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映画『ズタボロ』

ズタボロ [DVD]

永瀬匡,清水富美加,堀井新太,成田瑛基,荒井敦史



前作『ワルボロ』はビデオですませてしまったこともあり、どうにか師匠へのこれまでの不義理を少しでも返したい。

MJのことばかり考えていて、ゲッツ師匠のことを忘れていてごめんなさい。自分、『ズタボロ』は絶対に映画館で観させてもらいますっ!

てな気分で、梅田のファッションビル内のシアターに行くと、レディースデーの昼間に、この映画を見ようと思う人が少ないせいか、いつもは小ぎれいなシアター内の雰囲気もどこか違っていて、映画が始まる直前まで、すぐ後ろの席から、おっさんのものらしいいびき声のような音も響いていて、もしかして、この映画に出てくるようなタイプだったら、どうしよう。とか、

通常、映画を見る前のドキドキ感とはまったく違う緊張感で、映画は始まりました。

映画の『ズタボロ』は、小説の『メタボロ』と『ズタボロ』両作品を映画化したもの。


コーちゃんは、高校に進学し、地元最凶の暴走族「立川獄門」から理不尽なヤキを入れられる毎日。のっけから、映画館中に、ズシッズシッというパンチの音が響き渡って、その音は最後まで途切れることがないぐらい、本当に死と隣り合わせのような殴りあいが続く。暴力シーンはどんな種類も苦手で、目を背けたくなるようなシーンがない映画なんてないと思うぐらいなんだけど、この映画の暴力シーンは残虐度においてそれらを上回っているとは言えないのに、自分の身に感じる重たさは、これまで感じたことがないものだった。

コーちゃんの喧嘩への熱情は、まったく理解できないし、ヤンキー文化とは遠い場所にいた自分が、こんなにも惹きつけられてしまうわけを、あえて言葉にすれば、それはきっと「純粋さ」なんだと思う。

子供が、その子供らしさを失うのは、いつ頃かはわからないけど、私が同級生が変わったことを感じたのは、小学校を卒業する前だった。中学には、未来への希望で目がキラキラしている同級生なんていなかったし、いたとしても、それは「鈍さ」であって、10代の少年少女にとって、純粋さとは、ある種の凶暴さを抱え込まずにはいられないようなものだったと思う。

それで、高校生のコーちゃんの崖っぷち感だけはわかるような気がするのだ。

完成度はまったく違うけど、これは『ゴッドファーザー』のように 板谷家の “サーガ” であって、小説でも印象的だった『道化師』の音楽は、どんなギャング映画よりも、やっぱりこの話に相応しかった。

『ワルボロ』にあった明るさや、笑えるような部分は、『ズタボロ』にはまったくなくて、高校生のコーちゃんは暗闇の中にいて、そこからさらに闇を求めることで、今の暗さから脱出しようとしてもがく。この映画の暴力シーンが、一般的な洋画のレベルよりも残虐とは思わないけど、高校生を描いたこの物語ほど、ヤクザや、彼らの生きる世界の怖さが感じられる映画もないと思った。

映画は、小説で描かれている背景が描き切れていない不満はあるものの、この話に出会えた喜びは、再確認できました。



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by yomodalite | 2015-05-15 22:54 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

ズタボロ/ゲッツ板谷

ズタボロ (幻冬舎文庫)

ゲッツ 板谷/幻冬舎



『ワルボロ』『メタボロ』に続く、待望の板谷家サーガ第3弾『ズタボロ』

大切な人を守らなくてはならない!そう思えば思うほど、大切な人への思いに忠実すぎる少年は、そのデッカい愛に翻弄され、終わりのない暴力の世界に、どこまでもどこまでも進んでいく。。

(下記の「青字」はAmazonレヴューから)

発売後10日余にして、既に、Amazonレヴュー9件。私と同じく、続編を待っていた人が多かったのでしょう。暴力的なものは苦手で… という女子のレヴューだけでなく、ここまでのレヴューすべてに共感し、みんな「ゲッツ」のこと愛しているんだなぁと思って、その「愛」にも、もちろん共感してしまう。確かに『ズタボロ』は、

小説は読んだ事ないとか
しばらく活字から遠ざかっていた …


という人にも読めるし、楽しめるかもしれない。でも、

『ワルボロ』『メタボロ』を読んでいない方でもすぐに入っていけると思います。
「ズタボロ」からいきなり読んでも凄く楽しめる作品だと自分は思いました。


に関しては、これまで、そこそこ小説を読んできた人だったら、
絶対に最初から、この自伝的小説を読んで欲しい。

下記は本書の「プロローグ」から(大幅に省略して引用しています)

