最後の波の音/山本夏彦

最後の波の音 (文春文庫)

山本 夏彦/文藝春秋

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癌と闘いながら書き続けられた夏彦翁の最後の作品集。

・・・以上はこの十年に書いたことばかりである。「諸君」巻頭「紳士と淑女」の名高い匿名子の友の1人が私の旧著4、5冊を熱中して読んでいわく「なんだこの人はいつも同じことばかり言ってる」。匿名子応えて言うには「寄せては返す波の音と思え」。友だち甲斐にかばってくれたのである。(「文芸春秋」平成12年2月号)

[目次]私の「男子の本懐」(出社したら潰れていた;郵便局と私 ほか);人はさびしき(外道;古新聞育ち ほか);向田邦子の語彙(そのうちみんなアメリカ人;ファンレター ほか);花柳界の行方(私は映画と和解してない;芸人というもの ほか);寄せては返す波の音(問答は無用である;「写真信仰」揺らぐ ほか) 「人はみな同い年」「自分のなかなる他人」等々、人物論や移り変わる世相をネタに、まずは鋭く切れ込んでおいて才気と機智ほとばしる筆致で読み手を引きつけたコラムが再びーー。  

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【BOOKデータベース】著者が世を去って早四年。小泉首相の靖国神社参拝に始まった、日中・日韓問題、“ホリエモン”に代表されるIT関連企業騒動やマンションの耐震偽装事件やアメリカ産牛肉再輸入騒動など、もし著者が生きていたならば、どのように取り上げたことだろうか。答えは本書にある。何故なら、世の中は寄せては返す波の音、だから。

【概 要】「文芸春秋」と「諸君!」に連載した平成10年9月号以降のコラムの中から70本を抜粋編集したもの。

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# by yomodalite | 2007-04-06 19:49 | 評論・インタヴュー | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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