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最高支配層だけが知っている日本の真実/副島隆彦(編著)+SNSI副島国家戦略研究所

最高支配層だけが知っている日本の真実

副島 隆彦,副島国家戦略研究所/成甲書房

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一冊に様々な情報が盛り込まれた学習本。

以下、内容メモ

1.安倍晋三の奇怪な変節と「ザ・カルト・オブ・ヤスクニ」/副島隆彦
安倍政権はアメリカの政治家たちから「靖国神社を狂信するカルト集団」と呼ばれている。日本の経済界は中国への謝罪外交と、ま外資による更なる買収から国内資本を守ろうとしている点で、安倍政権を支持している。

2.大衆世論を操縦せよ!—「郵政洗脳選挙」と「広告プロパガンダ代理店」/中田安彦
米広告代理店BBDOワールドドワイド社、アレン・ローゼンシャインは、郵政選挙前に小泉に会っていた。

※ローゼンシャイン:20世紀の広告界においてもっとも影響力のあった人物の1人。世界でWPPグループと影響力を二分するオムニコムグループを立ち上げた。世界のマスメディアの広告収入は、保険業界に大きく依存している。民主党の広告を担当したのは同じBBDOグループのフライシュマン・ヒラード社。

岡田代表が出演したCMは広告手法における禁じ手を多数使用している。ウォルター・リップマンの著書『世論』は、ヒトラーの『我が闘争』と同じぐらい恐ろしい本。

3.遅れて来た「拝金主義」—外国勢力に踊らされ続ける日本人/根尾知史
日本の高度成長は「奇跡」ではない。

4.日本銀行はロスチャイルドがつくった—明治日本のドンは、仏ロスチャイルド家の承認を受けて日銀を設立した松方正義である/吉田佑二
金融を支配する者が本当の支配者、それが欧や米の国際銀行家であり、そのカウンターパートこそが日本の最高実力者である。

5.世界の歴史をカネで動かす男たち—国際エスタブリッシュメントの金融支配/鴨川光
『世界の歴史をカネで動かす男たち』クレオン・スクーセン著紹介。同書は、ジョセフ・マッカーシーの『共産中国はアメリカが作った』をさらに掘り下げたもの。スクーセンは、FBI長官フーヴァーの秘書で、退官後『裸の共産主義者』がベストセラーになる。

同書は、キャロル・キグリーの『悲劇と希望』の全面的抜粋本。FRBとは、アメリカ銀行ではなく、ロックフェラーなどの私的銀行家の集団である。 キグリーによれば、彼らは国家全体に貸し付ける「高利貸し」プライヴェートバンカーズである。

彼らの興味の対象を5に要約すると
1)世界主義かつ国際主義をとる
2)政府と癒着し、政府の負債問題にきわめて関心が高い。
3)関心の的は債券であり、実際の商品には余り関心がない。
4)したがって彼らは熱烈なデフレ支持者である。
5)徹底的に秘密主義を貫き、政府の裏に財政的影響力をもつ。

キグリーによれば、国際金融による世界支配の思想は19世紀のジョン・ラスキンの思想の系統に属する。
学生左翼だった「全学連」には、右翼の田中清玄が活動資金を提供し、さらにその背後には米CIAやロックフェラーの資金提供があり、暴れる学生運動家が演出された。日本と中国との間の衝突コースの演出には気をつけなければならない。

6.秀吉の金、信長の金—イエズス会の黄金輸入利権と
「銀の島」日本から流出する銀/葭川邦弘

16世紀後半(戦国・安土桃山)石見銀山の圧倒的な産銀量によって「銀の島」になった日本。金と銀がこの時代だけ交易され、金は海外から輸入されていたー日本国内で金の流通が豊富になった。信長が天下統一に王手をかけられたのはイエズス会の貿易活動の斡旋によるもの。

1579年からイエズス会のトップだったヴァリニャーノの本国への報告書『日本巡察紀』(平凡社東洋文庫)に秀吉がイエズス会宣教師から黄金を輸入しようと交渉した事実が書かれている。

