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ミック・ジャガー:ワイルドライフ/クリストファー・アンダーセン

ミック・ジャガー~ワイルド・ライフ~

クリストファー・アンダーセン/ヤマハミュージックメディア

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町山智浩氏の2012年から2014年までに、米国で話題になった言葉についてのエッセイ『知ってても偉くないUSA語録』、その第1章「4000 Women」は、本書に書かれている、ミックが抱いた女の数(笑)

ロック界では、キッスのジーン・シモンズが自伝で4897人だと言い(笑)、最近出版された本によれば、あのウォーレン・ベイテイは、なんと1万2775人だそうで(笑)、ブラジルの女優ソニア・ブラガはハリウッドに招かれたとき、「ベイティさんに抱かれました?」と聞かれると、「当たり前でしょ。ニューヨークに行ったら自由の女神を見るようなものよ」と答えたとか(町山本)。

MJファンの中には、著者のクリストファー・アンダーセンの名前に記憶がある方もおられると思いますが、あの本と同様、こちらも1ページごとというか、1行ごとに「見たのかよ」とツッコミたくなるような内容でw、厚さ2.5ミリで二段組みというボリュームの中には、女性だけでなく、男性も含まれるワイルドな下半身ライフがぎっしりと詰め込まれています。

友人としても、同時代のライバルとしても、デヴィッド・ボウイが頻繁に登場するのですが、両性具有でバイセクシャルというキャラを、当時もっとも体現していたボウイ以上に、ミックもセクシャリティを超越しようと、モンローをはじめ、セクシーな女性の研究を怠らなかったとか。

今では、ミックもボウイもクラプトンも「女性っぽさ」なんて1ミリも感じませんが、でも、今、レディ・ガガが「バイセクシャル」を掲げているのと、60年代や、70年代の雰囲気はどこか違うんですよね。性的マイノリティのためとか、そんなことはどうでもよくて、女の子とも、男の子とも、魅力的だったら「ヤってみたい」と思うだけ。リベラルなアイデンティティより、本当の自由が重要だったようです。

著者は英国王室のスキャンダル本で有名らしく、こういった話題にかけては、対象が誰であろうとw、勝手に筆が進んでしまいそうな方なんですが、ミック・ジャガーという素材にはぴったりあっているようで、セックスとドラッグのことしか書かれていないような本が、どこか「おとぎ話」のように感じられるのは、今はなくなってしまった「自由」がここにはあるからでしょうか。

そんな下半身ライフだけでなく、ストーンズと言えば、昔からハードドラッグ愛好者として有名でしたが、

第4章「天使と悪魔」から、省略して引用。

ーー1967年6月29日

すでにキースに懲役1年を宣告していたかつら頭のレズリー・ブロック判事は今、ミックに塀の中で三ヶ月過ごすように言い渡していた。チチェスターにあるウェスト・サックス裁判所の外には800人のファンが集結し。彼らの「恥を知れ!」やら「彼らを釈放しろ!」というシュプレヒコールが法廷内まで響いてきた。

ミックとキースに救いがあるとすれば、今回の有罪判決には世界中から抗議が殺到していることだった。デモ隊が各国のイギリス大使館を包囲し、ミックとキースを即刻釈放せよと要求した。世界中のディスクジョッキーが、ふたりが自由を手にするそのときまで、ストーンズの曲をかけ続けると誓った。そしてザ・フーは共闘の意を表明として、今の状況にふさわしいタイトルが与えられたストーンズの楽曲ー「ラスト・タイム」と「アンダー・マイ・サム」を両面シングルとしてレコーディングした。

世論も「ミックとキースを解放せよ」と声を荒げた。多くの新聞が「ストーンズへの厳罰は「毎度おなじみの英国の偽善」であり、「とんでもない不当判決」だと非難する社説を掲載した。決定打はロンドンの老舗『タイムズ』紙の編集長によって振り下ろされた。モッグは18世紀の英国詩人アレクサンダー・ポープを引用した「誰が車で蝶をひき殺すか?」というジャーナリスト史上もっとも有名なタイトルの社説において、今回の判決を激しく抗議した。

(引用終了)

ドラッグ使用してなかったわけじゃないのに、大メジャー紙が社説で、逮捕を非難するだなんて、今では想像できないですね。それと、ミックもキースも、ヘロインやコカインなどのハードドラッグを永年にわたって多量に使用していたはずなのに、どうして70歳を超えた現在まで、肉体的にも、精神的にも健康なんでしょう?

