上海日本総領事館の館員が、中国側公安当局者による恫喝と脅迫に苦しめられ、自殺の道を選んだ事件は、日本人に大きな衝撃を与えた。そのときの総領事が著者である。
同年秋、一時帰国した著者は、自らの体に病巣があることを知る。医師から告げられた最終診断は末期がんであった。抗がん剤による激しい副作用と闘いながら、日本と中国の未来を見据えて書いたのが本書である。

「解説文」を執筆した岡本行夫氏(国際問題アドバイザー)はこう語る。「この本は現在の中国を分析するものとして世界中で書かれた多くの著作のうちでも屈指のものだと思う」「現役の外交官が、病気と闘う中で、自分の経験と考えを、脚色や誤魔化しなしに、そのまま我々に伝える決心をした」
著者はいう。「中国認識で大切なことは、机上の理論を排した現実に即して中国を理解することだ」と。その言葉どおり、日本人が知らない中国の実態を明らかにした大著。

[MARCデータベース]中国は日本にとって時としてやっかいな隣国であるが、だからといって引っ越すわけにもいかない。約30年間、中国外交の第一線で活躍した元上海総領事が、知られざる大国の実態と問題点を、その歴史と現状から分析する。





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by yomodalite | 2007-04-19 18:38 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)

古代天皇家と日本正史―現人神と万世一系の超秘密

中丸 薫/徳間書店



【目 次】
聖徳太子は仏教ではなく「ペルシャ・ゾロアスター教」の人
万世一系の歴史—それは洪水神話の地タリムより始まる!
シュメールから騎馬遊牧民「スキタイ」に引き継がれた万世一系
日本を成立させたのは伽耶の王族である
縄文・弥生の常識は完全にくつがえされている
ついに倭国の謎を解明する時が来た!
「伽耶・新羅・高句麗」の政治・文化事情
ペルシャかつシュメールの精神「十七条憲法」
闇の権力者の「紀記」による壮大な国仕掛け
正史をくつがえす「大化改新」の真相
闇の権力者は誰だったのか—『日本書紀』の「永遠の謎」が解かれる
日本とは何か、天皇家とは何か—それはペルシャ・シュメールへの回帰なのか


中丸氏の本には必ずパクり元があるはず。と検索したところ、小林恵子氏のパクリと評判らしいです。小林氏の本のボリュームに圧倒されて、こちらを読んでみようかという不純な動機により通読したものの、中丸氏の不純な動機とバッティングした模様。やっぱりダメです。以下のサイトが参考になりました。

☆(判定不能)

↓「探求三昧」http://d.hatena.ne.jp/nmomose/20060129

本の帯には「他の歴史書では決して読めない目からウロコの衝撃事実と情報満載!!」とある。 この本を読むと、古代の日本では、百済や高句麗の権力者たちが入れ替わり立ち代りして渡来して 王朝を乗っ取り、天皇となったと主張しています。

たしかに「目からウロコ」でしょう。 もし、その内容が真実であったとしたら、です。 この著者といえば、闇の権力といった内容の本を多く出していますね。 そういえば、以前の本には「明治天皇の孫」ということを大々的に売り物にしていたようだけど、この本にはそのフレーズが見えないのはどういうわけだろう? そうではないことがわかってしまったのか…。 この本を読んで、「この著者にはタネ本があるに違いない」と思いました。 それで、ちょっと ネットで調べてみたところ、やっぱりありました。 小林惠子さんです。

小林惠子(こばやしやすこ)ーこの女流古代史研究家は、「聖徳太子は西突厥の王(可汗)だった」という説でよく知られています。 それで、さっそくこの人の『興亡古代史』(小林惠子(こばやしやすこ)著、(文藝春秋)という本を取り寄せて読んでみました。 今までは、上記の聖徳太子に関する本(『聖徳太子の正体―英雄は海を渡ってやってきた』)だけは読んでいました。 その本を、ちょうど昨日読み終わりました。 これがまた、トンデモナクとんでもない本なんですね。

『興亡古代史―東アジアの覇権争奪1000年』/小林惠子(文藝春秋1998/10)

突厥というのはTurukの漢訳語で、要するに トルコ系の遊牧民族です。 その西突厥の達頭可汗(タルドゥ・カガン)が日本に渡ってきて聖徳太子となったというのです。 聖徳太子が本当にそのタルドゥ(Tardu)だったかどうかはともかくとして、たしかに トルコとかペルシャとか西域的な要素が太子の行動や逸話に見られるんですね。 それから、この本によると、卑弥呼は江南のシャーマン許氏だったとか。 応神天皇は五胡十六国の秦の一族である苻洛(ふらく)だったとか。 仁徳天皇は高句麗の英主、広開土王(こうかいどおう)だったとか。 そして、古代の日本では伽耶、百済、高句麗、新羅、中国などから続々と国の指導者クラスの人々が渡ってきて、天皇になった。 つまり何度も 王朝交代があったというのです。 この本に書かれたスッ飛んだ内容は、容易にすべてを受け入れられるものではないでしょう。 たしかにこの人は学者でないのが信じられないくらいに博識であり、幅広い知識を駆使してこそ初めて書けただろうという本です。

