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映画の宣伝文には、園子温監督が本当に作りたかった初めての映画・・ なんて書いてあって、他の監督ならそんなこともあるかもしれないけど、数多くの自主映画を一般公開し、多くの斬新な意欲作でここまで成功をおさめた園監督に、そのコピーはないんじゃないかと思いつつ、いつものように、極少ない情報だけで観にいったのだけど、

映画が始まるとすぐに「撮影協力」という画面になり、そこには浪江町など、福島県のいくつかの町の名前が・・・園監督の、原発事故後の福島を描いた『希望の国』という映画も印象に残る素敵な映画だったけど、この映画にも福島が関係しているの?・・という疑問は、タイトルロールの直前になって、少しだけ理由がわかる。

モノクロ映像だけでなく、水道の蛇口などへのクロースアップを多用した映像から、大好きな『イレイザー・ヘッド』を思い出したけど、それはデヴィッド・リンチ風の美学というわけではなく、主人公の女性が暮らす昭和の雰囲気が漂う狭い部屋の実体は、最近見た『ルーム』よりも衝撃的。

上映前の劇場予告では、『エクスマキナ』が紹介されていて、そちらはまだ見ていない映画ではあるけど、日本に住む私たちにとっては、『ひそひそ星』の方を見るべきでは、と思う。

パワフルで饒舌というイメージがある園子温作品ですが、これは詩的で、とても静かでありながら、狂おしいほどの感覚を呼び覚ます映画。必見です!


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終映後、同日上映で、『園子温という生きもの』も観た。

こういったドキュメントが映画館で上映されるということからも、園子温の人気ぶりがうかがえますが、実際に、誰が撮っても面白くならないわけがないという水準はクリアしてます。『ひそひそ星』のメイキングという内容も多いのですが、映画を見る前に観ても、特にネタバレということはないので、時間が戻せるなら、『ひそひそ星』の詩的な印象をより心に留めて帰りたかった。

でも、これも「今」観ておくべき映像だったことは間違いなかったと思う。




2本の映画の上映前には、菅田将暉と池松壮亮が主演する映画『セトウツミ』の予告編を2種類観て、両方とも笑いました。今ノリに乗ってる菅田将暉ですが、会話だけで、ここまで笑わせてくれるなんて、流石、大阪出身で、ダウンタウンを「この世で一番逢いたい人」「下手したら泣く」(「ダウンタウンなう」でついに面会。本当に泣いていた)「浜田さんにツッコまれて、松本さんにボケられたら死んでもいいです」というだけあって、タイミングとか、めちゃくちゃ勉強してることがよぉーーくわかって、ますます大好きになってしまいました。




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by yomodalite | 2016-05-26 11:59 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

けもの道を笑って歩け

園子温/ぱる出版




2014年、新春第一冊目の本は、、

昨年の11~12月に読んだ本の中から(汗)、
いつもなら長ーーーーーい感想文を書いていたレベルの本を、
個人的事情によりw、短めに紹介します。

けもの道を笑って歩け/園子温

今もっとも観たい映画監督の本。
少年時に観た映画のタイトルを借りて語られる様々な話、父親との確執、映画監督になるまでの葛藤、また、これまでの映画制作についての話は、まさに「裏話」というべきもので、企画の通し方や、宣伝の仕方など、映画製作を目指していない者にとっても、勇気を与えられるというか、本書はちょっぴり毛色のちがう「自己啓発本」でもあり、

園氏の映画をすでに観ている人だけでなく、
これから観ようという人にとっても面白いガイドブックになっています。

尚、本書は『非道に生きる』という本と内容においてかなり被っているので、そちらをすでに読んだ方は買わない方がいいですが、、初めての方は、本書の方が厚みがある分、デーモニッシュな「おかず」が多いと思いました。

◎[Amazon]けもの道を笑って歩け

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by yomodalite | 2014-01-15 18:19 | 評論・インタヴュー | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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