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日本という方法—おもかげ・うつろいの文化 (NHKブックス)/松岡正剛

日本という方法―おもかげ・うつろいの文化 (NHKブックス)

松岡 正剛/日本放送出版協会




本書は、NHK人間講座の 「おもかげ・うつろいの文化」の講義を基にした本。

NHK放送時の副題は 「日本の編集文化を考える」で、日本を編集的に見るという視点が松岡氏らしいのだけど、それだけに、最近よくある日本の誇りとか、自信を取り戻せとかいう類いとは異なり、日本が古代から一貫して「主題の国」ではなく、「方法の国」であったと見抜いているのは流石です。

松岡氏は、日本を「一途で多様な国」という。

大切なことは「おもかげ」や「うつろい」を主題ばかりで埋め尽くさないこと。

引用したい箇所も紹介したい点もあり過ぎて、書ききれません。2006年出版の本なのですけど、過去私が読んだ「日本」本のなかでもベスト本(ランクインという意味)。

第1章から最終章まで、各々素晴らしく編集力が唯事ではない。厚さ12ミリほどのテキストですけど、ぎっしり詰まってコンパクト。なんとたったの1200円で日本の基本がわかります!

【目 次】
第1章 日本をどのように見るか
第2章 天皇と万葉仮名と語り部
第3章 和漢が並んでいる
第4章 神仏習合の不思議
第5章 ウツとウツツの世界
第6章 主と客と数寄の文化
第7章 徳川社会と日本モデル
第8章 朱子学・陽明学・日本儒学
第9章 古学と国学の挑戦
第10章 二つのJに挟まれて
第11章 矛盾と葛藤を編集する
第12章 日本の失敗
第13章 失われた面影を求めて

「404 Blog Not Found」
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51082324.html

「見もの・読みもの日記」
http://blog.goo.ne.jp/jchz/e/780d383bd461c33bc870f87343da44cd
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【BOOKデータベース】
アワセとキソイで「日本的編集方法」を探る。あまたある「日本論」「日本人論」のなかでも日本を「方法の国」として考えるという、大胆な試みはされてきただろうか。何らかの情報を得て受けとめる方法のすべてを「編集」であると見て史書の編纂から日記、短歌、連歌などにとどまらず政治・経済のシステムや、書くこと話すこと、生きることそのものまでを編集行為として捉え、長年考察し続けてきた成果をもとに日本を日本ならしめている「日本的編集方法」を探っていく。ことさらに「主題」を求めようとするのではなく歴史に蓄積された「日本という方法」を発見していく注目の書。 日本放送出版協会 (2006/09)

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by yomodalite | 2009-04-05 19:29 | 評論・インタヴュー | Trackback | Comments(0)

ヤンキー文化論序説/五十嵐太郎(編)

ヤンキー文化論序説

五十嵐 太郎/河出書房新社

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浮世絵や、江戸時代の風俗を見ていたら、「ヤンキー」的なものには、明治以降の近代化以前の日本が見えることに気づいた。

例えば彼らのリーゼントにしても、金髪にしても、外国人コンプレックスではなくて「歌舞伎」だし、ガングロもヤマンバも黒人コンプレックスではなく、渋谷ギャルは出雲阿国や辰巳芸者を生んだ「踊り子」と繋がっている。(本書では酒井順子氏が同様なことを書いておられました)

私はヤンキー的なものに惹かれたことは一切ないし、ファミレスやドン・キホーテ、コンビニすらほとんど行かないし、現在住んでいる地域は、東京都心部の中でも最も「ヤンキー」的なものが見られない地域だと思うのだけど、それでも、E・YAZAWAのロゴステッカーを張った車から逃れることは出来ないことを考えると、ナンシー関氏が、日本人の5割は「銀蝿的なもの」を必要としていると断定したことに間違いはないと思う。

日本人のヤンキー的意識は拡げていけば、歌舞伎座の高級きもの集団や、女性起業家のシャネル好きにも繋がっていくものだと思っていたのだけど、気になっていたのは男子のヤンキー文化が廃れていること。

