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10.14追加リンク:米同盟国の「カタールとサウジアラビアがひそかにISを支援している」と述べるヒラリー・クリントン氏のメールをウィキリークスが暴露! APがディベートの事実関係を意図的に「誤報」!?


前回の「トランプ氏の演説」に続いて、クリントン氏の演説も。

ビル・クリントン大統領時代に、女性初の国務大臣に就任した、マデリーン・オルブライトは、1996年、60 Minutesに出演し、レスリー・ストールから対イラク経済制裁について、

これまでに50万人の子どもが死んだと聞いている、ヒロシマより多いと言われる。犠牲を払う価値がある行為なのか?

と問われた際「大変難しい選択だと私は思いますが、でも、その代償、思うに、それだけの値打ちはあるのです」と答えました。

オルブライトのこの発言を腹に据えかねた国連の経済制裁担当要員の3名(デニス・ハリデイ、ハンス・フォン・スポネック、ジュッタ・バーガート)は辞任し、このうちハリデイ氏は「私はこれまで(対イラク経済制裁について)“ジェノサイド”という言葉を使ってきた。何故なら、これはイラクの人々を殺戮することを意識的に目指した政策だからだ。私にはこれ以外の見方が出来ないのだ」とコメントを残しています。( → Wikipedia「マデレーン・オルブライト」)

そして、そこから犠牲者は増える一方で、女性の権利を掲げ、女性初という名で、米国で力を得てきた女性たちが、オルブライトに続けとばかり、世界に対してはほぼ全員、「好戦的」で、「人種差別的」で、「宗教差別的」でありながら、自国において、黒人や移民など様々なマイノリティを支援する側であると受け止められているというのは皮肉なことです。

当時の大統領選挙でヒラリーと戦ったオバマ大統領も、オルブライトと考えを同じくする好戦的なヒラリーを批判し、勝利したものの、結局、副大統領に選ばざるを得なかったのは軍産複合体の圧力だったのでしょうか。

バイデンが出馬できなかったのも、ヒラリーがサンダースを副大統領に選ぶことなく、サンダーズがヒラリーと手を組んだのも、それと同じ理由のように思えるのですが、現在の大統領選でトランプがここまで勢いを失わずにいられるのも、大衆の支持だけでなく、ISISをコントロール出来なくなったグローバリスト陣営でさえ2つに割れているせいなのか。疲弊した考え方かもしれませんが、私が少しだけ希望を見出せるのはそれぐらいです。

でも、安倍政権で、次期首相の名に度々稲田朋美氏の名前が挙げられ、水面下で、小池氏の都知事出馬の準備が進められ、実際には人気のない蓮舫を野党の党首へと押し上げたのも、ヒラリー大統領を既定路線とする軍事産業と密接に関わっているジャパン・ハンドの力のように私には思えてならず、日本管理などという職についている彼らには、この遅れた国ではブッシュ時代と同じ戦略で十分だというように、日本政治のすべてが彼らの戦略のみで判断されてきましたが、それが、あらゆる面で日本の力を削ぐことになり、経済的にも軍事的にもパートナーとしての力を弱めている。

そんなことももはや多くの人の目に明らかでありながら、彼らが自分の責任を認めることはなく、オバマは彼らと距離をおきたいように見えましたが、ヒラリーは彼らを延命させるのではないでしょうか。

平和や環境破壊や障害など、あらゆるマイノリティを支援する側には、知的障害者に優しくするのと同じように、有権者や総理がバカだと言うことを禁じてほしいと、ずっと願っていますが、残念ながら、彼らが「ネトウヨ」だとバカにしている勢力と同じように、誰かをバカにすることの方が好きだとしか思えない人ばかり・・・

どんな素晴らしい考えであっても、異なる意見に耳を貸せないという「場」からは、知性も神も消え去っていくもののように思えてならないのですが、

とりあえず、英語の勉強のためにヒラリーの候補受諾演説をメモしておきます。


◎NHK News Web クリントン氏の受諾演説(日本語訳)


Thank you. Thank you so much. Thank you. Thank you all so much. Thank you. Thank you. Thank you all very, very much. Thank you for that amazing welcome. Thank you all for the great convention that we’ve had.

ありがとうございます。本当にありがとうございます。ありがとうございます。皆さん、本当にありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。本当に、本当にありがとうございます。すばらしい歓迎をありがとうございます。皆さん、こんなすばらしい党大会を開いてくださりありがとうございます。

And, Chelsea, thank you. I am so proud to be your mother and so proud of the woman you’ve become. Thank you for bringing Marc into our family and Charlotte and Aidan into the world.

そして、チェルシー、ありがとう。私はあなたの母親であること、そして、あなたがこんなにすばらしい女性に育ってくれたことを本当に誇りに思います。マークを私たちの家族に招き入れてくれて、そして、シャーロットとエイダンを生んでくれてありがとう。

And, Bill, that conversation we started in the law library 45 years ago, it is still going strong. You know, that conversation has lasted through good times that filled us with joy and hard times that tested us. And I’ve even gotten a few words in along the way. On Tuesday night, I was so happy to see that my explainer-in-chief is still on the job. I’m also grateful to the rest of my family and to the friends of a lifetime.

そして、ビル、45年前に法律図書館で私たちが始めたあの会話は、まだ元気に続いています。あの会話は私たちが喜びで包まれたよい時期も、私たちが試練にさらされたつらい時期も、ずっと続いてきました。私が途中で口を挟むこともありました。火曜日の夜には私の「最高責任説明者」の健在ぶりを見ることができて本当にうれしかったです。私は家族のほかのメンバーや生涯の友人たちにも感謝しています。

For all of you whose hard work brought us here tonight and to those of you who joined this campaign this week, thank you. What a remarkable week it’s been. We heard the man from Hope, Bill Clinton; and the man of hope, Barack Obama. America is stronger because of President Obama’s leadership, and I am better because of his friendship.

大変な努力をして、今夜、私たちがここに立つことを可能にしてくれた皆さん、そして、今週、この選挙戦に参加してくれた皆さん、ありがとうございます。なんてすばらしい1週間だったのでしょう。私たちは希望という場所から来た男、ビル・クリントンのスピーチを聞きました。そして、希望の男、バラク・オバマ大統領のスピーチを聞きました。アメリカはオバマ大統領のリーダーシップのおかげでさらに強くなり、私は彼の友情のおかげで成長することができました。

We heard from our terrific Vice President, the one and only Joe Biden. He spoke from his big heart about our party’s commitment to working people as only he can do.

ジョー・バイデンという唯一無二の最高の副大統領のスピーチもありました。彼は寛大な心で働く人々に対する党の責務について語りました。それは彼にしかできないことです。

And First Lady Michelle Obama reminded us – that our children are watching and the president we elect is going to be their president, too.

ミシェル・オバマ大統領夫人は、私たちの子どもが見ていること、そして、私たちが選ぶ大統領は彼らにとっての大統領にもなることを思い出させてくれました。

And for those of you out there who are just getting to know Tim Kaine, you – you will soon understand why the people of Virginia keep promoting him – from city council and mayor, to governor, and now Senator. And he will make our whole country proud as our vice president.

ティム・ケイン氏のことをこれから知ろうとしている人たちは、なぜバージニア州の人々が彼を市議会から市長へ、そして、知事へ、そして、今は上院議員へと推挙し続けているのかすぐに理解できるでしょう。彼は全国民が誇りを持てるような副大統領になるでしょう。

And I want to thank Bernie Sanders. Bernie – Bernie, your campaign inspired millions of Americans, particularly the young people who threw their hearts and souls into our primary. You put economic and social justice issues front and center, where they belong.

そして、私はバーニー・サンダース氏に感謝したいです。バーニー、バーニー、あなたの選挙戦は、多数の国民、特に予備選に心血を注いでくれた若者たちに元気を与えました。あなたは経済と社会正義の問題を中心に据えました。こうした問題は本来、中心に据えられるべき問題です。

And to all of your supporters here and around the country, I want you to know I have heard you. Your cause is our cause. Our country needs your ideas, energy, and passion. That is the only way we can turn our progressive platform into real change for America. We wrote it together. Now let’s go out and make it happen together.

そして、ここや全国にいるあなたの支持者の方に知っていだたきたいことがあります。私は皆さんの声を聞きました。皆さんの大義は私たちの大義でもあります。この国は皆さんのアイデア、エネルギー、情熱を必要としています。それがあって初めて、私たちは進歩的な綱領をアメリカの真の変革に変えることができるのです。私たちは一緒にそれを書きました。これからは外に出て、それを一緒に実現しましょう。

My friends, we’ve come to Philadelphia, the birthplace of our nation, because what happened in this city 240 years ago still has something to teach us today. We all know the story, but we usually focus on how it turned out, and not enough on how close that story came to never being written at all. When representatives from 13 unruly colonies met just down the road from here, some wanted to stick with the king, and some wanted to stick it to the king.

友人の皆さん、私たちはフィラデルフィアに来ました。この国の生誕地です。この町で240年前に起きたことは、今日の私たちにもいまだに教訓を与え続けています。私たちは皆、その物語を知っています。しかし、私たちは大抵、それがどのようにして起きたかに注目しますが、その物語が決して書かれないまま終わる一歩手前までいったことには十分に目を向けません。手に負えない13の植民地の代表がここから目と鼻の先の場所で会談したとき、一部には王への忠実を守りたいと望む者もいて、一部には王を刺し殺したいと望む者もいました。

The revolution hung in the balance. Then somehow they began listening to each other, compromising, finding common purpose. And by the time they left Philadelphia, they had begun to see themselves as one nation. That’s what made it possible to stand up to a king. That took courage. They had courage. Our founders embraced the enduring truth that we are stronger together.

革命はどちらに転ぶか分からない状況でした。そして、彼らはどうにかして互いの声に耳を傾け、妥協をし、共通の目的を見つけ始めました。彼らはフィラデルフィアを去るころには自分たちを1つの国として認識し始めていました。その認識が王に対して立ち上がることを可能にしたのです。彼らには勇気が必要でした。彼らは勇気を持っていました。この国の建国の父たちは、私たちは結束すれば強くなれるという不朽の真実を受け入れました。

Now America is once again at a moment of reckoning. Powerful forces are threatening to pull us apart. Bonds of trust and respect are fraying. And just as with our founders, there are no guarantees. It truly is up to us. We have to decide whether we will all work together so we can all rise together. Our country’s motto is e pluribus unum: out of many, we are one. Will we stay true to that motto?

アメリカは今、再び審判のときを迎えています。力強い勢力が私たちを分裂させようと脅威を与えています。信頼や尊敬による絆がほつれつつあります。そして、建国の父たちにとってとそうだったのと同じように、今回も保証書はありません。これは本当に私たちしだいなのです。私たちは、私たちが一緒に成功できるように力を合わせて頑張るのかどうか決めなければなりません。この国のモットーは「多数でできた1つ」です。私たちはそのモットーに忠実であるべきでしょうか?

Well, we heard Donald Trump’s answer last week at his convention. He wants to divide us from the rest of the world and from each other. He’s betting that the perils of today’s world will blind us to its unlimited promise. He’s taken the Republican Party a long way from ‘Morning in America’ to ‘Midnight in America.’ He wants us to fear the future and fear each other.

私たちは先週、ドナルド・トランプ氏の答えを党大会で聞きました。彼は私たちを外国から分断し、私たちどうしを分断することを望んでいます。彼は今日の世界の危機によって私たちがその無限の希望を見失ってしまうと確信しています。彼は共和党を「アメリカの夜明け」から「アメリカの真夜中」にまで陥れてしまいました。彼は私たちが未来を恐れ、お互いを恐れることを望んでいます。

Well, you know, a great Democratic President, Franklin Delano Roosevelt, came up with the perfect rebuke to Trump more than 80 years ago, during a much more perilous time: ‘The only thing we have to fear is fear itself.’

民主党の偉大な大統領、フランクリン・デラノ・ルーズベルトは80年以上前、今よりもはるかに危険な時期にトランプ氏に対する完璧で痛烈な非難のことばを述べていました。「私たちが唯一恐怖するべきものは、恐怖自体である」

Now we are clear-eyed about what our country is up against, but we are not afraid. We will rise to the challenge, just as we always have. We will not build a wall. Instead, we will build an economy where everyone who wants a good job can get one. And we’ll build a path to citizenship for millions of immigrants who are already contributing to our economy. We will not ban a religion. We will work with all Americans and our allies to fight and defeat terrorism.

私たちは今、この国が何と対じしているのかをはっきり認識できます。しかし、私たちは恐れてはいません。私たちはこれまでずっとそうしてきたように試練に立ち向かいます。私たちは壁は作りません。その代わり、よい仕事がほしいと望むすべての人がそれを手に入れられるような経済を作ります。そして、この国の経済にすでに貢献してくれている多数の移民の人々のために市民権への道筋を作ります。私たちは宗教を禁止しません。すべての国民や同盟国と協力して、テロと戦い、テロを打倒します。

Yet, we know there is a lot to do. Too many people haven’t had a pay raise since the crash. There’s too much inequality, too little social mobility, too much paralysis in Washington, too many threats at home and abroad.

しかし、私たちはやるべきことがたくさんあることを知っています。経済危機以来、昇給を果たしていない人があまりにたくさんいます。不平等が大きすぎます。社会的流動性も不足しています。ワシントンはあまりに麻ひしています。国内外での脅威があまりにたくさんあります。

But just look for a minute at the strengths we bring as Americans to meet these challenges. We have the most dynamic and diverse people in the world. We have the most tolerant and generous young people we’ve ever had. We have the most powerful military, the most innovative entrepreneurs, the most enduring values – freedom and equality, justice and opportunity. We should be so proud that those words are associated with us. I have to tell you, as your Secretary of State, I went to 112 countries. When people hear those words, they hear America.

しかし、これらの試練に立ち向かううえで、アメリカ人として私たちが持っている強みに一瞬でも目を向けてみてください。私たちは、世界で最も活力があり、多様性のある国民です。若者たちはかつてないほど寛容で寛大です。私たちには最強の軍があります。最も革新的な企業家たちがいます。自由と平等、正義、そして、機会という不朽の価値観があります。それらのことばが私たちと密接に結びついていることを私たちは誇りに思うべきです。私は国務長官として112か国に行きました。それらのことばを耳にすると、彼らはアメリカを思い浮かべます。

So don’t let anyone tell you that our country is weak. We’re not. Don’t let anyone tell you we don’t have what it takes. We do. And most of all, don’t believe anyone who says, ‘I alone can fix it.’ Yes. Those were actually Donald Trump’s words in Cleveland. And they should set off alarm bells for all of us. Really? ‘I alone can fix it? Isn’t he forgetting troops on the front lines, police officers and firefighters who run toward danger, doctors and nurses who care for us? Teachers who change lives, entrepreneurs who see possibilities in every problem, mothers who lost children to violence and are building a movement to keep other kids safe? He’s forgetting every last one of us. Americans don’t say, ‘I alone fix can it.’ We say, ‘We’ll fix it together.’

だから、私たちの国が弱いなどと誰にも言わせてはなりません。私たちは弱くありません。私たちは必要な資質を持っていないなどと誰にも言わせてはなりません。私たちはそれを持っています。そして何よりも、「私だけがこれを解決できる」などと言う人を信じてはなりません。そうです、それはドナルド・トランプ氏がクリーブランドで実際に述べたことばです。私たちはこのことばを警鐘として受け止めるべきです。本当でしょうか?自分だけが解決できる?彼は忘れているのではないでしょうか?前線の部隊を。危険に駆けつける警察官や消防士たちを。私たちの世話をしてくれる医師や看護師たちを。人の人生を変える教師たちを。あらゆる問題のなかに可能性を見出す企業家たちを。暴力のために子どもたちを失くし、ほかの子どもたちの安全を守るための運動を立ち上げている母親たちを。彼は私たち一人一人を忘れています。アメリカ人は「私だけがこれを解決できる」とは言いません。私たちは「一緒に解決しよう」と言うのです。

And remember. Remember. Our founders fought a revolution and wrote a Constitution so America would never be a nation where one person had all the power. 240 years later, we still put our faith in each other. Look at what happened in Dallas. After the assassinations of five brave police officers, Police Chief David Brown asked the community to support his force, maybe even join them. And do you know how the community responded? Nearly 500 people applied in just 12 days.

そして、思い出してください。建国の父たちは、革命のために戦い、憲法を書きました。それはアメリカを1人の人物がすべての権力を握るような国に決してしないためです。240年後の今、私たちは依然として互いを信じています。ダラスで起きたことを思い出してください。5人の勇敢な警察官が殺害されたあとに、デイビッド・ブラウン警察署長は、地域の人々に警察を支えるよう、そして、警察官になるようにとすら呼びかけました。地域の人々がどう反応したか知っていますか?わずか12日の間に500人近い人が応募したのです。

That’s how Americans answer when the call for help goes out. 20 years ago, I wrote a book called It Takes a Village. And a lot of people looked at the title and asked, what the heck do you mean by that? This is what I mean. None of us can raise a family, build a business, heal a community, or lift a country totally alone. America needs every one of us to lend our energy, our talents, our ambition to making our nation better and stronger. I believe that with all my heart. That’s why ‘Stronger Together’ is not just a lesson from our history, it’s not just a slogan for our campaign, it’s a guiding principle for the country we’ve always been, and the future we’re going to build.

助けを求める声が上がったときに、アメリカはそのようにして答えるのです。20年前、私は「村中みんなで」という本を書きました。多くの人がその題を見て「いったいどんな意味なの?」と私に聞きました。説明しましょう。家族を養ったり、事業を起こしたり、地域社会を癒やしたり、国を高みに引き上げたりすることを完全に1人でできる人など誰もいません。アメリカはこの国をさらによい国に、強い国にするために、私たち一人一人がエネルギー、才能、野心を傾けることを必要としています。私は心の底からそう信じています。だから「結束すれば強くなる」というのは、ただの歴史の教訓ではないのです。ただの選挙戦のスローガンでもありません。これまで常にこの国の在り方の指針であり続けてきたもので、私たちが築く未来のための指針でもあります。

A country where the economy works for everyone, not just those at the top. Where you can get a good job and send your kids to a good school no matter what ZIP Code you live in. A country where all our children can dream, and those dreams are within reach. Where families are strong, communities are safe, and, yes, where love trumps hate. That’s the country we’re fighting for. That’s the future we’re working toward. And so, my friends, it is with humility, determination, and boundless confidence in America’s promise that I accept your nomination for president of the United States.

アメリカは最上位層の人々だけでなくすべての人々にとって経済が機能する国です。そして、どの地域に住んでいてもよい仕事を得られ、よい学校に子どもを通わせられるような国です。すべての子どもたちが夢を見られ、夢が手の届く所にある国です。家族が強く、地域社会が安全で、そして、そうです、愛が憎しみに勝利する国です。私たちはこういう国のために戦っています。私たちはそんな未来に向かって努力しています。だから友人の皆さん、私は謙虚さ、決意、そして、アメリカの希望に対するかぎりない自信を持って、アメリカ合衆国大統領候補の指名を受諾します。

Now, sometimes the people at this podium are new to the national stage. As you know, I’m not one of those people. I’ve been your first lady, served eight years as a senator from the great state of New York. Then I represented all of you as Secretary of State. But my job titles only tell you what I’ve done. They don’t tell you why. The truth is, through all these years of public service, the service part has always come easier to me than the public part. I get it that some people just don’t know what to make of me. So let me tell you.

この演壇に立つ人の中には全国の舞台が初めての人たちもいます。ご存知のとおり、私はそうではありません。私は皆さんにとっての大統領夫人でした。ニューヨークというすばらしい州の上院議員を8年間務めました。その後、私は国務長官として皆さん全員を代表しました。しかし、私の肩書は私が何をしてきたかしか伝えてくれません。なぜ私がそれをしてきたかを伝えてくれません。本当のところを言えば、公的役務に就いていたその数年間ずっと、「公的」な部分よりも「役務」の部分のほうが私には簡単でした。私をどう評価してよいのか分からない人もなかにはいることを私は理解しています。だからお教えします。

The family I’m from, well, no one had their name on big buildings. My families were builders of a different kind, builders in the way most American families are. They used whatever tools they had, whatever God gave them, and whatever life in America provided, and built better lives and better futures for their kids.

私は、家族の誰も大きなビルを所有していない、そんな家庭に生まれました。私の家族は違う意味の建築者でした。ほとんんどのアメリカの家族が建築者であるのと同じ意味で建築者でした。彼らは、自分たちが持っていた道具、すなわち、神に与えられたものとアメリカでの生活がくれたものをすべて使って子どもたちのためによりよい生活とよりよい未来を築きました。

My grandfather worked in the same Scranton lace mill for 50 years – because he believed that if he gave everything he had, his children would have a better life than he did. And he was right. My dad, Hugh, made it to college. He played football at Penn State – and enlisted in the Navy after Pearl Harbor. When the war was over he started his own small business, printing fabric for draperies. I remember watching him stand for hours over silkscreens. He wanted to give my brothers and me opportunities he never had, and he did.

私の祖父は50年間、スクラントンのレース工場で働きました。自分の持っているものをすべてささげれば、自分の子どもたちは自分よりもよい生活を送れることを彼が知っていたからです。そして、彼は正しかったのです。私の父のヒューは大学に進みました。彼はペンシルバニア州立大学でアメリカンフットボールをし、真珠湾攻撃のあとに海軍に入隊しました。戦争が終わると彼は服飾用の織物を印刷する小さな事業を始めました。私は彼が何時間もシルクスクリーンのそばに立っていたのを覚えています。彼は私の弟たちや私に自分が決して持てなかった機会を与えたかったのです。そして、彼はそれを実現しました。

My mother, Dorothy, was abandoned by her parents as a young girl. She ended up on her own at 14, working as a housemaid. She was saved by the kindness of others. Her first grade teacher saw she had nothing to eat at lunch, and brought extra food to share the entire year. The lesson she passed on to me years later stuck with me: No one gets through life alone. We have to look out for each other and lift each other up. And she made sure I learned the words from our Methodist faith: ‘Do all the good you can, for all the people you can, in all the ways you can, as long as ever you can.’

私の母ドロシーは、幼いころ、両親に見捨てられました。彼女は14歳で家政婦として自活することになりました。彼女はほかの人たちの親切さに救われました。小学校の1年生のとき、彼女が昼食時に何も食べるものを持っていないことに気づいた先生は、1年間ずっと余った食べ物を彼女に持ってきてくれました。その何年もあとに彼女が私に教えてくれた教訓を私は今でも覚えています。「誰も1人では生きていけない。私たちは互いの面倒を見て、互いを元気づけなければならない」彼女はメソジスト主義のことばを私に覚えさせました。「あなたができるだけ長く、あなたにできるすべての方法で、あなたにできるすべての善をあなたがそれをできるすべての人に対して行いなさい」

So I went to work for the Children’s Defense Fund, going door to door in New Bedford, Massachusetts – on behalf of children with disabilities who were denied the chance to go to school. I Remember meeting a young girl in a wheelchair on the small back porch of her house. She told me how badly she wanted to go to school. It just didn’t seem possible in those days. And I couldn’t stop thinking of my mother and what she’d gone through as a child. It became clear to me that simply caring is not enough. To drive real progress, you have to change both hearts and laws. You need both understanding and action.

そこで、私は児童養護基金で働くようになりました。マサチューセッツ州ニューベッドフォードで、学校に行く機会を奪われた障害のある子どもたちのために1軒1軒を回りました。私は車いすに乗った少女に彼女の家の小さな裏口で会ったのを覚えています。彼女は私にどれほど学校に行きたいかを語ってくれました。その当時、それは可能とは思えませんでした。私は自分の母のことや彼女が子どものころに経験したことを考えるのをやめることができませんでした。私は単に気遣っているだけでは十分ではないことをはっきりと悟りました。本当の進歩を推進するためには心と法律の両方を変えなければならないのです。理解と行動の両方が必要なのです。

So we gathered facts. We build a coalition. And our work helped convince Congress to ensure access to education for all students with disabilities. It’s a big idea, isn’t it? Every kid with a disability has the right to go to school. But how do you make an idea like that real? You do it step by step, year by year, sometimes even door by door. My heart just swelled when I saw Anastasia Somoza representing millions of young people on this stage – because we changed our law to make sure she got an education.

そこで私たちは事実関係を調べました。私たちは連合を作りました。私たちの活動は障害のあるすべての子どもに教育を受けさせるよう、議会を説得するうえで力になりました。これはすごいアイデアではないでしょうか?障害のあるすべての子どもが学校に通う権利があるということです。しかし、そんなアイデアをどうすれば実現できるでしょうか?それは着実に、1年1年、そして、ときには1軒1軒訪問して実現するのです。私はアナスタシア・ソモサさんが多くの若者を代表してこのステージに上がっているのを見て胸が高鳴りました。なぜなら彼女が教育を受けられるようにするために法律を変えたのは私たちだからです。

So it’s true. I sweat the details of policy, whether we’re talking about the exact level of lead in the drinking water in Flint, Michigan – the number of mental health facilities in Iowa, or the cost of your prescription drugs. Because it’s not just a detail if it’s your kid, if it’s your family. It’s a big deal. And it should be a big deal to your president, too.

