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オリバー・ストーン監督の『スノーデン』を観にいった。

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日曜日、オリバー・ストーン監督の『スノーデン』を観にいった。


スノーデンの事件や、彼が告発したことについては知っていたけど、この映画では、リンゼイという彼女のことも描かれていて、事件後、彼女がスノーデンを追ってモスクワに渡っていたことに驚いた。


スノーデンは愛国者精神をもつ、ちょっと保守寄りなタイプ。でも、彼女のリンゼイはリベラルで、オバマ大統領誕生を喜び、写真やアートやダンスが大好き。共にアメリカを信じ、プーチンにも共産主義にも、シンパシーを感じることなどありえなかったふたりが、今はロシアで暮らしている。


アメリカでこの映画が公開になったのは、大統領選挙中。映画では、オバマ元大統領の責任についても触れられているけど、むしろ、オバマによって、ブッシュ時代よりもさらに大きくなってしまった大統領の権力をトランプに与えるなんて・・という不安が大きかったのだと思う。当時のストーン監督も反トランプだった。


それが、日本公開直前のインタビューで、「トランプ大統領もあながち悪くない」「トランプを良い方向にとらえよう」と語っているのは、トランプ大統領が、ここまでCIAの圧力に屈せず、就任後、その解体に着手している点がみられたからでしょう。


ストーン:「映画はスノーデン氏の証言に基づいてつくっています。彼が09年に横田基地内で勤務していた頃、スノーデン氏は、日本が米国の利益に背いて同盟国でなくなった場合に備えて、日本のインフラに悪意のあるソフトウェアを仕込んだ、とも述懐しています。これは戦争行為でしょう・・・

「ヒラリー・クリントン氏が勝っていれば危険だったと感じていました。彼女は本来の意味でのリベラルではないのです。米国による新世界秩序を欲し、そのためには他国の体制を変えるのがよいと信じていると思います。ロシアを敵視し、非常に攻撃的。彼女が大統領になっていたら世界中で戦争や爆撃が増え、軍事費の浪費に陥っていたでしょう。第3次大戦の可能性さえあったと考えます」

「そのリベラルと呼ばれてきた人たちが、ものすごい介入主義者と化しています。リベラルと言われるクリントン氏をみればわかります。民主党は中道右派となり、左派を真に代表していません」


→朝日新聞インタビュー


映画のスノーデンには、ストーン監督が考える「真のリベラル」の姿が投影されていると思う。そして、ちょっと意外なことに、これは、監督が考える「愛の映画」でもあるけど、ストーン監督が「本当のリベラル」ではないという、現在のリベラル女性に、果たしてこの「愛」が通じるだろうか。


スノーデンは自分が作ったシステムが、自分が想像もしなかったことに使われて疑問を感じ始めた。


日本で、民主的な選挙によって選ばれた民主党政権ができたと同時に、メディアから激しい批判にあい、叩き潰されたのが、2009年。スノーデンがスパイウェアを仕込んだ時期と、政権、メディア、大手企業がこれまでとは別次元で一体化した時期はちょうど重なっている。


原爆が生み出されたのは、ナチスの脅威だったはずなのに、すでに空爆で陥落寸前だった日本に落とされることになったように、テロリストと戦うために設計されたスパイソフトが、世界でもっともスムーズに使われているのも日本・・・ヨーロッパでは注目されたスノーデンの事件は、軍事を情報もすべてアメリカに牛耳られている日本では、特に話題になることもなく、過去3回廃案になった共謀罪も、もうすぐ制定されそうになっている。


彼らも、私たちも、「テロ防止のためならネット監視もやむを得ないのでは?」「悪いことしていないならネット監視されてもいいのでは?」という考えに強く反対をする理由はなく、米国では、主流派のリベラルが、私たちの味方である、オバマ大統領が、自分たちに不利になるような運用をするわけがない。という考えが上回った。


映画を観た当日、トランプ大統領が難民の受け入れを一時的に停止したことで、アメリカ各地の空港で大勢が入国を拒否され、反トランプの抗議活動が激しさを増したことがニュースになっていた。移民国家であるアメリカで、これに不安を感じている人が大勢いることが、とてもよくわかるニュースだった。


ストーン監督はどんな政権になろうとも変わることのない「軍産複合体」を敵だと感じているけど、現代のリベラルにとって、911から始まったイラク戦争への反省から支持を集めたヒラリーやオバマは、これまでの戦争とは違う、新たなリベラル十字軍であって、今までのものとは全く違う。ヒラリーや、オバマの失策を責めることは、ようやく退治した悪魔を蘇らせることになるのだと思っている。


ウーマンズ・マーチで、メディアで大きく取り上げられた人々と、イスラムの価値観はとてつもなく大きくかけ離れているし、イスラム教徒の国を破壊したアメリカが、イスラム教徒の権利を守るだなんて、本当に不思議な理論だけど、都市部を中心にした移民共同体にとって、Islam Ban(イスラム禁止)への反対は、強力なパワーをもつことでしょう。


「テロ防止のためならネット監視もやむを得ないのでは?」「悪いことしていないならネット監視されてもいいのでは?」という問いに反対することができなかったリベラルは、ストーン監督にとっては、「真のリベラル」ではなく、


ハリー・ポッターの作者で、トランプ批判を繰り返してきたJ.K.ローリングが言うような、


もしあなた方が単にその言動があなた方の気に障ったからというだけの理由で、あなた方の意見と反対の意見を持つ人の言論の自由を奪おうとするのなら、あなた方は既に全く同じ理由で他人を牢獄に入れ、拷問し殺すことを正当化するような専制的な暴君達と同じ側に立っているのです。・・・もし私の(トランプ氏の言動等によって生じた)不快感がトランプ氏の訪英を禁止にすることを正当化され得るのであれば、私にも(私の)フェミニズム、トランスジェンダーの人々の権利の為の戦いあるいは普通選挙によって不快な思いをしている人々に対して、あなた側は単に自分が不快な思いをしているというだけの理由でこれら(フェミニズムetc.)の主張を展開する運動家を抑圧してはなりませんと論ずる道徳的根拠は無いということになってしまいます。


という原則を重視する人がいない理由も、よくわかったような気がする。


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私には、メディア戦略によって、子供から、知識人やアーティストたちまで、ドイツを制圧したヒトラーと、巨大メディアから蛇蝎ように扱われているトランプが似ているようには思えず、どちらかといえば、カダフィや、アサドのような独裁者にみえるし、トランプ側にだけ、嘘ニュースがあったとも思わない。


選挙が終わっても、まだトランプ降ろしをあきらめず、トランプが失脚さえすれば、安泰だと思えるなんて、ユダヤ人がいなくなったら、ドイツ人はみんな幸せ。と同じじゃない?ナチだなんて「差別用語」を使うのは、すごくナチぽくない?って思ったけど、


そこには、スノーデンが悩んだ視点はまったく存在しない。


ヒラリーが言う「善」が負けたら、彼らが「ナチス」になってしまう。


負けた方が、「ナチス」になるのだ。


巨大メディアを味方にし、弱肉強食の世界で生き残った勝者たちに、声なき声を味方にしようとした独裁者が勝てるわけがないように思えてきた。


反トランプが勝利することで、世界の多様性も、日本文化が消えていく不安もより増したけど・・・






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by yomodalite | 2017-01-30 12:10 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(0)

スコセッシ監督の『沈黙』は・・・

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遠藤周作の「沈黙」の映画化を、永年模索していたスコセッシ監督の映画がようやく完成したというので、期待して観に行きました。

トランプ大統領が誕生し、EUを離脱した英国のメイ首相も、「我々自身のイメージで世界を作り直そうと、独立国に介入する時代は終わった」(→記事リンク)というような発言をする時代に創られた「沈黙」には、今、本当に求められている欧米統治の歴史への自戒が込められているのでは・・・

そんな過大な期待をしていたせいでしょうか。ちょうどこの映画の公開にあわせて、CSで放送されていた、篠田正浩監督の『沈黙』(1971)も見ていたのですが、そちらとの出来栄えの差は圧倒的だと感じました。

ただ、見栄え以上の「差」はあまりなく、今、この作品を・・という意味においては、正直、がっかりしたというか、普通に原作どおりに作られた作品だと思いました。

俳優たちの演技は、ほとんどの場面を、英語で演技している日本の俳優陣も含めて、みな素晴らしいのですが、篠田作品と極端に違うのは、「井上さま(井上筑後守)」のキャスティング。

篠田作品では、アラン・レネ監督作品で主演も務めた、堂々たる二枚目俳優、岡田英次(ただし、篠田作品では「井上」は、あまり重要人物として描かれていない)なのですが、スコセッシ監督作品では、イッセイ尾形になっていて、彼の珍妙な演技によって、まさに、日本の「沼地」を象徴するような人物造形がなされています(その功績なのか、他の演技派俳優の中で、彼だけが、ロサンゼルス映画批評家協会賞で助演男優賞にノミネート!)。

彼が、『太陽』で昭和天皇を演じたときは、そうは思わなかったのに、今回の大名の演技には、うっかり、「反日俳優」という言葉が浮かんできて、そんな自分にも驚いてしまう・・・

公式サイトの予告編の最後には、長崎の遠藤周作文学館にある「沈黙の碑」の言葉、「人間がこんなに哀しいのに主よ、海があまりに碧いのです」が流れます。

これは小説にはない言葉で、遠藤周作が最後にたどり着いた、神への言葉のように思えるのですが、スコセッシの映画には、その視点は感じられず、日本の純粋な民への愛はあっても、民を虐める為政者を、常に海の向こうに求める気持ちは、相変わらずというか・・・

実際の映画の最後には、日本のクリスチャンへの言葉が流れます。

日本だけでなく、我々は「沼地」に敗北したのだ。という作品のように思えました。





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by yomodalite | 2017-01-27 12:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(5)

和訳 “Money” (トランプ大統領就任記念)

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トランプ大統領の就任を記念して、「Money」を和訳しました。

「大統領の政治(1)」の中でも紹介したバックグラアウンドの声から、「ほら、やっぱり、マイケルはトランプを批判してるじゃない!」と思う人も少なくなかったようで、ハリウッドリベラルの影響下にある、アイデンティティ政治の申し子のようなMJファン(マイケルを「黒人」にすることに血道をあげる人が多いw)を、反トランプへと駆り立て、

また日頃から、資本家の強欲を悪魔化することで、自らの正義心を保っているような人の中にも、トランプの政策がまやかしという印象が広まり、そのカビが生えたような批判精神を安定させることにも役立っているようですが、

落ち着いて歌詞を読んだ方なら、これが、少し前に紹介した「問題はトランプではない。我々自身だ」と、同じ精神に基づくもので、記事で紹介した1番の歌詞の最後にもあったように、

自分(マイケル)も「金のためなら、何でもする」と言ってる点を見逃さなかったと思います。

彼の歌詞は、そのほとんどに「I You We」という精神が貫かれています。これは非常に大事な視点で、彼と同い年のクイーンのように、常に自分が「正義」の側にあると確信してしまう人は、敵を発見しては、相手を「悪魔化」してしまいます。

誰からも「いいひと」だと思われるオバマが、どれだけ多くの罪のない子供を殺したかを考えれば(→参考記事)、正も悪も同じ人間の中にあることがわかるはずなのに・・・

前回の記事で、ウィラは、「私はマイケル・ジャクソンが本当に彼を尊敬したり、彼に大きな愛情を持っていたなら、彼をリストに含めたとは思わない」と言っていますが、マイケルのイメージがどん底で、誰も彼に会いたがっていないときも、トランプが、マイケルとのつきあいを続けていたことも指摘しています。また、トランプの言う、「マイケルは、自分に興味をもっていた」は、マイケルの言葉として、『MJTapes』にも記録されていることです。

一方、メラニア夫人だけでなく、最近、マドンナも、マイケルとのキスについてメディアに話し、ふたりの仲が良さそうな写真も多く見られますが、マイケルは、その当時のマドンナについて、こう語っています。

彼女はマスコミに僕のひどい悪口を言い、僕は、彼女は意地悪な魔女だって言った。彼女にはとても親切に接したんだけどね。・・・彼ら(ハリウッドの人々)は僕が関わりたくないって思うような馬鹿げた事をたくさんするからね。・・・彼女は大きな衝撃を与える事を好んでいて、どんな風に人々の心をつかむかを知っていると思うんだ。彼女は心から僕を好きになってくれたけど、僕にはそういう気持ちはなかった。彼女は常軌を逸した事をたくさんやってきたし、それが、彼女のやり方なんだ。僕たちには、なんら共感しあえるものがないと、僕にはわかっていた。・・・彼女はちっともセクシーじゃない。僕は、セクシーさっていうのは、その人のあり方、内面から醸し出されるものだと思うんだ。(『MJTapes』より)

また、リシャは、「リストに載っている他の企業家や金融業者に比べ、トランプは小者だと思う。 だから、彼らの影響力や社会的卓越性よりもむしろ、これらの人々が富を達成するのに悪徳的なやり方に関するものなんじゃない?」と言っています。

それは、確かなことかもしれませんが、マイケルが、「自分も、お金のためなら何でもする」と言っていることを思い起こせば、そこには、私たちのような庶民が、資本家を見る目線とは、また別の視点が見えてくると思います。

これは、誰もがお金持ちと言って、すぐに名前が出るような人々のリストでもあり、トランプは、他と比較すると、確かに小物ですが、当時のアメリカでもっとも有名なお金持ちであり、最近の報道でみる彼からは想像できないかもしれませんが、若くて、ハンサムで、女性にモテる、大衆が憧れ、嫉妬するお金持ちの代表でした。

マイケルは、歌詞においても、時流に乗ることなく、時代を経ても価値が失われないことを追求していましたから、そこにトランプの名を忍ばせたことは、注目に値すると思います。このリストが、ロックフェラーや、カーネギーといったすでに歴史になっている人物だけならありがちですが、時代の寵児と言われるお金持ちは、その凋落も激しいものなのに、この曲がリリースされた1995年から、20年以上有名人であり続け、ついに大統領として米国史に遺る人物となるトランプをこの時点でリストに入れておくなんて!