本書では「ヤンキーマンガダイジェスト」の森田真功、「映画『国道20号線』はなぜ世紀の大傑作なのか」の宮台真司、「ヤンキーたちは地域に戻ることができるのか」の阿部真大がそれについて触れられていて興味深かった。

また、斎藤環氏は「ヤンキー文化と『キャラクター』」で、酒井順子氏との対談集『「性愛」格差論』の中で酒井氏が「平安時代にもヤンキーはいた」ことを紹介し、対談では、家の外壁のイルミネーションや、ルミナリエ、ピーチ・ジョンの下着、桐野夏生、中上健次まで列挙されていて至極納得。

宮台真司、酒井順子、近田春夫、斎藤環。。。などおよそヤンキー文化と関係なさそうな豪華執筆陣ですが、上滑りのコラムではなく、執筆陣の数だけのヤンキー論が満載で、「日本論」としてとても興味深い内容。これまでヤンキーに一切関わりなかった人に!

「情報工学Passion For The Future」
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/03/post-951.html
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【内容紹介】思考や行動の様式から、ファッション、音楽、マンガ、映画、アート、建築まで——いまこそ、ヤンキー文化の豊潤な可能性を見よ! 執筆・インタビュー:都築響一、宮台真司、斎藤環、酒井順子、近田春夫、永江朗、速水健朗ほか  河出書房新社 (2009/3/3)



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by yomodalite | 2009-03-29 22:59 | 評論・インタヴュー | Trackback(1) | Comments(0)

「鬼平先生」流 男の作法、大人の嗜み/佐藤隆介

「鬼平先生」流 男の作法、大人の嗜み

佐藤 隆介/講談社



著者の佐藤隆介氏は、編集者として池波正太郎に会い、その後10年間書生をし、本を作る手伝いをし、旅行には必ず同行していた。そんな生粋の池波狂が書いた男の作法、嗜みとはどんなものなんでしょう。旦那が図書館で借りてきたので、ざっくり読んでみました。わたしは池波正太郎の本をあまり読んでいないので、池波氏の愛した店などといって崇める人の気持ちが今イチわからないのですが、男にしろ女にしろ、大人の流儀は極めたいものですからね。

「食」「粋」「家族」「生き方」、、、なんとなく本書の女編を考えながら読んでいたのですけど、これだけやれば「男」として、そこそこイケてるのだったら実に楽なものですね。男の作法は実にシンプルでいいですね!女の作法とか嗜みの世界は魔境ですが・・

【目 次】
はじめに
「男が生きる」ということ
第1章 男を鍛える「食の流儀」
蕎麦屋酒/ウィスキー/お楽しみ袋/片口/酒道/鮨屋心得のこと/食日記
第2章 男を究める「粋の構造」
落書き箋/ポチ袋/男の「へそくり」/文人になろう/早め早めに/手みやげ/名刺/男の「けじめ」
第3章 男を揚げる「家族の掟」
父親の復権/女房教育/女房と母親の間で/女房の公休日/誕生日/教育は食卓にあり/もう一匹の家族/エンジェル係数/親馬鹿
第4章 男を糺す「真の生き方」
学会のススメ/無心の時間/旅の効用/男の休日/生涯現役/乱読/私の遺言状
あとがき
鬼平先生からの請売り集のはずが、亡師の名を借りて勝手に独断と偏見を書き連ねたと、言われてもしかたがないようなものになっている。こんな本を書いたおかげで私はまた恥をかくことになるが、恥を恐れずどんどん恥をかいて、その口惜しさをバネにして明日も生きる、というのが私の生き方だ。そういうしぶとい生き方も亡師 池波正太郎から教わったことにしてしまおう。

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【出版社/著者からの内容紹介】「鬼平先生」こと池波正太郎から学んだ、男を結実させる「生きる術(すべ)」
書生として10年間、衣食住にわたって叩き込まれた「男の生き様」。「大人の男」の粋と洗練、人生の機微を、亡師の作品や言葉で伝える!

