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ロスチャイルド 200年の栄光と挫折

副島 隆彦/日本文芸社




「はじめに」より(以下、省略して引用しています)

欧州ロスチャイルド家200年の全体像を大づかみで理解できることを真剣に目指した。日本では、それなりに読書人を自負する人であっても、この華麗なるユダヤ系の巨大金融財閥の全体像を把握できていない。

たとえばロンドン家2代目当主のライオネルと4代目ウォルター、パリフランス家2代目アルフォンスと、4代目ギーが行ったことを区別することができない。そのために愚かなる陰謀論なるものが、今も日本国内にはびこっている。この本は、この困難な課題にも正面から挑戦した本である。

世界権力者たちによる権力者共同謀議は有る。歴然と存在する。19世紀の世界はロスチャイルド財閥が操る大英帝国の時代だった。だが、20世紀になってから100年余は、アメリカ・ロックフェラー財閥が世界を支配した。ロックフェラー石油財閥が、欧州ロスチャイルド財閥に取って替わり、コンスピラシー(権力者共同謀議)の巨悪を実行してきた。

いつの時代も、世界で一番大きな資金を持つ集団がその時々の世界をいいように動かす。この観点をおろそかにしてはいけない。(中略)

この本が編まれた動機は「ロスチャイルド家による世界支配の陰謀」をバラまき続ける低能たちを粉砕することである。(後文略)


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掴みどころがない『赤い楯』(p22)

日本におけるロスチャイルド研究の金字塔として、読書人階級の人々に崇められている、広瀬隆氏の大書『赤い楯 ロスチャイルドの謎』という本がある。1991年に上下2巻本で刊行されて大きな反響を呼んだ。(中略)ところが、この本であまりに詳細に書かれた内容が、いったい何を意味するのか、誰もピンとこない。

広瀬隆のロスチャイルド研究の欠陥(p25)

広瀬隆のロスチャイルド研究が抱えている大きな欠陥は、情報のソース(源泉)の偏りであろう。どのような人々によって、広瀬隆にあれらの情報がもたらされたのか。それはセリッグ・ハリソンというCIAの高官からだろう。このハリソンは、ジャーナリストとか「アジア核問題の専門家」という民間人のふりをして、この30年間、日本や韓国、北朝鮮や台湾、そしてパキスタンやインドまでも含めた、各国の核兵器・原子力開発の、押さえつけの係をしてきた特殊人間である。

北朝鮮が激高すると日本に核ミサイルを撃ち込むだろう、という物騒なことを米議会の公聴会で発言して、日本国民を脅す米政府の公式のアジア核問題担当の高官である。おそらく、このセリッグ・ハリソンが、あの大書『赤い楯』を広瀬隆に書かせたのだろう。

ハリソンたち、CIA高官は、1970年代に、市民運動家だった広瀬隆に近づいた。「この日本の反核運動の若者は、アメリカの戦略にあっているから育てよう。日本の原子力開発と核保有を阻止するために、資金と情報を与えよう」と育てたのである。


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◎[Amazon]ロスチャイルド 200年の栄光と挫折
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[内容紹介]彼らは鬼でも悪魔でもない! ロスチャイルド財閥は、いかにして世界を支配し、そして敗れていったのか……。18世紀末から現在まで、世界、そして日本の金融、経済の最深部を握り続けた名門ユダヤ財閥・ロスチャイルド家。主要人物26人を幹に、これまで理解が難しかったロスチャイルド財閥200年の全体像に迫る。世界覇権を手にした一族の栄枯盛衰からわかる、近・現代史の裏側! ロスチャイルドを知らずして世界は語れない。ロスチャイルド一族の人物と歴史が、豊富な写真でまるごとわかる! カラー家系図の折込付き。 日本文芸社 (2012/6/26)



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by yomodalite | 2012-07-31 07:41 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(3)

新・医療ビジネスの闇: “病気産生”による日本崩壊の実態

崎谷 博征/学研パブリッシング




最近、次々と効果的だとされるワクチンが登場し、そのこどもへの接種の多さに驚いたり、遺伝子治療に興味をそそられるニュースも増える一方で、実際の医療に従事している方による、がん治療の不毛について書かれた本も多く出版されるようになったり、

原発事故以降の、放射能の人体への影響についても、とにかく「健康」について、さまざまな情報が溢れていて、何を信用していいのか、わからないことが多くて困ります。

本書は、実際の医師による、とてもとても興味深い本で、

内容について、一応、ポイントかなぁと思うサブタイトルを勝手に付けてみたのですが、あまりに興味深い話題が「てんこもり」なので、


目次ページ写真の方をご覧くださいませ。(クリックすると拡大します)


◎第1章 病気ビジネス
現在の格差社会が、医療の現場にもたらした惨状から、製薬会社が徹底した「安定ビジネス」である理由


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◎第2章 健康の産業化
ロックフェラーなどの国債金融資本が、いかに「近代医療」を乗っ取り、メディアだけでなく「国境なき医師団」や「市民ネットワーク」を使って、ワクチンビジネスを世界に提供しているか


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◎第3章 洗脳される医師たち
医学論文の段階から、製薬会社に「教育」され、反対意見を述べたものは「暗殺リスト」に載るという実体



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◎第4章 惨事を利用する医療
「サーズ」「鳥インフルエンザ」感染の真実。パンデミックウィルスが人工的に創られていることや、遺伝子研究=優性思想について



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◎第5章 食糧支配と人体汚染
GM種子による「食料支配」と、「人体汚染」の危険性がある様々な化学物質



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◎第6章 産業がガンをつくる
現代人にガンが急増する本当の理由 ー 抗ガン剤という巨大な市場、アメリカ がん協会は「ガン産業」協会…



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また、本書のAmazonレヴューの中の

「放射能の問題もすでに100uSv以下でも健康障害が出ていたのですね」について。

これは、337ページ「第6章 産業がガンをつくる」の中の「それでは、低線量放射線でも実際に健康被害が出るのでしょうか?」から続く記述によるものなのですが、下記に省略して引用します。

IARC所属のカーディス氏らが中心になってまとめた15カ国の原子力施設労働者の調査が、「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」誌に掲載されました。5カ国の59万8068人の原子力施設労働者のうち、1年以上原子力施設で働き、外部被爆線量記録がはっきりしている40万7391人を対象に、追跡調査を含めて、約520万人分 年分の調査がおこなわれました。

これまでの原子力施設労働者の調査では最大規模です。原子力施設労働者は普段より線量計をつけていますので、外部被爆蓄積線量が正確に分かります。したがって、この調査で、ある程度、外部被爆量と疾病の関係が明らかになるはずです。

被爆線量は、対象となった集団の90%は50ミリシーベルト以下、500ミリシーベルト以上被爆した人は0.1%以下で、個人の被爆累積線量の平均は19.4ミリシーベルトでした。ほとんどの人が低線量被爆だったのです。

調査期間中の全死亡数は2万4158人、白血病を除く全ガン死は6519人、慢性リンパ性白血病を除く白血病による死は196人で、1シーベルト被爆すると、被爆していない人の約2倍になるという結果が得られました。

平均は19.4ミリシーベルトの低線量被爆調査集団で、すべてのガン死を調べると、約1~2%は放射線被爆が原因と考えられました。また、広島・長崎の原爆被爆調査では、すでに100ミリシーベルト以下の低線量領域でも、ガン発症率と線量との間に直線比例関係が認められています。以上より、100ミリシーベルト以下の低線量放射線外部被爆でも、ガン増加作用があることを示しています。

このように最近の調査では、原発産業従事、あるいは原発事故による低線量被爆によって、ガン発生のリスクが高くなるという事実が次々と発表されるようになりました。(引用終了)


というもの。ただし、本書で本当に重要なのは、「100ミリシーベルト以下の低線量放射線被爆でも、ガン増加作用がある」から、原発は危険だと言うことではなく、

原子力発電や原爆の低線量被爆によるガンの発症率は、CT検査などの医療被爆による発ガン率と同程度(p338)

と言うことで、

イギリスのオックスフォード大学のガン研究調査で、診断用のX線写真で、どの程度ガンを発生させているかを、日本を含めた14カ国にわたって調べたところ、イギリスでは75歳になるまでに、ガンの0.6%は医療の診断用X線写真が原因であると推測されるのに対し、

日本では75歳になるまでに、ガンの3%は診断用X線写真が原因で、日本以外の13か国の平均が0.6~1.8%に比べて、日本がいかに医療被爆国で(p332~333を要約して引用)


ガンの治療だけでなく、現在の医療がどれほど「健康」を損なっているか。ということを、豊富なデータを駆使して論じているところだと思います。

ちなみに、著者は、病院の副院長も務められている、現役の医師ですが、副島隆彦国家戦略研究所研究員の方でもあり、副島氏は、当然これらのデータをよくご存知の上で、今まで暮らしていた場所をどうしても離れられなかったり、一時的には避難したとしても、現実的な判断として、被災地での生活を選ばれた方、また、自分の不安から、被災者を差別してしまう人たちに向けて、

「子供も皆、家に帰って来て、元気に暮らしましょう」

と安全宣言をされたのであって、科学的データを軽視したのではなく、徹底的にデータを検証されたうえで、今後の福島の復興と、現在もそこに住む住民の方や、不安からパニックになってしまう大勢の人の「本当の健康」を考えて、

2~10マイクロ(μ)シーベルト毎時 ぐらいの放射能は、幼児や少女であっても、普通に背負って、健康に生きて行ける数値で、私たち、日本人は、今後は、居直って生きて行く国民になるべきだ。

と判断し、

「住民をいじめるな」

というメッセージを、第一に発せられたのだと思います。

そういったところが、子供の痛みや、地球の痛みを切実に感じて、巨額な寄付を行ったり、歌を作ったりしても、決して、金融資本家が支配する「ボランティア団体」や「NPO」の広告塔になることなく、支援するということを「慎重」に考え続けたマイケル・ジャクソンと似ているなぁと、つい、思ってしまうところで、

多くの「反原発」の方が、広告代理店や商社のビジネスモデルである「ロハス」をコンセプトに、原発マネーで創られた『ソトコト』に疑問を感じることなく、原発事故による各地の「放射能」や「セシウム」などの危険物質のガン発生率ばかりに気をとらわれ、がん検査や、レントゲンの放射能値と比較もせず、なぜか、原発事故原因や、その責任追求にはまったく興味がなく、ひたすら原発の「放射能被害」にばかり集中し、

結局、外国から輸入したGM種子に汚染された「オーガニック食品」や、天からの恵みであるはずの「水」を企業が独占することで商品化されている「ボトルウォーター」が、安全だと信じ込み、製薬会社や水会社といった「企業」を儲けさせるための「ボランティア団体」に小銭を寄付しただけで、日本や、世界だけでなく、地球にすら「上から目線」で発想してしまいがちな、よく見かける方々とは違って、

頭の良さも、愛の深さも…「桁外れ」だなぁと尊敬してしまうところなんですよね。。


陰謀論でなく、本当の国債金融資本の闇を教えてくれる「啓蒙書」
本当の健康を考えるうえで、何を「選択」すべきかというのは、ますます「複合的」な問題に。。。


☆☆☆☆★


______________

[内容説明]医学の進歩にもかかわらず、世界から病気が一掃されないのはなぜか。その裏には国際資本家たちのある“意図”が隠されていた。現場の事態から見えてきた、知られざる「医療による経済支配」の構造を、現役の医師が自らの経験を通して明らかにする衝撃の一冊。

[著者紹介]崎谷博征(サキタニ ヒロユキ)/1968年、奈良県生まれ。脳神経外科専門医、医学博士。国立病院をはじめ、いくつかの病院勤務を経て、現在は熊本市内の私立病院で副医院長を務める。主な著書に『患者見殺し 医療改革のペテン』などがある。

2006年に「崎谷研究所」を設立。2011年にアメリカ医師国家試験(USMLE)STEP1、2に合格。2012年「みどりの杜あんしんクリニック」開設。中国海陽市に崎谷研究所分院、健診・予防医学センター開設中である。アセアン諸国でも医療施設の開設に従事。アメリカの最先端医学である「精神神経免疫学」を研究し、難病治療に専念しながら、生活習慣改善による自然治療と土壌からの健康改善活動に従事している。

アジア、南米でも土壌改良に従事。また、多くの経済誌、健康誌などに論文を寄稿し、セミナーや講演など幅広い活動を展開。宅地建物取引主任者。副島隆彦国家戦略研究所研究員





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by yomodalite | 2012-05-11 08:43 | 健康・医療 | Trackback | Comments(0)
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photo : 2012.4.30



2012年GWの福島は、とてもとても桜がキレイで、田畑が荒れていました。

下記は、副島隆彦と行く、福島バスツアー[1]の続きです。


◎2012.4.29(日)

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三春の旅館から、浪江町「長泥」へ。


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まだ出来て間もないように見える「山茶屋小学校」(閉鎖中)


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廃校になっている小学校の近くには、様々な計測機械があり、それぞれの機械には「Climatec」「極地研」「京都大学 防災研究所 城戸由能」のシールが貼られている。

◎Climatec
◎城戸由能のホームページ
◎国立極地研究所



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そこから、少し離れたところにある、元は畑だったような場所の「土」を採取する。

ツアー参加者には線量が高い土が人気で(笑)、副島先生は「すぐ線量が落ちちゃうんだよなぁ」「事故直後のもっと線量が高い頃の土を保存しておきたかった」と言っておられました。私もジップロックに詰めて持ち帰り。せっかくなので食べられるような「ハーブ」の栽培にでも使用してみたいと思ってます。



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この場所の空間線量


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地面に近いところ(この機械はアルファ波も感知するもの。数値が高く出ることが多い)


長泥から飯館村へ。



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飯館村役場前の線量計

役場の周囲には、飯館村の素晴らしさがよく伝わるコミュニティセンターなどの施設が充実していて、休日にも関わらず、地域の老人住宅を巡回している住民によるパトロール隊や、そこを憩いの場にしている住民の方などが大勢おられました。



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素敵な施設だなぁと写真を撮ったところで、住民の女性2人に「どちらの団体ですか?施設内の撮影の許可は?」と質問される。その質問から瞬間的に、住民にとって、自分の家の中を撮影されたような気持ちなんだなぁと理解する。

「どういう目的で?」と言われたので、副島氏の原発事故直後からの活動や、福島の復興を心から応援していることなどを、手身近に説明し、住民の方が読むのに、1番相応しいと思った著書『放射能のタブー』をメモして渡す。

「福島の食材は危ないと思ってるんでしょ?」と言われるので、ここにいる人はそうではないと思っているから来ていると言うと「でもね、あなたたちは、たまに食べるだけでしょ。私たちは安全だって言うのも、危険だっていうのも複雑なんです」と言われる。「そうだよねぇ」と思う。

能で感じることも、身体で感じることも、それぞれの能力や感性の違いによって、感じ方もいろいろあると思う。ただ、遠くにいながら、自分が気持ちが悪いと思うことを、他人に押し付けようと一生懸命になり過ぎる人には、何か目的があるのか、もしくは、あまりにも自己中心的過ぎるように感じられる。

私個人は、数年前まで2年ごとに引っ越ししてきたほどの「引っ越し好き」なので、どんなに便利な場所であれ、生まれた場所から一歩も出ない人が1番理解できないし、以前の福島が好きだった人、ここに良い思い出がたくさんある人には、起きてしまった変化は堪え難いものかもしれないけど、でも、今の福島から「未来」が見えるひとも大勢いると思う。


飯館村から、最近、警戒区域を解除された「小高」地区(南相馬市の原発20キロ圏内)へ

◎福島県南相馬市小高地区(MAP)


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南相馬の「道の駅」。


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海岸はずっと遠くなのに、津波の水がまだ全然引いていないところも多い。

◎[youtube]ほぼ一年前2011年4月9日の「小高」

映像内にある倒壊した建物は、現在もそのままのところも多く、
道路封鎖になる部分だけ片付けたという印象。


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田村市にある「ひふみ農園」へ。

ひふみ農園とは何か?ということを説明したいんですが、実は私にもよくわかりません。

◎同月2012年4月にひふみ農園に行かれた方のブログ

日月神示は、明治生まれの岡本天明の自動書記によって降ろされたとされる神示で、1990年代から中矢伸一氏の著作により、一般にも知られるようになったもので、原文を解読し漢字仮名交じり文に書き直されたものを「ひふみ神示」と言い「ひふみ祝詞」という真言というか、神聖視される呪文があるらしい。

◎日月神示(Wikipedia)

中矢氏は、福島の地に大変なエネルギーを感じておられるようですが、私にはさっぱりわからないし、副島氏も「さっぱりわからない(笑)」とは言っていたものの『放射線怖い派』に相対するという点で意気投合し、新著では対談もされているようです。

◎中矢伸一氏の「今週の一言」福島を真に復興させるために必要なこと

岡本天明は、大本教の流れを汲んでいる人で、中矢氏の本も副島ファンよりは、ベンジャミン・フルフォードが好きな人にウケそうなんですが(フルフォード氏とも対談本あり)、私は外国産の「アセンション系」には興味がないのですが「大本」には若干興味があるので、この本は読もうかな。

◎「日月神示 立直しの「超」暗号」(アマゾン)

◎関連エントリ「日本を動かした大霊脈/中矢伸一」

4月29、30日の福島は初夏を感じさせる暑さですこぶる快晴、ときどき梅や、しだれ桜も多く見られ、福島全域で美しい桜が楽しめました。

◎東日本大震災の現場(26)福島県南相馬市小高。これが被災者の今年の「花見」
◎東日本大震災の現場(27)南相馬市小高地区の倒壊した文化財、織物工場
◎東日本大震災の現場(28)福島県南相馬市 新田川の桜並木で聞いた話
◎東日本大震災の現場(29)相馬市 中村城跡の桜
◎東日本大震災の現場(30)福島県三春町「滝桜」と「内出の桜」

三春町の「滝桜」は遠くから見てもめちゃめちゃ大きくて満開になるとハンパないです。しかも夜になるとライトアップされて…


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この日の晩は、旅館で先生を囲んで宴会。


翌日、最終日はいわき市へ。四倉海岸、Jヴィレッジ、小名浜漁港を見て、郡山駅で最終解散となりました。

Jヴィレッジ周辺は警戒が激しく、写真撮影も禁止。建物に損傷は感じられないものの、フットサルコートにまで東電の寮が建てられていて、もうサッカー施設には戻してもらえないような気がして、寂しい思いがしました。小名浜漁港はお土産が豊富なんですが、海鮮関係は築地より高くて、手が出ず。

それと、副女(副島ファンの女子のこと)の方とは、修学旅行のときより、いっぱいおしゃべりしたかもw




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by yomodalite | 2012-05-02 14:26 | 311関連 | Trackback | Comments(10)
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photo : 2012.4.29.南相馬の海岸



副島隆彦が付きっきりでバスガイドをやって、あちこちの避難所の跡地や仮設住宅や、原発周辺の、海まで含めてぐるりとご案内します!