このシリーズの2冊目『メタボロ』を書いてる時にオレは突然、脳出血を患った。ある日の昼、原稿を書きはじめたら、ちょっと前まで7時間も眠っていたというのに、またメタメタ眠くなってきたのである。で、しょうがないので再びベッドで横になって目を覚ましたら、あろうことか、2ヶ月も経っていたのだ。

そう、その間にオレは脳の血管が切れ、意識を無くして病院にズッーーと入院していたのである。

人間は頭の血管の肝心なところが切れると、まず顔が曲がってしまう。そう、目や鼻や口が定位置にあるのは、実はいつもその位置を脳が管理しているからなのだ。が、その機能が壊れてしまったオレの脳は、その仕事を放棄してしまった。すると途端に口が右に曲がり、それにつられるようにして鼻やアゴまでも右に大きく曲がっていた。目も左右2つの高さが微妙に違い、しかも焦点が全く定まっていなかった。

ウチの家族は病院の先生に「コーイチさんは、文章を書く仕事に戻るのは難しいと思いますね」と言われていたらしい。

が、ある日、突然オレの意識と記憶が戻ったのである。オレの目、鼻、口の場所は元に戻し始め、日常会話も大分まともになってきたが、日本にある県を全部書けという問題には秋田、山形、熊本の3県しか書けなかった。

それでも2カ月後には、オレは短いエッセイを書き、週刊の連載を始め、途中だった『メタボロ』も書き始めた。オレは、自分が完全復活したと思った。これからまたゲラゲラ笑えて、時には少しシリアスな文章もガンガン書いていけるという自信も戻ってきた。

が、それは甘かった…。自分には高次脳機能障害という、その中でも主に記憶障害が残っていて、いくら文章を書いても次々と思い出せない人や物の名前が出てくるのである。途中で何度も(あれ… あの名前何だったっけ?)とつかえていると、早い話が全然話に乗っていけなくなるのである。

そう、オレは文章をリズムで書く方なので、ポンポンと色々なフレーズが飛び出してきて、それを文章に組み立てているうちにドンドン筆が止まらなくなり、また、自分でも笑ってしまうようなギャグが所々でボコン、ボコン!っと出てくる。が、こうも色々な名前が思い出せないと、そのターボが全然かからないのだ。

そう、オレの脳は85%ぐらいは回復しているのだが、文章を書く作業というのは、その残りの15%を主に使うのである。また、友だちと話していても前のようにギャグが出なくなり、だから電話で話す機会も随分減った。

そして、脳出血を患ってから4年が経った時、オレはネットで自分と同じく脳卒中系の病気で倒れたが、見事に復活している人を調べた。が、本格的に倒れた後、以前と変わらなく再び羽ばたけているのはミスチルの桜井くんぐらいで、自分と同じく脳の血管が切れ、しかも、丸2ヶ月も意識と記憶を失ったという物書きは、遂には見つからなかった。

が、オレは、このシリーズで “ある事” をアピールするために最後まで文章を書かなくてはいけない義務がある。

いや、もっとわかり易く言えば、これがプロとして文章を書く最後の仕事になっても構わないから、オレは “ある事” を一本背負いしなければならないのだ。


果たして、今のオレにソレができるのか…。

ま、本来なら4年前に、脳出血で1度終わった才能である。納得のいく内容が書けなくても、それは仕方のないことだ。

でも、オレは書く。とにかく、書いていくっ。だから、まず最初に叫ばせてくれ。

うををををををををををををを〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!

(引用終了)


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徐々に笑いよりも、涙、そして暴力をも加速してきた「ボロ」シリーズですが、本作は今までよりもさらに笑いが少なく、ゲッツ氏独特のリズム感もあまり感じられません。

でも、物語が終わりに近づくにつれて、やっぱりドンドンと惹き込まれていって、最後には泣かずにはいられなかったし、今、プロローグを書き写しているときも、何度も、涙が込み上げてきました。

そしてこの「ズタボロ」は恐怖のプロフェッショナルも現れて暴力描写もキツイのに作者のはにかみと品、周囲の人との愛の力で、いがらっぽい読後感を持つ事などまるで無い。若い人にも読んでもらいたい。「崖から転がり落ちそうになった子を捕まえるライ麦畑の捕まえ役」ホールデンと同じ慈しみのある人が記した青春の書だと思うから。

激しく同意。。まだ、コーちゃんに出逢っていないひとは、
今すぐ『ワルボロ』から是非!!