『HIStory』って、本当にスゴいアルバムですよね!

マイケル被害者史観にハマり過ぎている人は、あまり理解したくないのかもしれませんが、彼はエンターテイメントの天才としてだけでなく、ビジネスマンとしても最高に優れた人物です。これが、ただ、史上最高のレコード売上げという意味に留まらないことは、音楽業界よりも、ビジネス界の方が評価していることです。

マイケルは、彼らに庶民感覚の正義心で言っているのではなく、同じ目線・・というか、彼の飽くなき上昇志向から考えれば、むしろ、上から目線wで、資本家たちに「金が欲しいのなら尊厳をもって稼げ」と言っているのかもしれません。(それで、トランプが、マイケルの言う「尊厳をもって稼げ!」という矜持から、大統領戦に臨んだ・・なんてことはないとは思いますがw)

彼と同い年のクイーンが、自分の欲望や野心を、すべての女性の権利に置き換えて、正義の立場に立っていることに、私の女性としてのプライドが満たされることはありませんが、マイケルのキングとしての矜持の高さには、永遠にひれ伏したい気分です。

マイケルの歌詞には、ノーベル賞の選考委員が喜びそうなレトリックも、説教臭さもありませんが、言葉だけでない、その信念が形となった、真のカッコよさがあります。

この歌詞は、強欲資本家にだけ言っているのではなく、自分がやってることが、お金のためだなんて思っていない、自分の正しさに酔いやすく、様々なアリバイで自分を誤魔化そうとしがちな、私や、あなたへのメッセージだと思います。





Money

written by Michael Jackson


Money

Money

Lie for it

Spy for it

Kill for it

Die for it


金,金

お金のために嘘をつき

お金のためにスパイをして

殺すことも

殺されることもある


[Verse 1]

So you call it trust

But I say it’s just

In the devil’s game

Of greed and lust


それを「信用」だって、君は言うだろうけど

僕に言わせれば

物欲と肉欲にまみれた

悪魔との駆け引きにすぎない


They don’t care

They’d do me for the money

They don’t care

They use me for the money


彼らはなにも気にせず

お金のために僕を利用する


So you go to church

Read the holy word

In the scheme of life

It’s all absurd


君が教会に行って

聖書の尊い言葉を読むのは

処世術のため

まったくばかげてる


They don’t care

They’d kill for the money

Do or dare

The thrill for the money


彼らはなんとも思っちゃいない

お金のためなら人を殺すことだってするし

お金のスリルを楽しんでる


You’re saluting the flag

Your country trusts you

Now you’re wearing a badge

You’re called the just few

And you’re fighting the wars

A soldier must do

I’ll never betray or deceive you my friend but


君は国旗に忠誠を誓い

国からお墨付きをもらい

今じゃ、勲章も身につけてる

数少ないエリートだと言われ

そして、戦争をたたかうことになる

兵士としては従うしかないよね

僕は、君を裏切ったり

友達をだましたりなんてしない。でも・・


If you show me the cash

Then I will take it

If you tell me to cry

Then I will fake it

If you give me a hand

Then I will shake it

You’ll do anything for money


君がお金を見せてくれるのなら

僕は受け取るよ

泣けと言われれば、泣くふりをするし

握手を求められれば、喜んで応じる

人は金のためならなんでもするんだ


[Chorus:]

Anything

Anything

Anything for money

Would lie for you

Would die for you

Even sell my soul to the devil


どんなことでも

なんであっても

金のためならなんでもする

嘘をつくことも

命に関わることも

魂を悪魔に売っても構わない


(繰り返し)


[Verse 2]

Insurance?

Where do your loyalties lie?

Is that your alibi?

I don't think so


保険だって?

じゃあ、君の忠誠心はどこにある?

それが君のアリバイ?

そうは思えないね


You don't care

You'd do her for the money

Say it's fair


なんだっていいのさ

お金のために彼女をだましても

悪いことはしてないって言う


You sue her for the money

Want your pot of gold

Need the Midas touch

Bet you sell your soul

Cause your God is such


君はお金のために彼女を訴える

金のなる木が欲しいのさ

触れるものすべてが金に変わるなら

君は魂を売りかねないね

だって、君の神はそんなものだから


You don't care

You kill for the money

Do or dare

The thrill for the money


なんだっていいのさ

お金のために人を殺すことだってするし

お金でスリルを楽しんでる


Are you infected with the same disease of lust, gluttony and greed?

Then watch the ones

With the biggest smiles

The idle jabbers... Cause they're the backstabbers


君も同じ病気にかかってるんじゃない?

好色と大食いと強欲の病気だよ

それなら、満面の笑みを浮かべてる

彼らをよく見ておけよ

何もせず、ただべちゃくちゃとしゃべってる・・・

彼らは、いきなり人を裏切るから


If you know it's a lie

Then you will swear it

If you give it with guilt

Then you will bear it

If it's taking a chance

Then you will dare it

You'll do anything for money...


嘘だってわかっていても

君は本当だと誓うだろう

罪の意識を感じても

その気持ちを押さえ込み

もし、チャンスが転がり込んできたら

君は何だってする

人はお金のためなら、なんだってやるんだ


[Chorus]

Anything

Anything

Anything for money

Would lie for you

Would die for you

Even sell my soul to the devil


どんなことでも

なんであっても

金のためならなんでもする

嘘をつくことも

命に関わることも

魂を悪魔に売っても構わない


(繰り返し)


[Verse 3]

You say you wouldn't do it

For all the money in the world


世界中のお金を積まれたって

そんなことはしないと君は言う


I don't think so

If you show me the man

Then I will sell him

If you ask me to lie

Then I will tell him


でも、僕はそうは思わない

もし、そんな男に会ったら

僕がそいつを売り飛ばす

もし、僕に嘘をつけというなら

僕はそいつに嘘をつく


If you're dealing with God

Then you will hell him

You'll do anything for money


もし、君が神と取引するなら

君は神さえも地獄に送るだろう

人はお金のためなら、なんだってやるんだ


Anything

Anything for money

Would lie for you

Would die for you

Even sell my soul to the devil

Anything

Anything

Anything for money

Would lie for you

Would die for you

Even sell my soul to the devil


どんなことでも

なんであっても

金のためならなんでもする

嘘をつくことも

命に関わることも

魂を悪魔に売っても構わない・・・


(繰り返し)


[Background Sounds]

If you want it, earn it with dignity, Vanderbilt, Morgan, Trump, Rockefeller, Carnegie, Getty, Getty, Getty, …


もし、金が欲しいのなら尊厳をもって稼げ、ヴァンダービルト、モルガン、トランプ、ロックフェラー、カーネギー、ゲッティ、ゲッティ、ゲッティ、...


(訳:yomodalite)


誰が大統領でもかまいませんが、マイケルは永遠に私の「王様」!


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by yomodalite | 2017-01-26 07:00 | ☆マイケルの言葉 | Trackback | Comments(0)

大統領の政治(1)マイケルとドナルド・トランプ

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「Dancing With The Elephant」の記事の和訳です。

永年のマイケルファンである、英文学博士のウィラと、プロのフルート奏者として30年のキャリアをもち、演劇公演のプロデューサーでもあるリシャによる、マイケルと米国大統領をテーマにしたシリーズ記事で、初回は、大統領選が決着前の2016年9月末、一番最近のパート3は、トランプ勝利後の2016年12月で、このあともまだ続くようですが、


まずは初回から。


Presidential Politics, Part 1: Michael Jackson and Donald Trump

大統領の政治(1)マイケルとドナルド・トランプ


リシャ:さて、今年は米国の大統領選挙の年、それはいつもよりはるかに騒々しいものになっていて、本当に私の頭を傷つけるような何かが起こっている。 ウィラ、あなたはこの選挙に関連してマイケルジャクソンの名前が何回出てきたか気づいたことがありますか?

ウィラ:あるわ。


リシャたとえば先週、プロモーターのドンキングがトランプ氏を紹介したときのことがことが記事になったわね(→)。物議をかもした彼の発言はこんな感じ。




「俺はマイケルジャクソンに言ったんだ、おまえが貧しいなら、貧しい黒人(negro)だ。そのときは、あえて差別用語(N-word)を使ったんだが、おまえが富裕層なら、豊かな黒人だ。 知性があって、知的であれば、知的な黒人。踊ったり、滑るように歩いたり、腰を振っている黒ンボ(nigger)なら・・いや、黒人(negro)だったな(笑)。おまえは、踊ったり、滑るように歩いたり、腰を振る黒人だ。自分だけはちがうと思っちゃいけない。白人に同化するなんてできないんだから。わかってるよな、お前は死ぬまで、黒人なんだからな」

ウィラ:マイケル・ジャクソンが生きてたらこうするだろう、こうしないだろう、と推測するのはいつも躊躇するのだけど、ドン・キングのコメントにはやっぱり感謝しないだろうと、私は思う。これを聞いてすぐ思い出したのは、ビクトリー・ツアーの最後にドン・キングが言ったこと。


「マイケルがわかっておかなければいけないのは、彼が黒んぼ(nigger)だということだ。どんなにすばらしい歌やダンスができても関係ない。彼が陽気に誇らしげにふるまうのもかまわない。世界的メガスターのひとりなんだから。でも、あくまでも黒んぼのメガスターだ。彼はそれを受け入れなくちゃならない。それを理解して、受け入れ、黒んぼでいたいんだ、と示さなくちゃならない。なぜか?黒んぼもメガスターになれる、っていうことを証明するためだ」


リシャ:ああ、それはランディ・タラボレッリの本に書いてあったことよね? ドン・キングはまさにそういうことを言ってたのね!