という文言に、激しく心を奪われ、副島氏が「福島原発・難民キャンプ」と呼ぶツアーに参加してきました。

朝・夕、旅館で食事し、温泉に入って、キャンプもしておらず、実感としては『桜満開!春のふくしまを満喫 副島隆彦と行く2泊3日バスツアー』だったのですが、2012年のGWの思い出として、ちょっぴりメモしておきます。



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◎2012.4.28(土)

右手に見えているのが、郡山にあるビッグパレットから50mも離れていない場所にある仮設住宅。目の前にホームセンター、ファミレス、オートバックスなどが揃った便利な環境(仮設の敷地内には住民用の床屋、郵便局もあり)。



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仮設住宅の基本的構造には、大きな差はないようですが、各戸に置かれた花のプランターには、グリーンカーテン用のネットも設置してあって、夏には日差しよけが出来るような工夫もされていました。

◎ビッグパレットふくしま
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敷地内には、地域で保護されたペットたちの「仮設住宅」もありました。他地域の人の目に触れる機会も多いことから、ここは「仮設住宅の旗艦店」なのかも。



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ここから、国道288号線、大熊町境の検問所へ。



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空間線量は、このぐらい。



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地面に近いと、これぐらい。


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機動隊の車両脇の地面には、水仙の花がたくさん咲いていてキレイです。



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立ち入り禁止の看板から50mも離れていない場所の住民の方。(写真撮影とブログにアップの許可済。ブログの意味がわかったかどうか、多少疑問だけど、でも、かわいく撮れてたから、、いいよね!)「水仙ね、キレイに咲いてるでしょう。今は1週間に1ぺんぐらい帰って来てる」と言っておられました。

大熊町境の検問所から、都路の学問道場・福島復興事務所へ。



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これは、事務所の道路側にある看板。学問道場の「ふくしま復興にむけて」の思いが、こだわりのラーメン屋が、食材への思いや、ラーメンに賭ける気持ちを綴ったような文字で書かれている。


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事務所内にある、副島氏自身が書いた「教義」。

まるで、小学校高学年ぐらいの優秀な生徒が書いたような文字(いい意味で)。4番目は後から思い出して付け加えたらしいのですが、お金の「金」という字にまで、ルビがふってあるところが、やっぱり普通ではない(もちろん、いい意味でw)。



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ご近所に住む、復興事務所の大家さんが、保護した犬。


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by yomodalite | 2012-05-01 23:37 | 311関連 | Trackback | Comments(0)
本書の著者の西村肇氏は、2011年4月8日に、福島原発事故から放出された放射能の量を物理計算で測定した方です。

◎[USTREAM]理論物理計算が示す福島原発事故の真相(2011.4.9)

私は、2桁の足し算引き算以上の計算とか、数式とか見るだけで「おえっー」となる方なので、これを見てもよくわかりませんし、西村氏がどんな方なのかも全然知らなかったのですが、原発への意見を述べられる方が、物理計算だけでなく、公害や、ガンの著書もあり、尚かつ、米国にも詳しいということに興味をもち、下記の2冊を読んでみました。

◎見えてきたガンの正体(1999年出版)
◎米国 ユダヤ人 キリスト教の真実(2011.10.31出版)

例えば、放射能は低い線量でもガンを起こすことがある….とか言われても、そもそも癌の原因って特定できるの?とか、煙草がガンに影響するという夥しい量の科学的データはよく見るけど、成人男性の多くが煙草を吸っていた時代と、ほとんど吸わなくなった現代と比べて、目に見えて癌が減ってる?とか、禁煙者が増え、寿命が伸びて、介護が必要な老人は明らかに増えたような気がするけど、それで、世の中は「健康」になったの?とか、もう、とにかく疑問でいっぱいだったんですが

『見えてきたガンの正体』は、ガンの治療法とか、ガンをどう生きるかというような内容ではなく、「ガンとは何か?」という内容で、遺伝子とガン、細胞がガンになる理由、なぜガンになるのか?、ガンは治せるのか?など、科学者による「ガン」をテーマにした類書があまりないような興味深い本。

でも、『米国 ユダヤ人 キリスト教の真実』は、もっとめずらしい本のような気がするので、こちらを紹介します。(下記は「まえがき」から引用)

本書は「ユダヤ人はなぜ優秀なのか」という若い頃のわたしの単純素朴な疑問に発した半世紀の関心と研究の集大成ですが、本書成立の直接の動機は5年前(2006年)に行った講演、将来予測「米国・ユダヤ人・キリスト教」です。「米国」と「ユダヤ人」と「キリスト教」を並列した理由は、米国という国は「ユダヤ人」と「キリスト教白人」(white Protestant)との熾烈な争いの国なので、将来を予測するには両者の戦いを読み切ることが必要だからです。(引用終了)

☆「まえがき」全文はこちらで読めます。

日本人には、アメリカを語る人も、その影響が大きい人も大勢いるのだけど、この3つ全てを語れる人はすごく少ないし、特に「ユダヤ」をお題にした本の「当たり率」の低さはハンパないので、知ろうとすればするほど、アホになるということも多いですよね。

本書のタイトルに挙げられた、この3つのテーマは、多くの日本人が疑問に思っていても、なかなか理解できないテーマではないでしょうか。でも、アメリカでは、とか、ニューヨークタイムスでは… など、私たちは日常的によく聞いてますけど、ユダヤ人や、キリスト教のことがわからずに「アメリカ」のことなんて、わかるわけない。ということを噛み締めたくなるような内容であると同時に、

私たちには理解しにくい、キリスト教や、ユダヤ人ですが、クリスチャンが、ユダヤ人を差別する感情には、私たちとそんなに変わらない点があるように思えたり、また、普通のアメリカ人が「科学が苦手」で「天才が嫌い」であるという事実は、意外なようでありながら、今の日本の閉塞感と似ているような…

第三章「100年前にはじまった技術没落」から省略して引用します。

米国の技術の歴史を見ていて一番の驚きは、この120年の間に起きた2つの「技術革命」について調べると、それ自身の性格と、それを支えた人間の性格がまったく違うことです。第1の革命とは「電化」「自動車」など生活を一変させる産業革命で、エジソン、カーネギー、フォードなど「発明の天才」と「事業の天才」によって支えられました。これらの天才たちはテスラ1人をのぞき、すべて White Protestant でした。

第2の技術革命の始まりは1945年の原子爆弾開発の成功です。これによって米国は、戦後、世界帝国になる道が開かれました。この第2の技術革命の中心になったのは、すべてナチスの迫害を逃れ米国に移住したユダヤ人たちであり、White Protestant 白人はいません。この実績によって米国の技術分野での実質的主導権は、完全に White Protestant の手を離れ、ユダヤ人に移ったと見られます。

この劇的な変化が起こった理由は、原子爆弾以降は、理論物理学を創り上げる「天才的頭脳」が技術革命成功の「決め手」になったのに、当時の米国には、ユダヤ人オッペンハイマー以外には天才級の理論物理学者はいなかったのです。日本でさえ「湯川」「朝永」の二人がいたのに「電化」と「無線通信」で世界の技術革命をリードしていた米国が、なぜ物理学革命では、まったく「かや」の外だったのか。

一般の人に「科学」と「天才」が受け入れがたい最大の理由は、「科学」の性格について誤解があるからと思います。例えば、ガリレオの地動説のように「科学」と「常識」が対立した時、科学が勝つのは、科学が「正しく」「確か」であり、「理論にあっている」からと考えますが、これはまったくの誤解です。

「確か」で「理屈に合っている」のは「常識」の方です。人々の経験から「確か」なのは「大地が平で不動」であるということです。「地動説」がいうように、1日1回自転しているという感覚はまったくありません。「理屈」にも合いません。地球のように巨大な物体が自転したら、すごい「遠心力」が生じ、地表のものはすべて「宇宙空間」に吹き飛ばされてしまう筈です。(中略)

今の人はこれをすべて「万有引力」で説明しますが「万有引力」がこのような「地動説の困難」を解決するために、ガリレオの死後、ニュートンが考えだした「仮説」であって、実験的に証明されたものではありません。(中略)

科学=真理は、最初は「確かでもなく」「理屈にも合わない」主張から始まります。しかしその正しさを確信できる根拠を見つけたら、まっすぐにそれを主張するのが天才です。そのような天才を根絶やしにしては、科学は成り立ちません。