司馬遼太郎の『街道を行く11 肥前の諸街道』の「教会領長崎」〜ポルトガル人がやってきた頃、日本は銀に比べて金が安く、日本から金を持ち帰るだけで巨利になった。オランダ人が徳川政府の態度や、牢獄のような出島の暮らしに2世紀も耐えられたのも、この利があったため〜この文章には大きな「隠し事」が混じっている。司馬は「日本巡察紀」を参照していたのに、秀吉の黄金輸入交渉の事実に触れていない。日本人に知られてしまうと、自身の文章の構図が崩れてしまうからだ。司馬はよほど「巡察紀」に日本人をアクセスさせたくなかったのだろう。

イスラム商人によって、イスラム教は、中国の広東の港や、フィリピンのミンダナオ島あたりまで伝播していたがそれ以上北上しなかったのはめぼしい交易品がなかったから。しかし石見銀山の出現によって、イスラム商人に代わって東アジア貿易に進出したキリスト教徒であるポルトガル商人が、日本にキリスト教を伝来した。ポルトガル貿易は支那産の生糸を日本にもたらし、日本から支那に銀を搬出する仲介貿易をしていた。

7.女王陛下の明治維新/日野貴之

8.日本海海戦はイギリス海軍の観戦武官が指揮していた/須藤喜直
『海の政治学』『地政学入門』『ペリーはなぜ日本に来たか』〜曽村保信。日露戦争とは、全朝鮮と南満州の一部を勢力下に置きたい日本と全満州と北部朝鮮を欲するロシアとの利害の正面衝突であり、極東の一端で戦われた二国間きょくち局地戦争であったが、本質は列強諸国の利害が密接にからまっていた。

要するに日英同盟とは、イギリスがリングキーパーを務めることに明記した対露軍事同盟であった(〜『日露戦争を演出した男モリソン』下巻)

司馬遼太郎は、開高健と並び「サントリー文化人」と呼ばれた。サントリーはロックフェラー財団とも提携し、巧みな広告戦略をもった財団であったことを考え直すべき。

9.ロックフェラーが仕掛けたウォーターゲート事件/谷口誠
ロッキード事件と、ウォーターゲート事件はワンセット。

10.「ロッキード事件」におけるザワザワとひろがる真実/中田安彦
田中角栄は1974年外国人記者クラブで、「あれはロックフェラーのしわざなんだ!」と聞こえよがしに吐き捨てた! この後、現在アジア戦略にアメリカは勝利し、中国と連携して世界経済の統合を進めている。 小泉の靖国参拝ごっこすら、この戦略に沿ったものだったか。

11.「愛の思想」で新自由主義から身を守れ/関根和啓
「適者生存」バラの一種である「アメリカ美人」は周囲に生長している若芽を犠牲にして初めて見る者をうっとりさせる絢爛さと芳香をもった花に育てることができる〜ジョン・D・ロックフェラーの日曜学校の演説より
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【出版社/著者からの内容紹介】 「反骨の真実派言論人」副島隆彦、そして氏が率いる若手気鋭物書き集団「副島国家戦略研究所」が、属国日本のウソ・欺瞞・虚妄を暴きあげる、11本の熱血社会派読み物。

【本の内容】 信長・秀吉の「黄金支配」から司馬遼太郎の「背信歴史小説」、安倍晋三「靖国カルト政権」まで属国・日本の虚妄をメッタ斬り、真実言論の恐ろしいまでの精華。

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by yomodalite | 2007-04-25 20:20 | 評論・インタヴュー | Trackback | Comments(0)

底抜け合衆国 ー アメリカが最もバカだった4年間/町山智浩

底抜け合衆国―アメリカが最もバカだった4年間 (ちくま文庫)

町山 智浩/筑摩書房




アメリカ衰退の始まりを描いた歴史的カルチャー本!