ウィラ:ほぼ、同じことを言ってるわよね? そして、マイケルジャクソンは、ドン・キングの言葉について、訴えようと思うぐらい怒っていた。 マイケルは、弁護士のジョン・ブランカにこう言ったそうよ、「そいつは、初日以来ずっと僕の神経を逆撫でしている」


リシャ:不思議なんだけど、ドン・キングはマイケル・ジャクソンを本当に叱責したの? それとも、彼はアメリカ文化の人種的分離についての重要な点をついていた? タラボレッリは、他のビクトリーツアーのプロモートに、マイケルが同意しなかったことで、キングが腹を立てていた、と。 私はその意見には同意できないけど。最近のキングのコメントを考えるとね。


ウィラ:あるいはその両方かもね。 私は、ドン・キングは、アメリカの黒人と白人の間には橋渡しができない分野があるのだと言っているのだと思う。マイケル・ジャクソンが、その断裂を乗り越えることができると信じているなら、愚かだと。


Lisha:そうね。ドン・キングが言ったように、「自分だけはちがうと思っちゃいけない。白人に同化するなんてできないんだから」ってことね。ジャーメイン・ジャクソンの本『You Are Not Alone:Brother's Eyes』には、この話について別の説明があって、ジャーメインによる、ドン・キングの発言はまったく異なる文脈でなされたことを思い起こさせる。彼の記述は次のとおり。


ドン・キングは、機転や駆け引きによって評価されたのではなく、自分の巨大なエゴによって、プロモーターになった。彼はすごく効果的だった。「大口たたき」のドン・キングと「静かな男」マイケルとのやりとりを見て、人は「やっかいなおじさんを持った若者が、しょうがないなぁと思いながらおじさんを面白がってる」という風に思うかも知れない。僕たちがショーの方向性について話し合い、会議に出席していたときのことは忘れられない。マイケルは、ファンにどんなお返しすればいいかとか、彼らを元気にし続けたいと話していた。ドン・キングは、「マイケル!」と、そこに割って入り、まるでひとりごとを言うように、

「これを忘れるな。おまえが金持ちの黒ん坊(nigger)か、貧しい黒ん坊か、ふつうの黒ん坊であるかどうかは重要じゃない。おまえがどんなにビッグになっても、この業界はまだおまえを黒ん坊のように扱うということなんだ」

と言いました。言い換えれば、お前はいつまでも音楽業界の奴隷だと言うことです。部屋にいた誰もが固まりました。音楽業界の人は誰もが人を煙に巻くものだけど、ドン・キングは、直裁に厳しいことを言ってのける。でも、それに最初に笑ったのはマイケルで、その後も静かに聞いていた。彼はそれを面白いと感じたようで、怒ることはなかった。僕たちも怒らなかった。インディアナ州ゲイリーで育った人間にとって、黒人が黒人にそんな風に言うのは、別に珍しいことではなかったからね。(P243-244)


ウィラ:ああ、それは根本的に異なる解釈ね。 タラボレッリとジャーメインの異なる解釈を並べてみるのは注目に値する。 同じ話が聞く者によって、劇的に異なる方法で認識され、解釈されるかを如実に示している。


リシャ:そうね。 ジャーメインは、ドン・キングが音楽業界の人種差別主義について重要な点を指摘していると思っているようね。彼の兄弟もそれを理解していると感じるわ。


ウィラ:まあ、それは本当に重要な区別よね。状況に対して、非常に異なる視点を投げかけている。 でも、マイケル・ジャクソンの本当の気持ちを知るのは難しい。 彼は人種と人種差別について率直に話し合い、ジャーメインが言ったように、キングのコメントに感謝していることも示唆したけれど、Victoryツアー中、ドン・キングが自分に話しかけてくれることを望んでいなかったこともきちんと証明されている。 実際、彼は、「ドン・キングが、事前の許可なく、マイケルのために誰とでも話し合うことを禁じる」という書面による命令も出している。


それ以前も、マイケル・ジャクソンは、ドン・キングが、Victoryツアーのプロモーターとして雇われたことを望まないことを明らかにしている。 しかし、彼の父親と兄弟は、大きな報酬を約束したことで、ドン・キングを支えた。 それによって、マイケルの意見は却下され、ドン・キングが雇われることになったんだけど、最終的にマイケルがが正しかったことも証明された。ドン・キングには、Victoryツアーを運営するような経験はなかったのよね。 ただ、こういった歴史をとおして、ジャーメインがどのように物事を描写するか、ある程度は想像できるわね。 彼は表面的な緊張状態にもかかわらず、実は、マイケルはドン・キングを気に入っていたと言っているようで、それは真実かもしれない。


リシャ:同感。 それでも、私はドン・キングが言っていることが確かだとは思わない! 想像だけど、ボクシングと、コンサートのプロモーションとは、かなり遠いので、ドン・キングが、Victoryツアーに取り組んだとき、彼の読みは外れていたと思う。 でも、アメリカ文化と、ビジネスが交差する方法についての発言には、役立つこともあったと思う。そして、それは、ドナルド・トランプのために彼のフィールドで、キングがしていることなんだと思うわ。 彼は声明で、トランプに対する自分の支持は、女性と、黒人に対する不平等に基づいた制度のため、アメリカの政治システム全体が破壊され、再建される必要があるという信念に基づいていると強調している。


ウィラ:差別用語に関する論争にまぎれてしまったけど、それこそが彼の言いたかったことよね。N-wordはマイケル自身も「This Time Around」で使っているしね。二人ともその言葉を、人種とそれに対する認識、という問題に目を向けさせるために使っている。この場合の、差別用語自体は問題ではない。ドン・キングが示した人種差別主義について強い声明の中には、残念ながら、真実がたくさん含まれていることに私は同意します。


でも、マイケルジャクソンが何をやっても、音楽業界の人々も、そして、一般的にはもっと、常に、人種差別のレンズを通して、彼を有色人種の人間として見るといった人種差別はあいかわらずで、 マイケルはそれに強く反対すると思います。彼は人種差別について、特に、年を重ねてからは、より強く発言していましたが、それは、彼の芸術と、独自の文化的地位が、人々の信念や見方を変えるかもしれないという確信のもとになされていた。彼は、芸術を変革の強い力と見ていました。私は、彼が根強い意見や、偏見に挑戦することで、人々の心と精神に永続的な違いをもたらすと熱く信じていたと思います。


リシャ:すべて同感。 マイケル・ジャクソンは、大きな反発に直面したとしても、文化的規範を受け入れることを断固として拒否し、アメリカ社会に強力な影響を与えました。 多分、私たちが理解しているよりもはるかに多く。ドン・キングは、マイケル・ジャクソンを落胆させるより、むしろ、彼が交渉するように依頼されていた、まさに、その限界に逆らうことを励ましていたのかな。


ウィラ:それは面白い問いかけね。「踊って滑るように歩く黒人」以上のものではないということを受け入れろ、というドン・キングのアドバイスは、彼が間違っていることを証明する野望を、マイケルに与えただろうと想像することもできるわね。


リシャ:まさにね。 私はそれ以外のことを想像することができないわ。でも、この選挙でマイケル・ジャクソンを使ったのは、ドン・キングだけじゃない! トランプ自身も、マイケルとの友情について、人々に知らせようとしているし、マイケル・ジャクソンが、実際に、文化をどんな風に推進しているかについては、以前私たちも話したわよね。 たとえば、ロイターの、ジョナサン・エルンストによる写真は、ドナルド・トランプ氏が共和党予備選で勝利したこと関する記事とともに掲載されている。


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トランプのサポーターの1人が、この写真にサインを求めたみたいね。 でも、それにサインして返す代わりに、トランプは振り向いて誇らしげにそれを報道機関に見せた。 これには、打ちのめされたわ。 ちょっと、どのぐらい自分にすごいパワーがあるか見てみますか?マイケルジャクソンと付き合っていた証拠だよ!っていう感じよね


ウィラ:それを解釈するのは興味深いわよね、私はあなたが何か気づいているんだと思う。 結局のところ、彼は翌日、アンダーソン・クーパー(CNNのキャスター)に「マイケル・ジャクソンは実際に私の友人だった」と語っている。






リシャ:つまりね、トランプ氏は、自分は大統領候補者として真面目に取り上げられるべき人間だ、という宣伝の一環として、マイケルジャクソンとの友好関係についてわざわざ話したのよ。


ウィラ:ええ、私もその意味を理解しようとしてた。そのインタビューで、トランプ氏は、マイケル・ジャクソンが事実、自分の世界に興味を持っていたことを強調している(*1)。彼がマイケル・ジャクソンについて言うことの多くは、私と一致しないし、トランプ氏が、マイケルについて語っていること(彼が語ったのは、ふたつとも別の時代)を聞いていると、マイケルをそれほどよく知っているわけではないこともわかる。でも、彼が、親密な友好関係を熱く主張していることに、私は心を打たれた。

あなたが言うように、おそらくそれは選挙のためであり、彼がビジネスマンというだけでなく、ポップカルチャーに触れ合っていることを示す方法かもしれない。結局のところ、トランプはポップカルチャーの力を大いに尊敬している。このひとは、14年間「アプレンティス」という番組に出演していたし、ラトーヤ・ジャクソンを紹介したショーは、カジノ、航空会社といった彼の全帝国が崩壊した後、それを償還するために使用された。現在の彼は、不動産界の大物ではなく、有名人であり、彼の財産は、その資産よりも、名前の方にある。そういった人間は、マイケル・ジャクソンのような有名人の力を大切にするでしょうが、私は、彼が、人やアーティストとして、マイケルを理解したとは言えないと思う。


リシャ:素晴らしいわ。 トランプ自身の言葉は、マイケル・ジャクソンをよく知らないということも同感。 兄のジャーメインもそれについて話していたわね(→)


ウィラ:そうね、ジャーメインはインタビューの後、ツイッターで「マイケルの名前を利用するあなたを良いとは思わない。あなたは選挙に勝てないでしょう。特に偽りの事実を使用するなら」と。


リシャ:ジャーメインは、マイケル・ジャクソンがトランプを支持しなかったということにも躊躇しなかった。(→動画) ただ、マイケル・ジャクソンの興味深い点のひとつは、彼が、政治的に多くの異なる範囲の人々に、好感をもたれたことです。


ウィラ:それは確かね!マイケルが永年トランプ氏を知っていたことも本当のことだしね。 たとえば、彼は1990年のタジ・マハル(トランプ氏所有のカジノ)のオープニングパーティーの間も、彼のそばにいました。






リシャ:ドナルド・トランプについてのさまざまなレポートの中で、私はこの動画を何度見たかわかりません。 彼が成功のひとつの尺度として、マイケル・ジャクソンの関心をどのように引きつけたかについては注目に値します。 タージ・マハルのイベントについて、最近、アレックス・コノック(イギリスの放送局の重役)が、「The Spectator(英国の政治雑誌)」に魅力的な記事を書きました。 (→)彼はトランプのカジノ開店時における熱狂的なマイケル・ジャクソンを描いています。


「クレオパトラが甦ったり、アメックスのゴールドカードを使ってチェックインしても、マイケル・ジャクソンが到着したときの歓迎の様子は、レセプションでの興奮以上のものだった」


失礼ではあるけど、私はこの説明が、そのシーンを完全に捉えていると思う!コノックは、マイケル・ジャクソンが掲載された「National Enquirer(セレブを扱うタブロイド誌)」で、トランプがマイケルとプライヴェートジェットで移動したとき、彼らと一緒に乗っていたことも書いています!



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ウィラ:それって面白くない? 「National Enquirer」を読みながら、マイケル・ジャクソンとドナルド・トランプがふたりで座っているなんて想像できますか? それはあまりにも面白いわ! トランプについての記事の中で、彼らはそれを読んで話していたと書かれているわね。 コノックが写真を撮っていてくれたら良かったのに ...


リシャ:ええ、彼もそうだったでしょうね! でも、彼はカメラで写真を撮るにはあまりにも恐れ多かったと。 あなたは「Enquirer」を読んでいるトランプとマイケル・ジャクソンの写真がどれだけ価値があったか、想像できる?


ウィラ:最近、私たちは、そういうものをたくさんのことを見ているわよね!マイケル・ジャクソンが、何年もトランプタワーにアパートを持っていたという話も聞きました。 あなたはそれについて何か知ってる? それが本当なら、彼らは時々会うこともあったでしょうね。


リシャ:私は最近までそんなに多くは見ていなかったけど、(マイケルがもっていたとされる)そのアパートが売りに出されていて、すてきな写真がいくつか掲載されているのは見たわ。富と有名人の文化的なアイコンでもある、2人の男が一緒にぶらぶらしていたという考えは、間違いなく何らかの興味を生み出している。


ウィラ:そうね。マイケル・ジャクソンがトランプと一緒に過ごす時間を楽しんでいたのは、ある程度は理解できる。 彼は間違いなくカラフルな人間だもの。P.Tバーナムのようなものよね。マイケルジャクソンも間違いなく多彩なキャラクターに描かれていた(→)


リシャ:すべての宣伝が、良い宣伝であるというトランプの主張を聞くたびに、もしかしたら、マイケル・ジャクソンが、トランプ氏に、P.T.バーナムのような方法を教えたんじゃないかって思うんだけど!


ウィラ:私もそう思うわ!( yomodalite:私もーーww)


リシャ:トランプはいろいろな面でショーマンです。近頃は、大統領選のためにそれが便利なようです。 あなたは共和党全国大会でトランプの劇的な登場シーンを面白くしたジミーファロン(米国のコメディショーの司会者)のパロディを見た?






ウィラ:見たわよ! 「Smooth Criminal」のセグメントは素晴らしかった!


リシャ:私は、もうすべてをぶち壊されたって感じ!