医者が処方する薬で亡くなるケースはすごく多いのに。。


また今年、ミックの恋人、ローレン・スコットが自殺というニュースもありましたが、彼女は、本書の第9章にルウェン・スコットとして登場しています。

最後に、マイケル関連についての要約メモ。

本書の前にかなり荒く読んだ、キース・リチャーズ自伝『ライフ』では、80年代、ミックはマイケル・ジャクソンの虜で、彼の事ならなんでも知りたがり、CBSと社長のウォルター・イェトニコフとの契約したのも、そうすればマイケルと同じぐらい売れると思っていた。というようなことが書かれていたのですが、こちらの本では、

ミックはジャクソンの偉業に敬意をもっていた。だが、違うレコード会社だったら、『スリラー』はあれほどの大ヒットにはならなかったということもわかっていた。

当時の妻のジェリーとの間に娘が生まれると、真夜中に夫妻のベッドで授乳することは許さない。母乳は胸がむかつくにおいなんだよ、とミックは言うと、マイケルは明らかに引いていたが、「ステイト・オブ・ショック」のデュエットにミックを参加させることについてはあきらめなかった。発売直後に第3位にランクインしたこの曲は、ソロのキャリアを気づくことに不安を抱いていたミックには大きな自信になったものの、コラボレーションについては、どちらのスターも相手に感心しなかった。ジャクソンはミックの調子はずれを非難し(彼は一体どうやってスターになんてなれたの?)、ミックはマイケルの才能を「ビールの泡のようなもの」とけなした。

(要約引用終了)

「ステイト・オブ・ショック」の記述は、『マイケル・ジャクソン・インク』にも少しだけあって、そちらは、この曲のリリースが、ジャクソンズのシングルと同時期でファミリーともめた…みたいな内容で、スリラーで成功したあと、アルコール中毒になって失脚したおしゃべり☆☆野郎のイェトニコフが発信源のようでしたが、本書の記述は、これまでの本や報道からまとめただけみたいですね。

本書にマイケルが登場するのは、これだけですが、MJが自分の使命を自覚するうえでは、確実に影響を与えたであろう人物についての客観的なストーリーの中には、MJが求められたり、反発された理由も浮かび上がってくるのでは、と思って読みました(ずいぶんと無茶な読み方ですがw)。


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by yomodalite | 2014-09-30 06:00 | 報道・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)

親愛なるクリントン大統領....

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"Dear President Clinton,
Please make guns against the law.
Make there be no pollution.
Make countries stop fighting.
Make there be lower taxes.
Stop the reporters from bothering Michael Jackson…
Sincerely,
Dominic…
Age 7.”



☆続きを読む!!!
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by yomodalite | 2014-09-28 17:14 | MJ系ひとりごと | Trackback | Comments(0)

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ほか...

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今月、映画館で観た映画について。

『ジゴロ・イン・ニューヨーク』は、シャロン・ストーンが今でもすごく綺麗だったということがわかる以外には何もなくて、

『LUCY/ルーシー』は、『her 世界でひとつの彼女』、『トランセンデンス』に引き続き、人工知能に関する映画を見ておこうと思ったんだけど、、LUCYは、2作と違って、脳機能の人工的覚醒で、、とか、どうでもいいぐらいありがちなアクション映画で、