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[BOOKデータベース]ブッシュ大統領「疑惑の当選」からマイケル・ムーアの『華氏911』戦争まで戦時下アメリカの恐ろしくもマヌケな真実!カリフォルニア州知事アーノルド・シュワルツェネッガー、『アメリカン・サイコ』ブレット・イーストン・エリスなどのインタビューも収録。 洋泉社 (2004/08)

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by yomodalite | 2007-04-11 14:29 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)

新ゴーマニズム宣言SPECIAL 沖縄論/小林よしのり

新ゴーマニズム宣言SPECIAL 沖縄論

小林 よしのり/小学館




『戦争論』以上とも言える力作。ネットでは反米、嫌韓、反中国というラベルに沿った一言批評が跋扈し、小林氏の労苦が報われるような賛同も批判もあまり見られませんが、この本が「沖縄」に果たした役割はきっと大きいと思う。

この本の記述がデタラメであると考える人々の、「反論するのもバカバカしい」などと言う手法はお仲間以外には通用しない。小林氏の個性は、『戦争論』で発揮されるより、沖縄問題にマッチしていると思う。

東京裁判でのパール発言や、慰安婦・南京虐殺の否定にこだわり過ぎるよしりんには、危惧を抱くが、真のインテリを見抜くリトマス試験紙としての「よしりん」の存在は貴重。

『サピオ』六月十二日号のチャルマーズ・ジョンソン氏による沖縄論

■チャルマーズ・ジョンソン氏の日本論の核心


 アメリカは戦後約六十年、第二次世界大戦の勝利の遺産をタテに日本に軍事基地を置き、アメリカの好みにあった諸政策を日本に高圧的に押しつけてきた。今の日本はそのアメリカの軍事的、経済的ヘゲモニーの下で機能しているのにすぎない。つまり日本はアメリカによって割り当てられた範囲の中で外交政策を立案、実施しており、その政策のほとんどが国際社会におけるアメリカの目標を達成させるための補完的な役割を果たしているにすぎないのだ。その意味では悲しいことだが、日本政府は先進民主主義国の中でも最も破滅的に不能な政府の一つだと言っていいだろう。 

 以上が、チャルマーズ・ジョンソン氏の日本論の核心である。それにしても、これまでの日本がアメリカの軍事的、経済的ヘゲモニーの下で機能していたにすぎないと言い切るのは、何とも見事という他はない。
 私自身、遅々とした足取りながら、日本の「失われた十年」を研究しているが、戦後の日米関係にその謎を解く鍵があると考えているところである。

■チャルマーズ・ジョンソン氏の自民党・小泉論

 一九四九年以降、政権の座についてきた自民党は腐敗し、無能化しているだけではない。遺物化しているのだ。かつて反共の橋頭堡としての役割も、官僚制支配の「公の表紙」としての役割も今や無用の長物になってしまった。
 確かに二〇〇一年四月、自民党の一般党員たちが大ボスや幹部たちが推す総裁候補を蹴って、変人だがカリスマ性のある小泉純一郎氏を選んだときには、陳腐で古めかしい自民党に新しい息吹がでたのではないかと思わせた。だが、その小泉首相が実質よりスタイル、真の改革よりも口先だけの変革に終始し始めるやいなや国民はその見せ掛けのリーダーシップに再び失望してしまったというのが現状ではなかろうか。

 こうしたことを言いながら、チャルマーズ・ジョンソン氏は、今日本が必要としているのは、アジアにおけるアメリカン・ヘゲモニーに終止符を打つ、本物の政治指導者が実権を握れるような政治システムを作り出し、再び産業政策を打ち出せる人物の登場を切望している。もちろん、チャルマーズ・ジョンソン氏は民主党とは明言していないが。
 しかし、これは叶わぬ夢でしかない。この窮状を打開できるのは、私たち労働者の他にはいないのである。

■チャルマーズ・ジョソン氏の沖縄論

 なぜアメリカは沖縄に地上軍を駐留させておきたいのであろう。
 その第一の理由はカネだ。日本政府は沖縄や田の日本国内に米海兵隊や他の部隊を駐留させているのに必要な経費を二十億ドルも支払っている。これは他の「同盟国」に比べたら非常に気前のいい話だ。
 沖縄は一九世紀に日本に力ずくで併合された日本の本州とは異質の文化を持つ国家だった。その意味ではアメリカがプエルトリコやハワイを併合したのによく似ている。そうしたこともあって日本人は沖縄県民に対して、かつて植民地化した朝鮮や中国、台湾の人々に対して抱いているのと同じような根強い優越感を持っている。事実、アメリカはこうした点を踏まえて日本全土土地面積の一・六%しか満たない沖縄に七五%の米軍基地を置くという差別的な政策をとってきた。
 今ひとつ、米軍が沖縄を手放さない理由は、沖縄が好きだからだ。生活環境は米本土よりずっといい。すべての施設は米軍経営で、地元沖縄当局の管轄権は一切及ばない。これこそ米軍が沖縄から出てゆきたがらない大きなインセンティブになっている。
 また米軍の沖縄駐留は米兵による地元婦女子に対する暴行、傷害事件を生み、殺人事件まで起こしている。飲酒運転していた米兵たちのひき逃げ事件、環境汚染、住民たちの市民生活を絶え間なく妨害する戦闘機やヘリコプターの騒音などそのどれ一つとってみても、アメリカ市民だったら絶対に許されない行為である。

 チャルマーズ・ジョンソン氏の沖縄論は、ここで読むことができるように極めて的確なものだといえる。ここには、一部の日本人の意識における沖縄に対する差別意識を明確に指摘している。沖縄の闘いが、なぜ全国化しないかは、私たち自身に突きつけられた問題でもある。

■チャルマーズ・ジョンソン氏の「沖縄はアジアの『ベルリンの壁』論」

 沖縄はかつてのベルリンの壁によく似ている。それは日本および他の東アジア地域全体をアメリカが占領しているというシンボルである。もし沖縄が反植民地的反乱を起こしたら東アジアのアメリカン・パワーの牙城は音を立てて崩れ落ちるだろう。
 ペンタゴンとその追従者である日本政府は間断なき圧力で沖縄県民の抵抗をくじいてきた。沖縄県民は日本の国会には何らの影響力もない。外務省はアメリカというパトロンのために沖縄県民を食い物にし続けてきた。
 そうした中で沖縄県民はもはや圧制者への直接的な抵抗は諦め、日本政府から出来るだけカネを引き出そうという戦術に切り換えたかに見える。沖縄県民は県知事や重要な市の市長に親自民の人間を選んでいるし、国内最悪の失業率にあえぐ若者たちは本土政府からの助成金増額のみを望んでいるというのが現状なのだ。
 そうした中で、沖縄問題を平和裡に解決する方法は、日本政府がアメリカに対し沖縄からの米軍撤退を「懇願」せざるを得ないような、大規模な大衆蜂起を誘発させる「事件」でも起こることだ。

■チャルマーズ・ジョンソン氏の結論

 日本政府のそうしたスタンスは中国や他のアジア諸国から賞賛されるだろうし、それこそ日本がついに成熟した独立民主主義国家となったことを示すシグナルにもなるだろう。


山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20080318/1205801359

[引用開始]
〜曽野綾子や小林よしのりが大見得を切って断言する「確実な証拠が出たら……」という時の「確実な証拠」とは、驚くべきことだが、いわゆる「軍命令書」のことであり、要するに軍が正式に文書化した「公式文書」のことなのである。むろん、そんな軍命令を記録した公式文書が発見される確立は極めて低いことは誰にだってわかっているわけで、そのことを知っているが故に、つまり「軍命令はあった……」論が成立するはずがないとタカをくくっているが故に、小林よしのりも曽野綾子も大見得を切っているわけなのだ。
[中略]
〜だから、僕は、以前から、「軍名命令はあった……」論にも「軍命令はなかった……」論にも、むろん「軍命令はあったか、なかったか」論にも、興味はないと言って来たのである。
[中略]
〜「軍命令はあったか、なかったか」という二者択一的な前提論が、集団自決をめぐる議論や論争の共通の前提的了解事項として常に成り立つというわけはないし、成り立たなければならないというわけもないのだ。その種の前提的了解が確認され議論や論争が成り立ったところで、それはその時のその場の論争や議論に参加している当事者達の中での了解事項に過ぎない。議論の前提そのものを認めないという人が、これからも続々と出てくるだろう。それでは、この論争や議論に終わりも決着もないではないか、と言う人もいるかもしれないが、しかし、論争や議論と言うものは、元々そういうものなのだ。
[引用終了]