ただし、論旨に強引なところが多々見られ、「なんでそうなるの?」と、ついていけなくなるところも度々あります。 しかし、そのような度重なる王朝交代があったとしても、不思議はないだろうとは思います。 この本の内容を鵜呑みにするのではなく、ここを出発点として、自分なりに検証をしていきたいものです。 つまり、それだけ捨て置けない部分があるということです。 そして、「もしこれが本当だったら大変なことになる」という内容が。 この『興亡古代史』は、 小林惠子さんがそれまでに書いた10冊ばかりの本をまとめて、日本とその周辺の国々の1000年の興亡の様を綴った大作です。

この本を通勤電車の中で読み始めて、読み終えるのに1週間ぐらいかかってしまいました。 (中略)それにしても、『古代天皇家と日本正史-現人神と万世一系の超秘密』の著者はひどいもんです。 何がひどいかというと、あれだけ 小林惠子さんの主張を取り入れておきながら、あたかも自分の発見であるかのように書いていることが、です。

巻末に参考文献リストもないという、ひどいものです。 (中略)しかし、その本の内容はというと、必ずしもすべてが小林惠子さんの本のパクリであるとはいえず、それ以外にもいろいろと書かれています。 (中略)

【王朝交代】
少なくともいえることは、古代の日本では、いろんなところからやってきた人々が戦いの果てに王朝を乗っ取り、何度も王朝交代があったのだろうということです。 それを取り繕って、日本は「萬世一系の天皇家」のもとに形作られていったという偽装をしているのが『日本書紀』ですから、その内容はハチャメチャで矛盾だらけであっても不思議ではない。

日本の歴史学者などは、『古事記』とか『日本書紀』の内容は鵜呑みにしてはならないと言いながら、やはりあてにならないことを信用してしまっている部分が少なくないと思うんですね。 「萬世一系」の幻想から離れられないというか。
そして、自分たちの考えていることに矛盾することが書かれた昔の本はみんな「偽書」と決め付けてしまっている。 もちろん、世の中には内容が明らかに怪しい偽書もあるんですが、それとこれとをゴッチャにしてはいけないところがあって、そこでこそ「見識」が問われる部分でしょう。
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【BOOKデータベース】国際陰謀と血みどろの王権争奪。
真実を踏みにじった古代皇室と日本歴史にまつわる闇のすべてをここに吹き払う…他の歴史書では決して読めない目からウロコの衝撃事実と情報満載。

【MARCデータベース】朝鮮半島の王族が天皇として即位していた! 半島との連結の歴史は抹殺された! 半島と列島の支配者のルーツは共に騎馬民族スキタイだった! 真実を踏みにじった古代皇室と日本歴史にまつわる闇のすべてを吹き払う。(徳間書店2004.10)

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by yomodalite | 2007-03-28 11:42 | 天皇・皇室 | Trackback | Comments(3)

福沢諭吉の真実/平山洋

福沢諭吉の真実 (文春新書)

平山 洋/文藝春秋

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『福沢諭吉全集』の中に諭吉以外の人物が書いた文章が入っている、という重大な主張が本書の趣旨。福沢は「脱亜入欧」を主張していない?!体裁は地味だが内容は大変刺激的な著書。これをを徹底的に批判している安川寿之助『福沢諭吉の戦争論と天皇制論』が上梓されたらしい。

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【BOOKデータベースより】日本の文明開化を先導した偉大な思想家福沢諭吉は、アジアを蔑視し中国大陸への侵略を肯定する文章をたくさん残している。それを理由に福沢を全否定しようとする動きも絶えない。確かに現在も刊行されている福沢の全集にはその種の文章が多数収録されている。しかし、それを書いたのは本当に福沢本人なのか。もし、誰かが福沢の作品ではないものを福沢の真筆と偽って全集にもぐりこませていたとしたら…。この巧妙な思想犯罪の犯人は一体誰なのか。

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by yomodalite | 2007-03-26 22:18 | 報道・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

誇りを持って戦争から逃げろ! (ちくま新書)

中山 治/筑摩書房

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「自衛権」には「逃走権」が含まれるという主張。著者は熱血教師ぽく、別に教師じゃないけど生涯青春!という感じの人におすすめの内容。

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[BOOKデータベース]憲法九条を改正して、日本を「普通の国」にしよう、という意見が最近勢力を強めている。しかし、それは日本が「軍部の論理」の中に巻き込まれてしまう、きわめて危険な決断だということに多くの日本人は気づいていない。本来であれば、選択すべきは「武装中立」なのだが…。だが、たとえ戦争に巻き込まれそうになった場合でも、庶民には最後の切札がある。それはすなわち「逃げること」。逃げて、逃げて、逃げまくれ!その他、「戦争愛国心」と「応援愛国心」の区別から、脱政治イデオロギーのススメまで、「庶民派マキアヴェリスト」が説く庶民のための戦略思考本、ここに登場。

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by yomodalite | 2007-03-26 12:44 | 戦争・軍隊 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite