大阪の友人に会う

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久しぶりに、akimさんに会う。
「ネバーランドコレクション」が行われた場所から2分ぐらい歩いた場所にあるカフェで待ち合わせしたせいもあって、「もう7年も経ったんだよね」と、しみじみしてしまうふたり・・・

私は、当時は大阪にいなかったけど、引っ越してすぐ、akimさんに会ったとき、転居先のすぐ近くで、その展覧会が行われていたことを知って、この家を選んだことさえ、マイケルに導かれたのかと思ったことを思い出した。

そんなことも、こんなことも、とにかく、「なにもかも信じられない、もう7年前だなんて・・」

MJ本の翻訳メンバーの4人は、全員ひとりっ子で、既婚者で、子なし(childspirits先生除く)で、夫が長男・・という共通点があったんだけど、この日さらに、私とakimさんは、かなりの方向音痴で、数字に弱いこともわかったりしながら、話題は「大阪」についてのことへ。


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(数々の映画スターやミュージシャンの写真がいっぱい貼ってあって、マドンナ、プリンス、シンディ・ローパーなどの写真はあるけど、なぜかMJだけがいない、カフェのトイレ)


もうすぐ4月。5月を過ぎれば、私の大阪生活は5年目に突入しようとしているけど、大阪と関西生活の楽しさは薄れることなく、愛が募る一方だと私が言うと、akimさんはちょっぴり嬉しそうにしながらも、不思議そうな顔をする。

大阪の素晴らしさについて話しだすと、京都や神戸の人はすぐに自分の地域の自慢系に話をもって行こうとするけど、絶対に大阪の良さをアピールせず、悪い点ばかりを言うところも「大阪人」の特徴だ。私がどんなに大阪の素晴らしさを力説しても、「そやろ、大阪一番がでっしゃろ」なーんて納得する人は今まで一人も会ったことがない。

akimさんは、全国メディアでの大阪の扱われ方が不満みたいで、私も実際に大阪に来て、東京でイメージしてた大阪と違っていたことに驚いたんだけど、それを大阪のひとに説明するのもすごくむつかしい。なぜなら、大阪人が思い描いている「東京」も、メディアの中の東京だから。

そういえば、akimさんから「電通とか博報堂と仕事したことある?」って聞かれて、ハっとしたんだけど、大阪では、電通や博報堂がまったく感じられない。

ヒョウ柄とか、よくしゃべるおばちゃんばかりを優遇する大阪のテレビに、akimさんは偏見を感じているみたいで、確かに私もそう思う。東京のメディアは常に「上」を見せようとするけど、どんなにオシャレな場所や人がいても、大阪のメディアは常に「下」に照準を合わせてる。

私は常にロケに出て、実際に人々に接していたり、お客の前で芸を披露している芸人さんたちが、テレビを創っているから、大阪のテレビには嘘やヤラセがない。それで、私がどれほど癒されているか・・を説明したかったけど、大阪のひとは、そもそもそんなストレスを抱えた経験がない。

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大阪の素晴らしさは、結局「人」なんじゃないかと最近よく思う。大阪のひとは確実に正直だし、差別的な言葉は多いけど、それも「嘘がない」ことと繋がっていて、東京のように「見ないこと」にはしないというか、実際に「悪所」だとされているところに行ってみると、東京のそれと比べて殺伐とした雰囲気がまったくない。

みんなよく「怖い」とか、「危ない」なんて言うんだけど、じゃあ具体的にどんなことがあったの?って聞くと、誰も具体的なエピソードを持ってない。結局、誰ひとり危ない経験なんてしてないのに、大阪のひとは、ここが東京よりも怖い街だと信じてるみたい。こんなに平和で優しい街なのに・・・

大阪の人は、まるで東京にはヤ☆ザなんていないかのように語るけど、大阪市内中心部で4年足らずの経験と、20年以上の東京生活との比較でいえば、東京にはむしろそーゆー人がたくさんいて、大阪の人がヤ☆ザだって言ってるのは、もしかしたらヤ☆キーのことなんじゃないか、と疑いたくなることも多いw。

ただ、もう少し真面目に考えてみると、大阪は「恫喝」が通じやすい世界だとは思う。でもそれは裏を返せば、大した「権力」がないからなのだ。大阪では役人が強いという意識がないし、大阪の役人は官僚ではない。だから、役人や政治家と付き合うことの旨みや方法についても、東京とはちがっていて、それが、悪い人の認識にも繋がっているんだと思う。