鬼平こと鬼の平蔵は池波正太郎の一分身である。鬼平イコール池波正太郎といってもよいだろう。ということになれば、まがりなりにも10年、池波正太郎の身近にいて裏方をつとめた書生が「鬼平=池波正太郎の男の生き方」について少々駄弁をふるっても許してもらえるだろう……と、自分勝手に理屈をつけた。その結果がこの一書だ。——「あとがき」より 講談社 (1998/06)



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by yomodalite | 2009-03-24 17:57 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

ひとりでは生きられないのも芸のうち/内田樹

ひとりでは生きられないのも芸のうち (文春文庫)

内田 樹/文藝春秋



秀逸なタイトルだなぁと思われた方は、きっと読んで得する本だと思います。本著で内田氏は、「たぶん私は一部メディアからはどんな質問でも『それはね……』と即答する『占い師』のようなものだと思われているのであろう」と書いておられますが、『CanCam』のひとり勝ちから、少子化、「不二家」、非正規雇用、キャリア教育、ホリエモン、ロハス、食の禁忌について、健康、戦争、子供の自殺、葬送儀礼、、、ありとあらゆることを、マスメディアとは全く別の視点を持ちながら、大勢が望んでいた着地点に到達させてくれる。本当に「先生」らしい先生というか。。

橋本治の廉価版(←決して悪口ではありません)のようだなぁ、と思っていたら、内田氏は、橋本氏との対談本も出版されているようで、遅らばせながら、続けて他の本もいろいろと読みたいと思います。
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【内容紹介】性的階層格差にひと言! 強者だけが勝ち続ける「合コン」ってどうなんでしょう!? CanCam的めちゃモテ戦略から夢の少子化対策まで、非婚・晩婚化時代を斬る! 文藝春秋 (2008/1/30)



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by yomodalite | 2009-03-02 15:37 | 評論・インタヴュー | Trackback | Comments(0)

松本俊夫の映画(2)『修羅』(1971)

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『薔薇の葬列』から2年後の作品。美術、撮影ともに『薔薇の葬列』と同じスタッフによるもの。

★続きを見る!!
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by yomodalite | 2008-12-27 23:24 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

日本語のゆくえ/吉本隆明

日本語のゆくえ (知恵の森文庫 t よ 4-3)

吉本隆明/光文社



帯には、今の若い人たちの詩は「無」だ。と大きく書かれている。

本著は、東工大で「芸術言語論」として講義したものを編集したもの。著者の主著である『言語にとって美とは何か』(1965)、『共同幻想論』(1968)の内容を、学生向けに話し言葉で語られていてわかりやすい。

中学生の終わり頃に、背伸びして読んだというよりは、眺めただけだった上記2冊が自分が生まれる前に出版されていたものだということに、あらためて驚きました。

オウムへの言説などや、時代の移り変わりに常にコメントを求められてきた吉本氏ですが、90年後半以降は、流石にパワーが落ちたと思っていて、

「よせやぃ。」http://nikkidoku.exblog.jp/6694823
私の「戦争論」http://nikkidoku.exblog.jp/6773152

上記2作で、もういいかなぁ〜とすら思った吉本氏だったけど、やっぱり氏は類いまれなる「先生」だったことに、ようやく気がつきました。

「なぜ、こういう詩を書くのかということがわからない」
「どうして朝日新聞の第一面にそういう記事が載るのかということがわからない」


依然として、吉本隆明は、現代人すべてに「ダメ出し」ができる唯一の人だと思う。

★★★★☆

kumiko日記
http://kumiko.sgy3.com/blog/2008/10/post_1207.html

momo's blog
http://www.momoti.com/blog2/2008/02/post_143.php
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【出版社/著者からの内容紹介】日本語における芸術的価値とは何か。現在著者が最も関心を集中している課題を、母校・東工大で「芸術言語論」講義として発表。神話時代の歌謡から近代の小説までを題材に論じ、最後に「いまの若い人たちの詩」を読む。そこで現代に感じたものは"塗りつぶされたような「無」"と"わからなさ"であった。『言語にとって美とはなにか』『共同幻想論』を経て展開する、著者の最新文芸批評。光文社 (2008/01)

【目 次】
第一章 芸術言語論の入口
  芸術言語論までの道のり
  表現転移論のポイント
  『源氏物語』を読む
  『言語にとって美とはなにか』のモチーフ
  場面転換と「喩」
  西欧詩との等価性について
  等価性をめざす詩人たちの苦闘
  古典につながる立原道造の詩
  立原道造と「歌枕」
  芸術の世界性
  日本人の尻尾について
  小説における「話体」と「文学体」
  芸術の価値は「自己表出」にある
  「第二芸術論」をめぐって