『イブ・サンローラン』は、恋人でもあり、重要な仕事上のパートナーでもあり、すべてを共有してきたはずのピエール・ベルジェ公認の脚本なんだけど、サンローランの才能も業績も苦悩も描かれているとは思えなかった。あばたがエクボに見えるだけでなく、愛していると思う気持ちには「本質が見えない」ということもあるのかも。。嫉妬ってものすごく強い感情だからなぁ。同性どうしの場合は特に。


今年はじめに観た『ファイア by ルブタン』もそうだったけど、『イブ・サンローラン』、『LUCY』で、フランス映画のレベル低下をハンパなく実感。完成度が高くないというだけでなく、ハリウッド映画より志の低さを感じる。

『TOKYO TRIBE』は、私にとって、監督の名前だけで見てしまう園子温の最新作。自主映画ぽさが薄れ、商業映画としても完成度の高い作品に、あと一歩というところが残念というか、、

監督にとって、初めての原作ありの映画。原作コミックは全然知らないけど、各トライブのリーダーの生き様とか、もう少し人物描写があれば、バトルシーンとのメリハリもついて、本当に名作になったのではないかと。


ラップミュージカルというアイデアは秀逸だし、ラップ自体も素敵(窪塚洋介以外w)。音と映像のマッチングは、たけしの『座頭市』よりもずっと素晴らしく、巨根自慢で『花子とアン』の村岡印刷さんとは180度違う、鈴木亮平のTバック姿も、美香さんの妖艶演技も、『プライド』に次いで、オペラを披露するステファニー、自前で黄色のジャンプスーツを所有するほどのブルース・リーファンのしょこたんのヌンチャク使いも素敵だったので、どうしても惜しい感じがしてしまいました。

そんなわけで、

少し早いけど、今月私がいちばん良いと思った映画は

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に決定!

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この映画のストーリーをカンタンに説明すると、『キャプテンEO』を2014年に、2時間映画にしたという感じ(ホントかどうかは各自確認w)。マイケルがマーベル・エンタテイメントを買おうとしていたことを知ってるMJファンで、時間がある人は見るべし。買収計画は失敗したものの、制作者サイドには、MJスピリッツが生きていた!

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70年代〜80年代ヒットチューンの数々が、映画を引き立てているのだけど、
ラストでは、まさに瞬殺のキラーチューンがかかります!








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by yomodalite | 2014-09-26 06:00 | 映画・マンガ・TV | Trackback | Comments(12)

akimさんとカラオケで密談するw

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連休中のこと。
「これは、、マイケル親分にはナイショじゃけーの」と、akim兄に言われて(嘘)、周囲に話が漏れないカラオケに行く。。

マイケル親分が主夢裡を許しても、akim兄ぃが許さなかったらどげんことになるか、身震いを覚えつつカラオケルームに入り、一時間以上に渡って、あの腐れ外道(これは架神先生から教えてもらった言葉だからね!)をどうシメるか、色々と話し合った結果、

「今回は泳がしちゃる」というakim兄ぃは、

ブラックオーキッドの薫りを漂わせ、

ドスをマイクに持ち替えると、

いつものakimさんに戻って、『Let It Go』を熱唱!


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akimさんが、♪The cold never bothered me anyway(少しも寒くないわ)って言うから、

私は、♪I'm so cold, let me in-a-your window(すごく寒いわ。お願い、中に入れてよ)っていう。




akimさんはその後もこんなのとか、

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冒頭の写真の曲や、こんな曲とか、


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こんな曲まで!


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ソウルフルな熱唱に次ぐ熱唱に、タンバリンを叩きまくる私。

そして、新曲を制覇して、ちょっぴり落ち着いたマイケル(akimさん)に、好物のダイアナを与えるのだった。。







元気になったマイケル(akimさん)は、
仲良しだったホイットニーの歌も歌ってくれて、







ダイアナおかわりされた私は、、







そして、ダイアナと過ごした日々を思い出したマイケルは(akimさん)は、







ふたりで歌った、、






そして、、クライマックスは、akimさんの十八番。。。


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たっぷり3時間コースのカラオケでわかったのは、

主夢裡のような「上から目線」の大人は普通にいっぱいいるけど、実際に上から見て、みんなの気持ちになって、言葉を選んでいたのは、マイケルだけ。。

そんなことをしみじみと感じつつ、

ふたりの主婦は、阪急のデパ地下に総菜を買いに行ったのだった。。




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by yomodalite | 2014-09-23 20:49 | MJ系ひとりごと | Trackback | Comments(6)

徘徊タクシー/坂口恭平

徘徊タクシー

坂口 恭平/新潮社



坂口恭平氏の初めての小説!