これは理屈を言い合う Debate を好み、つじつまの合った話の方が正しいと思う米国人の弱点です。

(引用終了)


優れた科学者を生み出してきた日本ですけど、科学者を大事にせず、国外流出も気にせず、発明・創造を好む理系創業者から、経営優先のゼネラリストがトップに立ったことで、企業がダメになっただけでなく、その企業に大きな口出しをする官僚もゼネラリスト… なんだか、日本全体が沈没しそうになっている理由と似ているような気がしました。

「つじつまの合う話」が好きなのは、アメリカ人だけでなく、たぶん、日本も、日本人なりの「つじつまのあう話」が好きなのかもしれません。

この本の面白さは多岐にわたっていて、タイトルに記されたとおり「物理学者が発見した米国 ユダヤ人 キリスト教の真実 技術・科学と人間と経済の裏面」という、本当に盛りだくさんの内容から「未来予測」にまで言及されているので、内容を紹介するのも難しいのですが、こういった「切り口」で、本を書ける著者は、他にはおられないのではないでしょうか。

見た目の安っぽさ(失礼)とは真逆で、13ミリほどの厚みに、米国の歴史がギュッと凝縮されていて、10冊以上の本をショートカット出来るような内容。上記引用個所の人名はカタカナ表記にしましたが、本書は、横書きで人名以外の用語も「英語表記」が多く、検索好きとしてはその点も便利だと思いました。

また、第4章「ユダヤ人とは」に登場する(P87)ケストラーの『The Thirteenth Tribe』。私はこの本を読んだときに、日本人だけでなく、白人プロテスタントや、ユダヤ人自身にとっても、ユダヤ人が謎だったなんて!と驚いたんですが、本書によれば、現在でも最も有効な「仮説」のようですね。

◎ユダヤ人とは誰か ― 第十三支族・カザール王国の謎

米国とはどんな国なのか?日ユ同祖論とか、ユダヤの陰謀とか、
ユダヤ人のことを知りもしないで語ってしまう前に、
科学とアメリカへの猜疑心が大きくなっている「今」だからこそ、おすすめの1冊!


☆☆☆☆☆(めったにないタイプの本なので)

◎「目次」詳細
◎「あとがき」全文
____________

☆下記は西村肇氏に言及している副島隆彦「学問道場」掲示板から

☆副島氏が掲示板へのアップを要請したNHKのドキュメンタリー番組
◎1986年のチェルノブイリ原発事故から10年後、
内部被ばくの被害に関するドキュメンタリー番組(1/4)


◎上記の放送(4)の書き起し

◎[406]西村肇・東京大学名誉教授の記者会見に行く。

1) 福島原発から放出された放射能は、チェルノブイリの10万分の1、
最悪でも千分の1程度の規模
2) 津波ではなく地震でタービン間の配管が壊れた事故である
3) 非常用ディーゼル発電機が五時間しか動かなかったことが重大事故の原因

◎[411]4月8日西村肇東大教授の緊急記者会見
「理論物理計算が示す福島原発事故の真相」の内容


◎[425]4/8西村肇教授の会見がUstreamに掲載されました。

◎[428]福島原発で大気に放出された放射線物質の総量は、いったい、いくらなのか?

◎[439]ネコを飼い主に返還して、私たちは昨日も原発の正面玄関まで行ってきました。日本は、大丈夫だってば。心配するな。

◎[486]原発20キロ圏のは立ち入り禁止(警戒区域)となりました。
私は、激しく怒っています。住民をいじめるな。


◎[529]河野太郎という若い政治家の優れた「原子力行政」の文章を載せます。





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by yomodalite | 2012-03-24 11:19 | 歴史・文化:美術 | Trackback | Comments(0)

中国は世界恐慌を乗り越える

副島隆彦/ビジネス社



戦争の本質が、国家経済の破綻を、覆い隠すために行うものだということは、すでに「常識」だと思いますが、昨日、EUのイラン産原油の輸入禁止が決定されましたね....

ヨーロッパとアメリカの高級紙は、ずっと、日本に対し「失われた10年」とか「日本のようになるな」と言い続けてきました.....とにかく、ニュースを見たら、その10倍は本を読まないといけない世の中ですけど、その本もあまりにも嘘が多いので.....副島氏の本がどんどん売れるようになっているのでしょう。

あまりタイムリーでなく、そんなには売れていないかもしれない本の紹介をすることが、もしかしたら多いかもしれない当ブログではめずらしく、毎回発売から間もないタイミングで紹介している副島氏の新刊本ですが、

本書も、書店の目だつ売場に並んでいることですし、今回は、わたしが個人的に興味がある点のみ「あっさり」とメモしておきます。


第3章から省略して引用


◎日本海の時代がくる

わたしは3年前から「これからは陸の時代が来る。海の時代から移る。ユーラシア大陸のど真中が世界の中心になる」と書き出した。おれは2009年7月に中央アジアのカザフスタン国に行き、ここに新しい世界銀行ができる(2015年から)と分かったからだ。

大陸の時代には、道路と鉄道が重要となる。大陸を横断する陸上輸送網がこれからももっともっと建設される。日本は島国であり、ユーラシア大陸の東のはずれの島嶼国である。だから、日本にはこれから日本海の時代が来るのだ。

新潟、富山、福井、島根、これらの都市が急激に韓国の釜山や上海や大連、青島、天津と港湾どうしでつながり急激に伸びる。このことを日本の産業人、ビジネスマンたちは早く自覚しなければならない。

◎トルコとイタリアの海底パイプライン「ナブッコ計画」

2011年1月から、中東、アラブ地域での各国民衆の反乱運動と反政府運動による旧政権の打倒の動きが起きた。これらの動きの背後には、アメリカの軍隊とCIAの合同である特殊部隊の動きがある。アメリカは兵隊を直接、現地に大部隊で投入するこれまでの戦争のやり方を根本から変えたようだ。

エジプトは国民の7割の支持をもつムスリム同胞団という温和なイスラム教徒の政党がある。このムスリム同胞団による政権の誕生が必然なのに、これを阻止しようとするアメリカの動きがある。

ムバラク政権打倒のエジプト青年たちの運動は「フェイスブック」という実名登録のインターネット通信網が大きな役割を果たしたとされるが、エジプトのフェイスブックの運営責任者で「4月6日運動」を指導するアハマド・マヘル(30歳)という若者がどうも怪しい。ファイスブックのザッカーバーグと始めからつながっている。だからムスリム同胞団は、彼ら外国帰りの青年活動家たちを警戒している。

中東アラブ諸国にとってこれからのお手本となるのはトルコのエルドアン政権である。他のアラブ諸国もトルコの政治体制に見習おうとしている。リビアのカダフィ政権の打倒(2011年9月)には、もうひとつ裏側の理由がある。それは「ナブッコ石油天然ガスパイプライン」に関わる。

ナブッコというのは、ネブカドネザル王のことである。欧米人にとっては有名なオペラの名前だ。劇作「ナブッコ」はイスラエルの民で、バビロン捕囚に遭っていた者たちが祖国のパレスチナの地に帰りたいという望郷の念をあらわにした作品として有名だ。このナブッコと名づけられたトルコ経由の南回りルートの石油と天然ガスのパイプライン建設の動きにイタリア(ベルルスコーに首相)、リビア(カダフィ大佐)が深く連携していた。

中央アジアのカザフスタンの南にトルクメニスタンという国がある。トルクメニスタンにはニヤゾフという独裁者がいた(2006年2月死去)。このトルクメニスタンという国もカスピ海沿岸で、ものすごい量の石油と天然ガスが出る。この資源をトルコのエルドアン政権とイタリアのベルルスコーニ政権が組んで地中海方向にパイプラインを引いてヨーロッパに天然ガスを供給しようという計画だ。

さらにイタリアから南にシシリー島を経由して、かつてのカルタゴあたりまで海底パイプラインをつくる計画があった。これが「カダフィ殺し」で中断してしまった。アメリカの狙いどおりだ。

ナブッコ計画に対して、フランスとイギリスとアメリカがいい顔をしていなかった。上手くいったらトルコとイタリアとリビアがヨーロッパのエネルギー供給で主導権を握ることになるからだ。だから「NATO軍による爆撃」でカダフィ政権は打ち倒された。

ロシアもまた、ナブッコ計画を敵視していたという事情がある。ロシアはカスピ海の豊富な石油、天然ガスをウクライナとベラルーシを通って、北回りのロシア経由で欧州各国に供給している。この利点が、ナブッコ計画で半減してしまう。


第4章から省略して引用


◎内モンゴルのレアアース生産基地

中国は、レアアース、レアメタルを国家戦略資源に位置づけて、急に海外輸出規制をし、それらの世界シェアの多くを押さえることを2010年9月に目標にしたが、どうも失敗したようである。

レアアースの国際価格だけがひとり歩きして高騰した。ところが、このあと事態は一転した。買い手(需要者)である日本の電気メーカーのほうは、まだまだ安価な入手が可能なようである。日本政府(経済産業省)は早めに手を打って、もうひとつのレアアース産出国であるインドからの輸入量の確保を確実にしたようだ。