第二章 芸術的価値の問題
  価値論とはなにか
  芸術言語の価値について
  思想家・三浦つとむ
  マルクスの自然科学
  三浦つとむの言語論の特徴について
  言語空間の構造化
  『三四郎』を読む
  『彼岸過迄』をめぐって
  『銀河鉄道の夜』と「世界視線」
  視線の交換について
  島尾敏雄作品における体験と変容
  幻想空間の意味
  経済的価値と芸術的価値の分岐点
  茂吉短歌の到達点

第三章 共同幻想論のゆくえ
  国家とはなにか
  「人間」を捨象した「政治と文学」論
  『共同幻想論』の契機
  『共同幻想論』の骨格
  遠野の特異性
  「天つ罪」と「国つ罪」
  語り部の役割
  日本の特性
  『共同幻想論』のゆくえ
  昭和天皇の短歌をめぐって
  いざというとき何をするか
  「個」を抜いた芸術はありえない

第四章 神話と歌謡
  神話と朝廷
  天皇制はどこへゆくか
  神話時代の天皇
  天皇の起原
  神武東征はあったか
  統治の原型について
  神話と歌謡
  国学が騒ぎ立てた日本人の自意識
  天皇制と芸術性
  神話に転用された詩歌
  古典を読む二重性
  天皇制と女性の役割
  天皇陵の調査を望む
  片歌から短歌へ
  俳句における主観と客観

第五章 若い詩人たちの詩
  若手詩人の詩は「神話」に使えない
  「無」に塗りつぶされた詩
  水無田気流『音速平和』をめぐって
  渡辺玄英『火曜日になったら戦争に行く』について
  この「無」をどう読むのか
  「自然」を失った現代詩の脱出口はどこにあるのか
  なぜ詩のなかで思考しないのか
  現代のわからなさ


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by yomodalite | 2008-12-02 13:03 | 文学 | Trackback | Comments(0)

日本の歴代権力者 (幻冬舎新書)/小谷野 敦

日本の歴代権力者 (幻冬舎新書)

小谷野 敦/幻冬舎




聖徳太子から小沢一郎まで歴代の権力者126人の解説。ウィキペディアに安心して掲載できるような内容で、各分量はウィキペディアの半分ぐらいでしょうか。あくまでレファレンス本なので、読書を楽しめるタイプの本ではないですね。著者に関して、どこかで読んだ記憶があったのだけど、

「刑法三九条は削除せよ!是か非か」「腐っても『文学』!?」の共著者で、「バカのための読書術 (ちくま新書)」の著者でした。

これまでの印象からは、あまり優れた研究者ではないかも...いう印象でしたが、著者紹介によれば『もてない男』、『童貞放浪記』などの著書があるようで益々ナンギな方という印象を深めつつ、パラパラと読んでみました。

著者の悪目立ち型の個性派?というキャラは、本書ではあまり発揮されておらず、

コラムは下記の17編。

・官位からみる力関係
・律令制度と「春宮太夫」
・天皇親政〜道鏡失脚から冬嗣の登場まで
・藤原氏以外の公卿
・左遷と流刑
・氏長者の始まり
・日本の女性名
・鎌倉幕府将軍の不思議
・諡号と院号
・東国政権
・名家の没落
・日本では前近代まで夫婦別姓
・御三家・御三卿
・実際には使われなかった「諱」(いみな)
・総理大臣の出身地
・首相になれなかった人たち
・派閥にみる力関係

最後に、「総括 天皇はローマ法王である」という章があり、なぜ天皇家は滅びなかったのか、という問題から、天皇のエンペラー訳が間違いで「宗教的権力」とするべきと論じておられます。
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【MARCデータベース】実は日本の歴史で天皇が最高権力だった例は少ない。No.1の座を形骸化させ己の野望を実現せしめた臣下臣籍らの肩書きと謀略を駆使した“成り上がり方”はいかなるものだったのか。「陰で権勢を揮う」権力構造を解明する。幻冬舎 (2008/09)