と言っても、ここに出て来る「僕」は、やっぱり総理(今でもそう呼びたい)のこととしか思えないし、こんな素敵なサービスを始めるのも・・・


認知症の親を介護されている方に朗報!21世紀の福祉の鍵は「介護」ではなく、新しい「知覚」です!


現実はひとつだけでなく、人それぞれに違うのです。認知症は病気ではなく、新しい世界の入り口なのかもしれません。徘徊という記憶による時空の旅をエスコートする「徘徊タクシー」。ぜひお試しください!


この世にボケ老人なんていない。彼らは記憶の地図をもとに歩いているだけなんだ。


この新たなサービスを提供する会社は、はたして上手く行ったのか。そしてお客はどこに行きたがり、運転手はそこに連れて行くことができたのか。。


ボケていない人も、この小説を読めば、人は「心の中の地図」を行けばいいのだとわかるかも。。


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by yomodalite | 2014-09-21 08:00 | 文学 | Trackback | Comments(0)

和訳 ON Children OF THE WORLD『Dancing the Dream』[19]

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ひとつ前の「children OF THE WORLD」と似たタイトルですが、

マイケル・ジャクソンが1992年に出版した『Dancing the Dream』に

収められた「On children OF THE WORLD」の和訳です。

気になる点や間違いは遠慮なくご指摘くださいませ。



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ON Children OF THE WORLD

世界の子供たちのために


We have to heal our wounded world.

僕たちは、この傷ついた世界を治さなければならない


The chaos, despair, and senseless destruction we see today are a result of the alienation that people feel from each other and their environment.

現代の混沌や、絶望、そして無感覚に破壊されている様々なことも、人々が互いの周囲に感じている疎外感から生じている


Often this alienation has its roots in an emotionally deprived childhood. Children have had their childhood stolen from them.

多くの場合、この疎外感は、愛情に恵まれないこども時代に原因がある。こどもたちは、今の大人たちから、こども時代を奪われている


A child's mind need the nourishment of mystery, magic, wonder, and excitement. I want my work to help people rediscover the child that's hiding in them.

こどもの心には、神秘や、魔法、不思議、興奮といった栄養が必要で、僕は、自分の仕事で、大人の内にひそんでいる「こども」を再発見する手助けがしたいんだ。


(訳:yomodalite)



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by yomodalite | 2014-09-19 06:00 | Dancing the Dream | Trackback | Comments(4)

和訳 children OF THE WORLD『Dancing the Dream』[18]

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マイケル・ジャクソンが1992年に出版した『Dancing the Dream』に

収められた「children OF THE WORLD」の和訳です。

気になる点や間違いは遠慮なくご指摘くださいませ。



children OF THE WORLD

世界の子供たち


Children of the world, we'll do it

We'll meet on endless shores

Making sandcastles and floating our boats

While people fight and defend their point of view

Forever putting on masks that are new

We'll swing the tide of time and do it.


世界の子供たち

僕たちは、果てしのない浜辺に集い

砂の城を創って、海に船を浮かべよう

人は、自分の観点から争っているけど

いつまでたっても、それは仮面を新しくしてるだけ

僕たちは時の流れをくぐり抜けて行くんだ


Children of the world, we'll do it

With song and dance and innocent bliss

And the soft caress of a loving kiss

We'll do it.