大阪では、警察官を見かけることもすごく少ない(本当に危険だったらそれもありえないw)。前にデモを見学に行ったときもびっくりしたけど、数千人?ぐらい集まっていても、警察官が3人ぐらい目につかなかったし、街中で職務質問されたという人にも会ったことがない。

どこそこが「アブナイ」だなんて聞いて、実際に行ってみても、ただ、昼間から幸せそうに、お酒飲んでる人がいるだけだったり、もし、海外の人に、尼崎(大阪から数駅のところにある兵庫県の市)と世田谷区(成城以外)の住宅写真を見せて、どちらが高級住宅街だと思いますか?っていう質問をしてもきっとそんなに差はつかない。でも、ボロボロの空き家は世田谷の方が多いんじゃないかな。


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akimさんは、「最近、日本礼賛みたいな番組多くて気持ち悪いよね」とも言っていて、すごく共感したんだけど、それもこれも、今の東京に活力がないからだと思う。反米意識を利用したり、中国や韓国を貶めたりすることで日本が一番だと思わせ、また、大阪を悪者にすることで、日本の中で一番だと思わせる。若い人に影響(洗脳)を与える手段がそれぐらいしか思いつくことができないみたい。

吉本が大阪の「カラー」を創っていることに不満をもつ「大阪人」が少なくないことはわかるけど、私には、先進諸国でこれほど素晴らしい教育(洗脳)が行われているのは、吉本のおかげのようにも思える。エンターテイメント会社のお客を見る視線と、芸人さんたちのおかげで、さまざまな格差や不公平を意識することなく笑えることができるんだから。

もうひとつ、akimさんの言葉でハッとしたのは、大阪のひとは「東京人」というのがいると思っていること。

前にgingerさんも、ほんとの東京人って、どんな人たちなのだろう…ってコメントくれたけど、たしかに関西にいると、大阪人とか、京都人といった「アイデンティティ」があるように思う。東北にも、北海道にも、九州にも、そういった地方性というのがあるのかもしれない。でも、そういった意味でいえば、「東京人」というのはいないと思う。

よく勘違いされてるけど、東京で生まれて育つ人は特にオシャレでもない。

だって「東京デビュー」の機会がないから。


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これは、私が東京土着民と2回結婚して、彼らの幼なじみとか親戚などを観察した「自分調べ」の結果でしかないけど、「東京」は、メディアと政府が一体となってハンドリングし、10年ぐらいでどんどん変化する街で、東京の土着性というのがあるとすれば、常に欧米諸国を見習うべきとか、できるかぎり海外と歩調を合わせたいとか、世の中の変わり目を察知して、変化を受け入れることぐらいだと思う。

周囲の空気を読んで「勝ち馬」に乗ろうとすることが、「東京人」でいられるコツなのだ。

だからいつでも使い捨てられる若年僧向けの視聴者洗脳モデルとしての「読者モデル」とか「女子高生」とか「TVコメンター」(テリー伊藤とか、本業としては仕事のない芸能人とか、取材なんてまるでしない元ジャーナリストとか)などという、それぞれバブル世代向けとか、団塊世代とか、主婦向けだと想定しているような「視聴者の意見を作るための特殊な専門職」が、東京でのみ、たくさん成り立っていて、彼らは関西の芸人とは違って、メディアの中の空気を外に知らしめようとするけど、その逆のことはまるでしない。

茂木健一郎が、日本のお笑い芸人が権力批判できないっていう批判をしてたけど、アメリカのコメディ番組は、権力批判ばっかりするようになって、自分を笑うことをすっかり忘れてしまってると思う。トランプやバノンを悪者にするなんて、本当の権力に「忖度」してる・・・だなんて、もうコメディアン自身も自覚できないぐらい、自分の周囲以外の人々のことがわからなくなってて、都会に住んでるひとの「全国」目線や、「世界」目線なんて、とことん「的外れ」になってるような気がする。

私には、大阪から「人好きな」お笑い感覚が失われたら、日本全体が「オワコン」だと思えてならないんだけどな・・・




akimさんとふたりでやって、しばらく前に終わった「バーニー先生(本名William Van Valin II)の本」の最後、17歳の息子メイソンが、「天国で会おうね、アップルヘッド」ってコメントで言ってる曲を探したかったんだけど、上の動画は、「サンタ・イネス・バレー」がロケ場所の、Mason Van Valin という人の動画。




同じくMason Van Valinの「Ghost Love」って曲。

メイソン、いい感じの大人になってるみたいだよね。



そういえば、大阪のファッションが派手で、原色やヒョウ柄が好きっていうイメージも間違ってると思う。原色の看板は東京の方が多いし、ファッションで目立とうと思っている人も大阪には少ない気がするし、パンチパーマでヒョウ柄みたいなオバちゃんに出会える確率は、東京と変わらないんじゃない、と思っていたらやっぱりね・・・


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by yomodalite | 2017-03-27 15:40 | 日常と写真 | Trackback | Comments(2)
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快晴に恵まれた日曜は、大阪と奈良の境に位置する太子町にドライブ。
ここには、聖徳太子廟をはじめ、推古天皇陵や、孝徳天皇陵といった古墳があって、近所の羽曳野市、堺市など、実は面積が大きい古墳は奈良ではなく、大阪に一番多いのだけど、太子町にある、近つ飛鳥博物館という、安藤忠雄がデザインした古墳文化を紹介する博物館にも行ってみたかったんですね。


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館内に入る通路を歩いていると不思議な音がして、手を叩くとビョーンビョーンって鳴るのが楽しい(私ひとりしかやってなかったけどw)


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館内の様子



私が訪れたとき建物周辺は、白、桃、赤の梅でいっぱいでしたが、桜の季節はさらに華やぐようです。



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そこから車で数分のところにある聖徳太子の墓所とされる叡福寺へ。


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日本の仏教が洗練された時代にできた寺が多い京都には、完成された日本の様式美があって美しいのだけど、大阪には、伝来当初の古来仏教様式をもつ寺が多く、そういった古代と、近代日本を創造した日本人を多く輩出し、今もそのエネルギーが失われていない大阪に興味津々な私は、連休前にふと聖徳太子のことを思い出し、ここに来てみたくなったんですね。


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四天王寺を創った人のお墓(個人寺)って感じ。。


大阪に、東京よりも目を見張る建築が多いのは、太陽の塔や通天閣など、ここには人に優しい塔があって、それで人々がモニュメントの重要性を理解し、愛しているからではないかと思うんだけど、、


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で、、そんなことも含めて、八紘一宇からどうして大アジア主義が消えてしまったのか、私も「あのおっさん」に2時間ぐらいインタビューしたいんですけど(笑)

大阪・奈良は古墳パラダイス!

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by yomodalite | 2017-03-21 12:40 | 日常と写真 | Trackback | Comments(2)

大阪のカフェと松井五郎

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週末にランチしたカフェ「ンケリコ」
店名はスペイン語の「Mmm Que Rico」で「ん~美味しい」という意味らしい。



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夜はバーにもなる、このお店の「食」は作っている人の顔が見えるというか、見たくなる感じの「美味しいもの」がたくさんあって、流れている音楽もステキ!


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ちなみに、この日かかったマイケルの曲は「Girl You're So Together」で、






その何曲かあとにかかったのは、マーヴィン・ゲイの「Feel All My Love Inside」。




この曲が収録されてる『I Want You』はMGのアルバムの中でも特にヘビロテ


カフェでは、ランチの後、タルトタタンまで頂いて本を読む暇がなかったんだけど、帰宅後、ずっとページを開くことがなかった詩集を読みたくなって・・・


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これは、安全地帯の『悲しみにさよなら』や、郷ひろみの『逢いたくてしかたない』とか、坂本冬美の『また君に恋してる』などなど、ヒットするだけでなく長く愛される名曲の作詞家として有名な松井五郎氏の限定千部の詩集『august』。

名曲の歌詞とは、また少し違うステキな詩が納められているんだけど、保存状態が良くなかったせいか、ページをめくっていると、全部バラバラとほどけてしまいそう・・・

Goro Matsui library というシリーズで出版されてるのも読んでみようかな。
ンケリコは以前、別のお店で紹介した中津商店街の入り口にあるお店で、


中津商店街は、数年前よりは少し明るくなって、新しいお店もちょっぴり増えたみたい。この日は、こちらのお店でパンも買いました!(この商店街に来たらまたリピートしそう)


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by yomodalite | 2017-03-14 07:00 | 日常と写真 | Trackback | Comments(4)
週末は、大阪でも雪が降るのかも・・・
大阪に来て、もうすぐ満4年になろうとしているのに、市内ではまだ一度も雪をみたことがなく、心配と期待の両方で、いつもより早く予定を済ませ、午後は待機するような気分で家にいたんだけど、結局ほんのわずかに白いものが散らついただけ。吹雪の中、マラソンをしている京都の風景を見て、こんなにも違うものかと驚く。

近所のひとによれば、大阪市内で雪が降るのは、かなり稀なことらしい。雪だけではなく、関西の気象を見ていると、関西6県の中で、ひときわ小さく真ん中に位置する大阪は、周辺地域に守られているような気もする。

雪が降り出したら、飛び出して撮影する準備もしていたのだけど、結局、部屋でぬくぬくしながら、ずっと『あひる』を読んでいた。

この日(→)、散々迷った今村夏子氏の新作は、結局単行本を選択。三島由紀夫賞という大きな賞を受賞したときも、もう小説は書かないかも・・と言っていた今村氏は、『あみ子』を読んだ誰もが待ち望んでいた次作を、福岡の出版社が創刊した無名の文学誌に掲載した。それが、芥川賞にノミネートされ、出版社が湧いた気分を想像すると、なんだかこっちまで興奮してしまうのだけど、書き下ろしが2作ができた経緯も、今村さんらしい欲のない話のように思える。


「たべるのがおそい」にも注目して、早く読みたくて何度も迷ったのだけど、やっぱり、他の2作品も一緒に読める単行本まで待ちたい気持ちが上回った。でも、そんな待ち遠しい思いで単行本を手に入れたらいれたで、どういうわけか、すぐに読むのがもったいなくて・・

外が寒すぎるせいで、むしろ部屋があたたかいような、そんな日をずっと待っていた。そう、ちょうど今日みたいに。

「あひる」も、「おばあちゃんの家」も、「森の兄弟」も、子どもが中心に描かれていて、私がこんなに読みたかったのも、それが理由だったのかもしれない。

今村氏は1980年の生まれなのに、出てくる子どもは、ビワが好きだったり、「おとうさん」は島倉千代子好きで、おばあちゃんは、もっと昔の「おばあちゃん」のようで、なんだか懐かしい気もするのだけど、ほっこりする話かといえば、そうではなく、淡々とした謎があり、不可解だけど、ヨーロッパ映画のような不親切さとは無縁で・・・

また次作が待ち遠しくてしかたなくなった。そういえば、今村氏も大阪市内に住んでおられるのだとか。

あひる

今村 夏子/書肆侃侃房



今村ワールドの初体験は、『こちらあみ子』がオススメだけど、『あひる』は、Kindle Unlimitedの対象本です。

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by yomodalite | 2017-01-16 08:21 | 文学 | Trackback | Comments(0)
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日曜のこと。天気も良くてあたたかくて、紅葉を見にドライブするのがぴったりな気がして、外でも使えるカセットコンロと、ちっちゃなプライパンと、バドミントンセットだけ車に詰め込んで出発した。

ダーリンが「紅葉見にいこーーうよ」って、ソコだけ何度も歌うので、一旦マイケルストップして、youtubeで全曲リプレイ。私も負けじと大声で「土日は千円高速走らせて、いこーーよ」って歌う(バカ夫婦)。





久しぶりに車の屋根を開けて、気持ち良い風に吹かれながら、市内から1時間以内で行ける川遊びや、バーベキューが楽しめる場所に到着。来る途中のコンビニで買ったウィンナーとか、卵とか、ししゃもとか、全然BBQとは言えないようなショボさなんだけど、それでもすごく美味しくて、

赤や黄色に美しく色づいた山を眺めて、川で遊ぶ子供の歓声を聞きながら、超絶ヘタなバドミントンでちょっぴり汗を流したりして、精一杯カラフルコミュニケーション(50TA)して、すごくリフレッシュできた・・・

はずなんだけど、なぜかそうはならなかった。

3時を過ぎて、空が少し暗くなると、気持ちも暗くなってきて・・・朝からずっとゾワゾワとした不安が、こんな清々しい場所でのんびり過ごしても改善されなかった焦りも加わって、もうこのままの気分で家に戻れない・・・それで、私だけ駅前で車を降り、急いで書店に向かった。