しかし、わたしの情報では、去年ランドサット(航空宇宙資源探査衛生)で日本の資源開発チームが大量のレアアースを南米ペルーで見つけたようだ。中国の輸出規制の動きに対して、日本商社も危機感を強め、インドその他の国からの輸入で国内需要分を十分に確保できたようだ。これらの理由から、中国のレアメタル・レアアースの開発特区は当面尻すぼみだ。(引用終了)


下記は、見るだけでも為になる「目次」


第1章 迫りくる「1ドル=2元=60円」時代

円が強い今こそ人民元預金 …… 14
人民元は必ず上がる …… 16
中国で人民元を預金する …… 22
中国で金に投資すべき …… 24
中国で買って中国で売るのが正しい …… 28
不動産投資なら東北しかない …… 30
欧米の不健全なバブルと中国の健全なバブル …… 34

第2章 中国経済の成長は何があっても止まらない

中国の不動産バブル …… 38
インフレ抑制のため、中国の金融引き締めは続く …… 46
崩壊するのは中国ではなくヨーロッパとアメリカだ …… 49
中国の技術力が飛躍的に伸びている …… 52
最先端分野での技術力も急伸している …… 55
通信機器の分野でも日本は抜き去られた …… 58
中国は石炭で動いている …… 62
中国国内最大の石炭会社 …… 64
中国の物流を担うトラック運転手たち …… 66
飢えない限り暴動は発生しない …… 70
大都市部には空き家がゴロゴロある …… 72
需要を上回る過剰な建設ラッシュ …… 74
中国経済を牽引する裏マネー …… 78
10年で10倍、20年で100倍になった …… 83
バブル崩壊で半値になっても、まだ5倍の利益が残る …… 85
貧富の巨大な格差こそ中国経済の原動力 …… 87
300万円のバッグを買い漁る行動原理 …… 91
政治の目的は民衆を豊かにし、食べさせること …… 95
古い粗悪な鉄筋アパートは建て替えなくてはならない …… 100
日本にも中国と同様の腐敗が蔓延していた …… 102

第3章  中国は世界覇権国を目指し、
人民元の時代が到来する


資本主義が崩壊しつつある …… 108
世界は完全な統制経済体制になっていく …… 110
資本主義はなくなるのか? …… 112
2011年、北京、上海の不動産の下落が始まった …… 115
株式市場も引き締めが続いている …… 118
中国は経済成長を維持し続ける …… 121
資産家は不動産投資で生まれた …… 122
中国で激しいインフレが起きているというのはウソだ …… 124
“爆発戸”と呼ばれる石炭成金 …… 126
中国のエネルギーの根幹は今も石炭である …… 129
中国とアメリカのG2時代 …… 132
オバマの次はバイデンだろう …… 136
中国はまだ米国債を買い続ける …… 140
2012年から始まる習近平時代 …… 141
薄煕来は首相レースから脱落 …… 142
習近平の次の第6世代は周強と胡春華がトップ …… 148
江沢民が反日運動を主導した本当の理由 …… 149
北朝鮮とのパイプ役、張徳江という人物 …… 152
軍はまだ胡錦濤が握り続ける …… 153
日本海の時代が来る …… 154
トルコとイタリアの海底パイプライン「ナブッコ計画」 …… 159
カダフィが倒された本当の理由 …… 162

第4章  西部大開発により大きく発展する
内モンゴルの実情


フフホト~バオトウ~オルドス …… 166
内モンゴルのレアアース生産基地 …… 171
内モンゴル自治区の漢人はすでに80%以上 …… 178
90年代のモンゴル共和国の大飢饉 …… 180
中国全土の漢民族化が加速している …… 183
チンギス・ハーン陵墓 …… 186
遊牧民はほぼ消滅した …… 190
黄砂は内モンゴルから日本へ飛んでくる …… 192
世界各地で進む砂漠化を中国は解消できるか? …… 194
18世紀のGDP世界1位は中国だった …… 198

第5章  巨大な人口と消費が
今後も中国を支え続ける


内モンゴル暴動事件の真相 …… 204
中国の民衆暴動の実態 …… 208
人と産業の巨大な移動が中国の西部大開発 …… 212
社会主義的市場経済の実態 …… 214
大気汚染の問題もいずれ解決する …… 216
アメリカのハイテク日本企業たたきのめし作戦 …… 219
地下水による農業化、工業化は十分可能 …… 223
中国の株価はすでに十分に下がっている …… 228
地方の不動産価格はこのまま据え置きで止まる …… 230

付章 主要な中国株の代表的銘柄30 …… 233

◎中国は世界恐慌を乗り越える(アマゾン)

______________

[内容紹介]副島「中国」研究第4弾。 石炭、石油、天然ガス、レアアース…天然資源の宝庫・内モンゴル自治区、山西省での取材から、今後の中国の政治、経済の動向を読み解く。 中国経済は不動産、株価、賃金など、10年ですべてが10倍になった。しかし、バブルが起こっているのは不動産のみであり、中国経済は膨大な実需でインフレを乗り越えていく。よって、中国の成長が止まることはない。 迫りくるアメリカの衰退とともに起こるドル大暴落。ドルとのリンケージをカットした人民元は大きく上昇し、「1ドル=2元=60円」時代がいずれ到来する。その時こそ、中国が世界帝国となる。 2012年秋から始まる習近平総書記時代の中国の対アメリカ戦略、経済戦略を副島隆彦が分析し、日本の進むべき道を示す。 巻末に「中国経済の指標となる株式銘柄50選」を収録。 
ビジネス社 (2012/1/6)



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by yomodalite | 2012-01-24 09:24 | ビジネス・経済・金融 | Trackback | Comments(0)
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本書は、『悪魔の用語辞典』『日本のタブー』につづく、副島国家戦略研究所(SNSI)による『悪魔の用語辞典』シリーズ第3弾。

副島氏は「まえがき」で、この本は読書人に向けた本だと言っている。

たしかに、もう一般のひとは「放射能」について考えたりしていないのかもしれない。普通のひとは、ものごとに真実なんか求めてないし、放射能について、特別怖がっている人を見ると少し醒めた感情を抱いてしまう人が、今は「普通のひと」なのかもしれない。私は普通よりかなり「臆病」ですし「真実」も知りたいので、2011年3月11日以降、つくづく読書好きで良かったと思う。

もし、小室直樹から「アノミー」を教えてもらっていなかったら....『ショック・ドクトリン』をいう言葉を知っていなかったら....山本七平の『「空気」の研究』を読んでいなかったら....わたしは、きっと「放射能コワいコワい派」の人になっていたと思う。

本書で、副島氏は多くの専門家を批判していますが「筆誅」として、厳しく批判したのは、武田邦彦、小出裕章、広瀬隆、児玉龍彦の4人。特に、対談本も出版した武田氏に対しては「諧謔の精神と冷笑だけで生きてきた人」と最上級の厳しい評価。

『原発事故、放射能、ケンカ対談』は「ケンカ」という言葉から、日本の議論にありがちな感情的なものを想像される方も多いと思いますが、本書はアマゾンレヴュアーの感想からは、かけ離れた非常にレベルの高い対談集で、武田、副島両氏の素晴らしさがよくわかる本です。また、この対談集を読まれた方は、本書も併せて読まれると「対決」がより鮮明になると思います。)

わたしは、小出氏、児玉氏の本は読んだことがありませんし、武田氏に諧謔の精神があるのかどうかはわかりませんが、武田氏のこれまでの環境問題に関する著書にも見られた、データの運用には、読書人に対する姿勢の甘さだけでなく、氏のバックボーンに原因があり、今回はそれが最悪な結果を生んでいるのではないでしょうか。

また『赤い楯』『持丸長者』の著者である広瀬隆氏が「シニカルな視点」で、再度この波に乗ったことは想像に難くないですし、広瀬隆氏同様に、『患者よ、がんと戦うな』の近藤誠氏の今回の態度も、同じ人間としてよく理解できますが、

だからこそ、より一層、副島隆彦への読書人の信頼は増しているのだと思います。

以前、こちらの本を読んだ時もそう思いましたが、

マイケル・ジャクソンと副島隆彦に出逢えて本当に良かったと心から思う。

マイケルの音楽と人間性の素晴らしさは、本を読んでいなくてもわかったと思いますが、彼が最後まで、一番売れることにこだわったことの凄まじさは、読書経験でしかわからなかったと思う。

そして、それを、わたしが感じることができたのは、
副島氏の著作とその根底にある「愛」からでした。


今回の原発問題で、すでに「除染」が巨大な利権になっていることに気づいている方は多いでしょう。(そして、その利権が今まで原発を推進してきたメンバーと同じであることも....)