世界の子供たち

僕たちは、歌やダンスと無垢な喜びを感じて

やさしい抱擁や、愛に満ちたキスを。

それが、僕たちがしていくことだよ


While traders trade and haggle their price

And politicians try so hard to be nice

We'll meet on endless shores and floating our boats

We'll do it.


商人たちが値段の交渉をしているときや

政治家たちが愛想笑いをしているときも

僕たちは果てしない浜辺に集い、

僕たちの船を海に浮かべて、漕ぎ出すんだ


While lawyers argue and doctors treat

Stockbrokers quote the price on meat

While preachers preach and ring the bell

Carpetbaggers with something to sell

We'll sing and dance in innocent bliss

With the soft caress of a loving kiss

We'll do it

Meeting on endless shores

Making sandcastles and floating our boats

We'll do it.


弁護士が口論し、医者が治療し

株式仲買人が、肉の値段を見積もり

伝道者が鐘を鳴らして説教し

行商人が商品を売り歩いているときも

僕たちは、歌やダンスと無垢な喜びを感じて

やさしい抱擁や、愛に満ちたキスをしていよう

果てしない浜辺に集い、

砂の城をつくり、船を浮かべて漕ぎ出すんだ


We'll ride a rainbow, a cloud, a storm

Flying in the wind, we'll change our form

We'll touch the stars, embrace the moon

We'll break the barrier and be there soon


僕たちは、虹や、雲や、嵐に乗って、

風に舞いながら、姿を変えて行く

星に触れ、月を抱きしめて

壁を突き破ったら、そこまですぐさ


While architects plan their buildings high

And trade unions raise their hue and cry

While boardroom squabbles generate heat

And in secret places dealers meet

We'll sing and dance in innocent bliss

With the soft caress of a loving kiss

We'll do it.


建築家が高層ビルを設計し

労働組合が大声で叫んでいるときも

重役たちが会議室で熱くなり

商人たちが密談を交わしているときも

僕たちは、歌やダンスと無垢な喜びを感じて

やさしい抱擁や、愛に満ちたキスをしていよう


While philosophers grapple and continue to tackle

Endless dilemmas of body and mind

Physicists wander, continue to ponder

Perennial questions of space and time

Archaeologists survey, continue to dig

Bygone treasures small and big

Psychologists probe, analyze the tears

Of hysterical notions, phobias, fears


哲学者たちが、肉体と心の

終りのないジレンマに取り組み続けるときも

物理学者たちが、歩きながら

宇宙と時の永遠の謎を考え続けているときも

考古学者たちが過ぎ去りし昔の

大小さまざまの宝を掘り続けているときも

心理学者たちが、ヒステリーの概念や、不安や、

恐怖症の涙を深く分析しているときも


While priests take confession

In a serious session

And people struggle

In the hustle and bustle

In the noise and din

On the meaning of sin

We'll touch the stars, embrace the moon

Break the barrier, arrive there soon

Ride the rainbow, the cloud, the storm

Flying in the wind, changing our form


聖職者たちが、深刻な懺悔に耳を傾け

人々が、その罪について、あれこれといい争っている間にも

僕たちは、星に触れて、月を抱きしめよう

壁を突き破ったら、そこまですぐさ

虹や、雲や、嵐に乗り、風に舞い、

僕たちは姿を変えながら行くんだ


Children of the world, we'll do it

With song and dance and innocent bliss

The soft caress of a loving kiss

We'll do it.


世界の子供たち

僕たちは、歌やダンスと無垢な喜びを感じて

やさしい抱擁や、愛に満ちたキスを

それが、僕たちがしていくことだよ


(訳:yomodalite)


◎[Amazon]DANCING THE DREAM



ポストに投函される「素晴らしい教えが書かれた小冊子」のような絵や、“children” “world” といった言葉。。。この詩は、最初に『Dancing The Dream』を見たとき、あまり読む気がしなかったもののひとつです(最初に読む気がしなかっただけでなく、読んでみても、当時は感動しなかったのは、他のすべての詩に言えることですが)。