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by yomodalite | 2008-11-25 18:17 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)

エコロジーという洗脳/副島隆彦、SNSI副島国家戦略研究所

エコロジーという洗脳 地球温暖化サギ・エコ利権を暴く[12の真論]

副島 隆彦,SNSI副島国家戦略研究所/成甲書房




「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」の武田邦彦氏や 「CO2温暖化説は間違っている」の槌田 敦氏の著書により、環境問題の欺瞞について知っている人も、化学的検証はどうも苦手という私のような人にも興味深い話題が満載。全日本人必読の書。

以下、各章の要点メモ

◎第1章/排出権(税)とは「空気税」であり、環境税は悪魔の新鋭である〜副島隆彦
排出権=空気税。難しいことを簡単でずばり真理をつく副島氏らしい明確さ。

◎第2章/環境伝道師アル・ゴアの「不都合な真実」〜中田安彦
アル・ゴア氏の果たした役割と、排出権人脈。

◎第3章/環境問題と経済思想―排出権取引の矛盾〜吉田佑二
環境問題と公害問題の違い。排出権取引とは二酸化炭素という商品先物市場の創設である

◎第4章/そもそも「環境問題」とは何だろうか?〜根尾知史
なぜ環境問題には、ウソがまかり通るのか?ー「誰も環境問題とは何かをわかっていないから」

◎第5章/「地球温暖化でサンゴ絶滅」は大ウソ!真実はこうして隠される〜廣瀬哲雄
公害問題の第一人者の宇井純氏によれば、公害に「第三者」は存在しない。存在するのは「加害者」と「被害者」のどちらかだけ。だが「地球環境問題」は、被害者も加害者も、どちらもいない。いるのは「第三者」だけ。そして「第三者」とは「中立」ではなく、現時点における「強者」の味方にさせられてしまうのだ。被害者も、加害者も、対立もないものは、もはや「問題」ではない。それは「解決」していたり、もとから存在していない問題を、ことさらに持ち上げるとき、そこには必ず「騙し」が存在する。〜養殖サンゴの無駄を暴く。

◎第6章/アメリカの「プリウス人気」の裏に何があるのか〜古村治彦
リベラル派の自己主張だったプリウスを、ネオコン派も奨励した。

◎第7章/洗脳の手段としての「環境映画」その正しい鑑賞法〜須藤義直
取り上げられている映画(悪い例のみ抜粋)
環境と福祉。捕鯨禁止は「軍事問題」だった。〜『暗殺の瞬間』
石油業界が仕掛けるプロパガンダ映画〜『チェーン・リアクション』
CIA=ロックフェラー。スペースシャトルは巨大な失敗作〜『グッド・シェパード』
『不都合な真実』
『チャイナ・シンドローム』
『皇帝ペンギン』
『デイ・アフター・トゥモロー』
『ディープ・ブルー』
『アース』
『キューティー・ブロンド2』

◎第8章/CO2は地球温暖化の真犯人か?〜下條竜夫
科学では地球の未来はさっぱりわからない

◎第9章/日本の切り札「原子力発電」を操るアメリカ〜相田英男
アメリカに牛耳られた日本の原子力産業

◎第10章/日本の「水」関連企業に注目せよ〜加治木雄治
淡水化技術で世界をリードする日本の水関連企業
ササクラ、月島機械、酉島製作所、栗田工業、日東電工、荏原製作所

◎第11章/環境騒動に乗じてエネルギー自立を目指せ〜六城雅敦
天然ガスで、エネルギー自立を目指せ

◎第12章/「宇宙船地球号」と人口・食糧・環境〜関根和啓
新自由主義「仕掛人」の正体。アフリカ農業政策は「遺伝子組み替え」と「緑の革命」の両建て戦略。

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【書籍紹介】環境税は悪魔の新税、排出権取引はデリバティブ(金融派生商品)。エコの美名に騙されるな!日本にとって本当に大事な環境問題12の真論。成甲書房 2008年10月



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by yomodalite | 2008-11-19 13:56 | 科学・環境問題 | Trackback | Comments(0)

図説 着物の歴史 (ふくろうの本)/橋本澄子(編)