ミシガン州フリントの飲用水に含まれる鉛の厳密な水準であれ、アイオワ州の精神療養施設の数であれ、皆さんの処方箋薬の料金であれ、私は政策の細部を事細かに突き詰めます。なぜなら、こうしたことが自分の子どもや自分の家族に関連することなら、単なる細部ではないからです。それは重要なことです。そして、皆さんの大統領にとっても重要なことであるべきです。

After the four days of this convention, you’ve seen some of the people who’ve inspired me, people who let me into their lives and became a part of mine, people like Ryan Moore and Lauren Manning. They told their stories Tuesday night. I first met Ryan as a 7-year-old. He was wearing a full body brace that must have weighed 40 pounds because I leaned over to lift him up. Children like Ryan kept me going when our plan for universal health care failed, and kept me working with leaders of both parties to help create the Children’s Health Insurance Program that covers eight million kids in our country. Lauren Manning, who stood here with such grace and power, was gravely injured on 9/11.

この4日間の党大会で、皆さんは私に刺激を与えてくれた何人かの人たちをご覧になったと思います。彼らは私を彼らの人生に招き入れ、私の人生の一部にもなってくれました。ライアン・ムーアさんやローレン・マニングさんがそうです。彼らは火曜日の夜に自分たちの体験談を語ってくれました。私が初めてライアンに会ったのは彼が7歳のときでした。彼は全身用支持器具を身に着けていました。彼の体を起こすのに身を乗り出さなければならなかったので、その器具はおそらく40ポンド(約18キログラム)はあったでしょう。ライアンのような子どもたちの存在は、私たちの国民皆保険制度の計画が失敗したときに私の心の支えになってくれました。そのおかげで私は、両党の指導者と協力して、この国の800万人の子どもたちを対象とする児童医療保険プログラムの作成を手伝うことができました。

It was the thought of her, and Debbie Stage. John who you saw in the movie, and John Dolan and Joe Sweeney and all the victims and survivors, that kept me working as hard as I could in the Senate on behalf of 9/11 families and our first responders who got sick from their time at Ground Zero. I was thinking of Lauren, Debbie, and all the others ten years later in the White House Situation Room, when President Obama made the courageous decision that finally brought Osama bin Laden to justice.

ここに優雅に力強く立っていたローレン・マニングさんは9.11のときに大けがをしました。彼女やデビー・ステージさん、そして、皆さんがその姿を映画で見たジョン、ジョン・ドーランさん、ジョー・スイーニーさん、そして、すべての犠牲者や生存者の存在を考えられたおかげで、私は9.11の遺族や爆心地での活動によって病気になった救急隊員たちのために、上院で自分にできるだけの努力をすることができたのです。10年後のホワイトハウスのシチュエーションルームで、ついにオサマ・ビン・ラディンに正義を下すことになった勇気ある決断をオバマ大統領がしたとき、私が考えていたのはローレン、デビー、そして、そのほかのすべての人たちのことでした。

And in this campaign I’ve met many more people who motivate me to keep fighting for change, and with your help, I will carry all of your voices and stories with me to the White House. And you heard from some Republicans and Independents who are supporting our campaign. Well, I will be a president for Democrats, Republicans, Independents, for the struggling, the striving, the successful, for all those who vote for me and for those who don’t. For all Americans together.

今回の選挙戦で、変革のために戦い続けるためのやる気を起こさせてくれる方々にさらにたくさんお会いしました。皆さんの助けによって、私は皆さんのすべての声と物語をホワイトハウスに持って行きます。そして、皆さんは私たちの選挙戦を支援してくれている共和党員や無所属の人たちの声を聞いたと思います。私は、民主党員、共和党員、無所属の人たち、苦労している人たち、努力している人たち、成功している人たち、そして、私に投票してくれる人と、そうでない人のすべての人のための、すべてのアメリカ国民のための大統領になります。

Tonight, we’ve reached a milestone in our nation’s march toward a more perfect union: the first time that a major party has nominated a woman for president. Standing here as my mother’s daughter, and my daughter’s mother, I’m so happy this day has come. I’m happy for grandmothers and little girls and everyone in between. I’m happy for boys and men – because when any barrier falls in America, it clears the way for everyone. After all, when there are no ceilings, the sky’s the limit.

今夜、私たちはより完璧な国に向かう国民の行進という意味で、大きな節目に到達しました。主要政党が初めて大統領候補に女性を指名したのです。私は自分の母の娘として、自分の娘の母としてここに立ち、この日が来たことを本当にうれしく思います。私は、孫を持つ女性や少女、そして、その間に入るすべての人のためにうれしく思います。少年や男性の皆さんのためにもうれしく思います。なぜなら、アメリカで障壁が取り払われるときには必ずすべての人にとっての道が開かれるからです。何しろ、天井がなければ可能性は無限なのです。

So let’s keep going until every one of the 161 million women and girls across America has the opportunity she deserves to have. But even more important than the history we make tonight is the history we will write together in the years ahead. Let’s begin with what we’re going to do to help working people in our country get ahead and stay ahead.

アメリカ中にいる1億6100万人の女性や少女全員が自分にふさわしい機会を持てるようになるまで、私たちは歩みを止めるべきではありません。しかし、今夜、私たちが作る歴史よりも重要なのは、これから私たちが一緒に作る歴史です。まずはこの国の働く人たちが成功し、成功し続けるための力になることから始めましょう。

Now, I don’t think President Obama and Vice President Biden get the credit they deserve for saving us from the worst economic crisis of our lifetimes. Our economy is so much stronger than when they took office. Nearly 15 million new private sector jobs. 20 million more Americans with health insurance. And an auto industry that just had its best year ever.

オバマ大統領とバイデン副大統領は、私たちの生涯で最悪の経済危機から私たちを救いましたが、その功績を十分認められていないと思います。この国の経済は、彼らが就任した当初よりもはるかに強くなりました。1500万人近い新たな雇用が民間部門で生まれました。健康保険を持つ国民の数は2000万人増えました。自動車業界は過去最高の年を経験したばかりです。

Now, that’s real progress. But none of us can be satisfied with the status quo. Not by a long shot. We’re still facing deep-seated problems that developed long before the recession and have stayed with us through the recovery. I’ve gone around the country talking to working families. And I’ve heard from many who feel like the economy sure isn’t working for them. Some of you are frustrated – even furious. And you know what? You’re right. It’s not yet working the way it should.

これは真の進歩です。しかし、私たちの誰一人、現状に満足することはできません。決して満足することはできません。私たちは依然として、不況のかなり前に生まれ、景気回復の間もずっと消えなかった根深い問題に直面しています。私は全国を回り、勤労世帯の話を聞きました。経済は自分たちのために機能していないと感じる多くの人の話を聞きました。皆さんの中には、いらだちを感じたり、激しい怒りすら感じている人もいます。実は皆さんは正しいのです。経済は本来機能すべき方法では機能していません。

Americans are willing to work – and work hard. But right now, an awful lot of people feel there is less and less respect for the work they do. And less respect for them, period. Democrats, we are the party of working people. But we haven’t done a good enough job showing we get what you’re going through, and we’re going to do something to help.

アメリカ人は仕事熱心です。しかし今、本当に多くの人たちが、自分のやる仕事に対して払われる敬意がどんどん減っていると感じています。そして、自分たちに対する敬意もです。私たち民主党は働く人々の党です。しかし、私たちは、皆さんの苦労を理解していることを示すという点では十分よい仕事をしてきたとは言えません。私たちは皆さんの力になるために行動を起こします。

So tonight I want to tell you how we will empower Americans to live better lives. My primary mission as president will be to create more opportunity and more good jobs with rising wages right here in the United States. From my first day in office to my last. Especially in places that for too long have been left out and left behind. From our inner cities to our small towns, from Indian country to coal country. From communities ravaged by addiction to regions hollowed out by plant closures.

今夜、国民がよりよい生活を送れるように私たちがどのようにして彼らに力を与えるのかを語りたいと思います。大統領としての私の主要な任務は、ここアメリカで賃金の上昇を伴うよい仕事や機会をもっと生み出すことです。私の就任初日から任期の最終日までそれは変わりません。特にあまりに長い間除外され取り残されてきた場所ではそうです。スラム街から小さな町まで、先住民の住む地域から石炭産業が盛んな地域まで。依存症に悩まされている地域から工場の閉鎖によって空洞化した地域までです。

And here’s what I believe. I believe America thrives when the middle class thrives. I believe our economy isn’t working the way it should because our democracy isn’t working the way it should. That’s why we need to appoint Supreme Court justices who will get money out of politics and expand voting rights, not restrict them. And if necessary, we will pass a constitutional amendment to overturn Citizens United.

私が確信していることをお話ししましょう。私はアメリカは中産階級が繁栄するときに繁栄すると確信しています。この国の経済は本来あるべき方法で機能していないと確信しています。それはこの国の民主主義が本来あるべき方法で機能していないからです。だから私たちは、政治からお金を排除し、投票権を制限するのではなく拡大する最高裁判事を任命する必要があるのです。そして、必要なら、私たちはシチズンズ・ユナイテッド裁判の判決を覆すための憲法修正案を通します。

I believe American corporations that have gotten so much from our country should be just as patriotic in return. Many of them are, but too many aren’t. It’s wrong to take tax breaks with one hand and give out pink slips with the other. And I believe Wall Street can never, ever be allowed to wreck Main Street again.

私は、この国から多くの恩恵を受けたアメリカの企業は、愛国心を持ってその恩返しをすべきだと確信しています。彼らの多くはそうしていますが、そうしていない企業が多すぎます。片方の手で税の優遇措置を受け取り、もう片方の手で解雇通知を手渡すのは間違っています。私はウォールストリートがメインストリートを破壊することは二度と許してはならないと確信しています。

And I believe in science. I believe that climate change is real and that we can save our planet while creating millions of good-paying clean energy jobs.

そして、私は科学を信じています。私は気候変動は真実であり、給料のよいクリーンエネルギーの仕事をたくさん生み出しつつ、この惑星を救うことができると確信しています。

I believe that when we have millions of hardworking immigrants contributing to our economy, it would be self-defeating and inhumane to try to kick them out. Comprehensive immigration reform will grow our economy and keep families together – and it’s the right thing to do.

私はこの国の経済に貢献してくれている多くの勤勉な移民の人たちを追い出そうとするのは自滅的で非人道的だと確信しています。包括的な移民制度改革はこの国の経済を成長させ、家族が一緒に住むことを可能にします。それがなすべき正しいことなのです。

So whatever party you belong to, or if you belong to no party at all, if you share these beliefs, this is your campaign. If you believe that companies should share profits, not pad executive bonuses, join us. If you believe the minimum wage should be a living wage, and no one working full-time should have to raise their children in poverty, join us. If you believe that every man, woman, and child in America has the right to affordable health care, join us! If you believe that we should say no to unfair trade deals; that we should stand up to China; that we should support our steelworkers and autoworkers and homegrown manufacturers, then join us. If you believe we should expand Social Security and protect a woman’s right to make her own heath care decisions, then join us. And yes, yes, if you believe that your working mother, wife, sister, or daughter deserves equal pay join us. That’s how we’re going to make sure this economy works for everyone, not just those at the top.

どの党に属していても、完全な無所属でも、こうした信念を共有する人は、この選挙戦に加わるべきです。企業は幹部手当を増やすのではなく利益を共有すべきと考える人は、私たちに加わってください。最低賃金は生活賃金と同じであるべきで、フルタイムで働く人は誰も、貧困の中で子どもを育てるのを余儀なくされることはあってはならないと考えている人は私たちに加わってください。アメリカのすべての男性、女性、子どもには、手ごろな料金の医療保険に入る権利があると考えている人は私たちに加わってください!不公平な貿易協定にはノーと言うべきで、私たちは中国に立ち向かうべきで、鉄鋼業界や自動車業界の労動者や国内で育った製造業者を支援すべきと考えている人は私たちに加わってください。社会保障を拡充し、女性が自分の医療に関する決断を下す権利を守るべきと考えている人は私たちに加わってください。そして、そうです、自分の働く母親、妻、姉妹、娘が平等な賃金を得るべきと考えている人は私たちに加わってください。私たちはこのようにして、この国の経済が最上位層の人々だけでなく全員にとって機能するようにします。

Now, you didn’t hear any of this, did you, from Donald Trump at his convention. He spoke for 70-odd minutes – and I do mean odd. And he offered zero solutions. But we already know he doesn’t believe these things. No wonder he doesn’t like talking about his plans. You might have noticed, I love talking about mine.

皆さんは、ドナルド・トランプ氏の口から党大会でこのようなことばを全く耳にしなかったでしょう。彼は70分余り話しました。それは異様なスピーチでした。そして、彼は解決策を一切提示しませんでした。しかし、私たちはすでに彼がこうしたことを信じていないことを知っています。彼が自分の計画について語るのが嫌いなのも無理はありません。すでにお気づきかもしれませんが、私は自分の計画について語るのは大好きです。

In my first 100 days, we will work with both parties to pass the biggest investment in new, good-paying jobs since World War II. Jobs in manufacturing, clean energy, technology and innovation, small business, and infrastructure. If we invest in infrastructure now, we’ll not only create jobs today, but lay the foundation for the jobs of the future.

私は任期の最初の100日間で、両党と協力して、給料のよい新しい仕事への、第二次世界大戦以来最大の投資法案を通します。それは製造業、クリーンエネルギー、テクノロジー、イノベーション、中小企業、インフラなどの仕事です。今、インフラに投資をすれば、今日の雇用を生み出せるだけでなく、将来の雇用の下地を作ることができます。

And we will also transform the way we prepare our young people for those jobs. Bernie Sanders and I will work together to make college tuition-free for the middle class and debt-free for all. We will also – we will also liberate millions of people who already have student debt. It’s just not right that Donald Trump can ignore his debts, and students and families can’t refinance their debts.

私たちは、若者をこうした仕事に備えさせる方法も変革します。バーニー・サンダース氏と私は協力して、中産階級のために大学の学費を無料化し、すべての人にとって借金がないようにします。私たちはすでに学生ローンを抱えている多くの人たちも解放します。ドナルド・トランプ氏が彼の借金を無視できて、学生や家族が借金の借り換えができないというのは正当ではありません。

And something we don’t say often enough: Sure, college is crucial, but a four-year degree should not be the only path to a good job. We will help more people learn a skill or practice a trade and make a good living doing it. We will give small businesses, like my dad’s, a boost, make it easier to get credit. Way too many dreams die in the parking lots of banks. In America, if you can dream it, you should be able to build it.

そして、私たちが十分な頻度で口にしていないことがあります。確かに大学はとても重要ですが、四年制の大学の学位がよい仕事への唯一の道であってはなりません。私たちは、もっと多くの人々がスキルを学んだり、仕事を覚えてたりして、よい生活を送れるように力になります。私の父のような中小企業を後押しして、融資を受けやすくします。あまりに多くの夢が銀行の駐車場で頓挫しています。アメリカでは、夢を見ることができるのなら、それを実現できてしかるべきです。

And we will help you balance family and work. And you know what, if fighting for affordable child care and paid family leave is playing the ‘woman card,’ then deal me in.

私たちは、皆さんが家庭と仕事を両立させるのを助けます。手ごろな料金の託児所や有給家族休暇のために戦うことが「女性のカード」を利用していることになるのなら、私もそこに加えてもらってけっこうです。

Now – now, here’s the other thing. Now, we’re not only going to make all of these investments. We’re going to pay for every single one of them. And here’s how. Wall Street, corporations, and the super-rich are going to start paying their fair share of taxes. This is – this is not because we resent success, but when more than 90 percent of the gains have gone to the top 1 percent, that’s where the money is. And we are going to follow the money. And if companies take tax breaks and then ship jobs overseas, we’ll make them pay us back. And we’ll put that money to work where it belongs: creating jobs here at home.

もう1つ申し上げることがあります。私たちはこれらの投資すべてを行なうだけではありません。私たちはそれらの1つ1つに対してお金を払います。その方法を説明しましょう。ウォール街、企業、超富裕層には、公平な税負担額を払ってもらいます。これは私たちが彼らの成功に腹を立てているからではなく、利益の90%以上が最上位の1%の手に渡っているかぎり、お金はそこにあるからです。そして、私たちはそのお金を追跡します。企業が税の優遇措置を受けていながら雇用を海外に移すのなら、私たちは彼らに返金させます。そして、そのお金を本来の目的に使います。つまり、国内で雇用を創出することです。

Now, I imagine that some of you are sitting at home thinking, well, that all sounds pretty good, but how are you going to get it done? How are you going to break through the gridlock in Washington? Well, look at my record. I’ve worked across the aisle to pass laws and treaties and to launch new programs that help millions of people. And if you give me the chance, that’s exactly what I’ll do as President.

皆さんの中には自宅にいて、「それはみんな聞こえはよいけど、どうやってそれを実現するのか?ワシントンのこう着状態をどうやって打破するのか?」と思っている人もいるでしょう。私の実績を見てください。私は共和党とも協力して法律や条約を可決し、多くの人たちを助ける新しいプログラムを立ち上げてきました。私にチャンスを与えてくれれば、私は大統領になってもそれと全く同じ仕事をします。

But then – but then I also imagine people are thinking out there, but Trump, he’s a businessman. He must know something about the economy. Well, let’s take a closer look, shall we? In Atlantic City, 60 miles from here, you will find contractors and small businesses who lost everything because Donald Trump refused to pay his bills. Now, remember what the President said last night. Don’t boo. Vote.

しかし、「トランプ氏は実業家だろう。彼は経済に詳しいはずだ」と考えている人もいるでしょう。それでは詳しく見てみましょう。ここから60マイル(約96キロメートル)のところにあるアトランティックシティでは、ドナルド・トランプ氏が請求書の支払いを拒否したせいですべてを失った請負業者や中小企業の姿が見られるでしょう。昨夜、大統領が言ったことを思い出してください。ブーイングではなく投票をしましょう。

But think of this. People who did the work and needed the money, not because he couldn’t pay them, but because he wouldn’t pay them, he just stiffed them. And you know that sales pitch he’s making to be president: put your faith in him, and you’ll win big? That’s the same sales pitch he made to all those small businesses. Then Trump walked away and left working people holding the bag.

ただ、これを考えてみてください。仕事をしてお金を必要としていた人たちは、彼がそのお金を彼らに払えなかったからではなく、彼らに払うつもりがないという理由によって、理不尽な目に遭わされたのです。彼が大統領になるために使っている宣伝文句を知っていますか?「彼を信じれば、大儲けできる」というやつです。それは、あのすべての中小企業に対して彼が使ったのと同じ宣伝文句です。しかし、トランプ氏は立ち去り、働く人々に貧乏くじを引かせたのです。

He also talks a big game about putting America first. Well, please explain what part of America First leads him to make Trump ties in China, not Colorado; Trump suits in Mexico, not Michigan; Trump furniture in Turkey, not Ohio; Trump picture frames in India, not Wisconsin.

彼はアメリカを最優先することについても大それたことを言っています。アメリカ最優先のどの部分が理由で、彼はコロラドではなく中国でトランプブランドのネクタイを作り、ミシガンではなくメキシコでトランプスーツを作り、オハイオではなくトルコでトランプ家具を作り、ウィスコンシンではなくインドでトランプ額縁を作っているのか説明してほしいです。

Donald Trump says he wants to make America great again. Well, he could start by actually making things in America again.

ドナルド・トランプ氏はアメリカを再び偉大な国にしたいと言っています。彼はまず、実際に再びアメリカでものを作ることから始めるべきです。

Now, the choice we face in this election is just as stark when it comes to our national security. Anyone – anyone reading the news can see the threats and turbulence we face. From Baghdad and Kabul, to Nice and Paris and Brussels, from San Bernardino to Orlando, we’re dealing with determined enemies that must be defeated. So it’s no wonder that people are anxious and looking for reassurance, looking for steady leadership, wanting a leader who understands we are stronger when we work with our allies around the world and care for our veterans here at home. Keeping our nation safe and honoring the people who do that work will be my highest priority.

この選挙で私たちに突きつけられた選択肢は、国家安全保障という点でも同じように対照的です。ニュースを読んでいる人なら誰でも、私たちが直面している脅威や混乱を認識できます。バグダッドやカブールからニースやパリやブリュッセルまで、サンバーナーディーノからオーランドまで、私たちは打倒しなければならない決意の固い敵に対処しています。当然、人々は心配になり、安心させてくれることばや揺るぎないリーダーシップを求め、「私たちは世界中の同盟国と協力し、国内の退役軍人を大事にするときのほうが強くなれる」ということを理解する指導者を求めます。この国の安全を守ること、そして、その仕事をする人たちに栄誉を授けることは私の最優先事項です。

I’m proud that we put a lid on Iran’s nuclear program without firing a single shot. Now we have to enforce it, and we must keep supporting Israel’s security. I’m proud that we shaped a global climate agreement. Now we have to hold every country accountable to their commitments, including ourselves. And I’m proud to stand by our allies in NATO against any threat they face, including from Russia.

私は、私たちが1発の発砲もせずに、イランの核開発プログラムにふたをしたことを誇りに思います。私たちはこれからそれを施行しなければなりません。そして、イランの安全保障を支援し続けなければなりません。私は、私たちが気候に関する世界的な合意を形成できたことを誇りに思います。これから、私たち自身も含めてすべての国にその確約に対する説明責任を取らせなければなりません。そして、私は、ロシアの脅威を含め、NATOの同盟国が直面しているあらゆる脅威に対して、彼らの味方でいられたことを誇りに思います。

I’ve laid out my strategy for defeating ISIS. We will strike their sanctuaries from the air and support local forces taking them out on the ground. We will surge our intelligence so we detect and prevent attacks before they happen. We will disrupt their efforts online to reach and radicalize young people in our country. It won’t be easy or quick, but make no mistake we will prevail.

私はISISを打倒するための戦略を提示しました。私たちは彼らの避難場所を空から攻撃し、地上で彼らを掃討する現地の部隊を支援します。私たちは、攻撃が起きる前にそれを検知して防げるように情報活動を強化します。この国で若者に触手を伸ばし、過激な思想に染めようとする彼らのインターネット上の活動を阻止します。これは簡単でも、すぐにできることでもありませんが、私たちは間違いなく勝利します。

Now Donald Trump – Donald Trump says, and this is a quote, ‘I know more about ISIS than the generals do.’ No, Donald, you don’t.

ドナルド・トランプ氏は言います。これは彼の実際のことばです。「私は将軍たちよりもISISについてよく知っている」いいやドナルド、それはありえません。

He thinks – he thinks he knows more than our military because he claimed our armed forces are ‘a disaster.’ Well, I’ve had the privilege to work closely with our troops and our veterans for many years, including as a Senator on the Armed Services Committee. And I know how wrong he is. Our military is a national treasure. We entrust our commander-in-chief to make the hardest decisions our nation faces: decisions about war and peace, life and death. A president should respect the men and women who risk their lives to serve our country, including – including Captain Khan and the sons of Tim Kaine and Mike Pence, both Marines. So just ask yourself: Do you really think Donald Trump has the temperament to be commander-in-chief? Donald Trump can’t even handle the rough-and-tumble of a presidential campaign. He loses his cool at the slightest provocation – when he’s gotten a tough question from a reporter, when he’s challenged in a debate, when he sees a protestor at a rally. Imagine, if you dare imagine, imagine him in the Oval Office facing a real crisis. A man you can bait with a tweet is not a man we can trust with nuclear weapons.

彼は私たちの軍よりも多くのことを知っていると自分では思っています。なぜなら彼の主張によれば、私たちの軍は「ひどい状態」だからです。私は上院議員として軍事委員会に所属していたときを含めて何年もの間、軍や退役軍人の方たちと緊密に協力する機会に恵まれました。だから私は彼がどれだけ的外れかを知っています。私たちの軍は国の宝です。私たちはこの国が直面する最も困難な決断を最高司令官に委ねます。それは戦争や平和、生死に関わる決断です。大統領は命をかけてこの国に尽くしている人たちに敬意を払うべきです。その中には、カーン大尉やティム・ケイン氏やマイク・ペンス氏の息子たちも含まれます。彼らは2人とも海兵隊員です。自分に問いかけてみてください。ドナルド・トランプ氏には最高司令官になるための気質があると本当に思いますか?ドナルド・トランプ氏は荒っぽい大統領選の選挙運動をうまくこなすことすらできません。彼はほんの少し挑発されただけで冷静さを失います。記者から厳しい質問を受けたとき、討論会で異議を唱えられたとき、集会で抗議をする人を見たときもそうです。彼が大統領執務室で本当の危機に直面している姿をあえて想像してみてください。ツイートで釣れるような人に核兵器を委ねることはできません。

I can’t put it any better than Jackie Kennedy did after the Cuban Missile Crisis. She said that what worried President Kennedy during that very dangerous time was that a war might be started – not by big men with self-control and restraint, but by little men, the ones moved by fear and pride. America’s strength doesn’t come from lashing out. It relies on smarts, judgment, cool resolve, and the precise and strategic application of power. And that’s the kind of commander-in-chief I pledge to be.

キューバ危機のあとのジャッキー・ケネディ夫人の発言ほど、それをうまく言い表したことばはないでしょう。彼女はこう言いました。ケネディ大統領がとても危険な時期に心配していたのは自制心や抑制の効く大きな男ではなく、恐怖やプライドで動く小さな男によって戦争が始まる可能性だったと。アメリカの強さは暴言を吐くことから来るのではありません。その強さは、賢さ、分別、冷静な決意、そして、正確に戦略的に力を行使することで成り立っているのです。私はそのような最高司令官になることを約束します。

And if we’re serious about keeping our country safe, we also can’t afford to have a president who’s in the pocket of the gun lobby. I’m not here to repeal the Second Amendment. I’m not here to take away your guns. I just don’t want you to be shot by someone who shouldn’t have a gun in the first place. We will work tirelessly with responsible gun owners to pass common-sense reforms and keep guns out of the hands of criminals, terrorists, and all others who would do us harm.