ウィラ:でもね、ここは大事だと思うんだけど、何年かの間ドナルド・トランプと付き合いながらも、数年前に、MJアカデミア・プロジェクトが指摘したように、マイケルは『Money』という曲で、彼を微妙に批判しています。『Money』では、無慈悲で、非倫理的な大物のリストがあげられていて、彼はそのリストにトランプの名前を入れている。曲は全体的にお金に対する愛への厳しい批判であり、それはこのように始まる。


金,金

お金のために嘘をつき

お金のためにスパイをして

殺すことも

殺されることもある


それは「信用」だって、君は言うだろうけど

僕に言わせれば

それはただの悪魔との駆け引きで

物欲と肉欲があるだけ


彼らはなにも気にせず

お金のために僕を利用する


教会に行って

聖書にの尊い言葉を読んでいても

それは処世術に従っているだけ

バカげた話さ


彼らはなんとも思ってない

お金のためなら人を殺すことだってするし

お金のスリルを楽しむのさ


君は国旗に忠誠を誓い

国も君を信用し

君は勲章を身につけ

エリートと呼ばれ

君は戦うことになる

兵士の義務のようにね

僕は、君を裏切ったり

友達をだましたりなんてしない。でも・・


もし、君がお金を見せてくれるのなら

僕は受け取る

泣けと言われれば、泣くふりをするし

握手を求められれば、喜んで応じる

人は金のためならなんでもするんだ


(訳:yomodalite。全訳はこちら→「和訳 Money」)


厳しい告発よね。 そして、3:18 からのバックグラウンド・サウンドを慎重に聞くと、


「もし、金が欲しいのなら、尊厳をもって稼げ」そして、そうしなかった強盗集団のリストとして、ヴァンダービルト、モルガン、トランプ、ロックフェラー、ヒンデ(*2)、ゲッティ、ゲッティ、ゲッティ、... "


リシャ:このセグメントは、国家の歴史のなかで、最も無慈悲で非倫理的なビジネスマンの名前の羅列です。 あなたが言ったように、彼らはしばしば泥棒伯爵と呼ばれ、その言葉はお世辞ではありません。 それは最初、罪人と貴族の両方としてコーネリアス・ヴァンダービルトを批判するために使われました。 悪徳資本家は、彼らの略奪するようなビジネスのやりかたで軽蔑されましたが、彼らの力と富のため、多くの名声も持っていました。例えば、ロックフェラーの名前は、特権と富と同義でもありますが、当時、ジョン・D・ロックフェラーは、アメリカで最も嫌われていて、彼は、ネガティブな宣伝に対抗するために、初めて、広報担当者を採用しました。


ウィラ:それは本当に面白いわ、リシャ。 私は今までそれを知らなかったけど、マイケルが "Money" で、彼を呼び出すのは不思議じゃない!私は、 "Money" の名前のリストが、 "Getty、Getty、Getty、..."の繰り返しで終わっていることにも気づかされた。J. Paul Getty は、石油でお金を稼いで、かつて、アメリカで最も裕福な人だった。 数十年後、彼の孫のマーク・ゲッティは、ゲッティ・イメージズを創設するためにその遺産の一部を使用しました。ゲッティ・イメージズには、マイケルの多くの象徴的な写真と、スキャンダラスなものの両方が含まれている。


リシャ:そのとおり!ゲッティは繰り返されています。 ゲッティ・イメージズが、マイケル・ジャクソンの多くの写真の権利を所有していることを考えれば、偶然ではないわよね。


ウィラ:偶然には見えないわね。 トランプ氏の名前がリストに載っていることも重要だと思う。 私はマイケル・ジャクソンが本当に彼を尊敬したり、彼に大きな愛情を持っていたなら、彼をリストに含めたとは思わない。


リシャ:面白いわね、そうなんじゃない? つまり、影響力という上では、リストに載っている他の企業家や金融業者に比べ、トランプは小者だと思う。 だから、彼らの影響力や社会的卓越性よりもむしろ、これらの人々が富を達成するのに悪徳的なやり方に関するものなんじゃない?ドナルド・トランプの妻、メラニアは、アメリカの超富裕層1%に対応する雑誌「DuJour」とのインタビューで、マイケル・ジャクソンの言葉を引用しました。ローリングストーン誌もまた、マイケルジャクソンと、彼女の魅力的で親密なディナーパーティーについて説明することで、インタビューにコメントしました。 彼女は本当に特権的でパワフルな生活様式に慣れているという印象です。


ウィラ:面白い話だったわよね。 彼女の記憶が正しければ、マイケル・ジャクソンは、彼女と気楽につきあっているように思える。彼女は、「私たちは、意気投合し、楽しい時間を過ごしていた」って。(*3)


リシャ:それはとてもチャーミングなストーリーよね! そして印象的です。 誰もがマイケル・ジャクソンに対して、そのようなアクセスを持っているわけではありません。


ウィラ:それが本当のことなら、彼女が、マイケル・ジャクソンに会った頃は、誰もが彼に会いたがっていなかった。正確なタイミングは分かりませんが、そのエピソードは、2005年1月にドナルド・トランプと結婚した後だったことを意味しています。おそらく、2005年の裁判の後や直前は、マイケル・ジャクソンの公的イメージは最底辺にあり、多くの人が、彼が有毒であるかのように扱っていたと思う。トランプに対して、私は、マイケルジャクソンの人生の中で、最もひどい時代に、彼らの家に招いていたのだと言わざるを得ません。


ここには、ドナルドとメラニア・トランプが、マイケル・ジャクソンのことを語っただけでなく、マイケルの名前を使った動機、そして、亡くなった後のマイケル・ジャクソンのイメージの回復といったすべての状況が含まれている。トランプは、大衆の意見に密接に同調しようとする傾向があります。たとえば、彼は、イラク戦争が大衆に支持されていたときは、それを肯定し、支持が少なくなると、それに反対しました。そして、現在、彼はそうした記録が残っているにも関わらず、ずっとそれに反対していたと主張しています。


トランプが2008年の大統領選に出馬していたら、彼は「非常によい友人である」マイケル・ジャクソンのことをそれほど自慢しなかったでしょうね。今、彼がそうしているという事実は、マイケル・ジャクソンのイメージが、2009年以来、ずいぶんと変化していることを示す強力な指標になっているわね。


リシャ:重要なポイントね。


ウィラ:でも、マイケル・ジャクソンに対する今の一般的な認識はどうなっているのかな。トランプは彼をどう見ているのか。そして、彼と自分を一緒にすることによって、何を得ることを望んでいるのか? そういったことが、私が疑問に思っていたこと...。



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あなたと、スーザン・ウッドワードによる、少し前の洞察的な会話を思わずにはいられない。あなたたちは、マイケル・ジャクソンがあれほどのネガティブ・キャンペーンにさらされるなかで、影響力の本当の意義をどのように伝えようとしたかについて話していたわね。トランプはいま、あそこで話されていた「影響力」や、マスコミは時に不公平で誤解を招きがちだという「語り」を自分のものにしているみたい。トランプはフォックス・ニュースにこう語っている。


マイケル・ジャクソンが亡くなった時を思い出す。私はマイケルと友達で彼のことをよく知っていた。あのとき、みんなが彼についてコメントしていたけど、私は思ったね。えー、この人たちマイケルのこと知らないじゃないかって。でも、そんなもんだよ。政治の世界はすごく奇妙なところだけど、みんなそこに入って、いろんなことを言いたがる。政治家は、自分が何をしゃべっているのかよくわかってない。私はそれを見逃さない。そしてよく聴いてるんだ。


ウィラ:そうね。 メディアは、ドナルド・トランプとマイケル・ジャクソンの長い間の会話の話題に偏っているわよね。例をあげれば、前に触れた1990年に「National Enquirer」を一緒に読んでいたときのようなこと。

リシャ:私はその会話を聞いて、思い出したことがあります。 マイケルのネバーランド・ランチの大半を所有しているトム・バラックは、トランプのトップ経済アドバイザーの1人に選ばれています。 実際、共和党全国大会でトランプと娘を紹介したのはバラックだった。


ウィラ:本当? 私はそのつながりについては知らなかった。 それは私にはショッキングね。それについては説明することができないから。


Lisha:MJエステートがネバーランド・ランチの売却計画に「悲しんでいる」という声明を出したことを考えれば、それは私にとって心地のいい話ではないわ。 マイケルの子供たちが、ネバーランド・ランチを家族に残したがっていることは知っていますが、それは起こりそうにないようです。


ウィラ:ブラッド・サンドバーグとの2つの記事で語ったように、ネバーランドは単なる財産ではない。それはマイケル・ジャクソンの思いが詰まった作品のひとつであり、彼の思い出に満ちたものだけど現在は解体されている。それは非常に多くのレベルで、ただ悲劇という他ないわ。


リシャ:確かに。


ウィラ:まあ、マイケル・ジャクソンは、確かにドナルド・トランプや、クリントンとも長く複雑な歴史を持っていた。 結局、マイケルは、ビル・クリントンの就任式で歌い、そして、長いキャリアの間に、他の多くの大統領との交流があった。 私たちは次回の記事でそれを見ていきます。


リシャ:掘り下げずにはいられないわね!


source : https://dancingwiththeelephant.wordpress.com/


訳者註_________


(*1)2000年11月30日、作曲家のデニス・リッチが創設したガン研究の団体が主催する慈善パーティーで、ラビ・シュムリーに、「ドナルド・トランプがやって来たのは見た?」と聞かれたマイケルは、「彼は面白い人物だね (Now he is an interesting man.)」と答えています。(『MJTapes』恋心と初恋より)


(*2)原文では、 “Vanderbilt, Morgan, Trump, Rockefeller, Hinde, Getty, Getty, Getty, …” なんですが、Hinde(ヒンデ)の素性がわかりません。他サイトでは、Hinde の部分は、Carnegie になっているものが多いようです。

ヴァンダービルト、モルガン、トランプ、ロックフェラー、カーネギー、ゲッティ、ゲッティ、ゲッティ、... "


(*3)トランプと結婚した後、メラニアは多くのセレブと会うようになったが、その中には"キング・オブ・ポップ"も含まれていた。彼らは意気投合し、楽しい時間を過ごしたようだ。「マイケル・ジャクソンに会ったわ」と彼女は説明する。「ここ、ニューヨークのピエール・ホテルだった。彼が招いてくれたので、私たちは出かけてディナーをご一緒したの。食事の後、ソファでみんなでおしゃべりをしていたら、誰かが主人に美術品を見せたいと言って、主人は別の部屋に行ったの。するとマイケルがこう言ったわ。"ねぇ、トランプ氏が戻ってきたらキスしようよ。彼が妬くようにさ"」。結局、キスはしなかった。「しない、しない」と彼女は言う。「でも、抱腹絶倒だったわ」。http://rollingstonejapan.com/articles/detail/26077/1/1/1

(上記の内容とは関係ありませんが、ワシントンDCの国立アフリカ系米国歴史文化博物館が最近オープンし、C-Spanは、Lonnie Bunch監督による、博物館に収蔵されたマイケル・ジャクソンの衣装についての素晴らしいYデオを投稿しました)




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by yomodalite | 2017-01-24 07:00 | ☆MJアカデミア | Trackback | Comments(4)

ジョン・ピルジャー「問題はトランプではない。我々自身だ」

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[2.19追記修正]私の拙い和訳に、ご親切なアドバイスをくださった皆様に感謝します!
物理学者でありながら、文学、人種問題、政治といった様々な分野の著作をもつ藤永茂先生が、ジョン・ピルジャーが、2017年1月17日に発表した記事を紹介しておられました。


ジョン・ピルジャーは、1939年オーストラリア生まれ、ロンドン在住のジャーナリストで、ドキュメンタリー映画作家。50本以上のドキュメンタリーを制作し、戦争報道に対して英国でジャーナリストに贈られる最高の栄誉「ジャーナリスト・オブ・ザ・イヤー」を2度受賞、記録映画では、フランスの「国境なき記者団」賞、米国のエミー賞、英国のリチャード・ディンブルビー賞などを受賞。ベトナム、カンボジア、エジプト、インド、バングラデシュ、ビアフラなど世界各地の戦地に赴任し、過去記事は、デモクラシー・ナウやTUPなどのサイトにも多数掲載。2016年11月5日、エクアドル大使館で、ジュリアン・アサンジのインタビューも行っています。( John Pilger on twitter @johnpilger )

これは読まなくちゃと思って、あわてて訳してみたのですが、不備な点や、まちがいもあるかと思います。お気付きになった方は、どうか遠慮なくご指摘くださいませ。

THIS WEEK THE ISSUE IS NOT TRUMP. IT IS OURSELVES.
問題はトランプではない。我々自身だ

On the day President Trump is inaugurated, thousands of writers in the United States will express their indignation. "In order for us to heal and move forward...", say Writers Resist, "we wish to bypass direct political discourse, in favour of an inspired focus on the future, and how we, as writers, can be a unifying force for the protection of democracy."