図説 着物の歴史 (ふくろうの本/日本の文化)

橋本 澄子(編集)/河出書房新社



今年の夏のサントリー美術館での「小袖ー江戸のオートクチュール」展は、着物着用者に入場割引があったこともあり、老若男女さまざまなキモノ愛好者と、美しい小袖の展示が見られ、とても楽しいイベントでした。

「小袖ー江戸のオートクチュール」展

会場で売られていたカタログも何度眺めても飽きない美しさですし、

・江戸初期では、女子は立て膝が普通であったこと、江戸後期の方が初期より身幅がせまくなり、丈は長くなり、帯が幅広になったこと。

・歌川国貞の1853年頃の絵から、裕福な夫人と娘は染めの小紋に丸帯だが、使用人や売り子は紬か木綿というように、絹の着物が一般庶民のものではなくなったこと。また襟が大きく開いている着付けもオシャレができる裕福な階級の人にみられたもの。(ただし足袋は全員履いていない)

・慶応2年(1866)の勝海舟の娘の裾は長いが、明治24年(1891)の勝家の家族写真(正装)では、妻(60代以上に見える)は黒の紋羽織、長女次女は無地で裾が短い現在とほぼ同じような着物、三女のみ少し長めの裾を開けているが、襟は全員広く開いている。


などということもわかりましたが、小袖から今の着物の袖になったのはいつ頃か?という疑問の答えはありませんでした。

本著は、厚さ8ミリ程のソフトカバーなんですが、半分以上のページにカラー写真が掲載され、それ以外のページもほぼオールページ図版入りで1800円。お買い得だと思います。

・桃山から江戸初期
・江戸中期
・幕末から明治

までをカラー写真満載で見せ、残り2/1を、古墳時代からの「装いの歴史」としてまとめているのも、興味を惹きやすく面白い。ほとんどの文章を書いている橋本澄子氏は、東京国立博物館染織室長〜東京国立博物館名誉館員にして、青梅の櫛かんざし美術館の顧問もされていて内容が深いうえに読みやすい文章で流石です。ただ小袖から現在の着物への流れについてはやっぱりよくわからなかった。見落としているのかな〜

Les Livres

モードの世紀
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【MARCデータベース】着物の歴史をさかのぼると、小袖という衣裳にいきつく。小袖から着物への装いの美を、名品の写真とともにたどる。装いの歴史、色と文様、近世服飾品の素材と技法ほかも収録。 河出書房新社 (2005/8/20)



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by yomodalite | 2008-11-09 00:07 | きもの | Trackback | Comments(0)

パリジェンヌの着物はじめ/マニグリエ真矢

パリジェンヌの着物はじめ

マニグリエ 真矢/ダイヤモンド社




タイトルから想像する、金髪の外人が日本好きから勘違いした「キモノが好き!」と言う感情だけで突っ走ったようなコーディネートが満載の本かも。という期待は、表紙を見るだけで裏切られます。

歌舞伎座前の着物集団に見られる女性より、はるかにセンスの良い着こなし。街着としてオシャレで現代にふさわしい格を感じさせる着こなしは見習うべき点が多く、着付け教室の教師には見られないものです。

また著者が最初に出会い、その後もつきあいの深い呉服屋が「なか志まや」さんなので、「なか志まや」、「一衣舎」という現代着物のトップセレクトショップのセンスを知りたい人にもオススメ。

「maïa i am」(著者のブログ)
「Bxlog」
___________

【出版社/著者からの内容紹介】パリジェンヌのファッションセンスで着物を楽しむ。
様々なヒントとアドバイスを。

パリ大学で日本文化を修士課程まで専攻し、島根大学と金沢大学への短期留学を経験。1989年、セゾン・グループの営業企画部に入社のため来日。その後、独立し、デザインとコミュニケーションスタジオ「エクスプリム」を起業。2002年より日仏経済交流会パリクラブ(在日フラン~~ス商工会議所内)文化理事を務める。2004年には国外に活躍するフランス人女性として、フランス元老院院長賞・起業スピリット栄誉賞を受賞した。ダイヤモンド社 (2005/5/26)

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by yomodalite | 2008-10-17 11:01 | きもの | Trackback | Comments(4)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite