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この映画を見ようと思ったのは、

私も映画人生の中で200以上の役を演じましたが、この女優の凄みには恐れ入りました。新しい感性で作られたこの映画を、固定観念にしばられずに観て欲しい。
――若尾文子(女優)

というコメントを見たから。

それで、イザベル・ユペールが素晴らしい演技を見せる、フランス映画で、エロい場面もあり・・ぐらいの情報で見に行ったんですが、色々と(いい意味で)裏切られる内容でした。

まず、登場人物はみんなフランス語をしゃべっているのですが、監督は、『ロボコップ』や『トータル・リコール』で知られるポール・ヴァーホーヴェン。当初はアメリカの俳優を使うつもりだったけど、全員に断られ、監督はアメリカ人女優が演じたがらないことに不満を述べたらしい。ヴァーホーヴェン作品の中では、『氷の微笑』に近いところはあるけど、いわゆるサスペンス映画ではなく、フランス映画の「エロさ」とも違う。

冒頭、主役のイザベル・ユペールがいきなり襲われてレイプされるのですが、そのあとがことごとく「えっ」と言わざるを得ない展開で、ハリウッド女優から嫌われた理由は、レイプを含む体当たりの演技への嫌気というよりは、この映画の「善悪」の混乱が、ハリウッド映画全般に見られる「メッセージ」とは相容れないからでしょう。

笑えないユーモアというか、かなりブラックな感覚も満載で、海外の客席では笑いが起こる場面でも、日本の観客には笑えないということは多いですが、この映画の「笑い」は、おそらく日本でも、アメリカでも通じないような・・・。ただ、日本の観客は静かに見ているだけだと思いますが、アメリカではかなりの「論争」が巻き起こってそう。

イザベル・ユペールの64歳とは思えない美貌と、それでもしっかりと弛んだ肉体、その熟れすぎの肉体に群がる男の多さとw、そんなエロ猛者が普通にいる国の変態の凄まじさ、そして「善と悪」 

彼女の父親が犯した犯罪の動機も、その死も、さまざまな「謎」が解けないまま、エンディングを迎えるものの、いわゆるヨーロッパ映画にありがちな「不可解さ」とも少し違っていて・・・

映画を見終わってから、他の人の感想を見て、自分の意見に近いとか、自分とはまったく違うことに驚いたりするのが好きなんですが、この映画に関しては、誰とも、近いとも、違うとも、言い難く、とても感想を言いづらい映画なんですが、それが、この映画の良いところであり、

イザベル・ユペールの女優としての凄み、も確かでした。


てな、ことを書いてる間に・・・例のニューアルバム(?)に、ブラダンがーー!



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# by yomodalite | 2017-09-07 00:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(2)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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