山崎氏のブログの冒頭には
「文藝や哲学を知らずして政治や経済を語るなかれ!!!」とあるが、日本の政治学が「文学」でしか語られてこなかったことに今の日本の幼稚な政治があると思う。文学者である山崎氏には仕方のないことだが、政治的判断という身も蓋もない現実の冷徹さを描くにはむしろマンガは文学より向いている。山崎氏はマンガ的レトリックという表現で、マンガで政治を語る事を貶めているようだが、政治を文学で語ってきた日本の政治評論界にレトリック以外の何があったのか。それゆえ「レトリック」の幼稚さばかりが気になるのだろう。文学は政治で救われない「魂」のためにあるのではないのか。山崎氏は沖縄の集団自決の犠牲者に、自分の言葉が届くと思っているのだろうか。。。「論争や議論と言うものは、元々そういうものなのだ。」とタカをくくって文学者が政治を商売のネタにできる時代がもう永くないことを望む。マンガで政治を語る「マンガ保守の時代」は終わったと、山崎氏は再三言いたいようだが、文学で政治をで語ることも、もういい加減終了して欲しい(小声のみ可)。「マンガ保守」の反対だからと言って、「文学革新」とか、「文学左翼」とは言い換えできないなぁ。だって「革新」でも「左翼」でもなく、「恨」の感情があるだけじゃん。よしりんに大人の対応ができないでどうして「知識人」と言えるのか。
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【出版社/著者からの内容紹介】戦後60年の節目に怒濤の400枚で問う
『戦争論』『台湾論』から5年。構想、執筆1年。戦後60年の節目に、大幅書き下ろし、怒濤の400枚で問う問題作。これはゴーマニストから日本人への新しい挑戦状だ! 第1部…沖縄を考える(米軍ヘリ墜落と基地問題)、第2部…琉球王朝とは何か?(海の王国の物語)、第3部…沖縄戦後史(これが封印された祖国復帰の歴史だ)、最終章(歴史とクニガラ)。真夏の紫外線の中、恐る恐る沖縄に降り立ったゴーマニストは、沖縄の基地、現状を目の当たりにし、やがてその深層に潜む沖縄のアイデンティティと歴史へ足を踏み入れていく。沖縄の戦後史を救ったある政治家の一生、最後に降り立った「神の島」で捧げた祈り…これまでの対立軸に凝り固まったイデオロギーではとうてい立ち向かうことのできない思想的挑戦! しょくん!受けて立てるか!? 小学館 (2005/06)

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by yomodalite | 2007-04-03 18:45 | 戦争・軍隊 | Trackback | Comments(0)

秘密のファイル CIAの対日工作(上下)/春名幹男

秘密のファイル〈上〉―CIAの対日工作 (新潮文庫)

春名 幹男/新潮社



秘密のファイル〈下〉―CIAの対日工作 (新潮文庫)

春名 幹男/新潮社

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初版は2000年共同通信社。

著者は、米国公立文書館で十万ページを超える秘密文書に目を通し、数万ページをコピー、連載時は在日米大使館で毎回翻訳され、米政府内に配布されていた。

昨今、アメリカの対日工作に対して大勢の人が知るようになりましたが、現在読んでも重要な本です。

下記は内容メモ

初代CIA東京支局長であったポール・チャールズ・ブルームと、彼に執事として雇われた成松孝安の奇妙な出会いについて紹介。ブルームは自宅で毎月著名人を集めた夕食会「火曜会」を開催、中でも、

・笠新太郎(朝日新聞論説主幹)
・松本重治(国際文化会館理事長)
・松方三郎(共同通信社専務理事)
・浦松佐美太郎(評論家)
・東畑精一(農業経済学)
・蝋山政道(政治学)
・前田多門(元文相)
・佐島敬愛(信越化学取締役)

の8人の常連については、「8人のサムライ」と呼んでいた。

1953年に、火曜会は解散され、成松はブルーム邸を"円満退社"したが、退職金を現金で与える代わりに、スパゲティ屋の資本金を集めてもらった。店の名前もブルームが考えたその店は、後に全国展開し、日本のスパゲティ料理店の草分けとして有名になる"壁の穴"である。

東西冷戦から1990年代までのCIAの対日工作として、秘密工作部門の大物で、葉山の住人の一人だったデズモンド・フィッツジェラルドが、「チャイナ・ミッション」と呼ばれる秘密工作、すなわち、「中国人を、横須賀、厚木、茅ヶ崎の秘密の施設で訓練する」という対中工作を指揮していた。