☆著者によせられた「コメント」も熱いっ!!!
◎[ゲッツ板谷の波風日記]新刊「ズタボロ」、文庫版「メタボロ」発売!!

◎関連記事『ワルボロ』
◎関連記事『メタボロ』

◎Amazon『ズタボロ』

☆真紫のスーツに10センチのシークレットブーツを履き、韓国のカジノで2億円負けた日の翌日、その2億円をやはりギャンブルで取り返すというドラマチックかつ超絶下品な「竹脇」が車の中でいつも聴いているオペラ『道化師』の “衣装をつけろ” のアリア。

Pagliacci - 道化師(Daisuke Takahashi)





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by yomodalite | 2012-10-24 12:31 | 文学 | Trackback | Comments(0)

妄想シャーマンタンク(角川文庫)/ゲッツ板谷

妄想シャーマンタンク (角川文庫)

ゲッツ 板谷/角川書店(角川グループパブリッシング)



以前、『BESTっス!』という、著者の5冊の珠玉短編集から特に笑える話を厳選したという本を読んでいたので、いくつかの話は読んだことがあったんですが、ゲッツ師匠のような天才の作品をベスト版で読むなんて、マイケル・ジャクソンをベスト盤で聴いて満足してしまうぐらい、もったいないことであり、

また、師匠のエッセイは、山本夏彦氏のコラムと同様、寄せては返す波の音のように、何度でも味わい、

常に心に「ゲッツ板谷」をもって、人生を歩んでいくべきだと、わたしは思うんです。

本書の「はじめに」(単行本)では、毎回のように登場していた「直舌のケイコ」というババアにまつわる話がひとつもないという、ショッキングなお知らせがあります。

しかし、その理由がわかる、ケイコ自身が書いた手紙が紹介され、ゲッツ、ケンちゃん、ハック、キョージュの(インチキフォー)の見開き写真から「1st STAGE」が幕を開けると、そこからは「難窟王キャーム(前編)」から始まる、永遠に腐ることのない、しぼりたて特濃エッセイがゴクゴクと、ノンストップで楽しめます。

すごく笑った後に、そういえば、この話は『BESTっス!』で前にも読んだことがあったかも。。と思ったことが何度かありました。

でも、いいものは何度読んでも面白いし、人は忘れることができるから、哀しみを乗り越えられるし、愚かなことも繰り返してしまうのだ。

やはり、常に心に「ゲッツ板谷」をもって、人生を歩んでいくべきだと、わたしは思う。

芸人としてではなく、著述業として「笑える」ことに、ここまで心血を注がれている方は、ゲッツ師匠以外には、見当たらないと思う。またすぐに別の本を読みたいと思うけど、いつも「ここぞというとき」にとっておきたいと思ったりもして、、

また、同じく『BESTっス!』に収められた短編集の『情熱チャンジャリータ』のチャンジャリータって何なんだろう?と思っていたのですが、本書の「3rd STAGE」には「決裂チャンジャリータ」という話がありました。チャンジャリータって、いったい。。

この謎は『情熱チャンジャリータ』を読めばわかるのかな?

◎[Amazon]妄想シャーマンタンク(角川文庫)

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BOOKデータベース/サイダーと洗剤を割って飲んで死にかけたバカ従弟・ボスボロット。熱帯魚とピラニアを同じ水槽で飼おうとして、大喧嘩する親父・ケンちゃんと弟・セージ。板谷家の怪人列伝は止まらない! ゲッツが何故不良になったか、今まで語られなかったエピソードも公開。書籍未収録の100本を超えるコラムの中から珠玉の作品を厳選!文庫版 “ボーナストラック” も収録!激笑必至の特濃エッセイ集。 文庫版 2012/1/25 (単行本 ダイヤモンド社 2005/10/28)



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by yomodalite | 2012-07-13 08:14 | エッセイ | Trackback | Comments(0)

わらしべ偉人伝 ー めざせ、マイケル・ジョーダン!(角川文庫)/ゲッツ板谷

わらしべ偉人伝―めざせ、マイケル・ジョーダン! (角川文庫)