トランプ大統領が就任する日、大勢の米国の作家たちが、彼らの義憤を表明するつもりだ。 「我々が傷を癒して、前進するためには…」と、「抵抗する作家(Writers Resist)」という団体は表明する。「我々は、直接的な政治的討論をするつもりではなく、未来に的確に焦点をあわせ、作家として民主主義を保護するために、ひとつのまとまった力になることを希望する。」

And: "We urge local organizers and speakers to avoid using the names of politicians or adopting 'anti' language as the focus for their Writers Resist event. It's important to ensure that nonprofit organizations, which are prohibited from political campaigning, will feel confident participating in and sponsoring these events."

そして、「イベントでは、地元の主催者や、スピーチを行う人間に政治家の名前を使用したり、『反』言語を採用することを避けるように訴える。非営利団体(政治的なキャンペーンを禁じられている)が、 これらのイベントに参加し、応援してもらえるようにすることが重要です」と。

Thus, real protest is to be avoided, for it is not tax exempt.

かくして、本当の抗議は回避される。それでは非課税にならないからだ。

Compare such drivel with the declarations of the Congress of American Writers, held at Carnegie Hall, New York, in 1935, and again two years later. They were electric events, with writers discussing how they could confront ominous events in Abyssinia, China and Spain. Telegrams from Thomas Mann, C Day Lewis, Upton Sinclair and Albert Einstein were read out, reflecting the fear that great power was now rampant and that it had become impossible to discuss art and literature without politics or, indeed, direct political action.

そのような戯言と、1935年に、ニューヨークのカーネギーホールで開催され、その2年後の1937年にも行われた、アメリカの作家たちの抗議運動とを比較する。それらの電撃的なイベントでは、作家たちは、アビシニア、中国、スペインの不吉な出来事にどう対処できるかが話し合われた。 トーマス・マン、セシル・デイ・ルイス、アプトン・シンクレア、アルバート・アインシュタインから届いた電報が読み上げられ、大きな力が蔓延している今、政治や政治的な行動をせずに、芸術や文学について議論することが不可能になったことが反映されていた。

"A writer," the journalist Martha Gellhorn told the second congress, "must be a man of action now... A man who has given a year of his life to steel strikes, or to the unemployed, or to the problems of racial prejudice, has not lost or wasted time. He is a man who has known where he belonged. If you should survive such action, what you have to say about it afterwards is the truth, is necessary and real, and it will last."

作家というものは、行動する人間であると、1908年生まれの戦争ジャーナリスト、マーサ・ゲルホーンは次のように語った。「今、作家は行動家でなければならない・・・人生の中の1年を、鉄工労働者のストライキや、失業者、人種問題に捧げても、失敗にはならない。自分の居場所を知り、そこでの経験から言わなければならないことがあるなら、それは、真実であり、必要であり、本物であり、持続するものなのです」

Her words echo across the unction and violence of the Obama era and the silence of those who colluded with his deceptions.

彼女の言葉は、オバマ時代の偽りの感動や暴力、彼の欺瞞に共謀した人々の沈黙に響き渡るものだ。

That the menace of rapacious power - rampant long before the rise of Trump - has been accepted by writers, many of them privileged and celebrated, and by those who guard the gates of literary criticism, and culture, including popular culture, is uncontroversial. Not for them the impossibility of writing and promoting literature bereft of politics. Not for them the responsibility to speak out, regardless of who occupies the White House.

そういった強欲な力の脅威は、トランプが誕生するずっと前から激烈だったが、多くは特権階級である高名な作家や、文芸批評の門番を称する人々によって受け入れられ、文化は、大衆文化も含め、喧々諤諤の議論の場所ではなくなった。彼らにとっては、政治を奪われた文学を書いたり、奨励することはできないことではないし、誰がホワイトハウスを占有しようとお構いなしで、公然と意見をのべる義務もない。

Today, false symbolism is all. "Identity" is all. In 2016, Hillary Clinton stigmatised millions of voters as "a basket of deplorables, racist, sexist, homophobic, xenophobic, Islamaphobic - you name it". Her abuse was handed out at an LGBT rally as part of her cynical campaign to win over minorities by abusing a white mostly working-class majority. Divide and rule, this is called; or identity politics in which race and gender conceal class, and allow the waging of class war. Trump understood this.

今日、ニセモノの象徴主義はすべてに及んでいる。「アイデンティティ」がすべてなのだ。 ヒラリー・クリントンは2016年に、何百万人もの有権者を、「嘆かわしい人々、人種差別主義者、女性蔑視、同性愛者嫌い、外国人恐怖症、イスラム恐怖症・・その他諸々」と言って貶めた。LGBT集会において、マイノリティの支持を得るための冷笑的なキャンペーンとして、主に労働者階級の白人マジョリティをこき下ろしたのだ。これは分割して支配する、と呼ばれる手法。人種とジェンダーが、社会の階級を隠し、階級間の戦争を誘発する「アイデンティティ政治」というものだ。トランプはこれを理解した。

"When the truth is replaced by silence," said the Soviet dissident poet Yevtushenko, "the silence is a lie."

「真実が沈黙に変わるとき、沈黙は嘘だ」ソ連の反体制派詩人エフトゥシェンコは言った。「沈黙は嘘だ」と。

This is not an American phenomenon. A few years ago, Terry Eagleton, then professor of English literature at Manchester University, reckoned that "for the first time in two centuries, there is no eminent British poet, playwright or novelist prepared to question the foundations of the western way of life".

これはアメリカだけの現象ではない。数年前、マンチェスター大学文学部教授であったテリー・イーグルトン氏は、「過去2世紀ではじめて、英国の著名な詩人、劇作家や小説家の誰一人として、西洋の生活様式の基盤に疑問を抱いていない」と。

No Shelley speaks for the poor, no Blake for utopian dreams, no Byron damns the corruption of the ruling class, no Thomas Carlyle and John Ruskin reveal the moral disaster of capitalism. William Morris, Oscar Wilde, HG Wells, George Bernard Shaw have no equivalents today. Harold Pinter was the last to raise his voice. Among today's insistent voices of consumer-feminism, none echoes Virginia Woolf, who described "the arts of dominating other people... of ruling, of killing, of acquiring land and capital".

貧しい人々のために語ったシェリーはいない。ユートピアの夢を語ったブレイクも、支配階級の腐敗を非難したバイロンも、資本主義のモラルのなさを明らかにしたトーマス・カーライルと、ジョン・ラスキンも、いない。今日、ウィリアム・モリス、オスカー・ワイルド、HGウェルズ、ジョージ・バーナード・ショウと同列に語れる者などどこにもなく、ハロルド・ピンターが声をあげたのが、その最後だった。 今日、“商業向けのフェミニズム” の執拗な声の中で、ヴァージニア・ウルフが書いた「他人を支配する芸術・・・支配し、殺し、土地やお金を獲得する」には何の反響もない。

There is something both venal and profoundly stupid about famous writers as they venture outside their cosseted world and embrace an "issue". Across the Review section of the Guardian on 10 December was a dreamy picture of Barack Obama looking up to the heavens and the words, "Amazing Grace" and "Farewell the Chief".

12月10日のガーディアン誌の批評コーナーには、バラク・オバマが、天を見上げるような写真に、「アメージング・グレイス」と「チーフよ、さようなら」という文章がまたがっていた。

The sycophancy ran like a polluted babbling brook through page after page. "He was a vulnerable figure in many ways ... But the grace. The all-encompassing grace: in manner and form, in argument and intellect, with humour and cool ... [He] is a blazing tribute to what has been, and what can be again ... He seems ready to keep fighting, and remains a formidable champion to have on our side ... ... The grace ... the almost surreal levels of grace ..."

そのへつらいは、汚染された小川のように後のページにも渡っていて、「彼は多くの点で脆弱な人だった・・が、人を惹きつける優雅さと、すべてを包み込むような愛嬌があった。(しぐさや方法、議論と知性、ユーモアがあり、クールで・・)彼がしてきたこと、そして、再びそういうことができるのだろうか・・彼は戦い続ける準備ができているように見え、私たちの側の王座は、まだ遺されているように見えます・・・その魅力は・・超現実的なレベルの恵み・・・」

I have conflated these quotes. There are others even more hagiographic and bereft of mitigation. The Guardian's chief apologist for Obama, Gary Younge, has always been careful to mitigate, to say that his hero "could have done more": oh, but there were the "calm, measured and consensual solutions..."

これは、いくつかの引用をまとめたものだが、それらは聖人伝以上に美化され、抑制を欠いたものだった。ガーディアン誌のオバマ擁護の代表格であるゲイリー・ヤングは、彼のヒーローを常に気遣い、慎重にこう言った、「もっと多くのことができたのだ」。ああ、しかしながら、そこには、「穏健で、熟慮の上の、合意に基づく解決が・・・」

None of them, however, could surpass the American writer, Ta-Nehisi Coates, the recipient of a "genius" grant worth $625,000 from a liberal foundation. In an interminable essay for The Atlanticentitled, "My President Was Black", Coates brought new meaning to prostration. The final "chapter", entitled "When You Left, You Took All of Me With You", a line from a Marvin Gaye song, describes seeing the Obamas "rising out of the limo, rising up from fear, smiling, waving, defying despair, defying history, defying gravity". The Ascension, no less.

しかし、彼らの誰も、アメリカのジャーナリスト、タネヒシ・コーツ(ピュリッツアー賞ノンフィクション部門ノミネート)を凌駕することはできない。彼は、リベラル財団から、625,000ドルの "天才”助成金を受け取って、「The Atlantic」誌に、「私の大統領は黒人だった」というエッセイを書いた。コーツが屈服したことは新たな意味をもたらした。マーヴィン・ゲイの曲の一行「あなたが去ったとき、私のすべてを連れていってしまった」と題された最終章では、「リムジンから降りたあなたは、恐れから立ち上がり、微笑み、手を振って、絶望に逆らい、歴史を乗り越え、重力に逆らう」まるで、キリストの昇天と同じレベルだ。

One of the persistent strands in American political life is a cultish extremism that approaches fascism. This was given expression and reinforced during the two terms of Barack Obama. "I believe in American exceptionalism with every fibre of my being," said Obama, who expanded America's favourite military pastime, bombing, and death squads ("special operations") as no other president has done since the Cold War.

アメリカの政治における永続的な鎖のひとつは、ファシズムに近づく宗教的過激主義だ。 これは表現することを与えられており、2期に渡るオバマ大統領時代に強化された。 「私は、自分の存在のすべてにおいて、アメリカの例外主義を信じている」とオバマは言い、冷戦後、他の大統領が行っていない、アメリカお気に入りの軍事的娯楽や、爆撃、暗殺部隊(「特殊作戦」)を実行した。

According to a Council on Foreign Relations survey, in 2016 alone Obama dropped 26,171 bombs. That is 72 bombs every day. He bombed the poorest people on earth, in Afghanistan, Libya, Yemen, Somalia, Syria, Iraq, Pakistan.

外交評議会の調査によれば、2016年だけで、オバマは26,171個の爆弾を落とした。 それは、毎日72個の爆弾が落とされたということだ。 彼は、アフガニスタン、リビア、イエメン、ソマリア、シリア、イラク、パキスタンといった、地球上で最も貧しい人々を爆撃した。

Every Tuesday - reported the New York Times - he personally selected those who would be murdered by mostly hellfire missiles fired from drones. Weddings, funerals, shepherds were attacked, along with those attempting to collect the body parts festooning the "terrorist target". A leading Republican senator, Lindsey Graham, estimated, approvingly, that Obama's drones killed 4,700 people. "Sometimes you hit innocent people and I hate that," he said, but we've taken out some very senior members of Al Qaeda."

ニューヨークタイムズ紙によれば、毎週火曜日、彼は、無人機に搭載されるミサイル「ヘルファイア」で殺される人々のほとんどを、自分で選んだ。 "テロリストの標的”とされる身体パーツを集めようとする人々とともに、結婚式や、お葬式に出かける人や、羊飼いも攻撃した。共和党の上院議員、リンゼイ・グラハムは、オバマが放った「ヘルファイア」は、4,700人を殺したと推定している。彼は、 「時には罪のない人を攻撃することになり、それは私もよくないと思う。だが、それでアルカイーダの上級メンバーをやっつけることもできた」と語った。

Like the fascism of the 1930s, big lies are delivered with the precision of a metronome: thanks to an omnipresent media whose description now fits that of the Nuremberg prosecutor: "Before each major aggression, with some few exceptions based on expediency, they initiated a press campaign calculated to weaken their victims and to prepare the German people psychologically... In the propaganda system... it was the daily press and the radio that were the most important weapons.