ベトナム戦争に対して、日本の市民運動の原型として成長した「ベトナムに平和を!市民連合」(べ平連)が、表面の市民グループと別に、非公然の地下組織、「反戦脱走米兵援助日本技術委員会」(JATEC)という二重構造でできていたこと、JASTECの脱走米兵逃亡ルートをつぶすために、米情報機関からスパイとして偽逃亡兵が紛れ込んだこと等。

政界工作に関しては、GHQの参謀第二部(G2、情報)民間情報局内に、吉田茂追放の論議があったこと、米情報機関と吉田らの"暗闘"が展開されたであろうこと、吉田が「アメリカ政府要人らに対しては、意図的に、毒のない好人物を演じ」ていたこと(中には「彼はどう見ても精力的で野心的な政治家ではなく、温和でのんきそうな地方名士といった感じを与えます」という印象を記している者もいる)等。

安保騒動では、自民党が「全学連と戦う学生グループの創設に努力したが、不十分な資金しかなく、負けてしまいそう」であるとして、右翼や体育会系学生らを動員する資金をCIAが調達したといわれていることや、60年安保を機に、「日本では政治家と右翼とやくざの関係がぐっと近くなった」・・・・など。

【上巻目次】
序章 コリングウッド
第1章 日米開戦への道
第2章 祖国との決別
第3章 CIA対日工作の源流
第4章 反共への急カーブ
第5章 日本の黒い霧
第6章 日本改造

【下巻目次】
第7章 反共工作基地
第8章 政界工作
第9章 情報戦争のいま
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[上巻内容「BOOK」データベース]アメリカ—CIAは、日本に対して何をしてきたのか。戦前・戦中の情報戦、占領期のキャノン機関、児玉誉士夫、笹川良一の活動など、昭和史の転換点には、つねにアメリカの情報工作があった。米国立公文書館に眠っていた膨大な機密書類の発掘とその分析、そして関係者多数の証言から、アメリカによる対日工作の実態を浮かび上がらせる。歴史上の疑問と疑惑に答える日米関係裏面史。

[下巻内容「BOOK」データベース]アメリカ—CIAの対日工作は、GHQの占領体制後も絶え間なく続いた。東西冷戦により、CIAは日本での反共工作を活発化させ、吉田茂、岸信介、佐藤栄作など、歴代の首相に対する政界工作を行う。60年安保、沖縄返還、そして現在の北朝鮮問題まで、日米外交の裏面に隠れた工作の数々が明らかにされる。情報工作という視点から、日米関係の真相と深層に光をあてた迫真の調査報道。



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by yomodalite | 2007-03-31 20:11 | 報道・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

軍隊なき占領/ジョン・G. ロバーツ、グレン デイビス

軍隊なき占領―戦後日本を操った謎の男 (講談社プラスアルファ文庫)

ジョン・G. ロバーツ,グレン デイビス/講談社




マッカーサーの政策を演出し、「逆コース」を、指示したのは本当は誰だったのか。

単行本サブタイトルは、「ウォール街が『戦後』を演出した」。

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[BOOKデータベース]次々と釈放されるA級戦犯、公職復帰する旧官僚、再興する財閥…。マッカーサーの民主化政策を百八十度転換させることになった「逆コース」はどのように仕組まれたのか?戦後日本を操った「ジャパン・ロビー」の中枢機関「アメリカ対日協議会」(ACJ)とは?政財官を結びつけ暗躍する謎の男ハリー・カーンとは何者か?オリジナル文書、公開・非公開の資料、インタビュー、日記など、事実のみが語る、戦後史の闇を暴く力作。(解説 カレル・ヴァン・ウォルフレン)
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by yomodalite | 2007-03-26 17:58 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)

USAカニバケツ/町山智浩

USAカニバケツ: 超大国の三面記事的真実 (ちくま文庫)

町山 智浩/筑摩書房




アメリカ衰退の始まりを描いた歴史的カルチャー本の第2弾。軽〜い読みものとしても楽しめますが、10年後にもまた違った感慨で読める内容かも。

<内容のほんの一部>
●史上最もヒドい音楽でアメリカ集計1位に選ばれた歌とは?
●1球3億円? 大リーグのホームランボールを奪い合う男達の肖像
●シンプルライフなんて全然できないセレビッチ、パリス・ヒルトン
●自分の足首切断をネット中継する男
●ジェニファー・ロペスのワガママ度
●乱闘だらけのアイスホッケー
他てんこもり!!