とにかく、日本の小説が読みたい。

今の自分の不安とは全然ちがう世界に浸っていたい。少し息苦しいような気持ちでメモしてあった本を片っぱしから探して、手に取っては棚に返すことを繰り返した。

一番最初に探したのは、『こちらあみ子』を読んでから、次作が待ち遠しくて仕方なかった今村夏子氏の『あひる』。


単行本化まで待つつもりだったんだけど、どうしても今日読みたくなって、検索機で掲載されている文学誌(「たべるのがおそい vol.1」)の在庫を調べたら・・ない。

大げさじゃなく、本当に崩れおちそうな気分だったのだけど、なんとか気持ちを鎮めようと、先日の「アメトーク」の読書芸人に初めて登場したカズレーザーおすすめの本を何冊か立ち読みして回っているうちに、この書店にもその番組の特設コーナーがあることに気づいた。


人気作家ばかりだし、元々読もうとおもっていた作品も多いのだけど、いい感じとは逆に胸がドキドキする状態だったせいか、どれも最後まで読めそうになくて、もう立っているのも限界になってきたところで、コーナーの隅っこに「たべるのがおそい」が1冊だけ置いてあることを発見し、あわててその一冊を掴み、西加奈子氏の『まく子』と2冊を抱えて、座って読める場所へ移動して、ドキドキしながら、『あひる』のページを開いた。

『あひる』は、ほんの数十ページの短編。普段なら聞き入ってしまうこともある、書店内で流れている著者による本の宣伝放送も、この日はじゃまにしか感じられず、冒頭の数行で、もうこの場所では読みたくないという気持ちになってしまった。

それで、「たべるのがおそい」に関しては、『あひる』以外のページを長く見ていた。今村氏以外にも、穂村弘氏が冒頭のあいさつ、円城塔氏の短編があり、投稿作品もレベルが高そうで、ちょっと素敵な現代短歌も多く納められていて、編集者によるおすすめ本のコラムも面白そう。



それでも、単行本まであと数日待つかどうか決められない(出版元は同じく書肆侃侃房)。


だんだん悩んでいることに苦しくなって、今度は『まく子』を開いてみる。

まくことが好きなのは、男だけだと思っていた。
1位になったF1レーサー、優勝した野球チーム、土俵入りするお相撲さん、いつだって何かをまいているのは、男だ。例えば節分の日、神社の刑ないで豆をまく人たちだって、女より男の方がはしゃいでいるし、ぼくのクラスメイトでも、水をぶうっと吹いて遊ぶのや、砂場の砂を投げつけてくるのは、いつだって男子だ。

11歳の男の子がそう語っていて、今日読むのは、これしかないと思った。


書店から家までの20分ほどの間、早く家に帰って、ベッドに潜り込んで、この本を読み耽っていたいという一心で、早歩きしていたんだけど、家が近づいてくると、帰ってすぐやらなくてはならないのは、夕食作りだと気付いた。

そういえば、結婚してた。みたいな感じで、少し愕然としたんだけど(今さら?)明るく「ただいまーーー!」っていうところまでは回復できた。

アメリカにも韓国にも、西加奈子がいればいいのに。。


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by yomodalite | 2016-11-15 13:55 | 文学 | Trackback | Comments(0)

身も心も寒い・・・

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ちっとも秋晴れしなかったくせに、

もう冬だなんて・・

なんだか納得できない毎日なんですけど

みなさまお元気でしょうか。

私は、気力も、記憶力も、貯金も

もうなにもかも増えそうにない中、

食欲と体重だけがしぶとくふんばってる感じです。


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大阪・福島の「そば切りからに」
しょうが天



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子持ちこんにゃく



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おろし蕎麦(粗挽き)大盛り
細引きはもっと細くて白くてそっちも美味。




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大阪生活も3年目に突入し、
もはや確信を持って言うけど、
お蕎麦も大阪の方が美味しい店が多い。



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でもって、値段も安いし、お店も素敵。

ああーーーーー、
大阪にはTPP来なければいいのに。





色々と寒いことが多いと、
ちょっぴりMJから離れることもあるんだけど
この「Butterflies」は今の気分かも・・


ガガのことは好きだったけど
大統領選の応援で
MJの衣装を着るのは
止めてほしかった。
ヒラリーを応援するのが
子どものためだなんてMJは言わない。
(もちろんその逆も)