真剣に国の安全を守ることを考えるなら、銃関連のロビー団体からお金を受け取っている人を大統領にすることはできません。私はここで憲法修正第2条の撤廃を主張するつもりはありません。皆さんの銃を取り上げるつもりもありません。ただ、そもそも銃を持つべきではない人間に皆さんが撃たれるようなことはあってほしくないのです。私たちは責任ある銃所有者と精力的に協力して常識的な改革案を可決し、犯罪者、テロリスト、そして、私たちを傷つけようとするその他のすべての者の手に銃が渡らないようにします。

You know, for decades, people have said this issue was too hard to solve and the politics too hot to touch. But I ask you: How can we just stand by and do nothing? You heard, you saw, family members of people killed by gun violence on this stage. You heard, you saw family members of police officers killed in the line of duty because they were outgunned by criminals. I refuse to believe we can’t find common ground here. We have to heal the divides in our country, not just on guns but on race, immigration, and more.

何十年もの間、人々はこの問題は解決するのが難しすぎるし、それに関わるのは政治的に危険すぎると言ってきました。しかし、皆さんにお聞きします。ただ傍観していることなどできますか?このステージで皆さんは銃の暴力によって肉親を殺された遺族の姿を見て、その声を聞いたはずです。自分たちよりも多くの武器を持つ犯罪者によって職務中に殺された警察官の遺族の姿を見て、その声を聞いたはずです。私はこの問題に関しては合意点は見つけられないという考えは拒否します。 私たちは、銃だけでなく、人種、移民やその他の問題におけるこの国の亀裂を癒やす必要があります。

And that starts with listening, listening to each other, trying as best we can to walk in each other’s shoes. So let’s put ourselves in the shoes of young black and Latino men and women who face the effects of systemic racism and are made to feel like their lives are disposable. Let’s put ourselves in the shoes of police officers, kissing their kids and spouses goodbye every day and heading off to do a dangerous and necessary job. We will reform our criminal justice system from end to end, and rebuild trust between law enforcement and the communities they serve. And we will defend – we will defend all our rights: civil rights, human rights, and voting rights; women’s rights and workers’ rights; LGBT rights and the rights of people with disabilities. And we will stand up against mean and divisive rhetoric wherever it comes from.

それは、お互いの声に耳を傾け、できるだけお互いの立場に立とうとすることから始まります。だから、組織的な人種差別の影響に直面し、自分の命が使い捨てであるかのように感じさせられている黒人やヒスパニック系の若者の立場に立ってみましょう。自分の子どもや配偶者に毎日「行ってきます」のキスをして、危険ではあるけれども必要な仕事に向かう警察官の立場に立ってみましょう。私たちは刑事司法制度を隅々まで改革し、警察と彼らが奉仕する地域社会との間の信頼を築き直します。そして、私たちは私たち全員の権利を守ります。それは、公民権、人権、投票権、女性の権利、労動者の権利、LGBTと呼ばれる性的マイノリティーの人たちの権利、障害のある人たちの権利です。そして、私たちは、卑劣で対立をあおるようなことばには、それが誰から発せられたものであっても立ち向かいます。

You know, for the past year, many people made the mistake of laughing off Donald Trump’s comments, excusing him as an entertainer just putting on a show. They thought he couldn’t possibly mean all the horrible things he says, like when he called women ‘pigs’ or said that an American judge couldn’t be fair because of his Mexican heritage, or when he mocks and mimics a reporter with a disability, or insults prisoners of war – like John McCain, a hero and a patriot who deserves our respect.

この1年、多くの人が、ドナルド・トランプ氏の発言を笑い飛ばし、彼のことをショーを催しているエンターテイナーとして許してしまうという間違いを犯してきました。彼らは彼が本気であのようなさまざまな恐ろしい発言をしているわけがないと考えていたのです。例えば、彼は女性を「豚」と呼んだり、アメリカ人の判事を「メキシコ系の出自だから公平な裁きができない」と言ったり、障害のある記者をばかにしてまねしたり、ジョン・マケイン氏のような戦争捕虜を侮辱したりしてきました。マケイン氏は尊敬されるべき英雄で愛国者です。

Now, at first, I admit, I couldn’t believe he meant it, either. It was just too hard to fathom, that someone who wants to lead our nation could say those things, could be like that. But here’s the sad truth: There is no other Donald Trump. This is it. And in the end, it comes down to what Donald Trump doesn’t get: America is great because America is good.

私も認めます。最初は私も彼が本気でそのようなことを言っているとは信じられませんでした。この国を率いたいと考えている人があのようなことを言って、あのような態度をとるなんて理解しがたかったのです。しかし、悲しい真実があります。ドナルド・トランプはほかにはいません。これが彼なのです。結局のところ、大事なのは彼が「何を理解していないか」です。それは「アメリカが偉大な国であるのは、アメリカが善良であるからだ」という事実です。

So enough with the bigotry and the bombast. Donald Trump’s not offering real change. He’s offering empty promises. And what are we offering? A bold agenda to improve the lives of people across our country – to keep you safe, to get you good jobs, to give your kids the opportunities they deserve.

偏見や大言壮語はもうたくさんです。ドナルド・トランプ氏は真の変革を提示していません。彼が提示しているのは空約束です。私たちは何を提示しているでしょうか?国中の人々の生活を改善し、皆さんの安全を守り、よい仕事に就いてもらい、皆さんの子どもたちに彼らにふさわしい機会を与えるための大胆な政策です。

The choice is clear, my friends. Every generation of Americans has come together to make our country freer, fairer, and stronger. None of us ever have or can do it alone. I know that at a time when so much seems to be pulling us apart, it can be hard to imagine how we’ll ever pull together. But I’m here to tell you tonight – progress is possible. I know. I know because I’ve seen it in the lives of people across America who get knocked down and get right back up.

友人の皆さん、これは明らかな選択です。すべての世代のアメリカ人はこの国をより自由に、より公平に、より強くするために結束してきました。私たちの誰も、それを1人でやった人はいないし、1人でできる人はいません。私たちを分裂させる要因がとてもたくさんあるように見える今、私たちがどうやって協力できるのか想像するのが難しいかもしれないことは私も理解しています。しかし、今夜ここで申し上げたいのは、進歩は可能であるということです。私には分かります。なぜなら、私は全国で打ちのめされてもすぐに立ち直る人々の人生の中にそれを見てきたからです。

And I know it from my own life. More than a few times, I’ve had to pick myself up and get back in the game. Like so much else in my life, I got this from my mother too. She never let me back down from any challenge. When I tried to hide from a neighborhood bully, she literally blocked the door. ‘Go back out there,’ she said. And she was right. You have to stand up to bullies. You have to keep working to make things better, even when the odds are long and the opposition is fierce.

そして、私は自分自身の人生の経験からもそれを知っています。 みずからを奮い立たせて仕事に戻らなければならなかったことは数回ではありません。私の人生におけるほかの多くの教訓と同じように、このことも私は母から学びました。彼女はどんな試練からも逃げることを許してくれませんでした。私が近所のいじめっ子から隠れようとすると、彼女は家のドアを閉めて「外に戻りなさい」と言いました。彼女の言うとおりでした。いじめっ子には立ち向かわなければなりません。勝つ確率が低く獰猛(どうもう)な敵が相手でも、状況をよくするために頑張り続けなければなりません。

We lost our mother a few years ago, but I miss her every day. And I still hear her voice urging me to keep working, keep fighting for right, no matter what. That’s what we need to do together as a nation. And though ‘we may not live to see the glory,’ as the song from the musical Hamilton goes, ‘let us gladly join the fight.’ Let our legacy be about ‘planting seeds in a garden you never get to see.’

母が亡くなってから数年になりますが、私は毎日、母がいないことを寂しく思っています。そして、私には今でも、たとえ何があろうと正しいことのために努力を続け、戦い続けるよう私を促す母の声が聞こえます。それこそ私たちが国として結束してすべきことです。ミュージカル「ハミルトン」の歌にあるように、「私たちは栄光を目にするまでは生きられないかもしれないけど、戦いに喜んで参加しましょう」「実がなるのを自分では決して見られないような種を庭に植えた」という遺産を残しましょう。

That’s why we’re here, not just in this hall, but on this Earth. The Founders showed us that, and so have many others since. They were drawn together by love of country, and the selfless passion to build something better for all who follow. That is the story of America. And we begin a new chapter tonight.

だからこそ私たちは、このホールにいるだけでなく、この地球にいるのです。建国の父たちが、そして、それ以来多くの人が私たちにそれを示してくれました。彼らは国への愛によって、そして、あとに続くすべての世代のために、よりよい何かを築こうとする無私無欲の情熱によって結束しました。それがアメリカの物語です。そして、私たちは今夜、新たな一章を始めます。

Yes, the world is watching what we do. Yes, America’s destiny is ours to choose. So let’s be stronger together, my fellow Americans. Let’s look to the future with courage and confidence. Let’s build a better tomorrow for our beloved children and our beloved country. And when we do, America will be greater than ever.

そうです、世界は私たちのすることに注目しています。そうです、アメリカの運命は私たちが選ぶべきものです。だから国民の皆さん、結束して強くなりましょう。勇気と自信を持って未来に目を向けましょう。私たちの愛する子どもや愛する国のためによりよいあしたを築きましょう。私たちがそれをすれば、アメリカはこれまで以上に偉大な国になります。

Thank you and may God bless you and the United States of America.”

ありがとうございます。皆さんとアメリカに神のご加護がありますように。

追記:




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by yomodalite | 2016-08-02 13:29 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)




私は日々の「ニュース」から、極力距離を置くようにしています。ネットでは今だにマスメディアはこういった事実を取り上げないとか、洗脳といった意見をよく目にしますが、マスメディアの製作者たちよりも、さらに自己洗脳されている人が書いているか、もしくは、より熱心な工作が目につくことも多く、出来る限り、異なる意見に触れたいと思ってネットを徘徊しても疲れを感じるばかり。

そして、一番辛い気持ちになるのは、どちらの側にも、相手を説得しようという気持ちがなく、嘲笑したり、攻撃するような言葉ばかりが溢れていること。

大統領選のニュースは日本でも大きく取り上げられ、トランプ氏への批判はずいぶんと耳にしました。他所の国の事情を理解することは、とても難しいことなので、どちらが・・なんてことは言いたくありませんが、トランプのことを、「人々の間に壁を築こうとする」人間だと思っている人は多く、マスメディアではヒラリーに対しての批判を目にすることはほとんどありませんでした。信じられないことです。

ヒラリーが異なる宗教や価値観を持つ国々を破壊するために、どれだけ多くの移民と貧しい国民を兵隊にし、米国国民の税金だけでなく、日本をATMにして戦闘を続けたか。そしてテロとの戦いという言葉で多くの人々の国を破壊し、豊かさや異文化を求めてやって来た移民たちとは出自の違う難民を増やして、世界を大混乱させたか。そして、その証拠となるはずだった私的メールや、ベンガジ問題の調査も金と権力によってうやむやに・・・

私にはヒラリーが大統領になるよりは・・と思えてならないのですが、そんな風に思う人間は知的レベルが低い人間だと思われるようです。(私に限っては事実ですけどw)

ビル・クリントン大統領の女性問題といい、ブッシュ時代のマイケル裁判といい、どうでもいい問題ばかりですべてのメディアが右往左往する時代に日本も突入しましたが、とりあえず、英語の勉強のためにトランプが共和党の代表になったときの演説全文(英文+日本語)をメモしておきます。




Friends, delegates and fellow Americans: I humbly and gratefully accept your nomination for the presidency of the United States.

友人の皆さん、代議員の皆さん、そして、同胞であるアメリカ国民の皆さん。私は、謹んで感謝の念とともに、アメリカ大統領への指名を受諾致します。

Who would have believed that when we started this journey on June 16th of last year we – and I say “we” because we are a team – would have received almost 14 million votes, the most in the history of the Republican Party, and that the Republican Party would get 60 percent more votes than it received eight years ago. Who would have believed this? Who would have believed this? The Democrats, on the other hand, received 20 percent fewer votes than they got four years ago. Not so good. Not so good.

私たちが、去年の6月16日にこの旅を始めたとき、私が、私たちと申し上げているのは、私たちがチームだからですが、私たちが、共和党の歴史において、最も多くの得票数となったおよそ1400万票を獲得するとは、誰が信じていたでしょうか? そして、共和党は8年前よりも60%も多い票を獲得したのです。誰がそれを信じていたでしょうか? その一方で、民主党の得票数は4年前を20%下回っていました。これはよいことではありません。

Together, we will lead our party back to the White House, and we will lead our country back to safety, prosperity, and peace. We will be a country of generosity and warmth. But we will also be a country of law and order.

私たちは、一緒になって私たちの党を再びホワイトハウスに導き、安全や繁栄、そして、平和をわが国に取り戻します。私たちの国は寛大で温かい国になるでしょう。しかし、私たちは、法と秩序の国にもなるでしょう。

Our Convention occurs at a moment of crisis for our nation. The attacks on our police, and the terrorism in our cities, threaten our very way of life. Any politician who does not grasp this danger is not fit to lead our country.

私たちの党大会は、わが国にとって危機のときに開催されています。私たちの警察が攻撃され、都市ではテロが発生して、私たちの生活そのものを脅かしています。この危険を把握できない政治家は、どのような人であっても、わが国を導くのにふさわしくありません。

Americans watching this address tonight have seen the recent images of violence in our streets and the chaos in our communities. Many have witnessed this violence personally; some have even been its victims.

今夜、この演説を聞いているアメリカ人は、私たちの身近で起きた最近の暴力や、地域社会での混乱を目にしています。多くの人は、こうした暴力を個人的に目撃しています。中には、その犠牲となった人達さえもいます。

I have a message for all of you: the crime and violence that today afflicts our nation will soon – and I mean very soon- come to an end. Beginning on January 20th 2017, safety will be restored.

私は、皆さんにメッセージを送ります。現在、わが国を苦しめている犯罪や暴力はすぐに―、本当にすぐに終わりになるでしょう。2017年1月20日からは、安全が回復されるでしょう。

The most basic duty of government is to defend the lives of its own citizens. Any government that fails to do so is a government unworthy to lead.

政府の最も基本的な義務は、市民の生命を守ることです。それができない政府は、どのような政府であれ、率いるに値しない政府です。

It is finally time for a straightforward assessment of the state of our nation.
I will present the facts plainly and honestly. We cannot afford to be so politically correct anymore.

ついに、私たちが、国の現状を率直に評価するときがきたのです。私は、明白に、そして、正直に事実をお伝えします。私たちには、もはや政治的な正しさだけを言っている余裕はありません。

So if you want to hear the corporate spin, the carefully-crafted lies, and the media myths the Democrats are holding their convention next week. Go there.

ですから、もしも皆さんが、企業の片寄った見解や念入りに仕組まれたウソ、そして、メディアの神話を聞きたいと思うのであれば―、民主党が来週党大会を開催しますから、そこへ行きなさい。

But here, at our convention, there will be no lies. We will honor the American people with the truth, and nothing else.

しかし、私たちの党大会ではウソはありません。私たちは、真実を伝えて、アメリカ国民に敬意を表します。それ以外のものは何もありません。

These are the facts:

これらが事実です。

Decades of progress made in bringing down crime are now being reversed by this Administration’s rollback of criminal enforcement.

何十年もかけて犯罪を減らしてきましたが、現政権が警察を減らしたため、状況が逆戻りしています。

Homicides last year increased by 17% in America’s fifty largest cities. That’s the largest increase in 25 years. In our nation’s capital, killings have risen by 50 percent. They are up nearly 60% in nearby Baltimore.

アメリカの50の大都市における去年の殺人件数は17%増加しました。この25年で最大の増加です。わが国の首都では殺人が50%増加しています。首都近郊のボルチモアでは60%近くも増えています。

In the President’s hometown of Chicago, more than 2,000 people have been the victims of shootings this year alone. And almost 4,000 have been killed in the Chicago area since he took office.

大統領の出身地であるシカゴでは、ことしだけでも2000人以上が銃の発砲によって犠牲になっています。そして、シカゴ地区では、オバマ大統領が就任して以来、およそ4000人以上が殺害されています。

The number of police officers killed in the line of duty has risen by almost 50% compared to this point last year. Nearly 180,000 illegal immigrants with criminal records, ordered deported from our country, are tonight roaming free to threaten peaceful citizens.

職務中に殺害された警察官の数は、去年の同じ時期に比べておよそ50%も増加しています。犯罪歴があり、わが国から追放を命じられた18万人近くの不法移民が、今夜も自由にうろついて、平和な市民たちを脅かしています。

The number of new illegal immigrant families who have crossed the border so far this year already exceeds the entire total from 2015. They are being released by the tens of thousands into our communities with no regard for the impact on public safety or resources.

ことしに入ってこれまでに国境を越えた新たな不法移民の数は、すでに2015年の年間の人数を超えています。公共の安全や資源に与える影響などお構いなしに、何万人もの不法移民が私たちの地域社会に放たれているのです。

One such border-crosser was released and made his way to Nebraska. There, he ended the life of an innocent young girl named Sarah Root. She was 21 years-old, and was killed the day after graduating from college with a 4.0 Grade Point Average, number one in her class. Her killer was then released a second time, and he is now a fugitive from the law.

このようにして国境を越えて入ってきた1人の男が自由の身となって、ネブラスカに行きました。そこで、彼は、サラ・ルートさんという名前の無実の若い女性の命を奪ったのです。彼女は21歳で、優秀な成績で大学を卒業した翌日に殺害されました。クラスでいちばんの成績をおさめていたのです。彼女を殺害した男は、当時、2度も釈放されており、現在は法の網の目をくぐり抜けて逃亡者になっています。

I’ve met Sarah’s beautiful family. But to this Administration, their amazing daughter was just one more American life that wasn’t worth protecting. No more. One more child to sacrifice on the altar of open borders.

私は、サラさんの美しい家族にお会いしました。しかし、今の政権にとっては、彼らの美しい娘は、保護する価値のない、1人のアメリカ人の命に過ぎませんでした。これ以上、子どもが、開かれた国境の犠牲になるようなことがあってはなりません。

What about our economy?

私たちの経済はどうでしょうか?

Again, I will tell you the plain facts that have been edited out of your nightly news and your morning newspaper: Nearly Four in 10 African-American children are living in poverty, while 58% of African-American youth are now not employed. 2 million more Latinos are in poverty today than when President Obama took his oath of office less than eight years ago. Another 14 million people have left the workforce entirely.

皆さんが目にする夜のニュースや朝刊に載っている明白な事実をお伝えしましょう。アフリカ系アメリカ人の子どもたちの10人に4人近くが貧困生活を送っており、アフリカ系アメリカ人の若者の58%が雇用されていません。オバマ大統領が8年前に大統領に就任したときに比べて、現在、ヒスパニック系アメリカ人で貧困に苦しんでいる人たちは200万人も増えています。更に1400万人が労働人口から完全に外れています。

Household incomes are down more than 4 thousand dollars since the year 2000. That’s 16 years ago. Our trade deficit in goods reached nearly - think of this, think of this - our trade deficit is 800 billion dollars - think of that -, 800 billion dollars last year alone. We’re going to fix that.

世帯収入は、16年前の2000年以降、4000ドル以上も下がっています。私たちのモノの貿易赤字は去年だけでおよそ8000億円に達しました。私たちは、それを直します。

The budget is no better. President Obama has almost doubled our national debt to more than 19 trillion dollars, and growing. And yet, what do we have to show for it? Our roads and bridges are falling apart, our airports are in Third World condition, and forty-three million Americans are on food stamps.

予算もよくありません。オバマ大統領は、国家の債務をおよそ19兆ドル以上に倍増させ、今も増え続けています。しかし、それにもかかわらず、私たちの道路や橋はばらばらに壊れ、空港は第三世界の様相を呈し、4300万人のアメリカ人が食糧切符で暮らしています。

Now let us consider the state of affairs abroad.

海外での状況について考えてみましょう。

Not only have our citizens endured domestic disaster, but they have lived through one international humiliation after another. One after another. We all remember the images of our sailors being forced to their knees by their Iranian captors at gunpoint.

私たちは、国内の災難に耐えてきただけでなく、相次ぐ国際的な屈辱にも耐えてきました。私たちは、アメリカ人の水兵たちがイラン人に捕らえられ、銃口を突きつけられて跪かされていた映像を覚えています。

This was just prior to the signing of the Iran deal, which gave back to Iran 150 billion dollars and gave us absolutely nothing – it will go down in history as one of the worst deals ever negotiated. Another humiliation came when president Obama drew a red line in Syria – and the whole world knew it meant absolutely nothing.

これは、イランに1500億ドルも払い、私たちには全く何も与えられなかったイランとの核合意に署名する直前のことでした。このことは、これまで交渉されたなかで、最悪の取引きの1つとして歴史に刻まれることでしょう。もう1つの屈辱は、オバマ大統領が、シリアで超えてはならない一線を引いたときです。世界中が、それが全く意味のないものであることを知っていました。

In Libya, our consulate – the symbol of American prestige around the globe – was brought down in flames. America is far less safe – and the world is far less stable – than when Obama made the decision to put Hillary Clinton in charge of America’s foreign policy.

リビアでは、アメリカの威信の象徴である領事館が炎に包まれて燃え落ちました。オバマ大統領がヒラリー・クリントン氏をアメリカの外交政策の責任者にすることを決定したときよりも、アメリカははるかに安全ではなく、世界もはるかに不安定なものになっています。

Let’s defeat her in November.

11月にはクリントン氏を打ち負かしましょう。

I am certain that it was a decision that President Obama truly regrets. Her bad instincts and her bad judgement – something pointed out by Bernie Sanders – are what caused so many of the disasters unfolding today.

クリントン氏の国務長官就任は、オバマ大統領が心から後悔している決定だと私は思います。クリントン氏のお粗末な本能とまずい判断が―それは、バーニー・サンダース氏も指摘していたことですが―現在も続いている惨事の多くを引き起こしたのです。

Let’s review the record.

過去を振り返ってみましょう。

In 2009, pre-Hillary, ISIS was not even on the map. Libya was stable. Egypt was peaceful. Iraq was seeing a big big reduction in violence. Iran was being choked by sanctions. Syria was somewhat under control.

クリントン氏がアメリカ外交の責任者に就任する前の2009年、過激派組織IS=イスラミック・ステートは地図にさえ載っていませんでした。リビアは安定していました。エジプトは平和でした。イラクでは暴力が大幅に減っていました。イランは制裁で窒息させられていました。シリアはなんとか統制が取れていました。

After four years of Hillary Clinton, what do we have?

ヒラリー・クリントン時代から4年後、私たちには何があるのでしょうか?

ISIS has spread across the region, and the entire world. Libya is in ruins, and our Ambassador and his staff were left helpless to die at the hands of savage killers. Egypt was turned over to the radical Muslim brotherhood, forcing the military to retake control.

ISは地域全体、そして、全世界へと拡散しています。リビアは破壊され、アメリカ大使とその職員は、野蛮な殺人者の手によって助けもないまま死亡しました。エジプトは過激なムスリム同胞団に引き渡され、軍による権力の掌握を余儀なくさせています。

Iraq is in chaos. Iran is on the path to nuclear weapons. Syria is engulfed in a civil war and a refugee crisis that now threatens the West. After fifteen years of wars in the Middle East, after trillions of dollars spent and thousands of lives lost, the situation is worse than it has ever been before.

イラクは混乱の中にあります。イランは核兵器開発の途上にあります。シリアは内戦に巻き込まれ、難民危機が西側諸国を脅かしています。中東での15年間の戦争で何兆ドルもの資金が投じられ、何千という命が失われたあと、状況はかつてないほど悪化しています。

This is the legacy of Hillary Clinton: death, destruction, terrorism and weakness.

これは、ヒラリー・クリントン氏が残した遺産です。死、破壊、テロリズム、そして弱さです。

But Hillary Clinton’s legacy does not have to be America’s legacy. The problems we face now – poverty and violence at home, war and destruction abroad – will last only as long as we continue relying on the same politicians who created them in the first place. A change in leadership is required to produce a change in outcomes.

しかし、ヒラリー・クリントン氏の遺産はアメリカの遺産である必要はありません。私たちが直面している問題、つまり、国内では貧困や暴力、海外では戦争や破壊は、そもそも最初にこうした事態を生み出したのと同じ政治家に私たちが依存し続けるかぎり、続いていくことでしょう。結果に変化を生み出すためには、リーダーシップの変化が必要とされているのです。

Tonight, I will share with you my plan of action for America.

今夜、私は、アメリカのための行動計画を皆さんと共有します。

The most important difference between our plan and that of our opponents, is that our plan will put America First. Americanism, not globalism, will be our credo. As long as we are led by politicians who will not put America First, then we can be assured that other nations will not treat America with respect, the respect that we deserve.