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[出版社 / 著者からの内容紹介]アメリカは、政治と大統領以外でも、ずーっと騒がしい!雑誌『映画秘宝』、単行本『底抜け合衆国』『<映画の見方>がわかる本』『映画欠席裁判』(洋泉社)などで知られる著者が贈る、怒濤のコラム集。
スポーツ、TV、映画、マンガ、ゴシップ、犯罪etc・・「政治」や「大統領」や「戦争」以外でも騒がしい国・アメリカからの、911以降のポップカルチャー総まくり通信!!知られざるアメリカのB面を知りたければ、まずこの1冊!太田出版 (2004/12/7)

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by yomodalite | 2007-03-25 23:36 | 現代文化・音楽・訳詞 | Trackback | Comments(0)

聖書がわかればアメリカが読める/鹿嶋春平太

f0134963_1941091.jpg聖書は、日本人にとって非常にわかりにくく、また膨大なので、本著のようなポイントをしぼった解説は非常にわかりやすい。

日本で見るニュースではわからないアメリカの真相にふれている点も興味深い内容。

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【MARCデータベース】
堂々たる政治・経済・軍事大国、アメリカ人の底抜けの明るさ、溢れんばかりのボランティア精神…。アメリカン・パワーの根幹となる「アメリカ魂」、そしてそれを生み出す聖書の論理を解説する。

【著者略歴】
鹿嶋 春平太/1941年生まれ。宗教社会学者。
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by yomodalite | 2007-03-22 19:38 | 宗教・哲学・思想 | Trackback | Comments(0)

日本テレビとCIAー発掘された正力ファイル/有馬哲夫

日本テレビとCIA 発掘された「正力ファイル」 (宝島SUGOI文庫)

有馬 哲夫/宝島社



著者は早稲田大学教授。米国で正力ファイルを発掘し、公式には発表されていない日本テレビ設立の経緯を公表した。
当時の「赤化」への恐怖、吉田茂が正力を「潰し」に行く経緯など。。。

プロ野球、巨人、長嶋、プロレス、電通も視聴率もすべて。。。
民主主義とは、情報戦なのだと改めて認識しました。

_________

「日本テレビ放送網」----なぜ日本テレビの社名は「放送網」となっているのか?

「網」の字にはどんな意味があるのか?

その理由は設立時の秘密にある。実は日本へのテレビの導入は米国による情報戦の一環だった。

テレビ放送網は、そのまま「反共の防波堤」であり、さらに軍事通信網にもなるはずだったのである。「テレビの父」である正力松太郎のテレビ構想は、アメリカ側にたくみに利用されたものに過ぎない。

CIAは正力に「ポダム」という暗号名まで付けていたのである。

著者がアメリカ公文書館で発見した474ページに及ぶ「CIA正力ファイル」----。そこには、CIAが極秘に正力を支援する作戦の全貌が記録されていた!日米で蠢くCIA、政治家、ジャパン・ロビー、官僚、そして諜報関係者・・。

日本へのテレビ導入はアメリカの外交、軍事、政治、情報における世界戦略のパーツの一つだった。

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by yomodalite | 2007-03-17 20:28 | 報道・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

ジャパン・ハンドラーズ — 日本を操るアメリカの政治家・官僚・知識人たち/中田安彦

ジャパン・ハンドラーズ―日本を操るアメリカの政治家・官僚・知識人たち

中田 安彦/日本文芸社



師である、副島隆彦『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』の日本版。必読の名著。
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[BOOKデータベース]アメリカの対日戦略を立案する大学・シンクタンク・政府機関の全貌を完全網羅。気鋭の評論家が、アメリカ帝国「操りの手口」を徹底解説する。実名197人を公開。

[MARCデータベース]なぜ日本はアメリカに逆らえないのか? アメリカ政財界の意向を受けて日本政府の方針に介入し、日本の政治家・財界人を意のままに動かす「ジャパン・ハンドラーズ」の全貌を完全網羅し、その「操りの手口」を徹底解説する。 日本文芸社 (2005/05)
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by yomodalite | 2007-03-16 21:53 | 政治・外交 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


by yomodalite