本書は「放射能の健康問題」だけでなく、環境問題が「環境ビジネス」だったことを、もっとも先鋭的に1冊の本に凝縮した『エコロジーという洗脳 ー 地球温暖化サギ・エコ利権を暴く[12の真論]』のSNSIの著作なので、

原子力の平和利用という原発の始まりから、他にも、公害対策で、次々に官僚が利権(権限)をつくり出していった歴史までが、普段それほど読書ができない、忙しい人にまで届くように凝縮された内容になっています。

私と同様、数値が苦手な人は、まず、冒頭のロシアの安全保安院のような組織の副院長であるアルチュニアン氏と副島氏の対談と「放射線の規制値に科学的根拠はない」という大川治美氏の文章を是非読んでみてください。

自分や子どもの健康問題としてだけでなく、今後、被災地への理不尽な差別を無くし、以前よりももっと美しい場所にするために、日本国民必読の書だと思います。

☆☆☆☆☆(満点)

◎著者の1人である中田安彦氏による内容紹介
◎『放射能のタブー』(アマゾン)

以下は、副島氏による、本書の「まえがき」(省略して引用)

2011年3月12日に、福島で原発爆発・放射能漏れが起きた。それからもう半年以上が経った。いまごろ放射能についての本を出しても売れない。どうやってみても売れない。そのこともわかっている。

本屋にはすでに放射能関係の本がたくさん並んで、そして消えていった。それでもようやくにしてこの本は出来上がった。それは、放射能漏れの大事件に私たちが身をもって直接関わったからである。私たちSNSIは、遠くからの傍観者の集団ではない。福島の原発のそばにまで行きました。現地に行きもせず、遠く遠くのほうから知ったかぶりをして「放射能はコワイコワイ」「危険だ」「子供たちが危ない」と騒いだ人々がたくさんいる。今もほんの一部だが騒いでいる。

「福島になど行く必要はないのだ」と言い放った原発・放射能の専門家たちがいたのには驚いた。私は許し難いことだと思っている。放射能、原子力発電についての専門家であれば、何があろうと絶対現場に駆けつけなければダメである。現地に居続けなければいけないのだ。それが専門家〔エキスパート〕というものなのだからだ。このこともわからず、遠くのほうから知ったかぶりで放射能の恐怖や危険を盛んに書いて煽り立てた人々がいる。それらすべてと、この本は闘う。

本文中の各所で低線量の放射能の恐怖をさんざん煽った者たちの名前を明記する。ここで断言しておくが、それらの代表は武田邦彦、小出裕章、広瀬隆、児玉龍彦の悪質な四人組である。この四人が“放射能恐怖煽動の四人組”である。(中略)

彼らは放射線の人体・健康への被害の本当の専門家ではまったくない。放射線(あるいは放射性物質)について、学者として何十年もの長い経験と思考を重ねてきたのは、放射線医学者たちである。長崎大学医学部教授の山下俊一、広島大学医学部教授の神谷研二、東京大学医学部準教授の中川恵一たちである。そして彼らの先生が、長瀧重信氏(放射線影響研究所元理事長)と佐々木康人(日本アイソトープ協会常務理事)である。

彼らの今回の大事故の直後からの誠実な活動と責任ある発言を、私たち日本国民は褒め称えなければならない。彼ら医学者たちの主張に深く耳を傾け、彼らの指図と指導に日本国民は冷静沈着に従って行動するべきである。そしてこの国の大災害からの復興を、指導者層と国民が団結して推し進めなければならない。これが、この本の結論である。

彼ら賢明なる放射線医学者たちの主張についても、この本の中で概略取り上げる。彼らは御用学者ではない。東電からたくさんの金〔かね〕をもらってきた小宮山宏(東大元総長、原子力委員長、東大工学部名誉教授、現在も東電の監査役)を頭目とする原発工学者の極悪人たちとは根底から異なる。

私たちは、放射線の人体への被害についての専門家ではない。なんの専門家でもない人間たちが専門家のフリをして偉そうにあれこれ語ると、それ自体が虚偽を生む。虚偽を撒き散らかすために一冊の本を編んではならない。しかし、「放射能コワイコワイ」派の連中がすでにあまりにも多くの虚偽を雑誌記事などで大量に撒き散らした。しかも、それを恐るべきことに、彼らは科学(サイエンス)の正しい知識のフリをして撒き散らした。(中略)

「目に見えないから怖い」という奇妙な合い言葉は、どう考えてもこれは宗教体験である。あるいは、ある特定の信仰にドップリと入信していく人間たちの姿そのものである。すなわち、「科学のフリをした宗教」である。

厳密なサイエンス(science、本当は近代学問と訳すべき)のフリをして、それなりの根拠に基づいて主張しているフリをした者たちが輩出した。(中略)自らの名前をもって「専門家」と称してあれこれ週刊誌等に書いた者たちは、後々徹底的に事実検証〔テスティフィケーション〕されなければならない。(中略)

放射線の人体と人生への影響と危険〔リスク〕について研究する放射線医学の専門家でもない者たちが恥知らずにも、いまも日本国民に放射能の恐怖を煽動している。(中略)

「賞味期限切れ」という言葉が近年わりと流行っている。原発・放射能の問題は出版ビジネスとしてはどうやらもう飽きられて賞味期限間近である。だが、それでもなおこの現状にしつこく食らいついていって、大きな真実を暴きたてて、本当の真実が細々とでも世の中に伝わり広がらなければならない。この私たちの決意を支持してくれる少数の本当に優れた読書人たちが全国に散らばって居てくださる。(中略)
 
私はこの事態をこの半年、凝視し見据えながら不愉快でならなかった。そして、現にほんの微量の、なんの人体被害もない(ないどころか、健康にいいとする学説もある)放射能を過剰に恐怖する者たちとの戦いはこれからも続く。(中略)

 この本では、私の学問道場の研究員たちが15人、論文を寄せた。一人一人の味わいが出ている。今も福島第一原発から21キロのところに開設している私たちの福島復興活動本部(田村市都路)からの現地報告の活動日誌も載せた。それぞれに面白い趣向を凝らした文章である。我々の学問道場は一切のタブー(禁忌)のこの国への蔓延を恐れない。それに立ち向かう。ひたすら「大きな枠組みのなかの諸真実を暴き立てること」に向かってさらに突き進む。この一筋の道以外に、私たちの学問道場が生き延びる活路はないと心得る。ー 2011年10月2日 (引用終了)

_______________________________

[出版社/著者からの内容紹介]今の超微量の放射線量では人体の健康に与えるリスクはない。放射線医学者なら誰もが知っているこの明確な事実を無視し、彼らを「御用学者」と貶め、無知な大衆の恐怖心を煽った似非専門家たちがたくさんいる。しかも、彼らは本当の専門家でもないくせに、専門家の名を騙り、科学のようなフリをしてその煽動言論を行った。本書はそれらすべてを許さない。それらすべてと徹底的に闘う論争の書である。

「目に見えないから怖い」という奇怪な合い言葉のもと、放射能に関する多くの無用で、有害なデマゴギーが跳梁跋扈した2011年の日本。原発事故直後から現地福島で復興活動本部を立ち上げ、体を張って現場で活動してきた著者たちが、放射能に関する従来のあらゆるタブーをかなぐり捨て、本当の真実を暴露する。

チェルノブイリ原発事故の公職の専門家、ロシア科学アカデミーのR・アルチュニアン氏をゲストに迎えた編者・副島隆彦との巻頭対談では、チェルノブイリ原発事故で本当は何人の人が死んだのか、衝撃の事実が明かされる。
そして、広島、長崎の原爆の真実、JCO臨界事故の真実、そして、いま福島で現に起きていることが何なのか、圧倒的情報力と分析力で論及する。

なぜ、超微量の放射線にもかかわらず、20キロ圏内は封鎖されねばならなかったのか。そこには原発推進勢力の恐るべき企図が隠されていた事実も明らかにされる。この本は、単純な、原発に賛成か反対をめぐる本ではない。核兵器による唯一の被爆国である日本が長年抱え続けてきた「放射能のタブー」に初めて切り込んだ、全国民必読の啓蒙書である。 KKベストセラーズ (2011/10/26)




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by yomodalite | 2011-11-01 10:26 | 311関連 | Trackback | Comments(0)

新興大国 権力者図鑑

副島 隆彦(責任編集),中田 安彦/日本文芸社




BRICsと言う言葉を聞くようになってから、早10年。ブラジル、ロシア、インド、中国に代表される新興大国に、中東、ラテンアメリカ、香港・台湾・韓国の経済人を網羅した本書は『世界権力者人物図鑑』『ヨーロッパ超富豪権力者図鑑』に続くシリーズ第3弾!

今回は、経済人に焦点をあてた内容なので、ビジネスマンは必読ですね!

帯には「ドル崩壊後の新しい世界を読み解く」とあって、そのせいでしょうか。ダーリンは、これまでのシリーズの中で最も熱い目つきで見てました。

会う機会のない“世界権力者”とは違って、具体的に取引先の“顔”が浮かぶみたいです。

第1章 中東とラテンアメリカ
    
    世界帝国アメリカを揺さぶるキーパーソン
   《コラム》中東とラテンアメリカ

第2章 ロシアとオリガルヒ
    
    ロシア民族主義の壁に立ち向かう新興財閥
   《コラム》ロシアと中央アジアの財界人

第3章 勃興する大国インド
    
    因習を乗り越えて新成長分野に懸ける企業
   《コラム》巨大財閥から一大富豪まで

第4章 中国が次の超大国
    
    巨大な外貨準備高で世界を狙う財界人
   《コラム》国営企業と民間企業の財界人

第5章 香港・台湾・韓国
    
    中国と欧米を両天秤にかける華僑と富豪
   《コラム》東アジアから東南アジアへ

それぞれの章コラムは「まだいる新興大国の実力者たち」がテーマ。

全てオールカラー、顔写真で人物を知ることが出来るシリーズの利点は、今回は、特にビジネスマンにとって、政治家や世界権力者の顔より興味深く感じられるのではないでしょうか。

また、冒頭の目次には表示されていない、各人物別の「column」や「チェックポイント」も、まるで、要点を絞って学習できる優れものの受験攻略本のようで、

◎中東の首長国を動かす一族
◎新興国の国際フォーラムが台頭
◎SWF(ソブリン・ウェルス・ファンド)とは?