私たちの計画と私たちの対立候補との最も重要な違いは、私たちの計画がアメリカ第一であるということです。グローバリズムではなく、アメリカニズムが私たちの信条になるでしょう。私たちがアメリカを第一に据えない政治家によって導かれるかぎり、ほかの国々が私たちが当然値する尊敬の念を持ってアメリカに対応しないことは確かです。

The American People will come first once again. My plan will begin with safety at home – which means safe neighborhoods, secure borders, and protection from terrorism. There can be no prosperity without law and order.

アメリカ国民が、再び最優先されるでしょう。私の計画は、国内の安全から始まります。それは、安全な地域社会、安全な国境、そして、テロからの保護です。法と秩序なくしては、繁栄はありえません。

On the economy, I will outline reforms to add millions of new jobs and trillions in new wealth that can be used to rebuild America.

経済に関して、私は、アメリカの再建のため、何百万という新規の雇用と数兆ドルもの新たな富を生み出す改革の概略を述べます。

A number of these reforms that I will outline tonight will be opposed by some of our nation’s most powerful special interests. That is because these interests have rigged our political and economic system for their exclusive benefit. Believe me. It’s for their benefit.

今夜、私が示すこれらの改革の多くは、わが国の最も強力な特別利益団体のいくつかによって反対されることでしょう。なぜなら、彼らは自分たちの利益のために、私たちの政治的、経済的なシステムを不正に操作しているからです。私を信じて下さい。それは彼らの利益のためなのです。

Big business, elite media and major donors are lining up behind the campaign of my opponent because they know she will keep our rigged system in place. They are throwing money at her because they have total control over every single thing she does. She is their puppet, and they pull the strings.

大企業や大手メディア、大口の献金者は、私の対立候補の選挙運動を支援しています。なぜなら、彼女なら私たちの不正に操作されたシステムをそのままにしておくことを、彼らは知っているからです。彼らは、彼女が行うすべてのことをコントロールできるので、彼女にお金を投じているのです。彼女は彼らのあやつり人形で、彼らが糸を操っているのです。

That is why Hillary Clinton’s message is that things will never change – never ever. My message is that things have to change – and they have to change right now. Every day I wake up determined to deliver a better life for the people all across this nation that have been ignored, neglected and abandoned.

このため、ヒラリー・クリントン氏のメッセージは決して変わらないのです。私のメッセージは、物事は変わらなければならないというものです。そして、物事は今すぐに変わらなければなりません。私は毎日、この国の至る所で出会った、ないがしろにされ、無視され、見捨てられた人々のために、変化をもたらそうとの決意で目を覚まします。

I have visited the laid-off factory workers, and the communities crushed by our horrible and unfair trade deals. These are the forgotten men and women of our country, and they are forgotten, but they are not going to be forgotten long. These are people who work hard but no longer have a voice.

私は、一時解雇された工場労働者や、私たちのひどく不公平な貿易取引によって壊滅に至った地域社会を訪れています。こうした地域にいるのは、忘れ去られた、わが国の男性や女性たちです。懸命に働いているものの、もはや声を持たない人たちなのです。

I AM YOUR VOICE.

私はあなた方の代弁者です。

I have embraced crying mothers who have lost their children because our politicians put their personal agendas before the national good. I have no patience for injustice, no tolerance for government incompetence, no sympathy for leaders who fail their citizens.

私は、わが国の政治家たちが国家の利益よりも自分たちの課題を優先させたために、子どもを失って泣いている母親を擁護しています。私は、不正を我慢したり、政府の無能を容認したりはしませんし、自分たちの市民を見捨てる指導者に共感したりもしません。

When innocent people suffer, because our political system lacks the will, or the courage, or the basic decency to enforce our laws – or still worse, has sold out to some corporate lobbyist for cash – I am not able to look the other way. And I won’t look the other way.

私たちの政治制度が、意志や勇気、あるいは、法律を施行しようという基本的な品位に欠けているために、罪のない人々が苦しむとき―、あるいは、なお悪いことに、現金と引き換えに企業のロビイストにそれらを売り渡しているとき、私は、反対の方向を見ることはできません。私は見て見ぬふりはしないでしょう。

And when a Secretary of State illegally stores her emails on a private server, deletes 33,000 of them so the authorities can’t see her crime, puts our country at risk, lies about it in every different form and faces no consequence – I know that corruption has reached a level like never ever before in our country.

前国務長官が、私用サーバーにメールを違法に蓄積し、当局に犯罪を見抜かれないように33000件のメールを削除して、わが国を危険にさらし、あれこれウソを並べ立てても責任をとらない。私は、こうした腐敗がわが国でかつてないレベルにまで進んでいることを知っています。

When the FBI Director says that the Secretary of State was “extremely careless” and “negligent,” in handling our classified secrets, I also know that these terms are minor compared to what she actually did. They were just used to save her from facing justice for her terrible terrible crimes.

FBI長官は、前国務長官の機密の取り扱いについて、“極度に不注意”で“怠慢”だったと述べていますが、彼女が実際にしたことに比べ、これらのことばが軽いことも私には分かっています。彼らは、酷い犯罪に対して裁きが下されることから彼女を救うことが常なのです。

In fact, her single greatest accomplishment may be committing such an egregious crime and getting away with it – especially when others, who have done far less, have paid so dearly. When that same Secretary of State rakes in millions and millions of dollars trading access and favors to special interests and foreign powers I know the time for action has come.

実際のところ、彼女のただ1つの最大の業績は、言語道断な罪を犯して、それから逃れていることかもしれません。特に、はるかに軽い罪を犯したほかの人たちが大きな代償を支払っていることを考えれば―。その国務長官が、通商へのアクセスで特別な利益団体や海外の有力者に便宜を図るのと引き換えに何百万ドルもの金をかき集めているとき、私には行動のときが来たことが分かりました。

I have joined the political arena so that the powerful can no longer beat up on people who cannot defend themselves. Nobody knows the system better than me, which is why I alone can fix it. I have seen firsthand how the system is rigged against our citizens, just like it was rigged against Bernie Sanders – he never had a chance. Never had a chance.

私は、力のある人たちが、自分たちを守ることができない人々を叩きのめしたりできないようにするために政界の仲間入りをしました。私よりこのシステムをよく知っている人は誰もいません。だからこそ、私は1人で、それを正すことができるのです。私は、いかにシステムが私たちの市民に対して不正操作されているかをじかに目にしていますし、それは、バーニー・サンダース氏に対する不正操作にも言えます。サンダース氏には決してチャンスはありませんでした。

But his supporters will join our movement, because we will fix his biggest single issue: trade deals that strip our country of its jobs and strip us of our wealth as a country. Millions of Democrats will join our movement because we are going to fix the system so it works fairly, and justly, for each and every American.

しかし、彼の支援者たちは私たちの運動に加わることでしょう。なぜなら、私たちが、彼の最大かつ唯一の課題、つまり、わが国から雇用や富を奪っている貿易の取り決めについて正すからです。何百万という民主党員が私たちの活動に加わることでしょう。なぜなら、すべてのアメリカ人にとって公平に正しく機能するように、私たちがこのシステムを正すからです。

In this cause, I am proud to have at my side the next Vice President of the United States: Governor Mike Pence of Indiana.We will bring the same economic success to America that Mike brought to Indiana which is amazing. He is a man of character and accomplishment. He is the man for the job.The first task for our new Administration will be to liberate our citizens from the crime and terrorism and lawlessness that threatens our communities.

この運動において、私は、次期副大統領としてインディアナ州のマイク・ペンス知事を伴走者として迎えることを誇りに思います。私たちは、ペンス氏がインディアナ州にもたらした驚くべき経済的成功と同じものをアメリカにももたらすでしょう。彼は人格者であり、業績を打ち立てた人物です。彼は仕事に取り組める人です。私たちの新政権の初仕事は、地域社会を脅かしている犯罪やテロ、そして、無法状態から私たちの市民を解放することです。

America was shocked to its core when our police officers in Dallas were so brutally executed. Immediately after Dallas, we have seen continued threats and violence against our law enforcement officials. Law officers have been shot or killed in recent days in Georgia, Missouri, Wisconsin, Kansas, Michigan and Tennessee.

ダラスの警察官が極めて残忍な手口で処刑されたとき、アメリカは心の底から衝撃を受けました。ダラス事件の直後に、警察官への脅迫や暴力が続くのを私たちは見ました。ここ最近だけで、ジョージア、ミズーリ、ウィスコンシン、カンザス、ミシガン、テネシーで警察官が銃撃されたり殺害されたりしています。

On Sunday, more police were gunned down in Baton Rouge, Louisiana. Three were killed, and three were very very badly injured. An attack on law enforcement is an attack on all Americans. I have a message to every last person threatening the peace on our streets and the safety of our police: when I take the oath of office next year, I will restore law and order to our country. Believe me. Believe me.

日曜日には、ルイジアナ州バトンルージュで新たに複数の警察官が銃撃されました。3人が死亡し、3人がひどい重傷を負いました。警察官への攻撃はすべてのアメリカ人への攻撃です。私は、街の平穏や警察官の安全を脅かすようなことを決してしない、すべての人に伝えたい。来年、就任の宣誓をしたら、私は法と秩序をこの国に取り戻します。私を信じてください。信じてください。

I will work with, and appoint, the best and brightest prosecutors and law enforcement officials to get the job properly done. In this race for the White House, I am the Law And Order candidate. The irresponsible rhetoric of our President, who has used the pulpit of the presidency to divide us by race and color, has made America a more dangerous environment than frankly, I have ever seen and anybody in this room has ever watched or seen.

私は全米で最も優れた検察官および警察官を任命し、適切に職務が実行されるよう彼らと協力します。ホワイトハウスを目指すこのレースにおいて、私は法と秩序の候補です。大統領職の演壇を利用して私たちを人種や肌の色で分断した大統領は、その無責任な発言により、率直に言って、私をはじめこの部屋にいる誰もがこれまで見たこともないほど危険な環境にアメリカを陥れました。

This Administration has failed America’s inner cities. Remember. It has failed America’s inner cities. It’s failed them on education. It’s failed them on jobs. It’s failed them on crime. It’s failed them in every way and on every single level.

この政権はアメリカのインナーシティー(貧困層の多い都心部)を裏切りました。忘れないでください。彼らはアメリカのインナーシティーを裏切ったのです。教育や雇用において裏切り、犯罪に関して失望させ、あらゆる方法、あらゆるレベルで彼らを裏切ったのです。

When I am President, I will work to ensure that all of our kids are treated equally, and protected equally.

私が大統領になったら、間違いなくすべての子どもたちが平等に扱われ、平等に守られるようにします。

Every action I take, I will ask myself: does this make better for young Americans in Baltimore, Chicago, Detroit, Ferguson who have really in every way, folks, the same right to live out their dreams as any other child in America? Any other child...

行動を起こすたびに私は自分に問いかけます。これはボルチモア、シカゴ、デトロイト、ファーガソンの若者たちの生活をよくするだろうかと。彼らにはあらゆる点で、ほかのアメリカのどの子どもと変わらずに夢をかなえる権利があります。ほかのどの子供とも変わらずに。

To make life safe for all our citizens, we must also address the growing threats we face from outside the country: we are going to defeat the barbarians of ISIS and we’re going to defeat them fast. Once again, France is the victim of brutal Islamic terrorism.

アメリカのすべての市民の暮らしを安全にするために、私たちは、アメリカが直面し、増大する国外の脅威にも取り組まなくてはなりません。私たちはISの野蛮人を打倒します。しかも、迅速に打倒します。フランスは再び野蛮なイスラム過激主義の被害者になりました。

Men, women and children viciously mowed down. Lives ruined. Families ripped apart. A nation in mourning.

男性、女性、子供たちが凶暴な手段で無差別に殺害されました。人生を台無しにされ、家族が引き裂かれました。国民は嘆き悲しんでいます。

The damage and devastation that can be inflicted by Islamic radicals has been proven over and over – at the World Trade Center, at an office party in San Bernardino, at the Boston Marathon, at a military recruiting center in Chattanooga, and many many other locations.

イスラム過激派が損害や破壊を生じさせえることは何度となく実証されています。世界貿易センターで、サンバーナーディーノの職場のパーティーで、ボストンマラソンで、テネシー州チャタヌーガの軍の新兵募集所で、その他、多くの場所で。

Only weeks ago, in Orlando, Florida, 49 wonderful Americans were savagely murdered by an Islamic terrorist. This time, the terrorist targeted our LGBTQ community.

ほんの数週間前にも、フロリダ州オーランドで49人のすばらしいアメリカ人がイスラム主義のテロリストにより無残にも殺害されました。このとき、テロリストの標的になったのはLGBTQ(性的マイノリティー)のコミュニティーでした。

No good. We are going to stop it.

ひどい話であり、私たちはこういうことをやめさせます。

As your President, I will do everything in my power to protect our LGBTQ citizens from the violence and oppression of a hateful foreign ideology. Believe me. I have to say as a republican it is so nice to hear your cheering about what I just said. To protect us from terrorism, we need to focus on three things.

皆さんの大統領として、私は、憎しみに満ちた外国のイデオロギーの暴力や抑圧から、アメリカのLGBTQの市民を守るために全力を尽くします。私を信じてください。共和党員として言わせてもらえば、今の私の発言に対する皆さんの歓声を聞いて本当に嬉しいです。ありがとう。アメリカをテロから守るために、私たちは3つのことに焦点を当てなくてはなりません。

We must have the best, absolutely the best gathering of intelligence anywhere in the world. The best. We must abandon the failed policy of nation-building and regime change that Hillary Clinton pushed in Iraq, Libya, Egypt and Syria.

私たちは世界のあらゆる所で絶対的に優れた情報収集力を持たなくてはなりません。最も優れた力をです。ヒラリー・クリントンが、イラクやリビア、エジプト、シリアで推し進めて失敗に終わった国家建設や体制変革の政策を捨てなくてはなりません。

Instead, we must work with all of our allies who share our goal of destroying ISIS and stamping out Islamic terrorism and doing it now and doing it quickly. We’re going to win and we’re going to win fast. This includes working with our greatest ally in the region, the State of Israel.

代わりに、ISの殲滅とイスラム過激主義の根絶という私たちの目標を共有する同盟国と力を合わせて行動しなくてはなりません。そして、それを今すぐに、迅速に行うことにより、私たちは勝利し、しかも、速やかに勝利するのです。それには、あの地域における私たちの最大の同盟国であるイスラエル国との協力が含まれます。

Recently I have said that NATO was obsolete, because it did not properly cover terror, and also, that many of the member countries were not paying their fair share. As usual, the United States has been picking up the cost. Shortly thereafter, it was announced that NATO will be setting up a new program in order to combat terrorism -- a true step in the right direction.

先日、私は、NATO=北大西洋条約機構はテロに適切に対応しておらず、加盟国の多くが相応の負担を支払っていないため、時代遅れだと言いました。いつものように、アメリカがその「つけ」を支払っています。私の発言のすぐあとに、NATOはテロと戦う新しいプログラムを策定すると発表しました。正しい方向への真の一歩です。

Lastly, and very importantly, we must immediately suspend immigration from any nation that has been compromised by terrorism until such time as proven vetting mechanisms have been put in place. We don’t want them in our country.

最後に、そして、これは非常に重要なことですが、確かな審査方法が実施されるまで、私たちはテロに屈したあらゆる国からの移民受け入れを即刻、一時停止しなくてはなりません。私たちは彼らを国に入れたくないのです。

My opponent has called for a radical 550% increase in Syrian, think of this, think of this, this is not believable but this is what’s happening, a 550% increase in Syrian refugees on top of the existing massive refugee flows coming into our country already under the leadership of President Obama. She proposes this despite the fact that there’s no way to screen these refugees in order to find out who they are or where they come from. I only want to admit individuals into our country who will support our values and love our people.

私の対立候補は、シリア人(の受け入れ)をなんと550%増やそうと呼びかけています。考えてみてください。信じられませんが、実際に起きていることです。オバマ大統領の指揮のもとですでに行われている既存の大量移民流入に加えて、シリアからの難民を550%も増やそうとしているのです。これらの難民がどういう人で、どこの出身かを知るための審査方法がないにもかかわらず、彼女はこれを提案しているのです。私は、アメリカの価値観を支持し、アメリカ国民を愛する人にしかこの国に入ってほしくありません。

Anyone who endorses violence, hatred or oppression is not welcome in our country and never ever will be.

暴力や憎しみ、あるいは抑圧を是認するような人間はこの国には歓迎されません。未来永劫です。

Decades of record immigration have produced lower wages and higher unemployment for our citizens, especially for African-American and Latino workers. We are going to have an immigration system that works, but one that works for the American people. On Monday, we heard from three parents whose children were killed by illegal immigrants—Mary Ann Mendoza, Sabine Durden, and my friend Jamiel Shaw. They are just three brave representatives of many thousands who have suffered so gravely.

記録的な入国者が数十年続いた結果、私たちの市民、とりわけアフリカ系アメリカ人とヒスパニック系アメリカ人は賃金の低下と失業率の上昇にさらされました。私たちは機能する移民制度、ただし、アメリカ国民のために機能する移民制度を打ち出します。

Of all my travels in this country, nothing has affected me more, nothing even close I have to tell you, than the time I have spent with the mothers and fathers who have lost their children to violence spilling across our borders, which we can solve, we have to solve them.

月曜日に、私たちは不法移民に子どもを殺された3人の親、メアリーアン・メンドーザ、サビーン・ダーデン、そして、私の友人、ジャミール・ショウから話を聞きました。彼らは深い苦しみを背負った何千、何万という人たちを代表する勇気ある3人です。これまで全米を旅していて、私の心を何よりも深く、はっきり言ってほかに比べるものがないほど深く動かしたのは、国境を超えて入ってくる暴力によって子どもを失った母親や父親と過ごした時間でした。私たちはこの問題を解決できるし、解決しなくてはなりません。

These families have no special interests to represent them. There are no demonstrators to protect them, and certainly none to protest on their behalf. My opponent will never meet with them, or share in their pain. Believe me. Instead, my opponent wants Sanctuary Cities.

こうした家族には、代弁してくれる特別な利益団体もありません。彼らに代わって抗議デモをしてくれる人たちはもとより、彼らを守ってくれる人たちもいません。私の対立候補は彼らに会うことも、彼らと痛みを分かち合うことも決してありません。本当です。代わりに、私の対立候補は「聖域都市(移民に優しい街)」を望んでいます。

But where was the sanctuary for Kate Steinle? Where was the Sanctuary for the children of Mary Ann, Sabine and Jamiel? Where was the Sanctuary for all the other Americans who have been so brutally murdered, and who have suffered so so horribly?

しかし、ケイト・スタインリー(不法移民に射殺されたとされる若い白人女性)の聖域はどこにあったのでしょう? メアリーアン、サビーン、そして、ジャミールの子どもたちの聖域はどこにあったのでしょうか?残忍な方法で殺害されたり、ひどい苦しみを被ったりした、ほかのすべてのアメリカ人の聖域はどこだったのでしょうか?

These wounded American families have been alone. But they are not alone any longer. Tonight, this candidate and the whole nation stand in their corner to support them, to send them our love, and to pledge in their honor that we will save countless more families from suffering and the same awful fate.

これらの傷ついたアメリカ人家族は孤独でした。しかし、彼らはもう孤独ではありません。今夜、この候補者とアメリカ国民は彼らに寄り添い、支え、彼らに愛を送り、そして、さらに多くの家族が同じような恐ろしい運命の苦しみを味わうことのないよう助けることを彼らに敬意を払って誓います。

We are going to build a great border wall to stop illegal immigration, to stop the gangs and the violence, and to stop the drugs from pouring into our communities. I have been honored to receive the endorsement of America’s Border Patrol Agents, and will work directly with them to protect the integrity of our lawful immigration system.

私たちは不法入国を阻止するため、ギャングや暴力を食止めるため、そして、私たちのコミュニティーに麻薬が流れ込むのを防ぐために巨大な国境の壁を築きます。私は光栄なことにアメリカの国境警備隊員の支持を受けています。法的な入国管理システムの完全な状態を守るために彼らと直接、協力していきます。

By ending catch-and-release on the border, we will end the cycle of human smuggling and violence. Illegal border crossings will go down. We will stop it, it won’t be happening any more. Believe me. Peace will be restored. By enforcing the rules for the millions who overstay their visas, our laws will finally receive the respect that they deserve.

国境でのキャッチ・アンド・リリースを終わらせることにより、密入国斡旋と暴力の連鎖に終止符を打ちます。私たちは終わらせます。こうしたことはもう二度と起きません。私を信じてください。平穏が取り戻されます。ビザが切れて不法滞在している数百万人に対して規則を施行することにより、私たちの法律に相応の敬意がついに払われることになるのです。

Tonight, I want every American whose demands for immigration security have been denied – and every politician who has denied them – to listen very very closely to the words I am about to say.

今夜、私は国境のセキュリティーの要求を否定されてきたすべてのアメリカ人、そして、これらを否定したすべての政治家に、私がこれから言うことばをよく聞いてほしいと思います。

On January 20th of 2017, the day I take the oath of office, Americans will finally wake up in a country where the laws of the United States are enforced. We are going to be considerate and compassionate to everyone.

2017年1月20日、私が就任の宣誓を行う日に、アメリカ人は、合衆国の法律が施行される国で、ついに朝を迎えることになります。私たちはすべての人に対して思いやりと温情を持ちます。しかし、私の最大の思いやりは苦境にあるアメリカに向けられます。

But my greatest compassion will be for our own struggling citizens. My plan is the exact opposite of the radical and dangerous immigration policy of Hillary Clinton. Americans want relief from uncontrolled immigration which is what we have now. Communities want relief.

私の計画はヒラリー・クリントンの急進的かつ危険は移民政策とは真逆です。アメリカ人は現状のような制御されていない入国管理からの解放を望んでいます。社会は安心感を求めているのです。

Yet Hillary Clinton is proposing mass amnesty, mass immigration, and mass lawlessness. Her plan will overwhelm your schools and hospitals, further reduce your jobs and wages, and make it harder for recent immigrants to escape the tremendous cycle of poverty that they are going through right now and make it almost impossible for them to join the middle class.

しかし、ヒラリー・クリントンは大量の恩赦、大量の移民、そして、大々的な無法状態を提案しています。彼女の計画はわが国の学校や病院を混乱させ、皆さんの雇用や賃金をさらに減らし、近年の移民たちが、今起きている貧困の恐ろしい連鎖から脱出するのをさらに難しくし、そして、中産階級に入るのをほぼ不可能にするものです。

I have a different vision for our workers. It begins with a new, fair trade policy that protects our jobs and stands up to countries that cheat of which there many. It’s been a signature message of my campaign from day one, and it will be a signature feature of my presidency from the moment I take the oath of office.

わが国の労働者のために、私には異なるビジョンがあります。その手始めは、私たちの雇用を守り、不正なことをする国に立ち向かう新しい公正な通商政策です。それは私の選挙運動の1日目からの代表的なメッセージでした。正式に就任したその瞬間から私の大統領職の象徴的な特徴となるでしょう。

I have made billions of dollars in business making deals – now I’m going to make our country rich again. Using the greatest business people in the world which our country has, I am going to turn our bad trade agreements into great trade agreements. America has lost nearly one-third of its manufacturing jobs since 1997, following the enactment of disastrous trade deals supported by Bill and Hillary Clinton.

私はビジネスで巨額の儲けをあげてきました。これからはこの国を再び裕福にします。私たちの国に大勢いる世界で最も偉大な実業家たちを活用して、私は悪い通商協定を良い通商協定に変えます。アメリカは1997年以降、ビル・クリントンとヒラリー・クリントンが支持した破壊的な貿易協定の執行に伴って、3分の1近い製造業の雇用を失ってきました。

Remember, it was Bill Clinton who signed NAFTA, one of the worst economic deals ever made by our country or frankly, any other country. Never ever again.

思い出してください。NAFTAに署名したのはビル・クリントンです。あれはわが国、あるいは率直に言ってあらゆる国がこれまでに締結した最も悪しき経済協定の1つです。二度とあってはなりません。

I am going to bring back our jobs to Ohio, and Pennsylvania, and New York, and Michigan and to all of America – and I am not going to let companies move to other countries, firing their employees along the way, without consequence. Not going to happen any more.

私はオハイオやペンシルベニア、ニューヨーク、ミシガン、そして、アメリカ全土に雇用を取り戻します。そして、企業が従業員を解雇し、何の代償も払わされることなくほかの国へ移るのを許しません。そういうことは二度とさせません。

My opponent, on the other hand, has supported virtually every trade agreement that has been destroying our middle class. She supported NAFTA, and she supported China’s entrance into the World Trade Organization – another one of her husband’s colossal mistakes and disasters.

一方、私の対立候補は、わが国の中産階級を破壊してきたほぼすべての通商協定を支持してきました。彼女はNAFTAを支持し、中国のWTO=世界貿易機関への加入―、 これも彼女の夫が引き起こした大間違い、大惨事の1つですが―、これを支持しました。

She supported the job-killing trade deal with South Korea. She has supported the Trans-Pacific Partnership – which will not only destroy our manufacturing, but it will make America subject to the rulings of foreign governments. And it’s not going to happen. I pledge to never sign any trade agreement that hurts our workers, or that diminishes our freedom and independence. We will never ever sign bad trade deals. America first again. America first. Instead, I will make individual deals with individual countries.