自分の日常を切り取ってくれて、代弁してくれたり、意味を感じさせてくれたり、そんなことを求めていた私には、こどものことを考える余裕なんてなかったからでしょう。全体的に、この本には読まなくても、何を言っているのかわかるような雰囲気が充満していて、それは、当時の私には「善良な正しさ」のように思えて、少し息がつまるような感覚でした。


でも、今これを読むと、この詩には、マイケルの狂気がよく表れているように思います。


それは、彼の子供への執着が性的にどうだとかいう話ではなく、狂気とは、天才が「真の天才」に成るために、自分を超えていく「力」としての意味ですが。。




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by yomodalite | 2014-09-17 12:29 | Dancing the Dream | Trackback | Comments(0)

藤森かよこ氏の講演会に行く(2014.9.14)

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連休中に、アイン・ランドの『水源』を日本で初めて翻訳された、藤森かよこ氏の講演会に行きました。

ランドの『水源』は1943年に出版され、聖書の次によく読まれた思想小説として、現代アメリカでもよく読まれている小説です。






日本でこの本を読んでみようと思うような人は、ネオコンとか、ハイエクとか、ティーパーティなどのワードから現代アメリカ政治について専門家ぶりたい。。という人が多いのだと思いますが、

翻訳者の藤森氏のランドへの愛は、
それとはまったく異なっていて、とても面白い講演でした。


5センチもの厚みを開くと、ニ段組みで文字がびっしり!という本ですし、暇な私でも、読むのにずいぶん時間がかかった本なので、「おすすめ」することはできませんが、

藤森氏は、アメリカ人は全員この本を「誤読」している。ハワード・ロークの生き方は労働自体に喜びを感じる日本人の方がわかる人が多いはず。と熱弁されていました。私もこの本を政治思想と結びつけるより、ブロードウェイ・ミュージカルや、ハリウッド映画の精神との共通性から読んだ方が面白いと思いますし、何より、ロマンティックな女性の生き方として、ランドを感じた方がいいのではないかと思います。

講演の資料の中には『水源』の中で、藤森氏が、特に好きな言葉が抜粋されていて、その中から、主人公ハワード・ロークが、恋人だったドミニクに言った言葉を少しだけ紹介します。

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(引用開始)

「君は、こんなこと聞きたくなかったと、思っている? でも、僕は君に聞いて欲しい。僕たちは一緒にいるとき、互いに何も言う必要がなかったよね。全然、必要なかった。でも、これから僕が言う言葉は、僕たちがもう一緒にいられなくなったときだからこそ必要な言葉なんだ。


ドミニク、僕は君を愛している。僕が存在しているのと同じぐらいに自己本位に僕は、君を愛している。僕の肺が呼吸するのと同じぐらいに自己本位に僕は君を愛している。僕は僕自身の必要から呼吸している。僕の身体に酸素を送るために、僕が生き延びるために、僕は呼吸している。

僕は、君に与えた。僕の犠牲ではなく、僕の憐れみではなく、僕の自我と僕のむき出しの欲望を君に与えた。これだけが、僕が望む君が僕を愛するやりかたなんだ。今、僕が君と結婚したら、僕は、君の存在すべてになってしまう。そうなったら、僕は君が欲しくなくなってしまうよ。そうなったら、君は君自身を必要としなくなってしまう。そうなると、君はもう僕を愛さなくなってしまうよ。

『私はあなたを愛している』と言うためには、人は、まず『私』の言い方を知らなければならない。君から、僕が君という一種の『降伏者』を得ても、何も獲得しないのと同じことだ。そんなもの空虚な残骸でしかない。もし、僕が君に、僕に降伏することを要求したら、僕は君を破滅させることになる。だから、僕は君を止めない。

僕は、君を君の夫のところに行かせる。今夜、僕はどうやって過ごせるのか、耐えられるのか、ほんとうは僕にもわからない。それほど今の僕は苦しい。でも、僕は君を行かせる。自分自身が選んだ戦闘から逃げない君のような人間、そういう君という人間全体が、僕は欲しい。僕と同じような、そんな君という人間が欲しい。戦闘というものには、少なくとも自分というものがあるよね」

(第二部 532より)


この言葉について、藤森氏のブログでの解説は、

CONTENTS → Ayn Rand Says(アイン・ランド語録)
→ 第27回 恋愛は人類にはまだ早い(12/21/2008)

にあります!