1930年代のファシズムのように、巨大な嘘はメトロノームの正確さで届けられる。今や世界中に、ニュルンベルク裁判の検察官の描写にぴったり当てはまるメディアがいるおかげだ。検察官はこう描写した。「それぞれの重大な攻撃の前、便宜上のわずかな例外を除けば、彼らは犠牲者を無力にし、ドイツ人を心理的に準備させるために計算された報道キャンペーンを開始した。…プロパガンダのもっとも重要な武器は、毎日の新聞と、ラジオだった」

Take the catastrophe in Libya. In 2011, Obama said Libyan president Muammar Gaddafi was planning "genocide" against his own people. "We knew... that if we waited one more day, Benghazi, a city the size of Charlotte, could suffer a massacre that would have reverberated across the region and stained the conscience of the world."

ここで、2011年のリビアの大惨事を取上げよう。オバマは、リビアのカダフィ大統領が、自らの民衆に対する「大虐殺」を計画していると述べた。「私たちが、あと一日待っていたら・・・ベンガジは、シャーロット(ノースカロライナ州の都市)ぐらいの大きさの都市ですが、中東地域を震撼させ、地球全体の良心が汚されるほどの大虐殺を被った」と。

This was the known lie of Islamist militias facing defeat by Libyan government forces. It became the media story; and Nato - led by Obama and Hillary Clinton - launched 9,700 "strike sorties" against Libya, of which more than a third were aimed at civilian targets. Uranium warheads were used; the cities of Misurata and Sirte were carpet-bombed. The Red Cross identified mass graves, and Unicef reported that "most [of the children killed] were under the age of ten".

これは、リビア政府軍による敗北に直面していたイスラム原理主義者の嘘だったが、メディアストーリーとなり、オバマとヒラリー・クリントンが率いるNATOは、リビアに対して、9,700回の「ピンポイント爆撃」を開始したが、そのうちの3分の1以上が民間の施設だった。劣化ウラン弾によって、ミスラタや、シルテの都市は絨毯爆撃され、赤十字は、そこに集団墓所があったことを特定し、ユニセフは「殺された子供たちのほとんどが10歳未満だった」と報告した。

Under Obama, the US has extended secret "special forces" operations to 138 countries, or 70 per cent of the world's population. The first African-American president launched what amounted to a full-scale invasion of Africa. Reminiscent of the Scramble for Africa in the late 19th century, the US African Command (Africom) has built a network of supplicants among collaborative African regimes eager for American bribes and armaments. Africom's "soldier to soldier" doctrine embeds US officers at every level of command from general to warrant officer. Only pith helmets are missing.

オバマ政権下の米国では、138カ国、すなわち世界人口の70%に秘密の「特殊部隊」作戦を展開している。 最初のアフリカ系アメリカ人の大統領は、アフリカの全面的な侵略に相当するものを発表した。 19世紀後半のアフリカ戦争を思い起こさせるアメリカのアフリカ司令部(アメリカアフリカ軍「Africom」)は、アフリカ共同体の中に、アメリカの賄賂と武器を熱望する嘆願者のネットワークを構築した。アメリカアフリカ軍の「兵士から兵士へ」という教条は、将軍から、各種専門家まで、あらゆるレベルの命令が、米国から下ることを示している。かつての「植民地軍」と違うのは、サファリ帽をかぶる者がいないぐらいだ。

It is as if Africa's proud history of liberation, from Patrice Lumumba to Nelson Mandela, is consigned to oblivion by a new master's black colonial elite whose "historic mission", warned Frantz Fanon half a century ago, is the promotion of "a capitalism rampant though camouflaged".

コンゴの独立指導者パトリス・ルムンバ大統領から、南アフリカのアパルトヘイト運動に身を投じたネルソン・マンデラ大統領にいたる、アフリカの誇るべき解放の歴史は、新たな支配者による黒人植民地のエリートたちによって忘れ去られたようだが、支配者たちの歴史的ミッションは、半世紀前、アルジェリア独立運動で指導的役割を果たした黒人思想家のフランツ・ファノンが警告したように、「カモフラージュされた激烈な資本主義」を推し進めることだ。

It was Obama who, in 2011, announced what became known as the "pivot to Asia", in which almost two-thirds of US naval forces would be transferred to the Asia-Pacific to "confront China", in the words of his Defence Secretary. There was no threat from China; the entire enterprise was unnecessary. It was an extreme provocation to keep the Pentagon and its demented brass happy.

2011年、オバマ大統領は、「アジアへの中心軸移動」を発表。米国海軍のほぼ3分の2をアジア太平洋に移動する。国防長官の言葉によれば、「中国と対決する」のだと。しかし、中国からの脅威はなく、計画全体が不必要なものだった。 それはペンタゴンとその狂った高級将校たちを喜ばせるためだけの、極端な挑発だったのだ。

In 2014, Obama's administration oversaw and paid for a fascist-led coup in Ukraine against the democratically-elected government, threatening Russia in the western borderland through which Hitler invaded the Soviet Union, with a loss of 27 million lives. It was Obama who placed missiles in Eastern Europe aimed at Russia, and it was the winner of the Nobel Peace Prize who increased spending on nuclear warheads to a level higher than that of any administration since the cold war - having promised, in an emotional speech in Prague, to "help rid the world of nuclear weapons".

2014年のオバマ政権は、ウクライナで民主的に選ばれた政権に対する、ファシスト主導のクーデターを監督し、資金を出したが、これは、ヒトラーが、2700万人の命を犠牲にしながらソ連を侵略しようとしたときと同じく、ロシアの西側の国境を脅かすやり方だ。東欧で、ミサイルをロシアに向けたのはオバマだったのだ。そしてこのノーベル平和賞の受賞者は、冷戦後のいかなる政権よりも核弾頭への支出を増加させ、プラハでは、「世界から、核兵器を取り除く」と、感動的な言葉で約束しながら、それを果たすことはなかった。

Obama, the constitutional lawyer, prosecuted more whistleblowers than any other president in history, even though the US constitution protects them. He declared Chelsea Manning guilty before the end of a trial that was a travesty. He has refused to pardon Manning who has suffered years of inhumane treatment which the UN says amounts to torture. He has pursued an entirely bogus case against Julian Assange. He promised to close the Guantanamo concentration camp and didn't.

オバマは憲法学者でもあるはずだが、米国憲法によって守られているはずの内部通報者を、過去のどの大統領よりも多く起訴している。 彼は、裁判の終了よりも早くチェルシー・マニングに有罪判決を言い渡し、何年も非人道的な扱いを受けているマニングを赦免することも拒否した。 彼はジュリアン・アサンジに対しても、完全に嘘の事件を追求し、グアンタナモ強制収容所を閉鎖すると約束したが、そうしなかった。

Following the public relations disaster of George W. Bush, Obama, the smooth operator from Chicago via Harvard, was enlisted to restore what he calls "leadership" throughout the world. The Nobel Prize committee's decision was part of this: the kind of cloying reverse racism that beatified the man for no reason other than he was attractive to liberal sensibilities and, of course, American power, if not to the children he kills in impoverished, mostly Muslim countries.

ひどいイメージ戦略を続けたブッシュ大統領のあと、ハーバードを卒業してシカゴを拠点に出てきた、口の上手いオバマは、彼が言うところの、世界に対する「リーダーシップ」を回復するべく任命された。ノーベル賞委員会の決定は、この筋書きの一部であり、うんざりするような人種差別の裏返しだが、オバマはこれによって美化された。理由は他でもない、彼がリベラルの感性にとって魅力的だったからであり、アメリカの権力にとっては言うまでもない。貧しく、ほとんどがイスラム教の国々で、彼に殺される子供たち以外には、魅力的だったのだ。

This is the Call of Obama. It is not unlike a dog whistle: inaudible to most, irresistible to the besotted and boneheaded, especially "liberal brains pickled in the formaldehyde of identity politics," as Luciana Bohne put it. "When Obama walks into a room," gushed George Clooney, "you want to follow him somewhere, anywhere."

オバマの魅力は、犬笛とたいして変わらない。ほとんどの人が聞くことができないけど、ぼーっとしているものと、マヌケなものには堪らない響きなのだ。特に、Luciana Bohneが言うところの「アイデンティティ政治のホルマリンにどっぷり浸かったリベラル頭」を持った人間にとっては。ジョージ・クルーニーはこう熱弁している。「オバマが部屋に入ってくるだろ。そうすると、彼についてどこへでも行きたくなるんだ」

William I. Robinson, professor at the University of California, and one of an uncontaminated group of American strategic thinkers who have retained their independence during the years of intellectual dog-whistling since 9/11, wrote this last week:

カリフォルニア大学のウィリアム・ロビンソン教授(9.11以来、学問的自立を維持してきた米国の戦略的思想家)は、先週、

"President Barack Obama... may have done more than anyone to assure [Donald] Trump's victory. While Trump's election has triggered a rapid expansion of fascist currents in US civil society, a fascist outcome for the political system is far from inevitable.... But that fight back requires clarity as to how we got to such a dangerous precipice. The seeds of 21st century fascism were planted, fertilized and watered by the Obama administration and the politically bankrupt liberal elite."

「オバマ大統領が、他の誰にも増して、トランプの勝利を確実にしたのかもしれない。トランプの当選は、米国市民社会にファシズムの流れを急拡大させたが、政治システムへのファシストの成果は、回避不能というにはほど遠い・・しかし、反撃するには、我々がどれほど危険な領域に立っていたかを明らかにする必要がある。21世紀のファシズムに種子をまき、受粉して、水やりしたのは、オバマ政権と政治的に無能なリベラル・エリートたちだ」と述べた。

Robinson points out that "whether in its 20th or its emerging 21st century variants, fascism is, above all, a response to deep structural crises of capitalism, such as that of the 1930s and the one that began with the financial meltdown in 2008... There is a near-straight line here from Obama to Trump... The liberal elite's refusal to challenge the rapaciousness of transnational capital and its brand of identity politics served to eclipse the language of the working and popular classes... pushing white workers into an 'identity' of white nationalism and helping the neo-fascists to organise them".

ロビンソン教授は、「20世紀、また21世紀の変形であるかどうかに関わらず、ファシズムは、資本主義の深い構造的危機(特に1930年代と、2008年の金融メルトダウンから始まった)への対応である。 それは、オバマからトランプまで、ほぼ一直線に・・。リベラル・エリートが、強欲な国際資本に反抗することを拒否したせいで、彼らのアイデンティティ政治は、労働者階級と大衆の言葉を失墜させ・・白人労働者を白人ナショナリズムという「アイデンティティ」に追いやり、ネオファシストたちが、彼らを組織化するのを助けた」と。

The seedbed is Obama's Weimar Republic, a landscape of endemic poverty, militarised police and barbaric prisons: the consequence of a "market" extremism which, under his presidency, prompted the transfer of $14 trillion in public money to criminal enterprises in Wall Street.

オバマのワイマール共和国こそが、ファシズムの温床なのだ。根強い貧困と、軍事警察や、野蛮な刑務所を生み出したのは、彼の在任中に、ウォール街の犯罪企業に14億ドルの公的資金を投入させることになった市場原理主義の結果なのだ。

Perhaps his greatest "legacy" is the co-option and disorientation of any real opposition. Bernie Sanders' specious "revolution" does not apply. Propaganda is his triumph.

おそらく、彼の最も大きな「遺産」は、あらゆる反論への方向感覚を喪失させ、乗っ取りに成功したことだろう。バーニー・サンダースの見かけ倒しの「革命」は、これにはあてはまらない。プロパガンダに勝利したのは、オバマなのだ。

The lies about Russia - in whose elections the US has openly intervened - have made the world's most self-important journalists laughing stocks. In the country with constitutionally the freest press in the world, free journalism now exists only in its honourable exceptions.

ロシアに関する嘘(米国は公然と選挙に介入している)では、世界で最も尊大なジャーナリストたちが物笑いの種になった。 合衆国憲法修正第一条(表現の自由)をもつ、世界でもっとも自由を許された報道機関を持っているはずの国で、自由なジャーナリズムは、その名誉ある例外としてのみ存在している。

The obsession with Trump is a cover for many of those calling themselves "left/liberal", as if to claim political decency. They are not "left", neither are they especially "liberal". Much of America's aggression towards the rest of humanity has come from so-called liberal Democratic administrations - such as Obama's. America's political spectrum extends from the mythical centre to the lunar right. The "left" are homeless renegades Martha Gellhorn described as "a rare and wholly admirable fraternity". She excluded those who confuse politics with a fixation on their navels.