彼女は雇用を失わせる韓国との通商協定を支持しました。彼女が支持したTPP=環太平洋パートナーシップ協定は、わが国の製造業を破壊するだけでなく、アメリカを外国政府の決定に従わせるものです。こういうことは二度と起こさせません。私はいかなるものであれ、我が国の労働者に害を及ぼす、あるいは我々の自由や独立を損なう悪い貿易協定には決して署名しないことを誓います。私たちは悪い通商協定には決して署名しません。再びアメリカ第一です。アメリカが第一です。その代わりに、私は個々の国と個々の協定を結びます。

No longer will we enter into these massive transactions, with many countries, that are thousands of pages long – and which no one from our country even reads or understands. We are going to enforce all trade violations against any country that cheats.

私は膨大な数の国との何千ページにもおよぶこれらの大々的な協定―、わが国の人間が誰1人読みもしなければ、理解もしない協定はもう締結しません。不正なことをする国に対しては、私たちは税や関税の適用を含む手段によって、通商のあらゆる違反措置(trade violation)を行います。

This includes stopping China’s outrageous theft of intellectual property, along with their illegal product dumping, and their devastating currency manipulation. They are the greatest that ever came about. They are the greatest currency manipulators ever. Our horrible trade agreements with China, and many others, will be totally renegotiated. That includes renegotiating NAFTA to get a much better deal for America – and we’ll walk away if we don’t get that kind of deal. Our country is going to start building and making things again.

これには、中国の不法な製品ダンピングや破壊的な為替操作に加え、中国による知的財産のあきれた窃盗行為が含まれます。彼らは史上最も巧みな為替操作者です。中国をはじめ多くの国々との恐ろしい通商協定については全面的に再交渉を行います。それには、アメリカにとって今よりはるかに有利な取り決めを行うためのNAFTAの再交渉も含まれます。もし、そのような取り決めが得られなければ、私たちは脱退します。わが国は再び、物を作り、建設するようになるのです。

Next comes the reform of our tax laws, regulations and energy rules. While Hillary Clinton plans a massive tax increase, I have proposed the largest tax reduction of any candidate who has run for president this year – Democrat or Republican. Middle-income Americans and businesses will experience profound relief, and taxes will be greatly simplified for everyone. I mean everyone.

次に起きるのは、税の法律、規制、そしてエネルギーの改革です。ヒラリー・クリントンは大幅な、本当に大幅な増税を計画していますが、私はことし、大統領選挙に名乗りをあげた民主・共和両党のどの候補者の案よりも大規模な減税策を提案しました。中間所得層のアメリカ人および企業は大規模な負担減を実感します。すべての人にとって税制は簡素化されます。すべての人にとってです。

America is one of the highest-taxed nations in the world. Reducing taxes will cause new companies and new jobs to come roaring back into our country. Believe me. It will happen and it will happen fast. Then we are going to deal with the issue of regulation, one of the greatest job-killers of them all. Excessive regulation is costing our country as much as 2 trillion dollars a year, and we will end it very very quickly.

アメリカは世界で最も税金の高い国の1つです。減税により、わが国で新しい企業や新しい雇用が勢いよく戻ってきます。私を信じてください。これはすぐに起きます。そして、私たちは雇用を奪う最大の原因の1つである規制の問題に取り組みます。過剰な規制はわが国に年間2兆ドルの損失を与えており、私たちはこれを極めて迅速に終わらせます。

We are going to lift the restrictions on the production of American energy. This will produce more than 20 trillion dollars in job-creating economic activity over the next four decades.

私たちはアメリカのエネルギー生産に課されている規制を取り払います。これにより、向こう40年間にわたり、雇用を創出する経済活動において200兆ドル以上を生み出します。

My opponent, on the other hand, wants to put the great miners and the great steel workers of our country out of work and out of business. That will never happen when Donald J Trump is President. Our steel workers and our miners are going back to work again. With these new economic policies, trillions of trillions of dollars will start flowing into our country.

これに対して、私の対立候補は、わが国の偉大な鉱山労働者や鉄鋼産業労働者から職を奪い、失業させたいと思っています。ドナルド・トランプが大統領になったら、そのようなことは決して起きません。わが国の鉄鋼産業労働者や鉱山労働者は再びあの職場で働くのです。

This new wealth will improve the quality of life for all Americans. We will build the roads, highways, bridges, tunnels, airports, and the railways of tomorrow. This, in turn, will create millions of more jobs. We will rescue kids from failing schools by helping their parents send them to a safe school of their choice.

これらの新しい経済政策により、莫大な資金がわが国に流れ込み始めます。この新しい富はすべてのアメリカ人の生活の質を向上させます。私たちは道路、ハイウェイ、橋、トンネル、空港、そして、未来の鉄道を建設します。これにより、膨大な数の雇用が創出されます。私たちは、親がみずから選択する安全な学校へ子どもを通わせるのを支援することにより、学校での落ちこぼれから子どもを救います。

My opponent would rather protect bureaucrats than serve American children. That’s what she’s doing and that’s what she’s done. We will repeal and replace disastrous Obamacare. You will be able to choose your own doctor again. And we will fix TSA at the airports which is a total disaster.

私の対立候補は、アメリカの子どもたちのために働くよりも、むしろ、教育官僚を守ります。彼女はそうするつもりですし、これまでそうしてきました。私たちは破滅的なオバマケアを撤廃し、別の制度に替えます。皆さんは再び医師を自分で選ぶことができるようになります。そして、最悪の状態にある空港の運輸安全局を私たちは正常な状態に戻します。

We going to work with all of our students who are drowning in debt to take the pressure off these young people just starting out their adult lives. Tremendous problem. We will completely rebuild our depleted military, and the countries that we are protecting, at a massive cost to us, will be asked to pay their fair share.

私たちは借金に押しつぶされそうなすべての学生たちと力を合わせ、これら若者が(借金の)プレッシャーから解放されて社会人生活を始めることができるように努めます。これは途方もなく重大な問題です。私たちは衰退した軍を完全に立て直します。私たちが大きな犠牲を払いながら守っている国々は各自の相応な負担を支払うよう求められるでしょう。

We will take care of our great Veterans like they have never been taken care of before. My just-released Ten Point Plan has received tremendous veteran support. We will guarantee those who serve this country will be able to visit the doctor or hospital of their choice without waiting five days in a line and dying.

私たちは偉大な退役軍人をかつてないほど手厚く世話します。つい最近発表した私の10項目の計画は退役軍人から大変な支持を受けました。私たちはこの国に奉仕した人たちが自分の選ぶ医師や病院にかかることができるよう保証し、受診を5日も待たされて死んでしまうなどということは絶対に起こさせません。

My opponent dismissed the VA scandal – one more sign of how out of touch she really is. We are going to ask every Department Head in government to provide a list of wasteful spending on projects that we can eliminate in my first 100 days. The politicians have talked about this for years, and I’m going to do it. We are going to appoint justices to the United States Supreme Court who will uphold our laws and our Constitution.

私の対立候補は、退役軍人局のスキャンダルを蔓延した問題ではないとして無視しました。彼女が実態をいかに把握していないか示すもう1つの証拠です。私たちはすべての省庁のトップに対し、廃止可能なプロジェクトへの無駄な支出のリストを、私の就任から最初の100日以内に提出するよう命じます。政治家たちはこれについて長年論じてきましたが、私は実行に移します。

The replacement of our beloved Justice Scalia will be a person of similar views, principles, and judicial philosophies. This will be one of the most important issues decided by this election. My opponent wants to essentially abolish the 2nd amendment. I, on the other hand, received the early and strong endorsement of the National Rifle Association and will protect the right of all Americans to keep their families safe.

私たちはまた、わが国の法律と憲法を守る連邦最高裁の判事を選任します。私たちが愛したスカリア判事の後任者は、彼と同じような考えおよび原則、そして、司法哲学を持つ人物になるでしょう。これはこの選挙により決まる最も重要な問題の1つです。私の対立候補は基本的に憲法修正第2条(個人の銃器保有・保持の権利を保障する条項)を廃棄しようとしています。これに対して、私は、早々と全米ライフル協会から強力な支持を得ており、家族の安全を守るすべてのアメリカ人の権利を保護します。

At this moment, I would like to thank the evangelical and religious community because, I tell you what, the support they have given me — and I'm not sure I totally deserve it — has been so amazing. And has been such a big reason for me being here tonight. They have much to contribute to our politics, yet our laws prevent you from speaking your minds from your own pulpits.

この場で、私はキリスト教福音主義のコミュニティーに感謝を表明したいと思います。と言うのも、彼らは私を熱心に支持してくれています。私にその資格が十分にあるかどうか自信ないのですが。彼らの支持は信じられないほどすばらしく、今夜、私がここにいる大きな理由の1つでもあります。彼らはわが国の政治に極めて大きな貢献をしているにもかかわらず、わが国の法律は、皆さんが自分たちの説教壇から自分の考えを述べるのを阻止しています。

An amendment, pushed by Lyndon Johnson, many years ago, threatens religious institutions with a loss of their tax-exempt status if they openly advocate their political views. Their voice is taken away.I am going to work very hard to repeal that language and protect free speech for all Americans.

何十年も前にリンドン・ジョンソンが推し進めた憲法修正は、宗教法人が公に政治的な考えを唱えると非課税の立場を剥奪すると脅しています。彼らは発言権を奪われたのです。私はその文言を削除し、すべてのアメリカ人の言論の自由を守ります。

We can accomplish these great things, and so much more – all we need to do is start believing in ourselves and in our country again. Start believing. It is time to show the whole world that America Is Back – bigger, and better and stronger than ever before.

私たちはこれらのすばらしいことを達成できます。そして、何よりも、私たちが手始めにやらなくてはいけないのは、自分自身と自分の国を再び信じることです。信じることを始めましょう。今こそ、世界中に向けて、アメリカがこれまでに増して大きく、よりよく、そして、より強くなって復活することを示すときです。

In this journey, I'm so lucky to have at my side my wife Melania and my wonderful children, Don, Ivanka, Eric, Tiffany, and Barron: you will always be my greatest source of pride and joy. And by the way, Melania and Ivanka, did they do a job? My Dad, Fred Trump, was the smartest and hardest working man I ever knew. I wonder sometimes what he’d say if he were here to see this and to see me tonight.

この旅で、私はそばに妻のメラニアとすばらしい子どもたち、ドン、イヴァンカ、エリック、ティファニー、バロンがいてくれることをとても幸運に思っています。あなた方は常に私の誇りと喜びのいちばんの源泉です。ところで、メラニアとイヴァンカはそれぞれの役割を果たしましたよね?私の父のフレッド・トランプは私が知るかぎりで最も賢く、最も勤勉な人間でした。父が今ここにいて、これを、そして、今夜の私を見ていたら何と言うだろうかと考えます。

It’s because of him that I learned, from my youngest age, to respect the dignity of work and the dignity of working people. He was a guy most comfortable in the company of bricklayers, carpenters, and electricians and I have a lot of that in me also. I love those people.

というのも、私が労働の尊さや働く人々の尊厳を尊重することを幼い頃から学んだのは父のお陰だからです。父はレンガ職人や大工、電気技師などと一緒にいるといちばんホッとするという人でした。私にもそういうところが大いにあります。私はそういう人たちが大好きです。

Then there’s my mother, Mary. She was strong, but also warm and fairminded. She was a truly great mother. She was also one of the most honest and charitable people that I have ever known, and a great judge of character.

そして、私の母のメアリーですが、彼女は強く、しかし、温かく公平な人でした。本当に偉大な母でした。彼女はまた、私の知るかぎりで最も正直で寛容な人の1人であり、人を見る目に非常に長けていました。どこにいても見つけ出すのです。

To my sisters Mary Anne and Elizabeth, my brother Robert and my late brother Fred, I will always give you my love—you are most special to me. I have had a truly great life in business.

私の女兄弟、メアリーアンとエリザベス、男の兄弟のロバートと今は亡きフレッド。いつもあなた方を愛している。あなた方は私にとって本当に特別です。私は実業家としてすばらしい人生を送ってきました。

But now, my sole and exclusive mission is to go to work for our country – to go to work for you. It’s time to deliver a victory for the American people. We don’t win any more, but we are going to start winning again.

しかし、これからは私の唯一の使命は国のために働くこと、皆さんすべてのために働くことです。今こそ、アメリカ国民に勝利を届けるときです。私たちは単に勝利するのではなく、勝利し続けるのです。

But to do that, we must break free from the petty politics of the past. America is a nation of believers, dreamers, and strivers that is being led by a group of censors, critics and cynics.

しかし、それをするためには、次元の低い過去の政治と決別しなくてはなりません。アメリカは信じる者、夢を持つ人たち、そして、検閲者や批評家、皮肉屋の集団に導かれた努力家たちの国です。

Remember: all of the people telling you that you can’t have the country you want, are the same people that wouldn’t stand, I mean they said Trump does not have a chance of being here tonight, not a chance, the same people. We love defeating those people, don't we? Love it.

忘れないでください。自分の望むとおりの国などありえないと言う人たちは、トランプが今夜、ここに立つことなどありえないと言ってきた人たちです。勝ち目はないと言っていた人たちです。そう言っていた人たちを打ち負かしたいではありませんか?

No longer can we rely on those same people in the media, and politics, who will say anything to keep our rigged system in place. Instead, we must choose to believe In America. History is watching us now. We don’t have much time, but history is watching.

不正に操作された制度を維持するためなら何でも言うメディアや政界のエリートたちを私たちはもはや信じることはできません。代わりに、私たちはアメリカを信じる道を選ばなくてはなりません。歴史は今、私たちを見ています。

It’s waiting to see if we will rise to the occasion, and if we will show the whole world that America is still free and independent and strong. I'm asking for your support tonight so that I can be your champion in the White House. And I will be your champion.

もう時間はあまりありません。私たちがここ一番で力を発揮するかどうか、そして、私たちが世界中に、アメリカは今も自由で自立し、強力だと証明してみせるかどうかを歴史は見ています。私がホワイトハウスで皆さんの擁護者になることができるよう、今夜、私は皆さんの支援をお願いします。私は皆さんの擁護者になります。皆さんの擁護者です。

My opponent asks her supporters to recite a three-word loyalty pledge. It reads: “I’m With Her”. I choose to recite a different pledge.

私の対立候補は自身の支持者に3つの単語からなる忠誠の誓いを唱えるよう求めています。「私は彼女と共にある」と。

My pledge reads: “I’M WITH YOU – THE AMERICAN PEOPLE.”

私が選ぶ誓いのことばは異なります。私の誓いのことばは「私はアメリカ国民と共にある」です。

I am your voice.

私は皆さんの声です。

So to every parent who dreams for their child, and every child who dreams for their future, I say these words to you tonight: I am with you, I will fight for you, and I will win for you.

子どもの将来を夢見るすべての親、自分の将来を夢見るすべての子供たちに向かって、私は今夜、このことばを言います。私は皆さんと共にいます。そして、皆さんのために戦い、皆さんのために勝利します。

To all Americans tonight, in all of our cities and in all of our towns, I make this promise: We Will Make America Strong Again. We Will Make America Proud Again. We Will Make America Safe Again. And We Will Make America Great Again.

今夜、すべての都市、すべての町のすべてのアメリカ国民に私はこう約束します。私たちはアメリカを再び強くします。アメリカの誇りを取り戻します。アメリカを再び安全にします。そして、アメリカを再び偉大にします。

God bless You And Good Night. I love you.

皆さんに神のご加護を。おやすみなさい。皆さんを愛しています。




☆追記:



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by yomodalite | 2016-07-26 13:50 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)

(スピーチは2:40~)





[読売新聞訳に一部抜けがあったので修正しました]

2016年05月27日、オバマ大統領が広島市の平和記念公園で行った演説の全文(英語+日本語)です。



Seventy-one years ago, on a bright cloudless morning, death fell from the sky and the world was changed. A flash of light and a wall of fire destroyed a city and demonstrated that mankind possessed the means to destroy itself.


71年前の快晴の朝、空から死が降ってきて、世界は変わってしまった。閃光(せんこう)と火の塊が街を破壊し、人類が自らを滅ぼす手段を手にしたことを見せつけた。


Why do we come to this place, to Hiroshima? We come to ponder a terrible force unleashed in the not so distant past. We come to mourn the dead, including over 100,000 Japanese men, women and children, thousands of Koreans and a dozen Americans held prisoner.


我々はなぜこの地、広島に来たのか。それほど遠くない過去に解き放たれた恐ろしい力について思いをはせるためであり、10万人を超える日本の男性、女性、子どもたち、多くの朝鮮半島出身者、捕虜になっていた米国人を含めた犠牲者を追悼するために来た。


Their souls speak to us. They ask us to look inward, to take stock of who we are and what we might become.


彼らの魂は私たちに語りかけている。もっと内面を見て、我々が何者か、我々がどうあるべきかを振り返るように、と。


It is not the fact of war that sets Hiroshima apart. Artifacts tell us that violent conflict appeared with the very first man. Our early ancestors, having learned to make blades from flint and spears from wood, used these tools not just for hunting but against their own kind.


戦争は広島だけに特別なものではない。多くの遺跡は、人類が初期の頃から、暴力的な紛争を行っていたことを示している。私たちの遠い祖先たちは、石から作った刃物や木から作ったヤリを狩猟の道具としてだけでなく、同じ人類に対して使うことを学んだ。


On every continent the history of civilization is filled with war, whether driven by scarcity of grain or hunger for gold, compelled by nationalist fervor or religious zeal. Empires have risen and fallen, peoples have been subjugated and liberated, and at each juncture innocents have suffered -- a countless toll, their names forgotten by time.


どの大陸の文明の歴史も戦争で満ちあふれている。食糧の欠乏や金に飢えて行われたり、国家主義の熱や宗教的な情熱で戦争に駆り立てられたりしたこともあった。帝国が台頭し、衰退した。人々は奴隷になり、そして解放された。それぞれの節目で、多くの無辜(むこ)の人々が苦しんだが、数え切れない犠牲者の名前は、時とともに忘れられた。


The World War that reached its brutal end in Hiroshima and Nagasaki was fought among the wealthiest and most powerful of nations. Their civilizations had given the world great cities and magnificent art. Their thinkers had advanced ideas of justice and harmony and truth, and yet the war grew out of the same base instinct for domination or conquest that had caused conflicts among the simplest tribes, an old pattern amplified by new capabilities and without new constraints.


広島と長崎に残酷な結末をもたらした世界大戦は、世界の中で最も裕福で力のある国々の間で争われた。こうした国々の文明は世界の偉大な都市や素晴らしい芸術を生み出した。思想家は正義と調和と真実という思想を発展させた。だが戦争は、原始の時代と同様、紛争をもたらす支配欲や征服欲から生まれてきた。古くからのこのパターンが、制約を受けることなく新たな能力によって増幅された。


In the span of a few years some 60 million people would die: men, women, children -- no different than us, shot, beaten, marched, bombed, jailed, starved, gassed to death.


ほんの数年の間に、私たちと何ら変わりない6000万人もの男女や子どもたちが、撃たれ、殴られ、行進させられ、爆撃され、捕らわれ、飢えさせられ、毒ガスで殺された。


There are many sites around the world that chronicle this war -- memorials that tell stories of courage and heroism, graves and empty camps that echo of unspeakable depravity.


世界中にこの戦争を記録した場所がたくさんある。慰霊碑は勇気や英雄的な物語を伝え、墓標と空っぽの収容所は、言語に絶する悪行をこだまさせる。


Yet in the image of a mushroom cloud that rose into these skies, we are most starkly reminded of humanity's core contradiction -- how the very spark that marks us as a species, our thoughts, our imagination, our language, our tool making, our ability to set ourselves apart from nature and bend it to our will -- those very things also give us the capacity for unmatched destruction.


しかし、この空に広がったキノコ雲の姿は、我々にはっきりと人間性の中にある矛盾を想起させる。我々の考えや創造力、言語、道具を作る力といった、人類が自然とは違うことを示してくれる能力が、我々に不相応な破壊力も与えている。


How often does material advancement or social innovation blind us to this truth? How easily do we learn to justify violence in the name of some higher cause?


物質的な進歩や社会的な向上が、こうした事実を見失わせたのか。我々はどれだけたやすく大義の為だと暴力を正当化してしまうのか?(後半部が読売訳にはなかったので、この2行は私訳)


Every great religion promises a pathway to love and peace and righteousness. And yet no religion has been spared from believers who have claimed their faith has a license to kill.


すべての偉大な宗教は愛と平和と正義への道を約束する。それでも、どんな宗教にも、信仰ゆえに人を殺すことが許されると主張する信者がいる。


Nations arise telling a story that binds people together in sacrifice and cooperation, allowing for remarkable feats, but those same stories have so often been used to oppress and dehumanize those who are different. Science allows us to communicate across the seas, fly above the clouds, to cure disease and understand the cosmos. But those same discoveries can be turned into ever more efficient killing machines.


国家は、犠牲と協力のもとに国民を結束させる話をしながら勃興し、注目に値する功績を成し遂げることもあるが、これらはしばしば、自分たちと異なる人々に対する抑圧や人間性を奪うものとしても使われる。科学によって我々は、海を越えて交流し、雲の上を飛び、病気を治し、宇宙を理解することができる。しかし、こうした同じ発見が、より効率的な殺人マシンに変わってしまうこともある。


The wars of the modern age teach us this truth. Hiroshima teaches this truth. Technological progress without an equivalent progress in human institutions can doom us. The scientific revolution that led to the splitting of an atom requires a moral revolution as well.


現代の戦争は、我々にこの真実を伝える。広島がこの真実を伝えている。人間社会の進歩を伴わない科学技術の発展は我々の破滅をもたらしかねない。原子の分裂に導いた科学の革命は、道徳的な革命も求めている。


That is why we come to this place. We stand here in the middle of this city and force ourselves to imagine the moment the bomb fell. We force ourselves to feel the dread of children confused by what they see.


それこそが我々がここに来た理由だ。我々はこの街の中心に立ち、爆弾が落ちてきた瞬間に思いをはせずにはいられない。我々は、目にしたもので混乱していた子供たちの恐怖を感じずにはいられない。


We listen to a silent cry. We remember all the innocents killed across the arc of that terrible war, and the wars that came before, and the wars that would follow.


我々は静かな泣き声に耳を傾けている。我々は、あの悲惨な戦争、それ以前に起きた戦争、今後起こりうる戦争で命を落とした全ての無辜の人々に思いをはせる。


Mere words cannot give voice to such suffering. But we have a shared responsibility to look directly into the eye of history and ask what we must do differently to curb such suffering again.


そうした苦しみを言葉で言い表すことは出来ないが、我々は、歴史を直視し、こうした苦しみが再び起きないように自問する責任を共有している。


Some day the voices of the Hibakusha will no longer be with us to bear witness. But the memory of the morning of August 6, 1945 must never fade. That memory allows us to fight complacency. It fuels our moral imagination, it allows us to change.


いつの日か、証言する「ヒバクシャ」の声は失われていくことだろう。しかし、1945年8月6日のあの朝の記憶は、決して消えることはない。その記憶により、我々は現状に満足してしまうことに対して戦うことが出来る。我々の道徳的な想像力をかき立てる。変化をもたらす。


And since that fateful day we have made choices that give us hope. The United States and Japan forged not only an alliance, but a friendship that has won far more for our people that we can ever claim through war.


そして、その運命的な日から、我々は希望を与える選択を行ってきた。米国と日本は同盟というだけでなく、友情を築いてきた。我々は戦争で得られるものより、はるかに多くのものを勝ち取った。


The nations of Europe built a union that replaced battlefields with bonds of commerce and democracy. Oppressed peoples and nations won liberation. An international community established institutions and treaties that worked to avoid war and aspired to restrict and roll back and ultimately eliminate the existence of nuclear weapons.


欧州の国々は連合を築き、戦場を貿易と民主主義の同盟に変えた。抑圧されていた人々や国々は、解放を勝ち取った。国際社会は戦争を回避し、核兵器を制限し、減らし、廃絶する制度や条約を創設した。


Still, every act of aggression between nations, every act of terror and corruption and cruelty and oppression that we see around the world shows our work is never done. We may not be able to eliminate man's capacity to do evil, so nations and the alliances that we formed must possess the means to defend ourselves.


依然、国家間の侵略行為やテロ行為、政治的腐敗、残虐行為や圧政はこの世界に存在しており、我々の仕事が決して終わっていないことを示している。我々は、悪を働く人間の能力をなくすことは出来ないかもしれないので、国家や同盟は自らを守る手段を持つべきだ。


Among those nations like my own that hold nuclear stockpiles, we must have the courage to escape the logic of fear and pursue a world without them. We may not realize this goal in my lifetime, but persistent effort can roll back the possibility of catastrophe.


だが、我々のように核の備蓄を持つ国々の間で、核兵器が完全に廃絶される世界を求め、恐怖の論理から脱却する勇気を持たなければならない。我々は、私が生きている間にこの目標を実現させることはできないかもしれない。


We can chart a course that leads to the destruction of these stockpiles, we can stop the spread to new nations, and secure deadly materials from fanatics. And yet that is not enough, for we see around the world today how even the crudest rifles and barrel bombs can serve up violence on a terrible scale.