(写真は、最近撮った近所の薔薇。
アイン・ランドと藤森氏の印象から選びました。)




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by yomodalite | 2014-09-16 17:00 | 文学 | Trackback | Comments(0)

Michael's Speech 「United We Stand」

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2001年10月21日、「911」の犠牲者のためのコンサートでのスピーチです。


あの日、ニューヨークの高層ビルが崩壊する光景をテレビで見たとき、私は、戦争が始まる瞬間を始めて見たと思いました。あの「911」から、もう13年も経ったんですね。

不吉なことを言って申し訳ないのですが’、、

私は、「911」ような光景を(それは東京に限らず、どこか近海でのことかもしれませんが)、日本でも見ることになるのではと、数年前から不安で仕方がないのですが、そういったとき、どんな気持ちでいればいいんだろうとか思うと、やっぱり、一番思い出したいのは、このときのマイケルの言葉なんです。



「911」から約1ヶ月後に行われた

『United We Stand : What More Can I Give』でのスピーチ

(下記の英文はネットで見つけたスクリプトを

kumaさんに修正してもらったものです)






United We Stand Benefit Concert - Michael's Speech 2001


Michael : I love you.. I love you DC. I love you very much.. I love DC all who are here very much. I would like each and every one of you here tonight to look at each person next to you. Look at them in the eyes, each and every person right here. Look at the person next to you in the eyes. Please.


僕はあなたたちを愛してる。。(ワシントン)DCが大好きだ。すごく愛してる。DCを、そしてここにいるみんなを、心から愛している。今夜ここにいる全員が、隣の人の目を見て欲しい。その人たちと目を合わせて。ここにいるみんな、ひとり残らず、隣の人の目を見て欲しい。さぁ。


Please look at each person next to you. Now join hands, each together and reach to the heavens...reach to the heavens everyone...and feel it! Feel humanity.. Don’t do it because I’m asking you to, do it because it’s the right thing to do.


どうか、隣にいる人を見て、手をつなぐんだ、お互いに。それから、天に向かってその手を伸ばそう。天に届くまで。そして、感じて欲しい。隣人への愛を感じてほしいんだ。僕が頼むから、じゃなくて、正しいこととして、やってみて。


Now I ask you for a moment of love and silence. I love you... And tonight we all stand united and ask 'What More Can I Give?' And when we leave here tonight let us take this love and give it to all the people everywhere in every corner of the Earth. And that’s what we can share and what will make the difference, that will make the change.. It's very important.


今、少しだけ愛と静寂をお願いしたい。大好きなみんな。。いいかい、今夜、一緒に立ち上がった意味を、自分に聞いてみるんだ。「これから自分になにができるか?」って。そして、今夜ここを離れても、この愛の気持ちを持ち帰り、地球の隅々まで、すべての人にまで届けよう。愛を分かち合うんだ。そうすれば何かが生まれる。世の中を変えることができる。それは本当に重要なことなんだ。


To the families of the victims of September 11th that are here with us tonight, 'You Are Not Alone’.


今夜、ここにいる「911」の犠牲者の家族の方々、「あなたはひとりじゃない」


You are in our hearts, you are in our thoughts and you are in our prayers!


ぼくたちの心は、あなたとともにある。あなたのことを考え、あなたを思って祈ってる!