政治的常識を要求するかのような、トランプへの強迫観念は、自分自身を「左派/自由主義的」と呼んでいる多くの人々のための口実だ。 彼らは「左派」でもなければ、とりわけ、「自由主義」というわけでもない。 残りの人類に対しての、アメリカの攻撃の多くは、いわゆるリベラルと呼ばれる、民主党政権からのものだ。例えば、オバマ時代のアメリカ政治のスペクトラムは、お花畑の中道路線から、狂信的な右翼まで様々だが、本当の「左派」とは、マーサ・ゲルホーン(20世紀最大の戦争特派員のひとり)が「ごく稀な、立派な同胞愛を持つ者たち」と評した、無宿の反逆者(政党に属さない者)たちのことだ。彼女は、自分のみに固執するようなことを政治と混同するような連中を「左派」とは考えないのだ。

While they "heal" and "move forward", will the Writers Resist campaigners and other anti-Trumpists reflect upon this? More to the point: when will a genuine movement of opposition arise? Angry, eloquent, all-for-one-and-one-for all. Until real politics return to people's lives, the enemy is not Trump, it is ourselves.

しかるに、癒しだの前進するだのとやっている、「抵抗する作家」の運動や、その他の反トランプ派は、こういったことを反省するだろうか? さらに重要な点、本当の異議申し立ての動きは、いつ起きるのか? 一人はみんなのために みんなは一人のために、という怒りと、雄弁に満ちた、人を動かす言葉は。本当の政治が、人々の生活に戻るまで、敵はトランプではない。それは自分自身なのだ。

(和訳は、随時修正する可能性があります。また、誤訳に気づかれた方はぜひお知らせください)



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by yomodalite | 2017-01-22 16:20 | 政治・外交 | Trackback | Comments(30)

あひると、こどもと、おばあちゃん・・

週末は、大阪でも雪が降るのかも・・・
大阪に来て、もうすぐ満4年になろうとしているのに、市内ではまだ一度も雪をみたことがなく、心配と期待の両方で、いつもより早く予定を済ませ、午後は待機するような気分で家にいたんだけど、結局ほんのわずかに白いものが散らついただけ。吹雪の中、マラソンをしている京都の風景を見て、こんなにも違うものかと驚く。

近所のひとによれば、大阪市内で雪が降るのは、かなり稀なことらしい。雪だけではなく、関西の気象を見ていると、関西6県の中で、ひときわ小さく真ん中に位置する大阪は、周辺地域に守られているような気もする。

雪が降り出したら、飛び出して撮影する準備もしていたのだけど、結局、部屋でぬくぬくしながら、ずっと『あひる』を読んでいた。

この日(→)、散々迷った今村夏子氏の新作は、結局単行本を選択。三島由紀夫賞という大きな賞を受賞したときも、もう小説は書かないかも・・と言っていた今村氏は、『あみ子』を読んだ誰もが待ち望んでいた次作を、福岡の出版社が創刊した無名の文学誌に掲載した。それが、芥川賞にノミネートされ、出版社が湧いた気分を想像すると、なんだかこっちまで興奮してしまうのだけど、書き下ろしが2作ができた経緯も、今村さんらしい欲のない話のように思える。


「たべるのがおそい」にも注目して、早く読みたくて何度も迷ったのだけど、やっぱり、他の2作品も一緒に読める単行本まで待ちたい気持ちが上回った。でも、そんな待ち遠しい思いで単行本を手に入れたらいれたで、どういうわけか、すぐに読むのがもったいなくて・・

外が寒すぎるせいで、むしろ部屋があたたかいような、そんな日をずっと待っていた。そう、ちょうど今日みたいに。

「あひる」も、「おばあちゃんの家」も、「森の兄弟」も、子どもが中心に描かれていて、私がこんなに読みたかったのも、それが理由だったのかもしれない。

今村氏は1980年の生まれなのに、出てくる子どもは、ビワが好きだったり、「おとうさん」は島倉千代子好きで、おばあちゃんは、もっと昔の「おばあちゃん」のようで、なんだか懐かしい気もするのだけど、ほっこりする話かといえば、そうではなく、淡々とした謎があり、不可解だけど、ヨーロッパ映画のような不親切さとは無縁で・・・

また次作が待ち遠しくてしかたなくなった。そういえば、今村氏も大阪市内に住んでおられるのだとか。

あひる

今村 夏子/書肆侃侃房



今村ワールドの初体験は、『こちらあみ子』がオススメだけど、『あひる』は、Kindle Unlimitedの対象本です。

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by yomodalite | 2017-01-16 08:21 | 文学 | Trackback | Comments(0)

小説サムライ ー モーツァルトとマイケル・ジャクソン/水沢美架

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前回、教科書のような本を紹介したので、今回は毛色の変わったものをw

マイケルの小説は、これまでも、直木賞作家の桜庭一樹氏や、小説家ならぬ大説家の清涼院流水氏のものがあって、

◎『傷跡』桜庭一樹 
◎『キング・イン・ザ・ミラー』清涼院流水

いずれも、マイケルに対しての愛が感じられるものでしたが、本書も同様で、タイトルで、モーツァルトとマイケルを「サムライ」としているのは、著者がもっとも尊敬しているものだからだと思われます。

で、内容を少し紹介すると・・

(引用開始)

モーツァルトのオペラ「魔笛」の初版本の挿絵と、マイケル・ジャクソンのアルバム『デンジャラス』の表紙絵とを比べてみる。奇妙に似ていて、息をのむ
どこか怪しい神話のような世界、薄明かりの地下の洞窟
五芒星、アーチ、神殿の柱
ロココ、ドクロ、アランビック、精霊、牛、鋤、レンガ壁
そして、壁の中から密かにこちらをうかがうプロビデンスの目

「ぼくたちは、まだ、死にたくなかった」
そう悔やむモーツァルトとマイケルの声が聞こえる
あの礼拝堂のオルガンを鳴らすと、死者の声がする
まるで同じ運命をたどる仲間に、忠告するような哀しげな声

「ブラック・オア・ホワイト」の三度戸をたたく音
「ヒール・ザ・ワールド」の連続するスラー
「ジャム」の三連符
「ウィル・ユー・ビー・ゼア」のシラーのオード(*1)
アルバム『デンジャラス』の曲の中に出てくるシンボリズムは「魔笛」の曲の中にも数多く込められている・・・

(以上プロローグより)

この小説では、夢の中で行われる、マイケルとモーツァルトの会話に、実際のエピソードも挿入されているのですが、朝堂院氏とのエピソードがずいぶん詳細なことが疑問で、著者について検索したところ、彼女は、かつてジョーパパも出演したことがある朝堂院氏のインターネット番組の司会(*2)もされている方なんですね。流石サムライ好きw。

マイケルは今後、アメリカ帝国文明を代表するひとりとして、必ずや歴史に残る人なので、神聖ローマ帝国に華開いた古典派音楽を代表するモーツァルトと比較するのは、色々な面で興味深いのですが、ハイドンやベートーベンより、モーツァルトがより興味深いのは、他のふたりに比べて「謎」が多い点だと思います。

モーツァルトが7番目の子供で、幼少時からその天才を認められ、ゲーテなど多くの文化人に注目されて成長し、栄光を手にするも、若くして亡くなった(35歳)という点にも類似点が感じられますが、特に興味をかき立てられてきたのは、その死の謎。

マイケルの「スリラー」旋風がまだおさまっていない1984年に公開された映画『アマデウス』では、サリエリの嫉妬と苦悩がクロースアップされましたが、その映画でのモーツァルトの描かれ方は、老獪なサリエリと、天衣無縫で、純粋無垢な天才モーツァルトといった単純なもので、映画の公開当時、モーツァルトは音楽の天才であっても、世間知らずで、スカトロジーの趣味があるといったような話題も盛んで、そんなところも、マイケルの場合と似ているというか、ゴシップって、昔からほとんど変わらないものですね。でも、本書のふたりは「サムライ」ですから、そういった話題は一切なく、

第1章 夢の中のモーツァルトとの会話から)

マイケル「あなたは、もちろんご存知ですよね。ぼくがあなたの『ピアノ協奏曲大4番』の第一楽章の主題をモチーフにして、『バッド』のベースの冒頭の主題を作ったことを・・・あなたの『ドイツ語による小カンタータ(無限なる宇宙の創造者を畏敬する君よ)』の歌詞をもとにして、『ヒール・ザ・ワールド』を書いたことを・・・『スムース・クリミナル』は、現代版『ドン・ジョバンニ』ですし、『ヒストリー』は、あなたの人生を・・・

(引用終了)

などなど、著者は、マイケルファンに多いクラシック好きの方のようで、XJapanのYOSHIKIとのエピソードにも力が入っています。ただ、実際のエピソードと架空の物語を融合させる中には、若干強引な箇所もあって、

(第1章 夢の中のモーツァルトとの会話から)

マイケル「ぼくがフリーメーソンに入会した理由は、『入会の有無にかかわらず、真理の探究者はすべてメーソンだ」という言葉が気に入ったからです。・・・ぼくは弱い人間です。だから、フリーメーソンの教義に賛同したんです。この世で、心から、他者の幸福のために奉仕し、善行を積み重ね、どんな宗教でもいいから神を信じ、まじめにコツコツと仕事に励み、真理の探究をし続け、自分にしかできないなにかを成し遂げれば・・・自分の神殿を築き上げれば・・・神のような、永遠不滅の高貴な霊的存在になれるというフリーメーソンの教義に・・・」

(引用終了)

モーツァルトがフリーメーソンだったのは事実かもしれませんが、マイケルがメーソンリーだった事実はありませんし、キリスト教会が絶大な権力をもっていたモーツァルトの時代と違って、マイケルが生きた時代、メーソン的な考えを信じるのに、秘密結社に入会する必要はありません。

世界の真実を語るために、フリーメーソンやイルミナティを利用する人は多く、プロヴィデンスの目のようなものを発見しては「陰謀」めいたことをいう方々も多いので、誤解がないように一応補足しますが、そういった類の陰謀論は、フリーメーソンがグローバリズムの脅威と関連付けやすいからで、メーソンが秘密組織ではなくなり、実態が明らかになっていく中で、あまり知られていないことで使い勝手がよかった「イルミナティ」が論者に好まれるようになっているようです。

あるとき「善」であった組織が「悪」に変わるのは、歴史上常に起こっていることですが、それは、そこに集う人間がみんな善と悪の両方をもっているからでしょう。宗教であっても、無宗教であっても、資本主義や共産主義やグローバリスムも、その教義は「善」から生まれていても、それを信じる人々の「強欲」や、「独善」が、自分よりも相手を疑って、敵を生み出し、敵対する勢力との争いの中で、より大きな「悪」へと変化してしまう。

教義の違いから敵対するような集団同志であっても、カトリックの聖人マザーテレサが行っていたことと、プロテスタントのマイケルがネバーランドで病気の子供にしていたことが似ているのは、強い意志をもった個人には、集団を維持するための原理から距離をおくことが出来るからでしょうか。

発足当初のフリーメーソンに集まった人々には、永年権力を握ってきたキリスト教の弊害を重く受け止め、自由な気風と、輝くような知性によって、建国時からアメリカの大きな力になったことは事実で、マイケルの考え方の基盤にも、そういった人々の影響が強く感じられることは確かなことだと思います。ローマ法皇という王様を頂点とするカトリックと違い、プロテスタントは数多くの小集団にわかれ、中でも、マイケルが実際に信者だったエホバの証人は、三位一体や、運命予定説を放棄した点で、フリーメーソンの教義に近いと言えなくもありませんし、開祖がメーソンだった可能性もありそう。

ですが、最初に言ったように、現代ではフリーメーソンのような考え方をするのに、秘密結社に入会する必要はないので、集団や教会を必要としないのなら、私は、ユニテリアンの方が近いと思います。

◎[参考記事]解説 All In Your Name

どんな集団も移り変わっていくもので、もっとも基本的な教義であっても、集団を維持していくうちに、重要視するものも変わっていきますし、個人が信仰を深めていく中で、むしろ、教団に属することが邪魔になることもあるでしょう。マイケルが少年の頃に属していた教団を離れたのは、まさにそういった理由で、彼は豊富な読書や知識欲によって、教えられた信仰ではなく、自分で心の底から信じるものを探し続け、ひとりの人間としては稀なレベルにまで、信仰心を高めた。それは、周囲の評価から正しさを測っている現代のハリウッド・リベラルにはない「真実の光」をマイケルが放ち続ける理由でもあると思います。

成功と失脚の、天と地ほどの落差を耐え抜いたマイケルに、イエスの受難を感じる人は多いですが、その中の多くは、聖書の中のイエスにはないビジネス感覚を理解せず、音楽やダンスの天才だったと思う人は、モーツァルトの知性に興味がない人が多い。

2016年に出版され、マイケルとビジネス契約を結んでいながら、MJエステートに排除された朝堂院氏との関係からか、本書ではエステートの罪への言及もあるのですが、そういった部分も、モーツァルトのパトロンだったスヴィーテン男爵と比較するなど、これまでの真実追求本にはない視点が興味深いと思います。

新たな視点で、マイケルを見たい人には面白く読める物語かもしれません。

(フリーメーソンのとこ、長々と書きすぎたかな… )

目次
第1章 日本が支えたマイケルと、モーツァルトの告白
第2章 愛国者マイケルと、スヴィーテン男爵の野望
第3章 マイケルの著作権と、モーツァルトの対決
第4章 マイケルのツインソウルと、モーツァルトの死因
第5章 復帰を目指すマイケルと、モーツアルトの憂い
第6章 「This is it」と、レクイエム

◎Amazon『小説サムライ ー モーツァルトとマイケル・ジャクソン』
_________

(*1)シラーのオード/ウィル・ユー・ビー・ゼアの冒頭で歌われる、ベートーヴェンの交響曲第9番第4楽章の「歓喜の歌」と言われる部分は、1785年にシラーが書いた「自由」(Freiheit )の詩が使われていて、これは、フリーメイソンの理念を詩にし、フリーメイソンの儀式のために書かれたと言われている。マイケルが使用しているのは、その最後の部分。

Ihr stürzt nieder, Millionen?
Ahnest du den Schöpfer, Welt?
Such' ihn über'm Sternenzelt!
Über Sternen muß er wohnen.