ゲッツ板谷/角川書店

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本書は、2001年1月〜2003年1月まで「SPA!」に連載され、2003年5月に単行本化。この文庫版は、2007年5月に出版されたもの。

これまでのエッセイやレポートと違い、これはインタヴュー集なんですが、会った人の紹介により、次にインタヴューする人が決まるというシステムで、最終的に、ゲッツ師匠がこよなく愛する“MJ”、マイケル・ジョーダンを紹介してもらいたいっ!という熱い願望を込めつつも、そのことは、インタヴュー内では一切、触れては行けないというルールで、始まられていて、そこが、タイトルの『わらしべ...』に繋がっているんですね。

で、その偉人伝、最初の偉人とは、、

針すなおさん! 様々な人の似顔絵と、モノマネ番組の審査員としても活躍した方。

ここからは、すべて紹介によるものなので、この方のみ、ゲッツ師匠が選んだわけですが、意外といえば意外ですし、MJとの繋がりは皆無と思われるものの、芸能界には顔が広いかもと思わせる人選。。。

果たして、針すなおさんとは、いかなる人物なのか?という内容は、本書で確認して頂きたいのですけど、なんと、この後すぐに紹介されたのは、まず、誰も名前を知らないだろう、ゴールデン街のバーのママ。。。既に2回目にして、この偉人伝は、渋すぎる人選へと突入し、この当時も、今も「誰それ?」みたいな方々が、大勢出演されるインタヴュー集になっています。

で、それらの有名、無名の人々から、あのゲッツ師匠が、何を引き出したのか、あるいは引き出さなかったのか?という内容も、本書で確認していただきたいのですけど(笑)、結果を言えば、やっぱり引き出したり、引き出さなかったりなんですね(笑)で、引き出さなかった回は、ゲッツ師匠の「芸」と「技」で、何とかやっているという感じでしょうか(笑)

あの「友だちの輪(古!)」とは違い、こちらは週刊連載ではありながら、次の紹介者が、常にインタビュー後に決まるという「ルール」は、やらせなしに守られたようで、紹介者のインタヴューが連載締め切りまでに間に合わないということも、しばしば。。で、そんなときには、ゲッツファンにはおなじみのケンちゃんやセージも登場してます。

文庫本化にあたっても、インタヴューは行われた順番どおりで、

第一章 「いぶし銀座」
第二章 「深爪アーティスト」
第三章 「トンガリ右京」
第四章 「野菊のヤンキー」
第五章 「妖怪タンメン」

と、なんかわかるような、さっぱりわからないような、章タイトルに、様々な“意外な人たち”が、繋がっていて、

これは、、、ある種の「旅」のようです。

ゲッツ板谷と行く「因果鉄道の旅」(←by根本敬)なんだと思います。

また、この連載は、50人というキリのいいところで終了し、そして、最後に、とうとう、MJが登場します!!!しかも、2人も!(笑)

最後に、マイケルファンとして、ひと言。

本書の内容には、ジョーダンは登場しないんですが(ネタバレ?)、ジャクソンの方は、登場するんです。なぜなら、高須クリニックの人が登場するからなんですね(苦笑)。
で、高須氏を否定するつもりはありませんが、こういった美容外科医の発言にも、いつか決着つける!(笑)ために、今後も精進して行きたいと思います!!!!
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[BOOKデータベースより]ライター界の特攻隊長・ゲッツ板谷が各界の偉人に直撃インタビューを敢行!そして、その偉人が「偉い」「すごい」と思っている人を紹介してもらい、次回はその人に会いに行くという“活字版テレフォン・ショッキング”。登場するのは、堀内恒夫、伊集院静、ピエール瀧、市川染五郎、京極夏彦、水木しげる、崔洋一ほか全50人+α。最終目標のマイケル・ジョーダンめざし、ゲッツ板谷と大物ゲストのぶっちゃけトークが炸裂する。角川書店 (2007/05)



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by yomodalite | 2010-11-28 19:58 | 評論・インタヴュー | Trackback | Comments(0)

直感サバンナ (角川文庫)/ゲッツ板谷(著)西原理恵子(イラスト)

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立川、不良、ヤンキー、ヤクザ予備軍、NBA好きで豚の脂身好きなど、今のところ、美大予備校以外、何の共通点もない、板谷氏ですが、今回は『パチンコ必勝ガイド』という、これまた、一生読む機会のなさそうな雑誌に、連載されたエッセイを集めた本