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by yomodalite | 2016-11-09 07:00 | 日常と写真 | Trackback | Comments(2)
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今年のGWは上手くすれば10連休なので、海外に行かれた方も多いのかもしれませんが、私はどこに行くでもなく、いつものように近所を楽しんでます。


昨日、一昨日は、雨降りだったので、一日中机にかじりついて、『マイケル・ジャクソン対話集』のお引越しを完了させ、新たに、マイケルの会話が納められた2冊の本を追加する準備をガンガン進めてたりしてたんだけど(苦手な英語と格闘する以外にもやることが一杯あって大変・・・なんだけど楽しいw)、


今日は、すごくいい天気だったので、自転車で中之島周辺を散歩して、なんだかんだいっぱい立ち並ぶ屋台の誘惑に勝ったり負けたりしながら、



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「まん福ベーカリー」にたどり着くと、数種類のパンを買い込んで、お気に入りのリバーサイドのテラスでランチ。




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美味しいパンをむしゃむしゃした後は、桜の季節には、蕾の存在さえ感じなかった「中之島バラ園」に行ったり、普段は運行してない遊覧船に乗ったり・・・




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連休中は、外食好きのダーリンに釣られて、いつもよりさらに食いしん坊な毎日だったりするのだけど、ここではそんなことがバレないような写真にしてみましたw




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by yomodalite | 2016-05-04 20:01 | 日常と写真 | Trackback | Comments(0)

旧淀川の夜桜

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満開の桜が堪能できる最後の夜
ライトアップされた大川と堂島川の夜桜




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堂島川



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左奥は「水晶橋」





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対岸は「中之島Love Central」




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ipone5sの夜景撮影って、
これぐらいが限界でいいのかな・・


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by yomodalite | 2016-04-07 22:19 | 日常と写真 | Trackback | Comments(2)

大阪、お花見散歩

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大阪で3回目の桜の季節。

東京を離れるとき、家の目の前の隅田川沿いや、千鳥ヶ淵の桜もしばらく見納めなんだなぁ。。と思うとすごく寂しい気がしたんだけど、大阪のお花見の楽しさはそれ以上で、、

隅田川沿いは、普段から、東京のあらゆるテレビ映像で頻繁に映っている場所なのだけど、実際そこを歩いているのは、近所の住民だけで(それでロケ使用が多い)桜の季節になっても、人通りはそれほど変わらず、桜はとても綺麗だけど、屋台は並ばないし、お花見の場所とりも難しい。

千鳥ヶ淵の桜も美しさは圧巻だけど、やっぱり桜を見ながら、お弁当を広げたり、屋台ものをつまみながら、、というのはイマイチしにくいし、

目黒川の桜もめちゃくちゃ綺麗なんだけど、人の多さがハンパないし、川沿いのお店はどこも入れないほど混在してる。

でもね、大阪市の中心部を通る「大川」の桜はどこまで歩いていっても終わらないぐらい広範囲で、本当に大勢の人が繰り出して賑わっていても、混雑感がないし、たくさん出ている屋台は、味も東京よりずっとレベルが高い上に、座席を用意してくれているお店も多くて、どこでも腰を下ろす場所に困らないし、つまみ食いしながら、桜散歩するのもすっごく楽しいの。

そんなわけで、満開になった土曜日、今年も大川沿いをぐるりと桜散歩。


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ここは、大川沿いに行く途中。
田蓑橋の近くにある検察庁ビルの前
(メインカメラが入院中のため、廃棄寸前まで使い込んでるGR-Ⅱで撮影)




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奥に見えるのは中之島図書館



◎中之島図書館に、北欧サンド専門店オープン!

改装後の図書館の中にはまだ入ってないけど、たぶん、カフェはこの窓の奥



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図書館前にあった、今日イチ、シャレオツなチャリ003.gif



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川沿いに到着!
(ここからの写真はすべてスマホ!)



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こんな桜並木が延々と続く道を歩いていると、おなかが空いてきたので、



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桜ノ宮公園、川崎橋近くでいつものw「焼きたけのこ」を買う!