Thank you for being here tonight. Now let's please help me welcome back the amazing artists that have united here tonight to benefit United We Stand and What More Can I Give..what more can we all give…


今夜、ここに来てくれてありがとう。僕を助けてくれた素晴らしいアーティストたちをまたステージに迎えて下さい。慈善コンサート「We Stand and What More Can I Give」… 確かに、その名の通り、僕たちに何が出来るのか(What More Can I Give)かもしれないけど、彼らは今夜、結集(We Stand)してくれたんだ。




上記のスピーチはコンサートのフィナーレで

「What More Can I Give」を全員で歌う前に行われたもののようです






日本の「311」は天災が引き起こしたものです。それでも、被害の中には、これまで過ちを認めなかったために起きたことなど、数々の「人災」が疑われることがあって、それで、大勢の人が、東電や、地方自治体、中央政府まで、「何をしているんだ」「早くなんとかしてくれ」という声をあげました。



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でも、背後にどんな陰謀があるにせよ「911」は100%人為的な攻撃によるものです。そんなとき、「今夜ここを離れても、この愛の気持ちを持ち帰り、“地球の隅々” まで、と言えたのは、マイケルだけだったと思う。



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愛する気持ちは誰にでもあるものかもしれないけど、怖れや、憎しみは、その気持ちを覆い尽くしてしまうほど強い。私は、マイケルが、自分の怖れや、憎しみに負けなかったのは、なぜなんだろう?と考えずにはいられません。


◎[追記]当日の詳しい状況や素敵な写真をアップしてくださっています!

http://zare.blog.shinobi.jp/Entry/6746/



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by yomodalite | 2014-09-15 09:38 | マイケルの言葉 | Trackback | Comments(0)

和訳 THE last TEAR『Dancing the Dream』[17]

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マイケル・ジャクソンが1992年に出版した
『Dancing the Dream』に収められた「THE last TEAR」の和訳です。
気になる点や間違いは遠慮なくご指摘くださいませ。



THE last TEAR

最後の涙


Your words stabbed my heart, and I cried tears of pain.

“Get out!” I shouted.

“These are the last tears I’ll ever cry for you.” So you left.


君の言葉が心に突き刺さり、

僕は悲痛な叫び声で、「出て行け」と言った

「君のために涙を流すのは、これが最後だ」と。

そして、君は出て行った


I waited hours, but you didn’t return.

That night by myself I cried tears of frustration.

I waited weeks, but you had nothing to say.

Thinking of your voice, I cried tears of loneliness.

I waited months, but you left no sign for me.

In the depths of my heart, I cried tears of despair.


何時間待っても、君が戻ってくることはなく、

その晩、僕はひとり悶々と泣いた

何週間待っても、君は何も言って来ることなく

君の声を思い、僕は孤独の中で激しく泣いた

何か月待っても、君からの便りはなにひとつなく

僕は心の底から絶望し、涙をふり絞るように泣いた


How strange that all these tears could not wash away the hurt!

Then one thought of love pierced my bitterness.

I remembered you in the sunlight, with a smile as sweet as May wine.

A tear of gratitude started to fall, and miraculously, you were back.

Soft fingers touched my cheek, and you bent over for a kiss.


どんなに泣いても涙を振りはらうことができないなんて

そのとき、この愛についての思いは苦しみを突き抜けた。

僕は思い出したのだ。日の光の中にいた君の姿を

5月のワインのように甘い君の微笑みを

感謝の涙がこぼれ、そして、奇跡のように君は戻ってきた

柔らかな指で僕の頬に触れ、かがみこんでキスしてくれた


“Why have you come?” I whispered.

“To wipe away your last tear,” you replied.

“It was the one you saved for me.”


「どうして、帰ってきたの?」僕がささやくと

「あなたの最後の涙をぬぐいに」と君は応えた

「それは、わたしのためのものだもの」


(訳:yomodalite)


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by yomodalite | 2014-09-11 06:00 | Dancing the Dream | Trackback | Comments(5)

旧「読書日記と着物あれこれ」。歴史/文学/お笑いを好み、着物生活をしていたはずが、いつしかマイケルジャクソンのように本を読もうになってしまったブログ。永年暮らした東京を離れ、現在は大阪を満喫中。


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