タイトルは『板谷バカ三代』で、おなじみの、ケンちゃんによるもので、セイジ、キャームも時々登場します。

でも、一見、一生読む機会のなさそうな『パチンコ必勝ガイド』なんですが、この雑誌、“パチンコ”にも、“必勝”にも、1ミリも興味のない、わたしでも、名前だけは知っている「有名雑誌」。

この雑誌の編集長、末井昭氏の自署『素敵なダイナマイトスキャンダル』(84年の単行本化のあと、2度文庫化されてる名著。私が読んだ当時は、確か『母ちゃんはダイナマイト』??みたいな題だったと思う)は、読んだことがあるんです。

『NEW SELF』『ウイークエンドスーパー』『写真時代』と、南伸坊、赤瀬川源平など、今も活躍する、カルチャーシーンのロングサヴァイヴァー達と、その黎明期に、編集者として知りあい、特に、アラーキー(荒木経惟)に関しては、末井氏が、売り出したと言っても過言ではないほどの、伝説的編集者、末井昭氏が、先鋭的エロ雑誌『写真時代』の後、まだ、パチンコ雑誌というものがなかった時代に発刊し、今も売れ続けているのが『パチンコ必勝ガイド』なんですよね。

そんな、伝説的な編集長は、天才、ゲッツ板谷も、育てていたんですね〜(しみじみ。)

内容は「五つ星ホールを探せ!」などの、パチンコ店巡りを経て、当時の相方、銀角とコンビ解消し「ゲッツ板谷」のペンネームになった頃の思い出や、先の編集長の話、美大予備校時代で、同級生だったゲッツを、何度も出版社に売り込んだ、西原理恵子の話、地元の友人、すっかり有名になった家族、親戚など、字数も、テーマも自由で、パチンコに関係のない話ばかり。

ゲッツファンには、やっぱり期待を裏切らない、すっごく下品だけど、魂が浄化される、ステキな本です♡(文庫解説は松尾スズキ氏!)

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[出版社/著者からの内容紹介]鰻の稚魚10匹を突然飼いそして瞬く間に全滅させた親父、思ったことを全てがなり立てる叔母あぁ、何でオレの周りには核兵器級のバカばかり集まってくるの…。最強のコラムニストが放つ、爆笑エッセイ集!

[BOOKデータベース]
ウナギの稚魚10匹を唐突に飼い始め、そして瞬く間に全滅させたケンちゃん(親父)。駄菓子の酢ダコを買うか、酢イカを買うかで恋人とマジ喧嘩をするセージ(弟)。思ったことを全て口にしてがなり立てる叔母“直舌のケイコ”―あぁ、何でオレの周りには「規格外」なバカばかり集まってくるの…。ケンちゃんvsセージvsキャームの壮絶バトルロイヤルも特別収録。平成不況を愛と笑いで吹き飛ばす、最強爆笑エッセイ集。単行本 二見書房(2000年)文庫版 角川書店 (2004/07)





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by yomodalite | 2010-11-07 13:44 | エッセイ | Trackback | Comments(2)

超出禁上等/ゲッツ板谷

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ゲッツ板谷氏が、興味のないイベント、コンサート、施設に、出禁覚悟で、言いたい放題突っ込んで行く「週刊SPA!」の人気連載『出禁上等』の続編。

去年読んだ記憶で比較すると、こちらの続編の方が、喧嘩の売り方も、笑いも、パワーアップされてます。続編の第一発目は「ミス・ユニバース・ジャパン」潜入。2ショット写真のキャプションに添えられた、マンガを担当している天久聖一氏のコメントに共感しました。

(ゲッツ板谷)「モデルって、やっぱ凄いスタイルしてるね」とはなしかけたところ、
(天久)「でも、人間としての色気は俺たちの方が数段上っすよ」との答え。…濡れたなぁ〜。

私も、随所で、ゲッツ板谷の男気に濡れました。

2005年の出版ですが、本書は、話題の場所の紹介とか、そんな、そのときどきで消えて行く、情報を扱っているのではなくて、ゲッツ板谷の、生き方や、魂が感じられて、尚かつ、親が死んだ日であっても、と思えるぐらい、めちゃめちゃ、笑える箇所もあります。

最終回に近づくほど、笑いも、凄みも増していったのは、天久聖一氏のマンガの力も大きく、小さな挿絵にもかかわらず、ここまで下品で、クレージーな、マンガ読んだことないかも!!!ってレベルで、笑わせてもらいました!