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このボリュームで2本で500円012.gif




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焼きたけのこを堪能しながら、そこから少し歩く・・



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旧桜宮公会堂
(大阪市内にいっぱいある重要文化財建築のレストラン)



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旧桜宮公会堂(右)と、泉布観(左)という2つの重要文化財がある敷地には、この時期オープンカフェも開設され、メニューは全てワンコイン。こんなに良い場所が、満開時の昼時に行列なしで座れちゃうし、神戸牛サンドをツマミながら、箕面ビールやコーヒーが楽しめます。

◎[参考記事]すばらしい建築物「泉布観・旧桜宮公会堂」


全国的にも有名な《造幣局の桜の通り抜け》もこの近くなんだけど、そちらは特別品種の桜なので、もう少し後のお楽しみ。

http://afun7.com/archives/3447.html


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《今日の音楽》

福山雅治やリリー・フランキーとのセッションで、アドリブで曲にあわせたラップを披露するのを見て、すっごく好きになったんだけど、彼が大阪北区天神橋6丁目(通称天六)育ちだと聞いて、ますますファンに。(今回の桜散歩もすべて大阪市北区内です)





桐谷健太「海の声」




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by yomodalite | 2016-04-03 19:16 | 日常と写真 | Trackback | Comments(4)
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数日前の大阪W選挙とよばれた日、投票所の近所の小学校から、夕陽に誘われて、家から福島方向へと散策した。

福島は、大企業のビル群も近く、テレビ局の本社ビルや、芸能人が暮らすマンションも多くありながら、庶民的な街並みも残されている、東京でいえば「麻布十番」に近い、と私は思っている場所。

この日は、何度も通っている商店街なのに、今まで気がつかなかった古本屋を見つけて入ってみた。


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カビや埃をコーティングして、懐かしいよりも、古臭さが目立つ怠慢な古本屋が多い中、こちらは、一冊一冊、とてもキレイな状態で置かれているだけでなく、店主のセレクトは、この店を「おしゃれな古本屋さん」と言ってしまうことを、少し躊躇うぐらい幅広くて、



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家に持ち帰る本を選ぶのに、すごく迷ったのだけど、すべてビニールのカバーがかけられていて、新本と見間違うぐらいキレイな文庫から、日本の作家に的を絞り、一冊は、つい最近、友人から好きだという話を聞いて、再注目していた色川武大の『百』に決め、



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もう一冊は、ものすごく迷ったのだけど、関川夏央の『豪雨の前兆』(解説:水村美苗)にした。

どうしても、このタイトルが心から離れなくなってしまったから・・

◎Trumpet(ホームページ)
http://trumpet-books.jimdo.com


店を出るとすっかり日が落ちて、たくさんの店に灯りがともっている通りからも離れたくなかったのだけど、河辺のクリスマスイルミネーションのことも気になってきて、大川の方へと遠回りしてみる。


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河辺のクリスマスツリーの前では、すでに大勢の写真撮影しているグループがいたのだけど、そのすぐ側にあった「福沢諭吉誕生地」という記念碑も、今日はじめて気がついた。



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東京の家の近くには、「慶應義塾発祥の地」という記念碑があって、それは、明治時代、そこが外国人居留地だったからだと思っていたのだけど、福沢諭吉はずっと河辺に縁があった人でもあったんだなぁ。。波止場には、人と文化が流入され、海に近い大きな川の周辺には、都市ができる。アムステルダムも、パリも、ニューヨークもすべてそんな風にできていて、共に近代日本の中心地になった東京都中央区と大阪市中央区は、今も同じ風景を感じる場所も少なくないのだけど、

縦横無尽に張り巡らされていた東京の中心部の川は徐々に埋め立てられ、福沢諭吉がいつも眺めながら成長した大阪の川は、今も見守られているから「水運」が保たれているのかも・・

東京に比べて、今の大阪が遅れているように見えるのは、この場所に、近代日本の礎となった者の魂がより強く残っているせいもあるように思う。

対岸には、五代友厚の大きな像がそびえ立ち、この地で生まれた山崎豊子は、戦後の日本に疑問を投げ掛け続けた。



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帰宅して、この日に買った本をもう一度眺めてみたら、『豪雨の前兆』の表紙が、なんだか、大阪の河岸に見えてきた。



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関川氏の名前の下に見える建物が、大阪市中央公会堂に見えてしまうのだ。



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河岸からみた公会堂の写真はこちら



その表紙は、ヴェネチアにある、ザッテレ河岸の写真だと、

文庫カバーには書かれていたのだけど、それが「豪雨の前兆」という作品と関係があるのかどうかは、まだこれから・・・





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by yomodalite | 2015-11-26 16:00 | 日常と写真 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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