も「解説」として簡潔にまとめられています。

_______________

[内容紹介]迫り来るドル、ユーロの崩壊後、世界の主役となるのは誰か? ブラジル、 ロシア、インド、中国──BRICs4カ国をはじめ、中東、アジア、南米の新興大国14カ国・86人の超富豪を紹介、その知られざる人物像と実力を徹底解説! 台頭する新興大国の最重要人物から、新しい世界秩序を読み解く! ドル崩壊後の次なる世界の支配者がわかる、ベストセラー、副島隆彦の権力者図鑑シリーズ第3弾!日本文芸社 (2011/9/21)

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by yomodalite | 2011-10-03 18:33 | ビジネス・経済・金融 | Trackback | Comments(0)

ネクスト・ルネサンス 21世紀世界の動かし方

パラグ・カンナ/講談社



個人的にちょっぴりハマっていた「ルネサンス」ですが「ネクスト・ルネサンス」と言われると、もっと気になるような気がしたので読んでみました。

著者が主張しているのは「巨大化する外交(メガ・ディプロマシー)」という概念で、これまで職業外交官たちや国際機関が独占してきた外交に、NGO、有名人、宗教家、人道支援活動家....といった様々なアクターが参加することで、より機能するものとするというもの。

「21世紀を動かすのは、ビジネスリーダーら、メガ・ディプロマシーの担い手たちだ!アメリカ帝国衰退後の世界の設計図を示した意欲作。副島隆彦氏 絶賛!」

と言うのが出版社の帯宣伝なのですが、副島氏絶賛の理由は、副島門下の古村治彦氏が、本書の翻訳をされていて、とても読みやすいことと、名著「アメ政」の〈シンクタンク一覧〉で、リベラル系の老舗研究所として位置づけられている「ブルッキングズ研究所」の次世代リーダーの紹介にあると思いました。

そんなわけで、国際政治研究者や国際NGO関係者必読!みたいな内容だからでしょうか。主婦が読んで、ふむふむ「なるほどね!」みたいな箇所は少なくて「ネクスト感」も「ルネサンス感」もあまり感じられず、どこが新しいのか(全然変わってない?)よくわかりません。

著者は、他にもCFRの会員で、ニューアメリカ財団の研究員も兼任し、米国特殊作戦部隊のアドバイザーでもあるのですが、一昔前なら、キッシンジャーのように、彼が考えるように世界が動いていくというような影のリーダー像もありえましたが、

現在は、キッシンジャーを雇っていたような組織が、今後どのように存続するのか、世界最高のブレーンが、誰によって、どう使われるのかわからない時代なんじゃないでしょうか?

本書を読んでいると、世界のリーダーになれそうな人が、その就職先に迷っているという感じを受けました。

また、著者は、ダボス会議では、あの藤◎◎香や、小泉進◎◎郎も選ばれている「若き世界のリーダー」の一人にも選出されていて、著者の言う、様々なアクターが参加するというのも、すでにそういった場所で試され、専門知識を全く持ち合わせていないNGOの参加が、実質的な成果をほとんど生み出さないという批判も受けましたが、

これからの未来は、戦略研究所や会議に、強力過ぎるクライアントがいなくなるからこそ、メガ・ディプロマシーの時代だということなんでしょうか。。

でも、国境線の意味が無くなれば戦争もなくなるというのも、従来どおりの考え方だったり、人種・文化問題での紛争拡大の懸念についても、やっぱりネクスト感があまりないような。。。

そんな風に感じるのも、戦後ずっとアメリカの属国として、安定成長してきた日本に暮らす主婦だからかもしれません。気になるのは、ハンドラーズがどんどん「ヤクザ化」してきていることだったり、日本人が得意とする「間をとる」とか「中道路線」が、ちっとも上手くいかなくて、これまでの安定した体制維持を求める人々が、結局、その場その場で「腕力」の強い方に引っ張られていってしまうことだったりするからかな。。

◎『ネクスト・ルネサンス-21世紀世界の動かし方』(アマゾン)

☆ビルダーバーグの有力者不在、アメリカ出席陣の弱体化、アングロ・アメリカン型の自由主義モデルのメルトダウン.....
◎欧米エリート組織に立ちはだかる「ネクスト・ルネサンス」の壁(1)〜(4)
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[内容説明]国家の時代は終わった“新しい(ネクスト)ルネサンス”21世紀を動かすのは、ビジネス界のリーダーらメガ・ディプロマシーの担い手たちだ!! アメリカ帝国衰退後の世界の設計図を示した意欲作。講談社 (2011/6/10)

本文より/中東各国に波及している民衆の反乱や日本を揺るがした大規模な自然災害。日本を襲った大震災は2011年に発生したが、2010年という年は、本書『ネクスト・ルネサンス』で私が行った主張の基本的な前提を思い出させる多くの出来事が発生した年だった。私が自分の主張の前提としたのは、「私たちはこれまで経験したことがないほどの混乱と不安定さの中で生きている。それなのに各国政府や各国際機関は、こうした混乱に対応するための準備がまったくできていない」ということだ。(日本語版のための序文より)

パラグ・カンナ/1977年、インドに生まれる。ニュー・アメリカ財団上級研究員。ブルッキングス研究所研究員も兼任。米国特殊作戦部隊のアドバイザーも務める。外交問題評議会(CFR)会員。世界経済フォーラムの「若き世界のリーダー」の一人に選出された。ジョージタウン大学外交学部にて学士号、修士号取得。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)にて博士号を取得。『ニューヨーク・タイムズ』『フィナンシャル・タイムズ』紙他多数の新聞に寄稿するほか、CNN、BBCなど世界中のテレビにもしばしば出演している。『エスクワイヤ』誌からは「21世紀の最も影響力のある人物」と取り上げられるほか、『ワイアード』の「スマート・リスト」にもランキングされた。世界100ヵ国以上を精力的に飛び回り取材を続けている。著書に世界的ベストセラーとなった『「三つの帝国」の時代 アメリカ・EU・中国のどこが世界を制覇するか』(玉置悟訳、講談社)がある。



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by yomodalite | 2011-09-11 21:44 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)

日本再占領/中田安彦

心から思う。2011年3月11日の前にマイケル・ジャクソンと副島隆彦氏に出逢えていて本当に良かった。また副島氏の師匠である小室直樹氏から「アノミー」を教えてもらっていなかったら、わたしは確実にそれに侵されていたと思う。

本書は、副島国家戦略研究所(SNSI)の研究員であり、この震災の前後にもっとも注目してみていたツイートの発信者である中田安彦氏(bilderberg54 アルルの男・ヒロシ http://twitter.com/#!/bilderberg54)の最新本で、日本国民必読の政治研究本。

☆この間の注目ツイッターの抜粋は右欄「カテゴリ:日常」と「タグ:東電原発事故」にあります。

未だに「天皇制」などと言っている人、ポピュリズムを「大衆迎合主義」だと思っている人、イルミナティという言葉を知っているだけで「真実」がわかったような気分になっている人におすすめします。

著者の「おわりに」がとてもとても素晴らしいので、下記に省略して引用し、その後に、本書の目次を転載します(目次が素晴らしいので)。

(引用開始)

2011年3月11日、すべての日本人にとって「空気」が変わった。これは自身を取り巻く環境だけではなく、原発事故で放出された放射性物質により、物理的な意味でも空気は変わった。
 
震災が起きて4カ月半が経過した。本書では、一貫して「日本が統治能力を失ったので、日本はアメリカに再度占領されたのだ」と論じてきた。

日本が自国を自力で統治する能力を失った理由は幾つかある。まず、民主党政権が官僚機構の徹底的なサボタージュ(嫌がらせ)を受けて、マニフェストで掲げた重点政策の実現に行き詰まったことである。

この事実について、私は「ウィキリークス」による米流出公電を引用しながら、この官僚の政治家への・反逆行為・を裏付けた。

しかし、政治主導を目指した民主党の政治家にも問題がなかったわけではない。鳩山由紀夫前首相が重点政策に掲げた普天間基地移設交渉の見直しには、十分な事前の準備と根回しが必要だった。

同じく政治主導を目指して政治家と官僚との関係を根本から見直そうとした小沢一郎元民主党代表の苦闘についても触れた。この国を支配しているのは古代からの「律令制度の亡霊」であることも十分に論証できたと私は自負している。
 


2009年9月以来、官僚機構によって日本の統治能力が骨抜きにされていくなかで、この大地震が起きた。そして、日本は再びアメリカに占領された。
 
しかし、「なんだ、日本はもう再占領されてしまったのか。もう何をやってもアメリカの言いなりか」と悲観的になるのは早い。民主党政権がなぜ行き詰まっているのかを、本書では明らかにした。