図書館本で読みましたが、文庫版は、今年の12月25日に発売されるようです。買い!

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突っ込んだ場所/ミス・ユニバース・ジャパン、御柱祭、芥川賞受賞作を読む、稲川淳二の怪談ナイト、そば打ち、ヒルズ、東京ムツゴロウ動物王国、断食、ピューロランド、万博、「第九」のコンサート、東京ミレナリオ、ジブリ美術館、東京ディズニーランド、詩のボクシング、樹海、ピンクレディーコンサート、筋肉ミュージカル、浅草寄席 他。

[BOOKデータベース]売られてない喧嘩、激安で買います。ライター界の攻めだるまゲッツ板谷の突撃ルポ。

[MARCデータベース]ミス・ユニバース・ジャパン、ピンク・レディーのコンサート、東京ムツゴロウ動物王国…。ライター界の攻めだるま・ゲッツ板谷が本気で突っ込む突撃ルポ。『週刊SPA!』連載に加筆して単行本化。扶桑社 (2005/07)





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by yomodalite | 2010-11-06 22:28 | 評論・インタヴュー | Trackback | Comments(0)

メタボロ/ゲッツ板谷

メタボロ (幻冬舎文庫)

ゲッツ 板谷/幻冬舎



本書は、前作『ワルボロ』の続編。コーちゃん、ヤッコ、メギちゃん、小田嶋、ドッチン、キャーム、錦組中学生6人は、高校生になった。どんなに大きな敵でも怖くないと思えた中学生活から一転、「立川極道」による、厳しいヤキ入れは、それぞれの心を蝕んで行った。ヤッコに憧れ、意地と友情と男気で、ぶっとい筋を通そうと足掻くコーちゃんは、ヤッコの敵を討つ為に“やくざ”になろうとする。

たぶん、ほとんどの読者は、奇跡の爆笑本『板谷バカ三代』により、ゲッツ板谷ワールドに引き込まれていると思われますが、本書『メタボロ』により、あれは板谷家サーガの、ほんの序章でしかなかったことに気づくはず(ホントか?)

◎『ワルボロ』エピソード1
◎『メタボロ』エピソード2
◎『ズタボロ』エピソード3 ☆次回作
........................................
◎『板谷バカ三代』エピソード?
◎『やっぱし板谷バカ三代』エピソード?

頭が良くて、美少年だった、少年ゲッツが、ヤッコに会ったことから不良へ、そして、愛する母親が、自らの生い立ちもあり、とことん嫌っていた“やくざ”への道へと歩もうとする。

命懸けで通そうとしている“筋”とは?母への想いと、その母の壮絶な物語....板谷家サーガの中で、本書は今までの中では、一番暗く、爽快感はないけど、挫折と閉塞感はリアルに描かれている。そして、強くなるために、毎日筋トレをしていた、コーちゃんが、どうして体脂肪率40%となったのか、物語は、まだ始まったばかりなのかも。。。

「まさに不良少年の部屋って感じだな..... 」(中略)

植木にビビっていると思われるのも癪だったので、思い切って奴の家を訪ねることにしたのだ。「で、立川獄門では、何か愉快な事件とかは起こってねえのかよ?」
ラジカセからマイケル・ジャクソンの『オフ・ザ・ウォール』のダークなイントロが流れてきたと同時に、そんなことを訊いてくる植木。愉快なことなんて何一つなかった.....。(後略)

2時間後、オレたちは新宿歌舞伎町を歩いていた。(中略)コマ劇場の道を道を挟んだ真向かいにあるビルの入口へと進み、エレベーターに乗り込むと真横に『ギリシャ館』という小さなシールが貼ってある7階のボタンをゆっくりと押した(中略)

ダン・ハートマンの『リライト・マイ・ファイヤー』と入れ替わるようにして、今度はマイケル・ジャクソンの『今夜はドント・ストップ』のトリッキーなイントロがDJブース脇にある巨大なスピーカーから響きだした途端、客席でくつろいでいた3分の1以上の不良たちがダンスフロアーに向かってドドッと走り出した。


当時の不良に大人気のMJ(笑)。これがSUZUKI「LOVE」に繋がったんですね。きっと(笑)。軽く調べたところによると、このディスコは「カンタベリーハウスギリシャ館」とか「ビバ館」とか、もしくは「GBラビッツ」のようです。板谷氏は、大体同世代なんですけど、わたしは、新宿のディスコは「ツバキハウス」以外知らないので、当時、MJで踊った記憶はないです(笑)。