根気強い努力は破局の可能性を減らすことができる。我々は(核兵器の)備蓄の破棄につながる道筋を描くことが出来る。我々は、新たな拡散を止め、死をもたらす物質が狂信者の手にわたらないようにすることができる。それでも、まだ、十分ではない。私たちが住む今日のこの世界では、粗末なライフルやたる爆弾が、暴力をさらにひどい規模にしかねない。


We must change our mindset about war itself -- to prevent conflicts through diplomacy and strive to end conflicts after they've begun; to see our growing interdependence as a cause for peaceful cooperation and not violent competition; to define our nations not by our capacity to destroy but by what we build. And perhaps above all we must reimagine our connection to one another as members of one human race -- for this too is what makes our species unique.


我々は、外交を通じて紛争を防ぐため、始まってしまった紛争を終わらせるため、戦争そのものに対する考え方を変えなければならない。暴力的な競争ではなく平和的な協力によって我々の相互依存を深化させる。破壊能力ではなく、我々が築いてきたものによって我々の国を位置づける。おそらく何より、我々は人類の一員としての互いのつながりを考え直さなければならない。これが、我々の(人間としての)種をほかにないものにしている。


We're not bound by genetic code to repeat the mistakes of the past. We can learn. We can choose. We can tell our children a different story, one that describes a common humanity, one that makes war less likely and cruelty less easily accepted.


我々は過去の誤りを繰り返すように遺伝子に組み込まれているわけではない。我々は学ぶことができる。我々は選択することができる。我々は子供たちに異なる物語を伝えることができる。共通の人間性を語り、戦争が起きる可能性を低減し、残酷な行いを容易に受け入れないという物語だ。


We see these stories in the Hibakusha: the woman who forgave a pilot who flew the plane that dropped the atomic bomb because she recognized what she really hated was war itself; the man who sought out families of Americans killed here because he believed their loss was equal to his own.


我々はそれらの物語を「ヒバクシャ」に見ている。ある女性は原爆を落とした飛行機のパイロットを許した。彼女は本当に憎んでいるのは戦争そのものだと気づいたからだ。ある男性は、ここで犠牲となった米国人の家族を捜し出した。彼にとって、米国の犠牲も日本の犠牲も同じだと信じていたからだ。


My own nation's story began with simple words: "All men are created equal, and endowed by our Creator with certain unalienable rights, including life, liberty and the pursuit of happiness."


私の国の物語は、シンプルな言葉で始まった。「全ての人間は生まれながらにして平等であり、創造主によって、生命、自由と幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられている」(米独立宣言)。


Realizing that ideal has never been easy, even within our own borders, even among our own citizens. But staying true to that story is worth the effort. It is an ideal to be strived for, an ideal that extends across continents and across oceans.


その理想の実現は、米国の中でも、米国民の間でも容易だったことはない。しかし、その物語に対して正直であろうと努力する価値がある。それは、懸命に努力するための理想だ。大陸や海を越えて広がる理想だ。


The irreducible worth of every person, the insistence that every life is precious, the radical and necessary notion that we are part of a single human family: that is the story that we all must tell.


全ての人に不可欠の価値だ。全ての命は貴重であるという主張だ。我々は人類という一つの家族を構成しているという根源的で不可欠な考え方だ。それが、我々が伝えなくてはならない物語だ。


That is why we come to Hiroshima, so that we might think of people we love, the first smile from our children in the morning, the gentle touch from a spouse over the kitchen table, the comforting embrace of a parent.


これが、我々が広島を訪れる理由だ。 だから、愛する人のことを考えることができるだろう。朝に我々の子供が見せる最初の笑顔。キッチンテーブル越しの配偶者の優しいふれ合い。親からの優しい抱擁。


We can think of those things and know that those same precious moments took place here 71 years ago. Those who died, they are like us.


我々はそうしたことを考えることができ、71年前の広島で、同様の貴重な時間が営まれていたと知っている。


Ordinary people understand this, I think. They do not want more war. They would rather that the wonders of science be focused on improving life and not eliminating it.


亡くなった人々は、私たちと同じような人々だった。ふつうの人はこうした考えが理解できると思う。彼らはもう戦争は望んでいない。科学の奇跡を、命を奪うためではなく、暮らしをよりよいものとするために使ってほしいと考えている。


When the choices made by nations, when the choices made by leaders reflect this simple wisdom, then the lesson of Hiroshima is done.


国家の選択や、指導者の選択が、この単純な英知を反映した時、広島の教訓が生かされたということだ。


The world was forever changed here, but today the children of this city will go through their day in peace. What a precious thing that is. It is worth protecting and then extending to every child.


世界はここ(広島)で一変した。しかし今日、この街の子供たちは、平和な日々を歩むだろう。それはなんと貴重なことか。それは守るに値することで、全ての子供たちへ広げていく価値がある。


That is a future we can choose, a future in which Hiroshima and Nagasaki are known not as the dawn of atomic warfare, but as the start of our own moral awakening.


それは我々が選択できる未来だ。広島と長崎は、核戦争の夜明けとしてではなく、我々の道義的な目覚めの始まりとして知られなければならない。



◎日本語(読売新聞)

◎英語(日経新聞)


※日本語訳は、ハフィントンポスト、NHK、読売の3種類を見比べて選びました。読売新聞訳の抜けは、NHKにはなかったのですが、自分には書けない感じの日本語文体が参考になると思い、読売を選びました。



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by yomodalite | 2016-05-28 11:56 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)




2015年4月30日未明、米議会で行われた安倍首相のスピーチ。


英語は、Nikkei Asian Reviewから

日本語は、NHK・NEWSWebから、それぞれコピペしました。



The following is a full text of the speech delivered by Japanese Prime Minister Shinzo Abe at a joint meeting of the U.S. Congress on Wednesday.

The speech is titled, "Toward an Alliance of Hope."

安倍総理大臣は日本時間の30日未明、アメリカ議会上下両院の合同会議で、日本の総理大臣として初めて演説しました。演説の全文です。

* * *

Mr. Speaker, Mr. Vice President, distinguished members of the Senate and the House, distinguished guests, ladies and gentlemen, Back in June, 1957, Nobusuke Kishi, my grandfather, standing right here, as Prime Minister of Japan, began his address, by saying, and I quote,

議長、副大統領、上院議員、下院議員の皆様、ゲストと、すべての皆様、1957年6月、日本の総理大臣としてこの演台に立った私の祖父、岸信介は、次のように述べて演説を始めました。

"It is because of our strong belief in democratic principles and ideals that Japan associates her self with the free nations of the world." 58 years have passed. Today, I am honored to stand here as the first Japanese Prime Minister ever to address your joint meeting. I extend my heartfelt gratitude to you for inviting me.

「日本が、世界の自由主義国と提携しているのも、民主主義の原則と理想を確信しているからであります」。以来58年、このたびは上下両院合同会議に日本国総理として初めてお話する機会を与えられましたことを、光栄に存じます。お招きに、感謝申し上げます。

I have lots of things to tell you. But I am here with no ability, nor the intention, ... to filibuster. As I stand in front of you today, the names of your distinguished colleagues that Japan welcomed as your ambassadors come back to me: the honorable Mike Mansfield, Walter Mondale, Tom Foley, and Howard Baker. On behalf of the Japanese people, thank you so very much for sending us such shining champions of democracy. Ambassador Caroline Kennedy also embodies the tradition of American democracy. Thank you so much, Ambassador Kennedy, for all the dynamic work you have done for all of us. We all miss Senator Daniel Inouye, who symbolized the honor and achievements of Japanese-Americans.

申し上げたいことはたくさんあります。でも、「フィリバスター」をする意図、能力ともに、ありません。皆様を前にして胸中を去来しますのは、日本が大使としてお迎えした偉大な議会人のお名前です。マイク・マンスフィールド、ウォルター・モンデール、トム・フォーリー、そしてハワード・ベイカー。民主主義の輝くチャンピオンを大使として送ってくださいましたことを、日本国民を代表して、感謝申し上げます。キャロライン・ケネディ大使も、米国民主主義の伝統を体現する方です。大使の活躍に、感謝申し上げます。私ども、残念に思いますのは、ダニエル・イノウエ上院議員がこの場においでにならないことです。日系アメリカ人の栄誉とその達成を、一身に象徴された方でした。

America and I
Ladies and gentlemen, my first encounter with America goes back to my days as a student, when I spent a spell in California. A lady named Catherine Del Francia let me live in her house. She was a widow, and always spoke of her late husband saying, "You know, he was much more handsome than Gary Cooper." She meant it. She really did.

私個人とアメリカとの出会いは、カリフォルニアで過ごした学生時代にさかのぼります。家に住まわせてくれたのは、キャサリン・デル・フランシア夫人、寡婦でした。亡くした夫のことを、いつもこう言いました、「ゲイリー・クーパーより男前だったのよ」と。心から信じていたようです。

In the gallery, you see, my wife, Akie, is there. I don't dare ask what she says about me. Mrs. Del Francia's Italian cooking was simply out of this world. She was cheerful, and so kind, as to let lots and lots of people stop by at her house. They were so diverse. I was amazed and said to myself, "America is an awesome country." Later, I took a job at a steelmaker, and I was given the chance to work in New York. Here in the U.S. rank and hierarchy are neither here nor there. People advance based on merit. When you discuss things you don't pay much attention to who is junior or senior. You just choose the best idea, no matter who the idea was from. This culture intoxicated me. So much so, after I got elected as a member of the House, some of the old guard in my party would say, "hey, you're so cheeky, Abe."

ギャラリーに、私の妻、昭恵がいます。彼女が日頃、私のことをどう言っているのかはあえて聞かないことにします。デル・フランシア夫人のイタリア料理は、世界一。彼女の明るさと親切は、たくさんの人をひきつけました。その人たちがなんと多様なこと。「アメリカは、すごい国だ」。驚いたものです。のち、鉄鋼メーカーに就職した私は、ニューヨーク勤務の機会を与えられました。上下関係にとらわれない実力主義。地位や長幼の差に関わりなく意見を戦わせ、正しい見方なら躊躇なく採用する。――この文化に毒されたのか、やがて政治家になったら、先輩大物議員たちに、アベは生意気だとずいぶん言われました。

American Democracy and Japan
As for my family name, it is not "Eighb." Some Americans do call me that every now and then, but I don't take offense. That's because, ladies and gentlemen, the Japanese, ever since they started modernization, have seen the very foundation for democracy in that famous line in the Gettysburg Address.
The son of a farmer-carpenter can become the President... The fact that such a country existed woke up the Japanese of the late 19th century to democracy. For Japan, our encounter with America was also our encounter with democracy. And that was more than 150 years ago, giving us a mature history together.

私の名字ですが、「エイブ」ではありません。アメリカの方に時たまそう呼ばれると、悪い気はしません。民主主義の基礎を、日本人は、近代化を始めてこのかた、ゲティスバーグ演説の有名な一節に求めてきたからです。農民大工の息子が大統領になれる――、そういう国があることは、19世紀後半の日本を、民主主義に開眼させました。日本にとって、アメリカとの出会いとは、すなわち民主主義との遭遇でした。出会いは150年以上前にさかのぼり、年季を経ています。

World War II Memorial
Before coming over here, I was at the World War II Memorial. It was a place of peace and calm that struck me as a sanctuary. The air was filled with the sound of water breaking in the fountains. In one corner stands the Freedom Wall. More than 4,000 gold stars shine on the wall. I gasped with surprise to hear that each star represents the lives of 100 fallen soldiers. I believe those gold stars are a proud symbol of the sacrifices in defending freedom. But in those gold stars, we also find the pain, sorrow, and love for family of young Americans who otherwise would have lived happy lives. Pearl Harbor, Bataan Corregidor, Coral Sea.... The battles engraved at the Memorial crossed my mind, and I reflected upon the lost dreams and lost futures of those young Americans.

先刻私は、第二次大戦メモリアルを訪れました。神殿を思わせる、静謐な場所でした。耳朶を打つのは、噴水の、水の砕ける音ばかり。一角にフリーダム・ウォールというものがあって、壁面には金色の、4000個を超す星が埋め込まれている。その星の一つ、ひとつが、倒れた兵士100人分の命を表すと聞いたときに、私を戦慄が襲いました。金色(こんじき)の星は、自由を守った代償として、誇りのシンボルに違いありません。しかしそこには、さもなければ幸福な人生を送っただろうアメリカの若者の、痛み、悲しみが宿っている。家族への愛も。真珠湾、バターン・コレヒドール、珊瑚海…、メモリアルに刻まれた戦場の名が心をよぎり、私はアメリカの若者の、失われた夢、未来を思いました。歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです。

History is harsh. What is done cannot be undone. With deep repentance in my heart, I stood there in silent prayers for some time. My dear friends, on behalf of Japan and the Japanese people, I offer with profound respect my eternal condolences to the souls of all American people that were lost during World War II.

私は深い悔悟を胸に、しばしその場に立って、黙祷を捧げました。親愛なる、友人の皆さん、日本国と、日本国民を代表し、先の戦争に斃れた米国の人々の魂に、深い一礼を捧げます。とこしえの、哀悼を捧げます。

Late Enemy, Present Friend
Ladies and gentlemen, in the gallery today is Lt. Gen. Lawrence Snowden.
Seventy years ago in February, he landed on Ioto, or the island of Iwo Jima, as a captain in command of a company. In recent years, General Snowden has often participated in the memorial services held jointly by Japan and the U.S. on Ioto. He said, and I quote, "We didn't and don't go to Iwo Jima to celebrate victory, but for the solemn purpose to pay tribute to and honor those who lost their lives on both sides."

みなさま、いまギャラリーに、ローレンス・スノーデン海兵隊中将がお座りです。70年前の2月、23歳の海兵隊大尉として中隊を率い、硫黄島に上陸した方です。近年、中将は、硫黄島で開く日米合同の慰霊祭にしばしば参加してこられました。こう、仰っています。「硫黄島には、勝利を祝うため行ったのではない、行っているのでもない。その厳かなる目的は、双方の戦死者を追悼し、栄誉を称えることだ」。

Next to General Snowden sits Diet Member Yoshitaka Shindo, who is a former member of my Cabinet. His grandfather, General Tadamichi Kuribayashi, whose valor we remember even today, was the commander of the Japanese garrison during the Battle of Iwo Jima. What should we call this, if not a miracle of history? Enemies that had fought each other so fiercely have become friends bonded in spirit. To General Snowden, I say that I pay tribute to your efforts for reconciliation. Thank you so very much.

もうおひとかた、中将の隣にいるのは、新藤義孝国会議員。かつて私の内閣で閣僚を務めた方ですが、この方のお祖父さんこそ、勇猛がいまに伝わる栗林忠道大将・硫黄島守備隊司令官でした。これを歴史の奇跡と呼ばずして、何をそう呼ぶべきでしょう。熾烈に戦い合った敵は、心の紐帯が結ぶ友になりました。スノーデン中将、和解の努力を尊く思います。本当に、ありがとうございました。

America and Post-War Japan
Post war, we started out on our path bearing in mind feelings of deep remorse over the war. Our actions brought suffering to the peoples in Asian countries. We must not avert our eyes from that. I will uphold the views expressed by the previous prime ministers in this regard. We must all the more contribute in every respect to the development of Asia. We must spare no effort in working for the peace and prosperity of the region. Reminding ourselves of all that, we have come all this way. I am proud of this path we have taken.

戦後の日本は、先の大戦に対する痛切な反省を胸に、歩みを刻みました。みずからの行いが、アジア諸国民に苦しみを与えた事実から目をそむけてはならない。これらの点についての思いは、歴代総理と全く変わるものではありません。アジアの発展にどこまでも寄与し、地域の平和と、繁栄のため、力を惜しんではならない。みずからに言い聞かせ、歩んできました。この歩みを、私は、誇りに思います。

70 years ago, Japan had been reduced to ashes. Then came each and every month from the citizens of the United States gifts to Japan like milk for our children and warm sweaters, and even goats. Yes, from America, 2,036 goats came to Japan. And it was Japan that received the biggest benefit from the very beginning by the post-war economic system that the U.S. had fostered by opening up its own market and calling for a liberal world economy.
Later on, from the 1980's, we saw the rise of the Republic of Korea, Taiwan, the ASEAN countries, and before long, China as well. This time, Japan too devotedly poured in capital and technologies to support their growths.
Meanwhile in the U.S., Japan created more employment than any other foreign nation but one, coming second only to the U.K.

焦土と化した日本に、子どもたちの飲むミルク、身につけるセーターが、毎月毎月、米国の市民から届きました。山羊も、2036頭、やってきました。米国がみずからの市場を開け放ち、世界経済に自由を求めて育てた戦後経済システムによって、最も早くから、最大の便益を得たのは、日本です。下って1980年代以降、韓国が、台湾が、ASEAN諸国が、やがて中国が勃興します。今度は日本も、資本と、技術を献身的に注ぎ、彼らの成長を支えました。一方米国で、日本は外国勢として2位、英国に次ぐ数の雇用を作り出しました。

TPP
In this way, prosperity was fostered first by the U.S., and second by Japan. And prosperity is nothing less than the seedbed for peace. Involving countries in Asia-Pacific whose backgrounds vary, the U.S. and Japan must take the lead. We must take the lead to build a market that is fair, dynamic, sustainable, and is also free from the arbitrary intentions of any nation. In the Pacific market, we cannot overlook sweat shops or burdens on the environment. Nor can we simply allow free riders on intellectual property. No. Instead, we can spread our shared values around the world and have them take root: the rule of law, democracy, and freedom.
That is exactly what the TPP is all about.

こうして米国が、次いで日本が育てたものは、繁栄です。そして繁栄こそは、平和の苗床です。日本と米国がリードし、生い立ちの異なるアジア太平洋諸国に、いかなる国の恣意的な思惑にも左右されない、フェアで、ダイナミックで、持続可能な市場をつくりあげなければなりません。太平洋の市場では、知的財産がフリーライドされてはなりません。過酷な労働や、環境への負荷も見逃すわけにはいかない。許さずしてこそ、自由、民主主義、法の支配、私たちが奉じる共通の価値を、世界に広め、根づかせていくことができます。その営為こそが、TPPにほかなりません。

Furthermore, the TPP goes far beyond just economic benefits. It is also about our security. Long-term, its strategic value is awesome. We should never forget that. The TPP covers an area that accounts for 40 per cent of the world economy, and one third of global trade. We must turn the area into a region for lasting peace and prosperity. That is for the sake of our children and our children's children. As for U.S.-Japan negotiations, the goal is near. Let us bring the TPP to a successful conclusion through our joint leadership.Reforms for a Stronger Japan

しかもTPPには、単なる経済的利益を超えた、長期的な、安全保障上の大きな意義があることを、忘れてはなりません。経済規模で、世界の4割、貿易額で、世界の3分の1を占める一円に、私たちの子や、孫のために、永続的な「平和と繁栄の地域」をつくりあげていかなければなりません。日米間の交渉は、出口がすぐそこに見えています。米国と、日本のリーダーシップで、TPPを一緒に成し遂げましょう。

As a matter of fact, I have something I can tell you now. It was about 20 years ago. The GATT negotiations for agriculture were going on. I was much younger, and like a ball of fire, and opposed to opening Japan's agricultural market. I even joined farmers' representatives in a rally in front of the Parliament. However, Japan's agriculture has gone into decline over these last 20 years. The average age of our farmers has gone up by 10 years and is now more than 66 years old. Japan's agriculture is at a crossroads. In order for it to survive, it has to change now.

実は、いまだから言えることがあります。20年以上前、GATT農業分野交渉の頃です。血気盛んな若手議員だった私は、農業の開放に反対の立場をとり、農家の代表と一緒に、国会前で抗議活動をしました。ところがこの20年、日本の農業は衰えました。農民の平均年齢は10歳上がり、いまや66歳を超えました。日本の農業は、岐路にある。生き残るには、いま、変わらなければなりません。私たちは、長年続いた農業政策の大改革に立ち向かっています。

We are bringing great reforms toward the agriculture policy that's been in place for decades. We are also bringing sweeping reforms to our agricultural cooperatives that have not changed in 60 long years. Corporate governance in Japan is now fully in line with global standards, because we made it stronger. Rock-solid regulations are being broken in such sectors as medicine and energy. And I am the spearhead. To turn around our depopulation, I am determined to do whatever it takes. We are changing some of our old habits to empower women so they can get more actively engaged in all walks of life.
In short, Japan is right in the middle of a quantum leap.

60年も変わらずにきた農業協同組合の仕組みを、抜本的に改めます。世界標準に則って、コーポレート・ガバナンスを強めました。医療・エネルギーなどの分野で、岩盤のように固い規制を、私自身が槍の穂先となりこじあけてきました。人口減少を反転させるには、何でもやるつもりです。女性に力をつけ、もっと活躍してもらうため、古くからの慣習を改めようとしています。日本はいま、「クォンタム・リープ(量子的飛躍)」のさなかにあります。

My dear members of the Congress, please do come and see the new Japan, where we have regained our spirit of reform and our sense of speed. Japan will not run away from any reforms. We keep our eyes only on the road ahead and push forward with structural reforms.

親愛なる、上院、下院議員の皆様、どうぞ、日本へ来て、改革の精神と速度を取り戻した新しい日本を見てください。日本は、どんな改革からも逃げません。ただ前だけを見て構造改革を進める。この道のほか、道なし。確信しています。

That's TINA: There Is No Alternative. And there is no doubt about it whatsoever. Post War Peace and Japan's Choice My dear colleagues, the peace and security of the post-war world was not possible without American leadership. Looking back, it makes me happy all the time that Japan of years past made the right decision. As I told you at the outset, citing my grandfather, that decision was to choose a path. That's the path for Japan to ally itself with the U.S., and to go forward as a member of the Western world. In the end, together with the U.S. and other like-minded democracies, we won the Cold War. That's the path that made Japan grow and prosper. And even today, there is no alternative.

親愛なる、同僚の皆様、戦後世界の平和と安全は、アメリカのリーダーシップなくして、ありえませんでした。省みて私が心からよかったと思うのは、かつての日本が、明確な道を選んだことです。その道こそは、冒頭、祖父のことばにあったとおり、米国と組み、西側世界の一員となる選択にほかなりませんでした。日本は、米国、そして志を共にする民主主義諸国とともに、最後には冷戦に勝利しました。この道が、日本を成長させ、繁栄させました。そして今も、この道しかありません。

The Alliance: its Mission for the Region
My dear colleagues, we support the "rebalancing" by the U.S. in order to enhance the peace and security of the Asia-Pacific region. And I will state clearly. We will support the U.S. effort first, last, and throughout. Japan has deepened its strategic relations with Australia and India. We are enhancing our cooperation across many fields with the countries of ASEAN and the Republic of Korea. Adding those partners to the central pillar that is the U.S.-Japan alliance, our region will get stable remarkably more. Now, Japan will provide up to 2.8 billion dollars in assistance to help improve U.S. bases in Guam, which will gain strategic significance even more in the future.

私たちは、アジア太平洋地域の平和と安全のため、米国の「リバランス」を支持します。徹頭徹尾支持するということを、ここに明言します。日本はオーストラリア、インドと、戦略的な関係を深めました。ASEANの国々や韓国と、多面にわたる協力を深めていきます。日米同盟を基軸とし、これらの仲間が加わると、私たちの地域は各段に安定します。日本は、将来における戦略的拠点の一つとして期待されるグアム基地整備事業に、28億ドルまで資金協力を実施します。

As regards the state of Asian waters, let me underscore here my three principles. First, states shall make their claims based on international law. Second, they shall not use force or coercion to drive their claims. And third, to settle disputes, any disputes, they shall do so by peaceful means. We must make the vast seas stretching from the Pacific to the Indian Oceans seas of peace and freedom, where all follow the rule of law. For that very reason we must fortify the U.S.-Japan alliance. That is our responsibility.
Now, let me tell you. In Japan we are working hard to enhance the legislative foundations for our security. Once in place, Japan will be much more able to provide a seamless response for all levels of crisis. These enhanced legislative foundations should make the cooperation between the U.S. military and Japan's Self Defense Forces even stronger, and the alliance still more solid, providing credible deterrence for the peace in the region. This reform is the first of its kind and a sweeping one in our post-war history. We will achieve this by this coming summer.

アジアの海について、私がいう3つの原則をここで強調させてください。第一に、国家が何か主張をするときは、国際法にもとづいてなすこと。第二に、武力や威嚇は、自己の主張のため用いないこと。そして第三に、紛争の解決は、あくまで平和的手段によること。太平洋から、インド洋にかけての広い海を、自由で、法の支配が貫徹する平和の海にしなければなりません。そのためにこそ、日米同盟を強くしなくてはなりません。私たちには、その責任があります。日本はいま、安保法制の充実に取り組んでいます。実現のあかつき、日本は、危機の程度に応じ、切れ目のない対応が、はるかによくできるようになります。この法整備によって、自衛隊と米軍の協力関係は強化され、日米同盟は、より一層堅固になります。それは地域の平和のため、確かな抑止力をもたらすでしょう。戦後、初めての大改革です。この夏までに、成就させます。

Now, I have something to share with you. The day before yesterday Secretaries Kerry and Carter met our Foreign Minister Kishida and Defense Minister Nakatani for consultations. As a result, we now have a new framework. A framework to better put together the forces of the U.S. and Japan. A framework that is in line with the legislative attempts going on in Japan. That is what's necessary to build peace, more reliable peace in the region. And that is namely the new Defense Cooperation Guidelines. Yesterday, President Obama and I fully agreed on the significance of these Guidelines. Ladies and gentlemen, we agreed on a document that is historic.