その正体とは、戦後の日米関係を動かしてきた日米双方の官僚がつくる「日米事務方同盟」による不透明な「談合体制」だった。これを突き崩すことが重要である。
 
これを書いているとき、民主党政権の首相は菅直人である。震災直後は危機対応の不手際でバッシングされた菅だが、脱原発政策についてはじっくりと時間をかけてやっていくつもりのようだ。アメリカからの圧力もうまく利用しながら、国内の経団連や経産省といった20世紀の日本の経済発展の主役となった既得権益を相手にノラリクラリとうまくやっている。
 
むろん、菅政権が延命しているのは、米ホワイトハウスの原発・エネルギー専門家たちの意向をふまえて、福島第一原発の「封じ込め」のタイムテーブル(工程表)を実行しているからだ。

細野豪志に指示を与えているのは。ジョン・ホルドレンというホワイトハウスの科学技術担当補佐官だ。ホルドレンはジェイ・ロックフェラー上院議員が高く評価する一人だ。

確かに日本政府の「統治能力の消失」は必然的に日本再占領に繋がっている。しかし、その占領を行っている側のアメリカだって、いつまでも日本の面倒をみることができるわけではない。

アメリカでも日本と同様に、連邦政府の財政赤字が深刻だ。数年以内に、米国債の債務不履行(デフォルト)も確実に起きるだろう。そうなると、世界中にいつまでも軍隊を展開できる状況ではなくなる。つまり、世界覇権国アメリカの衰退は始まっている。

今、日本の真の意味での自立を阻んでいるのは、「アメリカに依存しておけば日本は大丈夫だ」と言い続け、結果的に日本独自の国益、それに基づいて編み出される国家戦略を定義してこなかった政財界人たちである。その人たちは、前原誠司という新しい自分たちの代理人を育てている。

戦後日本は、そのアメリカの「戦略」の意のままに動かされてきた。だが、そういうことはそろそろ終わりにしようではないか。これからの日本は「自立した国家」として国益を定義する。その際、アメリカとも友好国のひとつとして過度に敵対することなく、付き合っていけばいい。もちろん次の超大国・中国とも同様だ。

だから、「日米同盟の深化」の名のもとで主体的判断を政治家が放棄し、外務省にすべてを委ねてしまってはいけない。

国内の政治改革においても、小沢一郎が掲げた「自立した個人」を主体とする「1200年ぶりの政治革命」の意義を踏まえ、私たちが新しい世代の政治家を育てていく必要がある。国民のレベル(民度)以上の政治家は誕生しないからだ。

本書はそのような「新しい日本」を次の世代に残すための格闘をしてきた前の世代の政治家の成功と失敗に学ぶ本でもある。

最後に、アメリカの歴史家、ジョン・ダワーの言葉を紹介したい。『敗北を抱きしめて』(岩波書店)という本の中でダワーは、先の大戦の後、アメリカの庇護の下で復興した日本の社会の姿をありのままに記録している。

私は震災後、ダワーが朝日新聞のインタビューに答えているのを読んだ。ダワーは、「当初、この本の名前は『打ちのめされた国で最初からやり直す(Starting Over in a Shattered Land)』というタイトルで考えていた」と言う。

今の日本も、「原発震災で打ちのめされた国で最初から国づくりをやり直す」時であるだろう。そのように強く思う。2011年7月21日 中田安彦 (引用終了)



第1章〈日本再占領〉──日本は何に負けたのか

「天皇のメッセージ」は再びの玉音放送だったのか
アメリカが首相官邸に乗込んできた
日本支援の陰で進められる「復興プロジェクト」の思惑
「第三の敗戦」を象徴するアノミー状態
原子力をひたすら崇拝した「猿の属国」の日本人
「大東亜戦争」「マネー敗戦」に続いての「原子力敗戦」

第2章 ウィキリークス流出公電が暴いた〈官僚主導国家・日本〉

世界を震撼させたウィキリークスの衝撃
アメリカ大使館発・日本関連1660点の機密文書
たった4年で暴かれてしまった外交公電群
首相外交の武器となった日本の総理の「性格・性癖」詳細分析
元首相補佐官と北米局長が漏らした鳩山首相の「弱点とクセ」
流出した公電の内容ーー「新政権」「普天間」「原子力問題」の深刻度
日米「裏切り」外務官僚たちが陰で手を握り合っていた
[流出公電①]クリントン国務長官の東京訪問に向けた背景説明
[流出公電②]キャンベル次官補、岡田克也・民主党幹事長と会談
民主党議員たちが連発していた「ボタンの掛け違い発言」
[流出公電③]民主党に見る選挙前の対米観の多義性について
[流出公電④]鳩山側近が語る鳩山次期政権
民主党政権潰しに血道を上げた外務官僚たちの行状
[流出公電⑤]キャンベル国務次官補と斎木昭隆アジア太洋州局長が会合
[流出公電⑥]キャンベル国務次官補と日本政府当局者が米軍再編を巡る経緯について協議
[流出公電⑦]同盟管理の問題:キャンベル次官補が前原沖縄担当相と会談
親子二代で米流ソフトパワーに籠絡された世襲外交官
[流出公電⑧]日米同盟の当局者が、民主党政権の密約問題と普天間代替施設問題の取扱に憤慨
新たな密約の発覚が垣間見せた「日米の深層」
エリート事務次官は、国家指導者を「教育する」
[流出公電⑨]21日に開かれた大使と薮中三十二外務事務次官との昼食会
小沢側近・山岡賢次の「勘違い」発言、親米・前原誠司の「誤誘導」発言
[流出公電⑩]普天間代替施設、民主党が年内の「合理は無理」
[流出公電⑪]ルース大使と前原国交相会談
日本の官僚システムへの懸念が原発事故で現実になった
[流出公電⑫]日本における重大な社会基盤と危機対応
「日米事務方談合同盟」の行動から見えてきた亀裂

第3章 普天間交渉の失敗に見る〈世界観の衝突〉と〈時間軸概念の欠如〉

鳩山論文に襲いかかった日米の「内通ネットワーク」
鳩山論文に投げかけた「世界観の衝突」という重大問題
アメリカが危惧した「近衛文麿の“英米本位の平和主義を排す”」
鳩山一郎と「欧州連合の父」クーデンホフ=カレルギー
祖父・鳩山一郎も孫・由起夫も、手の内をすべて読まれていた
「鳩山アイスクリーム」を溶解させたアメリカの外交力
それでは小沢一郎と前原誠司の「世界観」はどんなものだろうか
[1]小沢一郎の世界観ー「国連中心主義」
[2]前原誠司の世界観ー「日米同盟の深化」
世界観の衝突を補うのは「時間軸」の概念
すべてを見抜いていたケント・カルダーの「駐留米軍論」
米議会が最後に持ち出してきた「嘉手納統合案」

第4章 政策的起業家・小沢一郎に立ちはだかった〈日本律令制とアメリカ〉連合軍

霞ヶ関・律令官僚と死闘を演じる「アテルイの末裔」
2009年2月24日ーーそれはアメリカに対する日本の「独立宣言」の日
「2007年大連立騒動」で暗躍した読売新聞社主
小沢辞任後の政局を協議した2009年の「三極委員会東京総会」
東京地検特捜部の「恐るべき出自」
「政治思想家」としての小沢一郎を考える
日本の歴史に連綿として影を落とす「律令制度」
天皇の代理人・藤原不比等が遺した「政治秩序」
律令制度が画策した陰謀は今年で1310年目
認証官らは小沢一郎を“格下”の反逆とみた
「北辰会」という新名称が暗示する小沢グループの深層意識

第5章 〈ポピュリズム現象〉としての民主党代表選と大震災後の日本

「小沢包囲網」に追いつめられた末の代表戦出馬
「国民の政治が第一」こそが真の意味のポピュリズム
「ポピュリスト・オザワを潰せ」を実行した検察審査会の匿名11人の市民
大震災が「日本の統治能力の真空」を直撃した
「ギブ・ミー・チョコレート」から「ギブ・ユー・キャンディ」へ
戦略国際問題研究所(CSIS)タスクフォースの顔ぶれと思惑

おわりに 「打ちのめされた国で、最初からやり直す」

☆☆☆☆☆(満点)
311を語るうえで必読の書。この本を読まずに情報収拾するのは時間の無駄です。

◎『日本再占領』(アマゾン)
◎著者による“日本再占領「原発アノミー」で大混乱した3.11後の日本”(1)〜(5)

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[内容紹介]日本は、再び、アメリカの占領下にある―。にわかには信じられない話だろうが、これが本書で展開される内容である。そのために私は、客観的と言い得る証拠を可能なかぎり集めた。日本が再占領されてしまったのは、同盟国アメリカが、東日本大震災後の菅直人政権の対応と与野党の右往左往ぶりを見て、「今の日本は事実上、軽度の破綻国家(フェイルド・ステート)である」と認定したからである。「今の日本政府に統治能力なし」と、アメリカが判断した結果が、現在の再占領なのだ。成甲書房; 初版 (2011/8/6)




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by yomodalite | 2011-08-13 18:56 | 311関連 | Trackback(1) | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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