☆MJ関連の関係記事(SUZUKI「LOVE」CMなど)
◎“スリラー”は、なぜ高く評価されているのか?
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[内容「BOOK」データベースより]完全無欠の親友同士だった「錦組」も中学を卒業した。男を磨くため、地元の暴走族に入ったが、先輩のしごきはあまりに理不尽で厳しく、やがて錦組も壊滅状態となる。あれだけ強かったヤッコもとうとう耐えきれず千葉の私立校に転校。あせるオレ、コーちゃんは、叔父のヤクザの舎弟として修業を積み、そこで力をつけて先輩を倒し、再び錦組の友情を復活させるんだと意気込む。だが、やることはテキ屋の屋台でイカを焼くぐらいで、こんなんでいいのかと日々は過ぎていく。やがて彼女もできて初体験も完了。また高校でバカ強い友だちもできる。しかし、これでもかこれでもかと悲惨な出来事が押し寄せてくるのだった…。「ワルボロ」たちに地獄の季節が巡ってきた。幻冬舎 (2010/04)



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by yomodalite | 2010-07-07 18:03 | 文学 | Trackback | Comments(19)

BESTっス!/ゲッツ板谷

BESTっス!

ゲッツ板谷/小学館

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「心の底から笑わせて欲しい!」そんな期待にいつも答えてくれるゲッツ師匠。

出版された単行本はすべて読破したいと思っているものの、一気に全部読んでしまうと、本当に必要なときに「切れた」らどうすればいいのか。という不安も大きく、

今はまだその時ではない。そう思っていた矢先、本書は突然家にやってきてしまいました(ダーリンが図書館から。。)今までに出版された、『許してガリレオ!』『妄想シャーマンタンク』『直感サバンナ』『戦力外ポーク』『情熱チャンジャリータ』という、そのタイトルからして間違いなく珠玉の名作に違いない5冊のエッセイ集から、特に笑える話を抜き出して1冊にまとめたうえに、未収録作品や書き下ろしまで含めるという贅沢すぎる企画。

5冊ともに未読なのに、そんな贅沢が赦されるのだろうか。。。という疑問と戸惑いも、本書を目の前におかれては、為す術もなく、猛烈な勢いで引き込まれてしまい、そして、やっぱりというか、当然というか、今回も爆笑させていただきました。

でも、ベスト版だなんて、人から言われたって、絶対自分で確かめてみないと気が済まない性格なんで、上記5冊は必ず読破します!!

★★★★☆(ゲッツ師匠、あなたが日本に居てくれて本当に良かった!)
__________

【BOOKデータベース】何度読んでもネタ褪せない!だから出来たベスト版!これぞ「ゲッツ入門書」!より爆笑度の高いエッセイを厳選。さらに、お蔵入りした幻の名作と、(珍しく)泣ける新作も収録。 小学館 (2007/8/22)



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by yomodalite | 2009-10-05 13:43 | お笑い・落語 | Trackback | Comments(0)

ワルボロ(幻冬者文庫)/ゲッツ板谷

ワルボロ (幻冬舎文庫)

ゲッツ板谷/幻冬舎




ヤンキー文化が薄い地域に育ち、今まで微かなヤンキー臭も敏感に拒絶していた私なのに、どういうわけか、すっかりゲッツ中毒に。

本書は、著者初めての小説。元THE HIGH-LOWSで現在クロマニヨンズの真島昌利が、2005年最も面白かった小説と絶賛した作品。

『ドロップ』が清涼飲料水に例えると三矢サイダーだったのに比べると、本書はドクターペッパーでしょうか。淀みのある濃い赤紫色のイメージ、そして後味もしつこい。のどごしさわやかな『ドロップ』が、読後すぐ忘れてしまえるのに比べて、『ワルボロ』は、登場人物のその後が気になってしょうがなく、続編がすぐ読みたくなるほど中毒性が強い。

煙草があたりまえなのはもちろん、中学生のくせに、車まで運転し、本物の拳銃まで登場する自伝的青春小説。おなじみのメンバーは『やっぱし板谷バカ三代』に登場するキャームのみ。

ケンちゃんも、セージも登場しませんが、魅力的な登場人物が多数登場し、彼らとの壮絶なケンカと友情が描かれます。本書原作のマンガや、映画もあるようですが、こちらの「小説」が、きっと一番ずっしり重たく響くでしょう。