ここで皆様にご報告したいことがあります。一昨日、ケリー国務長官、カーター国防長官は、私たちの岸田外務大臣、中谷防衛大臣と会って、協議をしました。いま申し上げた法整備を前提として、日米がそのもてる力をよく合わせられるようにする仕組みができました。一層確実な平和を築くのに必要な枠組みです。それこそが、日米防衛協力の新しいガイドラインにほかなりません。きのう、オバマ大統領と私は、その意義について、互いに認め合いました。皆様、私たちは、真に歴史的な文書に合意をしたのです。

Japan's New Banner
In the early 1990s, in the Persian Gulf Japan's Self-Defense Forces swept away sea mines. For 10 years in the Indian Ocean, Japanese Self-Defense Forces supported your operation to stop the flow of terrorists and arms. Meanwhile in Cambodia, the Golan Heights, Iraq, Haiti, and South Sudan, members of our Self-Defense Forces provided humanitarian support and peace keeping operations. Their number amounts to 50,000. Based on this track record, we are resolved to take yet more responsibility for the peace and stability in the world. It is for that purpose we are determined to enact all necessary bills by this coming summer. And we will do exactly that. We must make sure human security will be preserved in addition to national security. That's our belief, firm and solid. We must do our best so that every individual gets education, medical support, and an opportunity to rise to be self-reliant.

1990年代初め、日本の自衛隊は、ペルシャ湾で機雷の掃海に当たりました。後、インド洋では、テロリストや武器の流れを断つ洋上作戦を、10年にわたって支援しました。その間、5万人にのぼる自衛隊員が、人道支援や平和維持活動に従事しました。カンボジア、ゴラン高原、イラク、ハイチや南スーダンといった国や、地域においてです。これら実績をもとに、日本は、世界の平和と安定のため、これまで以上に責任を果たしていく。そう決意しています。そのために必要な法案の成立を、この夏までに、必ず実現します。国家安全保障に加え、人間の安全保障を確かにしなくてはならないというのが、日本の不動の信念です。人間一人一人に、教育の機会を保障し、医療を提供し、自立する機会を与えなければなりません。

Armed conflicts have always made women suffer the most. In our age, we must realize the kind of world where finally women are free from human rights abuses. Our servicemen and women have made substantial accomplishments. So have our aid workers who have worked so steadily. Their combined sum has given us a new self-identity. That's why we now hold up high a new banner that is "proactive contribution to peace based on the principle of international cooperation." Let me repeat. "Proactive contribution to peace based on the principle of international cooperation" should lead Japan along its road for the future. Problems we face include terrorism, infectious diseases, natural disasters and climate change. The time has come for the U.S.-Japan alliance to face up to and jointly tackle those challenges that are new. After all our alliance has lasted more than a quarter of the entire history of the United States. It is an alliance that is sturdy, bound in trust and friendship, deep between us. No new concept should ever be necessary for the alliance that connects us, the biggest and the second biggest democratic powers in the free world, in working together. Always, it is an alliance that cherishes our shared values of the rule of law, respect for human rights and freedom.

紛争下、常に傷ついたのは、女性でした。私たちの時代にこそ、女性の人権が侵されない世の中を実現しなくてはいけません。自衛隊員が積み重ねてきた実績と、援助関係者たちがたゆまず続けた努力と、その両方の蓄積は、いまや私たちに、新しい自己像を与えてくれました。いまや私たちが掲げるバナーは、「国際協調主義にもとづく、積極的平和主義」という旗です。繰り返しましょう、「国際協調主義にもとづく、積極的平和主義」こそは、日本の将来を導く旗印となります。テロリズム、感染症、自然災害や、気候変動――。日米同盟は、これら新たな問題に対し、ともに立ち向かう時代を迎えました。日米同盟は、米国史全体の、4分の1以上に及ぶ期間続いた堅牢さを備え、深い信頼と友情に結ばれた同盟です。自由世界第一、第二の民主主義大国を結ぶ同盟に、この先とも、新たな理由付けは全く無用です。それは常に、法の支配、人権、そして自由を尊ぶ、価値観を共にする結びつきです。

Hope for the future
When I was young in high school and listened to the radio, there was a song that flew out and shook my heart. It was a song by Carol King.

"When you're down and troubled, ...close your eyes and think of me, and I'll be there to brighten up even your darkest night."

まだ高校生だったとき、ラジオから流れてきたキャロル・キングの曲に、私は心を揺さぶられました。「落ち込んだ時、困った時、目を閉じて、私を思って。私は行く。あなたのもとに。たとえそれが、あなたにとっていちばん暗い、そんな夜でも、明るくするために」。

And that day, March 11, 2011, a big quake, a tsunami, and a nuclear accident hit the northeastern part of Japan. The darkest night fell upon Japan. But it was then we saw the U.S. armed forces rushing to Japan to the rescue at a scale never seen or heard before. Lots and lots of people from all corners of the U.S. extended the hand of assistance to the children in the disaster areas. Yes, we've got a friend in you. Together with the victims you shed tears. You gave us something, something very, very precious. That was hope, hope for the future.

2011年3月11日、日本に、いちばん暗い夜がきました。日本の東北地方を、地震と津波、原発の事故が襲ったのです。そして、そのときでした。米軍は、未曾有の規模で救難作戦を展開してくれました。本当にたくさんの米国人の皆さんが、東北の子どもたちに、支援の手を差し伸べてくれました。私たちには、トモダチがいました。被災した人々と、一緒に涙を流してくれた。そしてなにものにもかえられない、大切なものを与えてくれました。――希望、です。米国が世界に与える最良の資産、それは、昔も、今も、将来も、希望であった、希望である、希望でなくてはなりません。

Ladies and gentlemen, the finest asset the U.S. has to give to the world was hope, is hope, will be, and must always be hope. Distinguished representatives of the citizens of the United States, let us call the U.S.-Japan alliance, an alliance of hope. Let the two of us, America and Japan, join our hands together and do our best to make the world a better, a much better, place to live. Alliance of hope .... Together, we can make a difference. Thank you so much.

米国国民を代表する皆様。私たちの同盟を、「希望の同盟」と呼びましょう。アメリカと日本、力を合わせ、世界をもっとはるかによい場所にしていこうではありませんか。希望の同盟。。一緒でなら、きっとできます。ありがとうございました。






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by yomodalite | 2015-04-30 20:10 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)
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名スピーチとして名高い、J.M.バリの「Courage(勇気)」の翻訳を紹介します。
日本語訳はこれが初めてだと思います。

バリは、英国・スコットランドの作家で、マイケル・ジャクソンが心から演じたいと願い、こどもたちに暗記するほど読め。と言っていた「ピーターパン」の作者です。

その物語に登場する「ネヴァーランド」は、現代では「マイケル・ジャクソンの家」として有名になり、MJのネヴァーランドの門には、“DIEU ET MON DROIT”「神と我が権利」や、”Honi soit qui mal y pense” 「邪推する者は侮蔑されんことを」(*)という言葉もそのままに、英国の紋章が掲げられていました

MJの人生は「ネヴァーランド」を現実化するために大金を稼ぎ、そして、その夢のために誤解を受け、大きな犠牲をはらったともいえるのではないでしょうか。

わたしはこどもの頃『ピーターパン』を読んだこともなく、彼が、疑惑の渦中に「60ミニッツ」に出演し、「おとぎ話」の重要性や、こどもの心について語り、番組出演時の奇妙なメイクとはまるで違う、夢見る少年を演じている『Childhood』のヴィデオが流れたときも、冷ややかな目で見ていました。

彼の少年虐待について、疑ったことはなかったものの、当時、社会の厳しさの真っただ中にいた私は「おとぎ話」を、心のよりどころにすることは出来なくて、MJは、ますます私たちとは違う世界に行ってしまったと感じていたのです。

正直にいえば、今も『Childhood』のヴィデオを見て涙することはないのですが、ただ、「おとぎ話」を繋いできた文学者たちの系譜には、まったく違った思いをもつようになりました。

そのきっかけを作ってくれたのが、J.M.バリです。

『小さな白い鳥』を読んで以来、私はバリに夢中になったのですが、バリ作品で今読めるのは『ピーターパン』ぐらい…

そんな中、『ロストボーイズ』や、芹生一氏訳の『ピーターパンとウェンディ』(石井桃子訳に不満だった方は是非!)で、バリの有名なスピーチ「Courage(勇気)」のことを知りました。

ネットで探し出したものを見ながら、時間をかければ、自分にも訳すことが。。というような無謀な努力をしなかった自分を、今は褒めてあげたいと思います。それは、私にはめずらしく賢明な判断だったと思うのですが、これを読まれた方は、もっとそう思われるでしょう。

バリの精神を日本語にしていただくのに相応しい方にお願いすることができました!

語学に興味がある方は、ぜひ、原文と照らし合わせて読んでみてください。

原文は、直訳ではまったく意味がわからないぐらいの上級レベルの英語なので、はじめて、これを日本語で読んだときは、わたしは魔法を見たように感動しましたが、より行間を読むために、そこから半年以上の時間を費やしました。このブログでも何度もお世話になった「If you must die, die well」のみっちさんに助けていただけなかったら、途中で挫折していたかもしれません。

日本の若い人にも読んでもらいたい。

というのが、私と訳者に共通する思いでした。そのためには、伝える側が深く理解していなければ。と考え、少しずつ調べているうちに、当初、感動した地点から、少し遠くまで思いを馳せられるようにはなったものの、

現代に生きる、日本を愛する若者に、これを伝えるにはどうすればいいのか悩み、

調べられないことや、理解しきれないことで、迷ったことも何度もあったのですが、私たちができる精一杯のレベルということで納得することにしました。ページによっては、幾分「注釈」が多いと感じるかもしれませんが、何度か読まれるうちに、

バリの「勇気」とは、どのようなものなのか、
より深く理解するために、少しは役立てることもあると思います。

第一次世界大戦は、1914年~1918年。
バリがこのスピーチをしたのは、終戦から4年後の1922年です。

1930年に書かれた『小さな白い鳥』の序文でも、彼は「ブロードウェイを通るにしても、左右どちらの歩道の肩を持つと思われても困るので、危険は承知の上で道の真ん中を歩かせた」というほど、中立に慎重だったバリは、

このスピーチでは「若者に戦う勇気を持て」と煽動しています。

バリは何のために戦えと言ったのでしょう?


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スピーチには、現代の日本人にはなじみの薄い、英国、スコットランドゆかりの人物が多く登場しますが、彼らは、近代の日本人が熱心に学んだ人々です。

私たちの先人が、欧米の文化に接して、何を学び、何に悩んだか、現代の日本人は、もう一度振り返るべきなのではないかと思います。

英国史における、イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの関係についても、わたしたちはなかなか理解することができませんが、中国、韓国・朝鮮と日本の問題と近い部分も多く感じられます。明治以前より、日本の上層は「英国」の影響を色濃く受けてきていますが、今に至るまで、「英国」にはなれず、中国にその地位を奪われつつある今は、特にそう思えてなりません。

また、バリが語っている数々の戦いの中には、第一次世界大戦だけでなく、宗教対立という部分もあります。

世界の戦争において、わたしたちが一番理解しにくいのは「宗教」に絡んだ部分ではないでしょうか。現代日本で知識人を自認している人の多くも、「一神教」は、世界で起きている対立の原因であり、平和の妨げになっているというような意見を口にします。

しかしながら、「一神教」を理解しなければ、世界に「思想」を語ることも、世界からの批判をかわすこともできません。

バリのスピーチには、宗教、国、民族、郷土愛、母校愛、友情、愛する者の死…といった、わたしたちの「戦う理由」になるようなことが、すべて詰め込まれていて、それらの犠牲になったり、勇気を発起して散っていった人々の魂、ひとつひとつに語りかけているようです。

わたしたちは、近隣諸国への謝罪が足らないという批判を何度もされていることに、うんざりしていますが、国のために犠牲になったわたしたちの先祖の無念さや、未来に託してくれたこと。。そんな魂の声を本当に聞いているといえるでしょうか。

その他、何度読んでも、読み返すたびに、新たに、バリの思いに気づき、歴史に遺る文学者の深さに少しだけ触れられたような体験を味わいました。

長くなりましたが、最後に、マイケルファンの方に付け加えると、わたしは、MJは、バリがここで語っているさまざまなことに忠実だったように思います。

ですが、スピーチの名手としても有名だったバリは、この歴史に遺るスピーチを「堂々と」行ったのではなかったようです。

(スピーチ読了後「訳者あとがき」をお読みくださいませ)

MJも「Courage」という詩を書いたときはステージに上がることに勇気はいらなかった。でも、『THIS IS IT』のとき、彼は不安を隠しきれなかった。

ヴィクトリーツアーの頃のMJは、まるで、ミケランジェロの「ダビデ像」のように見えましたが、『THIS IS IT』を成功させようとしていたMJは、ミケランジェロが晩年まで創り続けながらも未完に終わった「ロンダニーニのピエタ」のイエスのように、雄々しさとは違っていた。


歴史をふりかえってみれば、偉人の「勇気」というものは、常にそういうものではなかったでしょうか。





(*)「思い邪なる者に災いあれ」の訳が多いですが、下記サイトの訳を使用させていただきました。

スピーチに関連している文学者とMJの関係について

シェイクスピア
MJが映画を撮っていくことの芸術的価値について彼が抱いている想いに畏怖の念を抱き、彼がどれほどのことを教えてくれたか説明できない。と語った、反抗する若者像を初めて演じ、後のロックスターの源流でもあるマーロン・ブランドは、MJと同年代の俳優、ジョニー・デップに、シェイクスピアを演じることの重要性について、強く語っていました。欧米で映画や物語を創造するひとにとっては当然ですが、もちろんMJの書棚リストにも。


サミュエル・ジョンソン
バッドツアー中、メディアに宛てて書かれた手紙の中には、ジョンソン博士の言葉が引用されていました。
If a man could say nothing against a character but what he can prove, his story could not be written.


ロバート・バーンズ
マイケルの友人で、30周年記念コンサートのプロデューサーでもあったデイビッド・ゲストは、MJはバーンズの大ファンで、彼の詩に曲を書いたと語っています。


ウィリアム・アーネスト・ヘンリー
アーネスト・ヘンリーの有名な詩「インヴィクタス」は、MJが尊敬し親交があった、ネルソン・マンデラの獄中を支えた詩としてよく知られています。


ライマン・フランク・ボーム
オズの魔法使いの作者。MJは自作の詩にも引用し、そのリメイク作ともいえる『ウィズ』はMJの初映画出演作。

スティーヴンソン
『ジキル博士とハイド氏』『宝島』で有名なスティーヴンソンは、フロイト研究者にして、冒険物語の愛好者である、MJの「先輩」といえるかも。。

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by yomodalite | 2014-02-13 15:13 | ☆マイケルの愛読書 | Trackback | Comments(2)
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3.11への言葉を、わたしの「備忘録」として。

【バルセロナ共同】9日のスペインのカタルーニャ国際賞授賞式で配布された作家村上春樹さんの受賞スピーチの原稿全文は次の通り。(原文のまま)

「非現実的な夢想家として」

僕がこの前バルセロナを訪れたのは二年前の春のことです。サイン会を開いたとき、驚くほどたくさんの読者が集まってくれました。長い列ができて、一時間半かけてもサインしきれないくらいでした。どうしてそんなに時間がかかったかというと、たくさんの女性の読者たちが僕にキスを求めたからです。それで手間取ってしまった。

僕はこれまで世界のいろんな都市でサイン会を開きましたが、女性読者にキスを求められたのは、世界でこのバルセロナだけです。それひとつをとっても、バルセロナがどれほど素晴らしい都市であるかがわかります。この長い歴史と高い文化を持つ美しい街に、もう一度戻ってくることができて、とても幸福に思います。
 
でも残念なことではありますが、今日はキスの話ではなく、もう少し深刻な話をしなくてはなりません。
 
ご存じのように、去る3月11日午後2時46分に日本の東北地方を巨大な地震が襲いました。地球の自転が僅かに速まり、一日が百万分の1・8秒短くなるほどの規模の地震でした。
 
地震そのものの被害も甚大でしたが、その後襲ってきた津波はすさまじい爪痕を残しました。場所によっては津波は39メートルの高さにまで達しました。39メートルといえば、普通のビルの10階まで駆け上っても助からないことになります。海岸近くにいた人々は逃げ切れず、二万四千人近くが犠牲になり、そのうちの九千人近くが行方不明のままです。堤防を乗り越えて襲ってきた大波にさらわれ、未だに遺体も見つかっていません。おそらく多くの方々は冷たい海の底に沈んでいるのでしょう。そのことを思うと、もし自分がその立場になっていたらと想像すると、胸が締めつけられます。生き残った人々も、その多くが家族や友人を失い、家や財産を失い、コミュニティーを失い、生活の基盤を失いました。根こそぎ消え失せた集落もあります。生きる希望そのものをむしり取られた人々も数多くおられたはずです。
 
日本人であるということは、どうやら多くの自然災害とともに生きていくことを意味しているようです。日本の国土の大部分は、夏から秋にかけて、台風の通り道になっています。毎年必ず大きな被害が出て、多くの人命が失われます。各地で活発な火山活動があります。そしてもちろん地震があります。日本列島はアジア大陸の東の隅に、四つの巨大なプレートの上に乗っかるような、危なっかしいかっこうで位置しています。我々は言うなれば、地震の巣の上で生活を営んでいるようなものです。
 
台風がやってくる日にちや道筋はある程度わかりますが、地震については予測がつきません。ただひとつわかっているのは、これで終りではなく、別の大地震が近い将来、間違いなくやってくるということです。おそらくこの20年か30年のあいだに、東京周辺の地域を、マグニチュード8クラスの大型地震が襲うだろうと、多くの学者が予測しています。それは十年後かもしれないし、あるいは明日の午後かもしれません。もし東京のような密集した巨大都市を、直下型の地震が襲ったら、それがどれほどの被害をもたらすことになるのか、正確なところは誰にもわかりません。
 
にもかかわらず、東京都内だけで千三百万人の人々が今も「普通の」日々の生活を送っています。人々は相変わらず満員電車に乗って通勤し、高層ビルで働いています。今回の地震のあと、東京の人口が減ったという話は耳にしていません。
 
なぜか?あなたはそう尋ねるかもしれません。どうしてそんな恐ろしい場所で、それほど多くの人が当たり前に生活していられるのか?恐怖で頭がおかしくなってしまわないのか、と。
 
日本語には無常(mujo)という言葉があります。いつまでも続く状態=常なる状態はひとつとしてない、ということです。この世に生まれたあらゆるものはやがて消滅し、すべてはとどまることなく変移し続ける。永遠の安定とか、依って頼るべき不変不滅のものなどどこにもない。これは仏教から来ている世界観ですが、この「無常」という考え方は、宗教とは少し違った脈絡で、日本人の精神性に強く焼き付けられ、民族的メンタリティーとして、古代からほとんど変わることなく引き継がれてきました。
 
「すべてはただ過ぎ去っていく」という視点は、いわばあきらめの世界観です。人が自然の流れに逆らっても所詮は無駄だ、という考え方です。しかし日本人はそのようなあきらめの中に、むしろ積極的に美のあり方を見出してきました。
 
自然についていえば、我々は春になれば桜を、夏には蛍を、秋になれば紅葉を愛でます。それも集団的に、習慣的に、そうするのがほとんど自明のことであるかのように、熱心にそれらを観賞します。桜の名所、蛍の名所、紅葉の名所は、その季節になれば混み合い、ホテルの予約をとることもむずかしくなります。
 
どうしてか?
 
桜も蛍も紅葉も、ほんの僅かな時間のうちにその美しさを失ってしまうからです。我々はそのいっときの栄光を目撃するために、遠くまで足を運びます。そしてそれらがただ美しいばかりでなく、目の前で儚く散り、小さな灯りを失い、鮮やかな色を奪われていくことを確認し、むしろほっとするのです。美しさの盛りが通り過ぎ、消え失せていくことに、かえって安心を見出すのです。
 
そのような精神性に、果たして自然災害が影響を及ぼしているかどうか、僕にはわかりません。しかし我々が次々に押し寄せる自然災害を乗り越え、ある意味では「仕方ないもの」として受け入れ、被害を集団的に克服するかたちで生き続けてきたのは確かなところです。あるいはその体験は、我々の美意識にも影響を及ぼしたかもしれません。
 
今回の大地震で、ほぼすべての日本人は激しいショックを受けましたし、普段から地震に馴れている我々でさえ、その被害の規模の大きさに、今なおたじろいでいます。無力感を抱き、国家の将来に不安さえ感じています。
 
でも結局のところ、我々は精神を再編成し、復興に向けて立ち上がっていくでしょう。それについて、僕はあまり心配してはいません。我々はそうやって長い歴史を生き抜いてきた民族なのです。いつまでもショックにへたりこんでいるわけにはいかない。壊れた家屋は建て直せますし、崩れた道路は修復できます。
 
結局のところ、我々はこの地球という惑星に勝手に間借りしているわけです。どうかここに住んで下さいと地球に頼まれたわけじゃない。少し揺れたからといって、文句を言うこともできません。ときどき揺れるということが地球の属性のひとつなのだから。好むと好まざるとにかかわらず、そのような自然と共存していくしかありません。
 
ここで僕が語りたいのは、建物や道路とは違って、簡単には修復できないものごとについてです。それはたとえば倫理であり、たとえば規範です。それらはかたちを持つ物体ではありません。いったん損なわれてしまえば、簡単に元通りにはできません。機械が用意され、人手が集まり、資材さえ揃えばすぐに拵えられる、というものではないからです。
 
僕が語っているのは、具体的に言えば、福島の原子力発電所のことです。
 
みなさんもおそらくご存じのように、福島で地震と津波の被害にあった六基の原子炉のうち、少なくとも三基は、修復されないまま、いまだに周辺に放射能を撒き散らしています。メルトダウンがあり、まわりの土壌は汚染され、おそらくはかなりの濃度の放射能を含んだ排水が、近海に流されています。風がそれを広範囲に運びます。
 
十万に及ぶ数の人々が、原子力発電所の周辺地域から立ち退きを余儀なくされました。畑や牧場や工場や商店街や港湾は、無人のまま放棄されています。そこに住んでいた人々はもう二度と、その地に戻れないかもしれません。その被害は日本ばかりではなく、まことに申し訳ないのですが、近隣諸国に及ぶことにもなりそうです。
 
なぜこのような悲惨な事態がもたらされたのか、その原因はほぼ明らかです。原子力発電所を建設した人々が、これほど大きな津波の到来を想定していなかったためです。何人かの専門家は、かつて同じ規模の大津波がこの地方を襲ったことを指摘し、安全基準の見直しを求めていたのですが、電力会社はそれを真剣には取り上げなかった。なぜなら、何百年かに一度あるかないかという大津波のために、大金を投資するのは、営利企業の歓迎するところではなかったからです。
 
また原子力発電所の安全対策を厳しく管理するべき政府も、原子力政策を推し進めるために、その安全基準のレベルを下げていた節が見受けられます。
 
我々はそのような事情を調査し、もし過ちがあったなら、明らかにしなくてはなりません。その過ちのために、少なくとも十万を超える数の人々が、土地を捨て、生活を変えることを余儀なくされたのです。我々は腹を立てなくてはならない。当然のことです。
 
日本人はなぜか、もともとあまり腹を立てない民族です。我慢することには長けているけれど、感情を爆発させるのはそれほど得意ではない。そういうところはあるいは、バルセロナ市民とは少し違っているかもしれません。でも今回は、さすがの日本国民も真剣に腹を立てることでしょう。
 
しかしそれと同時に我々は、そのような歪んだ構造の存在をこれまで許してきた、あるいは黙認してきた我々自身をも、糾弾しなくてはならないでしょう。今回の事態は、我々の倫理や規範に深くかかわる問題であるからです。
 
ご存じのように、我々日本人は歴史上唯一、核爆弾を投下された経験を持つ国民です。1945年8月、広島と長崎という二つの都市に、米軍の爆撃機によって原子爆弾が投下され、合わせて20万を超す人命が失われました。死者のほとんどが非武装の一般市民でした。しかしここでは、その是非を問うことはしません。
 
僕がここで言いたいのは、爆撃直後の20万の死者だけではなく、生き残った人の多くがその後、放射能被曝の症状に苦しみながら、時間をかけて亡くなっていったということです。核爆弾がどれほど破壊的なものであり、放射能がこの世界に、人間の身に、どれほど深い傷跡を残すものかを、我々はそれらの人々の犠牲の上に学んだのです。
 
戦後の日本の歩みには二つの大きな根幹がありました。ひとつは経済の復興であり、もうひとつは戦争行為の放棄です。どのようなことがあっても二度と武力を行使することはしない、経済的に豊かになること、そして平和を希求すること、その二つが日本という国家の新しい指針となりました。
 
広島にある原爆死没者慰霊碑にはこのような言葉が刻まれています。
 
「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」
 
素晴らしい言葉です。我々は被害者であると同時に、加害者でもある。そこにはそういう意味がこめられています。核という圧倒的な力の前では、我々は誰しも被害者であり、また加害者でもあるのです。その力の脅威にさらされているという点においては、我々はすべて被害者でありますし、その力を引き出したという点においては、またその力の行使を防げなかったという点においては、我々はすべて加害者でもあります。
 
そして原爆投下から66年が経過した今、福島第一発電所は、三カ月にわたって放射能をまき散らし、周辺の土壌や海や空気を汚染し続けています。それをいつどのようにして止められるのか、まだ誰にもわかっていません。これは我々日本人が歴史上体験する、二度目の大きな核の被害ですが、今回は誰かに爆弾を落とされたわけではありません。我々日本人自身がそのお膳立てをし、自らの手で過ちを犯し、我々自身の国土を損ない、我々自身の生活を破壊しているのです。
 
何故そんなことになったのか?戦後長いあいだ我々が抱き続けてきた核に対する拒否感は、いったいどこに消えてしまったのでしょう?我々が一貫して求めていた平和で豊かな社会は、何によって損なわれ、歪められてしまったのでしょう?
 