ひざまずくか、諸人よ?
創造主を感じるか、世界よ
星空の上に神を求めよ
星の彼方に必ず神は住みたもう


(*2)



動画は著者の水沢氏が司会をされていることから選んだものです。


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by yomodalite | 2017-01-12 11:17 | ☆マイケルジャクソン書籍 | Trackback | Comments(0)

イエスの幼子時代/J・M・クッツェー

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2016年中は読むことがかなわなかった『イエスの幼子時代』をようやく読了。英国最高峰の文学賞ブッカー賞を史上初の2回受賞し、ノーベル文学賞も受賞した、J・M・クッツェーの本はこれが初めてだったけど、鴻巣友季子氏の翻訳がいつもながら読みやすくて期待通り楽しめた。


邦題は、 原題「The Childhood of Jesus」の直訳だけど、聖書の話とも、歴史上のイエスの記述とも違っていて、半分ほど読み終わるまで、これがどういう類の小説なのかもわからなかったのだけど・・


主人公の中年男は、自分の子でも孫でもない5歳の少年を連れて、移民や難民が集まるような「セントロ・デ・レウピカシオン・ノビージャ」という場所に降り立つ。ふたりにはそれぞれスペイン語の名前が与えられていて、中年男はシモン、少年はダビードと身分証に書かれている。


そこでは、社会福祉が整っていて、人々は親切で、きちんとしているようで、どこか生気がなく、シモンは違和感を感じながらも、与えられた船の荷揚げの仕事に就く。でも、シモンは真面目に仕事をこなしながらも、単純な作業や、不効率な部分に不満がないわけではない。


ある日、シモンは、倉庫にネズミの大群を発見して叫び声を上げるが、同僚は「我々人類が栄えるところにはネズミも栄える」と、意に関しない。シモンが、「どうしてネズミに汚染された倉庫に、何千トンの単位で、穀物を貯蔵しておくんだ?1ヶ月ごとに需要に見合うだけ輸入すればいいじゃないか。どうしてもっと効率良くできないんだ?」と言うと、


同僚は「あんたの言うようにしたら、おれたちはどうなる?馬は?・・・つまり、おれたちの獣じみた労働生活から解放したいと言うんだな・・・そういう職場では、粒がカサカサ言うのを聞きながら、積荷に肩に担ぎ上げたり、物とじかに触れ合うこともできなくなる。人間の糧となり命を与えている食物との接触を失うんだ。


われわれは、なぜ、自分たちが救済されるべきだとこうも強く信じ込んでいるんだろうな、シモン? おれたちは無能でほかに出来ることがないから、こんなに荷役をして暮らしていると思うか?・・・わかってきたろう、あんたも仲間なんだよ、同志。・・・愚かなのは俺たちじゃない。愚かなのは、あんたが頼りにしている小賢しい理屈だ。そのせいで、答えを見誤ってしまうんだ・・」


という具合に、ノビージャの人々は哲学的な会話が好きで、船の荷揚げの仕事が終わったあと、さまざまな倶楽部に参加して余暇を過ごしているが、そこでは、語学やプラトン哲学だけでなく、女性と過ごすことより、人体デッサンを学ぶ方が人気w。


シモンには、少年の母親を探すという目的があるが、名前も住所もわからず、ただ、会えば確実にわかる。という強い確信だけがあって、ある日、山の上にある蔦に覆われた門の中で見かけた女性が、ダビードの母親に違いないと感じ、その女性(イネス)に、母親になってほしいと頼むと、不思議なことに、若い独身の彼女もそれを引き受けてしまう。


しかし、シモンは直感だけでイネスを選んだものの、子育ての経験もない彼女の教育方針には、口を挟みたくなることも多く、また、少年ダビード(イエス?)は、覚えたばかりのチェスですぐに大人に勝利するなど、並外れたところはあるものの、大人の言うことを聞かず、イエスというよりは、暴君的で、ダビデ王のようでもあり、妙に「数字」にこだわったりw、「ライセ」のことも信じているw


物語の終盤、自分が三男坊になるために、兄弟を欲しかっていたデビートは、ヒッチハイクをしていたフアンという青年に出会う。「あとがき」によれば、フアンは、クッツェーの名前、Juanのスペイン語形で、つまり「ヨハネ」だということ。この続編の『イエスの学校時代(The Schooldays of Jesus』も刊行予定で、すでにそちらもブッカー賞のリスト入りとか・・早く読みたいっ!



イエスの幼子時代

J・M・クッツェー/早川書房

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by yomodalite | 2017-01-10 23:44 | 文学 | Trackback | Comments(0)

マイケル・ジャクソン 人生を賭けた2秒間

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今年初めての読書メモなんですが、昨年は、読書本について、内容が良くてもそうでなくても書けないことが多くて・・。そんな積み残した分から、やっぱりマイケル関連書籍については何冊か記録しておこうと思います。

2015年に放送された『アナザーストーリーズ 運命の分岐点「マイケル・ジャクソン降臨」』をご覧になった方も多いと思いますが、本書はその書籍版。

インディアナ州ゲイリーで生まれ、ジャクソン5として、モータウンと契約するまでのPart 1。モータウンを離れ、ジャクソンズと改名、映画『ウィズ』に出演するなど、ソロアーティストとしての階段を上り始めるPart 2のあと、成功の分岐点となったムーンウォーク誕生の舞台裏に迫った番組内容を文章化したPart 3、そして、Part 4ではかつてないほどの栄光とスキャンダルに苦しめられ、THIS IS ITで復活を遂げるまでの軌跡が綴られているのですが、

様々な憶測が飛び交った死の原因、騒々しい報道が注目されただけの裁判も終わって落ち着いた頃(2016年9月発売)、厚み12ミリほどのコンパクトサイズにまとめられた物語は、歴史に刻まれたあの栄光の舞台裏(ステージでムーンウォークを披露するまでにかけた長い時間だけでなく、テレビ放送時は自ら編集に立ち会い、カメラワークまで指示した・・)が鮮やかに描写されているせいか、ビギナーファンはもちろん、マイケルに詳しいファンにとっても読み応えがあると思いました。

番組には納められなかったPart 4では、性的虐待疑惑のあと、オックスフォードスピーチが紹介されているのですが、「寝る前に子供に本を読み聞かせることの重要性」や、「自分が愛されていなくても親を許すように、呼びかけたこと」など、

本が読める人が少なく戦うことが推奨され、許すことを重要視しない文化の問題点を、子供と親の両方の立場から訴えた部分がピックアップされ、音楽活動を休止していた時期のことも陰謀のせいにするのではなく、子育てを重要視していたことも示唆し、生前のマイケルが贈ったという「クイーン・オブ・マイ・マート」の文字を娘のパリスがタトゥーにしたことなども記されています。

テレビ番組のナレーションのようにスムーズな読み物でありながら、マイケル自身が、「マイケル・ジャクソン」を創り出したという凄みを、これまで以上に表現されているように感じられ、2017年の時点では、もっとも「教科書」に相応しいマイケル本かもしれません。

下記は「はじめに」から省略して引用
成功者には、実は多くの共通項がある。一番目の条件は言わずと知れた「才能」である。しかし才能があってもそれだけで人は花開くとは限らない。その才能は発見されなければならない。それが2番目の条件、場所だ。多くの芸術家を生んだパリのカフェ、手塚治虫を始め錚々たる漫画家たちが住んだトキワ荘、ジョブズやゲイツがしのぎを削ったシリコンバレーなど、その時代を切り開く “才能” が集まる場所があり、そこから時代を揺るがすジャイアントが生まれる。
その意味において、ジャクソン5として幼い頃からモータウンの空気を浴びたマイケルは、まさに “正しい場所” を見つけたといえる。しかし、人が何かを極めるには、もうひとつ不可欠な条件がある。それは “野心” だ。
番組では、あの2秒間にこそマイケル誕生の秘密があると看破、その豪腕で企画として成立させた。見えてきたのは、マイケルの創作の隅々にまで発揮されたすさまじいまでのこだわり、そして天才ゆえの孤独だった。
謎のベールに包まれたキング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソンその偉大な足跡を知ることで、彼の “野心” に触れて欲しい。きっとその想いの深さこそが、彼を世界の頂点に押し上げたのだから。

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by yomodalite | 2017-01-05 19:30 | ☆マイケルジャクソン書籍 | Trackback | Comments(0)

お正月の東京2日目(今年もよろしく)

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大阪に引っ越してから、借家になってる自宅に行ってなかったんだけど、4年も経つと懐かしい気持ちも芽生えてきて、今年は近所の神社で初詣をすることに。



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久しぶりに自宅周辺を歩いて、近隣に建築中の建物をチェックしたりした後は、中央大橋を渡って、月島方面へ。


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天気も良く暖かい日だったので、この日のランチは、ナチュラルローソンで買ったおにぎりとお茶を、隅田川沿いのお気に入りの場所で。



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相変わらず、この場所で釣りをする人がいることに安心して(ここでは貝もとれるらしいw)







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元祖や本家を名乗る「つくだに」屋さんの前を通って、佃大橋から、明石町へ。


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聖路加大学(旧聖路加病院)に、





さらに、立派な新校舎が出来てたけど、



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築地木村屋とか、


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絶対になくなって欲しくない鶏肉屋さんや、


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コロッケ屋さんが安泰だったことに安心してぐんぐん歩いていたら、


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初売りでいつも以上に人出の多い銀座に到着。



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ここは、カフェ事情が厳しい銀座のど真ん中で、無理なく入れることが多い穴場カフェ



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ティファニーの真向かいにあるダンヒルの3階



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ケーキセット・ドリンク付き1900円
(私はコーヒーだけでいいって言ったのにダーリンがぁw



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入り口近くのテーブルからは、銀座の街が良く見えます。



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お店を出たところでタクシーに乗って東京駅へ


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タクシーの窓から


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銀座周辺の街並みは、やっぱり御堂筋よりキレイ・・・





ちょっぴり名残惜しい気持ちもあるけど、この美しさは世界企業が集まっている街に共通したもので、東京やそこに住む人々の感性ってわけじゃないところが寂しいような・・


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旅行中、新しく買った本も何冊か持って行ったのに、Kindleで買い直した『ヒップホップジェネレーション』から離れられなくて、再読にも関わらず夢中になって読んでいました。

ヒップホップという音楽に興味があるというよりは、オバマ政権でこれまで以上に黒人への人種差別が浮き彫りになったり、トランプが大統領になったり・・そんなことが巷のアメリカ政治本にはない視点で書かれていることが興味深くて。

ヒップホップ関係は他にも何本かDVDを見たり、用語を調べたりするのにもすごく時間がかかっているんだけど、そんなこともこんなことも結局はマイケル・ジャクソンという人のせいでw

未だに終わってない和訳だけでなく、
他にもいくつか残ってる宿題も、
今年こそは・・という思いを込めて、

みなさま、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくーーーー!!!

大晦日や年明け早々、
古い記事にコメントをくださった方、
今年一年の励みになります。
ありがとうございました。

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by yomodalite | 2017-01-03 22:50 | 日常と写真 | Trackback | Comments(0)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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