「これからオレの話をしようと思う。
オレの青春、それはアグネス・ラムのボインがでんぐり返り、目ん玉の裏側で核実験をやられているような痛みから始まったのだ……。」


続編の『メタボロ』も読まなきゃ!
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【単行本・内容紹介】立川に住むワルくてボロい中学生たちの日常。殴り、殴られ泣き笑う、土石流青春小説。『星星峡』(平成15年9月から平成17年4月)に連載されたものに加筆修正。幻冬舎 (2005/09)

【文庫版・内容紹介】70年代末、東京・立川。コーちゃん、ヤッコ、メギちゃん、小田嶋、ドッチン、キャーム、錦組中学生6人が、隣町・羽衣組との勢力争いを皮切りに、ケンカの強い連中と闘っていく。ついに卒業式、最強の軍団と多摩川での決戦を迎えるが…。みんなワルくてボロかった。でもそれがオレたちの“永遠”だった。殴り殴られ泣き笑う、青春小説の傑作誕生。 幻冬舎 (2007/07)

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by yomodalite | 2009-07-20 23:42 | 文学 | Trackback | Comments(2)

出禁上等/ゲッツ板谷

出禁上等!

ゲッツ 板谷/扶桑社

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出禁上等!<出禁上等!> (角川文庫)

ゲッツ 板谷/KADOKAWA / 角川書店

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マズい!ゲッツ板谷の本、全部読みたくなってきた・・・・・・・・・・ε-(ーдー)ハァ 

本書は『週間SPA!』連載。2004年出版なので、取材対象は5〜6年前ということで、六本木ヒルズが出来たばっかりだったり、スイーツ・フォレスト、そんなのあったなぁ〜なんて思い出したり。。。(ってまだあるみたい)

話題のスポットや人気公演など、盛りだくさんな44の体験記。

六本木ヒルズ、中谷彰宏本、木下サーカス、英会話カフェ、ユーミンライブ、劇団四季、相田みつを美術館、秋葉原オタクショップ、原宿・占い館、宝塚歌劇、甲子園球場、はとバスミステリーツアー、パンクライブ、熊川哲也、浅草サンバカーニバル、本所防災館、西原トークショー、横山隆一記念まんが館、リニアモーターカー、山海塾、「人体の不思議展」、東京タワー、東京地裁、早稲田学園祭、「かち歩き大会」、『マトリックス・レボリューション』、『バカの壁』を読む、ホットロッド・カスタムショー、あややのライブ、清掃ボランティア、いっこく堂ディナーショー、話し方教室、『NHK青春メッセージ’04』、マスターズリーグ観戦、初春大歌舞伎、漢字検定、シニア体験、スイーツフォレスト、世界らん展、わんこ豆腐早食い大会、テディベア・フェスティバル、新撰組フェスタ、GEISAI、わいわいペットフェスタ

全く興味のなかったイベントが意外と面白かった、という感想は多いものの、最初から最後まで、徹底的にダメ出しをくらうスポットも!。

「あとがき」で、抗議を受けたのは、結局1カ所だけだったということが明かされていますが、どこでしょうね〜。最後の方の取材らしいので、スイーツフォレストか、わいわいペットフェスタじゃないかな〜。確かに『週間SPA!』紙上で、中谷彰宏や川島なお美、ナムコチームへ、ここまで喧嘩を吹っかけたのは驚きました。

情報コラムとしては、些か古いと思われた本書ですが、今、読んでもかなり楽しめます。

☆2010年に文庫も発売されました!
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【出版社/著者からの内容紹介】売られてない喧嘩、勝手に買います! ゲッツ板谷が放つ史上最悪の突撃ルポ!!

週刊SPA!誌上の人気連載「出禁上等!」が単行本に。『板谷バカ三代』『ベトナム怪人紀行』などで知られるライター界の特攻隊長・ゲッツ板谷が、六本木ヒルズ、英会話カフェ、劇団四季、東京地裁、あややのライブ、清掃ボランティア、NHK青春メッセージ、漢字検定、わんこ豆腐早食い大会などをアポなし取材! 歯に衣着せぬ毒舌と絶妙の比喩を駆使したギャグが炸裂するニュータイプの爆笑ルポ、ただいま参上。描き下ろしを含む天久聖一画伯のシュールなマンガもお楽しみ! 扶桑社 (2004/9/23)


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by yomodalite | 2009-07-18 22:12 | 評論・インタヴュー | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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