理由は簡単です。「効率」です。
 
原子炉は効率が良い発電システムであると、電力会社は主張します。つまり利益が上がるシステムであるわけです。また日本政府は、とくにオイルショック以降、原油供給の安定性に疑問を持ち、原子力発電を国策として推し進めるようになりました。電力会社は膨大な金を宣伝費としてばらまき、メディアを買収し、原子力発電はどこまでも安全だという幻想を国民に植え付けてきました。
 
そして気がついたときには、日本の発電量の約30パーセントが原子力発電によってまかなわれるようになっていました。国民がよく知らないうちに、地震の多い狭い島国の日本が、世界で三番目に原発の多い国になっていたのです。
 
そうなるともうあと戻りはできません。既成事実がつくられてしまったわけです。原子力発電に危惧を抱く人々に対しては「じゃああなたは電気が足りなくてもいいんですね」という脅しのような質問が向けられます。国民の間にも「原発に頼るのも、まあ仕方ないか」という気分が広がります。高温多湿の日本で、夏場にエアコンが使えなくなるのは、ほとんど拷問に等しいからです。原発に疑問を呈する人々には、「非現実的な夢想家」というレッテルが貼られていきます。
 
そのようにして我々はここにいます。効率的であったはずの原子炉は、今や地獄の蓋を開けてしまったかのような、無惨な状態に陥っています。それが現実です。
 
原子力発電を推進する人々の主張した「現実を見なさい」という現実とは、実は現実でもなんでもなく、ただの表面的な「便宜」に過ぎなかった。それを彼らは「現実」という言葉に置き換え、論理をすり替えていたのです。
 
それは日本が長年にわたって誇ってきた「技術力」神話の崩壊であると同時に、そのような「すり替え」を許してきた、我々日本人の倫理と規範の敗北でもありました。我々は電力会社を非難し、政府を非難します。それは当然のことであり、必要なことです。しかし同時に、我々は自らをも告発しなくてはなりません。我々は被害者であると同時に、加害者でもあるのです。そのことを厳しく見つめなおさなくてはなりません。そうしないことには、またどこかで同じ失敗が繰り返されるでしょう。
 
「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」
 
我々はもう一度その言葉を心に刻まなくてはなりません。



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ロバート・オッペンハイマー博士は第二次世界大戦中、原爆開発の中心になった人ですが、彼は原子爆弾が広島と長崎に与えた惨状を知り、大きなショックを受けました。そしてトルーマン大統領に向かってこう言ったそうです。
 
「大統領、私の両手は血にまみれています」
 
トルーマン大統領はきれいに折り畳まれた白いハンカチをポケットから取り出し、言いました。「これで拭きたまえ」
 
しかし言うまでもなく、それだけの血をぬぐえる清潔なハンカチなど、この世界のどこを探してもありません。
 
我々日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。それが僕の意見です。
 
我々は技術力を結集し、持てる叡智を結集し、社会資本を注ぎ込み、原子力発電に代わる有効なエネルギー開発を、国家レベルで追求すべきだったのです。たとえ世界中が「原子力ほど効率の良いエネルギーはない。それを使わない日本人は馬鹿だ」とあざ笑ったとしても、我々は原爆体験によって植え付けられた、核に対するアレルギーを、妥協することなく持ち続けるべきだった。核を使わないエネルギーの開発を、日本の戦後の歩みの、中心命題に据えるべきだったのです。
 
それは広島と長崎で亡くなった多くの犠牲者に対する、我々の集合的責任の取り方となったはずです。日本にはそのような骨太の倫理と規範が、そして社会的メッセージが必要だった。それは我々日本人が世界に真に貢献できる、大きな機会となったはずです。しかし急速な経済発展の途上で、「効率」という安易な基準に流され、その大事な道筋を我々は見失ってしまったのです。
 
前にも述べましたように、いかに悲惨で深刻なものであれ、我々は自然災害の被害を乗り越えていくことができます。またそれを克服することによって、人の精神がより強く、深いものになる場合もあります。我々はなんとかそれをなし遂げるでしょう。
 
壊れた道路や建物を再建するのは、それを専門とする人々の仕事になります。しかし損なわれた倫理や規範の再生を試みるとき、それは我々全員の仕事になります。我々は死者を悼み、災害に苦しむ人々を思いやり、彼らが受けた痛みや、負った傷を無駄にするまいという自然な気持ちから、その作業に取りかかります。それは素朴で黙々とした、忍耐を必要とする手仕事になるはずです。晴れた春の朝、ひとつの村の人々が揃って畑に出て、土地を耕し、種を蒔くように、みんなで力を合わせてその作業を進めなくてはなりません。一人ひとりがそれぞれにできるかたちで、しかし心をひとつにして。
 
その大がかりな集合作業には、言葉を専門とする我々=職業的作家たちが進んで関われる部分があるはずです。我々は新しい倫理や規範と、新しい言葉とを連結させなくてはなりません。そして生き生きとした新しい物語を、そこに芽生えさせ、立ち上げてなくてはなりません。それは我々が共有できる物語であるはずです。それは畑の種蒔き歌のように、人々を励ます律動を持つ物語であるはずです。我々はかつて、まさにそのようにして、戦争によって焦土と化した日本を再建してきました。その原点に、我々は再び立ち戻らなくてはならないでしょう。
 
最初にも述べましたように、我々は「無常(mujo)」という移ろいゆく儚い世界に生きています。生まれた生命はただ移ろい、やがて例外なく滅びていきます。大きな自然の力の前では、人は無力です。そのような儚さの認識は、日本文化の基本的イデアのひとつになっています。しかしそれと同時に、滅びたものに対する敬意と、そのような危機に満ちた脆い世界にありながら、それでもなお生き生きと生き続けることへの静かな決意、そういった前向きの精神性も我々には具わっているはずです。
 
僕の作品がカタルーニャの人々に評価され、このような立派な賞をいただけたことを、誇りに思います。我々は住んでいる場所も遠く離れていますし、話す言葉も違います。依って立つ文化も異なっています。しかしなおかつそれと同時に、我々は同じような問題を背負い、同じような悲しみと喜びを抱えた、世界市民同士でもあります。だからこそ、日本人の作家が書いた物語が何冊もカタルーニャ語に翻訳され、人々の手に取られることにもなるのです。僕はそのように、同じひとつの物語を皆さんと分かち合えることを嬉しく思います。夢を見ることは小説家の仕事です。しかし我々にとってより大事な仕事は、人々とその夢を分かち合うことです。その分かち合いの感覚なしに、小説家であることはできません。
 
カタルーニャの人々がこれまでの歴史の中で、多くの苦難を乗り越え、ある時期には苛酷な目に遭いながらも、力強く生き続け、豊かな文化を護ってきたことを僕は知っています。我々のあいだには、分かち合えることがきっと数多くあるはずです。
 
日本で、このカタルーニャで、あなた方や私たちが等しく「非現実的な夢想家」になることができたら、そのような国境や文化を超えて開かれた「精神のコミュニティー」を形作ることができたら、どんなに素敵だろうと思います。それこそがこの近年、様々な深刻な災害や、悲惨きわまりないテロルを通過してきた我々の、再生への出発点になるのではないかと、僕は考えます。我々は夢を見ることを恐れてはなりません。そして我々の足取りを、「効率」や「便宜」という名前を持つ災厄の犬たちに追いつかせてはなりません。我々は力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」でなくてはならないのです。人はいつか死んで、消えていきます。しかしhumanityは残ります。それはいつまでも受け継がれていくものです。我々はまず、その力を信じるものでなくてはなりません。
 
最後になりますが、今回の賞金は、地震の被害と、原子力発電所事故の被害にあった人々に、義援金として寄付させていただきたいと思います。そのような機会を与えてくださったカタルーニャの人々と、ジャナラリター・デ・カタルーニャのみなさんに深く感謝します。そして先日のロルカの地震の犠牲になられたみなさんにも、深い哀悼の意を表したいと思います。(バルセロナ共同)


☆村上氏のスピーチは日本語で行われている
◎村上春樹カタルーニャ国際賞スピーチノーカット音源ー1

☆関連記事
◎ロバート・オッペンハイマー 愚者としての科学者

☆参考資料
◎村上春樹エルサレム賞スピーチ全文(日本語訳)





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by yomodalite | 2012-01-30 12:13 | 311関連 | Trackback | Comments(3)
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https://flets-members.jp/pub/pages/hikari_life/yell/02.html



25日に渡辺謙氏がダボス会議で行ったスピーチを読んで「3.11後の言葉」のいくつかを、私の備忘録として記録しておきたくなりました。

渡辺氏以外で、今のところ考えているのは、村上春樹氏のカタルーニャ国際賞スピーチ、吉本隆明氏、高村薫氏のインタヴューで、感動や共感したからと言う理由よりも「記録」しておきたいという理由で選ぶ予定です。

下記は、渡辺謙氏によるもの。
引用先:東京新聞 Tokyo Web

スイスで25日に開会した世界経済フォーラム年次総会「ダボス会議」で、俳優の渡辺謙さんがスピーチに立ち、各国から寄せられた東日本大震災の被災地支援への深い感謝と立ち上がる決意を語るとともに、原子力から再生エネルギーへの転換を訴えた。
 
渡辺さんは、震災発生直後から、インターネットにメッセージなどで被災者を応援するサイト「kizuna311」を立ち上げ、現地を幾度も訪れるなど、支援活動を積極的に続けている。
 
スピーチは現地時間25日午前(日本時間同日午後)に行われた。渡辺さんは「私たちの決意として、世界に届いてほしいと思います」と話している。
 
スピーチ全文は次の通り。



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初めまして、俳優をしております渡辺謙と申します。
 
まず、昨年の大震災の折に、多くのサポート、メッセージをいただいたこと、本当にありがとうございます。皆さんからの力を私たちの勇気に変えて前に進んで行こうと思っています。
 
私はさまざまな作品の「役」を通して、これまでいろんな時代を生きて来ました。日本の1000年前の貴族、500年前の武将、そして数々の侍たち。さらには近代の軍人や一般の町人たちも。その時代にはその時代の価値観があり、人々の生き方も変化してきました。

役を作るために日本の歴史を学ぶことで、さまざまなことを知りました。ただ、時にはインカ帝国の最後の皇帝アタワルパと言う役もありましたが…。
 
その中で、私がもっとも好きな時代が明治です。19世紀末の日本。そう、映画「ラストサムライ」の時代です。260年という長きにわたって国を閉じ、外国との接触を避けて来た日本が、国を開いたころの話です。

そのころの日本は貧しかった。封建主義が人々を支配し、民主主義などというものは皆目存在しませんでした。人々は圧政や貧困に苦しみ生きていた。私は教科書でそう教わりました。
 
しかし、当時日本を訪れた外国の宣教師たちが書いた文章にはこう書いてあります。人々はすべからく貧しく、汚れた着物を着、家もみすぼらしい。しかし皆笑顔が絶えず、子供は楽しく走り回り、老人は皆に見守られながら暮らしている。世界中でこんなに幸福に満ちあふれた国は見たことがないと。
 
それから日本にはさまざまなことが起こりました。長い戦争の果てに、荒れ果てた焦土から新しい日本を築く時代に移りました。
 
私は「戦後はもう終わった」と叫ばれていたころ、1959年に農村で、教師の次男坊として産まれました。まだ蒸気機関車が走り、学校の後は山や川で遊ぶ暮らしでした。冬は雪に閉じ込められ、決して豊かな暮らしではなかった気がします。

しかし私が俳優と言う仕事を始めたころから、今までの三十年あまり、社会は激変しました。携帯電話、インターネット、本当に子供のころのSF小説のような暮らしが当たり前のようにできるようになりました。物質的な豊かさは飽和状態になって来ました。文明は僕たちの想像をも超えてしまったのです。そして映画は飛び出すようにもなってしまったのです。
 
そんな時代に、私たちは大地震を経験したのです。それまで美しく多くの幸を恵んでくれた海は、多くの命を飲み込み、生活のすべてを流し去ってしまいました。電気は途絶え、携帯電話やインターネットもつながらず、人は行き場を失いました。

そこに何が残っていたか。何も持たない人間でした。しかし人が人を救い、支え、寄り添う行為がありました。それはどんな世代や職業や地位の違いも必要なかったのです。それは私たちが持っていた「絆」という文化だったのです。
 
「絆」、漢字では半分の糸と書きます。

半分の糸がどこかの誰かとつながっているという意味です。

困っている人がいれば助ける。おなかがすいている人がいれば分け合う。人として当たり前の行為です。そこにはそれまでの歴史や国境すら存在しませんでした。多くの外国から支援者がやって来てくれました。絆は世界ともつながっていたのです。人と人が運命的で強く、でもさりげなくつながって行く「絆」は、すべてが流されてしまった荒野に残された光だったのです。
 
いま日本は、少しずつ震災や津波の傷を癒やし、その「絆」を頼りに前進しようともがいています。
 
国は栄えて行くべきだ、経済や文明は発展していくべきだ、人は進化して行くべきだ。私たちはそうして前へ前へ進み、上を見上げて来ました。しかし度を超えた成長は無理を呼びます。日本には「足るを知る」という言葉があります。自分に必要な物を知っていると言う意味です。

人間が一人生きて行く為の物質はそんなに多くないはずです。こんなに電気に頼らなくても人間は生きて行けるはずです。

「原子力」という、人間が最後までコントロールできない物質に頼って生きて行く恐怖を味わった今、再生エネルギーに大きく舵を取らなければ、子供たちに未来を手渡すことはかなわないと感じています。
 
私たちはもっとシンプルでつつましい、新しい「幸福」というものを創造する力があると信じています。がれきの荒野を見た私たちだからこそ、今までと違う「新しい日本」を作りたいと切に願っているのです。今あるものを捨て、今までやって来たことを変えるのは大きな痛みと勇気が必要です。しかし、今やらなければ未来は見えて来ません。

心から笑いながら、支え合いながら生きて行く日本を、皆さまにお見せできるよう努力しようと思っています。そしてこの「絆」を世界の皆さまともつないで行きたいと思っています。



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☆スピーチ後の記者会見。冒頭部分は英語ですが、渡辺氏の言葉は日本語で聴けます。
◎Briefing with Ken Watanabe - Annual Meeting 2012 - World Economic Forum

この映像での渡辺氏を見ると、ハリウッドスターや映画俳優としてというより、新潟出身のひとりの「男」として、その場に行かれたように感じました。

☆「Kizuna 311」渡辺謙氏と放送作家・小山薫堂氏が呼びかけ人となり、様々な著名人のメッセージが集められている
◎Kizuna 311




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by yomodalite | 2012-01-27 10:40 | 311関連 | Trackback | Comments(0)

チャップリンのスピーチ

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このスピーチは、映画『独裁者』の最後のシーンで行われたものです。以前、歴史的に有名な映画として、これを聞いた(見た)ときは、独裁者に操られて、戦争に行くのではなく、わたしたち自身のために、立ち上がろうというメッセージを訴えたものだと思ってました。

それが間違っていたとは思っていませんが、この数年、MJのことを考えない日はないぐらいの毎日を過ごしてきたせいか、今日あらためてスクリプトを読んで、自分なりに訳してみて、なんだか全然わかっていなかったという気持ちと、やっぱり、そうだったのかなぁという気持ちも半分あって、結局のところ、すごく泣いてしまいました。

私は、チャップリンを歴史的偉人として知っている世代なのですが、この映画のチャップリンを批判したのは、戦争執行者たちや、支持者たちだけではなく、彼のファンや、映画評論家からも、決して評判がいいものとはいえなかった。

そこに至るまでの、コメディ演技の素晴らしさに対して、ラストの演説シーンはなかった方が良かったという感想は、今でもよく見られます。

そういった感想を抱く人は、この映画が公開されたとき、多くのユダヤ人が実際に収容所に送られ、ドイツ国民もその政策を支持し、日本はドイツの同盟国として、戦争に参加していたということの想像ができないのでしょうか? 

ヒトラーは、実際にこの映画を観たそうで、チャップリンは是非その感想が聞きたいと言ったという。私は、これが、心優しく人々を楽しませてきたコメディアンが行った演説だということを絶対に忘れたくないと思います。

映画の日本語字幕も、熱いスピーチに見合った素敵なものだと思いましたが、

◎独裁者(ラストの演説・DVDをコマ送りしながら、書き起こしてみた)

チャップリンの最後の映画が、マーロン・ブランドが主役で、MJの最後のSF(実質的に)にも、ブランドが登場しているという繋がりを強く感じ始めてから、チャップリンとMJの類似は、それを感じるだけでなく、ときどき突き刺さって来るような感覚を感じて......

それで、英文スクリプトから自分でも訳してみました。




I'm sorry but I don't want to be an Emperor, that's not my business. I don't want to rule or conquer anyone. I should like to help everyone if possible, Jew, gentile, black man, white.

申し訳ないが、私は皇帝になどなりたくない。そんなことはごめんだ。私は誰も支配したくないし、征服したくもない。私は、できるなら、すべての人を助けたい。ユダヤ教徒も、キリスト教徒も、黒人も、白人も。


We all want to help one another, human beings are like that. We all want to live by each other's happiness, not by each other's misery. We don't want to hate and despise one another. In this world there is room for everyone and the earth is rich and can provide for everyone.

私たちはみんな、お互いに助け合いたいと思ってる。人間とはそういうものなんだ。私たちは、お互いの不幸でなく、お互いの幸せによって暮らしたいんだ。憎み合ったり、軽蔑し合ったりなどしたくない。この世界には、だれにでも暮らせる場所がある。この大地は豊かで、誰にでも恵みを与えてくれる。


The way of life can be free and beautiful. But we have lost the way. Greed has poisoned men's souls, has barricaded the world with hate;
has goose-stepped us into misery and bloodshed.

人生は、自由で美しいはずなのに、私たちは進むべき道を見失っている。強欲によって精神は毒され、世界には憎悪の壁が築かれる。私たちは歩調を合わせ、悲惨と流血への道を行進している。


We have developed speed but we have shut ourselves in :
machinery that gives abundance has left us in want.
Our knowledge has made us cynical, our cleverness hard and unkind.

私たちは、スピードを発達させたことで、逆に閉じこもりがちになり、機械化は、私たちを豊かさにすると同時にさらに欲張りにし、私たちが得た知識は、私たちを皮肉にし、賢さは、私たちを冷たく、不親切にしている。


We think too much and feel too little :
More than machinery we need humanity ;
More than cleverness we need kindness and gentleness.

私たちは、多くを考えて、感じることが少なくなっている。機械化よりも人間性が大事で、賢くなるよりも、親切や思いやりの方が必要なんだ。


Without these qualities, life will be violent and all will be lost.

こういった本質を失ってしまったら、人生は暴力的になり、なにもかも失ってしまう。



The aeroplane and the radio have brought us closer together. The very nature of these inventions cries out for the goodness in men, cries out for universal brotherhood for the unity of us all.

飛行機やラジオは、私たちを近づける。こういった発明の本質は、人々の良心に呼びかけることだ。私たちみんなが普遍的な人類愛でひとつになろうと呼びかけるのだ。


Even now my voice is reaching millions throughout the world, millions of despairing men, women and little children, victims of a system that makes men torture and imprison innocent people. To those who can hear me I say "Do not despair".

今、私の声は世界中の何百万という人たちに届いている。絶望の淵にある男性や、女性、そして、幼い子供たち、罪のない人々を拷問にかけ、拘束するシステムの犠牲者に届いている。彼らに私は伝えたい。「希望を失ってはならない」と。


The misery that is now upon us is but the passing of greed, the bitterness of men who fear the way of human progress : the hate of men will pass and dictators die and the power they took from the people, will return to the people and so long as men die [now] liberty will never perish. . .

私たちは、今、悲惨な現実を味わっている。でも、強欲も、人間の進歩を恐れる男性の辛さも、一過性のものだ。憎しみはいずれは去り、独裁者たちは死ぬ。そして、彼らが人々から奪った力は、人々に戻るだろう。人類が絶滅しない限り、自由が絶滅することはない。


Soldiers : don't give yourselves to brutes, men who despise you and enslave you, who regiment your lives, tell you what to do, what to think and what to feel, who drill you, diet you, treat you as cattle, as cannon fodder.

兵士たちよ。あなたを軽蔑して、奴隷にするような人間に従うな。彼らは、君たちが、何をして、どう思い、何を感じるべきかまで指示し、君を、家畜のように扱って、砲弾の餌食として利用しようとしている。


Don't give yourselves to these unnatural men, machine men, with machine minds and machine hearts. You are not machines. You are not cattle. You are men. You have the love of humanity in your hearts. You don't hate, only the unloved hate. Only the unloved and the unnatural. Soldiers: don't fight for slavery, fight for liberty.

君たちは、機械でも、家畜でもない、心に愛と尊い人間性をもっている人間だ。だから憎んだりしない。愛のない者だけが憎むのだ。愛されず、不自然な者だけが。兵士たちよ!奴隷として戦うのを止めて、自由のために戦うのだ!


In the seventeenth chapter of Saint Luke it is written:
"The kingdom of God is within man"
Not one man, nor a group of men, but in all men; in you, the people.

ルカの福音書17章には「神の国は人々の中にある」と記してある。ひとりの男の中にではなく、特定の集団にでもなく、すべての人々の中に、そして、君自身の中に存在すると。

You the people have the power, the power to create machines, the power to create happiness. You the people have the power to make life free and beautiful, to make this life a wonderful adventure.

あなた方人々は、力を持っている、その力は機械を創造し、幸福も創造する。あなた方人々は、この人生を素晴らしい冒険にし、自由で美しくする力もある。


Then in the name of democracy let's use that power, let us all unite. Let us fight for a new world, a decent world that will give men a chance to work, that will give you the future and old age and security.

民主主義の名のもとに、この力を使い、団結しよう。新しい世界のために、働く機会が平等に与えられる世界のために戦おう。それは、君たちに未来を、古い世代には安全を与えるだろう。


By the promise of these things, brutes have risen to power, but they lie. They do not fulfil their promise, they never will. Dictators free themselves but they enslave the people. Now let us fight to fulfil that promise.

これらを公約をすることで、彼らは政権をもった。でも、彼らは嘘つきだ。彼らは約束を果たさない、絶対に。独裁者たちは自分自身を自由にし、人々を奴隷化する。私たちは、本当に約束のために共に戦おう。


Let us fight to free the world, to do away with national barriers, do away with greed, with hate and intolerance. Let us fight for a world of reason, a world where science and progress will lead to all men's happiness.

自由な世界のために、国境を無くし、強欲や憎しみや不寛容を追放するために、戦おう。科学や進歩がすべての人の幸せのためになる、そんな世界のために共に戦おう!


Soldiers! In the name of democracy, let us all unite!

戦士たちよ!民主主義の名のもとに、団結しよう!


(下記は恋人ハンナへのメッセージ)



Hannah, can you hear me? Wherever you are, look up, Hannah. The clouds are lifting. The sun is breaking through. We are coming out of the darkness into the light. We are coming into a new world. A kind new world where men will rise above their hate and brutality.

ハンナ、聴こえるかい? 君がどこにいたって、見てごらん!ハンナ、雲は上がり、太陽が現われる。暗闇の中に、明るい光が射し始め、新たな世界がやってくる。新たな世界は、人々が憎しみや暴力を克服して生まれるんだ。



The soul of man has been given wings, and at last he is beginning to fly. He is flying into the rainbow, into the light of hope, into the future, that glorious future that belongs to you, to me and to all of us. Look up, Hannah. Look up.

人の魂は翼を与えられている。そして、ようやく飛び立とうとし、虹の中に飛び立った。明るい希望をもつ未来の中に、輝かしい未来は、君にも私にも、私たちすべてにやって来る。上を向いて、ハンナ!


◎『独裁者』(ウィキペディア)


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写真は、晩年期のチャップリン


ヒストリー・ティーザーは、この『独裁者』の演説を発展させたものだと思います。

◎[関連記事]マイケル・ジャクソンの顔について(14) “HIStory”

チャップリンも、MJも「正義」のためには戦わない。

正義は、善と悪を分けようとし、善人と悪人を作り出す。だから、必ず「憎しみ」が生まれるし、その感情に囚われてしまう。そして、それを「独裁者」は支持する。独裁者がいても、殺人を実行する多くの人々がいなければ、戦争を起こすことはできないから。

罪のない人が拘束され、裁判は「無罪」を勝ち取らなくてはいけないという「システム」によって、善と悪が決定される。だから、MJは、いつも裁判のときにおどけていたのだ。

やっぱり、忘れてはいけないのは、あのときのMJの「スマイル」だと思う。






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by yomodalite | 2011-12-20 23:50 | マイケルジャクソン資料 | Trackback | Comments(5)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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